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2024-05-14 34:44

第74回『5kgの意識革命』

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《5kg》。

『世界が変わった』、と彼が実感した重さです。

学校教育、家庭環境。

敷かれたシステムの中で生育する以上、私たちは「身体そのもの、肉体的な強さを持っていること」にどうしても、抗えないのか?逃れられないのか?

今回はポジティブに、身体(肉体)と向き合ったエピソードになっています。

◇参考文献 板垣恵介『グラップラー刃牙』⁠(秋田書店:91~99) 棚橋弘至インタビュー(めちゃマガ:19) ⁠ショーン・ダーキン『アイアンクロー』⁠⁠⁠⁠⁠(A) アリ・アスター『ヘレディタリー/継承』⁠(A) (2024年5月9日収録) ーーーーーーーーーーーーーーーー

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00:00
体重を増やしてるんですけどね今。 体重を増やしている。本当に頑張ってご飯をたくさん食べて、
プロテインを飲み、そして毎日欠かさずに筋トレをして、ようやく5キロだけ増えたんですよ。
いやでもすごいんちゃう?5キロ増やすんで結構。 5キロどんなもんなんですかね。そのてらだの体型とかそういうの知ってるから、
言えるけど、多分てらだの体で5キロ増やすんで結構大変だと思う。 あ、ほんまに?いやそれは嬉しいですね。
筋トレめっちゃやってる友達がいてさ、筋肉仕事をしてるねそいつは。 武器というか商売道具の人がいるんですか?
あ、そうそうそう。パーソナルトレーナーっていうのが今やってるんやけど、 なんかやっぱ骨格?人間のフレームっていうのがやっぱあって、
どこまで筋肉を大きくできるか体を大きくできるかっていうのは結構正直そこで決まってまうとこがあるみたいな。
うん。でもね、それはすごくわかるというか、僕も体を今鍛えてるけど、やっぱこの骨の形以上に大きくならへんから、
そもそも体が大きい人って、それだけ筋肉を乗せる器みたいなものがでかいからさ、根本的にちゃうよなーって思うのよ。
ただその全く運動してなかった人ががっつりやりだしたら、「初心者ボーナス」ってのもあるんやって。
急に増えるみたいなこと?
やってない分、動かしたぞっていうのででかくなるっていうのは結構あるらしくて、ただそれを超えるともう徐々に徐々になってくるから、難しいみたいな。
なるほどね、そっか。いやでもねこの5キロ増えたことによってこんなにも変わるんや、って感覚もあって、まず服がね、ほとんど入らなくなってしまったんですよ。
やばいな、すごいよ。
直近で1ヶ月前ぐらいにスーツ買ってたんで、それは入るんですけど、去年着てたスーツとか全部ちょっと入らなくなっちゃって全部捨てたんですけど。
えーすごいな、その思い切りもまた。
いやまぁちょっとボロボロやったんで、普通に穴とか開いてたんで、普通に捨てる時期やったんですけど。
てらだの仕事に使ってる靴とかほんま終わってるからな、ほんと。
いやそう、あまりにも終わってすぎて最近一式買い替えたんですけど。
ほんと。
はい、そうそう。
シンプルに体力とか。
やっぱね、つくよね。
あとね、これ結構大きい感動だったんですけど、毎朝出勤して退勤してっていう中で、その人混みに紛れてるとやっぱりぶつかることってあるじゃないですか、人と。
うーん、まぁね、うん。
多少あると思うんですけど、この前サラリーマンとぶつかって、あのサラリーマンの方側が、「あ、すいません。」みたいな感じのちょっと頭を下げる感覚があって、僕それ実はほんま人生で初めてぐらいというか。
ほー。
僕にぶつかった人って、向こうがだいたいキレてるんですよね。
うん。謎のぶつかってくる男性にぶつかられ続けてて、っていうことだよな。
03:05
あの「ぶつかりおじさん」みたいな人いるじゃないですか、そういう人はだいたいぶつかったらこっちになんか舌打ちして睨んでくることが多いんですけど、
