1. Image Cast - 技術・デザイン・制作・表現の雑談
  2. #143 日記も自炊も飽きずにタ..
2023-07-01 35:31

#143 日記も自炊も飽きずにタラタラやるのが大事

最近日記が熱いらしいということ、お便りで紹介いただいた本「ミニマル料理」、その著者の稲田俊輔さん、そして土井善晴さんの話などをしました。
全体的に料理の話です。



■参考リンク

ミニマル料理
https://amzn.asia/d/jlel6E4

一汁一菜でよいという提案
https://amzn.asia/d/etUW1eU


■プロフィール

あずま
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鉄塔
工作が好き。フリーランスでエンジニアをやっている。猫を飼っている。1987年生まれ。

アートワーク: error403
クリエイター/イラストレーター。耳かきを外に持ち歩いている。


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サマリー

日記の再評価とアップルのジャーナルに注目。鉄塔さんがミニマル料理の本を紹介し、美味しい料理と再現性の高さを語る。また、土井義晴さんと稲田将也さんの料理についても話し、料理の哲学とバランスを大切にすることをまとめる。

日記の再評価
あのね、日記が熱いっていう話からいこうかなと、思ってるんですけど、ナウナヤングはみんな日記書いてるらしいんで。
あ、そうなんですか。 知らないけど。 なんか世の中的に、実際、熱いみたいなのがあるんですか?
あー、いやもう、熱さの宝画が出始めてると思ってますよ、僕は。 あ、本当ですか。
もう、あの、誰しもがTwitterとかソーシャルメディアに何かを発信することに疲れ果てていることは明白なんで、この世界。
人々がどこへ行くかっていうと、それ日記なんですよね。 はあはあはあ。
誰にも異論を差し挟まれず、何かを書いてそれに対して、なんかあらゆる方向からバッシングが飛んでくる可能性にビクビクしながら、
自分の意見を書くみたいなことをする必要がなく。 そうですね。 そして、何か面白いことを書かなきゃみたいな、
そういう、いいねとかリツイートとかの数値化による、後ろから急かされるような感覚。
はいはいはい。 そういったものに煩わされることもない。そんな日記を誰しもが今、再評価してるっていうのはもう当然の話じゃないですかね。
うーん、まあわかる気がする。いや、WWDCで、新しいMacの新機能で、
ジャーナルって機能が出るらしいじゃないですか。 ああ、ありましたね。はい。ジャーナルって要は日記のことですよね。
そうですね。完全に日記のアプリなんですけど、アップル、いろんな情報をユーザーから集めることができるので、
プライバシーには配慮してるっていう前置きはあったんですけど、まあこんな音楽聞いたとか、ここに行ったとか、こんな写真撮ったとかっていうのを
まるっと解析して、今日のトピックみたいな、最近のトピックみたいなのを勝手にまとめてくれる。
あ、勝手に書いてくれるんだ。 ただ、勝手にまとめてくれてリコメンドはされるんですけど、日記は書くみたいなことを言ってたと思うんですよね。
ああ、それはそれで書くことができるという。 うーん、なんか新しい音楽見つけたとか、多分そういうこともあるんだと思うんですけど。
まあ、取っ掛かりを提示してくれるみたいなところかもしれないですね。今日はこんなことがあって、あなたはこういうところにこれだけいましたみたいな。
そうですね。 新しく聞いた曲はこれですみたいな感じで、取っ掛かり出してくれて、それを元に何考えたかとか。
そうですね。いや、日記熱いっていうのはもう、アップルがね、こんなの作ってるぐらいだから、完全に熱い。
アップルも目をつけている、日記の可能性に。 でも、なんか周りでそういう感じにしようとしてる人多い気がしますね。
なんか、日記を書いた方が幸せになれるみたいな話って、なんかなかったでしたっけ? そんなのあるんですか?
