1. INTERVIEW │ インタビュー
  2. #38:小説家のテーマの選び方 ..
2022-02-18 34:09

#38:小説家のテーマの選び方 │ 澤村伊智さん(小説家)

▼本パートのインタビュー映像
https://youtu.be/jUVYmA7umjc

【澤村伊智さんへのインタビュー】
〈2月15日(火)公開〉Talk.1|ホラー小説家の物語のつくり方
〈2月18日(金)公開〉Talk.2|小説家のテーマの選び方
〈2月22日(火)公開〉Talk.3|誠心誠意、書く
〈2月25日(金)公開〉Talk.4|ホラー作家が一番怖いもの
澤村伊智さんへのインタビュー再生リスト

邪教の子
『本格王2021』掲載「笛を吹く家

【プロフィール】さわむら・いち/1979年大阪府生まれ。
2015年『ぼぎわんが、来る』で第22回日本ホラー小説大賞大賞を受賞しデビュー。同作は『来る』のタイトルで映画化。17年『ずうのめ人形』が第30回山本周五郎賞候補。19年「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。著書に『恐怖小説 キリカ』『ししりばの家』『ひとんち 澤村伊智短編集』『予言の島』『ファミリーランド』『うるはしみにくし あなたのともだち』『アウターQ』『邪教の子』など。

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▶︎早川洋平のお気に入り楽曲再生リスト
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【目次】
OPトーク
作品について家族とブレスト
奥様の言葉で生まれた短編
コロナ禍による創作への影響
創作につながる作家の習慣
大喜利への挑戦?
新興宗教をテーマにした理由
過去作品のテーマの決め方
今作で入れた新しさ
展開型?目標型?
『邪教の子』のラスト場面
キャラクター設定
EDトーク

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*2月28日まで、音声コースリリース記念価格で受講いただけます。

ニューズレター(早川洋平のエッセイ・最新情報をお届け)

▶「月末LIVE」開催
日時:2/28(水)19時00分〜20時00分
URL:https://youtu.be/pVZYrkqFpkw
アーカイブ:https://bit.ly/3Dw3rWE

番組への感想・質問はこちら

▶「QR CAFE」(毎月開催)


▼【聞き手・早川洋平プロフィール】
はやかわ・ようへい/新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、髙田賢三ら各界のトップランナーから市井の人々まで広くインタビュー。近年は欧州を中心に海外取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。公共機関・企業・作家などのメディアプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を数える。『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』『横浜美術館「ラジオ美術館」』などプロデュース多数。 近年はユニクロやP&GなどのCMのインタビュアーとしても活動している。
https://linktr.ee/yoh.haya

▼【ナビゲーター・堀真菜プロフィール】
ほり・まな/現在、早稲田大学3年生。
コロナウイルスの流行により、人と会いづらくなったことを機に、zoomを通して色々な人の話を聴くことを始める。1年間で200人以上にインタビューを行い、聴くことの魅力に目覚める。
現在、勉強を教えない塾福幸塾と提携し「思考と対話の技術」の提供をする他、学生・若者向け対話サービス『workin’ talkin'』を立ち上げるなど、
対話、インタビューを通じて様々な事業を展開している。プロインタビュアーとして実績を積むため現在奮闘中‼
https://koushiro123.wixsite.com/manaroom