あの初めてサラリーマンに、「あ、すいません。」みたいな感じの態度だったりすると、なんかちょっと変わったんかもしれない、偶然かもしれないけど。
いや、勘違いだよ、勘違いだって。
勘違いかな。
うん。
そもそもぶつかってくる人減ったなっていう感覚もあんねんよな。
まずね、うーん、いやそれもほんとに、僕ってやっぱ一回もぶつかられたことないもんね。
って言ってたやんか。
うん。
あのほんとにそういう機会がなくなって急にぶつかられなくなったっていうのは、
なんかでもこれって個人の感覚やからさ、データができひんからいや思い込みやって言われたらそこまでかもしれんねんけど、
なんか僕の中ではやっぱこうずっと人生の中でぶつかられ続けてきたから、なんか明確に変わったんじゃないかっていう。
確かに。
やっぱぶつかっていってる人って選んでるから、もしかしたら年齢とかの感じの落ち着きとか、顔の感じとかそういうのとかでとか、いろいろ要素がもしかしたらあるかもしれんけど。
そうね、年齢でアラサーなんで、若い子よりはとかはね。
穴空いてるスーツとか歩いたときに石入ってて、カラカラカラカラ鳴ってる革靴履いてるやつやったら。
そこまではボロボロじゃないけど。
やったらぶつかった、とかみたいな感じだったんかもしれへんとかさ、でももしかしたらね、全部が全部言われへんかもしれんけど、でも意外とちょっと変わっただけで世界は変わるのは確かやと思うな、僕も。
いやそうそう、本当にだから5キロを増えるだけでこんなに世界って変わるんやっていうのを感じたんですけど、ただなんか自分の中にあるその根源的なコンプレックスみたいなものはあんまり消えてないというかさ、やっぱその僕、ジムとか行くのすごいやっぱ抵抗あるんですよ。行ったことないんですけど。
だからソロで家トレとかそういうランとかそういうのでやってるっていうだけで5キロってことやもんね。いやそれすごいと思うけどな。
あの僕が使ってるね、アプリがありまして、おうち筋トレ用の、「サーティーデイフィットネスアットホーム」っていうやつがあるんですけど。
アホみたいなタイトルやな。そうそうそう、5秒で考えたみたいなさ、アプリやねんけど、いやこれでもねめちゃくちゃ良くて、サーティーデイ、サーティーデイズじゃないんかいって感じだけど。
「サーティーデイフィットネスアットホーム」。
メニューを勝手に組んでくれるんですよね。しかもその1日目が一番簡単で、30日目が一番ハードっていう。
徐々に厳しくなっていって、30日目超えたらまた1日目に戻ってちょっと楽になるみたいな。
結構あるよね。Nikeが出してるランとかトレーニングのアプリとか。割とメニューになってんのかな?どれも最近はそういうやつは。
結構最近そういうの多いと思うし、なんならそのスマートウォッチとかね、体調と連動してるみたいなのも多分増えてきてると思うんだけど。そういうのが増えてきてるからさ、今かなりその、なんていうんやろな。
06:00
やりやすくなってきてるからな。うん、単純なものじゃなくなってきてるというか、モチベーション上げやすくなってるっていうのがあって、それ使ってるんですけど。
たださっきも話したように、自分の中のコンプレックスみたいなものはずっと残り続けてるっていうのもあるなーっていうのがあって。
直近の第69回でさ、マッチョな肉体への憧れってあるかみたいな話があったじゃないですか。
『魂を売らない身体』っていうタイトルの回かな。そうそうそうそう。あれでも話したんですけど、やっぱこのマッチョになりたいなっていう感覚は僕はないんですけど、
ただなんかこう肉体を単純に変えることによって、本当にこの日常的に変わることとか、あと日常的なそのルッキズムみたいなところとかっていうのってやっぱり変化していくものなんで、
そのあたりをちょっと今回話していけたらなというふうに思います。
この番組心の砂地は様々な文化や日常の築きをヒントに考え続けることで、言葉の記憶掃除を目指す教養バラエティ番組です。
私、てらだです。シャークくんです。よろしくお願いします。 冒頭で話したように、マッチョな体になりたいっていうか、理想の肉体みたいなのは
