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2024-01-10 22:27

#1-7 テスラの見事な戦略ずらし:後からネットワーク効果を組み込むぜ(後編)

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意図的に途中からネットワーク効果を発動させるテスラ、イーロンマスクがテスラを無料にしてもいいと言い放つ背景にある、メーカーからインフラに、更にその先に進化する裏側にあるネットワーク効果について、今おきているテスラの変局を通じてスタートアップだけでなく、日本メーカーへのヒントとなる「本当に起業に役にたつビジネスの話」を解説。コメント・質問などお待ちしてます。


▼「s01 ネットワーク効果編」再生リスト:

Spotify

https://spoti.fi/4bVfHRJ

Youtube Podcast

https://bit.ly/45hJJwI

▼参考資料

イーロンマスクが15年以上前に公開したテスラ戦略(Googleで日本語に翻訳済)

https://www-tesla-com.translate.goog/en_SG/blog/secret-tesla-motors-master-plan-just-between-you-and-me?_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp


その10年後に更に公開した未来戦略Part2

(Googleで日本語に翻訳済)

https://www-tesla-com.translate.goog/en_SG/blog/master-plan-part-deux?_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=wapp

▼MC: 尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara 京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞 ▼サブMC: けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。 ▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。 https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9 ▼音声編集:株式会社BOOK ▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典


サマリー

テスラのネットワーク効果は、自動運転とバッテリーチャージャーの2つに分かれています。自動運転に関しては、NVIDIAのチップを使用した車間コミュニケーションによる事故回避が可能であり、また、バーチャルマップとクラウドラーニングを活用して事故防止が行われています。テスラのネットワーク効果により、アメリカのEV市場はテスラが圧倒的な存在となっています。しかし、日本や中国では、テスラの独占を避けるために、競合他社や政府の意思が動いています。