日記を書くと幸せな気持ちになれるというデータがあるっていう記事があったんですけど、
なんかそういう調査があったらしいっていうぼんやりした記憶だけがあるんで、怪しい話なんですけど、
あの、まあ分かる気はするんですよね。 僕も写真撮ってる理由が、理由ってほどでもないですけど、まあ見返した時に、
ああ、意外といろんなことがあったなぁみたいな。 ああ、そうなんだ。 どっちかというと、いい方向に記憶が定着するような、
そういう、なんていう、機能はあるなぁとは思っていて。 まあ、嫌なものを積極的に写真に撮らないから、まあそうなるのはしょうがないんですけど。
まあそういう、ちょっとネガティブな言い方をすると、どうせつまらない人生の中から、つまらなくない瞬間だけを集めた、
塊を作ろうとしているみたいな。 まあ、編集するっていう感覚ですね。 まあそうですね。
どうせつまらないっていうのは、ちょっと言い過ぎなんですけど、まあ、必然的に楽しい瞬間が集まっていくものではあるかと思うんですね。 なるほど。
日記もまあ、そういう機能がひょっとしたらあるのかどうか。 そうですね。 記憶ってどんどん薄れていくんで、はいはい。
生きたということは、その記憶に対する感覚でしかないっていうこともよく言われてますが。 日記を書くっていうことは、そのままその記憶を
なんとか保つための努力みたいなところはあると思うんで、その普段の生活の中の良し悪し事を記録して振り返って
読んだ時に、あ、俺は確かに実際にこの日来てたんだなみたいな感覚を得ることができるっていうのはありますよね。 そうですね。
アップルのジャーナル機能
なんか昔、すごい便秘気味だった時があって、今考えると信じ合えないぐらい便秘してたっていうのが記録に残ってるんですけど。
毎日何日って書いてるんですけど、それを見ると今はだいぶマシになったなって幸せな気持ちになりますね。
ヤクルトに出会う前の。 そうですね。 でもそういうのだって忘れちゃいますからね。 そうですね。
どんだけしんどかったかとか。あのイメージキャストのサポーターシステムというものがありまして、月3ドルからのご支援をいただいた方に
何がしかの更新情報とかをお届けするってやつがあるんですけども、それに最近ね日記をひたすら書いてるっていう。
淡々と本当に書いてますよね。 そうですね。別に何かこう、何だろう課金特典みたいな感じで書き始めたわけではなくて。
まあそこに書くぐらいがちょうど良かったみたいな。 そうですね。日記を書きたいっていう気持ちはあったんですけど、書く先というものがノートとか
ブログとかに書くのもちょっとなんか違うなっていう気がしてきて。でその時にちょうどその
Patreonっていうそのサポーターシステムのサービスを最近あんま更新してなかったなと思って。 お金払ってもらってるのになんか2週間に1ペンぐらいしか更新してなかったんで。
じゃあここに書こうと思って毎日書き始めて。なんで今までからすると信じられない速度で更新されてることになってますね。
そうですね。いや、もともと何もないけど応援する気持ちで、まあ入ってくれたら嬉しいなみたいな言い方をしてたので。
まあ何もないのがデフォルトでたまにちょっと書くぐらいのものではあったが、今はなんと毎月2人合わせてこの調子でいけば40回分ぐらいの
日記、そんなあの人の日記を金払ってみたいかっていうとちょっと謎ですけど。 うん、1ヶ月3ドル払って2人分の日記。
日記の効果と感想
テッドさんも途中から参加してきてるんで1日2本更新されてるんですよね。 うん、たまにスキップするからまあまあ。最大60本の日記が読めるっていう。そうですね。
これはなかなかお得なのかな。 ちょっとあの、勘違いされたら嫌だなと思うのは、僕の日記は金を払ってまで読む価値があると思っているわけではなく。
まあまあ、日記、書泉は日記なんでね。 まあね。その書泉感もまた良いっていう。そうですね。
そうですね。期待せずに読めるっていうのが。 オープンな場所だとちょっと躊躇して書かないような感じのことを書いてるような気もするな。
そうですね。まああんま落ちのない話だったりとかそういうのも全然書いて良しとしてます。
というかなんかその自分の中にこうどんどんハードルを設けてしまうじゃないですか。こういうのやってると。なんかこう前回ほどは面白くないなみたいな。
自分で書いてる途中に。 もう始まってるかもしれない。僕はちょっとね、そういうのに抗うのが苦手なんで。いやそう、そことの戦いなんですよね。
結局のところ発信し続けるというのは。 なるほど。
発信だと思わないのが一番良いと思います。日記に関しては。 そっか。
排泄だと思った方が良いですね。 じゃあもう疲れた、眠い、寝たいでも良いんじゃないですか?
