1. LIFE UPDATE │ YOHEI HAYAKAWA
  2. #39:誠心誠意、書く │ 澤村伊..
2022-02-22 27:41

#39:誠心誠意、書く │ 澤村伊智さん(小説家)

▼本パートのインタビュー映像
https://youtu.be/mTTBqHK1mbQ

【澤村伊智さんへのインタビュー】
〈2月15日(火)公開〉Talk.1|ホラー小説家の物語のつくり方
〈2月18日(金)公開〉Talk.2|小説家のテーマの選び方
〈2月22日(火)公開〉Talk.3|誠心誠意、書く
〈2月25日(金)公開〉Talk.4|ホラー作家が一番怖いもの
澤村伊智さんへのインタビュー再生リスト

邪教の子
『本格王2021』掲載「笛を吹く家

【プロフィール】さわむら・いち/1979年大阪府生まれ。
2015年『ぼぎわんが、来る』で第22回日本ホラー小説大賞大賞を受賞しデビュー。同作は『来る』のタイトルで映画化。17年『ずうのめ人形』が第30回山本周五郎賞候補。19年「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。著書に『恐怖小説 キリカ』『ししりばの家』『ひとんち 澤村伊智短編集』『予言の島』『ファミリーランド』『うるはしみにくし あなたのともだち』『アウターQ』『邪教の子』など。

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【目次】
OPトーク
今作と過去作の違い
創作と取材のバランス
今作の中にある呼称
澤村伊智のバランス感覚
現状の満足度
澤村伊智の推敲方法
誠心誠意つくること
編集経験のマイナス点
EDトーク

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*2月28日まで、音声コースリリース記念価格で受講いただけます。

ニューズレター(早川洋平のエッセイ・最新情報をお届け)

▶「月末LIVE」開催
日時:2/28(水)19時00分〜20時00分
URL:https://youtu.be/pVZYrkqFpkw
アーカイブ:https://bit.ly/3Dw3rWE

番組への感想・質問はこちら

▶「QR CAFE」(毎月開催)


▼【聞き手・早川洋平プロフィール】
はやかわ・ようへい/新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、髙田賢三ら各界のトップランナーから市井の人々まで広くインタビュー。近年は欧州を中心に海外取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。公共機関・企業・作家などのメディアプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を数える。『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』『横浜美術館「ラジオ美術館」』などプロデュース多数。 近年はユニクロやP&GなどのCMのインタビュアーとしても活動している。
https://linktr.ee/yoh.haya

▼【ナビゲーター・堀真菜プロフィール】
ほり・まな/現在、早稲田大学3年生。
コロナウイルスの流行により、人と会いづらくなったことを機に、zoomを通して色々な人の話を聴くことを始める。1年間で200人以上にインタビューを行い、聴くことの魅力に目覚める。
現在、勉強を教えない塾福幸塾と提携し「思考と対話の技術」の提供をする他、学生・若者向け対話サービス『workin’ talkin'』を立ち上げるなど、
対話、インタビューを通じて様々な事業を展開している。プロインタビュアーとして実績を積むため現在奮闘中‼
https://koushiro123.wixsite.com/manaroom

