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2025-10-08 1:17:59

ハイになりすぎて動けなくなった!?丹羽薫さんのTOR DES GLACIERS

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今回は、プロトレイルランナーの丹羽薫さんをお迎えし、イタリアで開催された450kmの超長距離レース「TOR DES GLACIERS(トル・デ・グラシエ)」についてお話を伺いました。「初めて自分の意思でリタイアをした」と語る丹羽さん。過酷なレースの中で何が起こり、どんな想いでその決断に至ったのか――。その真相をたっぷりと語っていただいています。ぜひ最後までお聴きください!
 

大会公式HP:https://torxtrail.com/

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サマリー

丹羽薫さんは、トルデ・グラシエのレース挑戦について語ります。彼女は心身ともに疲れ、初めて自らリタイヤする経験をしながらも、仲間のサポートで再び前向きな気持ちを取り戻し、来年のリベンジを誓っています。 丹羽薫さんは、トルデグラシエという過酷なレースに挑戦した際の体験や怪我について語ります。レース中に感じた緊張や興奮、そして足の怪我を乗り越える様子が描かれ、特に難易度の高い部分が印象に残ります。 丹羽薫さんは、TOR DES GLACIERSのレース中、自身のペースを誤って早く進みすぎた結果、冷静さを失ってしまった様子を語ります。最初のほうのレースで高揚感から競争心が煽られ、最終的にペース配分や栄養摂取のミスが影響したことが明らかになります。 丹羽薫さんは、TOR DES GLACIERSでのレース中に予期せぬ体調不良に苦しむ様子を描きます。彼女は280キロ地点で急に体が動かなくなり、意識を失いかけましたが、仲間のサポートで再出発を果たします。 丹羽薫さんは、280キロのTOR DES GLACIERSに挑戦し、過酷な環境で体調を崩し、リタイアを決断するまでの体験を語ります。その中で、体力の限界やサポートの重要性について深く考察し、再挑戦の意欲を示しています。 丹羽薫さんは、挑戦やリベンジの想いを語りつつ、グラシェや南アフリカのレースに向けての抱負を述べます。また、長距離レースの特徴や睡眠の重要性についても深く話し合い、今後の挑戦に対する期待が高まります。 丹羽薫さんは、TOR DES GLACIERSの体験を通じて新技術やレースの進化について語ります。

レースの挑戦とリタイヤ
近藤淳也
IBUKI STATION。
こんにちは、IBUKI STATIONです。
今日は、はい、スペシャルゲストに来ていただきました、庭香織さんです。
丹羽薫
こんにちは、庭香織です。よろしくお願いします。
近藤淳也
こんにちは。お久しぶりですね。
丹羽薫
お久しぶりです。
近藤淳也
IBUKI STATION。
丹羽薫
はい。IBUKI STATIONいつぶりかな?去年。
近藤淳也
去年一回もやってないかもです。
丹羽薫
去年あれが。
近藤淳也
まあ、ウェイクビアでもちろん撮ってますけど。
丹羽薫
そうですね。あと、あれが、エベレストの後やりました。
近藤淳也
ああ、そうかそうか。エベレストやりましたね。
すみません、失礼しました。
丹羽薫
じゃあ、香織さんのレースの話を聞くのは、エベレスト以来という感じですね。
以来ですね、はい。
近藤淳也
ちょっと飽きましたけど。
丹羽薫
はい。今年は良くない年でした。
近藤淳也
去年のね、夏もちょっと雨でね、そもそも大会が流れてしまうっていうこともあって、
たぶん今年は、今年こそ成績を出そうとされてたんじゃないかと思うんですけど、
そうですね。
今年はトルデ・グラシエ、450キロ挑戦されたということで、
ウェイクビアの大会直前でお忙しいというか、今度は実はブリーフィングをここで撮るんですけれど、
ちょっとこの夏の挑戦のことをお聞きできればと思います。よろしくお願いします。
丹羽薫
よろしくお願いします。
ひとまず今は元気になりました?
大分元気になりました。
終わった直後はもう心も体もボロボロでしたけど、今すっかり元気になりました。
近藤淳也
そうですか、よかったです。ちょっとホッとしました。
結構大変だったんですか?
丹羽薫
そうですね、体より心のほうが大変でした。
やっぱり初めて自分の意思で骨折とか関係なくDNSするっていうのは初めてだったのと、
それも理由が戻すのが止まらなくなって、体に力が入らなくなってDNSするみたいなのも初めてだったので、
近藤淳也
DNFですか?
丹羽薫
DNFするっていうのは初めてだったので、でもショックが大きすぎて、もうトレロンやめようと思いました。
近藤淳也
それはもうそのやめた瞬間にそういう状態になって。
丹羽薫
そうですね、なんか自分がすごいちっぽけな存在に感じて、自信がもう全部打ち砕かれて、
もう自分には何の能力もないし、もうこんなん無理やみたいな、なんかものすごいネガティブになりました。
近藤淳也
かおりさんがね、自分の意思でリタイヤされるってほんと珍しいことだなと思うんですけど、
今回はそのよっぽどそういう大変な状態になったってことだったんですか?
丹羽薫
そうですね、本当最後の終わり方としては、山をやる人間としては良くない終わり方で、
最後の全力まで出し切って使ってしまって動けなくなって、山の中でレスキューしてもらったみたいな形になったんですけども。
近藤淳也
じゃあ自分で安全な場所に移動したというよりは、助けてもらったんですかね?
丹羽薫
そうですね、もう本当に動けなくなりました。
近藤淳也
そこまで行ったんですね。
丹羽薫
そうですね、多分そこまで行かないと辞められなかった自分っていうのがいて、
本当はグレッソネっていうリタイヤした箇所の一個手前がライフベースで大きい箇所で、
そこでも3時間ぐらいは休んだんですけど、サポートからは今の状態では行かせられないって言って、
物も食べれてなかったし、ずっと戻してたんで、
ボディメンテってゼリー状の流動食みたいなものさえ飲んだ瞬間、ボーって出てくるような状態だったんで、
その状態ではやっぱり向こうの山は大きい、高いので、標高も高いし、夜だったので、
風も強風の予報が出てて、
体温が維持できない、食べてないと体温が維持できないので、
その状態でやっぱり行くっていうのは相当危険なので、
止められてたんですけど、
選手がご飯をもらったり仮眠したりする場所っていうのはサポート入れないんですよ。
その外にサポートゾーンがあって、
そのサポートゾーンでサポートとやり取りして、
じゃあちょっと仮眠してご飯食べれるようになるまで仮眠してご飯食べてくるって言って、
中に入ったんですよ。
仮眠して、なんとかもらったパスタをちょっとでいいからって言ったのに山盛りもらってくれて、
それを2切れずつくらい口の中でもぐもぐしながら、
はぁーって言って、給食食べさされてる子供みたいな状態で、
ほんとすごい時間かけて、なんとかパスタの半分くらい食べて、
サポートはどれくらい食べたかって見れないじゃないですか。
だから、それでも行きたい、早く行きたいっていう気持ちがすごい強くて、
サポートエリアに移動して、ほんと半分くらいしかパスタ食べてないんだけど、
パスタ食べれたから行きたいって言って、
じゃあ厚着して行ってくださいって言われて、
ファイントラックのポリゴンULっていうダウンジャケットの薄いやつみたいなやつを着て行ってくださいって言われて、
それ着て出発したんですけど、やっぱり全然走れなくて、
でもそれでも歩いてでもゴールしたいっていう気持ちがすごい強くて、
心身の回復とサポート
丹羽薫
歩いて向かってたんですけど、やっぱり山登りだしたらまた応答が始まって、
で、もう全身に力が入らなくなって、
で、元のエイドまで戻りたいと思ったんですけど、
もう足が動かなくなってしまって、
で、そのタイミングでちょうど選手が一人来て、
で、もう本部に連絡してもらって、
で、助けに来てもらったみたいな形です。
近藤淳也
じゃあそのスタッフの方がかわりさん運んで、
丹羽薫
運ぶっていうか、助けに来てくれた時は、
ちょっと回復してて、
で、その時に、
もう駐車場が、なんか反対側に降りたら駐車場があるような場所だったみたいで、
で、駐車場から歩いて10分もかからないぐらいのところだったんで、
で、そこまで肩貸してもらって歩いておりました。
近藤淳也
そうか、じゃあちょっと確かに、助けられて終わるっていう、
丹羽薫
そのショックみたいなのもあった?