皆無なんですけど、このガリガリという状態を脱したいなっていうことをちょっと思い立って、3ヶ月前ぐらいから積極的にご飯を食べまくったりとか、体鍛えたりっていうのをしてるんですけど。
どうしたんやって多分みんな聞いてる人は思ってると思う。 あの筋トレとかはね、ずっとやってたんですよ。ただ本当にもうご飯をめっちゃ食べるっていうのをここ3ヶ月ぐらいでやってて、
本当にお腹パンパンになるまで食べるっていうことをやってるんですけど、そのモチベーションとして一番感覚が近いなって思うのが、『グラップラー刃牙』っていう漫画がありますけども、めちゃくちゃ有名なね。
てらだって『バキ』読んだことあったんや。 『バキ』、実は社会人になってから僕履修してるんですけど。 そうなんですよ。
『グラップラー刃牙』のさ、11巻の子供の頃のバキが夜叉猿っていう山に住んでるでっかい猿と戦うというね。 幼少編から、はいはいはい。
幼年編の時に戦うっていうシーンで、とりあえず体がちっちゃいから臓器の塩漬けみたいなやつを食べまくって食べまくって体を大きくするっていうシーンがあるんですけど、
このシーンが僕の中ではご飯をめっちゃ食べてる時にいつもフラッシュバックするっていうのがあって、これね、僕すごいいいなと思うのが、ご飯食べまくって食べまくって強くなってやるとかじゃなくて、でかくなってやるって言うんですよ。
なんかこう物理的に体を大きくするみたいな感覚。 これがすごいね、やっぱそのご飯食べてる時の僕のテンションと全く一緒というか。
本当に格闘家の人とかで、ヘビー級の人とかである行動というか。 そうそうそう。
09:06
で、このシーンがさ、すごい印象に残ってたから台本書くにあたって検索したら、プロレスラーの棚橋弘至がご飯食べる時ここいつも思い出してる記事が出てきて、やっぱりみんなそうなんやっていう。
棚橋とまさかのシンクロで。 体型違うんですけど。
現に新日本プロレス社長ですからね、今の社長ですから。 そうよ。だからやっぱこのシーンってみんな思い出すんや。
そうね。100年に1人の逸材が言ってるんやったらみんなは思い出してるに違いないわけですからね。 そう。だからちょっとぜひね、体を大きくしたい人はこのシーン読んで欲しいんですけど。
11巻なんだよな。ちょっと頑張らなあかんねんな。 そうそうそう。10巻は読まないといけない。 ちょっと急に巻き戻ってな。 過去のね、バキ少年時代の話ですけども。
花山薫とかが出てくるぐらいまでちょっと頑張ってみていただいてね。 そうそう。でそのガリガリじゃなくしたいなっていうのはやっぱりもう散々ね。
小学校から社会人までずっとガリガリやんとかさ、 いや細っ、みたいな話をもうほんまにめちゃめちゃ言われてきてるんですよ僕は。
で、冒頭でも言ったし、歩いててぶつかられるみたいなこととかもやっぱり自分の体が弱いからなんかなみたいな。
でも実際どうかは分からへんけど、そこをクリアにしたいなっていう思いもあって。 だからこう強くなりたいとかじゃなくて、なんかもっとこうネガティブな感じというかこう、
もう自分の体に触れんといてほしいっていう感覚が多分一番強いんですよね僕は。 うーん。
なるほどね。 だってそのガリガリやからガリガリやんって言われるけど、普通の体型やったら何も言われへんじゃないですか。 うーん。
こうムキムキになりたいとかじゃなくて、もう自分の肉体に触れないでほしいし、なめないでほしいなっていう。 うーん。
なんかそういうすごくこうネガティブなモチベーションでやってるところもあるなって思ってて。 なるほどね。
うん。だからなんかこれってさ、そのいじめられないためにいじめっ子になるみたいなことと一緒じゃないですか。
言ってしまうのか。 ね。ちょっと転化の方法が自分で努力するっていう方向だから、いいかなと思うけど、もうちょっとその攻撃的に転化すると、
自分からやりに行くっていう。 そうそうそう。僕は別に誰かの体型を揶揄することもないように努めてますけども。 うーん。
そういうその男らしさに傷つけられないために、自分が男らしさをインストールしなければいけないみたいな。
大きな矛盾もね。 そうそうそう。なんかそこの罪悪感というかなんかダサいと思ってしまう感じめっちゃあって。 わかるわかる。
