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2016-09-23 17:55

第74回『質問:カリスマ社長からの事業継承で、重要なポイントとは?』

第74回『質問:カリスマ社長からの事業継承で、重要なポイントとは?』 井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日も質問が来ておりますので、早速ご紹介したいと思います。
ありがたいですね。
読んでいきます。
事業生計者、2代目の息子さんに当たる方のようですね。
物作りの会社です。年賞12億のメーカーです。
父がいわゆるカリスマ社長で、商品の企画アイデアが当たり成功してきました。
会社としての強みが、創業者である社長のアイデアとなっており、
社長依存のビジネスになっています。
将来、10年以内に事業生計をすることになるのですが、
このような会社において、事業生計者としてどうしていくべきか、
アドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
はい。
事業生計の角度から聞きました。
でもアイデアマンなんですね、お父さんね。
みたいですね。
この会社は私調べたんですけれども、すごいですよ。
調理器具とか、東急ハンズとか行ったら、これ見たことあるというような商品。
なるほど。
商品自体のコンセプトとか、性能部分とかが優れてるんでしょうね、きっとね。
なんでしょうね。
次世代の方がいらっしゃって、どうしたらいいのか、何を築くのかということでしょうけどね。
そうですね。
アイデアマンのお父さんだったので、そこで推進力になった会社で、
その12億まで発展してきた中で、多分もうすでにあると思うんだけど、
問いかけたいのは、何が蓄積されましたっていう財産として。
会社に?
例えば、販売チャンネルが非常に太いチャンネルが得られたとか、
外部にファンができたとか。
トータルでいうと、究極の質問で言えば、ブランディングって成立し始めてますか?
この会社のね。
この会社といった瞬間に、会社の名前とか、商品ラインナップの名前もいいんだけど、
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どれだけの人が説明なしに動き納得することができている状態を作っているか。
そこですね。
まずだから、販売チャンネルの人だってそうよね。
例えば、僕のところが井上株式会社としたら、
井上株式会社の、あれ作っているところだよね、分かる分かる分かる。
実はこういうの作ったんですけど、何々ちょっと聞いてみるよっていうぐらいに。
ある種信頼関係だけど、どの程度まで誰と結ばれてる。
つまりエンドユーザーまで結ばれていたらそれは素晴らしい。
けど、それで言うと、この会社に限って言うんであれば、
私買ったことあるんで、見たらびっくりしたんですけど、
東急ハンズさんを通して、購入させていただいたものがあって、今でも使っているので、
結構エンドユーザーにつながっているのかな。
ということは、それを財産化しなきゃいけない。
と言いますと。
ある種、ひらたく言えば、ある種独特な他にはないものを提供しているということを
ユーザーが感じ取っていれば、そのユーザーさんとの直接のパイプ、
ホームページなんかも通じてもいいし、簡易に作りをしてもいいし、
とにかくコミュニケーションが取れる相手をたくさん作っておく。
これはだから一つの財産になるし。
要するに、お父さんはとにかくものを考えて、それを作らせて、
うった、素晴らしい、という発想がそこに信頼を得ているので、
発想を引き継ぐことがすごく重要なんだけど、
ナンバー2の方がそういうアイデアマンかどうかわからないから、
まず固めなきゃいけないのは、それを個人の財産だ、
個人開発の資産を、やっぱり会社の財産化していくという作業を、
できることを全部やっておいた方がいいよね。
なるほど。じゃあ改めて、今この創業が分からないんですが、
例えば15年、20年だとしたら、この20年間において蓄積されてきた財産とか、
リソースとかも含めて、全部を洗いざらいしていく、見ていくということですか?
とか、商品開発の部門で言えば、お父さんが必ず素晴らしいものを作っているんだ、
お父さん1人がやっているんだとしても、あえて商品開発部を作る。
なんなのですか?
だって、そういう素晴らしいアイデアが見本としている間に、
いろんなことを、発想は別にいいじゃない?
たくさんやって、物にならなくても、発想をするということが財産の会社であれば、
発想する場面をずっと継続させないといけない。
それと、お父さんが大切にしている、何のために考えてきたのか。
何なんでしょう。
何かあるんだよね。何かの思いがあると思う。
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そういうのも財産というふうに見ているということですか?
要するに、ユーザーの痒いところに手が届くものを送りたいとか、あると思うんだよね。
ちなみに、この方耳かきも作っているみたいで、痒いところに手が届くんですか?
