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2023-12-25 26:45

【INTERVIEW#221】日本の教養ブームはズレている!?世界で使える本当の教養とは?│谷本真由美さん(著述家/ロンドン在住)

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【日本の教養ブームはズレている!?世界で使える本当の教養とは?】
あなたは海外のニュースを見て「本当に」理解できていますか? これまで様々な国で働いてきた谷本さんが見てきた、多くの日本企業がM&Aで失敗して撤退する理由とは。 一次情報に触れる大切さはもちろん、本当の意味で「教養」を理解し学ぶことが、世界の人とビジネスをする上で必要不可欠。戦前の日本の教育にあって、戦後の日本の教育で失われたものとは。 谷本さんご自身の手痛い失敗経験についてもお話しいただきました。 (2023年9月イギリス・ロンドンにて取材)

【谷本真由美】たにもと・まゆみ/ロンドン在住
著述家。元国連職員。1975年、神奈川県生まれ。 シラキュース大学大学院にて国際関係論および情報管理学修士を取得。ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関、外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。 ツイッター上では「May_Roma」(めいろま)として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。趣味はハードロック/ヘビーメタル鑑賞、漫画、料理。 著書に『キャリアポルノは人生の無駄だ』(朝日新聞出版)、『みにろま君とサバイバル』(集英社)、『世界のニュースを日本人は何も知らない』シリーズ(ワニブックスPLUS新書)など多数がある。 『激安ニッポン』(マガジンハウス)

第一回 世界から取り残される!?『激安ニッポン』で伝えたかったこと
(12月21日配信)第二回 英語ができない日本人は本当に生き残れないのか?
(12月25日配信)第三回 日本の教養ブームはズレている!?世界で使える本当の教養とは?
(12月28日配信)第四回 海外でうまくいく人・挫折する人
再生リスト

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▼【聞き手・早川洋平プロフィール】
はやかわ・ようへい/1980年横浜生まれ。新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、コシノジュンコ、髙田賢三など世界で活躍する著名人、経営者、スポーツ選手等ジャンルを超えて対談。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビューするオーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。 海外での取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を世界へ発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。 公共機関・企業・作家などのパーソナルメディアのプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を超える。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などプロデュース多数。近年はユニクロやネスレ、P&GなどのCMのインタビュアーとしても活躍。 外国人から見た日本を聞く番組『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。

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▼目次
外国ニュースを理解するために大切なこと
似て非なる世界の教養・日本の教養
海外のことを正しく学ぶ方法
谷本さんの海外生活での失敗経験
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サマリー

日本の教養ブームについては、経済、投資、ビジネスの視点から語られています。情報の背景やコンテクストが重要であり、周辺知識を持つことが求められると強調されています。教育や教養について考えることの重要性が語られるエピソードもあります。また、実際に現地で生活することで、文化や習慣の違いを体験し、より深い理解を得ることができると述べられています。著述家の谷本真由美さんの話から、日本の教養ブームにおける誤解や間違いについて学ぶことができます。

日本の教養ブームの背景
インタビュー
ニューヨーク・タイムズ、僕も見てるんですけど、自分で勉強してるつもりでも今も、特にニューヨーク・タイムズはまだわかんないの多いんですよ。そういうのはさっきの話じゃないですけど、目的はどういう情報がっていうことが大事だと思うので、それは全然、例えばディープラーニング翻訳とか使ってもいいんでしょうか?