そうですね、すごい不甲斐なさとか、人に迷惑かけてるっていうのと、
あとやっぱり一番は、そのサポートをしてくれた、
若岡さんとフランス人の友達のマルタンが、
本当によく献身的なサポートをしてくれて、
それに応えられなかったっていうのが、
なんか合わせる顔がないみたいな感じで、
すごいショックだったっていうのはあって、
それもあっても、なんか全部やめたいみたいな。
で、本当は11月に南アフリカのレースがあるんですけど、
もうそれも出たくないみたいになってましたね。
近藤淳也
でもね、なんかそのフェイスブックの投稿では、
逆にその若岡さんとかマルタンさんのおかげで、
丹羽薫
元気になりましたみたいなことも書いてましたけど。
そうですね、その後、リタイアした後、ずっと励ましてもらって、
で、体力も回復してきたら、だんだん気持ちもちょっと上向いてきて、
で、皆さんからフェイスブックに投稿したんですけど、
皆さんからすごい励ましのメッセージをいっぱいいただいて、
それ一個一個読んでたら、なんかまだ応援してくれる人がいる限り、
このままじゃ終われないなみたいな方に気持ちが行って、
で、復活してきました。
来年への意気込み
丹羽薫
今、来年リベンジしたいっていう気持ちがすごい強い。
近藤淳也
あー、そうですか。
あー、よかった。
丹羽薫
まあ、じゃあ今ひとまずはね、来週のレイクビアに向けて、
近藤淳也
はいはいはい。
丹羽薫
元気になって、
近藤淳也
元気に。
準備を進めてるっていう状態なんですか。
丹羽薫
そうですね。
もう忙しいので、あんまりネガティブなことも何も考えられないみたいな感じで、
いまだにちょっと休憩時間とかに、地図見たりとか、
肯定表を見たりとか、トレデ・グレイシアの、そういうのをして、
頭の中にすごい考えたいっていうか、そのことを、
どうやったら来年うまくいくかっていうのを考えたいっていう気持ちはすごいあるんですけど、
忙しすぎて、いい意味でも悪い意味でも何も考えられなくて、
近藤淳也
もう今レイクビアのことしか考えられないから、それはそれでいいかもしれないです。
そうですね。
でも、その来年どうすればうまくいくかっていうのを考えたい自分っていうのがいるっていう。
そうですね。
まあ、そうするとね、辞めたい、全部辞めたいみたいなところから考えると、
来年に向けたみたいな気持ちになってる。
丹羽薫
そうですね。だいぶ前向きになりました。
あー、よかったです。
皆さんのおかげです。ありがとうございます。
近藤淳也
ほんとよかったです。
成功談もいいんですけど、僕、香里さんが助けられて終えたっていうのは正直、むしろ興味持ったんですよ。
香里さんでもそんなことあるんだっていう。
丹羽薫
いや、そうですね。
近藤淳也
ある意味、大失敗と言っていいのかわかんないですけど、
大失敗ですね。
救助されるまで行っちゃう、しかも追い込んじゃってそうなったっていうのは、
素人っていうか、経験ない人たちだとたまにあることだと思うんですけど、
これだけ経験豊富で、
しかも割と抑えていって後半上げていくタイプの香里さんがそこまで行ったっていうのは、
香里さんですらそうやってなってしまうことがあるのかっていうのが、
逆にむしろちょっと興味深くて、
正直、逆に元気もらえるっていうか、
香里さんでもそういう失敗するんだみたいなのが、
いつもペース入りうまくいかない、僕たちみたいなランナーからすると、
逆に力もらえるんじゃないかなとか、
逆に香里さんをそこまで追い込んだのは何だったのかなっていうのを聞けたらなと思って、
ぜひということでお声掛けさせていただいたんですけど、
今回のトルデグラシンに向かう、
どうですかね、去年の夏のレースが流れちゃったあたりからの流れを。
丹羽薫
レースが流れて、やっぱり不完全燃焼、去年は不完全燃焼だったのもあるんですけど、
ブータンとか、エベレストのレースはありましたけど、
やっぱ夏、ヨーロッパでレースに向けてすごい準備したのに、
ちゃんとレースできなかったっていうのは、すごい不完全燃焼で。
近藤淳也
毎年ね、2ヶ月ぐらいは現地に滞在してね、準備されますからね。
丹羽薫
そうですね、ヨーロッパにいますね。
それもあって、なんですけど、
今年は結構早くからトレーニング頑張ってたんですけど、
4月にかなり、4月の上旬ですね、激しい怪我をしてしまいまして、
練習、トレーニング中に、
左足の親指の母子球の近くの人体を痛めるっていう怪我をしてしまって。
近藤淳也
左足の親指の母子球の近くの人体。
こういう感じのところの、足のこういう。
丹羽薫
痛めてしまって、
当初はすごく軽く考えてて、すぐ治るだろうぐらいに考えてたんですけど、
全然治らなくて、人体って初めて痛めたんですけど、
時間かかるんですね。
近藤淳也
そうなんですか。
丹羽薫
骨折より時間かかりましたね。
近藤淳也
完全に切れたわけじゃないんですか。
丹羽薫
部分断裂って言われましたね。
近藤淳也
その繊維のうちの一部が切れて、ちょっと細くなっちゃったというか。
丹羽薫
そうですね。
MRIとか取ってもらって、見てもらって、
5月にリンジャ200っていうレースがあったんですけど、
それも100マイルなんですけど、すごい乾燥するのが難しいレースで、
毎年すごい低い乾燥率、10パーとか20パーとかそんな乾燥率なんですけど。
近藤淳也
まだ女子で乾燥した人が。
丹羽薫
数人しかいない。
数人ぐらいしかいない。
日本人は誰もいないですね。
それに出ることに5月になってて、
行けるだろうと思って現地まで行ってレースも走ったんですけど、
まだもう全然痛い状態で、
全然早く走れない状態で、
結局下門に間に合わずにそのままタイムアウトになってしまって、
終わったんですけど、
その時は怪我が治ってないからしょうがないっていう気持ちもあったんですけど、
それもあって、
9月の終わりのトルデグラシエまでには間に合わせたいっていう気持ちがあって、
すごい治療をして、いろんな治療をして、
その大会の1ヶ月以上前から、
現地に入って思想も450キロ全部思想して、
かなりトルデグラシエに賭ける意気込みっていうのがすごかったんで、
特に乾燥するだけじゃなくて、
最悪入賞したいっていう気持ちがすごいあって、
意気込みすぎました。
ちょっと順番に。
足の怪我と治療
丹羽薫
ちょっと鼻息荒くしすぎたな。
近藤淳也
そうなんですか、かおりさんが。
ちょっと順番に伺うと、
足の裏の人体っていうのはどうすれば治るものなんですか。
丹羽薫
結局最後一番効いたのは対外衝撃波っていう治療法で、
むちゃくちゃ痛いんですよ、対外衝撃波っていう治療法が。
痛いのを我慢して、
日本で4回ぐらいやったのかな。
フランスで2回ぐらいやってもらって、
走る時にはちょっと違和感あるなぐらいまで回復してたんですけど、
レース中は序盤ちょっと違和感を感じてて、
大丈夫かな、持つかなって感じだったんですけど、
途中から興奮しすぎて、
それ以外のところの痛みの方が痛くて、
全然気にならなかったし、
終わってからも特に悪化してる感じもなく。
そうなんですか。
近藤淳也
じゃあ人体よりも他の方が痛い状態になっていったっていう。
丹羽薫
そうですね。
だから全然足の怪我はもう感知してたと思います。
挑戦するレース
丹羽薫
そうですか。
近藤淳也
じゃあもうそっちはもう大丈夫なんですね。
丹羽薫
はいはいはい。
よかったですね。
近藤淳也
なるほど。
そしてそのレース選びですけど、
今年はグラシエに行くっていうのはどういう。
丹羽薫
6年前にトルデジャンを完走して、
トルデグラシエってトルデジャンを130時間以内で
完走した人じゃないと参加資格がないんですよ。
そうですね。
6年前にトルデジャンを走った時に、
オノさんとクチミさんが出られてて、
その時にオノさんがすごいヤバいレースだったって言って、
これはお勧めできないわみたいな言ってて、
ちょっと興味持ったんですけど。
近藤淳也
ちょっと待ってください。
お勧めできないって言われたから興味持った。
そうそうそうそう。
丹羽薫
それは山がヤバすぎるとかそういうことですか。
そう、そのヤバいのレベルが分かってなかったんですよね。
で、でもオノさんが言うぐらいだからよっぽどだろうなと思ったけど、
怖いもの見たさみたいな感じで、
どんなもんか見てみたいなと思って、
ただ今の自分じゃあちょっと力不足かもしれないなっていう気持ちもあって、
でも走行してたらコロナとかもあって、
で、何年か空いて、
で、まあそれから結構フランスとか行くたびに、
アルパインクライミングとか友達に連れて行ってもらってやったりとかしてて、
で、何とかこれで行けるかなみたいな、
ちょっと行けるかもしれないみたいな自分で思って。
近藤淳也
じゃあそれぐらい、その登山の技術が必要なぐらいの山ってことなんですか。
丹羽薫
そうですね、そういう箇所もあります。
近藤淳也
その具体的な。
丹羽薫
今回は特になんですけど、ネーロン峠っていうところが雪だったんですよ。
で、雪で、私が通過したのが早朝、朝の6時ぐらいとかかな。
だったんで、まだ凍ってて。
近藤淳也
凍ってる。
丹羽薫
そう、雪と氷で、で、鎖を伝って垂直に降りるみたいなところが延々と続くんですよ。
近藤淳也
垂直に降りる?
丹羽薫
そうそうそうそう。
そんなとこなんですか。
で、なので普通に降りたら、まあ滑るんで、みんなアイゼンつけて下るみたいな箇所があって。
近藤淳也
えー、それ確保は何かロープか、鎖か何か。
丹羽薫
いや、鎖を手で持ってっていう状態ですね。
近藤淳也
あ、そういう場所があるんですか。
丹羽薫
はい。で、本当になんか、事前にコミュニティ内でやり取りが交わされてるんですけど、出る選手たちが。
選手によっては、やっぱ雨が降ったり雪が降ったりした時に危ないから、自分はビアフェラータって言って、
ハーネスつけてカチャカチャ押しながら行くような確保する器具を持って走るっていう人もいました。
近藤淳也
そんなぐらい?
丹羽薫
はい。
えー。
で、そこを、まあ、アイゼンと手で握るっていうので、降りなきゃいけないっていうのが相当やっぱ難易度が高くて。
そうですよね。
で、すーごく怖すぎて、そこを越えた後、あの、エイド購入っていう大きいライフベースがあるんですけど、
そこに着いて、で、もう全着替えするわって言って、サポートに言って、
ヘッドバンドをしてるんですけど、ヘッドバンドをバッて取った瞬間、髪がゴソッて塊で抜けたんですよ。
え?
むっちゃホラーじゃないですか。
どういうこと?怖すぎてってこと?