そう。だから、何かありそうでないものとか、ちょっと視点を変えるといいものになるのに、
みんながあまり考えていない、ちょっとした隙間なんだけど素晴らしい価値がそこに潜んでいるものに興味があるのかもしれないし、
そういう視点でも何でもいいから、お父さんが大切にしてきたアイデア、何のために商品を思いついてきたのかというのは、
あまり論理だった言語化はできないと思うんだけど、本人は。
だからこそ、会社として受け取る側が、これってこういう価値があるよね、こういう意味があるよねというふうに意味付けをする。
意味付けをする。これまで蓄積してきた会社、社長ほとんどメインでしょうけど、その価値観とかも含めて財産という言い方をするんですか?
で、その意味付けとブランドが一緒になるのが本当のブランディング。
そうすると、今度商品開発はそのためにやるものだから何を考えようかって、みんなでまたアイデアを出し合うという姿があると、また違うものが生まれてくる可能性があるからね。
なるほどですね。
最近、付箋で結構いろんな書店とかも賛成堂さんとかいたら、必ずレジに置いてある付箋の会社さんがカンミ堂さんってあるんですけど、あそこって確か元々あんこ屋さんなんですよね。
カンミであんこ屋さんで、受け継ぐときにあんこじゃなくてアイデアを練る会社っていうふうに切り替えて事業紹介されたんですよ。
それで今すごい、要はアイデア会社みたいになって面白い商品いっぱい提案されてるんですけど、そこは参考になりそうな感じがあるんですよね。
だからね、練るなんていうのは発想を広げるためには非常にいいキーワードね。
僕たちは練ってきたぞと。練るって使ったら何?っていう。
言葉遊びみたいな。
言葉遊びでいいと思う。
最近、まだ読んでないけど、ワインの醸造家か何か、研究家か何かが部下を参加させない方法っていう、そんな本を書いて、ちょっと今物流によって届くところなんだけど、まだ読んでないんだけど。
ワインの人が参加させる、参加というキーワードでそこに行く、こういうロジックって僕は面白いと思った。
今の練るもそうだけど。
でもそこにアイデアが生まれるので、そこに意味付けされるでしょ。
だから、なんで部下の本をワインの醸造家が書いたかっていうのは、その一言で、まだ読んでない、わかんないけど、なんとなく意味を感じる。
これが意味を感じる人がいればいいので、ちゃんと。
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そうするとコミュニケーションが取れる。
そこを無意識でやっちゃってしまっている、この社長さんが何をしているかをちゃんと、この消極者の息子さんを筆頭に出していった方が良さそうですよね。
そうすると、全然違うところに、お父さん的なアイデアではないジャンルで新しい発想が生まれるかもしれない。
それと共に新しい事業が生まれるかもしれないですしね。
なるほど。
ちなみにこの方ですね、今のお話がすごい私的に面白かった上で、あえて事業生計者なのに組織マネジメント研究所の井上さんのところに質問を来ているというのは。
多分組織としての動きになっていない不安感なんじゃないかな。
要するにお父さんという財産が、もしここをポッと削っちゃったとしたら、会社自体が動かないという不安もあるんじゃないかな。
だから会社として次の時代が作れるようにしたいということで、組織マネジメントというところに興味があるんじゃないかと思うんだけど。
ということを大前提とした上で、先ほどのアドバイスだったわけですね。
失礼しました。
分かってるよ。
本当に。
だからこそ今までの会社の財産をまず見ましょうという回答だったんですよ。
それを形にしていく。
私たちって何者なんだろうねっていうことをちゃんと言語化する、意味付けするためにね。
お客さんは何を喜んでくれているのかな、お父さんは何をしたいのかな、この辺を全部出してくるという。
なるほど。
もう一個の方法は具体的に言うと、使用しているユーザーからすごくたくさんの意見をもらう。
そこですか。
それも一つの方法だと思う。
ナンバー2が次の時代の経営をしていくためには、お客さんが何と私たちのことを言っているかを知ることもすごく重要かもしれない。
それとお父さんの思いが結ばれているわと。
これが私たちの世の中における接点なんだと見えたら、それが言葉になってくる。
なるほどね。
最近思うんだけど、本当に言葉にするって大事で、じゃないとわからないよね誰もがね、社員とかも。
認識できないですもんね。
だから経営者の一つの大きな資質になってきてるんじゃないかと思う。
言語化。
今後。
物語化するとか。
ストーリー性。
デザイン思考ってね、ちょっとしばらくずっと言われてるけど、デザイナーの時代だって。
もう一個あると思う。
物語を紡ぐ人の時代っていうのはやっぱり、ストーリーテイラーの時代。
言葉。
言葉を作る人。
言葉を紡ぐ人。
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意味付けをする人。
井上さんの時代じゃないですか。
井上さんの言語化は驚異的ですからね。
そういうことが重要になってきてるのかなと思っていて。
そういうふうに見えてくると、今度ナンバー2で次を受け継ぐ人はよく言われている。
じゃあ僕が初めてやることは何にしようかっていうのをその中で、ベースの中で考える。
お父さんに頼らないで。
お父さんに頼らないで。
こういう会社を、このベースを使うとしたら。
もしくはこの方向に行く会社として、自分は何をやると面白いだろうかっていうのを考えてみるといいのかもしれない。
なるほど。
面白いな。
あえて組織マネジメントなんですけど、この事業承継の方、本人の個人という人だけを見た場合は、
やることとしては今みたいなことを言語はちゃんと言葉にしていくっていうこともそうですけど、
この質問に来ている視点でいろんな方をお伺いでそうじゃないですか。
この方に対して言うこととかアドバイスとかって何かある?
