有名なブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロ、ベルニーニといった西洋美術を代表する建築家たちが手掛けた作品っていうのが、
信仰を建築で表現したような傑作ですよね。
すごい知的な表現ですね。
知的?そうですか。
本当に、さっきショッピングモールくらいだよって言ったけど、めっちゃ大きいんですよ。
そうなんですか。
サンペエトロ大聖堂本当に大きくて、ここに11の礼拝堂と47の祭壇が置かれています。
47の祭壇?
祭壇が47個あるんですか。
増改めちゃくちゃあるみたいなね。
そんな感じの広さですよ。
教会のショッピングモール屋みたいな。
そうそう、そんな感じかも。
びっくりするくらい大きいし、特にここで一際目立っているのがですね、
バルダキーノと呼ばれる主祭壇を覆ってる天蓋なんですよ。
その天蓋も作品の一つなんですけれども、
ベルニーニという人物が作ったもので、
これが入って、目に入らない人いないくらいものすごい大きいし、
ちょっと怖さも感じるくらいの作品なんですよね。
主祭壇は結構見どころあるかなと。
この真下に聖ペトロのお墓があります。
そういう位置なんですね。
このベルニーニ作のバルダキーノがある真上にはですね、
クーポラと言って、ミケランジュロが作ったドーム型の屋根みたいなところがあるんですけれども、
そこも本当に美しくて、こんなに光を雲台に取り入れられるものなんだなって、
思うくらい明るい作りなんですね。
そういう設計がされてて、そこも感動したんですけれども、
でも、なんていうのかな、私行った時ですね、
カトリックの祝日っていうのが21日あるらしいんですよ、1年の中に。
そうなんですか。
ちょうど祝日だったんです、私。
すごい引きがいいですね。
すごくないですか。
で、その日ね、確かマリア小天才というお祭り。
結構大きめの。
めっちゃ大きい。
だから偉い人とかめっちゃいました。
教皇はいなかったけど、その次くらいのさ、階級の人たちとかおそらくいて。
そう、中行った時そういうのもありましたし、
あと、機関に関わらずなのか知らないですけど、
大聖堂の扉を通った瞬間に、大勢の人たちが聖歌を歌っている声が響いてきてて、
で、なんかそれが、なんていうのかな、いろんなくぼみとか、
それこそクーポラもそうだけど、いろんなものに反響して自分に届いてくるみたいな。
すごいですね。
それがすぐ忘れられない。
一歩入っていった瞬間の、外では聞こえなかったのに、中に入った瞬間に、いろんな人が歌っている聖歌がパッて耳にくるんですよ。
それはもう絶対そこに行かないとできない経験ですね。
そうですね。
いくら音響技術が発展しても、現地の建物の形状を通して聞く音っていうのは絶対違うじゃないですか。
そうなんですよ。
なんかね、地響き鳴ってるのくらい感じました。
それこそフィレンゼのサンタマリア・デルフィオーレ大聖堂を歌ったときは、
なんかね、こんなに大きいの?みたいな、すんごいびっくりして、はしゃいだ感じなんですよ。
大きくない?みたいな。
なんですけど、このサンピアトロ大聖堂はもう、え?みたいな感じでした。
本当に神聖な場っていうか。
迫力にもびっくりするけど、声出ないみたいな感覚でしたね。
もちろんいろんな作品もあるし、天井の高さも奥行きも段違いで、
すごい細かい絵とか装飾、彫刻もいっぱいあるし、
どれも探さなくてもいろんなところに作品が置いてあるっていう感じで。
でもね、なんていうのかな。
どれもすごいきれいなんだけど、届かないくらい遠いみたいな感覚。
はいはいはい。
美しいきれいなものが遠くにある。
天国とか、そういう遠い世界を見ているような感覚になれるような。
なるほどですね。
他の世界遺産にももちろん同じような、違うまた種類の感動がきっとあるんでしょうけど、
バチカン四国というのは、ちょっと緊張感も伝わるような場所かなって。
で、この聖堂の地下に、歴代教皇のお墓があるんですよ。
ああ、っていう話にありますね。
そこもちょっと行かせていただいたんですけれども、
いろんな方の接観が。
何年から何年までの教皇の方ですみたいなのもちゃんと書いてて、
目の前でさ、こんなに見れるのって感じで、びっくりしちゃったんですけど。
で、聖ペトロのお墓もあるんですけど、
