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2023-01-13 15:05

第403回 個人目標と会社目標で「ズレて良い所」と「ズレてはいけない所」

第403回 個人目標と会社目標で「ズレて良い所」と「ズレてはいけない所」

井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。

番組への質問はこちら↓↓↓↓

https://ck-production.com/podcast/inoue/q/

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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さて、今日はすごくシンプルなご質問をいただいております。
早速いきたいなあなんて思ってるんですけど、
最近この番組、ランキングがまた上がりだしていて。
嬉しいですね。
それも本当に嬉しいことですし、
やっぱりみなさん、改めて人、組織、悩みが顕在化して始めてるのかなと。
そうですね。
最近感じるのは、どうしてもこういうポッドキャストなんかで話すと、
若干一般論とか一般概念に寄られて話さざるを得ないんだけど、
具体的にはいけないですからね。
でもやっぱり具体的な悩みって本当に千差万別だなというのを最近思っていますね。
理論・理屈だけでは絶対うまくいかないなっていうのが組織運営だなっていう。
いやいや、最後は全部人の問題に帰着するってことを考えると、
100人いれば100人違うっていう状態でしょうね。
そうなんだよね。
あれは本当に不思議な。
やっぱり人間同士の営みって難しいなって、改めて思いますよ。
本当にそう思いますね。
そんな中ではありますが、今日の質問にいきたいと思います。
そういう意味で、若干抽象度高めのご質問かもしれません。
いきたいと思います。
個人で目標設定をすると自分の思いが強く出ています。
会社の目標と個人の目標のずれは、組織としてバラバラになってしまうような気がするのですが……。
どのように埋めていけば良いものでしょうか。
この方が自分のことだけじゃないんだろうね。
個人の目標って、自分の思いが強くなるよねっていうことで、
自分の思いが強くなるって全然悪いことじゃないと思っていて。
それは非常に個人的な人生の目標をそこに反映するってことがいいかどうかは別にしても。
でもそれもいいのか。
自分がこういう人間になりたいと思ったら、
そういう人間になるために仕事という場を活用すればいいしね。
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最終結論的なことから言うと、
個人の目標と会社の目標がずれていようがなんだろうが、
両方はあっていいと思ってますっていうのは私の考え方。
それを穴埋めすり合わせようっていうことよりも、
それぞれが違うということが何に向かってるのかなっていうことは、
ちゃんと紐解いて、会社が提示している目標ってどこに向かっていくためにあるんだろうか。
その目的観と、自分の思いの目的観というのかな。
自分はどんなことを思ってこういう目標をしたいのかっていうのは、
自分が仕事をしていく上での価値観として全く会社の目指してる目的が理解できないって言うんだったら、
これは不幸だよね。
このときはある意味大きなズレを感じる。
例えばだけど、
なんだこの会社ってあくまでも儲け主義のことしか言わないじゃないかって。
そんな会社で俺は働きたくないんだけどっていうぐらいのズレだとしたら、
やっぱり考え直したほうがいいかもしれないんだよね。
ポンポン的な価値観、哲学的にもうズレ込んじゃってる。
ただ会社が提供しているものが、いいものを提供する会社だなと思って就職したりして、
この会社は別に悪くないけど、
自分がたとえば既存のビジネスの担当者で、
新規ビジネスに今すごく注力をしていて、
既存の自分たちにとっては、
新規のことに対する会社のエネルギーが強すぎて、
なんかちょっと細かいところでズレるなっていうぐらいのときがあるかもしれないね。
みたいな例で。
こういうときは、やっぱり自分の立ててる目標が、
結果自分のためでもあるけれど、
会社にこういうふうに役立つよっていうことが持てている。
そういう思いもあるのであれば、
正々堂々と自分の目標を掲げればいいと私は思うんですよね。
おお、なるほど。
ただ、一個だけやっとかなきゃいけない前提があって、
さっきも言ったけど、
会社が示す目標との目的は何であるかだけはちゃんと確認した方がいい。
そこがズレるとまずいってことですね。
ズレてないんだけど、細かい戦術的な目標の立て方が違うって言うならば、
そこは初めてすり合わせって言葉になると思う。
はいはいはい。戦術レベルの目標のズレとかだけあれば。
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だったら上司と、私はでもこう思うんですけどどうでしょうねって、
ちゃんとディスカッションしちゃったほうがいいし。
で、例えば、いやでもそうなんだけど、
例えば課長、今どうしてもこのスキルを身につけたいんで、
私としてはこの目標にしたいんですと。
いうことがあれば本気で話せばいいし。
じゃあちょっと両方が整理するような目標立てて考えられないかねっていうのは、
これは建設的な話になるので。
なるほどそうですね。確かに。
この方が言っているちょっとズレというのはどの程度のレベルのズレで言ってるのか。
本当に価値観レベルのズレなのか。
それとも戦術ぐらいのレベルでのズレなのか。
それによっては違うと思いますが、
戦術的レベルのズレであれば、私は大いにディスカッションすればいいし、
逆に言えば主張してもいいんじゃないかなと思います。
自分の目標を。
戦術レベルのズレは、大いにディスカッションをして、
むしろズレを埋めてったり、
むしろ違うんじゃないかと思うものに関してはしっかり主張するぐらいのことはしてる。
だって目的はズレてないはるたから。
