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2025-04-04 18:15

第519回 本質をつかむ「概念化思考」

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▼今回の概要

情報を増やす/共通項/何の為に/自分への問いかけ/アンテナを立てると入ってくる/関心を寄せて言葉にしてまとめてみる/人生のテーマ/概念化の次元をあげていく/原理原則・本質

サマリー

今回、概念化思考の重要性について考え、具体的な鍛え方を探ります。井上健一郎が情報の収集方法や問いかけの重要性を解説し、具体例を交えてマネジメントやリーダーシップに関連づけて話します。このエピソードでは、井上圭一郎が概念化思考の重要性について語り、言語化と概念化の関係を探求します。具体的な例を通じて、情報を整理し、意味を見出すための思考方法が議論されます。

概念化思考とは
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も行きたいと思いますけれども、
先日から若干評価制度を久々に考えることが多く、
そもそも評価制度ってなぜ作るんだ、みたいな話もしてきた中だったんですが、
今日の質問はですね、とてもシンプルな質問をいただいてまして、
早速ご紹介させてください。
本当に一言です。概念化を鍛える方法について教えてください。
おお、なるほど。
概念化って、辞書で聞けば、個別の共通辞書を捉えて、
上位の概念というか、一つのルールとか法則とかそういったものに体系化するみたいな。
100%私の今の表現が合ってるかどうかは別にして、
そのようなイメージで語られることが多いですね。
逆に概念化の反対で言うと具体化。
概念化と似てる言葉に抽象化であるけど、抽象化と概念化の違いで言うと、
抽象化されたものを、一つの法則、これはこうであるっていう概念に持ち上げるのが概念化みたいなところなので、
これ何々とは何々であるっていうことをつくることだと思うんですよね。
そのための、この質問者の方が言ってるどうやって鍛えたらいいんでしょうかっていう中で言うと、
これをやると概念化が育ちますよっていうことはなかなか言いにくいんだろうなと思います。
ただ概念化するために必要なことってなんだろうなって紐解くと、
概念化をするためにはやっぱり情報っていうものをちゃんと見る。
情報をある意味では増やすっていうことがベースにあって、
その情報をどう捉えるか、その情報の中から何か見えてくるもの。
これとこれは似てるなっていうこともあるし、
なんでこういうことが言われてるんだろうっていうような、
逆に言うと共通項だけじゃなくて、
なんか最近こういうの多くなったけどなんでだろうっていう後ろにあるみたいなところにアプローチするとか、
いろいろな思考を回しながら概念でつくっていくので、
多くの情報に触れるっていうことは一つの訓練ごとでもあるんですよね。
情報収集と問いかけ
情報なんですね。逆に言うと、情報にあふれまくって溺れて概念化にならないっていう日常な感じがしますけどね。
その通りですね。だけど要するに何かっていうと、何のための情報かの目的感がないと情報に溺れるけど、
例えばだけど、私もよく言うけど、概念化を本当に鍛えたいなってこの方が思うんであれば、
これ何々とは何なんだろうの何々とはっていう問いかけ。
自分自身の頭の中の問いかけ。
例えばだけど、マネジメントってなんだろうとか、それとか生産性向上ってなんだろうとか。
自分の周辺にあることでいいので、何々とはなんだろうっていうのを一個自分の中に入れとくといいですよと。
そうするとそれにまつわる情報への感度がまず高くなるので、集まってきやすくなります。
よく言うね、人間は必要なものは除外するっていう脳の働きもあるので、
ということは逆に言うと、必要なものに関しては感度が高まってパッと入りやすくなるっていうことがあるので。
課題みたいなテーマ、あんまり重く考える必要ないので、
その訓練する、鍛えるっていう意味では、自分なりに日々たくさんのことはやらなくてもいいけど、
これってなんだろうのこれみたいなものを自分の中で作っておくと、それに対してたくさん見ていく。
テーマみたいなものがないと、そもそも何も始まらないっていうのがあるんですかね。
もっと初歩的な訓練で言うと、色で訓練するっていう方法もあってね。
色。
今日は赤とか決めるのよ。
どういう意味ですか。
そうすると赤いものっていうものにとにかく注意を払っていく。一日中。
これ概念がつながるんです。
赤いものっていうものを、いろんな場面で。
これも赤だったんだ。
今やたら赤しか目に入ってこないんですけど。
だからそれが大事だもん。
収録中のタイマーのボタンが停止っていうのがやたら気になるみたいなね。
井上先生今日は赤の服じゃないですか。
そうそう。だからそういうのでいいのよ。
これは要するに、さっき言った情報が入るっていう訓練ね。