▼関連キーワード
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#ホラー小説

Editor : Kimi

00:01
こんにちは、堀間奈です。
インタビュー、この番組はYouTubeとPodcast各プラットフォームよりお送りしています。
YouTubeのチャンネル登録、Podcastの各番組のフォロー、よろしくお願いいたします。
そして、早川さん、今回もよろしくお願いします。
お願いします。
2月18日放送ということで、今日私が話したいこと、冬とはちょっと関連性はなくなっちゃうんですけど、
ホラーについて話したい。
いいですね。
ちょうど、今回インタビューされている澤村一さんもホラー作家でいらっしゃるじゃないですか。
ミステリー作家であると思う。
ホラー見ます?好きですか?
好きです。好きですが、こういう小説は仕事で読めてます。
本来好きなんですけど、いわゆる先週か先々週ありましたけど、
遊びの時間、純子先生の話もありましたけど、そういう意味では全然見れてないですね。
仕事で見れてよかったという感じ。
仕事を通して触れて面白い。
時間があればもっと見たい。
私、めっちゃ好きなんですよ。ホラー。
奇遇ですね。でも、好きそうですね。
好きなんです。しかも、あえて牛三つ読記とかに見て楽しんでるタイプなんですよ。
いいですね。
どういうのが好きなの?いろんなタイプがあるじゃないですか。スプラッターみたいな血がめちゃめちゃ出るやつとか、
いわゆる血はそんなに出ないんだけど心理的に怖いものとか、
あとそれこそ日本の驚しいものが好きとか、いろいろあるじゃん。
日本のっていうよりはどちらかというと外国のものの方が好きで、
昔は血ドバドバ系嫌いじゃなかったんですけど、
最近はもっと人間のドロドロしたものが、お化けとかそういうホラー要素と絡んで表面化したものみたいなのが好きだったり。
例えば何がお勧めなんですか?
でも一番好きなのはシックスセンスなんです。
あれホラーか。
ジャンル的には。
あれが私は入り口で、そこからスタヤとかで借りたりとか。
僕はちょっと全然違うけど、オーメンとか見たことある?
オーメンなんだろう?
オーメンって知らない?
名前は聞いたことあるけど見たことない。
エクソシストは知ってるでしょ?
もちろんもちろん。
だからそっちに近いかな。
エクソシストではなくて、オーメンも宗教的な要素もあったりとかで、
いわゆる心理的に怖いものなんだけど、
もう30年40年前のものだけど、オーメンも結構作品やってる。
最近のホラー、リバイバルどんどんされていくと面白くなくなるんだけど、
最初の方はエクソシストもそうだけど、今ほどCGとかもないんだけど、逆に怖いじゃん。
だからあの辺は怖いけど面白いなみたいな。
あとはホラーにならないけど、昔バタリアンとか好きだった。ゾンビもの。
03:05
でもゾンビものだったらジョージ・ロビオンだっけ?有名なゾンビの監督の本当のゾンビっていうのが一番怖かった。
それも50年くらい前だけど、ゾンビものの元祖かもしれないけど、
スーパーにアメリカのスーパーにゾンビが、なんかみんなゾンビになってお客さんを襲ってさ、
スーパー自体がもう閉じられてるから、ゾンビがCGじゃないんだけど、
なんか塗ってんだけどそれが逆に怖くてさ。
それもリメイク10年くらい前にされたんだけど、
やっぱりリメイクされてないものが面白いんだよね。
だからよくあるじゃん、ちょっと意味が違うかもしれないけど、作品もなんか最初の作品が一番面白かったとかさ。
あるし、金かけりゃいいってわけでもないし。
そうだね、ジョージ・アンドリュー・ロメロのゾンビだね。これが抜群に面白かったね。
確かにホラーってね、第1、1、2、3、4って結構続いてるイメージあるんですけど、結局面白いのって1、2、3ぐらいまでに留まるというか、めちゃくちゃわかります。
あとはベタだけど、やっぱりリングは面白かったかな、昔ね。
まさか早川さんとホラー話で盛り上がれるとは、苦手だと思ってました。
いやいやいや、だったらもう澤村さんにも合わないしね。
やっぱり好きだからっていうのももちろんあるし、非常に面白いし。
昔、去年か、去年インタビューさせてもらった、ホラーといえば常川幸太朗さんという小説家の方にもお目にかかってますし、彼もホラーですよね。
そういう意味では常川さんも確か影響を受けたというか、やっぱり元祖はスティーブン・キングだよね。
ありがとうございます。ホラー繋がりで本編の方に入っていきたいんですけど。
今回のインタビューのお相手はミステリー、ホラー作家でもある澤村一さんですね。
なんかホラーとミステリーって神話性高いですよね、すごい。
そうだね、ていうかそもそも俺この間石平さんとも話したんだけど、逆にミステリー自体がすごい広いんだよね。