そうですね。今日更新する日記の内容はそういう内容になると思います。 マジでそれしか思い浮かばなかったんで。
実を言うとそれを読んで、あずま君最近大丈夫ですか?って僕に質問してくるという方がいらっしゃったりはするんですけど。
ご心配いただいてる。心配の声を頂戴してますけど。
あれってちなみに更新したら通知っていくんですかね? なんかメールとかが飛ぶみたいですね。
あ、メールか。 なんか書いたらすぐ読まれるなと思って怖かったんですよ。
これでなんか通知が皆さんに飛んでしまうのはなんか奥だなーっていうのはちょっと思ったりするんですけど。
まあでもね、お金払ってくれるぐらい我々に対して友好的な人々だと思うんで、そんななんかこんなつまんないもの送りつけてくんじゃねーみたいなことは言われないと思いますけどね。
そっかそっか。じゃあまあ引き続き日記を淡々と書いていきましょうか。
そうですね。今回の鉄塔さんの日記は1行目からだいぶ飛ばしてますよね。
三逸構造として自分を捉えるとどうなるかたまに考えているっていう。
これねー、いろんなタイミングで言いたくなって、うまく言葉にできなかったやつを、うわーって書きたくなって書いたんですけど。
あー、そういう時に吐け口があるって大事ですね。 そうですね。
もうここに書いちゃえ。あ、いいやいいやっていう感じですよね。
まあ本当はもっとこう書いてる間にすごい発散して変なダークエネルギーとかにつなげ始めて、なんか怪しくなってきたんですけど、そこはカットしました。
あ、そうだ。一応ちゃんと編集が入ってるんですね。
書いてるとだんだん整理されてくるじゃないですか。考えが。
はいはい。
で、それで、うーんこれは飛躍してるなーって。さすがに間違えてるだろうみたいな。ちょっと冷静になった瞬間もありましたけど。
まあでもそうやってね、考えをまとめるために一回出すっていうのは、まあ言葉の便利な使い方というか、そういう感じはしますね。
そうですね。まあ日頃からなんかちょっと考えてることみたいなものが、なんか日記として書かれることで、なんかあることが明確になるというか、
なんか考えてても何かに出してなかったら、あの忘れてしまって4月とか5月とか何も考えてませんでしたみたいな振り返った時に、
そんな感覚になっちゃうんで、実際はそうでなかったとしても、なんかちょっと虚しくなっちゃうじゃないですか。
最低限何か残ってた方が振り返った時に、あ、こんなこと考えてたのかみたいなのがわかっていいですね。
なんか、はずまくんたまに日記を書く時期に何?書くブームが訪れるって言ってましたけど。
そうですね。あの早起きと日記に関しては僕は、あの一定の周期で始めてはやめっていう。
はいはいはい。え、そうやって散らばってるんですか日記?
散逸してますね。
散逸してますか。
いろんなところに紙であったりとか、iPadのアプリであったりとか、それこそノートとかブログとか散らばってますね。
じゃあ死後に研究者がまとめるやつですね。
そうですね。ノート機みたいなのが死後に研究的な価値が生まれるとしたらですけど。
あるんじゃないかなという気がしていて、というのも人間はすごい可愛がられる存在になると思っていて。
どういうことですかそれ。
人間は多分可愛がって欲しいんですよ。だから可愛がってくれる存在を生み出すと思っていて。
人間のことを。
そうそうそう。
なるほどね。
で、猫になる。
あ、猫になる。
犬になる。
はいはいはい。鉄頭さんが時々言ってた論ですね。
そうかもしれない。
人間猫か論。
そう、猫になるだろうなと思ってるんで。
で、もう人間のことを愛してやまない何か存在が。
はいはいはい。
はいはいはい。
生きてる間も必死にお世話をして、それに喜びを見出し、死後もその思い出を大事にするという存在が多分。
なるほどね。上位存在みたいなのが現れて、僕らが毎日こう頑張ってるのが、こう地域化みたいな感じで楽しまれるっていうことですよね。
そうですね。
頑張ってるねーって。お仕事一生懸命やってるねーって。
それを人間にとって嫌じゃない形で、めでられて、そしてウィンミンになるということなのかなと。