ストレス、多分ストレスで。
えー。
遠景ハゲみたいになんかわかんないんですけど。
レッスン中に?
うん。わざって髪が抜けたんですよ。
近藤淳也
えー。
丹羽薫
あと胃も痛くなって、やっぱ緊張しすぎて。
近藤淳也
えー。やば。
丹羽薫
で、やっぱここの肩も痛めてて、力多分入れすぎで。
で、肩もパンパンに張って、時計見るのに肩上げるのが上がらないぐらい肩がパンパンに張って。
近藤淳也
えー。
怒ってました。でもそれまだ序盤なんですよ。
丹羽薫
やば。
そうなんですよ。
近藤淳也
そんなののコースなんですか?
はい。
え、じゃあもう今まで出た中でも最難関みたいな感じですか?
丹羽薫
そうですね。
近藤淳也
え、日本アルプスって言ったらどれぐらいのレベルなんですか?それって。
丹羽薫
どれぐらいなんですか。小野さんにどっか日本でこういう練習できるとこありますかねって言ったら、ああいうのは難しいですねって言ってたからないかもしれないですね。
近藤淳也
そうですか。じゃあもう全然その大キレットとかそういうレベルじゃないってことですかね。
丹羽薫
うんうんうん。下に降りなきゃいけないんでね。
それが難しいですね。
そんなにやばいんだ。
で、結構長いんですよ。それが。
近藤淳也
何メートルは降りるんですか?それで。
丹羽薫
何メートル降りたんかな。やばいところ通過するまでは、500、600メートルぐらいですかね。
え。標高差が?
近藤淳也
標高差が。
え、それをその懸垂河口みたいなので降りてくんですか?
丹羽薫
そうですそうです。そういう部分はもうちょっと短いですけど、その後にまた、あの、なんか横移動しながら、でもすごいがれてるところを降りていかなきゃいけないようなところがあって、みたいな感じで。
近藤淳也
えー、その落ちたら死ねる感じのところばっかりってことですよね。
丹羽薫
落ちたら死ねるようなところはそうですね、いっぱいあります。ほとんどが。
ほとんど。
あとなんか、はしご細いはしごを、あの、垂直に降りなきゃいけなかったりとか、もうそこでは手足がブルブル震えてましたね、怖くて。
近藤淳也
あー。別に香里さんそういうのね、もともと別にその、怖がりってわけじゃないですよね。
丹羽薫
まあ、人並みだと思うんですけど、で、死亡の時は雪ついてなかった時は、まあ怖かったけど、普通に行けたんですよ。
はい。
雪がついてるのと、あと自分のやっぱ手が滑るかもしれないっていう恐怖心と、そういうなんで、まあグローブしてるんですけど、それでも雪がついてったりとか濡れてるから滑るかもしれないっていう恐怖心で、
すごい、あの、本番はむちゃくちゃ時間かかりました。
近藤淳也
まあ要は、持ってるっていうか、最後の頼みか。
そう、そうです。
それ話しちゃったらもう終わりっていう状態がずっと続く。
丹羽薫
そうです、そうです。
それでハゲたんですか。
近藤淳也
そう、ハゲました。
そんなことある、そんなすぐに体に出るんですか。
丹羽薫
みたいですね。
近藤淳也
えー、すご。
えー、じゃあ、まあとにかくそういう噂を小野さんから聞いて、怖いもの見たさでグラッシュへ行ってみようって思った。
丹羽薫
そうですね、はい。
近藤淳也
で、今年4月っていう感じだったんですか。
丹羽薫
はいはいはい。
近藤淳也
で、行ってみたら、想像以上だった。
丹羽薫
想像以上だった。
あ、そんなすごい。
近藤淳也
で、その、まあ基本そのトルデジアのこの330キロのコースの、なんか外側をこう回っていくような感じ。
丹羽薫
そうですね、はいはい。
近藤淳也
あれはその、その外にある、何ですか、ピークを踏んでいく感じなの?
丹羽薫
えーと、ピークを踏むところもちょっとだけあるけど、
はい。
あの、ほとんどその大きいコルですね。
近藤淳也
あー、はい。
丹羽薫
で、なんか、なんだったかな、あれ?
まあ、もう昔使われてた登山道みたいな、そのあんまり人が通らない、トルデジアのコースって結構メジャーなところが多いんですけど、
逆にあんまり人が通らない、昔よく使われてた登山道みたいな険しいところが選ばれて追加されてるみたいな感じ。
近藤淳也
じゃあ、そもそも普段そんなに人通ってないところも結構入ってるんですか。
丹羽薫
そうですね、はいはいはい。
近藤淳也
えー、で、まあそれ下見もあって、今回も2ヶ月ぐらいですか?
丹羽薫
そうですね、2ヶ月弱ぐらいですかね、行きましたね、はい。
近藤淳也
ヨーロッパに滞在して、全部回ったんですね、でも。
丹羽薫
そうですね。
すごいですね。
近藤淳也
全部回った。
丹羽薫
長いですね、結構。
450長かったですね。
でしょうね。
近藤淳也
そんなすぐ終わらないですよね。
丹羽薫
そうですね。
10何日ぐらいかかったんだろう、12日ぐらいかな、かけて回りました。
でも、その時は割と楽しかったんですよ、雨小屋泊まりながら。
近藤淳也
あ、そうですか。
でも、ちょっとFacebookでコースがやばいって書いて。
丹羽薫
あ、そうですね。
コース、そのネロン峠通った時は本当にやばいなと思って。
近藤淳也
あ、そのさっき言ってるところですね。
丹羽薫
はいはい。
あと、ナビゲーションがむちゃくちゃ難しい、マウントジェレかな、ジェリーかなっていうところがあって、そこも下るのにむちゃくちゃ時間かかって、もう全然ナビゲーションが難しくて、これ夜間だったらやばいなと思って、そこを絶対日中通らなきゃいけないなっていう気持ちもレースの時すごいありましたね。
近藤淳也
まあでも、ちょうどシガイチぐらいですね、距離は。
丹羽薫
そうです、距離はシガイチぐらいだから、まあいけるだろうってちょっと甘く思ってたんですよ。
山が全然違いました。
そうそう、山が全然違いました。
近藤淳也
高いんですよね、標高も。
丹羽薫
標高も高いですし、あんまり下の方に降りてこないんですよ。
トルデジャンってライフベースが6箇所かな、あって、1回1回標高の低いところに降りてくるんですけど、トルデグレーシアは距離が450キロで長いのにライフベースが3箇所しかないんですよ。
だから3回だけ標高の低いところに降りてくるんですけど、あとはずっと上で、山小屋でエイドステーションっていう形なんで。
サポートも、サポートしようと思ったら山小屋まで登ってこなきゃいけない箇所がいっぱいあって、そんな感じです。
レースの興奮
近藤淳也
その3箇所はトルデジャンと共通なんですか?
丹羽薫
3箇所はトルデジャンと共通です、はい。
近藤淳也
じゃあそのトルデジャンは6箇所あるけど、その1個分ぐらいは飛ばしてずっと山の上に行っ放しみたいなのになってる。
で、その若々さんは登ってきたんですか?
丹羽薫
山小屋まで登ってきてくれました、はい、何回か。
近藤淳也
なるほど、じゃあそういう険しいコースで、まあ今年はそれがメインの挑戦という感じで。
丹羽薫
そうですね、そうですね。
近藤淳也
ちょっとその、まあ意気込みすぎたっていうことですけど、どんな感じだったんですか?
そうですね。
スタートに向かう感じは。
丹羽薫
まあスタートの時、自分は冷静だともちろん思ってて、でもその時に会った中南さんが、あ、私の目がいってたって言ってました。
瞳孔が開いてたって言ってましたね。
あ、そうですか。
興奮しすぎて。
近藤淳也
スタート前から。
丹羽薫
でも自分ではそんな自覚は全くなくて、で、まあもちろん序盤を抑えていこうっていうタイムチャートもそういうタイムチャートにしてたし、
慎重にこんな距離だし、山が大きいし思想してその険しさもよくわかってるんで、後半に体力取っとかなきゃいけないっていうのもよくわかってるし、
とにかく前半は抑えていこうと思ったんですけど、
用意スタートってスタートした途端、なんか嬉しくなっちゃって。
近藤淳也
なるほど。
丹羽薫
久しぶりのレースだからテンション上がっちゃって、で、わーって走っていくうちに、人に、トルデグラシエってマーキングのないレースなんですよ。
で、人についていくと道、ナビゲーションしなくていいから楽だなって思っちゃって。
で、すごい人について行ってたら、知らないうちにハイペースになってて。
エイドステーションでの混乱
丹羽薫
で、1個目のエイドステーションに想定より大した距離ないんですよ。
10キロもないな、7キロぐらいとかで30分ぐらい早く着いちゃったんですよ。
で、あれ?と思って、でもその時は、ナビゲーションしなかったからかな、みたいな、でもそんなわけないんですよ。
近藤淳也
そうですね。ナビゲーションで30分もたらないかもですね。
丹羽薫
で、その次のエイドにも2時間半で予定してたのに、その区間、2時間かからずに行っちゃって。
で、どんどんどんどんそうやって早くなっていって、初めのサポートエイドが30キロ地点ぐらいだったんですけど、そこまでで5時間半ぐらい早くなったんですよ。
近藤淳也
5時間半巻いたんですか?
丹羽薫
30キロで。
近藤淳也
30キロで?