▼関連キーワード
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Editor : Kimi

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インタビュー
こんにちは、堀村です。
インタビュー、この番組はYouTubeとPodcast各プラットフォームによりお届けしています。
YouTubeのチャンネル登録、Podcastの番組のフォロー、よろしくお願いいたします。
そして、早川さん、今日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今日は、にゃんにゃんにゃん、にゃんの日ですね。
これにゃんにゃんの日?にゃんにゃん猫の日なの?
2月22日、しかも2022日の2月22日だから、めっちゃにゃんにゃんの日ですよ。
2022日、2022年?
2年の2月に、もうよくわからなくなっちゃった。
これ何?にゃんにゃんにゃんの日なの?猫の日なの?
猫の日です。
そうなんですか?いつからですか?
わからないんですけど、日本の猫教会みたいなのが制定した日らしくて、
私、日本だけだと思ってたんです、猫の日。
そしたら、世界にもいっぱい猫の日あるみたいで、ヨーロッパには猫をハグする日とかもあるらしくて、
日本だけではなく、にゃんにゃんで盛り上がるのは世界共通のようで。
でも、2月22日は当然日本だけでしょ?
はい、そうです。世界は別にいろいろな日があって。
それこそ、猫教会の人を敵に回したくないんで、
僕ね、猫派か犬派かだと断然犬派なんですよ。
私もそうなんですよ。
別に猫嫌いじゃないんだけど、猫のグッズから、本からすごいよね。
好きな人の話を聞くとその理由はもちろんわかるんだけど。
そっけない感じだったり、振り向いてくれない感じが好き。
猫好きってすごく、猫っていう一直線なイメージが私は強くてですね。
ただ、私と早川さんは犬好きという。
なんかちょっと、俺ら大丈夫かな?喧嘩売ってるような感じかな?
いや、でも、大丈夫です。
二つ派閥っていうとまたバチバチしますね。
まあまあ、でもいいよね。
1月11日とかね、ワンワンワン犬の日とかでもいいかなと思って。
そっちはそうではないみたいで。
でもね、なんかあれじゃない?
言葉慎重に選ばないとだけど。
猫好きな人はいい意味ですよ、これ。
いい意味ですけど、やっぱり猫好きっていう感じあるじゃん。
制定したり、グッズいっぱい出たり。
犬は、いやもちろんあると思うんだよ。
たぶんワンワンの日もあると思うし、ワンワングッズとかもあるんだけど、
あんまりもうなくない?そういう。
ワンワン行くぞみたいな。
ワンワン集団みたいにないよね。逆に。
確かに。
03:00
なんか猫は群れないけど、猫好きな人たちは結構集まるみたいなイメージあるけど、
ワンワン、犬は群れたり寄ってくるけど、ワンワン好きは群れないね。
確かに。
どうですか、この仮説。何の根拠もない仮説なんで、
皆さん優しくあんまり批判しないでくださいね。
お願いします。
私的には、なるほどって、今しっくりきてます。
ワンワン、犬ってどんどん走ってくるから、走ってどっか行っちゃうんじゃない?
どういうこと?
人もってこと?
犬好きだよねって言いながら走っちゃうみたいな。
清々しい以上にわからなかったね、これね。
ワンワンとにゃんにゃんで、ちょっとよくわからないところ。
よくわかんないですね、このオープニング。
僕は犬好きです。
面白かったね。
ここから真面目モードで本編に入っていきたいと思います。
僕はいつも真面目ですけどね。
嘘、嘘っていうのも失礼だな。
今回は沢村一さんのインタビューの第3回です。
これまだ沢村さんに日にち的にインタビューされてないということで、収録日の今日は。
本を読んでね、邪教の子もそうだし、
私沢村さんの本読んだことないと思ってたら、1個読んだことあったんですよ。
あ、そうなの?
うるわしみにくしあなたの友達。
素敵なタイトルですね。
これはどんなお話だったんですか?
女子高生がスポットライトとか焦点を当ててるお話なんですけど、
人間ってやっぱり美人とか、逆にブサイクだったり、言い方はあれですけど、
顔で評価する部分とか、結構特に女子高生だと顔って病む原因にもなりがちなのかな、
とか思うんですけど、そこの女子高生特有のドロドロみたいなところに、