そうなるとしたら、あずまくんの日記も全部、もう別になんだったら死ぬ前からもう全部読んだよって言って。
はいはいはい。
可愛がってくれるか。
そう。
そっか。
大丈夫ですよ。
じゃあちょっと書いといてよかったって感じですね。
そうですね。
きっと見つけてもらえるだろうという。
僕もじゃあそのために頑張って書いときます。
でもなんかできるだけ頑張って書くみたいなのが、しんどくならないようにしないといけないっていうのはあって、今マジで時間が全然取れなくて、あの机の前に座って日記書く時間みたいなのがなかなか厳しいんですけど。
それでもよく音声入力にしろ何にしろよく書いてますね。
よくやってるなって感じですけど、そう音声入力なんですよ。今最近の日記全部。
すごい。
毎日の散歩しながら音声入力でアンドロイドのアプリで入力してますね。
はいはい。
最近はなんかチャットGPTに音声入力の内容を入れて、なんか間違ってる部分とか言い直したところとかを綺麗にしてもらったりとかっていうのをちょっと実験してますね。
なんかその履歴を丸ごと投げてる時もあるし。
そうそうそう。
面白い。
でもまぁ何回かやってみてわかったこととしては、チャットGPTってその内容を保ったまま文体を変えちゃったりとか、チャットGPT文体になっちゃうみたいな感じがあるじゃないですか。
なんとなくわかります?この言いたいこと。
わかります。
人の日記を読む時って何を求めてるかって内容じゃないのかもしれないなと思って。内容じゃなくてその文体とか書き方の癖とかなんだろう、そういうなんかこうちょっとした人間味みたいなものを味わうために読んでるみたいなところが結構あるなと思って。
チャットGPTに全部任せるとそういうところが全部消失しちゃうんですよね。
なるほど。いや、じゃあ僕は僕の文体で書いた方がいいのかな。
やっぱチェット文体はあると思いますね。
あずまくんに寄せてるところは。
あ、そうなんだ。
節はある。節はあるというか寄せてるというよりはどの温度感で書いたらいいかわかんないから。
あー、温度感ね。
あの、あずまくんのやつをに習っているぐらいの感じですけど。
ちょっとずつ影響を与え合ってるんですね。
そうですね。
てことはなんかこう最終的にこう文体を学習させて、僕らの日記を自動で生成してくれるようなAIが現れるかもしれない。
なんだったら、今日起きた出来事を自動生成、自動的に書いてもらって、文体の部分だけ今日のテンションの文体はどんな感じですかって聞かれて、ペチャクチャ喋ったらその文体になる。
つまり中身は自分が書いてないけど文体だけコピーしてもらうっていう。
これこそが日記。
なるほど。
まあいいや。
文体の味の部分だけをふりかけて食べるってことですね。
そうそうそうそう。
中身は何だっていいから。
そうですね。
なんか食べ物で思い出したんですけど、お便りをもらいましたよね。
急に。
あ、そうだ。その前にあれ。
あの、あれ。
イメージキャストって言ってないね。
140回もやっててこれなんだよな。
やりましょうか。オープニングを。
はい。
じゃあいきます。今週のイメージキャスト。
7月1日土曜日の朝になりました。おはようございます。あずまです。
てっとうです。
イメージキャストは個人でものを作る人の集まり、イメージクラブとして活動しているあずまとてっとうが自宅からお送りするポッドキャストです。
技術、デザイン、制作、表現などに関係のあるようなないようなトピックを中心に毎週2人が気になったものを発見したことをそれぞれ持ち寄っておしゃべりします。
はい。ということで。
はい。
お便りつけましょう。千葉県にお住まいの後藤さん。ありがとうございます。
ありがとうございます。
こんにちは。お二人の雑談が好きでいつも楽しく拝聴しております。ありがとうございます。
ミニマル料理の本
突然ですがお二人は稲田俊介さんのミニマル料理という本はご存知でしょうか。
この本は名前の通りミニマルな料理のレシピを集めたレシピ本なのですが、本の冒頭から大さじは計測誤差が発生するからデジタルスケールを使うべし、
煮物は最終的な重量が大事だから煮る時間ではなく最終的な重量で完成を判断するべしといった文言が登場します。