丹羽薫
で、そのエイドに着く手前ぐらいで、あれ?これむちゃくちゃ早いなと思って。
で、これサポート間に合わないかもしれないと思って、ちょっと電話しとこうと思って。
電話したら、もう移動中だったんですけど、間に合わないって言って。
でも私があと2キロぐらいで到着する、エイドに到着するって言って、電波もなかなか入らないんですよ。
だから結局エイドからあと2キロぐらいの地点にならないと電波が入らなかったんで。
で、そこで電話して、そしたらあと2キロぐらいで着くけどって言ったら、いや間に合わないって言って。
で、まあでも、あと2キロって言っても結構がれた下りとかなんで、時間かかるから大丈夫だよって言って、もし早く着いたら待っとくしって言って。
で、その時はそんなに自分焦ってないと思って、心に余裕があるってすごい自分で思ってて。
で、まあエイドに着いた時にサポートいないから、とりあえずトイレして、なんかご飯もらって、ご飯食べて。
で、ちょっともう来てるかなと思って外見て、そしたらしばらくしたら来てくれて。
で、だけどそこでやっぱり焦ってないって思ってたのは自分の思い込みで、なんかサポートが水に私、
オーバースティームエスっていうブランドの粉を溶かして、いろいろ入ってる粉を溶かして持って行ってるんですけど、
もうそれを今から溶かすって言ってくれる時に、もういい、ただの水でいいからって言って、もうその辺ちょっと焦ってるじゃないですか。
あーそうですね、粉溶かす時間もちょっと待てないくらいって。
で、もう水でいいわって言って、そのまま水持って行くわとか言って。
で、持って行ってたんで、自分で思ってる以上に早く進みたいっていう気持ちがやっぱりあって、周りのペースもすごく早くて、
で、その辺では順位とかも分かってないんですけど、やっぱり自分すごい遅いんじゃないかって思っちゃって、早く出なきゃみたいな気持ちになって。
で、なんかその普段だったら対人で遅い早いを考えるんじゃなくて、自分の作ったタイムチャートに対して早いか遅いかっていうのを判断するんですけど、
近藤淳也
もうやっぱりその時は完全に対人で自分を考えてしまって、それがやっぱり大きな失敗した理由かなと思います。
高揚感と影響
近藤淳也
なんかでもその、ほんと100千ルンマのかおりさんは、今回なんでそうなったんですか。
しかも結構長丁場じゃないですか。
そうですよね。
450キロもあるのに。
逆にそうなってしまうっていう。
丹羽薫
まあ久しぶりのレースで、レーシングハイみたいな状態になってしまったんかなと思うんですけど、なんか自分でも変な薬物が脳内麻薬が出てるの分かるぐらいやっぱ興奮してて、
絶えず序盤、女子のトップ3がエイドで会うんですよ。
で、エイドでやっぱ見ると、なんか、あ、やばい、行かなきゃみたいな、早く行かなきゃみたいな興奮しちゃって。
で、自分はそのトップ3にいる、このまま行けばいいとこでレースできるっていうので、すごい興奮しちゃって、もう途中から、なんだろう、我を忘れて順位に目がくらんでしまいました。
近藤淳也
いつもあれですよ、10位とか20位とかから入って、いつも追いかけてますよ、かおりさんは。
丹羽薫
そうなんですよ。
近藤淳也
そうなんですよね。
でもあれですかね、やっぱ久しぶりに怪我もあって、リンジャーにも走れなくてとか。
そうですね。
走れる楽しさっていうか。
丹羽薫
楽しかったです、本当に。
近藤淳也
喜びみたいな。
丹羽薫
レース自体は厳しいレースなんですけど、レースをしてるっていう楽しさがあって、上位争いをしながらレースをしてるっていう。
本来だったらレース後半に味わわなきゃいけない楽しみを結構前半で味わってしまって、それに興奮してしまって、制御が効かなくなって。
あと、PRローションっていうローションを初めて使ったんですけど、近藤さんご存知ですか、PRローション。
近藤淳也
いや、わかんないです。
丹羽薫
筋肉とか関節とかも塗ると、あれ何なんでしょうね。私もよく仕組み知らないんですけど、炭酸ガスか何かで疲労を回復してくれるんですよ。
で、それがむちゃくちゃ効いたんですよ。
で、サポートが来てくれるエイドごとに、こまめに塗って、足とかお尻とか肩がパンパンに張ってたんで肩にも塗ってたら、あんなにパンパンで上がらなかった肩がほぐれていったんですよ。
近藤淳也
塗ったわけで。
丹羽薫
で、足も一回そのライフベースとかサポートが来るところまで頑張っていって、で、ちょっと足疲れてるなと思っても、そのPRローション塗ったら復活するんですよ。
で、それで勘違いしちゃって、そのまま永遠にいけるって思っちゃったんですよ。
近藤淳也
これを塗り続ければ、どれだけ疲れても大丈夫みたいな。
丹羽薫
そうそうそうそう。
近藤淳也
やばい。
丹羽薫
勘違いしてしまいました。
近藤淳也
いやー、かおりさんでもそうなる。
まあでも、ちょっとそうですね。
久しぶり、そのね。
丹羽薫
レース感覚?レース感みたいなものがちょっと狂ってたなと思いますね。
近藤淳也
その、まあタイムチャートで、まあ試走もした、実走の上のタイムチャート組んでるわけじゃないですか。
そうです。そうです。
その傾斜とか距離だけじゃなくて、ちゃんとね、実走で組んでると思うんで。
栄養摂取の重要性
近藤淳也
ズレてたら、まあ冷静に考えたら早いってわかると思いますし。
あとその心拍とかも取ってるんじゃないですか。
丹羽薫
そうですね。心拍はそんな上がってなかったんですよ。
近藤淳也
あ、そうなんだ。
丹羽薫
でもそもそも、やっぱトレーニング重ねてる選手とかわかると思うんですけど、
心拍そんな簡単に上がらないんですよね。
で、やっぱり、よくトップの選手でも前半、頑張ってっていうか前半早かったのに、
途中で潰れてしまう選手とかちょくちょくいると思うんですけど、
まあ大体みんな言うのが、そんなに突っ込んでなかったんだけどなっていう。
そういう感じですね。
ただ、心拍はそんな上がらなかったんですけど、足の疲労感ですね。
足の疲労感はそのピュアルローションを塗らないとダメなぐらい、
序盤にしては疲労感があったっていう。
ただその疲労感がピュアルローションで毎回消えるんで、このまま言ったら。
近藤淳也
すごいな、魔法のローション。
魔法のローションでしたね。
短い距離だったらそれで行っちゃえるんじゃないか。
丹羽薫
100マイルぐらいだったら行っちゃいますね。
ただ100マイルであれを毎回塗る暇があるかどうかっていうのはちょっとわかんないですけど。
近藤淳也
すごいな、そのローション。
丹羽薫
そうですね。
近藤淳也
ちなみにどれぐらいなんですか?心拍、序盤のちょっと突っ込みすぎた。
丹羽薫
私、心拍がすごい低いんですけど、序盤でたぶん140、140だと思うんだと思いますね。
近藤淳也
あ、そうなんですか。
140で抑えてても突っ込みすぎない。
はいはいはい。
それは確かにちょっと何を見ればいいか迷いますね。
丹羽薫
まあでも自分の平均心拍が低いっていうのはわかってるんで、140でずっと押していってたら、
まあ良くないっていうのは理解しなきゃいけなかったのかもしれないし、
心拍以上に多分、あんだけ長いレースになると心拍よりもやっぱ体の声を聞くっていうのが、
足の疲労度だとか体幹の疲労度だとかそういうのを聞くっていうのがすごい大切だったと思うんですけど、
もう興奮してて全部無視してました。
振り返ると、結構グレッソネっていうリタイアした箇所の一個手前のライフベースよりも、
もう一個手前のサポートが来てくれるエイドがニエルっていう場所があって、
そこですでに食欲が落ちてたんですよ。
で、パスタ、まあこんくらいのちっちゃいお椀に入れてくれたやつを、
若岡さん曰く、私は半分くらいしか食べれなかったって言ったんですけど、
若岡さん曰く半分も食べてなかったっていう。
客観的に見たらほんのちょっとしか食べてなかったらしくて、
でもそれでもジェルとか飲めてたんで、いけるって思ってて、
全然重要視してなかったんですけど、
実はその時にもう食べれてない、固形物を食べれてないっていうのが危険信号だったと思うんで、
その時に30分仮眠したんですけど、
本当は順位とか気にせずに1時間ぐらい仮眠するべきだったのかもしれないですね。
なるほどね。
近藤淳也
ちょっとちなみに戻りますけど、その心拍の話で、
もうちょっと短かったらもっと上げるんですか?
丹羽薫
もうちょっと短かったらそうですね、160ぐらいまで。
近藤淳也
そういう時もあるんですね。
それ160が何キロレースぐらいだったんですか?
丹羽薫
まあ100マイルの上りぐらいですかね。
近藤淳也
100マイルは160までいくこともある。
よかった、びっくりした。
ずっと130台とかで100マイルいくのかと思って。
丹羽薫
でもそんな160まで上げるのはもうマックスぐらいですね。
ちょっと頑張りどころで頑張ってる時とか、
序盤ちょっとペース早い時とかぐらいですね。
そうなんですね。
近藤淳也
すごいな、でもさすがですね。
そんな130なんかでやってたらもう本当に全く進まないですよ。
ゆっくり歩くみたいな感じ。
丹羽薫
まあでもトレー・グラシエとか本当は歩くところが多いです。
歩くしかできないようなところがたくさんあるんで、
そのペースが早いって言っても、
一般の100マイルレースとかに比べたら全然遅いペース。
なのでちょっとペースを見誤ったっていうのもあるかなと思います。
近藤淳也
距離はねシガイチと一緒ぐらいっていう話ですけど、シガイチとも全然ペースとか違います?
