1. ハイパー起業ラジオ
  2. #2-1 ペルソナ、ちゃんと使え..
2024-02-21 34:39

#2-1 ペルソナ、ちゃんと使えてる?(前編)

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シリーズ第2弾は「ペルソナ」。お客さん像を詳細に考えることで、マーケティングやプロダクト開発の精度を上げる手法ですが、「ターゲットの年齢や性別を入れて、その人がどんな人なのかを適当に書いて、それをペルソナとする」ということをやっていませんか? ペルソナについてちゃんと理解することによってお客さんの解像度をより上げられるようになりますよ! 前編ではペルソナを作るのは何のため?というのを深掘りします。


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▼MC:

尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara


京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞



▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu


アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。



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▼音声編集:株式会社BOOK


▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

サマリー

ハイパー起業ラジオは、企業に役立つ概念や知識を分かりやすく解説する番組です。第2弾のテーマは「ペルソナ」です。ペルソナを使いこなすことがビジネスの成長や儲け続けるための重要な要素だと解説しています。現代では、お客様が商品を選ぶ際に、その商品に対して何の価値を求めているかが多様化しています。ペルソナ、カスタマージャーニー、ファネル、マーケティング、AIについても話題にしています。

ハイパー起業ラジオ第2弾シリーズの始まり
スピーカー 1
ハイパー起業ラジオ、というわけで始まりました。
ハイパー起業ラジオは、企業に役立ちそうな概念や知識を、誰でも分かりやすく解説をして、日本の企業をより盛り上げようという番組でございます。
スピーカー 2
パーソナリティは、私ある株式会社のケンスーと、IT評価の小原でございます。
スピーカー 1
というわけで、ハイパー起業ラジオも第2弾、第2弾シリーズって言ったらいいんですかね。
スピーカー 2
そうですね、第2シリーズ。
スピーカー 1
前回のネットワーク効果の回なんですけれども、これも非常にいろんな企業家の方に聞いていただいて、結構好評をいただいてますね。
スピーカー 2
そうですね。マイネットの上原寺さんとか、モートミキシーの朝倉さんとか、結構ニューックに聞いていただいて広げていただいて、本当にありがとうございます。
スピーカー 1
ありがとうございます。マイネットの創業者の上原さん、非常に著名な企業家の方なんですけれども、今までのポッドキャストの中で一番聞いてよかった番組っていうふうに、
マジか、本当か。
Xで書いてくれてましたね。
すげえ、ありがたい。
ありがたいですね。全ての企業家が聞くべきポッドキャストまで言っていただいてました。
スピーカー 2
なんで棒読み。
スピーカー 1
書いてあるまんまを読みました。
というわけで、早速いっちゃいますか。
スピーカー 2
いきましょう。
スピーカー 1
第2弾のテーマを発表いたします。
ペルソナの重要性
スピーカー 2
第2弾のテーマは、ペルソナ。このペルソナって意外とみんな使いこなしてないんですよね。
なんだけど、実はネットでビジネスが成長し儲かり続けるためには、2つの武器があって、1つはネットワーク効果。
もう1つがペルソナを理解してないと、実は成長も儲け続けることもできないんじゃないかってコアなので、これを今日は解説しちゃいます。
スピーカー 1
ペルソナってそんな重要度が高いものなんですか。
スピーカー 2
まず、最近みんなN1分析とかカスタマージャーニーとか好きですよね。
スピーカー 1
聞きますね。N1分析ってお客さんを1人想像して、1人にすごい聞いて、その人の行動とかを見ながらプロダクト開発とかマーケティングに生かしていくっていうやり方ですよね。
スピーカー 2
カスタマージャーニーっていうのは、お客様っていうものがどういうふうに生活をしていて、その生活の中で自分たちのサービスとの接点っていうのがどういうふうに生まれて、最終的に私たちのサービスをどう使い続けてくれるようになるかを通して、
