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近藤淳也
おはようございます。おはようございます。 フワハラ君、初めての100キロレースの挑戦をおめでとうございます。
ありがとうございます。おめでとうございますでいいんですかね?
なんていうレースに行ったんでしょうか? 6月17日から開催されていた奥武蔵ロングトレイルレースの105キロの部に参加してきました。
桑原佑輔
奥武蔵ロングトレイルレース、今年初めての大会? そうですね、はい。今年初めてで、でもすごくて500人以上が参加されているレースでした。
近藤淳也
すごいね、いきなり最初の大会で? そうですね、初開催で500名超えの。思ったより規模が大きかった。
桑原佑輔
本当ですか? 多分ショートとロング、2つカテゴリーがあって、多分未出草の方もいらっしゃいますけど、ロングだけで500名超え。
ロングで500人? ショートは確か1000人ぐらい募集されていたと思います。
そんな規模なの? めちゃくちゃ大きい大会でした。
近藤淳也
思ってたのと全然規模が違った。 第1回大会の長いやつって、近年は100人ぐらいの規模のやつとかが始まるのが多かったから、勝手にそういう想像してたけど、
桑原佑輔
じゃあ合わせて1500人とかそういう規模だったんですか? でしたね。
近藤淳也
すごいね。で、桑原くんが出たのが105のロングってことですね。それが一番長いやつだったんですよね。
長いところでしたね。
じゃあ人生初100キロの大会に、初開催のやつに出たってことですけど、今までの最高は?
桑原佑輔
今までの最高は、去年の12月に出た熊野古道のトレイル、熊野古道ロングトレイルですかね。が最高で、それが50キロでした。
近藤淳也
今まで最高50キロだったのが、今回、いきなり倍の100キロに挑戦しました。
で、夜通しの経験はあったんでしたっけ?
夜通しの経験も練習でもなく。
初めて。
桑原佑輔
初めて夜通しを経験する、しかも距離が倍に伸びて、てな形で出場してきました。
近藤淳也
一応ナイトランの練習はしてたんでしたっけ?
桑原佑輔
ナイトランは、そうですね、少し練習はしていて、職場から帰るときに1時間ぐらいナイトランで帰る、みたいなことはしていました。
近藤淳也
そうだよね、仕事帰りに今からちょっと東山トレイル走って帰りますとか言って、ヘッドライトつけて帰ってて、あの頃は結構めっちゃ気合い入ってるやんって思ってたんですけど。
桑原佑輔
そうでしたね。
近藤淳也
練習としてはどういう仕上がりだったんですか?
桑原佑輔
練習としては、そうですね、結構週末に出張に行く機会も多く、出張に行っては自分の練習をする量は減っていき。
近藤淳也
まあね、いぶきの仕事でちょっと毎週末がレースみたいなのが3月ぐらいから結構増えたのかな?
桑原佑輔
増えましたね、多分その半分以上、半分ぐらいですかね、は出張行って、まあレースを見守る方でずっと行っていたのが多くて、その分それを言い訳にと言いますか、自分の練習量が思ったよりも上がらず。
近藤淳也
確かに冬の間の方がまだ走ってた感じだったのかな、レースが少ないとき。
桑原佑輔
そうですね、冬の間はさっきストラバ確認したんですけど、大体100何キロぐらいは月間で走ってて、マックス150ぐらいまでは走ってたんですけど、先月を見たら50キロしか走ってなくて。
近藤淳也
直前になって3分の1に減っちゃってたっていう。
まあ週末全部仕事だと確かに難しいよね。
桑原佑輔
まあ合間見つけてやればよかったんですけど、そこまで自分ができてなかったって感じでしたね。
近藤淳也
はいはい、でまあじゃあ結果はどうでした?
桑原佑輔
63キロの英都を超えたところで、距離的にはおそらく65キロぐらいでリタイアという形になりました。
近藤淳也
はいはい、じゃあ3分の2ぐらいで辞めてしまったと。
桑原佑輔
辞めてしまいました。
近藤淳也
ああそうですか、残念でした。
桑原佑輔
いや残念でした。
近藤淳也
どうですか?ちょっと感想は。
桑原佑輔
いや感想としては、良かったところとしては本当に今まで走ったことない距離を走れて良かったなと思いつつ、想像以上にきつかったです。
近藤淳也
想像以上にきつかった?
はい。
じゃあ気持ちとしては、練習はちょっと減ってたけど、何とかいける感想はできるかなぐらいには思ってたんですか?