おまじないとか、またホラー要素を混ぜて、美人の顔がぐちゃぐちゃになってしまうおまじないみたいな。
で、結局犯人は誰なんだっていうのに迫っていくお話なんですけど、
すごい面白くて。
あ、そうなんだ。
なんかそのドロドロ感とか、そういう特有な感じの結構好きなんですけど、
まだインタビューされてないから、ぜひ聞いていただきたいなっていうのもすごいあれなんですけど、
怖さ、結構読んでて、本なのにめっちゃ臨場感のある恐怖、怖さ、ドキドキ感っていうのをすごい感じたんですよ。
ジャック・ヨーノコもそうですし、本も通じて。
どうやって、怖さをそもそもどう捉えてて、どういうふうな部分で演出表現してるのかなっていうのがすごい気になって。
怖さをどう作るかだよね。
うん、そうそうそう。
確かに。でも彼はさ、まだお目にかかってないんですけど、もちろんすごく才能ある方だと思うんだけど、
なんか一つ思うのは、もともと大学卒業されて出版社に入社されてて、
06:07
その後フリーライターになってるんだよね。
だから今の話は直接は関係ないんだけど、結構やっぱり、当然出版社なんで、本として何かを作る、伝えるってことも経験されてるし、
やっぱり一番大きなのはフリーライターだよね。ライターとして書いてきてるので、
どんなことを書いてきたのかとか、どういうことを考えて書いてきたのかとか、その辺もね、もともと聞こうと思ってたので、
今の真田さんの、より怖いを作る、怖いを書くっていうのが、彼の中でね、どうやって生成されて、
どうやって表現してるのかっていうのをちょうど僕も聞いてみたいと思ってました。
すごい気になります。ちょっとインタビュー本編見るのがめちゃくちゃ楽しみです。
それでは早川さんと澤村一さんのインタビュー第3回をお聞きください。
面白いですね。当然ね、その作家の方によって全然違うとは思うんですけど、
なんか澤村さんは割とそういう感じでストーリーとかキャラができていくのかやっぱり、
それこそ今回の邪教の子だけちょっと特別な感じなのか。
特別な感じはしますね。今回は相当にその提案が多かったので。
普段は割と、それこそ本当にデビュー作にして代表作であるボギアンが来るなんかは割と、
あれは特にそうか、最初もご自身で書いて応募してって感じだから、
ある意味そのまんまって感じですね。
そんなに大きな指摘は来なかったんで。
もう一個あとはやっぱり思ったのが、当然これフィクションじゃないですか。
そのフィクションだけど、当然リアリティを読んでる人は感じる。
それが小説のある意味一つの醍醐味かなと思うんですけど、
何て言うんでしょう、やっぱり沢村さんもともと編集とかライターのお仕事もしてて、
ある意味僕側っていうのもあるんですけど、そちら側もよくご存知だと思うんですけど、
実際この作品作っていくにあたって、さっき取材って話もありましたけど、
いわゆる取材、あと資料を読み込む、あとご自身の創造力、
イマジネーションとクリエイション両方だと思いますけど、あと当然出力。
その辺のバランスとかっていうのはどう取ってらっしゃるのかなっていうのも、
作品とか作家の方のタイプによると思いますけど、ほとんど取材とかせずに書くっていう人も、
井田さんなんかそういうタイプだって言ってましたけど、全くしてないってことはないと思いますけど、
その辺っていうのは、このジャケの川崎取材の話もありましたけど、
沢村一という作家、基本的に結構取材できるものはしたいとか、
もちろん読むよっていう感じに重きを置いてる勝手なイメージ、でもどうなんでしょうね。
理想は取材せずに、そこそこ書いちゃうのが一番いいと思ってます。安上がりだから。
短い時間でたくさん書いて、他の辺で書いてるのが一番なんですかね。
そうですね。
小説は効率で言っちゃダメなんでしょうけど、
その意味では取材に重きを置きたくはないし、必要だからやってるところはあるんですけど、
09:01
取材で得たことって基本的にキューレバーだって逆に使わないんじゃないですか。
使わない。それをもうちょっと詳しく言っていただくとどうなるんでしょうか。
取材で得た知識だから載せちゃおうって言ったら、本末転倒もいいとかじゃないですか。
そうですね。それこそノンフィクションみたいになっちゃいますよね。
結局使ったのは、あの時行ったロケーションに入ってる草だったりとか、草の感じだったりとか、
そういうレベルに引きついちゃうと、どっか行った時の空気感だったり、
