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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、
井上先生、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日もやっていきたいと思いますが、暑くなりましたね。
急に梅雨明けしたりね。
あり得ないですよね。
6月の後半でしたっけ?すぐに明けて。
よくこの暑い中、グレーの素敵なシャツを着れますね。
汗びしょびしょになりそうな。
逆に冷房のきついところがあるので、両方の対応するとこれになる。
そういうことですか。
なるほどね。
そういう発想もあるんですね。
そうです。
さあ、というわけで、今日の質問にいきたいと思います。
今回はですね、CKP経営大学校のマネジメント編で、
井上先生がご登壇されたときに来た質問をご紹介したいと思います。
自身より年上の部下に対しての接し方について教えてください。
元上司で現部下の社員がいます。
今はあまり仕事に対して積極性がなく、自分より下の部下に仕事を押し付けたりしています。
そういった社員にはどのように接していけばよいのでしょうか。
なるほど。
自分自身元上司ということもあり、なかなか強く出られません。
これはね、結構しんどいんですよね。
しんどいですよね。
やっぱり元上司なのでね。
どういうタイミングで転換したかにもよります。
一つは、難度が低いって言っちゃいけないんだけど、
役職定年みたいなのを設けている会社で、
例えば53歳になったら役職がなくなりますよというような、
後進をね、成長させるというか、
早くそういうセクション1、2ポストに付けさせるというような方針で、
役職定年を設けている会社なんかであれば、
ある意味制度として仕方ない状況なので、
逆に言うと接しやすいとは思う。
仕組み上、組織上、諦めるしかないというか。
なので、そんなに難しい問題ではなく、
これから言う接し方を工夫すれば、
案外解けるということを評価する部分もあるかもしれません。
問題なのは、そうではないのに逆転が起きたという時は、
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何がしか上司であった人のマネジメント能力に
会社がある意味ダメ出しをして、
新しく投与されたということにもなる。
つまりマネジメントという力について疑問があったから、
変えたんだと思うんですね。
逆に言えばその人がマネジメントになったというのであれば、
通常の会社であれば規模感がまだ見えないんですけども、
ある意味ではそれまでの功績とか、
そういうものを認められてなっているはずなので、
年齢的に達したというのもあるでしょうが、
仕事ができない人にマネジメントをつけるわけではないので、
功績があったということであれば、
ある意味では現場の仕事はできる力は持っている。そもそも。
抜擢、投与されたわけですね。
ということは前提としておかないと話ができないかなと。
何が言いたいかというと、
全部が違うんだとなると話が複雑になるので、
今日はそんな前提の中で話をしていきたいと思います。
分かりました。
部下の方が年が上、年齢が上、
ましてやから元上司なんていうことですけども、
年齢が上の人に対する接し方というのは、
どうやっても特に日本人って年齢の差というのは、
やっぱり敬意を表するというのは一つの礼儀であったりとか、
という気持ち、精神的なDNAみたいなのがあると思うんだよね。
日本人の中に。
組織文化の前に日本の社会としての文化がそういうとこありますもんね。
大学の時にね、1年の時に4年生に卒業する時に
宴会で言われたことがあって、いいかい?イヌーベと。
これから20年後に、
俺がもし小敷で、お前が会社の社長で、
新橋で、路上で出会ったとしても、先輩は俺だからな。
逆にどういう背景があってそれを言わせるんですか。
何かしたんじゃないですか。
違う違う。つまり俺は先輩だぞと。
先輩後輩は一生変わらんぞというようなことをね、
言いたかったんでしょう。
でも昭和だけども、そういう感覚ってあると思う。
だから一つのキーワードは敬意。敬意を表す。
そういうことをベースに置かないと、
部下とはいえ年上の人なんかは、
心を開いてくれないことが多い。
ので、まずは上の上司の立場にいる年齢の若い方から
歩み寄るしかもうないんだろうと思うんですよね。
何かの制度を入れる、何かの仕組みを入れることによって
心が変わるんじゃなくて、歩み寄っていって、
自分は元上司という立場にいた、今平になった、
上司が後輩、自分の部下が上司になった、
みたいな状況で言うと、やっぱり元部下である今の現上司、
複雑だけど、が自分に対してリスペクトしてくれている
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ある部分でね、っていうのがないといけないので、
やっぱりその、さっき言った現場の仕事はできていたはず
っていうところで、現場の仕事能力みたいなことには
重きを置いて、ある意味では相談役にするとか、
これどう思います?とか、この件についてどう思います?とか、
その人の担当じゃないものについても、誰々さん、
誰々君にこういうことを任せようと思うんだけど、