翻訳はもちろん使ってもいいんですね。ただね、翻訳しただけだと、結局その、例えばニュース報道のコンテクストがわからない、意味合いが。背景がわからないと理解ができないんですよね。
例えばですね、この前、イギリスがAIに対して政府が大規模に投資するというニュースがあったんですよ。だけど、そのニュースだけ読んだら、「あ、イギリスがAIに投資するんだ!」って終わっちゃうんですよ。
終わりますね、ふうに。
だけど、そこで周辺知識があったりすれば、全く理解は違うんですよ。例えば、イギリスの場合は、新しい技術に対して投資するためにこういう税控除があると。それから、イギリスにはこういうヘッジファンドがあって、ヨーロッパでは実はヘッジファンドとか、スタートアップに対する投資額が一番大きいと。
それから、イギリスにはどことどこにAIの研究拠点があって、どういう研究者がいて。
どういう人が働いて、どのくらいの規模か。それから、どういった技術を輩出しているかということですね。それから、イギリス政府は、じゃあ、そこに投資をして、アウトカムとして何を得ようとしようとしているのか。どういう政策があるかという知識が事前にあったら、そのニュース一本を見て、パッと分かるわけですよ、いろんなことが。
だから、結局日本の人が英語のニュースとか、いろんなものを読んでも分からない、分からないと言っているのは、結局その周辺知識がないからですね。
パックグラウンドがないから。だから、正しい会社ができないんですよ。だから、これは日本の一般の人だけじゃなくて、日本の会社もそうなんですけども、日本の会社は海外に投資をして失敗することが本当に多いんですよ、これは。表には出ないです。出せない。出せないですね。
なぜかというと、彼らは投資先の市場とか、それから消費者の消費動向、それから実際の生活レベル、教育レベルとかですね。
それから、その会社が投資中として。
ビジネスがどう位置づけにあるか、どういうふうに消費されているか、どんなコンペティターがいるかとか、そういう周辺情報を全く理解しない、日本の会社の人たちは。非常に有名な会社とかの幹部の人でも知らないんですよ。
今、だいたい顔が見えてますね、会社。
多いですよ。で、その人たちはさらに、例えばイギリスでこういう政策があったり、投資するときに政策なんかも調べたりするんですけどね、この政策ができた背景とかを知らないんですよ。
歴史とか、それから政治経済の背景を知らないんですよ。だから、例えばイギリス政府はこういう政策を作りました。で、その政策はこの会社のビジネスに関わっているみたいなことを見ても、だからその背景が分かってないから、本当にお金を入れていいか、入れちゃダメなのかが分からないんですよ、背景がね。
結局、だからニュースだけ見てたら分からないです。その背景というのは、じゃあどうしたら分かるかというと、例えば歴史ですね。
それからその地位。
その投資するところの社会ですね。社会の状況ですね。例えば人種構成とかデモグラフィーですね。これは人口構成。それから社会問題ですね。どんなところに紛争の種があるかとかですね。
それからそこの土地の人たちの本当の人なりですよね。どんな生活をして、どんなものを食べて、どんなものが好きで、どんな考え方をして、どんなものを好むかということですね。
社会のその状況を。
そういうこととか、それからその、例えば政策の成り立ちですね。これは歴史に関わるんですけども、例えばこの地域は国はこういう問題があった。その問題というのは実はこういう歴史的な経緯がある。じゃあそれを解決するためにできた政策なんだと。そういう知識があれば理解が全然違うわけですね。だけどそういうことは普段の新聞とかテレビのちょっとした海外報道だけ見てても絶対分からないです。
分からないです。
分からないですよ。だからやっぱり普段から歴史とかですね、文化、人類、これはすごい重要なんですね。社会学、政治学ですね、文学ですね、哲学というものをやっぱり幅広く学んでですね、そこから得たエッセンスを持って時事問題とかニュースを見ないと分からないんですよ、背景がね。だから幅広くやっぱり勉強することが大事だと思うんですよね。
そういう意味では言葉。
としては結構リベラルアーツとか教養って、その教養のための教養になっちゃうあれですけど、もちろん大事ってことですね。
そうです。特にね、結構これは意外なんですが、戦前の日本とか戦時中そうなんですけども、師範学校に行く方とかですね、それからその旧正中学とか旧正高校とか、それから軍の学校はですね、意外とリベラルアーツを熱心にやらせたんですよ。