すごい漠然としたものになったり、割合で言うとほんの一部しか使わなかったりなんですけど、
だからそれを良しとしないんだったら死ぬほど取材するか一切取材するかどっちかなんですよね。
そうですね。でもおっしゃる通り空気感というか風邪っていうのはね、
もともと三浦さんがニュータウン的なところに確か昔住んでらっしゃった。
そういう風邪をもともと知ってらっしゃるっていうのもあると思うんですけど、
今回も取材して直接的に何か使ってなくても、やっぱり取材したことでこういう風邪をより出せたかなぐらいっていうのはあるっていうことですかね。
宗教団体にしろスピリチュアリストにしろ大胆な人はみんな平和ですからね。
これから潜入取材に行ったらこれからテロを起こしてやるんだみたいなところに行きますか?
確かにそうですね。
でもそれこそそういう意味で何でしょう。個人的にはこの邪教の中でお父さんお母さんという呼び名がね、
ネタバレまではいかないと思うんですけど、
欠縁じゃなくてその役割とか役職っていうのがとても面白かったんですけど、
これはいわゆる三浦さんが読み込んだ資料とか取材とかでも宗教でそういう感じのっていうのは結構普通にあるんですか。
それかこれは三浦さんご自身が何か浴び出した。
実際あるかもしれないですけど。
直接はないですね。
でも何かとある有名なこれは事件にもなった。
今はもうないですけど、
宗教団体、子供たちを一家子で固めて、
実験教育も受けさせてなかったっていうのが問題になったんですけど、
その子たちを10歳以上を子供扱いしてなかったっていう、
その子たちの決め事の中では。
っていうことが記事を読んで、
逆に言うとそれで事件が発覚したっていうことがあって。
面白いですね。
施設に館内に行ったときに、
お前ら子供を隔離してるだろ、監禁してるだろって、
子供出せって警察に言われて、子供隠すんですけど、
その団体のルールでは10歳以上が大人扱いだから、
10歳くらいの子供を出しちゃって、
やっぱり子供いるじゃねえかってバカって言う。
なるほど。
コントみたいな話があったんで。
それこそコントですね。
めちゃくちゃバカだなって思った。
ちょっとこれはある意味、
今日聞きたいことの一つかなと思ったんですけど、
邪教の子だけじゃなくて、
12:00
やっぱり澤村さんのいろんな今までの作品も、
実際読んだ感覚としてもですし、
出題の記事の中でもありますけど、
そのバランスが絶妙だなあと思ってですね。
やっぱりベタと通俗を恐れないとか、
ベタと人不差を吐き違えない。
ウケを狙うとこびないみたいな。
ウケを狙うけどこびないか。
なんかその辺の両方をバランスとって。
ただややもするとバランスとると、
なんかどっちも消えちゃうみたいな。
なんて言うんでしょうね。
中途半端になりがちなんですけど、
やっぱりそこが絶妙だなあと思うんですけど、
なんて言うんでしょう。
自分が本当に好きなものとか、
描かなきゃいけないものを基盤にしながらも、
大衆に受け入れられるものを作ってる。
ある意味、クリエイターはみんな目指してるし、
目指さなきゃとは思ってるんですけど、
なんかその辺を、
澤村さん当然葛藤もありまして、
全部が全部思った通り言ったわけじゃないと思うんですけど、
でもやっぱりこれ見てる方、聞いてる方、
すごくその辺すごいなと絶対思ってると思うんですけど、
その辺のバランスとか、
やっぱりどっちかに寄りすぎてないというか、
両方よく知ってると思うんですけど、
この辺どう心掛けてるのかなという。
やっぱあれですね、
身も負担もない例になっちゃいますけど、
スピルバーグの映画は面白いなと思ってます、いつも。
ですよね。
どんだけ社会派とってもめちゃくちゃ面白い、
スリル満点の面白い映画なんじゃないですか。
スリル満点の娯楽映画だけど、
ちゃんと社会性もあって、
そこに親子の葛藤というとんでもない普遍的な話もあったりするというか、
そこにはちゃんとスピルバーグの個人的なオブセッションもあって、
作品であると同時に商品というのを完全に上立させてるのが面白くて、
めちゃくちゃ社会派のミュウヘンとかだってめちゃくちゃ面白いですね。
確かに確かに。
あれスピルバーグですもんね。
スピルバーグが作らなかったら、
全然別の本当に社会派のもっとニッチなニッチな感じになるかもしれないですよね。
あれスピルバーグが撮ったからめちゃくちゃ面白い映画になってる。
あれを面白く撮っていいのかっていう問題はあるんですけど、
面白いですよあの映画は。