自動運転のネットワーク効果
けんすう
はい、というわけでですね、前回はテスラのネットワーク効果以外のところの話をした後に、ネットワーク2つあるうちの1つをお話ししたというふうな認識なんですが、それで合ってますか?
尾原
えっとですね、正確に言うと、自動運転というものが実はネットワーク効果によって支えられてるんだよ。で、そのテスラの自動運転のネットワーク効果って2種類あって、そのうちの1種類だけでもすげーやばいんだぜーっていう話をしたので、正確に言うと、テスラのネットワーク効果は自動運転と、あともう1つちょろっとケンスが言ってたチャージインフラ、電力インフラ。
けんすう
うん。
尾原
っていう話があるのと、自動運転も2種類のうちの1つの、もう1つがあるよっていう話ですね。
けんすう
あー、なるほどなるほど。結構ちょっとややこしいですね。
尾原
そうですね。
けんすう
戦略4つあるうちの3つを説明して、残りのネットワーク効果のところにも大きく分けて2つあって、1つが自動運転で、1つが電力インフラで、自動運転の中の1つを話したっていうところで終わってます。
尾原
はい、整理上手。さすが。本当にありがとうございます。わかりやすく言ってます。
けんすう
じゃあその、まず自動運転のもう1つのところからですかね。
尾原
そうだね。自動運転のもう1つなんですけど、実は今、世界中でAIブームじゃないですか。
けんすう
はい。
尾原
AIって、AIの中でケンスも大儲けした、実は一番株価が上がった会社って、NVIDIAっていう自動運転を支えるGPUと呼ばれるチップですね。
うん。
を持っているところの。
株価が一番上がったわけなんですけど。
けんすう
僕が株買ってるような感じですけど、買ってないですからね。
尾原
そうですか。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。変な誤解を生むのやめよう。
実はこのAIのチップの世界でトップ5に入るぐらいテスラってこのチップ買ってんですよ。
けんすう
NVIDIAから買ってる。
尾原
そう。
けんすう
OK。
尾原
っていうぐらいむちゃくちゃAI感。
カンパニーなんですけれども、さっきお話した自動運転の事故の7割はコミュニケーションミスで行われているので、フリートマネジメントと呼ばれるテスラとテスラ同士がコミュニケーションをすることで事故を回避して、事故回避できると人が運転するより10分の1の事故に減らせるから自動車保険めっちゃ儲かるし、人が運転するよりも簡単に運転ができるから、人が乗らなくてもタクシーみたいな形でお金を稼げる。
なので、3年でテスラの値段なんて回収できちゃって、その後儲けられるよっていう話をしたわけなんですけど、もう1個大きいのが、とはいえ事故においてはやっぱり赤信号を間違えて曲がっちゃったとか、
昨日まではなかった工事をやってるところに工事の現場が見えにくくてそこに突っ込んじゃったとか、そういう事故もあるわけですよね。
こういう事故を防ぐ仕組みっていうのが、バーチャルマップとクラウドラーニングっていうところがネットワーク効果として大きいんですね。
けんすう
聞き足りない言葉ですけど、どういうものなんですか?
尾原
一般的に自動運転って、カメラとかライダーって呼ばれる超音波レーダーがあって、それで目の前にいるものをAIで判別して自動運転するよと言われてるんですけど、
実はこれって半分なんですよ。
けんすう
そうなんですね。
尾原
やっぱり目の前にあるものを解析して動くっていうことも、性能むちゃくちゃ上がってきてるけど、やっぱり事故って基本的に分かりにくいところで事故って起こるわけじゃないですか。
けんすう
そうですよね。暗いところとか見えづらいところっていう。
尾原
はい。じゃあこの分かりにくいところでも事故を起こらせなくするっていう手法がバーチャルマップにおけるクラウドラーニングで。
これが何か。
これが何かっていうと、実はテスラって一台一台が事故りそうなものを発見すると、後でネットにその情報を上げて、実はテスラって事故りそうなところアップデート地図っていうバーチャルな地図を持ってるんですよ。
けんすう
あー、なるほど。
尾原
例えば分かりやすい話で言うと、信号が昨日までは綺麗に見えてたのに、木が成長して緑がかぶさっちゃった。
で、信号が見えにくくなるとか、あと道路のレーンが真ん中に白い線あるじゃないですか。
でもアメリカとか地方行くと、やっぱり車のメンテがなかなか、道路のメンテがなかなか進まないので、だんだん削れて中央帯が見えなくなるみたいなことありますよね。
とかさっきも話したように、昨日までは道路工事をしてなかったのに、急に道路工事ができたことで出っ張りが生まれてますみたいな。
けんすう
はい、ありますね。
尾原
はい、こういうものを他のテスラの車が通った時に、これ分かりにくくなってる場所だよっていうことをネットにアップすると、バーチャル地図がアップされるんですよ。
そうすると実はテスラって目の前の情報を見るだけじゃなくて、
この地図だと2つ先の信号って10メートル先にあって、しかも地上から3.5メートル。