そうなんですか。
それ私は知ったのは海軍機関学校とか。
海軍機関学校のことを私は調べたんですね。
うちのおじいさんは海軍機関学校に行ってたもんですが、海域連はもう調べたんですね。
そうしたらね、文学を勉強する時間が意外と長いんですね。
日本の会社の海外投資と失敗
でね、彼らはね、海軍のエンジニアを養成するための学校ですから、もちろん物理とか機械工学の勉強なんか、数学なんかやってるんですが、その他に英語劇をやってた。
それからアイドガー・アランポーを熱心に読んでたんですね。
それから日本文学も勉強してた。
それから哲学もやってたんですね。
で、結局なんでそれやってたんですか。
やっぱり他の国と戦争をやるためには、やっぱりその国の人たちを知らなきゃいけないんですよね。
背景にある哲学とか、考え方とかですね、人間を。
それを知るのにはやっぱり演劇とか文学とか、哲学や歴史もよく勉強しちゃうのかなと。
だから卒業生の方が書いた文章を読むとですね、すごいんですよ、教養の幅がね。
いろんなとこから引用してるんですよ、哲学とか。
文学とかを。
あ、それでリーダーになったり、戦争やるっていうのは本当にもう死ぬか生きるかの話ですからね。
そういう状況になるから、教養が大事だなと。
相手の動きを理解する。
相手の意思決定を予測したりするのには、それが下地になると分かんないんですね。
それを無くない状況で投資しちゃったりビジネスやったりするからね、失敗する人も多いですよね。
そうですね。
無くない状況で投資していくようなものでしたね。
そうなんですよ。
だから例えばこれは非常によくある例で、例えばね、軍の場合は戦地で食事をしますよね、だけど敵の食文化を知っていれば、どういう風に料理をするかって分かるわけですよ。
例えばイタリア人だとパスタなんていらんないですよ、彼らはね。
炭水化物なんていらんないですよ、だからやっぱり火使って料理しちゃうわけですよ。
そうしたら絶対煙が上がるんですよ。
そうだ。
だからそれを知っていれば、じゃあどうなるんですか。
だからどこ、どういう事象があったら、状況が起こったら、攻撃すればいいか分かるわけですよ。
ああ、湯気上がったら、あいつら食事してるからじゃあアタックしろとかね。
だと食事の時間ね、習慣が違いますから、朝がっつり食べる国と、もう全然食べない国とかあるわけですよ。
食べない国だったら、朝攻撃してもしょうがないなっていうのがあるかもしれないですね。
朝がっつり食べてる国だと、朝あいつらリラックスしてるからじゃあ攻撃してやるってなるわけですよね。
そういうのはすごい重要ですよね。
うん。
これでも今の話だけで、もうここで。
教養の重要性と背景知識
今の部分だけで流したいですね。やっぱり日本でも空前のじゃないですけど、教養ブームとかね、リベラルアーツブームってありますけど、今みたいに何で本当に教養が必要なのか。
ただちにこうね、仕事に役立つとか儲かるとかっていう話は聞きますけど、今のところをやっぱり知ってるか知らないかというか、何ででしょうかねっていうのもあれですけど、何で日本ってこの一番大事なとこ説明抜けんですかね。語学の大切さもさっきみたいな話ないし。
やっぱり私が思うのは、戦後ですね。
うん。
戦後になって、教育内容がガラッと変わっちゃったんですよ。だから戦前の人たちはそれを知ってたんですね、よくね。
今の話だとね、そうですね。
だと思います。よくご存じでした、それは。だから戦前の教科書とかを見るとそれはわかるんですよ。熱い教養の部分が。
確かに。
あとね、私すごい最近見てびっくりしたのがね、人情小学校の地理の教科書ですね、戦前の。あれ、内容は深いですね。
うん。
うん。
うん。
戦前の人たちっていうのは成績優秀者だから、将来のリーダーを育成するための教育課程だったんですよね。
だから彼らは地理のことをよく知ってないと、会社経営者になったり、軍人になったり、行政官になったりとかしても失敗しちゃいますよね。
うん。
地理って言っても、科学的な地理のほうだけじゃなく、人文地理も入ってる。
へぇー。
詳しく書いてあるんですよ、それは。
はい。
あっ、結局あっちの人のことを知りなさいっていうことだったの。で、それをわかってた、戦前の人たちはね。
うん。
人たちっていうのが第一線から退いちゃったり、それから戦後はその公職から遠ざけられちゃったんですよね。
そうですね。