ホラーってさ、今話したようにある程度勝手に俺もそんなジャンルあるのかだけ適当に言ってったじゃん。
ミステリーってさ、例えばじゃあ絶対謎解きがなきゃいけないのかとか、もっと言うと推理小説とミステリーもまた一緒なのかもわかんないんだけど。
ちょっと話が脱線しちゃうけど、なんだと思うミステリーって。
ミステリーっていうと推理っていう要素もありますけど、ミステリアスみたいな、そっちの要素強いですよね。
よくわからない。
そうだね、しかもそのよくわからないがやっぱり単純によくわかんないだけでちょっとなんか不気味みたいなね。
06:04
だからそこにすでにホラーがちょっと含有されてるかもしれないよね。逆にホラーの中にミステリーが入ってるかもしれないけど。
今回インタビューされた元となる邪教の子の本は、空想上のホラーというよりもっと人間の性格の内部に沿ったような怖さ、リアルな怖さだったなと思って。
だから沢村さんの作品もそうだけど、結構最近、あまり比較してもあれだから名前出しませんが、
素晴らしいホラーの描き手の方の描くホラーって、お化けがダイレクトに出てくるというよりちょっと出てきたりはするんだけど、
それも人の心とかね、組織の中に入ってるホラー的な要素とかさ、やっぱり人間の方が怖いっていうのをやっぱり描くものが多いよね。
私はそっちのジャンルのホラーがすごく好き。
年重ねてくるとそうなるよね。
ちっちゃい時とか逆に13日の金曜日とか名前出したけどさ、スプラッターの血がドバドバ出るのは怖いんだけど、
でも実はあんまり怖くなくてさ、大人になってくると。
だから心理系が怖いよね。だってありうるからね。
それが怖いよね。
まだね、もし見ている方の中に邪教の子を読んだことない方がいれば、読んだらより一層インタビュー楽しめると思うので、
ぜひ合わせてお楽しみください。
それでは沢村一さんのインタビュー、第2回をお聞きください。
ご家族とブレストしてる時って、僕もちょっと起業してるんで、奥さんなんかにこういうこと考えてるんだけどみたいに聞くんですけど、
自分の中で結構こうした方がいいみたいにあって、後は聞いてもらってちょっとそれを確認してるみたいな感じ。
沢村さんの中ではご家族とブレストということで、奥様なのかちょっとわかんないですけど、
本当に会議っぽいんですか?雑談というよりブレストっておっしゃったんで。
それはもうケースバイケースですね。
なんかいろいろぼんやりストーリー浮かんでる時はストーリー話して、ここにもう一個ツイストが欲しいんだよねっていう時もありますし、
これこれこういう人物像があって、これにサプライズを入れるとしたら何がいいとか。
もちろんそれから浮かぶことってそんなにない。
そこから相手の答えがそのまま使ったことってほぼないんですけど、
それが読み水になって何か思いつくとか。
どっかかりが生まれることが多いんですけど、一回だけマジでスポーンとハマった回答が来たことがあって、
短編で使ったことがあります。
それはその短編の名前と、なんか本当に簡単で恐縮ですけど、
どんな感じだったんですか?また皆さん読みたくなると思う。
今読めるやつだったら、これ本格王2021っていうやつに入ってるんですけど、
雑誌に載ったやつなんですけど、おかげさまでアンソロに入ったっていう。
09:00
おお、素晴らしい。
本格王2021の、これは福井へっていう例ですね。
放誕者文庫から出てます。
それはその着想というか、どんな感じでオーク様が出してくれたんでしょうか?
いや、それ言っちゃうともう、真相言ったらもう。
ああ、そうか。
本格王。
じゃあ、それをこの後読めば、ここをひょっとしたら雑談から出たんだな感が分かるってことですね、多分。
まあ、別にこれは言っても何のものだと思いますけど、真相そのものを言ったんですよ。
えー、すごい。
これこういう人物がいました。
これもともと確か、雑誌の家の階段特集か、物件階段って書いてくれって書いてあるやつなんですけど、
この人物が家に行ってどうなるって話を書きたいんだけど、ちょっとサプライズを入れたいんだけどどうしたらいいだろう。
この3人の人物がいたとして、この中で一番最低限の関係性を伝えて、
これにサプライズしたらどうなるだろうって言ったら、ものすごい即座に返ってきたやつが、
ああ、それいいわってなったっていう。
へー、そうなんだ。それは素晴らしいですね。
で、それをある種の理論武装する余地っていうんですか。
はいはいはい。
すぐ思いついたし。
今書くプライオリティもたまたまあったんですよ。
自事ネタっていうんですか。
自事ネタと絡められるなって思って。
だからそうですね、はっきり言ってかなりベタではあるんですけど、
自分の中でなんですか、理屈があるんですかね。
理論武装できたというか、