大きいそのシステムじゃないけど、そういうマスキュリニティ、男らしさみたいなもんに、取り込まれてるなみたいなね。結局そこなんかいみたいな。
そうそうそうそう。結局お前もシステムに取り込まれるんかいみたいなさ。 うーん。
でもじゃあこれからもガリガリって言われますか?傷つけますか?って言われたら嫌やもんなーっていう。 そうねー。
12:05
僕とかはどっちかというと、一回体験しといてその内部から行けよみたいな思想が割と強いから。 うん。
じゃあ一回インストールしますよみたいなのはハードルが低いんやけど、有害なものとかダメなものに対してもね。
一回自分でやっとかんとみたいな感覚がすごいあるけど、なかなかね、コンプレックスとか自分のそのアイデンティティに関わるとこだとちょっと気持ち的に抵抗があるっていうのはすごくわかるかなー。
そうやなー。だからその、さっきも言ったけど僕が誰かをさ、揶揄することはないけど、でも揶揄できる状態になってるっていうこと自体がなんかすでにちょっとこう、
加害みたいな感覚になっちゃうっていうね、ところは多分あると思うんですけど。 そうねー。
さっき言ったさ、その自分自身がガリガリっていうこととか、その男らしさみたいなものに傷つけられたっていう経験っていうものってやっぱこう跳ねつけるだけのさ、材料っていうのがこれまで持ってなかったっていうのが一番大きいと思ってて。
例えばそのガリガリやんって言われたときに、それはそのお前が努力をしてないからやんっていうふうに言われたら何の反論の余地もないというか。
ね、そんなことは本当はないんだけどって感じはな。 そう、なんかその筋肉がある、がっしりしてる体重があるみたいなことってやっぱその健康面とか体力とか、
その体そのものの肉体的な強さっていう点においては、あるに越したことはないっていう。 なんかそれを持ってる人たちを否定することができないんですよね、やっぱ。
だから筋肉を持ってるからこそダメなことってないじゃないですか、基本的には。その正論感みたいなものがさ、やっぱものすごくあるなーっていうふうに思ってて。
なんか今TikTokとかでもネットミーム的にそういう人がバズったりしてますけど。 なんかこっち向いてめっちゃやってくるやつやろ。 そうですね。《危機感持った方がいい》みたいな。
いるよな? うん。 なんかあれがさ、やっぱ最初にバズったときって、それをまともに喰らって反論できてない悔しさみたいなリプライがすごくついてたことを記憶してる。
だからその有無を酔わさない正論感みたいなものは、かなり肉体においてもあるし、これって別に筋肉に限ったことじゃ多分なくて、学歴もあるに越したことはないとかさ、お金もあるに越したことはないとか。
正論の暴力性みたいなものがあるから、なんか飲まれる人って飲まれてもらうところがあるんですよ。 なんかそこって、お前が努力してないからやろうみたいなことをさ、言えちゃうんやけど、でも本当は全然平等じゃないじゃないですか。
多少個人の努力によってコントロールできるから、そういうふうにマッチョイズムに飲まれることがあるけど、本当は全然家庭環境やったりとかさ、健康やったりとか、あらゆるものにおいて全然平等ではないけど、見かけ上すごく正論に見えるから、そこを否定することがめちゃくちゃ難しいっていう。
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よく僕はこの学校教育の問題に話を収束させがちなんやけど、学校教育自体がさ、努力達成成功みたいなシステムを作るためにやってるからさ、だからすごくマッチョイズム的なものとか、軍隊的なものとすごく繋がりやすいんだよね、学校教育というもの自体が。
僕ももちろん学校教育自体のいろんなものに対して思うことありつつも、それ自体を否定してるわけでは全然ないっていうか、むしろ学べてよかったとか、そういうシステム自体は還元してるところが全然あるんだよね。だからさ、そういう頑張ったらできるっていうことは、全然本当はそんなことないやんか。平等じゃないし、全然そんなことないし、達成できないこととか、やっても意味ないこととか、すごいいっぱいあるけど、