お客様自体がやりたい姿、やりたいゴールに到達していくっていうのがカスタマージャーニーですよね。
スピーカー 1
やったことありますね。
スピーカー 2
ってかと考えた時に、これの起点って何ですか?何が分かってないとこれ作れなくないですか?
スピーカー 1
何が分かってないと、お客さんが誰なのかを分かってないと作れない。
スピーカー 2
っていうことなんですよね。
つまり、要はビジネスが儲かり続けるっていうことを、実は戦略の回で2つ話しましたよね。
はい。
1つは顧客提供価値。1つが持続的競争優位性の担保。
これを分かりやすく言うと、要は持続的競争優位性の担保は、儲かってるビジネスになると競合が入りたい。
でも競合が入りたくてもできへん。そうすると競合がいないから儲かり続けることができるんですよ。
これが最強の戦い方っていうのがネットワーク効果でしたね。
でも、ビジネスって競合がやりたくてもできへん状態になる前に、やっぱりお客さんが選びたいっていう状態にならない限り、そもそもスタートポイントに立てないわけですよね。
スピーカー 1
そうですね。欲しいと思わないと買わないわけですからね。
スピーカー 2
そう。ってことを考えた時に単純に、例えばケンスがバレンタインのチョコレート買いますと。
バレンタインのチョコレートを買う時に、ケンスのパートナーの方にチョコレートを買う時と、社員の方々にチョコレートを買う時に選び方って変わりますよね。
スピーカー 1
変わりますね。パートナーとかだと特別なものにしたいし、メンバーとかだと逆にちょっと特別なものだと変なので、ちょっとチープなものにする。
ペルソナの役割と想像力
スピーカー 2
そうですね。変な想像させないようにあえて無難なものだけど、ちょっとくすって笑えるようなものにするとか。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
これってペルソナですよね。
スピーカー 1
ペルソナですね。お客さんというか渡されてのことを考えて買えるっていう意味ではそうですね。
スピーカー 2
そうなんです。つまり結局大事なことっていうのは、同じチョコレートを買うという行為にしても、誰にその価値を感じていただきたいんですかっていうものによって、物の選び方、サービスの伝え方。
当然、このチョコレート渡す時にどういうふうにメッセージ添えるのかとか、どのシチュエーションで渡すのかとかも変わりますよね。
スピーカー 1
じゃあペルソナってお客さんのことを詳しく記したものみたいな理解であってますか。
スピーカー 2
はい、かなり近いんですが、今の質問がすげえペルソナっていうことが意外とみんな使えてないってことを端的に示していて。
ペルソナって言葉ってみんな知ってるじゃないですか。
スピーカー 1
聞きますよね、ビジネスの場ではよく。
スピーカー 2
でもペルソナって何のために使うんだっけっていうことが意外とちゃんと知られてないってことなんですよね。
スピーカー 1
なるほど、作んなきゃいけないものみたいな感じで使われてるのはよく見ますね。
スピーカー 2
だからペルソナって何なんですかってことを考えたら、ものすごく簡単で。
お客様が私たちを選んでくださるために、じゃあ具体的に考えるときに仮想のお客さんを頭の中に思い浮かべたら、
その人が何で喜んでくれるの、どういう渡し方したら喜んでくれるのかっていうのが想像しやすくなりますよねっていう架空の壁打ち相手のことなんですよ。
スピーカー 1
なるほど、架空のお客さんを想像して、その人を壁打ち相手としてプロダクトとかマーケティングを磨いていくみたいな。
スピーカー 2
だからちょっと話ペルソナとはずれるんですけど、大事な話として、ケンスって僕の右肩にリトルケンスがいるのって見えますよね。
スピーカー 1
見えないですね。
スピーカー 2
でも、例えばケンスってリトルイーロンマスクとかリトル西野さんとかを持ってません?
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
僕って時々ソーシャルでやらかすじゃないですか。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
そういう時に、やらかす時にいつもケンスが諌めてくれるから、僕の中には常にソーシャルにポストする時にリトルケンスがいて、
小原さん、そんなポストしたらこういうふうに怒られますよとか、後でもやもやするでしょっていうふうに叱ってくれるんですよね。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
そういう存在ってケンスにいません?
スピーカー 1
でもありますね。こういう場面だとこの人っぽく行動しようとか、これやった時にこういうアドバイスされそうだなっていうのを想像しながら思考を深めたりとかはしますね。
