2つちょっとまず伺いたいなと思ってて、今のお話伺っててももちろんこの本読んでも、
運動が脳や体に良いというのはもちろん理屈では分かる。
重々分かるんですが、2つやっぱり精神的ハードル問題と物理的ハードル問題があって、
1つはそのシンプルに良いと分かってても始められない、続けられないっていう方がいると思うんですよ。
ズバリそういう精神的ハードルでそもそも始められ続けられないっていう方に。
脳って安定装置があって、よく言われることだと思うんですけど、
100パー出せるとすると30パーぐらいで運用してると。
本当に全力でやってるつもりでだいたい30パーぐらいしか出せてないと。
で、なんでそうなってるのかというと、リミッター外すってリスクを伴うんで、
それがねばしとこうみたいに思ってるわけだよね、脳がね。
今言った身体的な限界の前に精神的な限界が来てるっていうのはそこなんで、
リミッター外すってのはすごく難しい。
よく言われてるじゃないですか、新記録が出るとそれまで100メートル10秒切るって誰もできないと思ってたのが、
1人が切るとどんどんみんなできるようになるみたいな。
あれがまさにそうなんだよね。
僕なんかだとやっぱり学校で教えることが多いんで、
学生だったら勉強でリミッターつけちゃってるやつすごく多いのと、
あとやっぱり仕事でも、俺は仕事この程度だなって思ってるやつっていなくないですか、周りに。
いない?
います。
あれはまさにリミッターつけちゃってる。
最初からね。
それを外すってのはこれいろいろコツがあるんだけど、
自分で自分を追い込むってのは一つのカギみたいね。
清水博之さんなんかは長野オリンピックのスピードスケートで9メダル取られましたが、
本当に自分で自分を追い込む。
だから今、誰か他人を追い込むとそれはハラスメントになっちゃうんだけど、
自分で自分を追い込めるかどうかだよね。
自分だったら最後は手加減ができるから、これ以上無理だと思ったら。
自分で自分を追い込むっていう、そういうアスリート魂がリミッター外す上では大事かなと思うんですけどね。
そういう意味ではよくね、本当に僕も農学者の方、もぎさんも含めて今までインタビューしてきましたけど、
やる気の考え方。
やる気出ない人にはやる気ってやらないと出ないよみたいな話もあるじゃないですか。
その辺ってもぎさん的にはどうなんですか。
アニマルスピリッツっていうのは誰にでもあって、
よく人工知能ができると我々は何もしなくてサボってられるよっていう人いるけど、
いや人間で何かをやるざるを得ないっていうのがケインズの言うアニマルスピリッツですよね。
アニマルスピリッツって誰にでもあるんだけど、やっぱりね、学習性無力感みたいなものかな。
俺の友人だと堀江孝文なんて本当にひどくて、
あいつ本当にいつあってもアニマルスピリッツしかないみたいな。
この前ミノワコースケと3人で定談したんだけど、
ミノワは堀江に比べると大人しい動物だなみたいな。
堀江最強のヤバい動物だなって感じが。
白雪と比べても堀江のヤバさって際立ってる感じですね。
堀江が何が非凡なのかっていうと、アニマルスピリッツが非凡なんだけど、
でもじゃあなんで堀江はそうなっていられるのかっていうと、
抑えてないんだよね。これ僕キーワードだと思うんですよ。
全東洋が抑えちゃってる大抵の場合、堀江は抑えてないから。
ツイッターの発言見てても分かると思うんだけど。
いかに脱抑制するかっていうのがやっぱり鍵なんじゃないですかね。
この本の中にもありましたけど、松岡それこそ修道さんだったり有森彦さんだったり、
運動によってやり抜く力が身に付くっていう話。
グリッドですね。今注目のグリッドですね。
やり抜く力を身に付けるために運動したいけどやり抜く力がない。
だからできない。続けられない。このジレンマどうやって抜けるんですかね。
トレーニングであるのは拒んざめ戦法っていうのが、
ペースメーカーがいるとみんな記録が急に伸びるわけで、
だから有森さんにしろ松岡さんにしろグリッド。
やり抜く力がある人をペースメーカーにして、付いていくって言ったら一つの手かな。
それこそテニスとかゴルフもそうかもしれないんだけど、
いろいろ勉強とか仕事でも、この人すごいグリッドあるなって人いたら、
その人をペースメーカーにすることをお勧めしますね。
そうすると自分の中の潜在能力が出てくるっていうか、
あ、いけるんだみたいな。
身近にすごい人いたりすると、僕自分も伸びた経験あるんですよ。
本当?テニスでやっぱり?