ただ、根底の中で、学校教育っていうものをがっつり十何年間経験してるがゆえに、そこを否定するっていうことは、そもそもあんまない感じで頭に浮かんちゃうっていうところがあると思ってて。
なるほどね。もう何年もかけてやっぱみんなが、しかも共通にみんなが認識してることだしね。
し、基本的には何かをやったら、こうしたらこうなるよね、できるよねっていうのは、ある程度は答えではあるのよね、実際。
そうやな。そのパターンの方が多いのは確かに事実。 ただ、全部が全部の万能なもんだと思ってもらうところがすごいあって、そういう適応できるものが多すぎるがゆえにね、準備と努力と継続と達成っていうこと。
そういうのが、個人個人のコミュニケーションとか、思想とかそういうところに持ち込まれたときに、「いや、やればできるじゃん。やんないのがおかしいじゃん。」っていうことになっちゃうっていう。
そういうことはやっぱあるんだろうなとは思っちゃうかな。 いや、そうやな。教育ってのはでかいと思う。
個人競技に入ったんで、あんまりその辺り経験してないんですけど、何歳ぐらいだろうな。小学校ぐらいから本当に団体とかのスポーツを経験してる人っていうのは、その辺りの感覚はかなりみんな共通認識して強いなと思ってたんですけどね。
そうね。教育であり、特に運動っていうのとマジで相性がいいし、部活動とかって基本的に軍隊と同じシステムだと僕は思ってるから、全員が同じ体の動き方をして、同じように使って、同じようなシステムの中で同じように動くっていうことが、どれだけ上手いかっていうのを競うからさ。
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あんまり個人のクリエイティビティとかって、特に部活動とかって歓迎されへんのよ。基本的には。
だから、そういうふうなところを頑張る人が、そういうふうな思想に陥りやすいっていうのはそうだね。だし、自分で考えないほうが正解だったりするっていうことがめっちゃ多いなって思ってた。
ああ、そうなの。考えずに従うみたいなこと。
そうそうそう。この場面だったら、こっち向いて開いて、こっち側に人がいたらこっちにボールを捌くとか、システムをインストールしてどう動くかっていうもんだったりするから、基本的にはね。
そこでどう選択するんかっていうのは、クリエイティビティとか自分で考えることって言えるかもしれんし、実際そうなんだけど、頭は使うんだけど、ただ、そのシステム自体もずっと鍛錬して教えられてっていうもんやから、そのシステムとかをインストールしてるだけやから。
なるほどね。
っていうのはめっちゃあるしね。だし、がっつりやってると、あと家庭環境っていうのでもそこが逆らえないみたいな感じになると、もう完全にそれが世界にはなってまうっていうかさ。
そうやな。やっぱり、そこが一番最初に経験する小さな社会や家族っていうものがね。
だから、やっぱ家族の呪いとかそういうことって抗えないっていうのは本当に一番自分に基礎として入れてるところだからっていうところがあるとは思うんだけどね。
ああ、そうだよな。確かにな。なんかそれで言うとね、うちの家は全然そういうのがなかったというか、運動をしろ、体を強くしろみたいなことって一切なかったんやけど、なんかその分、社会に出て打ちのめされたみたいな。
ないないない。あるよね。 家で全く教育されてなかったことが社会の常識やったみたいな。
だからそこはなんかある程度、そこも教えたらなあかんところではあるよなっていうのはめっちゃ思う。
そういう世界あるよみたいなことね。家庭環境の話で言うとね、4月から公開してる『アイアンクロー』って映画。 傑作でしたよ。
めちゃめちゃ傑作の映画、今やってるんですけど、また多分やってるんですけど、プロレスラーのフリッツ・フォン・エリックっていう人が、息子たちを世界ヘビー級の王者にするためにどんどん教育してやっていくっていう映画なんやけど、それが
悲劇的なね。 本当に悲劇的な方向に繋がっていくし、この強くあれっていう、この世界ヘビー級王者になれっていう、この圧力の暴走を誰も止めることができないっていう。
そうね。これが恐ろしいことが実話っていう。完全な実話っていうね。