注意点なんかあります?とか、
やっぱりどこかでは、最初のうちは、特に最初のうち、
経緯を表して、元先輩上司という、
マネジメントという立場を経験した先輩の人として、
こういう場面ってどう思います?って意見交換をするっていうのは
いいのかなと思います。
それはニュアンスとしては、
一位、社会における年上の先輩として
まず向き合っていくみたいな感じ。
そうなんだけど、何かというと、経緯って何かというと、
その人の現在というよりも、その人の過去に対する経緯だね。
つまり、その人が今まで何をしてきたかということに対して、
経緯を払うということが大事で、
今こうだからというのは、
これは上司と部下の関係が入れ替わってたりするから、
今、もしくは未来ということでは、ちょっとまずなくて、
経緯っていうのは、特に仕事でいうと、
してきたことに対する経緯。
だから、上司という、マネジメントということを経験してきたことに対する、
その能力が会社が認めていないにしても、
マネジメントの経験者ということに対する過去を経緯払う。
過去に対して経緯を払う。
っていう姿勢を見せる。
だから、その一つの例として、何かあるとどう見えますかと。
僕には好感見えるんだけど、
前の経験でこんな場面ってどうでしたかという、
ある意味ちょっと相談役みたいにしておくというのが一つかなと思います。
ただ、あまり下手に出てても、これは位置関係があるので、
その手はあまり下手に出る必要もないんだけど、
要は、部下の中でも、もう上司を経験した人なんだから、
その人の位置を他の人と同じにしとくことは適切ではない。
つまり、例えばだけど、10人のセクションだとします。
5人でもいいんだけど、10人のセクションだとした時に、
10分の1ではなくて、その人に対して、
元マネジメントもやった経験者のミッションみたいな役割を担ってもらう。
というのが大事かなと思う。
ただ、それをこちらから勝手に、
例えば、じゃあみんなの窓迷惑やってください的な、
当立返答な投げかけをするのではなくて、
もし可能であれば、相見寄る時に、
どんな機会でそれをやるかは別にして、
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やっぱり一番いいのは、
その上司、今現部下、元上司の人の仕事の人生を
紐解いて聞いていくっていうのがいい。
例えば、できれば1年単位とかで、
何年の頃ってどういうことがありましたか?
嫌がるかどうかは別にして、
イメージとしては、表にして書いてもらうぐらいな感じ。
いつぐらいの時?
もしくは1年ごと聞けなかったら、
何々さんの仕事の今までの人生の中で、
大きく分けると、どのぐらい、何機あります?
そうだな、大きく分けると5機ぐらいあるから。
じゃあそれぞれのってどんな感じだったんですか?
何をしてたんですか?
どういうこと苦労がありましたか?
どんなことをその時感じてるんですか?
その人のその時のあり方とか感情とか、
何に苦労して何を頑張ったか。
この頑張ったが一番大事なんだけど。
っていうのを聞いていくと、
意外と何に得意な方面があるのかが見えたりする。
その聞いていく行為は、
一つはもともと初めからおっしゃっていた、
敬意を表するということ以外で言うと、
何を目的としたこの…
だから敬意を表するため、
敬意は過去に対して敬意を表する。
ということは、知らない過去に対して敬意を表するのではなくて、
知ってる過去に対して敬意を表した方が、
相手は近づいてくれる。
あくまでも敬意を表することが目的なんですね。
目的。
なので、場合によっては、
過去について、
どうかの機会でこちらからぜひ教えてくれと、
いうふうに歩み寄っていく手はある。
時間かけて、2時間、3時間かけて、
申し訳ないけどね、教えてほしいと。
若い頃からどんなふうに仕事をされていました。
昔のことも知りたいのでと。
いつグローブはこういう問題があって大変だったんだよとか、
どうやって乗り越えたんですかとかやっていくと、
その人のいいところ、強みが見えたり、
その人が意外に、やっぱり上司にもなって、
マネジメントにもなったことがある人って、
意外と何かね、
勲章的なね、あれを持ってるのよ、戦績を。
なので、そこにちょっとフォーカスしてあげる。
だとしたら、うちのチームの、
こういうことをやってもらえないかって、そこから入る。
それは後々でいいってことですね。
情報収集いっぱいしてから。
で、これね、別な角度で、
今までの仕事、人生とかを、
紐解くっていうことをやるとね、
やっぱりね、語って、
分かってもらえることの嬉しさとか、
語ることによって、
自分をもう一度振り返るっていう効果もあって、
逆に言うと、この部下になってしまった、
元上司の方のためにもいいことになる。
自分の人生を振り返るから。
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俗に言う、ちょっとコーチングっぽい感じの。
そうそうそうそう。
ライフコーチングって言うんだけど、
ライフストーリーコーチングの手法の一個なんですけど。
でも、
でもこれは、私は経験上、
結構効果的だと思ってます。
これ実際にそれがうまくいくと、
うまくいくって難しいですけど、
おっしゃっているライフコーチングっぽいことが、
ちゃんと元上司に機能すると、
どんなふうになるものなんです?