テニスもそうですし、あと仕事でも、
一番最初勤めてたのは建設会社で5年間ぐらい勤めてたんですけど、
辞めちゃったんですよ。
それで思いっきり芸能関係の仕事をされてたんですよ。
なんかそういう雰囲気あるね。
ところに飛び込んだんですよ。
僕あるアーティストさんに会って、
なめちゃったのソフィアの松岡光さんっていう人が、
そしたら僕その人についてずっと3年間仕事してたら、
今までの無理だろって思ってたそういうものが一回外れた記憶があったんですよ。
なんでやんないのとか、なんでできないのとか、やればいいじゃんみたいなことを散々言われて、
そういった経験があったんで、今お話し聞いた時にすごく大事だなって。
いや、俺それさ、あいう芸能、エンタメ系の人って競争がすさまじいんで、
そういう根性ある人しかそこにいないっていうか、
鏡の国のアリスの赤の女王仮説っていうのがあって、
赤の女王がずっと走ってて、アリスがなんで走ってんのって言ったら、
この国では同じところにいようと思ったら走り続けてないと同じところにはいられないんだって言うんだけど、
一個一個に対するエネルギーの注ぎ方が半端ない。
だからピコ太郎のマネージャーの小坂大魔王っているじゃん。
ピコ太郎と絶対同じ場所にはいないんだよ。
小坂大魔王が言ってたんだけど、PPPはすげえ音作り凝ってて、
エフェクターなんとかっていうのを使ってて、
とにかくちょっと本当に超オタクの世界。
あの音が。
で、そこまでもう徹底的に作り込んだから、ジャスティン・ビーバーに届いて、
ジャスティンがこれいいねって。
そうじゃなくて、ジャスティン・ビーバー絶対拾わないんだよ。
ちょっと面白いってだけだと思う。
エンタメって本当にプロテニスプレイヤーとかと同じように、
すさまじいグリッドの世界っていうか、
ここまで絞り切れたのっていうのをさらに先にいかないと競争で勝てないから、
いい経験しましたね。
それはもう僕にとってよかった、本当に。
ストリートミュージシャンでやってる奴いるじゃん。
ちょっとかっこいいとかちょっとかわいいとか、
あの程度じゃ絶対ダメだから。
こいつらゆるいなぁみたいな思っちゃう。
でも今ペースメーカーの話ありましたけど、
人生において、それが言い方いろいろ。
ペースメーカー、ロールモデル、メンターとかありますけど、
やっぱりそういう人にどれだけ食らいついてやりにいく、
そしてそういう環境を作るかってかなり変わりますね、人生ね。
昔、プロフェッシャーという番組をやってた時に、
藤沢さんって聴教師の人が来て、その話がすごく俺印象に残ってるんだけど、
競馬の聴教って早い馬と遅い馬を一緒に走らせるって言うんだよね。
これ二重の意味があるんですって。
だから一つはね、遅い馬が早い馬に引き連れて早く走るってのもあるんだけど、
もう一個が、早い馬も遅い馬がいるとちょっと合わせるじゃん。
それが長持ちする競走馬になる秘訣なんだってさ。
ちょっと自分よりトロい奴いるじゃん。
そういう奴にちょっと助けてあげるっていうか、
ちょっと様子見ながらお前ついてこれてるかって。
やれることが、そのグリッドの持続可能性っていうか。
自分一人だけで走ってると、長持ちしないらしい。
仕事とかでもちょっとトロい奴指導したりしません?
