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第595回 「一丸となって」という言葉への違和感
2026-09-18 14:15

第595回 「一丸となって」という言葉への違和感

▼今回の概要
・営業管理職の方からの、鋭い違和感
・「一丸となって」は本来、社外向けの言葉だった
・全社一眼で送り出したアーティストの事例
・社内向けの「一丸」は、時代に合わなくなっている
・大切なのは"ベクトルを合わせる"という発想
・目的が腹落ちしていれば、多様性は補完関係になる

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サマリー

営業管理職から寄せられた、「みんなで一丸となって」という言葉への違和感を取り上げる。価値観や働き方、家庭の事情が異なる人々に同じ行動や思想を求めるのではなく、共通の方向を目指しながら方法は各自に委ねる「ベクトルを合わせる」考え方が示される。かつて「一丸となって」は、CBSが大滝詠一のアルバムを売り出す際のように、社外へ本気度を示す表現として使われた。一方、社内では目標だけでなく、何を提供しようとしているのかという目的を語り、管理職が「一丸」を現場に伝わる言葉へ翻訳することが重要だと話す。多様なアイデアや事情は、目的が腹落ちしていれば補完関係になり、同じ行動を取らないことがむしろ望ましい。

「一丸となって」への違和感と多様な働き方
こんにちは、遠藤克樹です。 井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあさあ、ということでね、今日も行きたいと思いますけれども、 今日はね、久々に質問に戻りたいなって思いつつですが、何か最近はありますか?
そうですね、なんかね、あれですよね、 シルバーウィークって、突然ですけど、
シルバーウィークって9月でしたっけ?
そうそう、いつの間にかあれですよね、長期化してますよね。
確かに。シルバーウィークっていつですか?
今年で言うと、19日から。
9月の19日が土曜日から始まって、23日までか。
ちょうどこの配信のタイミングぐらいですね。
そう、4、5休めば休連休っていうやつよね。 でも本当にゴールデンウィークと変わんなくなってきてる。
ほんとだ。
なんか、9月のシルバーウィークという名前がついたときにはもうそうだったのかもしれないけど、
9月の休みって、もうちょっと飛び飛びでポコポコポコって、3日ぐらいあるなみたいな。
そんな印象でしたよね。
エンドさんもそうだけど。
連休って休まないですからね、別に。
エンドさんもそうだし、僕もそうだけどね、あんまり平日休日の感覚ないですもんね。
ないね。言われたら、あれ?連休だったんだみたいなね。
最近アップ少ねえなって気づくとね。
結果ね、その時の活動が減ることのしわ寄せが来るんだよ。
他のとこにね。
それで井上先生、9月の上旬ちょっとスケジュールパンパンなんですか?
パンパンになっちゃってましたね。
ああ、そういうことね。何か忙しそうですねって思ってたんですよ。
すいません。
ということでね、そんな9月でございますが、いきますかね。
早速いきたいと思いますが、今日の質問。
はい。
また面白い切り口ですね。いきましょう。
はい。
50代の方ですかね。
それ以外わからないんですが、いきましょう。
井上先生、エンドさんいつも楽しく拝聴させていただきありがとうございます。
私は営業の管理職をしておりますということでいただきました。
さて、企業において経営者や部門長が口にする
みんなで一丸となってというフレーズがあります。
それは一体感を持ってという意味合いで使われることが多いと思うのですが、
何か違和感があります。
というのは、従業員の中には現状維持バイアスの強い人もいれば、
積極性のある人もいます。
また、仕事よりもプライベート重視の人、家庭の事情で制限がある人など様々です。
そんな状況で一丸という言葉は全員に同じ行動や思想を求めるのではなく、
異なる価値観を持った人間がそれぞれの動機で組織に参加できる構造を作る
という意味で使われるべきだと思っています。
しかし、一丸と言っている本人たちは、そんな意識はなく、
単に一致団結して頑張っていこう、程度の言葉の解像度でしかないような気がします。