今これ聞いてる方、赤ばっか入ってきて言葉入ってこないですよ。
だから緑でもいいよ。
やめてください。
そうすると、そういうものが、そういうアンテナを立てると入るっていう経験が大事で。
で、そういうふうな体感をしていくと、
テーマに対して情報が入る、気になるっていうことをとにかくすること。
これがね、第一歩なんですよ。
アンテナを立てると情報が入ってくるっていうことの体感の話ですね。今のはあくまでも。
でもね、もしあれだとすると、赤って何なんだろうってそこを通じて考える。
そうするとよくあるね、赤って何よりも目立つために必要だねとか、
わかんない、なんかあったかい感じがするねとか、これが大事。
プリマハムとか明治とかロッテとか、飲食系のロゴって赤多いじゃないですか。
だからそういうことでいいね。
ということは、あれ赤って何が訴えてるのかなとか、
なんかそんなような気がちょっとしてくると、答えでもなんでもなくていいから、
自分の中に、赤ってこうだよなっていくつか浮かぶでしょ。
これが概念の2歩目なの。
なるほど。1歩目はまずアンテナに引っかかる。
で、入ってきたものの情報を見ながら、
え、これってどういうこと?ってやって、
赤とはこういうことかなっていうふうに言葉に落とし込んでいく。
あー、というと、疑問ではなく、共通と才能への関心的な感じ?
どういう感じですか?
なんとなく、赤色っていうのはどういう時に効果があるのかなっていう見方でもいいし、
赤ってどんな感じがするかなでもいいし、なんでもいいのよ。
なんでその情報への関心を高めるみたいなことですか?
関心を高めて、まとめて、自分なりにまとめて、ひとつの言葉にする。
なるほどなるほど。
まとめてみる。情報をまとめてみて整理すると、
こんな棚ができました、みたいな。
これが概念家の2歩目の訓練方法かなって思いますね。
これは別に赤じゃなくていいので、例えば自分がマネジメントの立場にいるとしたら、
いいリーダーシップってなんだろうなーみたいなことでもいいし、
リーダーシップの中の細かいこと、例えば人に指示をするってどういうことなんだろうかなとか、
部下の気持ちが落ち込んでるみたいだけどどうなんだろうな、これでもいいのよ。
それってどうして?とか、それって何だろう?って言うと、何だろう?って、
Why? Why?っていうのが浮かぶ。
だから物事に対してこのWhy? Why?っていうのが大事なんだよね。
概念化の実践
なぜ?みたいなのが浮かぶから。
なんでなんだろう?なんでなんだろう?
これってもともと交互な話しちゃったら、
やっぱり人生のテーマみたいなところがないと、
あればそれって必然的にずっと生まれ続けますよね。
そういうことなんですよね。
そうなっちゃいますよね。
だからやっぱり本当に概念家の優れてる人っていうのは、
若い頃からもなんか自分の中でそういうことをやってきてるんだよね。
なるほどね。
以前ご紹介したある社長さんが若い頃に、
その前の社長さんにすごく厳しく鍛えられた。
しょっちゅう怒られてた。
で、なんで怒られるんだろう?って思って、
怒られるたびにノートにびっしり理由を考えて書いた。
っていう事例を何回か前にやった。
ありましたね。
あれだって、なんで怒ってんだろう?
なぜ怒られたんだろう?っていう問いかけがあって、
こうなんじゃないか、ああなんじゃないか。
そういえばこの間目が笑ってたからいろんなことが浮かぶでしょ。
そうすると、ってことはどういうこと?っていうふうに落とし込んでいく。
これあれでしたっけ?
こうやって頭の中を言語化するっていう。
そうそうそうそう。
ある社長さんの書籍、おもしろかったから始まった。
始まった話。
514回ですね、そちら聞いていただくと。
あのときの社長さんの話って言語化の話なんだけど、
言語化ってある意味では概念化に近いのよね。
そっか。その回を聞いての質問なのかな、これ。
うん、かもしれない。
で、そんなようにして、
情報を集めるためのテーマ設定で集まった情報をまとめてみる。
まとめてみて、いくつか、一つじゃなくてもいいから、
こういうことじゃないか、こういうことじゃないか、こういうことじゃないか。
これをある意味では日々頭の中を回すっていうことは、
非常に大事な概念化の鍛える、ある種処方的なものかなと思いますね。
これ、さっきにまだありますか。
実はこないだ、じょうさん、秋山先生のほうの番組で、
そういえば概念化じゃなくて言語化の質問が来てて、
井上先生の話になったんですよ。
おお。聞いてないのまだな。
概念化思考の重要性
まだ配信されてないんですけど、ちょうど一緒ぐらいかなと思うんですけど。
概念、言語化をどうやったらうまくできるのかな。
周りの人がすごい皆さん上手で、
なんかどうやってんですかねみたいな話だったんです。
すごくさっくり言うと。
その時に、言語化で思い出すのは井上先生だよねと。
あの人の何とも言えぬ人間のきびな、
もぞっとしたところをパンって言葉にする、
