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2025-07-25 14:35

第535回 「関係の質に種類はある?」──組織の成果を変える“3つのレベル”

▼番組への質問はこちら

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▼今回の概要

「関係の質」を高める/①情報共有 ②内面・個性の共有 ③陰の違和感を共有 ④目的の共有(腹落ち) ⑤価値観の共有(同化)/循環モデルで読み解く組織づくり

サマリー

このエピソードで、井上健一郎は組織の関係の質について深く掘り下げ、様々な種類やレベルが存在することを話します。特に、情報交換や感情のやり取りの重要性、さらには心理的安全性との関連性について説明し、組織の生産性との関係を明らかにします。ポッドキャストでは、組織の関係の質とその種類を探り、目的や価値観の共有レベルが組織の成果に与える影響を考察し、個々の関係の深まりがイノベーションを促す重要性について言及します。

組織マネジメントの複雑化
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中小企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということでね、今日も行きたいと思いますが、作業はいかがですかね?
そうですね、いろんな会社さんの課題が共通的なものが出てくることが多いなって話はよくするんですけどね。
そことはちょっと違うんですけれども、
組織のマネジメントって本当に複雑になってるというか、難しくなってきたなと思ってて。
いろんなことを考えてみればね、昭和の時代って結構シンプルで、
22歳くらいで大学卒業で入った人から60歳、定年迎える人まで、
なんとなくそんなに多層的な色分けがあったわけじゃないけど。
最近はね、60歳間近の人たちというのはどっちかというと、バブル世代っていう最後のほうの人たちだしね、
そのあと氷河期世代とかいろんな世代の人たちが集まってるんで、
マネジメントが複雑化してるなーっていうのは思ってて、
ここで言う研究テーマは限りなく広がってるなっていうのを感じてます。
複雑化してると。
なおさら当立弁当でマネジメントできない時代なんでしょうね。
そんな中でね、まさに関係の質についての質問をいただいてますので、
関係の質の種類と影響
そちらのほうに入っていきたいと思います。
関係の質を高めるということを井上先生は番組の当初から重要視されてきていると思いますが、
改めて関係の質にはいくつかの種類があるものなのでしょうか。
なるほど。
確かに関係の質って質って言ってるんでね。
この方はいくつかの種類って表現されてるけど、なんとなくイメージはわかりますね。
違う言い方をすると、段階とかレベルとかそういうものがあるんでしょうかね。
っていうふうにも捉えるかなと思いますね。
関係の質ね。
ダニエル・キム教授があって懐かしいですね。最近ちょっと言ってないんでね。
そうですね。
循環モデルね。
でもね、また私はすごい大事な時代になってきたなと思ってますね。
改めてですけど、関係の質を高めるためには思考の質を高め?
じゃなくて関係の質が高まると思考の質が高まり、
思考の質が高まると行動の質も高まり、結果の質につながる。
結果の質が高まれば、よりみんなでやったという喜びを分かち合うので、
さらに関係の質が上に上がってきますね。
そういうことを高循環モデルと言うようなことをしてるってことですね。
はい。
そのときに悪循環モデルっていうのは結果だけに着目すると、
結果が悪かったときに、なぜやらないとか誰がいけないんだとかっていう話になるから、
関係性は悪くなる。
思考性も悪くなり行動も悪くなるっていう悪循環があるよっていう話ですね。
これってなんで最近大事になってきたかっていうと、
この質問者の方がおっしゃってる関係の質って、
どこのレベルでその質が担保されてるかによって、
組織の生産性とか成果が変わってきちゃうのがもろ出てくる。
特に若い世代を中心として、
組織と個人の握りの強さみたいなのは、
関係の質に影響されるなっていうのがすごく感じてるから、今言ってるんですけど。
もちろん組織はある目的を持って人が集まるので、
必要最小限な関係っていうのは、
例えばやり取りとか。
それこそここで大事なのが法連争っていうのも、
必要最小限としてでも大事な要素だったりするので。
必要最小限というとすごく小さなものに感じるかもしれないけど、
やるべきお互いの情報交換っていうのがすごく大事ですねっていうのが出てきます。
最初のうちは情報とかの交換を的確に行うと、
組織が一定で回るというのはできるので、ここもスタートとしては大事ですよ。
最低限の情報交換ができるかどうかが、あえて言うならレベル1的な感じですか?
うん、だと思いますね。
情報交換ですら危ないっていう組織もあるので。
全然ありますよね。
あるある。
ここを基本と言われると、「基本ですか?」というくらい難しいテーマでもあるくらい。
ここでそのうち、人って感情で動く生き物なので、
人の情報っていうやり取りだけじゃなくて、
意思疎通としてのやり取りっていうのはすごく大事になってくるので、
第一弾目としては、やっぱり人は感情で動くので、
どうしてそういう感情が湧くのかっていう、
よく言う背景。
同じものを見ても笑っちゃう人もいれば泣いちゃう人も怒っちゃう人もいるぐらい違うので、
やっぱり個性とか特性っていうのがそれぞれにあるっていうことが、
お互いが分かり合う。
井上さんってこういう人だよねっていうのが、
井上さんだからそういうんだよねみたいなことが、
なんとなく分かってくると、何かが起こったときに、
例えば今例にとったんで、
井上さんにこれを頼むとしたらこういうとこ気を注意しなきゃいけないなってことが分かってきたりする。