なんでこんなベタなトリックなんで書いてあるんですかって言っても、
いやいや何言ってるんですかって反論できるような理屈は揃ったんで、
よし書こうと思って書いたっていう。
へー、なるほど。
それは奥様に感謝ですね。
感謝ですね。
それもささっと書けちゃったし。
素晴らしい。
なおかつアンソロ入ったし。
だから作品によっては連名もありますよ。
エラリークイーンじゃないですけど。
はいはいはい。
単純な割合で言ったら、
短編とかはちょこちょこあるかもしれないですね。
そうなんだ、これは良い裏話ですね。
僕の個人じゃなくて、実はユニット名なんですよこれ。
あー、いいですね。
言いたくなるような短編とかもちょいちょいあります。
じゃあそのブレストは、ある意味そんなに期待はしてないけど、
ちょっとある意味期待してるみたいな。
その場自体すごい大事ですよね。
助かってますよ。
そこから生まれた、読み水になって生まれたことだったらたくさんあるんで、
何も生まれなかったねってのはほぼないんじゃないですかね。
え、そうなの?
あれ、ありますけど。
ここで終わってしまったことありますけど。
でも、それで無駄なものだとは思ったことはないです。
素晴らしい。
でもそういう意味では、その場を大事にしている沢村一としては
そのブレストで相談しておいて、喧嘩したこととかはないってことですね。
その場ではないかもしれないですね。
後から。
こないだの話なんだけど、
大体、あ、違う違う違うって感じなんですけど、
もうその段階にはいないんだよっていう。
12:00
なるほどね。
それ言ってくれてるって時点で優しい、ありがたいことなんで、
本当はあんまり突っ張りちゃいけないんですけど、
もうその段階終わってるんだよって思うことはない。
相手はタメを持ってるんですけどね。
本当にすいませんって思ってます。
雑談でやっぱりご家族の方が大きいのかなと思ったんですけど、
何でしょう、このコロナ、僕はちょっと今伺ったの上で
伺う必要ないかなと思うんですけど、
いわゆるやっぱり当然雑談の中から面白いことが浮かんでくるっていうのは
さむらさんと言わずとも、いろんな仕事をしてる人はやっぱり感じると思うんですけど、
何て言うんでしょう、こういうコロナ禍で、
今日もオンラインですけども、やっぱりリアルの中で会って
そこから生まれる雑談っていうのもすごく大事だと思うんですね。
当然ご家族とはリアルだと思うんですけど、
そういう意味ではこのコロナ禍でリアルで人と会う機会は
一般的には減ってるし、さむらさんも減ったのかなと思うんですけど、
そういうことに関してクリエイティブ、
特に着想とかで困ったとかっていうのは、
あんまり今の話聞くとぶっちゃけその辺はないですか?
例えば執筆でなんかうまくいかない、小説書いててうまくいかないな、
筆が全然進まなくなった時に、コロナ以前だったら
飲み会行ったら次の日にはバッと書けるとかあったんですよ。
友人か知り合いに誘われて、飲みに行かないかって言われて行って、
本当に飲んで喋って帰ってきただけなのに、
次の日になったらもう書けるようになってるとか普通にあったんですけど、
別にそこで仕事の話しか一切してないんですけど、
そういう純粋なリフレッシュの場として、
機能していた部分はあるんですけど、
そういうのはなかったんで、ちょっと辛いと言えば辛いですね。
あと家では一切酒も飲まないので。
本当はまあまあ好きなんですね。
好きはないですけど、
たまにそういうリフレッシュが。
好きではないし、そんな飲みたいと思ったことも思うこともそんなないんですけど、
社交の場としてたしなむと、
ちょっと嫌な言い方ですけど、
そういう意味ではそのメリットが一つ今なかなか使えない中で、
ご家族との雑談は非常にそういう意味でも価値が高まると思うんですけど、
それ以外に、このコロナ禍でそういう意味では
クリエイティビティを少しちゃんとつなぎ止めるために、
その安宿もそうだと思いますけど、
なんか他に、すごい月並みに言えば例えばですけど、
それこそ村上春樹さんのランニングを始めたとか、
なんかあります?
何でもそうした素材になるっていうのは日を追うごとに思ってきてるんで、
結構アンテナは常に晴れ続けてる感じではありますね。
何でも小説の素材になるっていうのは、例えばですけど、
こんなのもなんの?みたいな。
仕事の合間とかに大喜利ライブをやってる大喜利人の人たちっているんですよ。
大喜利やってる人たちの大多数の人って、
芸人とかじゃなくて会社員とかやりながら大喜利イベントに出たりとか、
ネットでやり合ったりとか、
もともとインターネットの大喜利サイトとかで交流深めていって、
現実の大喜利イベントに出るっていうサートの人たちとかがいるんですけど、
そういう人たちの、
最近主戦場がYouTubeとかになってきて、
