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2023-06-30 11:02

#65 ジオさん編③ テクノロジーとの向き合い方を見直す問いをくれたコンヴィヴィアル・テクノロジー by イワイ

【月水金 朝9時配信】「Inputalk Design」は、デザイナーのイワイ(⁠@iwi_des⁠)とりゅー(⁠@ryuki_kyoto⁠)が、最近インプットしたことについて、10分くらい話していくPodcastです。

全3回にわたって、SHE株式会社のプロダクトデザイナー、ジオさん(@ziozio_tb)にゲスト出演いただく企画の3回目。「本を読んで、実際に試したからこそわかったこと?」というテーマで、ジオさん、りゅー、イワイの3人がそれぞれのトピックを持ち寄ります。

#XXのトピックは、イワイからの「テクノロジーとの向き合い方を見直す問いをくれたコンヴィヴィアル・テクノロジー」です。

ちょっとしたスキマ時間のゆるいインプットにどうぞ。

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Inputalk Designです。この番組は、現役デザイナーの IwaiとRyuが最近インプットしたことについておしゃべりするラジオ番組です。
共、UI UXを中心にいろんなデザインをしている Iwaiです。
メンタルヘアーズのセルキはやっぱり、 キャリアファイナルデザインをしているRyuです。
はい、よろしくお願いします。
前回前々回に引き続き、今回もジオさんに ゲストに来ていただいています。
はい、お願いします。
女性向けのキャリアスクールを運営する スタートアップ、CEでデザイナーをしております
ジオこと鈴木貞之です。
お願いします。
では、前回前々回とジオさんに ゲストに来ていただいた回は、
ビジネスショーを実際に仕事で活かしてみて、 どうなったのかっていうお話をしていますが、
今回は私から、CYから話したいと思います。
一冊の本の紹介みたいな感じになっちゃうんですけど、
仕事で活かしてみるって、
How to本とか、
ジオさんが最初に言ってたHow to本って 結構読んだらそのままになっちゃって、
あんまり活かせないよね、 みたいな話があったじゃないですか。
僕も結構そうだなと思ってて、
読んだだけで、技術書みたいなのは結構読みながら、
フィグマの使い方とかそういうのはやったりするんですけど、
やらないなって思ったのと同時に、
あんまり権限がないなって思ったんですよ、僕。
そういうのを実施する。
ディレクターの下について仕事する みたいな感じでやると、
プロジェクトの進め方みたいなものの本って、
あんまり使う機会ないんだよね。
どちらかというと、今回How toっていうより、
思考の土台になりましたみたいな本の話をしたいなと思ってて、
それがConvivial Technologyっていう本、ご存知ですか?
初めて聞きました。
ラジオの皆さんは見えてないと思うんですが、
Zoom上で本を見せてます。
知ってますよ、途中までしか読んでない状態なので。
本当に知ってます。
僕のデザイン、仕事におけるデザインの考え方の
結構礎に近いところになっているかなと思ってて、
これはタイトルをちゃんと言うと、
Convivial Technology、人間とテクノロジーが共に生きる世界へっていうので、
尾形博人さん。
あれ?タクラムの人って?
タクラムのデザインエンジニアの。
その人が書いている書籍で、
コンビビアルテクノロジー。
テクノロジーはいいとして、コンビビアルなんじゃいって思うじゃないですか。
これは元々思想家のイヴァン・イリーチっていう方がいらっしゃるんですけど、
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それがコンビビアリティのための道具っていう本で語ったフレーズであって、
そもそもは、自立共生っていう役を与えられている。
共に生きること。
Live Togetherっていう意味なんですけど、
説明難しいな。
まず一番最初に書いてある段落をそのまま読んでいいですか?
思想家イヴァン・イリーチは著書、
コンビビアリティのための道具において、
生きすぎた産業文明によって、
人間が自ら生み出した技術や制度といった道具に霊獣させられている。
奴隷に従うで霊獣ですね。
つまり、人間は道具を使っているつもりで、
実は道具に使われているとし、
未来の道具は人間が人間の本来性を損なうことなく、
他者や自然との関係性の中でその自由を享受し、
創造性を最大限発揮しながら共に生きるためのものでなければならないと指摘した。
本書はこのコンビビアリティという概念を足掛かりに、
これからの人間とテクノロジーの在り方を探っていく。
最初の段落がこれなんですけど、
これほぼこういうことなんですよ。
現在、テクノロジーってめちゃくちゃ発展してきてるじゃないですか。
それこそSNSだとか、
AIの話題も、成績AIの話もめちゃくちゃすごいと思うんですけど、