3.5メートルの高さの部分に信号があって、そこのここに着目していると、そこが赤色が見えたら信号が赤だってことだよね。
っていうふうなことをすると、目の前の画像を見るだけじゃなくて、バーチャル地図でその情報があれば、そこを特に注視すれば、赤信号なのか青信号なのかをミスらなくなりますよね。
けんすう
なるほど。それをテスラの車同士で全部共有してるってことですね。
尾原
そう、クラウドに毎回、ここちょっと自動的に。
クラウド運転で分かりにくい場所だから気をつけた方がいいよっていう情報をクラウドに貯めておくことによって、
自己注意マップっていうバーチャルな地図が、しかもこれ立体地図ですね。
目の前のところのこの高さこの辺のこの場所をちゃんと注視しましょうね。
みたいなマップをアップしていってるんですよ。
けんすう
なるほど。もう理解しました。
これ要はテスラの車が増えれば増えるほどバーチャル地図がアップデートされる。
尾原
はい、さすが。
けんすう
どんどん事故らなくなってくる。
でも他の会社が始めようと思ってカメラとAIの性能を上げたとて、やっぱり限界があるからテスラに勝てないってことが起こるっていう。
バーチャルマップとクラウドラーニング
尾原
そういうことですね。もう完全にネットワーク効果強者になれましたね。
けんすう
すごいですね。面白い。
尾原
そうするとおっしゃるように、どんどんどんどんテスラだけが目の前にある情報以上に事故るっていうところに対する、
そうすると、テスラの車が走ってるとより安全情報が集まるから買うっていうふうに、地域においてテスラの量がある程度超えちゃうと、テスラが一番安全な車になって。
そうするとテスラ以外の車を買うって選択肢がなくなるから、他社は永遠にそのマップを更新する量が少ないっていう状態に。
そうするとテスラが一番安全になっちゃうっていうふうになるわけですね。まさにネットワーク外部性ってわけですよ。
けんすう
なるほど。これすごくいいなと思ったのが、値段の安さとか安全みたいなお客さんが一番求めるであろうところでちゃんと指してるのがすごいですね。
尾原
そうなんです。だからファーストプリンシップルなんですよ。
けんすう
なるほど。
尾原
だからやっぱりイーロンマスクって破天荒に見えるんですけど、本当に本質的に一番大事で、
以上、圧倒的に性能を上げられる場所はどこなのかっていうところに対する注力の仕方。
そこを集中してどうやって実現するかっていうところの粘着質みたいなところが、やっぱり企業家としてず抜けてるって話なんですよね。
Amazonにも近いものを感じますよね。やっぱり顧客体験とか値段が安いみたいな。
けんすう
やっぱり一番誰でも理解できる原則みたいなのが一番効いてる感じがしますね。
尾原
そうですね。だからAmazonも前々回、ガナー詳細戦。
ご説明しましたけど、Amazonのミッションはカスタマーオブセッションっていう形で、いわゆるカスタマーファーストって呼ばれるように、顧客を一番に考えてますじゃないんですよね。
顧客以上に顧客のことを執着しまくって、顧客が本当に何を躊躇して動けないのかみたいなところを顧客先回りするっていうのが大事なんだよってことで、
Amazonはカスタマーオブセッションっていう形でやっているのと似たところがあって、こういうパラノイアになれ。
とかオブセッションくらい、ユーザーのことを考え抜いて、本当に一番大事な原理を突き通すってことが、やっぱり企業家とか大きな事業を作る人に大事だし。
あと2番目が、それをやることによって結局、自分たちが何もしなくても勝手に性能が上がっていって、勝手にユーザーから選ばれて、かつライバルがやりたくてもやれない仕組み作りっていうものが行われていくっていうのが、このAmazonの実例とTeslaの実例をするとわかるかなっていう。
そのヒントになるわけですね。
けんすう
この番組の最初の方に言った、まさにこのポジティブなフィードバックというか、お客さんの体験もどんどん良くなってくるし、製品も良くなってくるよっていうところにネットワーク効果を使っている。今のはわかりやすい事例ですね。
尾原
そうなんです。
電力インフラのネットワーク効果
尾原
で、もう一個のさらに言うと、ネットワークエフェクトが来るっていうのが、今度は電力インフラのわけですね。
だから結局、電力インフラ。
電力インフラに関して言うと、電気自動車がどれだけ性能が良くなっても、基本的に乗れる後続距離っていうのに、やっぱりバッテリーで限界あるじゃないですか。
そうすると、現状で言うと、だいたい車と同じぐらいの距離は乗れるようにバッテリー性能が上がってなってきたものの、
やっぱり、例えば東京から大阪に、
東京から大阪に行こうと思うと、やっぱりどこかでガソリンを給油するのと同じように、どっか家以外の場所で充電できないと困るわけですよね。
そうすると、一番儲かっているテスラは、そのお金でバッテリー用のチャージする場所を置いていくし、
バッテリーのチャージが置かれていると、