YouTubeでイベント中継したりとかになってて、
それを見てると、
この人たちのドラマ描きたいなとか思ったりするわけですよ。
15:00
なるほど、なるほど、なるほど。
でもこの人たちが描くんだったら、
大喜利やらなきゃいけないんだなと思って。
じゃあ、あれ、一個一個お題も面白くしないと。
お題にもセンスがあるし、答えにも当然センスがいるという。
イベントとか見ると本当に面白いですけど、
お題がパッと表示された瞬間爆笑が起こることもあるんですよね。
お題がすでに面白いみたいな。
でもそういう大喜利イベントの面白さみたいなのとか、
キャラクターとかを全部短編で面白く描きたいなとかいう、
余計なことを思ったりして。
そこで不思議なことが起こるとかもやっても全然いいな。
ミステリー的なサプライズを入れても全然いいなとか思う。
そうですね。
確かに、確かに。
あ、その辺はそうか。なんかあるかもしれないですね。
すげー楽しそうだなとか思うんですけど、
大喜利考えるのかと思う。
そうか。
手間の割には金にならない感じがするなって。
ある意味あれですよね。
田村さんというのはホラーというかミステリーというか、
そのイメージは大きいですし、
基本そこは主戦場でということだと思うんですけど、
なんか機会があれば、
そういう脚本とか大喜利なんか書いて、
見たいかわかんないですけど、
端末とかあったらやってみてもいいとかってあります?
絶対大喜利イベントに出るわけないと思うんですよ。
絶対言えないですよ、そんなの。
だからこそやってるところがありますね。
そうなんですね。
自分はその大喜利イベントに出たいと思ったことないし、
若い頃かな、10年くらい前か。
何年か前か。
1回ネットの大喜利に参加したことがあって。
あ、マジですか?
何回か。
でもそれ大した話じゃないですよ。
個人がやってる、個人がやって、個人がやって、
個人がやって、どこにも交流がない感じの。
やってた時期もあったんですけど、
別にそれで手応えを感じたこともなければ。
だから、何だろうな、
むしろやらないからやってんのかなっていうの。
やらないから小説を書いたりとか。
別に大喜利サイトに参加したりとか、
別に特に何ですかね、
だからそういう意味ではやっぱり小説って
もっと重則なんだなって思う時はあります。
そうかそうか。
そうなんですよ。
自分で大喜利やりたいとは思わないんですけど、
大喜利の小説を書くためにネタを考えなきゃいけない、
めんどくさいと思いながらもやんなきゃなって思ってるのは。
なるほど、なるほど。
考えてないんですけど。
ある種のね、そこがあるってことですね。
なるほど。
今回この、やっぱりその設定というところで、
信仰宗教っていうところがあって、
まず信仰宗教を何かストーリーに組み込ませるっていうものっていうのは、
ある意味そんなに珍しく、超珍しいわけではないと思うんですけど、
なんて言うんでしょう。
やっぱりでもそれを今入れたっていうのは、
例えばこの中でこういう時期だから、
やっぱりシンプルにそういう時に宗教とか何かに人がすがりたくなるとか、
時代背景とかで入れたのかとか、
それこそいやいやそんな深い意味はなくて、
雑談から生まれたんだよ、どんな感じなんですかね。
18:01
どういうところで思いついたのか全然覚えてなくて、
多分打ち合わせの中で僕は多分、
信仰宗教面白いですよねって言ったんだろうなっていうこと以外考えられないんですけど、
聖教法で。
でもその言った経緯は全然覚えてないですね。
打ち合わせを何回かした中で言ったんだろうっていうことぐらいしか分かってなくて、
そしたらいつの間にか取材行きましょうって言って、
担当編集者が段取りしてくれて、
ありがとうございますって言って大変楽しかったんですけど、
何回か言って大変楽しかったんですけど、
なんで言ってるんだろうって、
なんで言ってるんだろうって、
全然覚えてないですね。
そうなんですね。
やっぱり二段構成やりたいっていうのがまずあって、
そこでその編集者さんといろいろ打ち合わせしてて、
その雑談の中で信仰宗教っていうのが出て取材して、
みたいになってた。
結構何でしょう逆算して、
最初から結構カッチリやっていろいろ考えて取材行こうっていう感じでもなかったって感じですね。
今回は信仰宗教の行きたいみたいな感じでは。
なかったですね。
もっと前だと多分311の題材にした話を書きたいとか言ってた記憶もあるんですよね、ぼんやりと。
そうなんですね。
これ最初に今の信仰宗教っていう雑談言ったのはいつでしょう?
おそらく何年くらい前ですかね。
去年の8月ですね、出ても。
2018年の頃だと思いますよ、多分。
じゃあコロナと全然関係ないですね、それこそ。
ないですね。