桑原佑輔
そうですね、まだ自分自身がそこまで体力ないわけじゃないしいけるかなとは思ってたところでしたけど。
近藤淳也
なるほど、体力もある程度自信はあったし、年もまだ20代?
桑原佑輔
そうですね、20代です。
近藤淳也
20代で若いし、まあまあ何とかなるだろうみたいな気持ちだったんですね。
桑原佑輔
気持ちで望んだら見事に撃沈しましたね。
近藤淳也
そうか、何があったんですか?
桑原佑輔
そうですね、ちょっと振り返ってみると、ちょっといろいろ計画の大雑把なところもありまして、そもそも前日仕事を夕方ぐらいまで京都でしてから新幹線に乗って会場に向かって、
大体9時とか10時ぐらいには着いて、9時までの受付だったので、9時ぐらいに受付をして済ましたんですけど、
その1週間前ぐらいに思ったのが、俺、宿取ってないなと思って。
え?
近藤淳也
え?それ気づいてなかったの?
桑原佑輔
そういえば申し込みみたいなのあったけど、無しにしてなかったっけと思って、実際取れてなかったんですよ。
で、調べたら、1500人ぐらいが出場される大会なので、宿がなくて。
近藤淳也
それに1週間前に気づいたの?
はい。
なるほど、なるほど。
桑原佑輔
でも大会のページを見たら、たぶん似たような人たくさんいたみたいで、体育会も開放してますみたいな。
近藤淳也
じゃあザコネみたいなのができた。
桑原佑輔
そうですそうです。近所の小学校と中学校を1個ずつ男性女性でやってて、そこにたぶん100人以上いたと思うんですけど。
近藤淳也
避難所みたいだね。
桑原佑輔
ありがたいことに途中で地元の方で思想とかもしっかりされてる方がいらっしゃったので、
その方と一緒に走ろうってなって進んでいってたので、
その方のスケジュールを聞いて、似てたので、
じゃあもうそれに合わせていきますって進んでいきました。
近藤淳也
なるほど。
じゃああんまりそのスタート直後に、
みんなだいたい、特に男の人とかで多いのは、
周りにつられてペースを上げてしまうみたいな人が多いけど、
あんまりそういうのはないのかな?
桑原佑輔
なかったですね。もう最下位でいいやぐらいで走ってました。
近藤淳也
そこの精神は落ち着いてたんですね。
桑原佑輔
めちゃくちゃ落ち着いてました。
近藤淳也
そこはいいよね、じゃあ。
全然飛ばして入ったとかじゃないんやな。
桑原佑輔
全くなかったですね。
近藤淳也
じゃあレース運びとしては結構理想的な配慮してるんじゃないですか?
桑原佑輔
だと思います。
これ多分この人たち最下位だなみたいな人が何人もつらなってたんで、
その中の一人でいました。
近藤淳也
そうなんだ、じゃあもう本当に最高位でスタートしていった。
でもそれでいいって思えてる時点で落ち着いていいですね。
桑原佑輔
ちょっとわからなすぎて、
いろんな人に飛ばしちゃダメだよっていうことを言われたので。
近藤淳也
みんな決まってそれを言ってたもんね。
初めてだし、ちょっと言い付けを守っていこうと思いました。
なるほど、じゃあその地元でコースも分かってる人と一緒に行って、
2人で行ったん?
桑原佑輔
途中でもう一方、愛知の方だったんですけど、
最高が70キロぐらいで今回100キロ頑張って完走したいって人がいらっしゃって、
ちょうどさっきの地元の方というかその方も含めて、
最高でまだ100キロ行ったことがなくて、
今回ちょっと初めて完走したいって人たちでちょうど集まれたので。
近藤淳也
地元の方も初めての100キロだった?
桑原佑輔
そうですね。
それまでの最高は40キロっておっしゃってて、
僕も50キロだったんで、
すごい境遇が似てるなと思いながら、
その方は本当に思想とかをしっかりされてたので、
この後こういうふうになるみたいな情報をすごい教えてくださってて。
近藤淳也
いいね、助かるねそれは。
桑原佑輔
めちゃくちゃ助かってました。
それがなかったら多分60キロも逆に走れてなかった気もします。
近藤淳也
なるほど。
そうですね。
桑原佑輔
なので3人で最初のエイドから、
リタイアする直前のエイド4の手前ぐらいまではずっと3人で進んでました。
近藤淳也
なんかいぶきで見てたら、
総が言っても最初は結構順調に進んでたように見えたけど、
山が緩いのかな?