教職とか、あの、政府の仕事とかね。だからポカってそこに穴が開いちゃった。だから、そういうことを知らない人たちが教育をこうやるようになったから、やり方が変わっちゃったんだと思うんですよね。
うんうん。
だったと思うんですよ。
はい、でも確かにこの前お話聞いた、やっぱ戦争体験者の方が小学校か中学校で、終戦をちょうど真ん中の時に迎えたら、本当にゴロッと教育が変わった。
変わったって言ってました。
うん。だから、戦前の教育がそんなにきちくべいでどうと。
なんかもうそっちのイメージだけだけど、よかった分は。
でもね、教授みたいにそうでもないんですよ。そうでもない。
そうですか。
でね、私もすごくびっくりしたのはですね、イギリスで今子供が学校行ってますけど、こっちの教科書を見るんですね。そうするとね、日本の戦前の教科書が似てるんですよ、内容が。
あ、そうなんですか。
うん。非常に内容はドライですね。淡々としているんだけど。
うん。
ファクトがギシッと入っててね。
はいはい。
よくできてる。で、世界観がなんか、イギリスの歴史とか地理の世界観っていうのが、だから日本戦前のと似てるのよ。
へぇー。
びっくりしました、それはね。
あっ、こんなこと教えんだと思って。
まあでも逆に日本の戦前はそういうファクトちゃんと入ってた。
うん、入ってた。だからレベルの高い人だよ。だから、そんなに勉強が得意じゃない人たちには読み書きを一生懸命教えたわけですけど、だからリーダーになる層の子たちっていうのは本当にね、
本当にね、エリート教育をね、受けてましたよね。
うんうんうん。
で、例えば軍の学校なんかもだから、スポーツもさ、イギリスのその貴族がやるスポーツをやったんですよね。
うんうん。
ボート、ガレッタとかね。
はいはいはい。
クリケットやって、ラグビーやって。
へぇー。
で、イギリスでもそれは軍の学校でもやってましたけども、本当にね、イギリスの貴族レベルの人たちがやるスポーツなんですよ、テニスとかもね。
うんうんうん。
それを軍のこと、軍人になる人たちが教えてたんだね。
うんうん。
だから、スポーツも教養だから。
結局、いくらあっちが敵だとか言っても、もしかしたら同盟になるかもしれない。
そうですね。
お付き合いができないといけないんですよね。
すごいな。
お付き合いが。
あっ、だからこれはお付き合いをできるようになるために教えたなと。
うんうん。
テニスとか。
社交術。
社交術、大事だから。
それから、結局、劇とか詩とかもね、大事なんですね、ヨーロッパでは。
知らないと、雑談ができないから、絵とかね。
教養と生活の関係
あっ、それも教えてたね。
で、軍の学校に、当時行ってた人たちの学業でね、
うんうん。
選抜されたんだけど、家が倒産しちゃったとかね。
うんうん。
田舎の農家の息子の人とか、いっぱいいたんですよ。
うちのおじいさんとかも、家が倒産しちゃったから。
うんうん。
それで、まあ、勉強はよくできたから、それで入ったんですけど。
だから、決してその恵まれた環境の人じゃないんですね。
うんうん。
そういう子たちにも、教えてた、そういうことをね。
うんうん。
で、とても西洋式の立派なレンガ造りのビルの中で、勉強させてあげて。
で、コースメニューのマナーも教えてたね。
へえ。
だから、食べてるものがヨーロッパ式のコースですよね。
うんうん。
朝食はイギリス式。
うんうん。
それも勉強のためですよね、あれね。
はいはいはい。
ああと思って、ああ、そうだったなと思って。
だから、そういうことを教える。だから、ただ単に勉強を教えるんじゃなくて、お付き合いの部分、教養の部分も大事だということを戦前の人に教えてあげたこと。
なるほど。
じゃあ、本当に、なんか改めてですけど、教育、教養、勉強って何なんだろうって考えさせるやつ、やっぱり大事ですね。
いや、大事ですね、これはね。
個人としても、国としてもね。
うん。私はこれを自覚したんだ。自分がね、あの、実務にいて、まああの、いろんな国でビジネスやって、失敗しちゃうね、日本の会社とか、いっぱい見てきたんですよ、実例を。
ああ、こんなのダメだよと思っても、お金入れちゃったりとかね。
うんうん。
それから、その日本の、政府の仕事とかもやってたんですね、傾向した時代で。
ええ。
で、その時も、やっぱその、海外で、もう、再選考。
うん。
こうしてる政策を日本に持ってこようとするんですよ。
うん。
だけど、持ってこようとする人たちっていうのが、その背景を知らないわけですよ。
やっぱさっきのとこですね。
うん。さっきのとこなんですよ。だから、社会の状況が全く違うのに、外国の政策を日本に持ってきちゃうから、それはうまくいかないですよね。