今までの作品も結構そういう感じでテーマって生まれてくるわけではなく、
今回やっぱりとにかく二段構成っていうのがあったからそこが一番大事で、
ある意味テーマは後から来たみたいな感じで、
他の作品はやっぱりとにかくこういうのやってみたいみたいな、
もうちょっと明確にあったんでしょうか。
二段構成って言ってもそんなに、
文芸春秋さんとの仕事は二段構成でやりたいんですって言ったこともないので、
漠然と二段構成の話を書きたいなとはずっとうっすら思ってて、
これが今回ハマったっていうことかもしれないですけど。
信仰宗教ってある意味成り行きって言うとあれですけど、
そういう中でやっていってあったと思うんですけど、
なんかこの作品の中でその二段構成っていうのは、
そういう意味ではとはいえある程度決まっててってところですけど、
後から振り返ると今回のこの邪教の二段構成以外で、
これは今回なんか自分はすごいチャレンジ、結果としてしてたなとか、
すごい今まで読んでくれた読者の中にも、
これは新しいよって言えるもの他に何かありますか。
そうですね、内容に関してはどうなんだろうな。
そんなに突飛のことをしたつもりもないんですけどね。
まあでもなんか社会派っぽい感じになりました。
ちょっと狙ってるか、狙ってるか、
今までとは違うかもしれないなと思いますけど。
なんか以前それこそインタビューで、
日常で変なことをその話の中で起こすことを大切にしてるっていう風に、
僕は見たんですけど、
またそのインタビューの記事だけは取られちゃうと困るかもしれないですけど、
そういう意味では何か今回あったのかなっていうのをちょっと伺いたいです。
でもなんかあれですよ、
前半で特にやりたかったのは、
すごいベタな昔話みたいなお話をやりたいっていう、
21:02
それだけのことだったと思いますね。
でも何かそういう意味ではまんまとというか、
最初にいかにも、
やっぱり昔話回想してるよみたいな感じの伏線は、
当然ちゃんと数行何か書いてあるじゃないですか。
最初でも。
何かそこを見てるんですけど、
ほとんど何か忘れて、
やっぱりその前半は全部普通に入っちゃって、
何かであれ終わったと思って、
ここからまた続くのってやっぱり思ったんで、
そういう意味ではそれはそれで、
まさにそういう仕掛けなんですかね。
昔話だっていうのはあれですよ、
囚われのお姫様を。
そっかそっかそこの設定というか。
強えと勇気で若者を助けるっていう、
そういうお話、物語展開を。
ちょっと子供の頃からそういう話は好きだったんで、
それをやってみようと思ったっていうのがありますね。
なるほど、そこですね。
ちょっと抽象的ですけど、
今回この普段もかもしれませんけど、
ストーリーを考える時って、
今の感じだと雑談の中からある程度固まってて、
どんどん広がっていくイメージあると思うんですけど、
いざそうは言っても実際執筆しようってなった時に、
どんどん展開して、
だって書いていって、
広がりに任せるみたいな作家さんもいると思うんですけど、
さっきプロットの話も出てきたと思うんで、
澤村さんは、
どちらかというと全体から細部を頭の中で考えるのか、
まず細部でここっていうのがあって、
そっから全体広がって書いていくタイプなんでしょうか。
どうなんですかね、
セリフがこのセリフ書きたいなって思うこともありますし、
漠然とした展開もありますし、
だからパーツパーツが浮かんでるだけで、
繋げていってる感じはしますね。
今回のそういう意味ではパーツっていうのは、
どれから浮かんだんでしょう、今思い出すと。
本当に最初なのか、
最初だけですね、前半。
だから後半は結局何回も書き直してるんで、
プロットの段階から。
もう一声って来るんですよ。
送ったらもう一声。
もう一声ってなんだっていう感じなんですけど、
え、なんだって思いながら、
そういう意味ではなんだろうな。
僕の頭の中のイメージがどうこうって話じゃなくなっている感じはしますね。
伝説スタートの段階から。
やっぱりこれはどの作品もそうかもしれないですけど、
ラスト、ラストっていうのは今回に関しては、
どの辺で自分の中で決まったんでしょうか。
あれも書いてくれって言われたから書いたんですよね。
最初にある程度見えてたものとはやっぱり違う。
そうです、全然違います。
2段階論点返しが足されてます、単純に言うと。
じゃあその最初にご自身で変えられる前に、
ラストを決めてたのは結構初期の時だったんですか。
ですから連載が始まる前にはほぼ確定したオチがあったんですけど、
っていう感じですかね。
なるほどね。
今ストーリーの話が変えましたけど、
キャラの方の今度設定っていうのは、
どんな感じでキャラ設定ってしてるんですか。
2つ意味があって、1つは手法的なもので、
例えば石平さんだったら、
最初に彼はキャラ設定からするって言ってたんですね。