やっぱり一番最初には、お父さんは何でこれをやり続けてきているのかと思うよね。
仙台の事業承継の中では絶対的に一個必要なのは、仙台が大切にしてきた価値観をちゃんと受け取りますよっていう姿勢が必要な。
財産じゃなくて。
何を大事にしてきたのか、それは分かった、俺も大事にするよって受け取るっていうことはすごく重要な。
そこはもっともっと親子でも語ってほしい。
こうなんじゃないの、ああなんじゃないのとか。
というのがまず大前提なのと、それとやっぱりアイデアが勝負だなということが
手法として重いとか強みの財産はとかっていうことはちょっと置いておいても
でも基本的にアイデア勝負なのかなーって心げに思ってるんだとしたら
アイデアを出す場を自分を含めて作っておかないと
商品化できるかどうかは別にして
こんなんどうかな、こんなんどうかなってワイワイワイワイやってる場をまずは作った方がいい。
お父さんからそんなもんダメだよって言われてもいいから。
だからさっき言って商品開発が肝ならばそれをお父さんの力でアイデアでやってきたんだけど
いやいや、でもあえて商品開発部を作ってみたらっていうのが
でそこ自分がやるのよ、次世代のコンテンツを。
なるほど、それは会社としての本当に強みというか
だからよく言うコアコーピザースじゃないですけど
そういったものをちゃんと継承するような仕組みとか体制を作るということですか?
そこがやっぱりチャレンジなんですね。
そこでやっぱりお父さんが作ってきたものがなぜ売れてるかの分析もしてもいいし
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こういうものじゃないよねきっと僕たちがやるものはでもいいし
なんていうのかな、考えていくポイント作りっていうのかな
押しないとこのままずっと見ていると
誰かの素晴らしいアイデアマンがいないとセールしないっていう
ブロックされてますよね、メンタルブロックじゃないですけど
いやアイデアなんて、何のためにというのがあれば浮かぶよっていう
ドクター中松さんが石油のポンプ、あれだとお母さんが大変だからでしょ?
お母さんが大変なのを見て何とかならないかなっていうので
考えたっていうもんね
何とかなりしたいなという思いがどこに向かうかによって生まれるアイデアがあるはず
なるほど
逆に言えば自分たちが浮かばないならこういうことに得意な人を探せばいいし
外部の会社でも何でもいいから、提携してもいいから
なんかそういうことだと思う
ただしもう一回繰り返すけどアイデアで売ってきたんだけど
それで12億ぐらいまで行って来てる会社であれば
アイデアと商品力はあるということを置いておいたとしても
何か溜まっている財産があるはず
これは棚殺し一人というわけですよ
その両方をやっておいたほうがいいってことですか?
そうすると、そうかこの物流チャンネルがモテてるんだったら
これ使うんだったらこんなことできるよね
ある種アイデアをチャレンジしてアイデアがもう仕組み化できなくなったり
組織化できなくてもこの財産で別なことっていう発想もある
それをちゃんと確認しておいた
なるほど
ぜひこの方一回来てほしいですね
ぜひぜひ喋りたいですね
面白かったですね
やることが非常に明確になったんじゃないかなと思いますので
一度三上先生に会いに来ていただいて
ぜひぜひ話をしてまたシェアしたいと思います
来ていただきましょう
本日もありがとうございました
本日の番組はいかがでしたか?
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