成果としては。
そうすると、経緯を表すことができた。
つまり、元部下であるけれども、
今部下になってしまった元上司の立場から、
こいつは俺のことが分かってくれたっていう感覚が、
無意識の道にね。
分かってくれたなと。
その上で、
だったらもっとこういうことをやってくださいよっていう、
自分に対する独自というか、
自分に向けた個別のミッションが明確に入る。
こういうことをやってほしいと。
つまり、さっき言った10人の10分の1ではなくて、
例えばみんなで売上がんばるぞー!
あなた100万、あなた200万の1人ではなくて、
例えば誰々さんの指導をやってほしいとか、
経験者として見て、
今何がこのチームに不足しているかとか、
それを僕らの会社と掛け合って取ってくるからとか、
何か言ってほしいとか。
そういうちょっとしたところ、
その人の強みを生かした部分に関する
アドバイザー的な位置づけにしたいなと。
位置づけにしてあげるとか。
そういうことがあると、
本人が特別ミッションを得たような感じがあるので、
最初のうちはおぼつかないところもあるかもしれない。
テレもあるだろうし。
だけど、その会話をちゃんとしていくと、
しっかりと機能する。
特別のその人だけのミッションみたいな形になって、
それをやることで意識変わって、
感覚が空いてから良くなるのが分かるんですけど、
そのマネジメント手法って、
年上とか年上とかじゃないとか、
あまり関係ないような感じもしたんですけど。
特に年上。
若い人に対しては、
やっぱり焦点は未来。
若い人に対しては、
君はこれからこうなるべきだろう。
だからとか、どうなりたいんだとかっていう、
未来から紐解く現在の語りだけど。
年配者って特にマネジメントやってた人が、
それから降りたということは、
若干ある種の上がり感覚ってある。
本人がね。
だから未来に向けて頑張りましょうって言ったって、
聞けないでしょ。
あなたってのはどういう価値のある人かっていうことを、
もう一度再度紐解きましょうと。
そういうのは言わないんだけど。
っていう考えがあって、
そういう素晴らしさがある。
そういう難易度の高いお客さんを、
相手にすることが得意なんですねとか、
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すごい説得力がありますね、それって。
っていうと、それを誰かに伝えてほしいとか。
それを使った立場として、
残念ながら上司と部下という、
マネジメントと部下という入れ替わってしまったけど、
このチームを良くするため、
この会社を良くするために機能してほしい。
なるほど。
それは評価の場面でも、
ちゃんと評価してあげなきゃ。
それをやってくれてたら。
過去に紐づくマネジメントというか、
ミッション遂行に関してはちゃんと評価すると。
なので、マネジメントという側面で見ると、
対象者次第で過去ベースでいくのか、
未来ベースでいくのかみたいな、
ちょっと捉え方があるわけですね。
なるほどですね。
ベンドさんの年齢で、
君素晴らしい過去だねって言われるよりは、
これからのポテンシャルとか、
これからこんなこともできるんじゃないっていうことに、
の方が多分。
そうですね。
入るでしょ?
スッと入りますね。
過去を言われても、
ちょっと後にしてよって感じですね。
でも40過ぎてくると、
やっぱり自分の、
戦果というかね、
あの時乗り越えたかっていう、
武勇伝みたいな。
大事な。
そこをね、
マネジメントする際の一つの尺度というかね、
観点として、
ぜひ概念として覚えていただいて、
チャレンジしていただきたいですね。
それの話に行くっていうのは、
そこにも一つ壁はあると思うんだけど、
そういうことが一つできると、
かなり関係性が変わるよということは一回置いて、
じゃあどうやってそこにアプローチするかというのを、
ちょっといま一度考えてみる。
相手のキャラクターにもよるので、
こうアプローチしたらいいよって一概には言えないから、
でもやる目的はそう。
なるほど。
非常にシンプルな回答でね、
考え方わかりましたので、
活かせるんじゃないかなと思っております。
はい、というわけで、
井上先生、本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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