桑原佑輔
そうですね。
最高でも500キロぐらいで、
かなりその後に比べると緩やかな傾斜。
近藤淳也
それでか。
結構進むなと思って大丈夫かなと思って見てたんやけど。
桑原佑輔
それを比べてたら周りの人もめちゃくちゃ速かったんだと思います。
近藤淳也
なるほど。
桑原佑輔
ただ、そうですね。
かなり緩やかな山だったので、
多分いぶきで見るよりかは全体的にすごいゆっくりだったと思います。
近藤淳也
そうなんや。
暑さは?
桑原佑輔
暑さはですね。
天気予報で言うと多分32から4みたいな。
近藤淳也
そうそう。
京都も久しぶりに30度超えて32度とかなって、
暑いなって大丈夫かなって思ってたんやけど。
桑原佑輔
そこは山に助けられたというか、
ほとんどもうずっと木が生い茂ってる状態で、
直接太陽浴びることがほぼなかったので、
途中どうしても日が当たっちゃうところはすごいゆっくり行ったりとかして対応してたので、
暑いとかは全然もちろんあったんですけど、
虫暑さとかは感じていた割には熱中症の傾向とかも一切なく、
水分もかなり飲んでたので、
近藤淳也
熱中症とかそういう暑さ対策の面はかなりできてたかなと思います。
良かった。そうですか。
意外とじゃあそこじゃなかったんですね。
水はいっぱい持ちました?
桑原佑輔
水は最初1.5リットルぐらい持っていて、
途中で足りないことに気づいて、
近藤淳也
エイドごとに、自販とかで買うのはOKだったので、
桑原佑輔
どんどん買い足していって、
最終的には2.5リットルぐらい持ってました。
近藤淳也
そうなんだ。
そっか、途中で買って、それを追加で持ってってこと。
桑原佑輔
持ってって走ってたんで、
エイド缶を2.5リットルぐらいで過ごしていくみたいな。
近藤淳也
やっぱそれぐらいいるんだ。
桑原佑輔
そうですね。多分人より僕が必要だった感じはしますけど。
近藤淳也
じゃあちょっと多めに飲むタイプなんですね。
でもいいですね、それは。
ですね。
じゃあいい相棒も見つかり、
序盤の入りもちゃんとみんなほど沸き巻いたペースで入り、
いい入りじゃないですか。
桑原佑輔
それがどうなったんですか?
近藤淳也
しかもなんかね、その山の解説付きで、
最後まで行けたら夜の山も安心だったのに、
ちょっと飛ばしたせいで、
一人で潰れたようになっちゃったから。
桑原佑輔
そうなりました。
近藤淳也
学びの多いレースですね。
桑原佑輔
いやー多かったですね。
近藤淳也
そうか、その人乾燥したんだ。
桑原佑輔
さっきちょっと僕感動したって。
そうだね。
行けたんだと思って。
近藤淳也
まあでも落ち着いてるんでしょうね。
桑原佑輔
ですね。
近藤淳也
60ぐらいって言ってた?
桑原佑輔
60、それとも61歳っておっしゃってましたね。
近藤淳也
ちょっとさすがですね。
年の子を見せつけられた感じします。
倍以上の人生経験が。
やっぱり一緒に行けばよかったなって思いました。
確かにそこは乾燥できる列車だったんだもんね。
桑原佑輔
はい。
近藤淳也
ずっとついていれば行けた。
桑原佑輔
ついていけばというか、はい。
なるほどなるほど。
その方自身も先行ってっておっしゃってたのもあり、
もともとのその方の予定からも遅れてはいたので。
近藤淳也
自分のせいで乾燥できなかったとなったら悪いみたいなので、
余力もありそうだしどうぞっていう感じだったんでしょうね。
まさにおっしゃおっしゃってました。
でもそこをぐっとこらえられるかどうかみたいな。
桑原佑輔
一緒に行けばよかった。
近藤淳也
若さが出たね。
桑原佑輔
そうなんですよ。
近藤淳也
なるほどなるほど。
ちなみにもう一人の熱中症だった人は乾燥したの?