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いやー、なんかそのやっぱりさ、もちろん家庭環境とか、この『アイアンクロー』やったら、実際言うと多分ステロイドっていう作用みたいなこともあったんでしょうけど、
この映画ではかなりそこ、家庭環境とか、マッチョイズムみたいなところとかなり繋げて映画化をやってるけど、なんかそういうものに、いや間違ってるよみたいなこと言うのって、なんかめちゃくちゃ難しいよね。
そうね。『アイアンクロー』も、実際その成果を上げるんだよね。本当にみんな頑張ってさ。
そうそう。
で、そのお母さんもいるし、いろんな人が関わるんだけど、やっぱもう誰もがそれを止められないというか。非常にアメリカ的だなとは思うんだけどね。
アメリカン・ドリームみたいなものをずっと求めるっていう感じな、そのアメリカが持ってる病みたいな感じを見れるなっていう風な映画だとも思ったけど。
ああ、なるほどね。逆転し夢を掴むっていうことに固執してるみたいな。
うん、古典的なね、アメリカっていうところの夢みたいなものっていうか、舞台は80年代とかから90年代ぐらいだから、あれなんだけど。
でもそうなんだよなーと思ってますね。で、その怖いのが悲劇的なところがすごい連鎖しても止められないっていう、悲劇が1回2回起こるだけじゃないんだよね。
そのシステムによって明らかに起きているのに、ここでおかしいって言って解散だやめだって普通はなるところが、ずっと連鎖して、もう行くとこまで行っちゃうっていうさ。
うーん、いやそうなんですよね。そこの、もう1回そこのシステムに組み込まれたら止めることができないというか、やっぱりそこに尽きるというか、そのさっき言った筋肉であり学力とか経済力とかの話の、なんか1回そこのシステムに取り込まれてしまった人って、
いやもうそれが正義じゃないですかみたいな。そこの正論に打ち勝つだけの道が見えなくなってしまうっていうのが、
すごい恐ろしいなぁと思うし、さっきシャークさんが言ったように、1回それで失敗してももう止め方がわからへんから全く同じような悲劇が何度も起こる。
っていうところ。 うーん。
いやねー、ちょっと『アイアンクロー』の話すると、一番近い映画ってこれどう考えても『ヘレディタリー/継承』なのよ。
なるほどね。そういうことか。
A24がどっちもやってるっていうのはあるけど、そう時点は見つかるんだけど、自分が持ってる身体とか、
血であったり、思想であったりみたいなものが流されて舞うっていうものの恐怖っていうものの表出の仕方っていうのが、この2作に共通してるっていう面白さで、
身近に感じるところが僕にとってはめっちゃあるっていう。 見てきたものであるっていう。
うーん、そうそうそう。 ですよね。
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そうやなー、なんかそのやっぱ家族とか多くの人たちが経験してるとこに実は恐怖というか逃れられないものがあるっていう視点っていうのは大事だと思うし、
それがあるから視点を変えることができるみたいなところまで『アイアンクロー』は、そういった表現もあるのかなっていうのは。
でもそれがちょっと怖いのが、やっぱその乗り越えた先にも多分何度も父親の影とか、
はじめにてらだが話したような、乗り越えるためにまた自分が同じような手段を取ってしまうかもしれないみたいな恐怖感がちょっと通定してあるっていうかね。
戦うためにまた体を作るみたいなこととか、もしかしたらそれを指導する側とかになった時でもやっぱり同じような指導をしてしまうみたいなね。
誰かにアドバイスする時でもこう、マッチョリズム的なものを否定したいけども、同じようにそういった方法を取ってしまうみたいなことっていうのは結構あるんかなっていうのは思ったりするかな。
うーん、いやそれはほんまにそうだと思うんだよな。演出としてはさ、こう一個築きを得て、何かすべて景色がクリアになるみたいな描写ってかなり多いと思うけど、
実際のところ実は、そういう余存だ空気っていうのは何回も何回も出てくるもんなあろうなってことはあるんよなあ、どうしても。