うんうん。
人が違うわけですから、考え方が違うし、状況が違うからね。
はい。
あっ、なんでそうなるのかなと思ったら、やっぱり、その方たちっていうのは、周辺情報を知らないからなんですね。
うん。
そんなの知識がないからなんですね。
はいはいはい。
それから、実感としてわかんないですね。体験してないから。
うん。
外国の人だと、実際に同じ釜の飯を食ってるわけじゃないし、一緒にスポーツやったりとか、なんか旅行したりとかね、遊んだりしてるわけじゃないから、感覚的にわかんないですよね。
うんうんうん。
そういう意味では、ちょっと具体的にですけど、今の語学はまずちゃんと学ぶということで、もう一個の情報、そして周辺のいろんなものを学ぶときに、もちろん世界全体で学ぶのもいいかもしれないですね。
うん。
あまり広すぎるんで、せっかくだったら、例えば僕だったら、今回このロンドンに来る前に、例えばポルトガルがすごくよかった。じゃあポルトガルでビジネスしたいと。
うん。
なったとき、まあ言葉もですけど、ポルトガルの情報を得るっていうときには、いわゆるニュースもですけど、そのファクトベースもだったり、あと実際、やっぱりできればポルトガルの人と実際につながったりとか、なんて言うんでしょう、ファクトとあとリアルでのつながりとか、そういうのも含めてちゃんと学んでいくことが大事になってくるんですよね。
そうですね。コンプレヘンシブに、総括的に。
うん。
いろんな側面から情報を得て、分析するのが大事ですよね。
うんうんうん。
やっぱり二次情報だけだと、新聞とか雑誌とか二次情報だけだとわかんないですね。
そうなんですよ。はい。
結局書き手のやっぱり主観が入っちゃってますから。
うんうん。
で、悪魔である事件とか起こったりこういうのはスナップショットに過ぎないですね。
うん。
スナップショットの中でも、本当にその一部しか表現ができないですね、文字っていうのは。
うん。
だからそうじゃなくて、もう実際にそこの土地の人とお付き合いしたり、やり取りしたりね。
はい。
もう商売やったり、まあただ単に友達になるわけでもいいと思うんですけど。
うん。全然違いますよね。
うん。で、全然入ってくる情報とやっぱり理解がね、レベルが違いますよね。
うんうんうん。
で、これもっと究極的なレベルでの理解は、そこの土地の人と一緒になることですね。結婚する際にも。
ああ、そりゃそうか。
一緒に住むということ。
はいはいはい。
もうこれはレベルが違いますね、理解のね。
うん。
本当、私は自分が実体験してるから思うんですけど。
異文化理解の重要性
まさに。はい。
まあ主人がイギリスの人だからってのもあるんですけどね、やっぱね。
中に入って身内になると見えてくるものが全く違いますね、これはね。
これ例えばね、具体的に一つって言われても困ると思うんですけど、例えばどんなことがありますか?
例えばね、こう家族関係なんですけどね。日本のメディアとなんかヨーロッパとかイギリスの人たちっていうのは非常に個人主義独立しててね、家族関係はドライでなんて書いてあるんですね。
はいはいはい。
そんなことないんですよ。日本と変わらない。
変わらない。
変わらない。
変わらない。
変わらない。
変わらない。
変わらない。
日本よりベタベタしてるってことがある。
うん。
で、相続なんかもね、男族なんか日本よりも揉めますね。イギリスの方がみんな我滅伊から。日本よりも揉める。それから嫁姑関係だって日本よりひどかったりしますよ。
そうですか。
うん。実際いなかから見る、えっこんなのあるのかと思ってね。で、介護だって、俺の介護だってイギリス人たらえまわししてますよ子供同士で。日本でもたらえまわしになるってとこは言うけどね。
うん。
あの子にも同じですお金絡んでくるからね
変わんないやんこれ
まあでもね結婚するとかっていうのは
究極の一時情報っていうかね
中に入っちゃうことですよね
本当に中に入っちゃいますからね
それからご近所とのお付き合いとかね
自分が病気して病院に入院したり
出産したりとかですね
家族の会合でお見取りも入ってきますよね
そうするともう本当に地元の
生の姿が見えてくるんですね
あと付き合うっていうだけでも
お付き合いも彼氏彼女ならどうかの国の人で
それでもまた見えてくるものが
全然違いません
ただ単に本を読んでるだけだけどね
本当にその日々の生活の中で
どんなものを食べるかとかね
洗濯物をどう洗うかとかさ
入浴の習慣どうかとか
掃除はどういう風にやるかとかですね