確かに。
すごい間の悪いところで大爆発が襲ったから。
確かに。
子供が爆発に巻き込まれちゃう、何とかしろーとか。
ああいうことを平気でやるのが偉いなと思って。
逆にあれですよね、レディプレイヤー1でしたっけ。
ああレディプレイヤー1。
あれは逆にあれに絶対ちょっと普通だったら見たくない。
あんま好きじゃないですよ、あれコテコテの何か。
なんですけどたまたま海外行くとき、
飛行機で見たらスピルバーグだから見たらやっぱめっちゃ面白くて。
だからミュウヘンとあれにちょっと逆です。
ああそうですね。
あれは面白いですよ。
ちゃんとシーンが通ってる感じがしますね。
娯楽は娯楽でも。
オタクのくすぐりネットはいっぱい入れるけど、
胸を泳がせる感じが。
そういう意味では何でしょう。
澤村さんの中ではとにかく自分が好きなものを先に来るとか、
とにかく一般の大衆のものを先に来て、
それに逆を持たせるっていうよりも、
どういう感覚なのかな。
だからとにかく自分が描きたいものが先にあるってわけでもないというか、
15:03
自分が描きたいものが先にあっても、
ちゃんとその大衆というか一般性みたいなものも
加わるように作品と仕上げる。
そしてその逆に例えば何かオーダーでこういうものを描いてくれとかっていう、
一般性のあるものを来た時もやっぱりその中でも
自分が絶対描きたいものとか深くしようみたいな。
なんか順番あんまりないけど両方取るように常に心がけてるみたいな。
どういう感覚なんですか。
どうなんすかね。
仕事になっちゃったから仕事でやらなきゃいけないっていう気持ちは常にあって。
そもそも小説家になろうって感じでもなかったんで。
そうですよね。
準備なんかしてないし。
だから全部泥沼でやってる感じなんで。
とにかくかといって仕事でいやいや描いてますって言ったら
これバレるんで。
そうですね。
それがバレないようにするんだったら
徹底的に上手くならなきゃいけないしっていうか
結局真面目にやらないとお客さんはついてこないんで。
真面目にやってるというだけですね。
そういう意味では今のご自身の環境というか
いろんな取り巻く環境、ご自身自身に含めて満足してますか。
本当はもっと描きたいんですよね。
もっと描きたい。
なんでこんなに効率よく1日何十枚とかコンサルで描けないのかなと思ってますね。
描けない日はカウント描けないし。
すぐにアイデアが出ない時もあるし。
だからコンサルでゆっくりとは羨ましいですね。
ゾーンに入ったら結構早いですか。
言えないレベルで言えないというか
逆にそれで仕事になるのかっていうレベルで早く描いちゃったこともありますけど。
そうなんですね。
本当にもうギリギリまで、締め切りギリギリまで描けないみたいなの結構ある?
ありますあります。
締め切りこないと描けないタイプってわけでもなく?
何回か数えるほどですけど、前直しで送ったこともありますよ。
そうなんですね。
なんか描けちゃったから送ります。
別にギリギリまで練り込んだとしてもそんなに変わってしないだろうなと思って
もう送っちゃえって送っちゃったこともありますよ。
今ちょうど練り込んだってあったと思うんですけど
やっぱり水溝ってところで伺えたんですけど
時間がなかったら今の送っちゃえばと思うんですけど
いわゆる特に長編だともうちょっと時間あるのかなと思うんですけど
いわゆる水溝ってご自身の中で
あんまり、それこそ石谷さんはほとんど
彼の言葉はそのまま信じるのでほとんどしないらしいんですよ。
やっぱり最初描いた感覚でっていうことを言ってましたけど
沢村さんの場合はその水溝はご自身では結構
時間があれば結構きっちり時間かけてやりたいタイプですか?
それともやっぱり最初描いたもんで基本的にはもう行くみたいな?
描きながらいじっちゃってるんで
3行進んで2行回り戻っていくっていう感じなんで
5行進んでまた戻っていく
延々とほっとくと多分
締め切りなかったら多分最初の1行を延々といじくり続けていく
あともうちょっとで描き終わるぞっていう時に
もう一個いい伏線が思いついたかなとかって
最初に戻ったりするんで平気で
それでもややもすると素人的にはパズル組み替えたら
18:01
ツギハギで全然おかしかったみたいなことは
それはプロなんでやっぱりあんまりないですか?
やっぱり犯人をこいつにしようとかはないんで
直しても大枠が崩れない範囲で
より面白くするより筋を通す