そうですよね。そこの目的がズレてなければ、
ただここの目的というところのズレ、共通を取れてるかっていうテーマになると、
だから今世の中、パーパスウンチャラみたいな言葉がスタートし始めてるのも、
そういうところにあるのかもしれませんね。
おそらく多くの会社さんでも起こるのは、
とはいえ経営を安定させるために売り上げって無視できないし、
利益というのも無視できないし、お金の回り方も無視できないしとなると、
経営者はその発想で、お金というテーマが一人一人の社員よりは大きく持ってるよね。
なのでそこの面をなんとかしなければということが立派な理念を掲げて、
事業もそこに向かってるとしても、場面場面ではそういうことは起こり得るので、
それは社員としては、どこかでは理解はしなきゃいけない。
お金というものが経営の資源としてすごく大事なんだということ。
お金が目的ではないよっていうことなんだけどね。
そうですね。ただ最低限というか、絶対的にやらなきゃいけないのは利益出すことでもありますし、
そこを無くして、経営放棄ですよね。
そうそう。利益は自分たちの生活もそうだし、人生もそうだし、お客様もそうだし、
会社自体もそう。何かにそれが回っていかなきゃいけない。
いい身の餌なのでね。
だからとても大事なものであるし、
それに対するお金という資源に対する意識は、
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やっぱり一般社員よりは経営者のほうが強く持ってることは理解してあげないといけない。
逆にその観点で言うと、社員の方々もそこの意識は上げていかなきゃいけないというふうになりますね。
まあそんなに意識が低くはないと思うけど、
日常をやってるとどうしても自分の仕事、担当業務に入っていってしまうので、
やっぱりそういうときではある意味の全体観みたいなものの中に、
経営というのはお金の問題も十分あるよということは理解しておいたほうがいいと思うし。
井上先生は目の前にあるこの仕事を、
実際はみんな仕事して持ってるわけじゃないですか。
この仕事あるけど全体って今おっしゃっていた会社の大きな意味での中小度の高い目標というか目的みたいなものを、
忘れがちじゃないですか。でもやっぱりとは言っても目の前に仕事ある。
ここで井上先生はどのようにして、中小度を行ったり来たりするというか、
現実の仕事の中から、改めて全体とのバランスってどういうふうに考えていくのかっていうのは、
どのように考えられてるんですか。
全ての仕事をやってる人が、「それって難しいですよ。
全員がそういうふうにやればいいのかな」っていうような言葉じゃないかもしれないんだけど。
それは難しいですわ、私の仕事であってあるかもしれないけど。
僕はやっぱりスローガンが大事だと思ってるのよね。
例えばだけど、自分がやってる仕事の上位概念として、
我々は何の仕事をしてるのかというか、何のためにとか、
何を大事にしなきゃいけないかとか。
っていうのはスローガンとしてあるほうがいいなと思っていて。
これは前職のときに、会社全体でいつも言ってたことがあって、
レコード会社だったわけだけど、
アーティスト育成という言葉が当時、あんまり言われてなかったんだけど、
レコード会社という立場の人があまり言わなかったんだけど、
前社的にアーティスト育成っていうことがすごく高らかに言われていた時期があって。
人材、タレントを育成するって観点でやってたんですね。
アーティスト育成。
それはすごいですね。
とするとね、例えば一営業本部で営業施策を担当してる人間としても、
そのスローガンがあると、施策の立て方が変わるのよね。
確かに。方向性がグッとそっちに行きます。
そうそう。こんなことやったら潰しちゃうんじゃないかみたいなね。
ことってのを発想するようになるのよね。
なるほど。
これは与えられたスローガンなんだけど、
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やっぱり自分なりにも当時やってたのは、
先を見ろっていうスローガンは自分の中にずっと置いててたわけ。
タレント育成っていうのが会社的に立ち上がって、先生自身はこれを。
僕の仕事の30代半ばぐらいまでは、先を見ろ、先を読めっていうのがとにかく僕の中の。
自分に落としてた言葉のスローガン。
モットーというか、自分が考える、自分に向けたスローガンだった。
そうすると、常にそう思ってるから、
ひとつ何か言われたときにも、その先を読もうとするようになるんだよね。
そういう仕事のやり方みたいなことのスローガンを持ってると、
自分のためになるし、
自分なりのいい仕事の仕方みたいなのが感覚的に磨かれるんじゃないかなと思うんですね。
今の話でいうと、会社のタレント育成っていう掲げられてるスローガンに対して、
勝手に作っちゃってるけど関係ありますもんね。
それはそう。
僕が入り合ったら問題になりそうですけど。
さっき冒頭で言うと、アーティスト育成っていうのは会社が目指しているスローガンで、
趣旨、意図、思いなのよね。
先を読むっていうのは、僕の戦術的なレベルの目標だから。
価値観レベルと戦術レベルって言ったけど、
アーティスト育成っていう言葉は価値観レベルの話。
我々の会社は他社と違ってこれを目指すんだっていうふうに言ってるくらい。
僕はその中の環境下で、自分の仕事のやり方としての戦術的レベルのスローガンが先を読め。
なるほど。具体も含めて全部が整ったんじゃないでしょうか、答えは。
バシッとマップが作られた気がしますのでね。
バッチリと回答いただけた気がするので、ぜひご質問いただきました方、
ちょっと自分の個人としての戦術レベルのスローガンと、
会社全体としての方針であるスローガン、どうなのか見直していただくと、
何かヒントがあるんじゃないかなと思いますので、ぜひぜひ聞かせていただけたらと思います。
ということで終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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