丹羽薫
そうです。あの時も序盤なんか田口さんがいて、
なんかレースみたいになっちゃって、
で、秒定よりだいぶ前半ペース早くなって失敗したんですけど、
ただ途中からね田口さんもいなくなって、
もうレースじゃないから競う相手がいないじゃないですか。
だからマイペースで行きやすかったっていうのがあって、
途中からマイペースになってて。
で、一応そのトルデグレシェの時も、
途中からマイペースにしようと思って、
マイペースにはしてたんですけど、
まあなんせ多分食べる量と、
あと水を飲む量が少なすぎたなぁとは思いますね。
近藤淳也
じゃあそんな入りで30キロで5時間ぐらい早くて、
その後どうなっていったんですか?
丹羽薫
で、その後もう特にお崩れすることなく、
ちょっとタイムチャートの、
その区間区間の時間通りにだいたい進んでいくみたいな、
多少早くなったり遅くなったりする箇所はあっても、
だいたいそのタイム通りに進んでいくみたいな感じで。
近藤淳也
じゃあそこから一応ペースは予定通り戻していったんですね。
丹羽薫
はいはい、そうですそうです。
なので自分ではすごい順調に進んでると思ってて、
で、「おお、これはいけるぞ!」みたいな大興奮してて。
もう表彰台のことしか頭にいなくて。
近藤淳也
ライブで見てたらね、結構早々に2位にずっとつけてて、
その河森さんの入りとしてだいぶ上位で展開してるなと思って。
でも河森さんご自身もじゃあこのまま行ったら表彰台だって思いながら走ってる。
丹羽薫
思ってました。
でも本当表彰台の映像とかが頭に流れるぐらい、表彰台のことしか考えてなくて。
だから途中の景色とか、
あれこんなところ思想で走ったかなとかいうところも結構あったりとか、
なんかもう記憶が飛んでるようなところとかも結構ありましたね。
近藤淳也
自分の頭の中の映像しか見てないみたいなところとかも結構ありました。
それで表彰台だけを考えて、どの辺までは順調だったんですか?
レース中の体調不良
丹羽薫
もう本当にリタイアする、戻すところまで自分は順調だと思ってて、
グレッソネっていう280キロ地点ぐらいかな、285キロぐらいの地点で、
そこの下りがすごい長いんですよ。
すごい長いんですけど、
その下りを下っているときに、ちょっとトイレしたくなって、
トイレしたんですよ。
で、トイレして立ち上がったら立ちくらみがして、
フラフラってなって、おっと思って、
これちょっとやばいなと思って、眠いのかなと思って、
じゃあ次のグレッソネでちょっと仮眠しようと思って、
で、仮眠したらまた元気。
PRローション塗って仮眠したらまた復活するわと思って。
で、なんかエイドまで急いで行こうと思うんだけど、
やっぱ体があんま動かなくなって。
近藤淳也
そのPRローションしても。
丹羽薫
いやその前ですね、グレッソネに向かう途中で、
体があんま動かなくなってて、
で、くちみさんって一緒に出られた、くちみさんちゃんと換装されてるんですけど、
日本で唯一、日本人唯一でしたね、今回ね。
そうです。
で、くちみさんとずっと前後してたんですけど、
くちみさんが警戒にボワーって下っていって抜かれたんですよ。
で、その時に、もうすぐエイドだけどくちみさん先行っちゃったと思って、
で、私も早くエイドに行きたいと思って、
で、後ろ姿を追いかけてたんですけど、
体がなんか思うように動かなくて、
クソーみたいになってて、
で、すぐロードに出たんで、
ロードだったら早く着くだろうと思ったら、
ロードに出てもほんのちょっとの上りとかでも走れなくなってて、
で、ちょっとびっくりして、
あれーと思ってやっぱ体調悪いなーと思って貧血かなーとか思いながら、
で、とりあえず、
エイドまで何とか行こうと思って、
できるだけプッシュしてエイドまで行ったんですけど、
エイドに着いた時に、
サポートに笑ってまだ答えてたんですけど、
そのマルタンっていう友達が出迎えてくれた時に、
いや疲れたよーとか言って笑ってたんですけど、
で、若奥さんがサポートエリアでテーブルセットして待っててくれたんで、
そこに座って、
いやちょっと体調が悪いって言って、
言ったらご飯先食べますか寝ますかって言われたんで、
あーじゃあちょっと胃が悪いから、
胃薬飲んでね先寝ようかなーって言って、
胃薬飲んだ瞬間ギュポーってその場に戻しちゃって、
自分でも予想してなかったからびっくりして、
戻しちゃったごめんとか言って、
言ってる間にまた2回目が来て、3回目が来て、
3回その場で戻しちゃって、
でもそれも固形物全然出てこなかったんですよ。
水だけ戻してる感じで、
多分もう固形物胃の中になかったんだと思うんですよ。
ジェルとかしか食べてなかったから、
でもその時点で、
若岡さんは動揺してるところを見せないようにしてくれてましたけど、
すごい若岡さんも動揺してたらしいです。
近藤淳也
私もすごい動揺して、
丹羽薫
そんな状態なのにもかかわらず、
寝るって言って目覚まし30分でセットしてるんですよ。
予定通りすぐ出たいっていう気持ちがすごいあって、
まだその時点でもちょっと寝たら回復するだろうぐらいに思ってたんですけど、
全然実際は食べる時間と合わせて、
3時間ぐらい使わないと再出発できるぐらいって言っても、
本当まだそんな元気なわけじゃないんですけど、
なんとか再出発するぐらいに回復するのが3時間ぐらいかかりました。
近藤淳也
じゃあその時点、280キロまでは逆に何にもなく、
丹羽薫
何にもなく、
近藤淳也
ぶっ飛ばしてたっていうか、
全く順調で、
丹羽薫
全く順調で。
近藤淳也
十分長いですよね、280キロって。
100マイルも越え、
280まで別に何の風潮もなく、
ずっと2ぐらいでした。
エイドでのサポート
近藤淳也
いきなり来たんですね。
丹羽薫
そうなんですよ。
途中、クッチーさんと前後してる時に、
ただ、ずっと順調だったんですけど、
やっぱ私、
多分トータルでリタイアするまでに90時間ぐらいの間のうち、
1時間、
多分トータルで1時間半ぐらいしか寝てない。
近藤淳也
90時間で1時間半だけしか寝てない。
それは作戦通りなんですか?
丹羽薫
いや、眠くならなかったんですよ、興奮しすぎて。
近藤淳也
すごいっすね。
でも、トルデジアンだったら結構上位で行ってたんじゃないですか?
丹羽薫
いや、分かんないですけど、
トルデジアンはペース早いですからね。
近藤淳也
また違うか。
でも、トルデジアンは99時間。
もう、そのぐらいの距離まで時間まで行っちゃってるんですもんね。
そうなんですよ。
1時間半で。
丹羽薫
はい。
全然、眠い時もあったりするんですけど、
エイドに入ったらまた目が覚めてみたいな感じで、
エイドに入ってコーヒーもらったら、
ギンギンにまた目が覚めてみたいな感じで、
寝るって言って行っても、
30分で起こしてねって言ってても、
15分ぐらいで目が覚めたりとか、
でも、後ろのほうになってくると、
だんだん30分で起こしてねって言って、
30分で起こされた時に、
うわ、もうかみたいな感じにはなってたんですけど、
ただ、その時にやっぱり、
負けたくないっていう気持ちがすごい強くて、
それ以上寝るっていう選択をしなかったんですよね。
それも良くなかったかもしれないんですけど、
ただ、それで眠気でフラフラになったり、
幻覚見たりとかは一切なかったんですよ、今回。
じゃあ、コース上で特に眠気を感じなかったってことですか。
そうそうです。
へぇー。
なんで、なんか、ずっと興奮してる状態で走ってましたね。
近藤淳也
そういうことですね。
それは順位なんですかね。
そのさっきの表彰台、これいけるぞみたいな。
丹羽薫
多分そうだと思います。
近藤淳也
興奮で、眠さすら感じなくなっちゃって。
丹羽薫
あと、なんかまあそういう、
がれたとこが多かったりとかで、緊張強いられるんで、
あんまり眠くならなかったりとかもあったかもしれないですね。
なるほどね。
でも、やっぱ認知機能って落ちてるんですよ、眠いと。
で、認知機能がもう落ちまくってて、
で、くっちぃさんになんか一箇所意味不明なことを言ってて、
一緒に、道をちょっと私が間違いかけて、
くっちぃさんが後ろから呼んでくれて、
こっちだよって言って、
で、そっち行って、一緒に、
先にくっちぃさんがその営堂に、そこの先にある営堂に入ったんですよ。
で、そのすぐ後に私が入って、
で、営堂に毎回入ると手首にブレスレットをしてるんですけど、
それにチップが埋め込まれてて、
スマホでなんかチェックしてもらうんですよ、ピッて言って。
で、それをやってもらって、
で、くっちぃさんのとこ行って、
ここってグラシエのオフィシャルエイドじゃないですよね?とか言って、
意味不明なことを言うんですよ。
で、本当はそこグラシエのオフィシャルエイドなんですけど、
違いますよね?とか言って、
で、くっちぃさんは多分何言ってるんだろうな、この人って思ってたと思うんですけど、
え、でもチェックされたよね?って言うから、
あ、チェックされました?って言って、
チェックされたけどここはトルデジャンのエイドで、
トルデグラシエのオフィシャルエイドじゃないですよね?とか言って、
で、言い張ってるんですよ。
だから、そこに会員ベッドみたいなのが並べてあって、
そこは山小屋じゃなくてレストランなんですよ。
だから寝室みたいなのがなくて、
そのエイドの一角に会員ベッドが並べてあるみたいな感じで、