あの言語化は昔やっぱアーティストとか音楽の世界にいたからなのかなみたいな話と。
あの井上先生にもご紹介した江戸切子の職人さん、
あの三沢聖那さんが、
あの職人芸の世界なのにもかかわらず重要にしてることは言語化ですっていう話をしてたのが、
ちょうどつながってて。
そんな話を井上先生と聖那さんの話を含めてしてたんですよ。
どうかなと思って、つながるものあるのかなと思ったのが。
ありますあります。
だからさっき言った、テーマを決めて情報を集めることは、
これねえっこ誰でもできるんですよ。
でもそこの集まった情報を見ながら、
これって結局どういうことっていうところに行くには、
最終的には言語化なんですよこれ。
なおかつ概念化なんですよ。同時なんですよ。
概念化は言語化が伴わない概念化はないんですよ。
概念化って何が必要かっていうと、
やっぱり組織で言えば組織を束ねるための軸を言葉として作ることだし、
問題解決のときにも一番大事なポイントを見つけることだし、
ということで言うと、やっぱり言葉にしないと解決にいくための手法に落とし込まれないとか、
人が動かないとかっていうことになるので、
やっぱり言語化して表すということが、
同時に概念化につながってるっていうのはあるんですね。
そこはちょっと分けて考えてるんですね。
カオスの中の秩序
簡潔さや深いが、言語化と概念化はある意味違うものなんですか。
たとえばこれってこういうことだよねっていうことは、
概念化でもあり言語化なんだけど、
まず言葉にして自分の中から出しておくってことが大事で、
でもそれをやって続けるとそのまとめ方、
これとは何であるかっていうこと自体がもっともっと高度化していくのよ。
それが概念化。
たとえばだけど、赤って人の注意喚起するよねっていう一つの概念、
これも悪いわけではない。
でも人の気持ちを注力するというか注意を向けるみたいなことも言語化。
だけどもっともっともし高まっていったら、
赤とはもしかしたら生命のエネルギーではないかみたいな。
ある意味抽象度とかも上がるんだけど、概念のレベルはちょっと上でしょ。
そういうふうにやっていくと、ここが中級になってくるわけですよ。
より地球規模とか、自然レベルとか、そういうぐらいに発展させる。
原理原則、本質論的なほうに行くって感じなんですかね。
それは別に誰に言うわけじゃないんだから、自分の中で決めときゃいいのよ。
でも昨今で言うと、たとえばだけど、
それこそアメリカ大統領トランプさん。
いろんなことでわーっと勢いよくついてやってるけど、
それに対してマスメディアがいろんなことも言ったりしてるけれど、
でも自分なりに、これってどういうこと?って言って、
やっぱ派遣主義だよねっていう一つの言語に落とし込んで終わる人もいれば、
いやもしかしたら、地球規模のグローバルとかじゃなくて、
地球っていう国家を作ろうとしてるんじゃないの?みたいな、たとえばね。
そんなふうに、思いを上位に上げていくっていう訓練をしておくと、
物が何か解決しなきゃいけない問題とかにぶち当たったときにも、
上に上に物を上げていく思考っていうのが訓練されてる。
なるほどなるほど。
できるようになるんですよね。
でもそれしないとね、確かにトランプわかりやすいですけど、
今回ブラックロックが買収しましたけど、
さらにグリーンランドの話やって、ゼレンスキーとの破綻の話とかね、
ガザでもやってること、
あれを部分的に見てたら、何してるか不明ですもんね。
そこに対しての概念化がないと、何も見えないですよね。
そう。だってね、カナダは57番目の州だとか言っちゃうわけだもんね。
本当ですよね。
そんな中で、今その話でいくと、
トランプ大統領の話ではないですが、
時間もできたので、概念化ということの中で、
やっぱりカオスの中にぶっこんでて、
秩序を作っていっているという動きをされてるじゃないですか。
見方によっては。
これも概念化なのかもしれませんけど、
ぐちゃぐちゃな中で、今ある一定のところに持っていくために、
いろんな手を打ってやってるんでしょうけど、
井上先生もここ昨今、
カオスの組織に入っていく傾向がすごいあるなという気がしておるんですけど、
ちょっとそのあたりの話を次回どうかなと。
カオスの秩序が荒れまくっているところに入っていって、
組織にしていく。
そのプロセスって、初歩目ってもう答えないし、
普通だったら、押し並みにやられて、飲まれて終わるじゃないですか。
そこで何して組織作ってるんですかみたいな話をいただきたいなと思っております。
わかりました。大丈夫です。
少し伸びてしまいましたが、次回はそういうことで、
テーマをカオスというところでいきたいと思いますので、楽しみにしていてください。
わかりました。
終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございます。
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