24:02
いいキャラが強烈にある程度決めればストーリーは成り立つみたいに。
ケースバイケースだと思うんですけど、
かつ彼はポストカードにキャラを書いて、
いろんなプロフィールみたいなのを書いて、
そこから動き出すみたいなんですけど、
澤村さんはそういう意味では、
キャラってどんな感じで設定されてるのかなと思ったんですけど。
なんか書いてるうちに、
これ違うなと思いながら決まっていく感じですね。
書いてるうちになんですね。
最初はなんかつまんないなと思いながら書くんですよ。
多分こう言ってたら違うなとか。
ちょこちょこいじくり回したら、
こういうことを言わせたら固まったってなって、
そこからまたセリフをちょこちょこ直していって、
固めていくって感じですね。
ちなみにあれですね。
今回も重要人物を一人、
後半にすごい変な人が出てくるんですけど、
変なキャラクターというか、
教団広報課の人に。
その人は、
これも編集から強い要望で出してくれって言われて出したんですけど、
それははっきり言って正しい指摘だったと思います。
今もそれは思ってますね。
最初に送ったクロッチでは出てこないとか、
ちょい役にしか出てこなかった。
そうなんですね。
だからそれは全くもって正しい判断だったと思います。
編集部の意見は。
なるほど、なるほど。
でもああいう造形にしたのは、
自分が原稿を書いてて、
作り込んでいった感じですけど。
すごい変なキャラクターにしようと思って。
ちなみに最初に今回出てきたキャラクターっていうのはやっぱり、
僕は主人公が、
主人公はいろんな、
一応矢口が主人公なんでしょうか。
それとも主人公は複数やっぱりいるんでしょうか。
そうですね、前半。
僕の比重としては前半を最初に考えたんで、
そうですね。
僕は前半の語り手が一番好きですけど。
名前ぐらい言っていいと思いますけど。
ケイトちゃんですね。
そうするとケイトちゃんがやっぱりまず出てきた。
そうですね。
そうですね。
やっぱりヒロイックなお話の主人公でもあるので。
ラストのケイトちゃんはまだ出てきてなかったんですか?
そうですね、その時はまだどうしようかな、
後半どうしようかなって感じで考えてましたけど。
エンディングのお時間です。
インタビューでは皆様からの早川さんへのご質問や
番組へのご感想、取り上げてほしいテーマなどを募集しております。
エピソード説明欄のURLからどしどしお寄せください。
またいただいたご質問等は月末のYouTubeライブにてお答えしていく予定です。
今月のライブは2月の28日の夜19時からです。
前回対面でライブ配信できましたね、初めて。
どうだった?
なんかすごい個人的な感想なんですけど、
3人横に並んで撮影したじゃないですか。
私真ん中にいたじゃないですか。
いつもだったら画面を見ればいいものを、
首どうしようっていうのを迷った素直な感想ではあります。
そうだね。
27:02
俺らが対面で撮ったのはインタビューの今回のナレーション部分じゃなくて、
ライブか。
ライブでスタッフの中江くんも入れて3人だったから、
そういう意味でもいつもとイレギュラーだよね。
ただこの間合いとか空気感みたいな部分では
直接会った方が話も盛り上がるし、そこはめっちゃいいなって思いました。
やっぱり前も話したかもしれないけど、
3人でしか生まれない広がりってあるから、
だからこそ逆にこの2人でかつオンラインという制約の中でまた鍛えていくと、
その開放された時に非常に面白いのかなっていう風に思ってます。
確かに。
次回またリアルでできるかはわかんないですけど、
2月の28日19時からYouTubeライブやるので皆さん来てください。
ということで今回もお別れの時間がやってまいりましたが、
今2月ですよね、放送日。
だからちょっとタイミング的にはずれるんですけど、
年賀状って書きます?
僕はね、実を言うと最近もうほぼ書いてなかったんですけど、
今年からちょっとプチ復活してですね。
あら、なんで?
書いてますけど。
やっぱり今もあれだよね、デジタルの年賀状とかもあるんだね郵便局に。
ありますあります。
だからそういうのあったりとか、
あとやっぱりそれこそ書かないって断言してる人とかに書くのはさ、やっぱり悪いから。
そんなこともあって逆に自分も書いてなかったんだけど、
いろいろちょっとやっぱり40過ぎて考えた時に、
いつもこの番組でもたまに言ってるかもしれないけど全然できてないんだけど、
やっぱり30代までは恥ずかしながらっていうか、
やっぱり基本的に自分のやりたいこととか、
起業してるのもある意味そうだけど、
やっぱり自分自分で貫いてきて、
もちろん感謝を忘れちゃいけないって思ってるつもりだったけど、
やっぱりその辺がなんかいろいろ思うところがあってさ、