多分そう思い込んじゃったのかもしれないんですけど、
なんか、私は次のエイドで寝ますとか言って、
次のチェックポイントで寝ますとか言って、
言うんですけど、チェックポイントとエイドって別で、
なんか、あの、GPSデータにチェックポイントって入れれるじゃないですか、
ウェイポイントかな。
で、それがコルとか、各コルとかも入ってるんですよ。
で、誰も人がいないようなところ。
で、あとエイドも入ってるんですよ。
で、私スントの時計使ってるんですけど、
他の時計でもそうなのか分かんないんですけど、
スントの時計だとデータ入れとくと、
そのチェックポイントまであと何キロっていうのが出てくるんですよ。
で、次のチェックポイントまであと何キロだから、
そこ行って寝ようとか思ってて、
しかもそこがエイドだってなんか思い込んでるんですよ。
で、ぐっちぃさんとえちらほちら登って行って、
で、そこに着いた時に、もうコルなんですよ、ただの。
近藤淳也
峠があるだけっていう。
丹羽薫
ぐっちぃさんに次のチェックポイントで寝ますとか言ってて、
行った時にコルで絶望して、あれ、エイドないですねとか言って。
再出発と感じた興奮
丹羽薫
そう、そんな感じで認知機能はすごい落ちてたんで。
近藤淳也
そうですね。それも最後ってか200キロ台とかどのとこですか。
丹羽薫
それどのあたりかな。
それ200キロくらいかな。まだ200キロ行ってなかったかもしれないですね。
なんで、本当はもっと寝たほうが良かったかもしれないですね。
なるほどですね。
まあ、幻覚見たら寝ようと思ってたんですけど、幻覚見なかったんですよね。
近藤淳也
まあ、そんだけテンション上がってたっていう。
いやー、でもかわりさん、やっぱりレース好きなんですね。
丹羽薫
多分ね、自分でも今回思いました。
近藤淳也
聞いていいって思ったのは、レース好き、あと勝負好きなんだなっていう。
まずそもそも、そんだけ興奮するってやっぱりだいぶ好きなんだなって思いましたけど。
丹羽薫
ですね。なんかレース、ずっと今までレース年4,5本とかやってきてて、去年不完全燃焼で2本しかなかったじゃないですか。
だからなんか、余計今までコントロールできてた、そういうレース好きの気持ちが爆発してしまって。
近藤淳也
もうここはちょっとバカに。全部ぶっこむぞみたいな。
丹羽薫
爆発してしまったんだと。
近藤淳也
あー、そうか。いやでも、いや尊敬しますよ。
丹羽薫
この年、まあ同い年なんでね、僕。75年はいますけど。
そうですね。
近藤淳也
この年でそんなにレースの現場にいて、興奮して走ってるかわりさん。
丹羽薫
いや、20代かっていうね。
よくやるわっていうか。
青い走りをしてしまいました、本当に。
近藤淳也
いやいやいや、若いなって思いますよ、本当に。
丹羽薫
本当にあの、そんなに興奮して、やったぜこれ表彰台行けるぞって言って、楽しくなっちゃってるかわりさんもなんか面白いなって思います。
近藤淳也
そうか。じゃあその280キロぐらいのところで、いきなり戻してしまって。
丹羽薫
そうですね。
でも、本当はもっと長くいたほうがよかったけど、30分寝て。
30分1回寝て、起きて、まだフラフラで物が食べれなかったんで、もうちょっと寝るって言って、寝て、物を食べて、トータルでたぶん3時間ぐらい滞在して。
近藤淳也
そこはちょっと休んだんですか。
丹羽薫
はいはい。でもそれですごい抜かれたと思ったんですよ。
で、若岡さんにごめんね、すごい待たしてって言って、サポート寒い中待ってくれてるんで、で、すごい抜かれたよねとか言って言ったら、そう思うでしょとか言って、
後ろの選手、まだ前の映像についてないんですよって言われて、でもすげえこれはまだいけると思って、またスイッチが入ってしまって。
で、行ったんですけど、気持ちはそうやって行きたいっていう気持ちになったけど、やっぱ体がついてこなかったですね。
もう途中から本当にフラフラして、で、すごい結構寝たはずなのに、歩いてると、もう歩きしかできないから歩いてると眠くなってくるんですよ。
で、その辺の草むらで10分ぐらい寝たりとかしながら、なかなか進まないなと思って進んでって、そしたらやっぱり体温も下がってきて。
過酷な挑戦
丹羽薫
で、これ食べないと体温が維持できないと思って無理やり物を食べたりとか、ジェルは平気で飲めてたんで、ジェルは飲んでたんですけど、
もう45分でタイマーセットして、タイマーが鳴ったら補給するっていう風にしてるんですけど、タイマー鳴るのが恐怖でしかなくて、食べたら戻すかもしれないと思って。
で、もうタイマー鳴ったら恐る恐るジューってちょっとずつジェルを飲むみたいな感じで、固形物は本当は取ったほうが良かったんでしょうけど、怖くてやっぱり戻すかもと思って怖くて食べれなかったですね。
そんな感じだったんで、体温もあまり維持できなくて、で、泊まってばっかりだからすごい寒くなってきたりとかして、本当ポリゴン持たせてくれて命拾いしたなと思って。
近藤淳也
あ、そこまで持ってなかったのを。
丹羽薫
そうですそうです。
近藤淳也
それは何キロだったんですか。
丹羽薫
それがその280キロぐらいのグレッソネっていうところを出るときに。
近藤淳也
それがまさにそこだったんですね。
丹羽薫
そうです。持たせてもらって。
近藤淳也
じゃあそこからリタイア結構近いんですね。
丹羽薫
そうですね、10キロぐらいかな。
あ、そんなすぐなんですか。
近藤淳也
そうなんです。
その、調子良いと思って走ってて、戻して気づいたから10キロなんですか。
丹羽薫
そう、そうなんです。
えー。
近藤淳也
そうなんですよ。
すごい変化ですね。
うんうん。
あ、そうなんだ。
じゃあその厚着っていうか温かい服着て歩き出したけど全然力なくて、10キロ行ったところでも動けなくなっちゃった。
リタイアの決断
丹羽薫
はい、もう力尽きて、はい。
近藤淳也
えー。
丹羽薫
そうなんですよ。
突然の。
もう突然、本当に突然ですね。
終わりだったんですね。
そうそう。だから自分でもそれを受け入れるのにすごい時間がかかって、
本当にリタイアするのかどうかっていうのもすごい迷って、
はい。
後からあの、GPSのログ見ると、
うん。
うろうろうろうろしてるんですよ。行ったり来たり。
あ、その。
戻ろうとして、
はい。
やっぱりやめようっていうので進んでたりとか、また戻りかけてまた進んでたりとか、
うんうん。
むちゃくちゃうろうろしてるんですよ。
えー。
近藤淳也
あ、それ覚えてないんですか。
丹羽薫
いや、その、うろうろしてたなーっていうのは覚えてますけど、
後からログ見るまでは忘れてましたね。
近藤淳也
あ、そうですか。
はい。
いやー、だいぶ、
丹羽薫
はい。
近藤淳也
急に、しかもなんていうか、280っていうのがまた微妙な距離ですね。
丹羽薫
そうですね。
近藤淳也
意外と行ってるじゃないですか。
丹羽薫
はい、そうなんですよ。
近藤淳也
そんなに行ってたのに急に来るんだっていう。
丹羽薫
そうですね、3分の2くらいかなまで終わってるんですよ。
はい。
ライフベースも最後のライフベース通過してるんですよ。
はい。
なんで、もう自分の中では行けるって信じてて、
うーん。
疑いもしてなかったんで、
はい。
あとはどれだけPRローションに頼るかぐらいしか考えてなかったんで。
はい。
で、あとカツサプっていうのも飲んでて、
はい。
カツサプも筋肉の乳酸値を上がらないように維持してくれるんですけど、
うん。
それもずっと聞いてた感じで、
だから筋肉がすごい疲労して太ももがパンパンになってみたいなのは一切なかったんですよ。
へー。
なんかもうこのまま行けるっしょみたいな感じで、
うん。
自分の体の強さとか、そういうのを過剰にちょっと判断してたかなと思いますね。
近藤淳也
でもその筋肉とか、なんか骨とかじゃなくて、
うん。
何かこう、何ですか、元気っていうか、
丹羽薫
はい。
近藤淳也
何かもう体の力が急に切れたみたいな。
丹羽薫
切れた。本当電池が切れたみたいな。
近藤淳也
そういう感じなんですよね。
丹羽薫
そうですね。
近藤淳也
本当に具体的に言うと、何ですか、もう歩けないって感じだったんですか、最後。
丹羽薫
そうですね。最後はもう歩けないっていう感じでしたね。
近藤淳也
それは寒い感じ。
丹羽薫
もう最後はレスキュー呼んでから、
はい。
なんか絶対にその場所を動かないでほしいって言われたんですよ。
はい。
で、座標がGPS端末を、衛星端末をトラッキングのために選手みんな持たされてるんですけど、
うん。
それにSOSボタンとかあって、それを押すとその現在地の座標が最後に記録されるっていうシステムみたいで、
はい。
でもう座標を確定してるんで、その場所を動かないでくれって言われて、
うん。
で、エマージェンシーシートに車あって、でずっと回ったんですけど、
うん。
だからそのすぐ山の中だから来れないじゃないですか。
まあそうですけどね。
で、なかなか来ないから、すごい寒くなってきて、
うん。
ブルブルブルブル震えだしたんですよ。
うん。
で、ブルブルブルブル震えだして、いや寒いなあみたいになって、
ちょっと元気になってきた感じがするから、動こうかなと思って、
で、多分来た道から来るでしょうと思って、動こうとした瞬間、そっちに降りて行こうとした瞬間、
上から逆方向から救助に来てくれて、
あ、動かなくてよかったと思って。