テスラだったら、近所でもバッテリーが充電できるんだったら、安心してテスラを買えるねっていうことで、テスラが買われる。
そうすると、テスラが買われているから、テスラは資金余力があるので、またバッテリーチャージャーを設置できる。
こういうループができちゃってるわけですね。
けんすう
なるほど。確かにテスラマークがドーンとあるので、テスラだったら充電できるんだなって僕でも思いますもんね。
尾原
そうすると、テスラだと…
途中でバッテリー切れ起こして帰れなくなるみたいな心配がないなっていうことのグルーズがあるっていう。
バッテリーチャージャーがあるからテスラが買われて、テスラが買われるからバッテリーチャージャーが設置できるっていう相互ネットワーク効果なわけですね。
しかもこれがすごいのが、バッテリーチャージャーって土地使うし、不切に高圧バッテリーを使わなきゃいけないから、それなりにお金かかるんですよ。
けんすう
そうなんですね、あれ。
尾原
そうすると、テスラって高速充電なので、いわゆる一般企画の充電に4時間5時間かけていいよみたいなのだったら全然安いんですけど、
やっぱり2,30分で充電終わりますみたいなものになると不切費用も高いんですね。
けんすう
なるほど。
尾原
って話になると、やっぱりライバルからしてみると、まだテスラみたいに電気自動車が売れてないのに、
テスラ…
テスラ…
テスラ…
テスラ…
テスラ…
尾原
特にバッテリーチャージャー設備がないと、テスラはあんなにいろんなところで充電できるのに、GMとかフォード、充電少ないなってなると、やっぱり買わないじゃないですか。
けんすう
でもそうですよね、やっぱりお金がかかるけど、別にお金をかけた後で儲かるわけではないみたいな、要はイノベーションのジレンマみたいなことが起きちゃってるっていう感じなんですね。
尾原
なので、今年あることが起きちゃいました。
けんすう
え?
尾原
さっき言った既存の車では、メジャーなお、ジェネラルモーターズ、GMもフォードも、もう自分たちでチャージャー作らないから、もうテスラのチャージャー使わせてください。
けんすう
いや、これはまずいですよ。それ一番取られるパターンじゃないですか。
尾原
そう。群問に下っちゃった。
けんすう
ああ、でもまあそうですよね。スマホだって自作のOSやってるよりも、もうAndroid使うわってマイクロソフトですらなりましたもんね。
アメリカのEV市場の戦略ずらし
尾原
そうなんですよ。っていうふうに、もうネットワーク効果が回りきっちゃうと、結局一番最良な戦略って戦いを略すですよね。
戦いを略す最上の状況って何かっていうと、もう戦うことをライバルが諦めちゃう。もうこの状況に入っちゃってる。
けんすう
ああ、だからもうすでにテスラそこに入ったってことですね。
尾原
そうです。もちろんこれはアメリカだけだから。
日本がまだどうなるかは分かんないし、まして中国だとテスラってEVの電気自動車の中のシェアの半分ぐらいしか占めてないから、あと国策でバッテリーチャージャーをやっているので、そこのネットワーク効果を一社企業に任せないぞっていう国の意思があるわけですよ、中国とか。
なので地域限定のネットワーク効果なんだけど、もうアメリカに関しては戦いを略するレベルまで回っちゃったから。
ヤバいねって話なんだよね。
けんすう
これ、なんかiOSとかが流行ると対抗勢力としてオープンなアンドロイドが来るみたいな感じで、テスラ一強だとまずいから、みんなで協力して対抗する企画作ろうよとかにはなってないんですか?
尾原
おっしゃる通りで、さすがにアメリカも迷っていて、やっぱり電気自動車がアメリカとして強くならないと、車って他国に輸出してなんぼだから。
まあさ、収益源としては、やっぱりその状況に持ってきたいから、一回国内に関してはテスラのバッテリーチャージに、軍門に下ってでもアメリカのEV市場を作る方がいいのかっていう派と。
やっぱりそれまずいから、電気自動車を売るときに税金を安くしたりとかすることで、他社も買われるような状況にどんどんしていこうよ。
みたいな、テスラ一挙になりすぎないようにするための打ち手みたいなのとかがいろいろ動いていて、軍輸滑挙っていう状況だし、あと第1回かな、ケンスが言ってくれたポジショニング戦略みたいな話で言うと、
GMは個人向けもいいけど、ウォルマートとかフェデックスと組んで、
要は企業B2Bって呼ばれる、
その利用をきっちり取りに行こうとしてたりとか。
けんすう
なるほどね。
尾原
やっぱりこのバッテリーチャージっていうところが、総合ネットワークエフェクト効く領域なので、
ずらしながら、テスラ一挙状況をアメリカとしてどうするか、みたいなところが今動いている状態ですね。
けんすう
これ日本の車メーカーだとトヨタ、ホンダ、日産とかいろいろあるんですけど、
電気自動車になると、かなりメーカー数が減ったりする可能性もあるっていうことなんですかね。
尾原
そうですね。
だからメーカー数が減る方向なアップルみたいなアプローチでいくのが、まさに件数が言ったように、
EVバッテリーチャージに関しては、この企画で統一しようよっていうアンドロイドみたいな形になることで、