実際にレシピ通りに作ると手間がかからずに美味しい料理ができてかつ再現性も高くとても気に入っているレシピ本です。
鉄塔さんのお米を炊くこだわりのお話を伺ったのもあり、この合理的なレシピ本を読んで感想を聞いてみたいなと思いお便りを書いてみました。
これからも更新楽しみにしておりますということでありがとうございます。
ありがとうございます。
ちなみに好きなおでんの具はちくわ、大根、卵の3点セットです。
3点で答えるっていうパターンもあるんですね。
いろんな書き方がありますね。
ちょっと待ってください。一旦持ってくるんで。
もしかしてもう買ったんですか。
はい、というわけで早速購入してですね。
すごいですね。
いやいやいやすごくないですよ、そりゃ。
すごいな、メールお便りが来たから買ったという。
あの、だいたいお便りでもらったものとか、あずまくんがお勧めしたものって割と買ってますよ。
買ってまだ読み切れてないやつとかもあったりするんですけど。
すごいな。ちょっとあの、鉄塔さんに買わせたいものがある人はどんどんお便り送りましょう。
ちょっとあの、はいお願いします。
確かにちょっと鉄塔さん好きそうな本だなと思いましたね、これ。
もともと知ってたんでしたっけ。
そうですね、稲田俊介さん僕結構好きなんですよ。
はいはいはい。
もともと料理人でレストランをたくさん経営されてる方なんですけど、
すごくその外食の料理でもファミレスみたいなところとか、
そういうもので作られてる、割と見過ごされがちなというか、見下されがちなというか、
まあ安いご飯ってありがたがって食べたりとかされないから無視されがちなんですけど、
そういったものがどういう風なプロフェッショナリズムに基づいて作られているかとか、
例えばマクドナルドのハンバーグっていうのは、
他のモスバーガーとか日本のハンバーグと比べて、
全然その根本的な哲学からして違う料理であるみたいな話だったりとか、
これは僕の持ってる本なんですけど、
人気飲食チェーンの本当の凄さがわかる本っていう新書みたいなやつですね。
この本にもいろんなチェーン店の料理っていうものがどうすごいのかっていうのが書かれてたりとかしますね。
ちょっと読んでみたいな、サイゼリアとかも書いてありますかね。
サイゼリアまさにで、最近サイゼリアってすごい評価されてるじゃないですか。
そうですね。
なんかそこのなんか走りみたいなところになぜさんがいるんじゃないかなと僕は思って。
元々ブログの中でサイゼリアのメニューだけでフルコースを堪能するみたいなブログを書いてて、
サイゼリア100%活用術っていうブログ記事があってですね、これはもう2015年の記事ですけど、
サイゼリアのメニューをいかにコース料理として楽しむかっていうところですね。
で、その中でサイゼリアで提供されているサラミのクオリティがいかに高いかとか、
青豆のオンサラダがいかにうまいものかっていうのを熱弁してるんですよね。
ネットコメントと料理本
へえ、確かにうまいですよね。
そう、イタリア料理として、日本で食べられるイタリアの中でも結構上の方だぞみたいなクオリティとしては。
ああ、そこまで言ってんですね。
で、それがこの値段で食えるんだぞみたいな、そういうなんかこう熱の入った主張があってですね。
この人がサイゼリアすごい論みたいなものを、ある種こう引っ張っていってるんではないかと。
なるほど。
最初の火付け役みたいなポジションなんじゃないかなと思ってます。
あの2015年っていうと、確かにその頃サイゼリアのことをそんなにありがたがってたかっていうと、
まだそうでもなかったかなって気はしますね。
そうそうそう。急にね、みんな手のひらを返したように。
僕もその一員ではありますが、ただ安いだけの店じゃないんだぞっていう。
のが根付き始めたのがこの辺りなんじゃないかなと思いますね。
なるほど。
料理本「ミニマル料理」の特異な内容
まあそういうファミレスが文化的にどういうふうに位置づけられてきたかみたいなのを論じたりとかもしつつ、
実際に料理人であり店舗経営者でもあるので、経営的な面からこれはすごいみたいな話とかもあったりしたりですね。