スピーカー 2
ということは、お客さんに選ばれたい時、パートナーの方にバレンタインデーのチョコレートを買う時って、リトルケンスパートナーがここに現れて、その人と相談しながら考えてませんか?
スピーカー 1
そうですね。理解度が深ければ深いほど、その人がどういう反応をするかなとか、どういうの好きかなっていうのを解像度高くやってるほど、フィットしたものを買えるみたいなことはありますね。
スピーカー 2
そうなんです。つまり、ペルソナとは常に相手を喜ばすため、相手に選んでいただくための壁打ち相手になる架空の見込み客のことなんですよ。
スピーカー 1
でも、今のリトルなんとかって実際の人物じゃないですか。なので、想像しやすいんですよ。
ただ、今、架空の人物とおっしゃったんですが、架空の人物だとあんまりどういう反応をするかみたいなのが思い浮かばなかったりしないんですか?
スピーカー 2
そう。だから、そのためにN1分析がありますよねっていう話だったりとか、あと何人かの代表とするお客様にディープインタビューをしていきましょうみたいな話もあれば、後で詳しく説明するんですけど、実はペルソナって実在しないお客様でもいいんです。
ただ、大事なことは、どういうふうに自分が選ばれるのかということをありありと想像するということができるってことなわけですよ。
スピーカー 1
なるほど。ちょっと聞くの楽しみになってきました。
スピーカー 2
そうなんです。しかも、なんでペルソナが大事かっていうと、結局今までって、よくマーケティングにおいて言われるのが、お客様はドリルを買ってるんじゃない?みたいな話あるじゃないですか。
スピーカー 1
はいはい。なんか穴が欲しいんだみたいなやつですよね。ドリルではなくて。
スピーカー 2
でも、穴が欲しいんだっていうのは実は間違ってるんですよね。
スピーカー 1
間違ってるんですか?
スピーカー 2
だって、お客様が価値を見出すものなので、穴って最終的な目的でしたっけ?穴が価値でしたっけ?
スピーカー 1
わかんないですね。ドリルが欲しい人もいそうだし。
スピーカー 2
そう。例えばドリルのギュイーンっていう音を聞くのが超好きみたいな人もいるかもしれないし、ドリルによって物がガーって屈作されていくのが入り込んでいく瞬間が好きな人もいるわけらしい。
スピーカー 1
なるほどこれ。ドリルだとあれですけど、例えば車だったら、お客さんは車が欲しいんじゃなくて移動したいだけなんだって言われても。
そう。おっしゃる通り。
ちょっと違うなって感じしますよね。
スピーカー 2
そうなんですよ。一方、昔からよく言われてる話として、飛行機のライバルは何ですかっていう話をした時に携帯電話ですっていう話があるわけですよね。最近だとZoomですって言い方がいいかもしれない。
スピーカー 1
どういうことですか?携帯電話?飛行機?
スピーカー 2
要は飛行機って人によっては出張のために乗る人っているわけですよね。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
そうすると携帯電話あったらそもそも出張しなくていいじゃん。
スピーカー 1
ああそういうこと。なるほど。
スピーカー 2
つまり何かっていうと、お客様はその物を買う時に物そのものを買ってるのではなくて、その物によって最終的に到達する価値、その価値に対しての手段として購入されているので。
スピーカー 1
なるほどね。なるほど。
スピーカー 2
つまり何かっていうと、ペルソナを見つけるというのは、お客様はうちの商品を最終的に何の価値を見出すための手段として僕たちを使ってくださるんですかっていうことの想定ができないとペルソナって考えられないし。
そこが分かってなかったら、結局うちいい穴が作れるんですよって言ってるだけのドリルを作ってる人っていうのは、単に穴を開けるだけのドリルだったら安くめちゃめちゃ買えるわけですよね。
スピーカー 1
うんうん、確かに。
スピーカー 2
でも一方で、掘削する時の気持ち良さを重視している人からすると、例えば僕とか、某ダイソンの掃除機超好きなんですけど、あれの吸音音知ってます?
スピーカー 1
いや、持ってるけどわかんないっす。
スピーカー 2
マジやばいんですよ、あの吸音音。
吸音音がやばい。
そばで絶対聞かなきゃダメだよ。俺吸音マニアだからさ。
スピーカー 1
吸音マニア。
スピーカー 2
っていう人もいるわけですよ。
スピーカー 1
っていう人もいるってことですね、確かに。
スピーカー 2
そうそう。だからちょっとオタクな方向に行っちゃったんだけど、お客様が価値を見出すっていうことのわかりやすい事例として、例えば高級ベッドってあるじゃないですか、もう10万円以上するようなベッドとかって、あれって何によってお客様が選ばれてるんですかってことを考えるときに、