この言葉の認識のズレを解消するには、どのような取り組みが有効でしょうか?
この方は鋭いですよね。
私のセミナーでは、この時代に束ねるマネジメントと言っていますが、
まさに本当にその通りのことをおっしゃっています。
いろんな価値観、多様性がある中で、それが一体感を持って動けるという意味で、
一丸という言葉を使わなければならないと言っています。
ただ、一丸となってという言葉自体が、かつての価値観であったこの方が言うように、
みんなできれば同じように考えて、同じような動きをしようというような方向に聞こえると。
「ベクトルを合わせる」という方向づけ
そのニュアンスが、一丸となってという言葉の中には色濃く残っているのでしょうね。
だから、もしかしたら言葉を変えちゃった方がいいのかもしれない。
私が好きなのは、やっぱりベクトルを合わせるということですね。
だから方向性は合わせようよと。
ただ、やり方はそれぞれ違うんじゃないかと。
矢印の種類とか大きさ、形は違うけど、向いている方向は一緒だよねっていうのが、僕は大事だと思っていて。
社外向け表現としての「一丸」
なので、私なんかはかつての会社でも、いた会社でもその言葉を使われていたけど、
一丸となってという言葉を使うときは、
例えば、ある新人をみんなで世の中に送り出したいんだっていう時には、
全社一丸となってプッシュする新人とかっていう表現をしてたけど。
そんな新人いるんですか?
全社を挙げて送り出すんですか?
大型新人ですね。
全社一丸。
オリジナルコンフィデスっていう本がありましたけど、
ランキングを紹介してるあれがありましたけど、そこに…
オリコン?
そう、オリコン。
オリコンの広告で出した中で、一丸という言葉で思い出したのが一個あって。
よく思い出しますね、そんなの。
大竹さんのナイヤガラッテのロングバケーションか。
あれを売り出す時には、CBSに全社一丸っていう言葉を使ってた。
CBSに全社一丸。
あの曲?
あのアルバム。
そうなんですか。
全社一丸でやってたんですか?
めちゃくちゃ全社一丸のパワー食らって、めちゃ影響受けてますね、みんなね。
社内では目的を翻訳して伝える
っていうか、業界向けじゃない?オリコンって。
だから各種の業界の人たちに対して訴えてるわけよ。
本気ですよ、私たちって意味。
そういう意味で、本気度を表すために、会社が関係している外部の人に、
一丸となってます。
っていうのは一つの表現方法だと思う。
でもそれって別に、その例で言っても、内部の我々に、
よし、じゃあみんな一丸となってこれをやるぞとは言ってないのよね。
なるほどね。
だからやっぱり一丸となってという言葉が表す、
一丸となってという言葉が表現できるものと、表現すべき相手、場所っていうのはあると思う。
でね、だいたいこの方が懸念しているように、
内側に向かっていろんな価値観がある人に向かって、
同じようになれっていうのはちょっと違うと思う。
だから使い方が、やっぱりそういう意味では、
社内向けにはあんまり今の時代は合わないんじゃないかなという気もする。
会社にもよりそうですけどね。
一丸となって系がバジェット派は少ないでしょうけど。
でも営業の方なので、営業って意外とそういう、
一丸となって系で言う言葉は使われやすい。
この目標に向かって一丸となってやるぞ、達成するぞ、イエイっていうのはね。
目標達成ね、共通のね、ありそうですが。
でもやっぱり今の時代は、
たとえ営業でも単純に売り上げ目標を達成しようということだけの声がけでは、
やっぱり届かなくなってきている。
むしろ我々は何をしようとしているのか、
何を頑張って提供していくのか、
っていうことをちゃんと語らなきゃ、
意味を語らなきゃいけない時代になっているだろうなと思うので、
より一層、有無を言わさず一丸となれというふうに聞こえる言葉は、
あんまり適切じゃなくなってきているのかもしれませんね。
ちょっといろんなに侮辱覆舌してる話になりましたけど。
当時ね、一丸となってやってたけど、侮辱覆舌しながらね、今の現状はっていう話が。
あった中でではありますが、さて、
質問にゆっくりと戻っていきますと、
その上でどうなんですかね、この。
いやーここでも本当にこうちょっと時代背景と、
このそれぞれの、それこそこの方がおっしゃっている、
いろんな人がいますって書いてますよね。
現状、イジバイアスの人もいれば積極性、