いやちょっとそのバックグラウンドは知らずに読んじゃってたんですけど、
なんか普通に読み物としてまず面白かったんですよね。
そうなんですよね。
あのミニマル料理の本の話なんですが。
エッセイイストとしてすごいまず優秀というか、ものすごく面白い文章書かれますよね。
面白いですね。だって料理本で前書き読んで、面白ってなんかはーとか思うっていう。
この時代が。ちょっとあんまり予想してなかったんですけど、そのお便りであった通りに、
精度が悪いから大さじとかは使わない方がいいみたいな。
そういうところもそうなんですけど、なんていうか、全部読むとあれなんで、読んだことない人は買って読んでみるといいと思うんですけど、
単にミニマル料理っていう名前だけ聞くと、まあ簡単に作れて美味しいっていうのを単に目指したのかなみたいな。
でも実はそうじゃなくて、結構哲学というか、この考え方に至った理由がちゃんとあって、
で、その上でミニマル料理っていうのがこういうものだって説明してるっていうか。
結構特殊な本ではありますよね。
そうですね。
普通のレシピ本ではない感じはしますね。
ミニマルなんで、だけスパっていうのを作ったんですよ。
ただただ、やってみてうまくいったものを集めているのとはちょっと違う方向性を持っている本だなという感じはして。
早速一個作ってみたんですけど。
お、すごい。
でもミニマルなんで、だけスパっていうのを作ったんですよ。
だけスパとは何かっていうと、ここにも前書きみたいなのがあるんですけど、
そばならもりそばを食べるとか、麺そのものを楽しむような食べ方をパスタでもできるんじゃないかっていうことで考えたレシピだって書いてるんですよ。
パスタの場合はパスタだけで食べるってわけではないんですけど、
そこに具材を一個だけ入れて、それでパスタを割とそのまんま楽しみつつ、
その具材をあえて一種類選ぶならこれっていうふうに選んだものって感じなんですね。
なるほど。相当ストイックですね。
そうですね。
ラインナップがピーマン、ほうれん草、セロリ、玉ねぎ、マッシュルーム、明太子。
はいはいはい。
まあ、いくつかあってですね。
はい。
ピーマンって書いてあるのは本当にピーマンしか具が入ってなくて、
すごいですね。
そう。で、バターでピーマンを炒めてスパゲティに混ぜるっていうだけなんですけど、
きちんと重さとか色々書いてあって、バター15gとピーマン1個とスパゲティ100gとって書いてあるんですけど、
すごい良いなと思ったのが、量が書いてあるだけじゃなくて、塩加減についてすごい後の方で詳しく書いてあるんですよ。
普通だったら大体1%が良いみたいな話があるけど、スパゲティの茹で方、理論編っていうのがあるんですけど、
普通は0.8から1%が標準だが、1.2%を推奨していますみたいな。
で、その辺はだけスパの特徴に合わせて書いてあるんですけど、
なるほどね。ソースの塩分が取れないから、
そうですね。
麺に塩気をつけておこうっていうことですね。
はい。
なるほど。
で、その最後の方に実践編っていうのがあるんですけど、
茹で方だけじゃなくて、茹で上がった瞬間になるべく早く伸びない状態で食べるのが重要だから、
バターでピーマンを炒めてスパゲティに混ぜる
このタイミングで家族全員を呼び寄せてテーブルに着席させるとか書いてあって。
そして、
実践だなあ。
そう。で、最後に手早く仕上げて配膳したら、先に食べててと言い残してキッチンに戻り、
鬼のスピードで鍋類を洗い、食卓に着くって書いてあって。
そう、食べ終わった後で洗うのしんどいからね。
そうですね。なんか食べ終わった後で洗ってもいいっちゃいいと思うんですけど、
全体を通していかに茹で上がりが大事かっていうことをうまく伝えてるような感じがするんですよね。
なるほどね。そのエッセイ的な勢いを使って重要なポイントをちゃんとこと細かく紹介しているという。
いやー、なんかそういうところが結構読ませるっていうか、文章として面白いし、
で、実際作って、まあ異種類ですけど、美味しかったんですよね。
はいはいはい。
あ、なるほどと思って。
ピーマンですか?