そういうようなことは描きながらちまちまやってる感じですね
じゃあそういう意味で描きながら水溝してる感じですかね?
はい
やっとできたと思って送ったら送ってから
いつもこうするのかってなるんで
多分締め切りなかったら永久に終わんないですね
なるほど
これそういう意味では沢村さん
編集者さんいると思うんですけど
人によってはそれこそ奥さんに見せるとか
さっきの家族に見せる第三者に見せる
そういうのはあるんですか?
つまりは見てもらいますよ
ほぼ確実に
初めに見せてるじゃないですか
それはそれこそさっきの雑談じゃないですか
見せるしああこうだこうだ言ってくれると思いますけど
それを全部受け入れてるわけではない
うわー腹立つわーっていう指摘もされるんですけど
結局よっぽどじゃないかと言われた通りにしますね
それは結構まとえてるというか
ある意味信頼してる
そうですそれはありますね
なんかご家族とか奥さんが結構
沢村家に貢献してますね
そうですね
どっかのインタビューでしゃべったかもしれないですけど
横水の精子の極門灯ってあるじゃないですか
あれの真相って奥さんが考えたやつで確か
そうなんですかそれは知らなかった
途中まで
当時は別の予定で進めたんですけど
途中まで読んだ奥さんが
これ犯人これって真相ってことでしょって言ったやつを
そっちの方がいいってなったらしくて
で生まれたのがあの傑作なんで
すごいなそれ
だからそういうことに
じゃあ極門灯ですらあれなんだったら
人の話聞くのは全然いいやと思って
そこはもう何の抵抗もなくなっちゃいましたね
なるほど
編集者になんかちょっとですが
編集者にここにこういう台詞入れたらどうですかって言われたら
ちょっといい台詞であればあるほどカチンとくるんですけど
俺が思いつきたかったと思うんですけど
あーそっかそうですね
そういうレベルのイラつきはあるんですけど
でも作品によってより良くなるんだったら
その辺は多少
悔しい思いをしたりとかはするけども
最終的なところは抵抗はないですね
著者名って別に
一応
段取り上必要だけであれなんで
別に僕が100%やりましたって
言わなきゃいけない必要はないし
そういう意味では変な話
世の中にある小説は
ユニットですよね
っていう作品がほとんどってことですね
ある意味
たまにマジで勘違いしてる人がいるのが
逆に不思議なぐらいですね
編集者もいるし
デザイナーっているし
21:00
表紙描いてる人もいるんだぞっていう
そうですね
構成者もいるし
アリバイトリックなんか
構成者が全部作り直したこともあるらしいぞ
っていう有名なやつが
そういう意味で集団作業なんで
もちろんアイデアとか
資産執筆業務とかは
全部自分でやりますけど
だからそこに関しては抵抗ないですね
これは本文のところで
ほんのちょっとだけ
引用させていただきたいんですけど
この終盤でですね
矢口さくら子にですね
どんなに一般向けでない内容の番組でも
ちゃんと撮ってちゃんと作って
ちゃんと伝えれば
テレビやディスプレイに
かじりつくようにして見る人間
関係者でもないのに
あちこちに触れ回る人間が
一緒に現れるっていう
くだりがあったと思うんですけど
これって沢村さんもともと
編集とかライターとか
映像関係のお仕事も
されてたのかなと
僕拝見したんですけど
この今のくだりっていうのは
沢村一自体の本心でもあるんでしょうか
本当にこう思ってる
そしてそれは小説とかも
同じだと思ってらっしゃいますかね
ちゃんと作る
でもそれは別に主張というよりは
普通にただの客観的事実じゃないですか
それは当たり前のことだと思ってるんですよね
ちゃんと作って
ちゃんと伝えるの
ちゃんとって何でしょうね
これだけ語って
これだけで一晩
語ったらいっちゃうかもしれないですけど
どうなんですかね
やっぱり対象と
誠実に向き合うことじゃないですか
悪い見本とか言っちゃうと
キリがないのであれですけど
かといってあんまり
主義主張を込めた作品が
それでいいのかって言ったら
そういうわけでもないし
本当ただだって
撮ってるだけのYouTube作品が
すごいドキュメンタリーになって
こととかありますからね
出てしてありますね
だから一概に
作り手の主体性とか
意図とかだけで語っちゃうと
それはそれで危険なんですけど
一番簡単に言っちゃったら
あんまり客を舐めちゃいけない
ってことですね
そうですね本当に
それだけは本当にそう思います
本当に思ってる以上に