桑原佑輔
まあリタイアされてました。
近藤淳也
その人はリタイアだった。
桑原佑輔
それは僕がリタイアする直前の江戸で、
一緒にお会いしてたんですけどリタイアしますって言って。
近藤淳也
なるほどなるほど。
桑原佑輔
宣言されてました。
近藤淳也
そうか。
桑原佑輔
いやあそこでしたね。
近藤淳也
それがまあ振り返りですね。
桑原佑輔
振り返りですね。
なるほど。
近藤淳也
まあなんかその体動かなくなった後もちょっと休んだりとか、
だましだまし歩いてたらまた回復するけどね、本当は。
足がけがしてて折れてるとかやったらやめた方がいいけど、
まあ聞いてる限りちょっとこうしんどい。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
ちょっと一個前で飛ばしすぎたんで、
しんどくなっちゃってるだけやから、
ちょっと休んだりとかすると回復したりするんですけどね、
桑原佑輔
長いやつは。
そうですよね。
普段のランナーさんからもよく話を聞くじゃないですか、
ここでこうなったけど途中から回復してみたいな。
それを待てばよかったですけど。
近藤淳也
そうね、そこをだましだまし行ってたらまたちょっと回復したりして、
いけたかもね。
はい。
桑原佑輔
かもしれないです。
多分まあそういう経験もなかったので、
もうこれはだめだなって多分気持ちが落ちすぎたんだと思います。
近藤淳也
どんな気持ち?
なんかもう家に帰りたいみたいな感じ?
どんな感じの思いにとらわれてたんですか、
その辞める決断をしたときは。
桑原佑輔
辞める決断をしたときは、
まあもともとその練習量が少なかったのもあって、
想像以上にいけたよなみたいなところと。
近藤淳也
自分はまずよくやったみたいな感じで。
桑原佑輔
まあそう思わせたいっていうのがあり。
近藤淳也
もう十分やっただろうみたいな。
桑原佑輔
あとはでも見守ってくれてる人もいるよなみたいな。
どうしようかなみたいな感じでしたね。
家に帰りたいというよりかは、
やっぱり想像以上に体が動かなかったので、
どちらかというと、
走れる、そのまま行ける自信はないなみたいな。
次に到着できるのかみたいなところで、
そこが不安すぎるみたいな感じでした。
近藤淳也
気持ちかな。
桑原佑輔
本当に一日経って思うのは、
これはたぶん気持ちの問題だったなって思います。
近藤淳也
まあだいたいテーマが、
かおりさんとかきみのさんの話聞いてても、
なんか気持ちの話が多いもんね。
桑原佑輔
多かったですよね。
近藤淳也
ロングって気持ちなんだなみたいなのは出てきますけど。
なんかやっぱりそういったところですか。
桑原佑輔
そこの気持ちで負けた気はします。
こうやって次の日に、
普通に京都に戻って会社にも来てるわけですし、
近藤淳也
致命的にどっか痛いとかあんまりないので、
桑原佑輔
一日経って、
ああ、メンタルでやられて負けたんだなって思ってます。
近藤淳也
まあまあいい経験ですね。
桑原佑輔
はい。
近藤淳也
いいんじゃないですかね。
なんか普段、いぶきの仕事で、
100キロとか100マイルの大会の運営に入ることがとても多いんで、
すごいいろんな選手の走るのをサポートしてますけど、
どうですか?見方とか変わりそうですか?
桑原佑輔
変わりますね。
近藤淳也
変わる?
桑原佑輔
だって自分自身で60キロ今回走って、
よく考えたら100マイルの選手は、
ここから100キロ走ってるんだなっていうことをそもそも考えて、
いやいやいや、ちょっとと思いましたね。
本当?
近藤淳也
あそこから100キロってちょっと想像つかないみたいな。
そうですね。
桑原佑輔
今の自分だと想像がつかない範囲だなと思ったので、
あの大会に、そういう大会に出られてる方って本当にすごいんだなって、
肌で感じました。
近藤淳也
なるほどなるほど。
はい。
朝の3時ぐらいにリタイアですか?
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
ってことは22時間ぐらいか。
桑原佑輔
そうですね、行動時間はそれぐらいでした。
近藤淳也
最近の100マイルレースとかだと50時間近いやつとか、
50時間オーバーのやつとかもあるんで、
時間的にもそこからもう倍とかそれ以上みたいなのを耐え抜いて、
ゴールを迎えてる選手もいるわけですからね。
桑原佑輔
そうですよね。
まずそこのスタートラインに立ってるだけでもすごいなと思いますし、
近藤淳也
それをやられてるっていうのはすごすぎるなって思いました。
それをちょっと身をもって実感しますよね。
桑原佑輔
実感させられました。
近藤淳也
すごいですよ本当に、100キロもすごいし100マイラーの人とか。
まず乾燥しただけで誰もが尊敬っていう気持ちが僕もあります。
そうですね。
ちょっと、なんていうんかな、ちょっと吹き合いだけじゃどうにもならないっていう距離ですよね。
桑原佑輔
どうにもならなかったです本当に。
近藤淳也
それなりの時間をかけて準備を、準備というか体作りとか気持ちの面も含めた準備をしていかないと、