ピーマンです。
ピーマンと麺と塩バターと。
そうですね。
あー。
美味しいんだ。
美味しかったんですよね。
えー。
うん。あ、これでいいんだと思って。
すごいですね。
あー、なんかミニマル料理っていうからな、ミニマリスト的な持たない暮らし的な感じかと思ったんですけど、
わりとこうミニマルテクノみたいな感じですね。
あははは。
どちらかというと、構成の美がすごいみたいな。
でもこれだけ要素が少ないっていうことは、多分デバッグしやすいんだろうなっていうか。
あー、なるほどなるほど。
南インド料理の食べ方について
複雑な料理ってできて、それが美味しくても美味しくなくても、いまいちこう理由がわからないというか。
はいはいはい。
なんかこのレシピだから美味しかったみたいな、そういうざっくりした解釈しかできなかったんですけど。
なるほどなるほど。モジュールで分かれてるからテスタブルみたいなことですね。
あー、そうですね。それ以上分解できないものでできてるから、麺にバターが絡まってるのが美味しいっていう、すごい素朴なところを楽しめる。
根本的な部分がわかる。
そうですね。
確かに。
勇気もらえるっていうか、複雑なことをしないと料理じゃないっていうのが、最近の風潮としてあるんじゃないかみたいなことがどっか書いてあったと思うんですけど。
なるほどなるほど。
そうだから自分は料理が苦手だと思ってたし、でも実際食べるっていうことに関しては、複雑であるかどうかっていうのはあんまり美味しいかどうかと直結している話ではそもそもないっていう。
確かにそうですね。ジャガイモ茹でてお塩振っただけでもめっちゃ美味しいですからね。
そういうのをB級グルメとかおやつとかだったら、おつまみとかだったらあり得たと思うけど、それをもって料理っていう風に名前を付けたっていうのは、その時点で新しいんじゃないかなっていう。
料理のこと詳しくないんで、勝手な僕の感想ではあるんですけど。
まあ普通の感覚ならばその料理以前の存在と見なされてしまいそうな、すごくなんか素朴なパーツぐらいの感じのものを、いやこれはちゃんと楽しめるものだという風に位置づけるってことですよね。
だからミニマルだけど手抜きってわけではないなっていう感じがして、すごい良いなと思いましたね。
めちゃめちゃちゃんと読んで感想を。
そうですね。あと隅々までは読んでないですけど、これはね、僕も相当お気に入りの本になりそうなので、ほんとありがとうございますっていう感じですね。
いやほんと、分析的な目線みたいなものが身につくと。外食するときとかもね感覚変わりますよね。
ああそうかもしれないですね。
それで言うと、稲田俊介さんが経営してるのがエリックサウスっていう南インド料理のチェーン店なんですよ。
だいぶなんか難しいことしてるなっていう感じはすると思うんですけど、もうその時点で。
僕は実はまだ行ったことなくて行ってみたいんですけど、その代わりTEDさんと普段使ってるアトリエの近所に南インド料理店あるじゃないですか。
ありますね。
あそこに行き始めたのがその影響みたいな感じがありますね。
あれもなんか食べ方というか、いっぱい小皿が出てきてなんだかよく分かんなかったけど。
そう、ランチで行くとなんとかセットみたいな感じで、でっかいお皿の真ん中にご飯が持ってあって、で、その周りにその銀色のちっちゃいお皿でいろんなカレー的なものが乗ってて、酸っぱかったり辛かったり甘かったりするみたいな。
よくわからんって思いながらこう食べて、よくわからんって思いながら帰ったのが最初のタイミングでしたね。
そうですね。2回ぐらいよくわからんって思って帰りましたね。3回目ぐらいにあずまくんがググって食べ方を調べてから一緒に行ったんですよね。
そうなんですよね。南インド料理のそういった一皿の上にいろいろ乗ってるっていうのミールスっていうんですけど、ミールスの楽しみ方みたいなブログを書いてるのも稲田さん。
あ、そうだったんですか。いやいやいや、そうだったのか。
そうなんです。全部手の上で踊らされてるんですよ。いつでもそこに稲田さんいますから。
いやー、なんか会って話してみたいな。
あのカレーのこの赤色のやつはこれでみたいな。ちゃんとね、一個一個名前があるんですよね。
えっとね、ポリアルとね、サンバルとね。
そうそうそう。あったあった。
もう忘れた。
未だにその店に食べに行くときはスマホで調べながら、あ、これがポリアルねみたいな。言って確認しながら食べてますけどね。
そうですね。
だからその感覚で味わって食べるんじゃなくて、頭で理解しながら食べるみたいな。
あ、これは酸味だとか。酸味とこの甘みを組み合わせると別の味が立ち上がってくるぞみたいなのとかを。
攻略本読みながらゲームしてるみたいな感覚かもしれないですけど。
まあでも楽しみ方がわかってればそんなの、まあ余計なお世話だと思いますけど、何もわからんものに対してその、取っ掛かりを与えてくれるっていうのはかなり重要ですね。
そうですね。だから最初、そのバラバラで食べるものだと思ってたんですけど、真ん中にかかってるご飯にいろんなカレーをかけちゃって、組み合わせを楽しむものだっていう。
いやー。
まず根本的なフレームワークから知らなかったんですよね。
そうなんですよね。
そこにこうある視点をちゃんと投じてくれて、概念を整理してくれて、僕みたいな素人でも楽しめる素地を作ってくれるっていう、めちゃめちゃ重要な仕事をされてる人だと思いますね。
なんか普通に日本人の感覚で三角たべみたいなことしちゃうと、変だなーみたいな感じで終わっちゃうっていうね。
まあ味としては辛かったり酸っぱかったりするけど、相対としてはうんよくわからんみたいな感じで終わっちゃうんで。
いやー、そうか。じゃあ稲田さんのフォロワーになろう。とりあえずTwitterとYouTubeはフォローした方がいいかな。
あのー、今も多分Twitterでお悩み相談みたいなのとかたしかやっちゃうと思いますね。
なんかドイヨシハル先生と話してるのが見たい。
あー、これは確かに誰もが望む対談ですね。
11歳で良いという提案っていう名著を出されてますけど。
はいはいはいはい。
あの本もね、すごくいろいろ勇気をいただいた本だなと思っていて。
そうですね。
まあざっくりどういう本かっていうと、普段食べるご飯をこう全部13歳だっけ?