聖ペトロは、この先聖ペトロのお墓があるよみたいな通路は見えて、
でもそのもの自体は見えないみたいな感じになってましたね。
私の英語力がちょっと、確かではないですけれども、そう書いてた気がしていて、
だから聖ペトロはちょっと違うところにあるんだなっていう感じでしたね。
っていう、すごい不思議な体験をした感じ。
そうですね。
これは本当に、行きたくなる世界遺産じゃないですか。
いや、行きたくなってほしい。
本当に。
それこそね、ローマとか行ったついでとかでもいいですね。
私はね、聖ペトロ大聖堂しか行かなかったんですよ。
バチカンというとね、システィナ礼拝堂とかもありますよね。
有名ですね。
ミケランジェロの天地創造とか。
最後の審判とか。
そう、最後の審判とかもあります。
ただ私はね、バチカンではですね、ラファエロ・サンティの作品にぜひ注目していただきたいと思います。
私も見てないんですけどね。
見てない。
でも、ラファエロって、代表作のうち特に重要な作品というのがバチカンに集中してるんですね。
というのも、教皇に仕えてた公式画家として、バチカンの旧連内ですごいたくさんの作品を手掛けてたりもしたので、ほとんどがバチカンにあると言っていいと思います。
それはやっぱ、芸術家とかアーティストの方はやっぱり外せないですね。
外せないよ。
私も見たかったなと思ったんですけど、バチカン旧連内にある代表作というのが、アテナイの学童。聞いたことありますか?
アテナイってアテネの?
アテネの、そう、アテネの学童とも呼ばれますね。
20代の時に描き上げた作品なんですけれども、これ多分サイゼリアとかにもあるんじゃないかな。
そうですか。確かにサイゼリアフルエスコア画家が描いてありますね。
多分ね、なんとなくわかると思うんですけど、絵の内容としては古代ギリシャの偉大な哲学者とか科学者とか数学者たちが一つのホールに集まって議論しているシーンなんですよ。
想像つくかもしれないですね。
多分なんとなく思い描けないですか。
それでアテナイの学童なんですね。
そうなんですよ。プラトンとかアリストテレスとかね、いろんな人物たちが描かれてて、
かつそこの絵の面白いところが、ラファエロの仲間の顔も描かれてるんですよ。
っていうのも、例えばね、ヘラクレイトスっていうワンブツ・アルテンスルとかいう人ですよね。
その方のモデルがミキランジュロになってたりとか、
ダヴィンチとかブラマンテとかも、そのようにモデルとして描かれてるんですよ。
現実と神話世界がミックスされてるんですね。
ミックスされてる。それが非常に面白いところなんですけれども、
今何人かの名前言ったんですけれども、
ルネサンスの三大巨匠と呼ばれる、この時期の芸術家なんですが、
三大巨匠を誰か思い浮かぶ方いますか?
ルネサンス?マルコポーロ。
マルコポーロ。
承認家の人。
面白い。すごいところは聞いてたから、笑っちゃった。
ありがとうございます。残念でございます。
マルコじゃなかった?
マルコじゃなかった。
タマちゃんでもない?
タマちゃんでもないよ。
レオナルド・ダヴィンチ。
有名だった。
レオナルド・ダヴィンチ、ベイケル・アンジェロ、ラファエロ・サンティの三人です。
惜しかったですね。
マルコ、タマちゃん、ナガサ君かと思ってた。
っていうね、三人が三大巨匠なんですけど、彼ら年齢は違うんですね。
でもさ、こういうラファエロのアテネの角度を見ると、仲良かったのかなとかって思っちゃいますよね。
確かに。
調べると、レオナルド・ダヴィンチとベイケル・アンジェロはガチガチのライバルで、
あんまり仲良くなかったって言われてることが多いんですけど、
でもそのラファエロ・サンティって、その天才と言われたレオナルド・ダヴィンチとベイケル・アンジェロの二人から、
いろんな芸術を学んで、吸収して作品に取り入れるっていうことをすごく行ってた人物みたいで、
例えばね、ベイケル・アンジェロのシスティーナ礼拝堂を見て、なんだこれって感じで、画風がガラッと変わったりとか、
あとは、フィレンツェにいた頃は、ダヴィンチの弟子入りをしてたので、結構影響を受けてるみたいですね。
そういう意味で、アテナイの学童からラファエロ・サンティの人間性じゃないけど、ライバルも慕うみたいな。
だからあれですよね、やっぱ、良きライバルだったんでしょうね、きっと。