いつしか人間が道具を使うんじゃなくて、
人間が道具に使われている状態になっているんじゃないか。
それをコンビビアル、
テクノロジーと共に生きていくためにはどうしたらいいのか。
っていう話をこの本は述べているんですね。
段落では人間とテクノロジーとか、
人間と情報ともの、人間とデザインみたいな衝立であって、
それぞれテクノロジーとどうやって生きていくかっていうのが
章ごとに書かれているんだけど、
これは非常に、
こうやって仕事をするっていう話じゃないんですけど、
仕事をする手前での判断基準みたいな、
アイディアを出す時の美学みたいなのに影響を受けたなっていうのを
思っていますね。
質問してもいいですか?
今の話って、例えばわかりやすいのは
SNSに人間支配されちゃってる感あるよねとかはイメージ湧きやすかったんですけども、
他のテクノロジーで人間が
それに支配されてしまう例って、その本だとどういうのが挙がってたんですか?
ちょっと待ってくださいね。
記憶が曖昧で。
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確かに普通の道具、トンカチとか
そういうのは道具を使っている状態じゃないですか。
それにおいて、
2つの分水例が道具にはあるって言っているんですね。
1つの分水例は生産的なものかどうか。
棒なのかトンカチなのかみたいなことですね。
2つ目の分水例を加えるときに逆生産性的になって
手段から目的自体へと転じるって書いてあります。
例えば、これ書籍そのままです。
自動車はそれがある一定の速度と密度に達するまでは
単位面積あたりの台数ですね。
達するまでは移動性を向上させるであろうが、
速度と密度がそうした行き地を超えると
社会は自動車の囚人とかしてしまう。
移動のために自動車を使うんじゃなくて、
自動車がなきゃ生きていけないみたいな状態も道具に使われているっていうふうに定義している。
なるほど。
いろんなものにあるとは言ってますね。
元の本をオンラインのデザインスクールに行ったときに
課題図書みたいになってて、
全部は読めなかったんだけど、
読めないよ。
そこでは、
医療が進むってことは
病気の解像度が上がるみたいなふうに言ってた。
テクノロジーって別に技術とかじゃなくて、
医療技術とか。
今まではちょっと変わってたぐらいで捉えられたものが、
病気として定義されるみたいな。
解像度が上がっていってっていう。
それが進んでいくと、みんな病気持ってるじゃんみたいな。
確かにね。
超えた状態みたいな感じで行ってたような気がする。
それで言うと、
最近みんな定義圧を気にしだした。自分含めなんですけど。
12年前定義圧そんな気にしてなかったけど、
今なんか調子悪いと定義圧の気圧下がってんのかなってアプリで見に行ったりして、
そうだとみんなそれで安心して、やっぱ来てるよねって。
ちょっと文明変わっちゃうかもしれないけど、意識しだすと、
支配されてるみたいな。
ちょっと一個プラスで、人間とデザインっていう章で、
多分僕めっちゃ影響受けてるなっていうフレーズっていうか、
二人なんですけど、
認知科学や行動科学の知見に基づいて、
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人の行動を後押しするアプローチのことである。
例えば、○○すると△△がもらえますより、○○しないと△△がもらえませんといった方が、
行動するようになるみたいなフレーズがあるけど、
これは、
人間の脳のバグのようなものを発掘して、知らず知らずの間に人間を動かすものになり得るのである。
これ多分リュウ君は僕が言いそうなフレーズだなって思うと思うけど。
そこに何か書いてあって、
イリーチが検証ならしたテクノロジーの力について、
デザインの力にも当てはめてみたい。
そのデザインは人間から自然環境の中で生きる力を奪っていないか。
そのデザインは他に関わるものがない独占をもたらし、人間を依存させていないか。
そのデザインはプログラム通りに人間を操作し、人間を思考停止させていないか。
そのデザインは操作される側、する側とされる側という二極化と格差を生んでいないか。
そのデザインはすでにあるものの価値を過剰な速さでただ陳腐化させていないか。
そのデザインに私たちはフラストレーションや違和感を感じていないか。
っていうことを言ってて、僕はこれを
あーと思って仕事に取り組んでました。
前職の時は特に大きいメーカーだったので、
関わる人と影響が多いから、
こういうのを考えながら仕事をしてましたね。
なるほど。
倫理?哲学?
そうだね。だいぶ思想美学とかそういうのに近い話かもしれない。
大事ですね。
啓蒙的な感じで終わってしまいますが。
コンビビアルテクノロジーぜひ皆さん読んでみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。
今日も一日頑張っていきましょう。ありがとうございました。
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