そうですね。反対から来たんですよ。
近藤淳也
そうなんですよ。
丹羽薫
うん。
なんかまあそれぐらい急になんか動けなくなって、しばらくその、体感、実際どれくらいだったかわかんないですけど、
体感的には1時間ぐらいそこで待ってたっていう感じがしますね。
うーん。
実際はもっと短かったかもしれないですけど、
うん。
近藤淳也
まあでも止まるまではそこまで寒くは。
丹羽薫
そうですね。ポリゴン着てたんで、そんな寒くはなかったですね。
近藤淳也
でももう歩けないっていう感じなんですね。
歩けないっていう感じになっていったって。
まあ10キロ戻るのも難しかったってことでしょうね。
丹羽薫
そうですね。動くとウェーって戻しちゃうみたいな感じでしたね。
はあ。
もうじゃあそれ経験したこともないような状態だったんですかね。
そうですね。あんだけ戻したの本当初めてでしたね。
近藤淳也
うーん。
何なんですかね。どういう状態なんでしょうね、体って。
丹羽薫
かなりですね。
近藤淳也
こう。
丹羽薫
食べなさすぎたので胃が空っぽになったのと、
あと飲まなさすぎて、
結構上の方ってグレッスの辺から下ってくる時とかも、
上の方って寒かったんですよ。
うーん。
だから水飲むのもその45分に1回、
なんか食べた時に水を一口二口飲むぐらいしか飲んでなかった。
うーん。
まあサポート曰くほとんど持って行った水が減ってなかったって言ってたんで。
ああそう。
そういうちょっと飲まなさすぎて脱水もあったのかもしれないですね。
ああ。
うーん。
近藤淳也
まあいろいろちょっとなんかいつもと違う状態って感じ。
そうですね。
極限状態みたいに続きすぎて、体がもう無理ですって。
丹羽薫
それはあると思います。
多分もう体が全然サイン出してるのに全部無視されるから、
もう強制停止みたいな感じ。
近藤淳也
もう無理ですって。やめてくださいって。
全て拒否しますみたいな。
そうそうそうそう。
だったのかも。
丹羽薫
多分それが一番大きいと思います。
やっぱ体の声を聞いてやるって大切だなと思いました。
近藤淳也
その、じゃあ休憩をもっと取ってたら、とかペースをちょっとゆっくりいってれば、
全然完走はできたかなっていう。
そうですね。
丹羽薫
感じですかね。
そうですね。おそらく。
近藤淳也
その、まあ例えば最後のエイドでもっと休んでたら、
別に前半同じペースだったとしても最後まで行けたりしたんですかね。
丹羽薫
どうでしょうね。その最後のライフベースで、
リタイアしてから最後のライフベースに送ってもらって、
で、まあ、
医務室でドクターに見てもらって、
で、まあ、
問題ないって言って、
で、ちょっとここで休んでいきなさいみたいに言われて、
しばらくそこで寝たんですけど、
まあ相変わらずもうつらすぎて寝れないんですよ。
近藤淳也
えー。
再挑戦の意欲
丹羽薫
で、寝れなくて、
でも朝までとりあえずもう夜明けが近かったんで、
で、時間潰して、
で、サポートに連絡しなきゃみたいな感じで、
で、そしたらちょうどサポートがエイドの外に来てくれてて、
で、一緒に、
あの、
どうしようかって言って、
で、
あの、ルクタスアドベンチャーズっていうツアーやってる会社が取ってる車内が近くにあるから、
そこで休んでっていいですよって言ってくれて、
で、そこにお邪魔して、
なんかあったかいお味噌汁とかいろいろもらって、
で、ずっと食べれないから、
シルモンばっかり飲んでたんですよ、ジュース飲んだりとか。
で、
だいたい回復するのに、
丸一日かかったんで。
近藤淳也
あ、そうなんだ。
うん。
じゃあもうちょっと休んでればいけてたってレベルじゃないぐらいに。
丹羽薫
そうですね。
丸一日ぐらい休まないと、
いけなかったかなっていう感じですね。
近藤淳也
じゃあもうその時点ではもう結構体的には、
ちょっと無理で、
丹羽薫
そうですね。
もし考え直すなら、もっと手前からのペース。
そうならないように気をつけてなきゃいけなかったかなと思います。
近藤淳也
なるほど。
だいぶ追い込んだんですね。
そうですね。
ほんとに。
丹羽薫
そうなんですよ。
だから、なんか280キロしか走ってないのに、
終わったとき、終わった後とかに、
なんかいろんなところの皮がむけ出して、
なんか顔の皮がブワーってむけ出したりとか、
免疫力がすごい下がったんですかね。
栄養不足かなんかわかんないですけど、
背中の皮とかもすごいむけたりとか。
近藤淳也
髪の毛も抜けるし。
丹羽薫
髪の毛も抜けるし、もうボロボロでした。
近藤淳也
体重とかはどうでした?
丹羽薫
体重もすごい減りましたね。
もう全身の、その測ってないかわかんないんですけど、
全身の骨が浮いてるような状態。
近藤淳也
そうですか。
だって、徳本純子さんがね、
香里さんが来てくれたけど、すごいちっちゃくなって、
心配になりました。
香里さんなんかちっちゃくなってますよ。
丹羽薫
思いましたって言ってましたけど。
そうなんですよ。
だから、だいぶ身を削って走ってたんだなっていう。
近藤淳也
すごいな。
でも、この年でそこまで追い込めるっていうのは、
逆にほんと尊敬しますけど。
丹羽薫
本来こういう。
落ち着けてくださいよ、本当に。
そうですね。
本来こういう長いレースって、
年いってる人が結構活躍したりするじゃないですか。
そうですね。落ち着いててね、みんな。
それはやっぱ落ち着いて、
冷静にレース展開ができるからだと思うんですよ。
なのに。
いや、若いってことですよ。
近藤淳也
若返ったけど。
丹羽薫
気持ちが若い。
いやいやいや。
今までできてたことができないっていうのは、
ほんとダメだなと思って。
もう反省しきりです。
近藤淳也
そうですか。
無事に帰ってきてくれて。
丹羽薫
そうですね。
ただもう来年もう1回ネーロン峠を越えなきゃいけないっていうのだけが、
恐怖でしかないですね。
もうできれば、ほんと辞めたときも一番何が頭に浮かんだかって言ったら、
もう1回ネーロン峠をやるのは嫌だ。
だから辞めたくないっていうのが一番にありました。
近藤淳也
そうなんですか。そんなに怖いんですね。
丹羽薫
怖かってですね。
近藤淳也
でも、やるんですか、また。
丹羽薫
そうですね。このままじゃ終われないっていう気持ちがやっぱり強いのと、
今回サポートしてくれたり、サポートしてくれたマルタンと若岡さんとかに対して、
挑戦とリベンジについて
丹羽薫
言ったら恩返しできるのって、どうやったら恩返しできるのかって言ったら、
私がもう1回挑戦して、今度はうまくいって表彰台に立ってっていうのが、
たぶん一番の恩返しになるかなと思ってて。
で、応援してくださっている皆さんに対しても、
やっぱり今回1回失敗してからじゃあもう私辞めますじゃなくて、
次絶対その失敗を糧にリベンジしてっていうのが、
一番恩返しになるのかなと思って。
だからやっぱりこのままじゃ終われないなっていう気持ちが強いです。
近藤淳也
なるほど。グラシェの借りはグラシェで返すっていう。
丹羽薫
そうですね、それしかないですね。代わりのレースないですね、これの。
近藤淳也
450キロ、300マイルカテゴリーっていうのがあるのかどうか知らないですけど。
そんなにないですよね。
丹羽薫
ないですね。
近藤淳也
1個ぐらい?
丹羽薫
そうですね、あとは何だろうな。
ちょっと分かんないですね。
近藤淳也
なんか200マイルはね、ドルデジアン頂点ちょっと。
丹羽薫
距離だけだったらあるんですよ、400キロとか。
ただ結構フラットなレースだったりとか、
こういうやばいコースで450キロっていうレースは、
たぶんグラシェしかないんじゃないかなと思います。
近藤淳也
あまり他にもカテゴリーのない。
トランスジャパンとかですかね。
丹羽薫
でもトランスジャパンはロードがすごい多いじゃないですか。
たぶんナビゲーションもそんなに難しくないじゃないですか。
だからやっぱり難易度的には相当高いと思いますね。
小野さんもくちぃさんも両方やられてるんですけど、
あの2人が口を揃えてやばいっていうレースなんで、
もう来年最低絶対完走はしなきゃいけないなと思って、
もう早くこの宿題終わらせたい。
近藤淳也
そういう前向きな気持ちになってよかったですね。
じゃあまあとにかく無事にというか、
無事と言っていいかわからないですが、
生きて帰ってきてくれてありがとうございましたというか、
よかったですという感じですけど、
今季はまずレイクビアがあって、
南アフリカも行かれる。
丹羽薫
そうですね、11月の21日からかな、
南アフリカでレースがあるんで、
もうそれは本当寸前に入って、
レース走ってすぐ帰ってくるみたいな形なんですけど。
近藤淳也
それもすごい場所でやりますね。
丹羽薫
そうなんですよ、ケープタウン南アフリカの。
で、なんか治安があんまり良くないんですよね。
近藤淳也
なんかね、イメージそうですけど。
丹羽薫
怖いんで、あんまり前入りして一人で思想とかするのも危ないかなと思って、
本当は思想とかしたいですけど、
もうぶつけ本番で走ろうと思ってます。
近藤淳也
キーとかあるんですか?
丹羽薫
どうなんでしょう。
コース結構テクニカルだとは聞いてますけど、
まだちゃんと勉強できてないです。
近藤淳也
じゃあ今シーズンそれがあって終わり?
丹羽薫
はい、終わりです。
近藤淳也
はいはい。で、来年はまた?