ということで、情報のやり取りの次に、
マインドのやり取りとか気持ちのやり取りとかっていうことにだんだん発展していきますよ。
その一歩目が、お互いの個性を知り合うっていうことですよ。
なるほど。個性ね。
それは価値観だったりもちろんするんだけども。
個性、特性。
それをもうちょっといくと、どういうところにいくかというと、
悩みとか違和感とかっていうのを分かち合えるっていう。
平気でその場に出せるとか言ってもいい。
よく最近言われる心理的安全性ってここに来ると思うんですよ。
つまりインな部分っていうのかな。
表だったあるべき論だけじゃなくて、
いやでもねそれって辛いですよみたいなこととか、
なんでやらなきゃいけないんですかみたいなことが、
ちゃんとみんなで語り合えるような関係っていうのが出てくると、
そこはさらに上がってきたレベルだというふうに思ってますよと。
どれもポイントは共有なんですかね。
情報をきちんと共有できる。
個性がちゃんと共有され、
その次にインの部分というか違和感的なものをきちんと共有ができる。
はい。
目的の共有と組織の動き
遠藤さんいいこと言っていて、
共有って言葉がないと確かにね、
悩みだけぶちまけてるって人だっているのでね。
それを共有と言われるとね。
だから分かるよって言ってあげられなきゃいけないって意味ですよね。
ここまで来ると、やっぱりさっき言った情報の共有、
それからみんなのある種精神性感情みたいな内面の共有ということが出てくる。
すると、組織が人が動いて成立するということの
極めてベースができるよねってことになると思います。
その次になると、
そんなの初歩的なんじゃないですかって思われちゃうかもしれないけどね。
なぜかというと、組織というのは集団と違って、
目的があるかないかですよっていうのがあるので、
私は目的をお互い共有できるっていうのは、
今言ってた上にあるくるもんだと思ってるんですよ。
関係の質と組織の目的
この話をするとね、いろんな社長さんが今までもね、
あ、うち大丈夫です、目的を共有してますっていう方が多かったんで。
だから目的はちゃんと明言されてるっていう意味なんですよね、それはね。
手帳で書かれてたり?
そう。で、分かってるはずだって。
なんだけど、ここで言う共有っていうのは、
知ってるようじゃなくて腹落ちしてる。
そこに向かってますよね。そのとおりですよねっていうことが、
一人一人のところに染み込んでるようなっていうのが次のレベルの関係で。
さらにいくと、そのために私たちは何を大事にしなきゃいけないかっていうのは、
これも普段言われてることとか上司が言ってるようだけじゃなくて、
ちゃんとわかってる。ここは共有というよりも同化するぐらいの感じ。
そうするとね、今度はそれぞれの個々の動きにものを委ねたとしても、
個々の動きが組織の価値観・目的とずれなくなるんだよね。
なるほど。
ここまでいくとね、一人一人がかなり自律的に動ける。
確かに先ほどの目的の共有とか価値観の共有って言葉に惑わされちゃうと、
それは目的という言葉に書かれたというものの情報共有でしかなってないみたいなことが起きてるんで、
全部が腹落ちだったりどうかみたいなところの次元なのかどうかってことですね。
そういうことですね。
この辺になるとちょっとなんかもうヒリヒリしてきますね。
そこまでいくとね、本当に経営者とかじゃなくて、
組織として組織の未来を語れるようになる。
どうしたらいいのってことが。
未来を語れないとイノベーションってなかなか起こらない。
そんなような感じだと思います。
最高レベルにいなきゃいけないかじゃなくて、
今言った情報とか人の気持ちとか感情っていう、
それぞれのテーマをちゃんと丁寧に扱っていくっていうのが、
関係の質が深まるというか、っていう手順なので、
そこのへんのポイントをちゃんと抑えていきましょうねっていう意味ですよね。
関係の質の深化
なるほど。
その中の中間点なんだけど、とても大事なのが、
さっき言った違和感とか、いいなものとかっていうのも、
ちゃんと分かち合えるかどうか。
ここは一つね、関係の質が一個の壁を越えたなみたいな感覚がこのへんでしょうね。
うーん。
だからここの辺りまではみんなでいけるといいよねっていうのはあるかなと思いますね。
確かにね、目的の共有とかになってくると、
個人だけの話ではなくなってきますしね。
うん。そうそう。
だからすごい、組織自体がそれをちゃんともう一度再構築できてますかっていうか、
その語っている目的とか価値観に沿った動きになり、
そういう価値提供できてますかなんてすごい命題を突きつけられる時代でもあるしね。
いうことですかね。
関係の質に趣味がありますかという段階でいくと、
改めて情報共有、内面感情とか個性の共有があり、
違和感とかっていうその因の部分の共有ができるのかと。
そして目的の共有というよりも腹落ちレベルでのものと、
価値観の共有というかもはやどうかというような次元になっているかということが一つ。
なんか、種類っていうよりもレベル感って感じなんですかね。
そうですね。どっちかと言ってね。
最高レベルじゃないといけないよってことじゃなくて、
今自分たちってどこにいれるかなっていう感覚を持つことが大事で、
じゃあもう一個上に行くために何かしなきゃ。
だから必要最小限の情報しかやり取りしてないのに、
価値観が違うだろうって起こってもしょうがないってことだね。
まず相手の感情だったり大事なものを共有するどころかでしょうと。
まあいうところですかね。
ちょっとこれを踏まえて、ぜひ質問等がありましたら、
いただけましたら一緒に考えていきたいなというふうに思ってますので、
今日はここまでにしたいと思います。
終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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