だからやっぱり自分の中にインストールされているものを振り払うことって、一発回心の一撃みたいな話じゃなくて、すごくこう緩やかな抵抗なあやろうな、本当はね。
それとしてはあるけども、やっぱりコンプレックスをコンプレックスで解消するっていうのはめちゃめちゃ難しいよね。コンプレックスを解消するってこと、それイコール呪いっつーか。
やっぱその、例えば外見を変えたい、強い体に変えたい、美しい体に変えたいみたいなのって、例えばダイエット頑張ってますとか、筋トレ頑張ってますとかいう文言がついてなくても、映し方とかで伝わるもんってやっぱすごいあるんだよね。
ああこう言われたいんだろうなとかさ、こうしてる自分を出したいんだろうなみたいなんて、その邪推じゃなくて伝わってくるものでやっぱあるっていう。その人が撮って投稿したもんっていうところに作為があるからさ、それをすぐ読み取っちゃうところがあって。
それは僕も料理の写真とかあげたりしてるけど、このやっぱね、写真を撮って、で何かしらみんなちょっとフィルターとか1枚ぐらいは通すわけじゃないですか。だいたいね。で、なおかつ文言を添えてSNSに上げるって結構な行動の数やと思うんですよ。
その工程を踏んでまでやってることって、やっぱりその人の中では絶対特別なことであって、のにげなく上げましたみたいなことって、そんなないんじゃないかなって思ってる。
やっぱそういうしんどさみたいなのを感じるときはやっぱあって。
それは当然、シャークさんもそうだと思うんだけど、バカにしてるわけじゃなくて、そうしか映らないことの悲しさですよね。
27:03
だからコンプレックスっていうのは、出したように見えて実は、なんかよりコンプレックスとして周りの目に晒されてるっていうパターンってかなりあるもんね。
し、その人自体が解消することっていうのは難しいっていうかね。
てらださんも多分今ちょっとでかくしてさ、5キロでかくして別に収まらんやん。もう5キロではい、OKですってなってないやろ多分。
これからもとりあえず標準体重くらいまで増やそうかなと思ってますけどね。
で、その多分標準っていうやつがどんどんハードルが上がっていくねん。達成したとしても。
もうちょっとこれでいけるなとか、もうちょっと増やしたいなとか、筋トレしてる人の平均体重こんぐらいやなとか、身長で見たときにこんぐらいやなとかさ、そういうハードルがどんどんつけて自分でいけちゃうのよ。
もうこれでジャストですって絶対ならへんと思うねん。そういうもんって。
なるほどね。
最近、ああいうボディポジティブっていうかさ、自分の体は自分のもんみたいな考え方っていうのを広めてくれてる人とか、結構一般にもだんだん伝わってきたかなっていう感じはあって。
その辺は僕は積極的に取り入れようとはしてるんだけどね。絶対にコンプレックスには逃げられないみたいなことって、僕もめっちゃあるし。
はあるけど、ただそのボディポジティブ的な、自分の体が自分のもんだし、他人の体については他人の体のもんだから、ものすごいプライベートなことというか、ものすごい大事なところっていうかね、みたいなことだから、そういうことに関しては言わないみたいな。
そうね。それはもう本当に常識というか、やっぱり人の体に対して何かを言うっていうことっていうのは、もうあってはならないことだと思うんですよ。
ほんとそう。そうそう。だからなんかそれが、そっちをどう推し進めるかっていうのと、ただそれで自分が満足できへんっていうところが、ボディポジティブなところが、ボディポジティブでオールオッケーだよねって僕はまだなられへんっていうかさ、自分にとってはね。
自分の肉体に対する満足できないことを知るってことね。
自分に対しての美学みたいなところっていうのと、そのボディポジティブってところが一個にはなられへんっていう人は多分結構多いと思うんだよな。こんだけコンプレックスというか、自分の体に対して思うことがあるっていう人が多い世界だと。
そうだよな。自分の体に満足してますっていう人っていうのはなかなかいない。いないんじゃないかな。この部分は好きとかあるとは思うけどね。でも好きな部分ってあんまり好きじゃないっていうか、あるもんと思ってるからそんなに好きじゃないみたいなところもあったりするっていう問題とかあるんだよな。