丹羽薫
来年はもう宿題があって、
リンジャニも結局完走できてないんで、
リンジャニも宿題をちゃんとやろうと思ってて、
近藤淳也
一応今日リンジャニの主催者にリベンジしますっていう宣言をしました。
丹羽薫
谷川さんもなんかその後調子崩しましたよ。
近藤淳也
いや、あのレースもやばいレースでした。
丹羽薫
でしょ?その2個も大丈夫ですか?
あのね、怪我さえしなければ大丈夫だと思います。
近藤淳也
シーズンオフに怪我をしないっていうのがやっぱり一番大切ですね。
丹羽薫
じゃあリンジャニ行って、
近藤淳也
はい、で、グラシエ行って。
丹羽薫
グラシエっていうのが来年。
近藤淳也
はいはい。
丹羽薫
なるほど。
近藤淳也
もうそれに全集中します。
あ、全集中。
はい。
もうあの50歳の年ですけど、
いつまでやるんですか?いつまでやるんですかって言い方したらあれですけど、
丹羽薫
どこまで行けそうなんですか?
自分でも分からないんですけど、
今年そのグラシエ走ってて、
あの正直リンジャニの時は足もまだ痛かったし、
もう私早く走れないかもしれないなと思ってたんですよ。
でもグラシエの時にまだまだ行けるんだと思ってしまって、
近藤淳也
それもあってテンション上がってしまったと思うんですよ。
丹羽薫
うーん。
なんで。
近藤淳也
なるほど。
ちょっと夢を見たというか、
そうですね。
丹羽薫
あの先を見たいみたいになってるんですかね。
そうですね。
まだついていけるなみたいな、
うーん、思っちゃったとこがありますね。
うーん。
今年女子がコースレコード10時間短縮して出してて、
近藤淳也
そうなんだ。
丹羽薫
でも、
でもそこと競ってたっていうか、
そうですね。
はい。
それがそんなに遠くなかったって考えたら、
やっぱまだ行けるんじゃないかな。
100マイルとかほんとスピードレース化してるんで、
わかんないですけど、
まあ450キロだったらまだ行けるんじゃないかなみたいな。
近藤淳也
ちなみにトップの方何歳ぐらいの方だったんですかね。
丹羽薫
いくつなんでしょうね。
見た目若そうでしたけどね。
若いって言ってもその30代後半とかぐらいかなっぽく見えましたけどね。
そっか。
近藤淳也
じゃあまあまだまだやるぞっていう。
そうですね。
丹羽薫
なんか昨日お友達で57歳の人とちょっと話してたときに、
50代前半なんてまだまだ若いよって言われました。
50代後半になったらさすがに体力の低下感じるけどねって言ってたんで、
勇気もらえました。
近藤淳也
前半はまだまだ若いと。
丹羽薫
若いらしいです。
まだヒヨッコらしいです。
近藤淳也
そうですか。
丹羽薫
はい。
近藤淳也
もう一回始まってる感じするな。
わかんないですけど。
南アフリカのレースと計画
丹羽薫
ねえ。
近藤淳也
あのUTMBで最初だけついていけて、
なんかこの先が見たくて来年も挑戦しますって言ってるちょっと若い選手みたいな感じになってませんか。
丹羽薫
確かに確かに。
そうですね。
近藤淳也
ああそうか。
いやあ。
まあじゃあ来年以降もぜひね応援しております。
丹羽薫
ありがとうございます。
ぜひ一旦浦市への感想みたいな感じにしますけど。
はい。
近藤淳也
なんか長いレースちょっとずつ日本人増えてるんじゃないかと思うんですけど。
そうですね。
丹羽薫
今回グラシエも結構参加されてましたね。
そうですね。
近藤淳也
トルデジアンの方も6人ぐらい出てたんですかね。
はい。
その辺はどう見てますか。
そうですね。
丹羽薫
やっぱそういう需要があるんだなっていうのと、
みんながその100マイルじゃ飽きたらなくなってきてるのかなみたいな、
次の挑戦を求めてるんかなと思います。
近藤淳也
ああやっぱそうなんだ。
すごいですね、みなさんもね。
丹羽薫
そうですね。
でもやっぱり長いレース、特にやっぱ乾燥してなんぼだと思うんで。
これはいつも私は思ってるんですけど、
ここまでこの順位だったっていうのは何の意味もないなと思ってるんで、
やっぱ今度はちゃんと乾燥しようと思ってます。
近藤淳也
香里さんは100マイルはね、多分本数的に今まで多いと思うんですけど、
ドルデジャーの330とか450って、
なんかどうですか、全然違う感じですか。
丹羽薫
そうですね、やっぱり睡眠が戦略の一部になってくるから、
100マイルは寝なくてもいける範囲じゃないですか、
それがそれ以上の距離になってくると、
睡眠も戦略の一部になってくるんで、
より難しくなるっていうのが面白いかなと思うんですよ。
特に私はちょっと睡眠障害があるんで、
普段からあんまり寝れない人なんですよ。
それが200マイルぐらいまでだとプラスに働くんですよ。
近藤淳也
もう寝なくていけるみたいな。
丹羽薫
そうそう、それがやっぱ450キロになると、
ちょっとこの睡眠障害を何とかしないとダメですね。
興奮したら寝れなくなるとか。
近藤淳也
どう寝れるかがむしろ。
丹羽薫
寝たいところで寝れるっていうのは重要だなと思いますね。
やっぱくっちさんとか見てたら、
よく食べてよく寝てよく走ってっていう、
ちょっと戦い方が全然違うなと思って。
近藤淳也
なんか今回その中谷さんのボイシー聞いてたら、
その50キロレースやって一眠りして回復して、
みたいな感じで100マイルレースより早かったって。
丹羽薫
あーなるほど。
近藤淳也
え?って思って。
トルディジアンってそういうレースだっけ?って。
なんかその1日レースを何回もやってるみたいな感じで言ってて。
また全然違いますよね、たぶん河合さんの感覚は。
丹羽薫
そうですね。
近藤淳也
そういう睡眠の取り方で、走り方もだいぶ人に違うんですかね。
丹羽薫
変わるんだと思います、はい。
もう私がものすごい強くなって、
もう全てを凌駕するぐらいの強さを。
どういうことですか。
寝ずに最後まで行っちゃう。
寝ずに最後まで行っちゃう。
近藤淳也
いやいや、もうやめてください。
体壊れますよ。
まあ程々にちょっとね、ぜひ、はい。
していただければと思いますけど。
そうですね。
はい、じゃあまあ今後も活躍期待しておりますと。
はい、ありがとうございます。
あとまあレイクビア近いですけど、なんかそちらは。
丹羽薫
そうですね、レイクビアも今晩ブリーフィングがあったりと、
もうあと残り1週間かな。
なので準備に追われてますけども、
当日のお天気は今のところちょっと良さそうな感じではあるんで。
気温も安定してる。
走る人にとってはもしかしたらちょうどいいか、
ちょっと暑いぐらいかなぐらいで。
まあボランティアの皆さんにとってはちょっと寒いかもしれないですけども、
恵まれた環境なんじゃないかなと思うんで。
もうとにかく今思うのは事故なく終わってほしいっていう、
それだけですね。
レイクビアのコースもトルデグラシエほどではないにしても、
相当ヤバいコースなんで、
本当怪我人とか出ないのを祈るだけですね。
はい。
近藤淳也
じゃあちょっとね、僕もごめんね。
長距離レースの戦略
丹羽薫
入らせてもらいますので、ぜひ大会成功させていただいて。
そうですね、レイクビアいろいろ新しい取り組みを今年やるんですけども、
一つがYouTube配信をします。
近藤さんが指揮を取ってくれてYouTube配信するんですけど、
純実況みたいな、なかなか電波入りにくいところもあるんで、
リアルタイムでは難しい箇所もあるんですけど、
そういう配信をしていくっていうのと、
あといろいろグッズを作りまして、大会オフィシャルグッズを作りまして、
そういうのの販売も会場でありますし、
受付会場、ゴール会場で販売もありますし、
あとピクスーンっていう写真販売システムを導入することにして、
今まで海外のレースとか行くと、
大体顔認証で写真が選べて、
昔ゼッケンの番号だったじゃないですか、
でもゼッケンの番号って写ってる時と写ってない時とかもあったりとかして、
なかなか自分の写真がちゃんと出てこなかったりとかあったんですけど、
この顔認証システムはもうすっごいちっちゃく写ってるのまで識別して、
ピックアップしてくれて、
これあなたの写真ですよみたいなバーって何枚も出てきて、
それを1枚でも購入できるし、まとめてでも購入できるみたいな形で、
そういうのが今までオールスポーツとかでやってて結構高い値段だったんですけど、
相当お安く購入できるように設定してるんで、
3枚以上で税込みで5940円とかかな、
だから今まで万多分超えてたんで、
新技術とレースの進化
丹羽薫
そういう新しい取り組みをいろいろとやることになってるんで、
皆さん楽しみにしてください。
近藤淳也
河森さん結構そういう新技術導入しますよね。
丹羽薫
前向きですね。
結構ね。
近藤淳也
面白いと思います。
お好きなんですかね。
丹羽薫
そうですね。
毎年レース新しいことできたらいいなっていうのはありますね。
近藤淳也
ライブでもね、一体感を見ていただけると思いますし、
IBUKI関係機材を相当にして頑張りますので、
丹羽薫
よろしくお願いします。
近藤淳也
ぜひ見ていただければと思います。
まず本当帰ってきてくれてありがとうございますという感じで、
レイクビア頑張りましょうっていうのと、
今後の活躍も期待しておりますので。
分かりました。
丹羽薫
来年頑張ります。
皆さん応援よろしくお願いします。
近藤淳也
河森さんでした。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
丹羽薫
さよなら。
01:17:59

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