たかが年賀状、されど年賀状だけど、
やっぱりそういうことで1年に1回でも、
なかなか会えない人もこういうご時世ですね、なおさら多いし、
だから恩人も含めて筆を取ってきちんと、
こういうデジタルの時代だからこそというか、
書くのがいいんじゃないかなと思って、
でももちろんこの人はちょっと書くと負担になるかなみたいな人は書いてないし、
これ見てる知り合いでね、
今年来て負担になってるって方もいるかもしれません。
でも元々ほら、年賀状って別に返事してもらうのを望めるのとか一切ないし、
こっちは来たら返すけど、
だから僕はちょうどいい質問だと思うんですけど、
今年書きましたね。
マナさんはどう?
私書いてなくて、
ついに今年私当てに来た年賀状が、
コンタクトの割引のお店からのやつだけになりました。
30:00
まあ減るわな。
でも書いてた時もある?
うん、小学校、中学校の頃までは。
それを書かなくなったのはなぜ?
LINEができてから。
LINEにたぶん中学生ぐらいで始めてからかな。
だから全然いろんな考え方があると思うし、いいと思うけど、
逆にこの質問をしたのは何で?
私は仕事とかを始めてね、
お相手とか仕事のお相手とかもできて、
そういうマナーでやっといた方が逆に少ない時代だからこそ、
かえって打算的ですけど好印象に移ったり、
相手を思いやる心が自分の中にも備わったりするのかなと思って、
ちょっと早川さんに聞いてみたかったです。
でもそれこそね、アウチから、
マナさんにも実行してもらってますけど、
アウチからの中でも言ってますけど、
ある意味ね、その中ではあえて、
ハウツー的な感じで言ってますけど、
今マナさん言った通り、やっぱりこういう時代だからこそ、
特に僕も若いつもりで、
僕はもうおっさんになってしまいました。
僕もかつては20代だった頃に、
マナさんは今若いですけど、
そういうデジタルの時代かつ若い人間だからこそ、
あえてステロタイプに言いますけど、
そういうやっぱりアナログだったりさ、
そういったものを使うっていうのは非常に、
やっぱり意味があると思っていますし、
思っていましたし、効果もあります。
で、今となって思うのは、
最初その形から入ってるけど、
やっぱり習慣がすると今もそうだけど、
年賀状だけじゃなくて、
会った時に、
もうあんま考えない。
別にカッコつけてるわけじゃなくて、
やっぱり大事だと思うから、
打算的にとかすらもなくなって、
やっぱり世話になったり、
縁があった人とか縁を紡ぎたい人には、
年賀状もそうだし、
インタビューした後とかもそうだよね。
手紙書くようにしてるし、
もちろんそれで返事が来なくても、
別に求めてるわけじゃないし、
必要なことはまたメールでやればいいと思うし、
でも迷った時にやっぱり基本的には送ってるんですけど、
なぜかっていうと、
返事するかしないかとかは別として、
自分もさ、
例えばだけど誰かからさ、
もちろん若い人だけじゃなくて、
誰からもらったら嫌な気はしなくない?
嬉しい。
だからそれこそ、
マナさんとか誰かさ、
出会って、
今日はありがとうございましたみたいな、
もちろんメールでもらうのも嬉しいけど、
そういう人がはがきくれたりさ、
その人のために、
LINEはLINEで全然いいし、
僕もすごい使いますけど、
はがきってはっきり言って、
だからこの急ぐ時代だからこそ、
効果的に言う前に、
単純にすごい時間かかるわけじゃん。
時間かかるって言っても、
大した時間じゃないけどね。
今この何でも時短になっちゃったから、
それ時間かかるような気がするけど、
すごくお世話になった人とか、
これから大切にしたい人に、
逆に言うと、
たかが5分、10分かけられないのかって考えるとさ、
最後はやっぱりそういう人との繋がりが非常に重要だなと、
アウチから以前の問題でね、
最近すごく思ってるので、
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反省も兼ねて年賀状書いてるしも、
今後も書こうかなというふうに思ってます。
勉強になるとともに身が引き締まりますね。
いやいやいや、全然全然。
考え方があるから全然。
そうだしなんか、
俺の思いや思いでいいかもしれないけどね、
それこそオヤジギャグじゃないけど、
重くなりすぎて負担の人もいたらあれだけど、
ただ年賀状を着て、
すごい負担っていう人は、
いないかも。
そう思うので、
個人的にはいいかなと思ってます。
ちょっと来年からやってみようと思います。
ありがとうございます。
それではこんなところでまた次回、
皆様とお目にお耳に書かれますことを楽しみにしております。
ごきげんよう。
34:09

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