逆に自分が読者・視聴者だったら
確かに気づきますもんね
手抜いてんなこいつらって
すぐ分かりますからね
直接そこで抜いてない
一切抜いてない
なんて言うんでしょう
ボロは出てないはずだけど
伝わりますよね
それは本当に分かります
テクスレ撮ってんなー
とかありますもんね
ゴールデンタイムの
テロップとかいっぱい付いて
ナレーションもいっぱい付けて
親切に作り込んでるように見えても
あからさまに手を抜いてるやつ
ってのがあったりするんで
かと思えばテレ東で適当に
深夜帯とかに適当に流れてる
ようなやつが
真面目だなーって思う時も
ありますしね
そうですね
それではちょっと
作る話出ましたけど
ちょっと伺いたかったんですけど
やっぱり編集とか
ライターのお仕事をやってて
当然生きてる部分って
今あると思うんですけど
逆にそれがあったがゆえに
ちょっと苦労したとか
難しくなった部分
今も実はそれがたまに
あだとなってることって
24:00
逆説的だけどありますか
小説書く上で
仕事で
だから編集者の立場に
悪い意味に立っちゃうとき
ありますよね
あー
めんどくさい作家と思われてるんだろうな
嫌だな
だから編集者にとって
都合のいい作家になりたい
って思っちゃう意識が
ちょっとあります
あー
そうかそうか
聞き分けのいい作家になりたい
って思っちゃうことがあって
それがちょっと後悔した
それはちょっと
良くないなと思うことが
たまにあります
それだからこそさっきの話
喧嘩しないとな
みたいなことも逆に
思うこともあるってことですよね
そういうことです
あー
そっかそっか
やっぱ編集者だった頃って
やりやすい人
ですね
当然重宝するわけじゃないですか
はいはいはい
でも本当は
でも普通に振り返った場合
多少やりにくくても
やりにくいなりに
どうしようとか考えたんで
うんうん
やりやすければそれでいいのか
っていう話は当然
なってくるんですよね
そして変な話
あの仮にお互いに
やりやすいとしても
そっから生まれたものが
やっぱり最後の
さっきのちゃんとというか
したものができないと
売れない
だから売れるとも
限らないかもしれない
ってことですよね
でも究極的には
やりやすい人と
通貨の中で作ったものが
彼になるかって言ったら
別に関係ないですからね
うんうん
だからそこは
編集者にとって
都合のいい作家になりたい
っていう気持ちが
ちょっとあるのは
良くないなと思ってます
最終的に見なきゃいけないのは
お客さんなんで
そうですよね
はい
エンディングのお時間です
インタビューでは
皆様からの早川さんへの
ご質問や
番組への感想
取り上げて欲しいテーマなどを
募集しております
エピソード説明欄の
URLから
どしどしお寄せください
またいただいたご質問等は
月末のYouTubeライブにて
お答えしていく予定です
今月のライブは
2月の2月の
夜19時からです
たくさんのご質問
募集しております
ということで
収録してると
あっという間にね
放送日が
どんどん過ぎていくから
日付が映っていって
もうそろそろ
これが放送されてる頃は
3月ですね
ねえあっという間だね
年明けたと思ったらね
そう
そろそろ暖かくなるのか
と思ったら
楽しみ
2月の2月の
2月の
2月の
2月の
2月の
2月の
2月の
2月の
2月の
2月の
2月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1月の
1、2001
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早く
早く
早く
早く
早く
早く
早く
早く
早く
早く
早く
俺はやっぱり春と秋がいいよな
俺は春の方がやっぱり新しいことが始まりそうな感じが
でも秋は秋でいいよね
春だと私花粉症ではないんですけど
あともうちょっとで花粉症になりそうみたいな状況ではあるんですよ
ああそうなんだ
だからその特有のね春特有の辛さがあるから秋の方が
ああ確かにね
ただもうそろそろ桜が咲いたり今は梅とか咲くのかな?
27:03
かもしれないですね
春を暖かくなるのをワクワクしながら待ちたいと思います
楽しみですね
それではまた次回皆様とお目にお耳にかかれますことを楽しみにしております
ごきげんよう
さようなら
27:41

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