仕事よりもプライベート、家庭の事情で制限がある人という、
多様なこの時代において。
どうしましょう。
これでもさっき私が冒頭で言ったように、
やっぱり向かってる方向は一緒だよねと。
で、やっぱり上司とかね、マネジメントする人たち、
リーダーと言われる人たちがやらなきゃいけないのは、
やっぱり大きな一つは方向づけなので。
やっぱりこの人も管理職の立場なので、
会社が一丸となってって言っていることを、
ある種、方向づけとして翻訳し直しちゃった方がいいと思うんですよ。
まあそう言ってるけど、我々が目指すのはここだよね。
ここだけは外すのやめようよっていう風な、
なんていうのかな、やっぱ現場として通じやすい、
翻訳はしてあげてほしいなという風に思いますけどね。
方向が共通で、全員が方向に対してベクトル、
目指す方向、目的に対しての腹落ちがそれぞれされていたら、
多様な方法を補完関係にする
逆に言うとこの環境とか考え方が異なる、状況が異なる、
そのバラバラなものが逆に言うと結果として、
本来であれば補完関係にあって支え合い、
でもそっちの方向に行くって方に行くはずですよね。
いやもう素晴らしい、その通りです。
遠藤さん今おっしゃった通りで、
方向づけさえ全員の中に腹落ちしていれば、
逆にアイデアは多様でいいんですよ、むしろ。
同じ行動を取らない方がいいんですよ。
家庭の事情で制限がある人だからこそできることと、
その人のためにできることはどうしようって考えるはずなのに、
これが家庭があると言っても家庭よりもやっぱり仕事でしょっていう方向に行くから、
この方が多分なんで気持ち悪いんだよなって言っちゃうわけですよね。
この方が感じてらっしゃるのは非常にその通りなんです。
この方が例えば会社に対して、
一丸となって言葉やめましょうよっていうことを、
冗談半分でもいいから提案できる立場なのかどうか、
できるんだったらちょっと言葉変えましょうよぐらいの提案はした方がいいと思うし、
そうではないんだとしたら、とはいって必ず社長が一つ言っちゃうぞと常に。
みんなで一丸となって頑張りましょうみたいな必ず一言言うなっていうような状況だとしたら、
みんなには一丸となるってこういうことだよねって。
だから逆に言うと、大きな目標に向かうため、目的に向かうためには、
それぞれが考えている違うアイディアとかやり方の違いとか、
そういうものを持ち寄った方がいいからっていうことは、
それこそ翻訳して伝えてあげていいんじゃないかなというふうには思いますね。
一丸は目標ではなく結果として生まれる
前回の井上先生の評価の話じゃないですけど、
一丸となってっていうのはその結果の話であって、
その一丸となるぞということを目指すというよりも、
結果一丸となっているっていう日々のプロセスを歩めるかどうかが問われるんで、
ここを目指しちゃうとこの方の誘拐に繋がるんでしょうね。
なんか一丸となってなくないかいみたいなさ。
気持ち悪いこの会話っていうか。
そう、だから今遠藤さんにすごくいいこと言ったとすると、
やっぱり途中で会社からは一丸となって頑張ろうということが出てしまうと言うんであれば、
例えばこの方がこの方の捉えている意味としての、
質問の冒頭にあったような、こういうことで使うべきなんじゃないかという、
まさにそれを感じたときに、
いやいやもう最近なんかみんな一丸となってていいねとかってフィードバックしてあげればいいよね。
そうすると一丸となっての意味が置き換えることができる。
まあいうことですかね。
一旦ね、ぜひちょっと今日の話を踏まえて、
何か引っかかり、もうちょっとこの辺をってのがありましたらね、
ぜひぜひいただけたらね、一緒に考えていきたいなというふうに思いますし、
井上先生もね、セミナーもね、9月17でしたっけ?
ありますし、また11月?
はい、11月。
11月ですよね、最後。
今年まだあったり、また別で企画はまだ決まってませんけど公開収録とかもね、あるかもしれない。
いろいろありますんでね、ぜひ遊びに来ていただけたらなというようなところで、
今日のところ終わりたいと思います。
はい、井上先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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