あー、そうですね。よく言う日本のなんか正しい食卓みたいな。
そういうのの方に囚われすぎるあまりに自粋っていうのが億劫になって何もできなかったりとか、もしくは。
苦痛になってしまうっていうね。
そういうことじゃなくてもいいんじゃないかみたいな。ざっくり言うとそういうところから入ってる本なんですけど。
なんか何でも味噌汁にしちゃうんですよね、あの本って。
そうですね。味噌汁にすればええんですかっていう。
そうそうそう。トマト入れてたりとかいろいろ入ってるんですけど。
写真付きで掲載されてるのがまた勇気が生まれますね。
そうですね。なんかめっちゃ豪華ではない。ザクッと鍋の中で一緒に煮て、それで味噌汁にしちゃってるって。
あっ、こんなことしちゃっていいんだ。これで普段食べていいんだっていう風な。
自炊することの重要性をどっちかというと述べていて、おいしいかどうかっていうところではなくて、
自炊して生活するっていうことそのものにフォーカスを当てて、その上でレシピ本として形を作ってるような、そんな感じの本でしたかね。
土井義晴さんの本と稲田将也さんのミニマル料理
そうですね。一つの人間としての生命力というか、自分が口に入れるものを自分で作るみたいな、
そういう強さというとあれかもしれないですけど、そういうものを身につけるために作りましょうみたいな感じですよね、土井さんの本は。
この本も良かったですね。
それと多分ね、その方向性としてなんか別にだいぶ違うというか、わりと稲田さんのミニマル料理とかはすごく分析的な感じで、テクニカルな感じではあるんですけど、
でもなんかアプローチがちょっと似てくるというか、お味噌汁みたいなものもどんどんミニマルを突き詰めた結果、
一個のものに全部入るみたいなのとか、あったりするんじゃないかなとか思うし。
土井義晴先生が作るお味噌汁で、僕が一番好きなのが、味噌にポットのお湯を注いで、で、上からかつお節をかけて、それを食べるっていう。
いやー、美しい。
これもミニマル料理ですよね、もはや。
そうですね。
時間がなかったらこんなんでええんですわっていうやつだったんですけど、背景の哲学は違っても、そういうところで似通ったりとかしてくるっていう面白さはあるし、
そこをちょっとね、なんかこう、ぶつかっているところを見てみたいなっていう感じしますね。
そうですね。稲田さんが土井さんを分析して、土井さんが稲田さんを論じる、その姿を見てみたいですね。
見てみたいなと思いますね。
いや、料理って面白いね。
おお、鉄塔さんからその言葉が出てくるとは。
これはでもね、後藤さんありがとうございますって感じですね。
ありがとうございます。コーヒーだけ入れて満足してたけど、ちょっと一歩二歩踏み出して、他のものの比率を最適化するという旅に。
比率の最適化に寄っていくんですね、鉄塔さんどうしても。
うーん、なんか結局それ以外なくない?って思ってしまうんですけど。
まあ、究極のものを見つけに行くということですね。
あんまりこう、理屈変調になってくると、今度は土井さんの本を読んでね、趣旨に帰って。
料理の哲学とバランス
はいはいはい。バランスとってね、両者の間で。
そうですね。
日記も辞水も飽きずにタラタラやるのが大事ということで、バランスとっていこう。
うまくまとめましたね。
まとめたね。じゃあ終わりにしましょうか。
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次回は7月8日土曜日のあたりにお会いしましょう。
それではまた来週。さよなら。
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