そうだよな。だから新しく獲得した部分をみんな強調しながら。
もう一回やっぱりそうしたくなる。
分かるんですけどね。
そうね。確かにな。なんかでもそうやねんな。ボディポジティブとかっていうのはすごくわかるし、人の体にっていうのはわかんないけど、自分の中の感覚的な、あくまで感覚的な話として、もう本当にありきたりな言葉で言いますけど、荒さになったときに体系っていろいろ、やっぱり老化が始まるし皮膚とかもね。
30:17
急に来るんだよね。
そうそう。来るっていうのもあるし。なんか僕がそういったものをすごくぶつけられるというか、目の当たりにする瞬間っていうのは、銭湯に行ったときなんですけど。
やっぱ公衆浴場だとね。やっぱ見るもんね。いろんな体があるなーってやっぱすごい思う。
そうなんですよね。なんか同性の、しかもいろんな年齢の人の裸体をあそこまでたくさん見る機会ってなかなかないいと思うんですよね。なんかそういったときにその、なんていうんだろうな、その人を揶揄するわけじゃなく、自分やったら年取ったときにああいう体はちょっとなりたくないなって思うのって正直あると思うんですよね。
なんか見ちゃうっていうとこあるかなー。
っていうのがあったときに、なんかああなりたくないなーみたいなところとか、年取りたくないなーみたいなことで争いになって急に体鍛え始める人がいるっていうのは、僕もまさにそれなんですけど。
僕はちょっとどうだろう、細いのが嫌っていうのがあるんで、近いところはあると思うんですけど、結構それってなんか単純に老化って言ったら死じゃないですか。
死に向かってるね。
そうそうそう。なんか死に抗ってるんやなっていう、その筋肉を鍛えるってさ、すごいポジティブな行動のように見えて、死から逃れたがってるっていう、なんかすごく恐れみたいなさ、行為なんやなっていうのを結構考えてて思ったんですよ。
そうかもな、もしかしたらね。大きく捉えると。
大きく捉えるとね。だからさ、子供の頃とかって漠然とした死への不安みたいな、急に人生が終わること怖いなーみたいなこと、結構あったりしたんですけど、大きくなって、やっぱそういうものってなくなってる一方で、単純に死っていうものが病気とか老化っていう具体的なものに擦り替わってるだけで、ずっと死を恐れ続けてはいるんやなっていう。
なるほどな。確かに死に対する感覚っていうのって、やっぱ年齢とか減ってきた経験によって全然違うっていうか、なんか人によっても多分全然違うんやけど、多分どこかしらに恐怖みたいなものは結構感じてるっていうのは、あんまり言われへん答え方あるんやろうなと思うね。
うーん、そうね。ただ言語化してなかったりとか、姿形を変えてるだけであって、実はこれって突き詰めると死やんっていう、死を嫌がってるやんみたいなことって、なんかこれぐらいの年齢になって、それに年をかすんでいったら別の要因になっていったりするんやろうけど。
確かになー、いやでもある、気にしてないけどそういう漠然とした死への距離感みたいなんて急に迫ってくることもあるし、いろんな距離感があるんだなーみたいなことはね。わからんかったけど、それもふとその感覚はわかってん。
33:16
そうやなー、死を怖がることって別に悪いことじゃないからね。でも今回の筋トレとかそういうものに関してもそうやねんけど、なんていうんやろうな、そこに付随する問題みたいなものもちゃんと冷静に捉えていかないと飲まれるものがあると思うからね。
いやーそうですね、だからちょっとそこは考えながらやっていきたいというか、いやー難しいね。
(EDテーマ)
いやー、
ちょっとね、考えながらやっていきたいとは思います。
ご視聴ありがとうございました。
各種SNSでの投稿はハッシュタグKOKOSNAです。よろしくお願いします。
投稿していただく際にはエピソードのリンクも貼っていただけると嬉しいです。
エピソードの概要欄にも様々な情報があるので良ければご覧ください。
ということで今回も聞いていただきましてありがとうございました。
それでは皆様ごきげんよう。
34:44

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