後輩とか一緒にいると、ちょっと今本気で分かれる気がしました。
そういうの大事なんですよ。
何やってんだよ、お前っていう奴がすごく大事だったりして。
そういう奴と一緒にやれるということが、
自分にとっても成長の糧になるっていうことがあるみたいね。
哲学ですね、今日。運動は人生の一つ一つの行動で。
哲学でしょう、それは。
モギさんがyoutubeでもね、人生で好きなことがなかなか見つからないとか、
そういう人に対するアドバイスも同じようなことをおっしゃってましたよね。
そもそもまずいろいろやっぱり行動をやってみて、そこで見つかるみたいな。
今年はパリオリンピックがありますけど、
昔オリンピックっていうと理想的な身体があって、
こういう実習競技やる人みたいな、そういうものを目指すっていうイメージがあったと思うんだけど、
タメ製第二に聞くと、オリンピックの選手もらって、
鬼人変人ショーみたいな感じだったよね。
いろんな体型の人がいて、
方眼投げの人はこうだし、
短距離でも100m向きの体型があって、
タメ製の場合は中学までは当時の最高のスピードで記録をしてたんだけど、
高校からダメになったんだって。
何か関節の形とかが向いてなかったらしい。
彼はそれでハードルに転向して、
サムライハードラーで日本人で初めて世界選手権でメダルを取ったんだけど、
それくらい何に向いてるかって、
もし競技やるにしても、本当にやってみないと分かんないんだって。
だからある競技が苦手な人も別のことやるとすごくハマるかもしれなくて、
いろいろやってみないと分かんないよね。
今自分の子供たちが何に向いてるだろうとか、
どうのこうのってあるじゃないですか。
いろんなことをやってみることっていうところがすごく大事なんじゃないのかなと思うんですけど、
子供たちが今後日本で生きていく、また世界で生きていくって考えた時に、
どういった形で今後の子供たちっていうのを考えてらっしゃるのかなと思うんですよ。
本当にね、僕ここに来る時にも大きな塾の広告が出てたりして、
そういうのも未だに日本では力を持ってるじゃない。
一方で僕の周囲でも、
親はすごくある意味では学歴が高い親なんだけど、
うちは中学受験なんかさせませんと。
普通に公立中学行きますっていう人も随分いるんですよ。
子供たちのこれからの生きる力って計画して実行していくっていうか、
いわゆるプロジェクト型学習とかアクティブラーニングってことだと思うんですよね。
僕の経験だとやっぱり運動って目標立ててスケジュール管理して、
さっきおっしゃったじゃないですか、忙しくて運動ができないっていうんだけど、
その中でも何か時間やりくりして運動できるようにするとか、
そういうことすべてがやっぱり生きる力ってことでは役に立ってくると思うんで。
誤解を恐れなく言うと受験っていうのも一つのプロジェクトなんだよね。
この日にこの中学はこういう問題出すから、
じゃあ逆算して4年生ぐらいから準備をしましょうとか、
鶴亀さんがどう思うとか、そういうプロジェクトでしょ。
でも今はひょっとしたらマインクラフトでプログラミングしようっていうプロジェクトとか、
ユニティでちょっとゲーム作っちゃおうとか、
パイソンやろうかとか、あるいはちょっと英語やろうかとか、
いろんなプロジェクトがあり得る。
それこそ夜遊びの大成功で見ても分かるように、
ボカロピーとして音楽作るとか、
トラックメーカーやるとか、そういうプロジェクトだって、
ひょっとしたらすごくいい将来につながる可能性もあるわけだから、
僕の感覚で言うと従来型のお受験っていうのは、
子供がやるといいかもしれないプロジェクトの一つにすぎなくて、
他にもいっぱいプロジェクトがあるから、
しかも日本を出ると、むしろお受験的なプロジェクトってまったく評価されてなくて、
むしろ君は何やってきたの?って、
そこで受験してきましたって言ってもあんまりアピールしなくて、
こういうオンラインのなんか作りましたとか、
こういう音楽作りましたっていうのが、
よっぽど国際的には評価される時代だから、
そこらへんちょっと発想変えたほうがいいと思うんですよね。
こうあるべきみたいなものが強い中で生きてきてるんで、
僕も早川さんもちっちゃい子供いるんで、
やっぱり感じながら子供本人が生きたかったらそれはいいんじゃない?