友達とのお付き合い
お金どういう風に使うかとかね
お金使うのでもどこにお金を使うかですね
日本人は違うんですよそこがね
あと観光総裁ね
うん
うん
,それだけで本書けそうですね
なんか違いそうです
世界の観光総裁
たくさんの観光総裁もだから
どの観光総裁の中でどこを重視するか
そこの地域は
どのぐらいお金かけるか
どんなものをあげたりもらったりするかとかですね
うん
それから赤字をどうするかとか
誰が神座に座るかとかね
誰を招くかとか
あとその
どういう風な揉め事が起きるかとかですね
そういうのも地域によって違うから
そういうのが分かるんですよ
身内になれば
観光総裁やだって言いながら
結局強制参加ですから
お客さんじゃないから
身内だから
個人主義だから行かねえよってわけにいかないわけですよね
行かないです
かえって日本より厳しかったです
その辺がね
うんうん
会社での経験と異文化理解
あとそこでどういう言葉話していいかとか
ダメかとかね
あるのですよ
そういうことはみんな知らない
それを分かってると
だけど例えばそこの国でどっかの会社商売した場合
じゃあこういうものは売れるよっていうのは分かるんですよ
そうですね
この人たちこういうものは買わないわとかね
分かるわけですよ
だって洗濯の習慣も分かる
服の好みとか食べ物の好み
人間関係がどういうのか
観光総裁どういうのか分かるわけですよ
中からね
これは本だけ読んでると分かんないですよね
そうですね
じゃあいきなりみんなが結婚って難しいかもしれないですけど
せめてね
本だけじゃなくてやっぱり外に出て
実際人と接しないと
あと観察をするといいですよね
会社で働くだけでも
本当によく分かりますね
その時はね
会社に行ってるだけでも
飲み会はどうやってやったら
誰に飲み会を調整やれって命令してるかとかね
誰が来る来ないとかですね
どういう場所に行くとかね
そういうことでも分かるし
会社でもどういう感じの人が
この土地では昇進するかとかですね
それ重要ですね
大変と思っちゃうと大変だけど
もちろん大変なこともあるでしょうけど
やっぱりそれを今の話聞いて
ちょっとある意味好奇心持って
興味持って
まずトライしていかないと
トライしてよく観察することですよね細かくね
じっくり見るとだんだん分かってくる
こういうことがここではと思って
学校では注意しなきゃいけないとか
私も過去いろいろ失敗してきましたね
若かったから分かんなくて
だんだん分かるようになってきて
例えば一個挙げるとすると
一個挙げると例えば仕事ではですね
例えば日本だと
なんか海外の人ははっきり言えね
言うとか言うんですよね
個人主義ヨーロッパとアメリカは個人主義で
みんなはっきり自分の意見を言って
議論は活発にやるんだとかそういうことを言って
そうじゃないですよ仕事だと
上司が言ったことは
全て素晴らしいと言わなきゃダメなんですよ
日本の会社だと割とね
上司の方に部長そうおっしゃいますけど
僕はこう思うんですよなんて言うとね
割と心が広い従業員の方が多いですよ
特に今ね
そうか若い子そう考えるんだね
そうかそういう方が多いですよ
そういう考え方もあるよねなんて言って
結構柔軟なんですよ
じゃあやってみなよなんて言うんですよ
やってごらんとか言ったりとか
そうじゃないんですよ
北米とか洋酒の方は
ちょっと逆ですね
逆ですボスが言ったことは絶対なの
絶対従わなきゃいけない
私はそう思わない
これは違うと思いますなって
はっきり言ったら大変なことになっちゃう
クビになっちゃう
じゃあ空気読めないとダメですね
そうだから空気を読めなきゃ
日本以上に読めなきゃダメなんですよ
許されないの
もう独裁国家みたいなもんですから
各部署が
ボスの独裁国家ですよね
だからたまに心広い人もいるんですけど
そうじゃない
全体がね
全体そうじゃないです
もう本当にもう
猿山のボスですよね
だからもう絶対従わなきゃダメ
ダメな人はどんどん入れ替えるんです
自分の意見に沿わないものは
じゃあアウト
転職と組織文化について
次って言って
どんどん入れ替えるから
結局転職をよくやるわけですよ
あっちの人たちはね
日本は転職しないからダメだとか
なんとか言ってる人いるけど
違うんですよ
組織とかが違うし
考え方が違うから
今のそれこそ文脈背景があるから
転職を繰り返す
だから職場ではあくまであそこでは
猿山のボスが作り上げるハーレムなんですね
ハーレムっていうか
分かりやすい
集団なんですよ
日本の場合そうじゃないですよ