むしろたくさんの会社がEVに参入するから、均衡状態になって、
日本と中国の対策
どこかが独占するっていう状況から避けましょうっていう方法。
尾原
だから日本の中ではTier4とか、
っていう形で、僕たちは企画を作ることによって、
尾原
アンドロイド状態をEVで作っていきましょうっていう方向を指し示してる会社だったりとか、
実は中国のFoxconnっていう、実はiPhoneを一番作ってる中国の工場ですね。
ここがEVに、電気自動車におけるオープンソース、アンドロイドな状況にするために、
うちに任せてくれれば、
EV簡単に作って、
作っちゃうからね、みたいなことを世界戦略として掲げる企業みたいなことが出ていて。
けんすう
Tier4って何ですか?
尾原
Tier4っていうのは、スタートアップで、
いろんな各社に自動運転のノウハウを提供していきますよっていう裏方。
だから電気自動車におけるアンドロイドになろうとしてる日本のスタートアップですね。
けんすう
なるほど、なるほど。会社名ですね。
はい。
尾原
はい。っていうふうに、やっぱり一見すると、電気自動車って技術力の戦いっていうふうに見えてしまうんだけれども、
このネットワーク効果っていうことを装着すると、
この電気自動車業界をどういう方向で入ろうとしているのかっていうことが、
より見えてくるっていう話の事例で、
明日からやっぱり新聞の読み方、ニュースの見方っていうのが、
皆さんアップデートされていくネットワークエフェクト、
を持つようになれるんじゃないかなって思うんですよね。
けんすう
これだからやっぱり自動車メーカーでは全然なくて、
むしろなんかトヨタとかと全然違うところで戦ってるみたいな印象をちょっと受けましたね。
尾原
そうなんですよ。
やっぱりトヨタさんはどうしてもやっぱり元々の持ってるガソリンカーのノウハウみたいなところで、
やっぱり日本の産業を支えてくださってるし、
ましてやそこを作ってくれてる職人さんをどう守るのかみたいな、
やっぱり今の形をできるだけ守りながら次のイノベーションを作らなきゃいけない、
だから全方位でやるっていう方向性を持ち続けるっていう、
やっぱりディフェンス側と、
テスラと競合他社の戦略
尾原
いや俺たちも電気自動車勝負一本にかけて、
いや電気自動車って単なる最終的にはこのチャージ網が、
電力化社会の中のハブになっていくっていう、
電力インフラへの、
ステップとしか考えていないテスラとっていうところで、
やっぱり戦い方が違うから、
そういうとこも含めてより未来を読み解きやすくなるし、
未来が読み解ければ、
じゃあさっきのティア4みたいに、
じゃあアンドロイドで勝つやり方あるじゃん、
だったらスタートアップでもまだ隙間あるよっていって、
新しい事業が参入する新規事業だったり、
スタートアップも増えるよという形なんですよね。
けんすう
面白い。
やっぱりかなりシリコンバレー的な、
発想でテスラやってるみたいな感じなんですかね。
尾原
だからあらゆる産業がソフトウェア化するし、
あらゆる産業がAI化されていく中で、
あらゆるビジネスの中にネットワーク効果が入り込む可能性っていうのがあるので、
ぜひこの未来っていうところを見る視点みたいなことが、
この前編後編という長い時間を使ってテスラのお話をしたんだけれども、
皆さんのヒントになればですね。
けんすう
これはすごい。
ちょっと参考になりましたね。
やっぱりテスラはAIとバッテリーの会社であり、
ネットワーク効果をバリバリに使ってるっていうので見ると、
将来的に自動車すら作らなくなる可能性すらありますね。
尾原
実は今年テスラがこの中で紹介したマスタープラン1、
マスタープラン2に対して、
今年マスタープラン3を出したんですよね。
その中には電気自動車の話、
もう6分の1しかなくて、
6分の5は、
いよいよこのエネルギー変革へっていう風になってたりとかしてて、
もしこの回のニーズがあれば、
ゲスト会みたいな形で、
よりテスラのことを総合的に語れるし、
この後来るマスタープランパート3のエネルギー変革に向けての
着々とした布石みたいな話を、
ゲスト会とかで話してもいいんじゃないかなって。
けんすう
面白い。
いや、ありがとうございます。
すごく。
参考になりました。
尾原
はい。
けんすう
はい。
じゃあテスラ編はこんな感じですかね。
尾原
そうですね。
いよいよ最強に見えるネットワーク効果に関して、
次は実はこういう壊し方もあるんだよっていう、
いいことを言えばその後に防御策だったり、
ネット効果を破るやり方みたいなお話を次できればと思います。
けんすう
いや、破れないんじゃないですかね。
やっぱネットワーク効果。
尾原
いやいやいや。
けんすう
これだけ聞いてると。
尾原
はい。
そういうところを話していきたいです。
けんすう
はい。
わかりました。
じゃあ今回はそんな感じです。
ありがとうございます。
尾原
はい。
ありがとうございました。
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