そう、そう、関係性とか、そういう経緯っていうのをここで表現、自分の作品に取り入れるっていうのも、なかなかすごくないですか。
なんか素敵だなーなんて思っちゃったんですけれども。
はい、という感じでね、ぜひラファエロ・サンティの作品もね、行った方は注目してみてほしいなって。
サイゼリアだーって思うかもしれないですね。
サイゼリアにそれがあるのかわからんけどね。
なんかね、調べたらね、サイゼリアとかであるって書かれてたけど、果たしてどうなんだろう。
サイゼリアもさ、なんかイタリアっぽいけどよく見えないじゃないですか。
ユネサンスですね。リーナスの目覚めとか。
あるある、確かにありそう。あったんじゃないかな。でもそういうのありますよね。
ありますあります。
そう、そんな感じでね、本当に多くの芸術作品がいっぱいある、芸術の宝庫でもあるような場所なんですね。
で、今もそういった芸術作品を模倣して、西洋の美術とか、あと世界的に見てもね、いろんな人たちがそこから学んで表現するみたいな、そういうこともあるので、
なんかカトリック教徒の人たちだけじゃなくって、本当人類全体にとっても文化的な財産なのかなって感じるような場所なんですよね、きっとね。
聖地ですね。本当に聖地ですね。
聖地、そう思います。ということでございますが、なんとこのバチカンシュ国ですが、今年25年に一度の聖年の年を迎えております。
聖年の年。
聖年の年です。聖なる年ですね。
ここにはですね、聖なる扉と呼ばれる特別な扉があるんですけど、そこが開かれて、今年世界中から巡礼者が訪れる年なんですが、
この扉が開かれる年っていうのが、罪の免証が与えられる特別な機会、許しを受けられるのかな、というカトリック教会が定めた特別な年なんですね。
なるほどね。それはでも大きいですね。だって一時は免財布とか食材証って言って、お金払う限りに罪を許されたっていう時代があったぐらいだから、それぐらい大きな大きな出来事ですよね。
ですよね。
お金払ってでも、やっぱカトリックの方たちは、その罪をそこで償うというか許しを得たいというか。
そうそうそうそう。
25年に一度?
らしいですよ。今年来るらしい。来てる。もう来てますね。
来てる?
もう来てる。あのね、これサンピエトロ大聖像の扉なんですけど、私も行った時に扉結構あるけどここは探して、ここが聖なる扉で、今度は開くんだみたいな感じで思ったんですけど。
バチカンだけじゃなくてね、その位置しているローマもすっごい大忙しの年らしいです、今年は。
確かにそりゃそうですよね。てんやわんやですね。
てんやわんやですね。25年1回ですよ。
扉の中に何があるんですか?
たぶん扉の中は。
行っちゃいけないやつ?
いやもう普通に聖堂になってますね。
なるほど。
確か、確かですよ。そうなんですよ。
今年こそ。
今年こそ。
バチカンへ。
行ってやるぞって。
ローマとかに行ったらもう、行ってほしいくらいですね。せっかくなら。
そうですね。
パトリックの総本山を訪れてほしいななんて思うところでございますが、今日の世界遺産はバチカン四国でした。
ありがとうございました。
行ってか。
行ってか。
はい、ということで今日はバチカンだったんですけれども、みどさんこういう世界遺産はお好きですか?
お好きです、もちろん。
お好きですか?
バチカンはさ、だってバチカン四国としても世界遺産だし、ローマ教皇陵としてもさ、世界遺産じゃないですか。
2つの世界遺産として登録されている場所じゃないですか。そこはやっぱさ、ホットスポットですよね。
ホットスポットですね。なんかこう、知らない世界でもあるし、でもずっと有名だから知ってる部分もあるしみたいな。
で、こうやって、まあよく話しちゃうけど、その宗教っていうものの不思議というか、すごいたくさんのレオナルド・ダ・ベンチとかだって、いろんな世界でたけてるじゃないですか。
そうですね。
ミキランジュロとかもそうだけど、そういう天才学者とか芸術家が強い信仰心があって、そのために働いてたっていうことが、余計にこう何か見えないものを信じさせるなっていうか、
そういう不思議があるなって、確かに思うんですよね。
文化っていうものは、宗教が作ってると言っても過言じゃないですよね。
思いますね。で、なんかもう一つこう、日本との違いを感じるところが、
日本って、人の死からだいぶ遠ざけられる習慣ないですか?死を遠ざけるじゃない。