会社の状況というのは家族ですね
延長した家族だから
だから若手の子がなんかちょっと
わがままなこと言ったり
なんかやりたいってちょっとね
先走ったこと言っちゃっても
上の人はじゃあいいやいいや
まあまあなんて言っても
許容してくれて
失敗してみるかやってごらんなんて
言ったりするので
親なんですね
だけどアメリカとか
応用者は違うんですよ
あくまでボスだから
だから食うか食われるかですよね
あくまで自分のチームのメンバーっていうのは
コマでしかないですね
自分が上に上がっていくための
道具でしかないから
どんどん切り捨てる
入れ替えていく
谷本さんの失敗と学び
私はそれを知らなかったんですよ
私は本に書かれてたこととか
テレビが言ってること
信じてたんですよ
当然谷本さんでもそういう時代あったわけですね
あったんですよ
分かんなかったから
だから自分の上の人にね
ちょっとはっきり言っちゃったこととか
あったんですよ
私はなんかこの監査基準だと
ワークしないと思いますとか
この前
この前ね
これおっしゃってましたけど
それは規制に
この規制に照らし合わせると違います
っていうこと
まあファクトしてきただけなんですよ
別に
私は悪気は何もないです
だって仕事ちゃんとやらなきゃいけない
だけどそれは気にならなかったね
それですごくもう
嫌がらせされたりね
ひどい目に遭いましたよね
それは絶対ダメなんです
なるほどね
だからそういう状況を知らないと
失敗しちゃうんですよね
そしてそれも国とか
その地域とかその会社によるわけですよね
よりますよね
なるほどね
いつもインタビューをご視聴いただいて
ありがとうございます
この度スタートしたメンバーシップでは
各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで
2000人以上にインタビューしてきた僕が
国内外の取材
そして旅の中で
人生をアップデートするコンテンツを
お届けしていきたいと思います
ここでしか聞けない特別インタビューや
秘蔵トークにもアクセスしていただけます
随時これは面白い
これはいいんじゃないかというコンテンツも
アップデートしていきますので
そちらも含めてどうか
今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います
なおいただいた皆様からのメンバーシップの
この会費はですね
インタビューシリーズの制作費だったり
国内外のインタビューに伴う
交通費宿泊費
その他取材の諸々の活動経費に
使わせていただきたいと思っています
最後になぜ
僕が無料でインタビューを配信し続けるのか
少しだけお話しさせてください
この一番の理由はですね
僕自身が人の話によって
うつや幾度の困難から救われてきたからです
そして何より
国内外のたくさんの視聴者の方から
これまで人生が変わりました
毎日進む勇気をもらいました
救われましたという声を
いただき続けてきたからに他になりません
この声は世界はコロナ禍に見舞われた
2020年頃から一層増えたように思います
これは本当にありがたいことです
ただ同時に
それだけ心身ともに疲弊したり
不安を抱えたりしている方が
増えていることにかならない
その裏返しであると僕は強く感じています
正直に言えばかく僕自身も
15年以上前に起業して以来
最大のピンチと言っても過言ではない時期を
この数年送り続けてきました
でもこんな時だからこそ
守りに入ることなく
インスピレーションと学びにあふれる
まだ見ぬインタビューを送り続けることが
インタビュアーとしての
自分の使命なのではないかと強く感じています
世界がますます混迷を極め
いない時代だからこそ
僕はインタビューの力を信じています
これまでのようにトップランナーや
戦争体験者の方への取材はもちろん
今後は僕たちと同じ姿勢の人
普通の人の声に耳を傾けたり
やえもすると内向きになってしまう
今こそ海外でのインタビューに
力を入れていきたいと思っています
そして彼らの一つ一つの声を
音声や映像だけでなく
本としてもしっかりと残していきたい
そう考えています
そんな思いに共感してくださる方が
このメンバーシップの一員になってくださったら
これほど心
強くそして嬉しいことはありません
ぜひメンバーシップの方でも
皆様とお耳にかかれるのを楽しみにしています
以上、早川洋平でした
26:45

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