この本の中でもまさに書いてあることだと思うんですけど、
せっかくなんでこの本にどちらかというと書いてないことでも僕個人的には嬉しく、
そして脳科学的なエビデンスがない方が面白いかなとも思ってるんですけど、
モギケンイチロウが本当に心身の健康のために心がけていること、
食事、運動、睡眠サプリ、ガジェット、何でもいいんですけど、
一つ挙げていただければ。
今3冊目の英語の本を書いていて、
それはストイシズムっていわゆるストイックな生き方っていうことなんですけど、
それはすごく深い話で、
ストイックな生き方って例えばね、
ストア派の学者が一番重視したのって感情のコントロールなんですよ、気度愛楽の。
これ脳科学でいうと前東洋のリアプレイザー、再解釈って言うんだけど、
怒りってあった通じじゃないですか、
怒りがいけないっていう風にしちゃうと、
怒るっていう感情自体は出ちゃうんですよ、どうしてもこれ。
脳の返答体っていうところで。
それをどう自分が解釈するかっていう方が大事で、
それをストイシズムっていうか、
ストイックな人たちっていうのは研究してきたんですね。
Amazonの経営哲学っていうのは、
実は真理に基づく経営っていうことを言っていて、
Amazonでいうと物流とか品揃えとか、リコメンデーションのアルゴリズムとか、
お金儲けしたいから短期的にこういうことをやるっていうのはあるかもしれないんだけど、
Amazonの経営哲学って、
真理に基づく経営をしているというのが彼らのスローガンなんですよ。
場合によっては社内で意見が対立したときに、
走れメロスなんかだとメロス走りながらずいぶん考えてるじゃん。
あの状態?やっぱり走ってる時って考えるよね。
いや考えますよ。そして走ってなかったら僕たぶん死んでると思います。
まあだからストレス解消にもなるし
それから何よりも今だと見逃せないのがデジタルデトックス
ずっとスクリーンタイム長いから
走ってる時ってさすがに堀江なんかはジムでモニター見ながら走ってるらしいんだよね。
僕はやっぱりロードワークをお勧めしますね。そういう意味でデジタルデトックスっていう意味で。
でも大体僕の周りで成功してる人たちってのは生活の中にスポーツを取り入れてますよね。
いつもインタビューをご視聴いただいてありがとうございます。
この度スタートしたメンバーシップでは各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで
2000人以上にインタビューしてきた僕が国内外の取材
そして旅の中で見つけた人生をアップデートするコンテンツをお届けしていきたいと思います。
ここでしか聞けない特別インタビューや基礎トークにもアクセスしていただけます。
随時これは面白いこれはいいんじゃないかというコンテンツもアップデートしていきますので
そちらも含めてどうか今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。
なおいただいた皆様からのメンバーシップのこの会費はですね
インタビューシリーズの制作費だったり国内外のインタビューに伴う交通費宿泊費
その他取材の諸々の活動経費に使わせていただきたいと思っています。
最後になぜ僕が無料でインタビューを配信し続けるのか少しだけお話しさせてください。
この一番の理由はですね僕自身が人の話によってうつや幾度の困難から救われてきたからです。
そして何より国内外のたくさんの視聴者の方からこれまで人生が変わりました。
毎日すぐ勇気をもらいました。救われましたという声をいただき続けてきたからに他になりません。
この声は世界がこの中に見舞われた2020年頃から一層増えたように思います。
これは本当にありがたいことです。
ただ同時にそれだけ心身共に疲弊したり不安を抱えたりしている方が増えていることに関わらないその裏返しであると僕は強く思っています。
正直に言えば各僕自身も15年以上前に起業して以来最大のピンチといっても過言ではない時期をこの数年送り続けてきました。
でもこんな時だからこそ森に入ることなくインスピレーションと学びにあふれるまだ見るインタビューを送り続けることがインタビュアーとしての自分の使命なのではないかと強く感じています。
世界がますます混迷を極め先の見えない時代だからこそ僕はインタビューの力を信じています。
これまでのようにトップランナーや戦争体験者の方への取材はもちろん今後は僕たちと同じ姿勢の人、普通の人の声に耳を傾けたりややもすると打ち抜きになってしまう今こそ海外でのインタビューに力を入れていきたいと思っています。
そして彼らの一つ一つの声を音声や映像だけでなく本としてもしっかりと残していきたいそう考えています。
そんな思い共感してくださる方がメンバーシップの一員になってくださったらこれほど心強くそして嬉しいことはありません。
ぜひメンバーシップの方でも皆様とお耳にかかるのを楽しみにしています。
以上、早貝大平でした。