わかりやすいのは、お客様の視点から立ったときに、そのベッドと何を迷って、そのベッド買ってるんですかってことを考えるってすごく大事なんですね。
スピーカー 1
ベッド買うとき、他のベッドと比較してるわけではなくて、他のものと比較してる場合もあるっていう意味ですか?
スピーカー 2
普通に考えたら、睡眠を求める人っていう人だったら、ある種ベッドの中でよく眠れるっていうベッドを求めるかもしれないけれども、一方で睡眠を求めるお客様が本当に睡眠に深刻だったら、
睡眠薬を毎月買い続けるっていうことの方が、ベッドを多少買えることよりも重要かもしれないわけですよね。
スピーカー 1
そうか、そうですね。
スピーカー 2
例えば、腰痛を軽減したいっていうお客様が選ぶ対象って、ベッドと?
スピーカー 1
椅子とか、もしかしたらマッサージとか、トレーニングとか。
スピーカー 2
そうすると、必然的に今みたいなことがわかってくると、ケースは腰痛を軽減したいお客様がベッドと椅子を迷うっていうことを想定したってことは、その裏にいるお客様像ってどんなお客様ですか?
ペルソナの重要性
スピーカー 2
なるほど、例えばデスクワークで腰を痛めやすくて運動不足の人みたいな感じなのがわかってくる。
そうすると、そういう人に椅子じゃなくてベッドの方がいいですよっていうコミュニケーションしたい時って、どういう時にどういう風にコミュニケーションすればいい?
スピーカー 1
ああ、なるほど。椅子を探してる時にベッドもありますよって声かけるとか、あとは腰が痛いなと思いそうな時に声かけるとか。
スピーカー 2
長時間椅子に座っているっていうことが、そのペルソナからの日常風景として、カスタマージャーニーとして創造ができて。
長時間座って夕方とかになってくると、ああ、やっぱり今日も仕事し続けて、ああ、もう腰張ってんなみたいな風に、例えば、やっぱり働く時間が長くなってくるとなるよねみたいな時に、
椅子を変えるっていうのもいいんだけれども、これでこのベッドで寝れば腰痛が軽減されて、朝またリフレッシュして思いっきり仕事ができますよみたいな広告が出たら、ちょっと買いたくなりますよね。
スピーカー 1
なるほど。ちょっと分かってきました。
スピーカー 2
つまり何かというと、お客様は、もはやドリルを穴を開けるということを買うだけという機能だけで買うんじゃなくて、いろんな功用の中でお客様は選べる時代になっている中で、お客様がその商品に対して何の価値でその商品を選びたいのかっていう価値が多様化する時代になっちゃったわけですよ。
スピーカー 1
うん、確かにね。
スピーカー 2
だとしたら、そのお客様は何の価値で私たちを選んでくださってるのかっていうことを探求しないといけないし、じゃあその選んだ、さっき言った腰痛を軽減したいお客様っていう腰痛ということで私たちを選んでくださってるんだってことが理解できたら、そのライバルはオフィスの椅子だし。
じゃあ、だとしたらその人を口説くためには、お客様の像っていうことを理解して、そのお客様の像の近いところにコミュニケーションを置いていかないと選ばれないですよねって話になってくるわけでしょ。
スピーカー 1
なるほど。何でペルソナが重要かっていうのはちょっとわかってきました。
スピーカー 2
ものすごくまとめちゃうと、お客様が私たちを何で選んでくださるのかっていうのが、僕らが単純に思ってる機能で選ばれなくなっちゃったんでしょ。そこでは安さ競争になっちゃうから。
だとした時に、お客様が私たちに何の価値を見出してくれてるのか。じゃあ、この価値に沿ってどういうお客様とコミュニケーションをしていくと選ばれやすくなるのかっていうための、さっき言った仮想の壁打ち相手。それがペルソナってことなんですよね。
スピーカー 1
なるほど。ってなると、今機能の提供とかに関しては結構もういろんなものがコモディティー化、要は一般化しちゃっていて、穴開けたいっていう場合のドリルの選択肢ってもうめちゃくちゃあるので、普通に機能だけで勝負すると安いの選ばれるよねとかになりがちなところを。
要はお客様を感じる価値が多様化しているので、ペルソナとかをちゃんと作らないと安値勝負に巻き込まれるだけで、戦略で言うと競争相手がどんどん入ってくるような場所になってしまうので、ちゃんと多様化するお客さんの価値を想像できるようにしないと、もうプロダクト開発とかマーケティングもうまくいかんよねっていう理解であってますか。
スピーカー 2
はい、その通りです。
スピーカー 1
いや、めちゃくちゃわかりました。これまだ前提の話ですよね。
そうです。
スピーカー 2
ただ、この前提の話をやっぱり理解せずになんとなくペルソナ作んなきゃいけないよねってやってる人がむちゃくちゃ多いんですよ。
スピーカー 1
いや、それね、今僕も聞いてて思いました、これ。前提のなんで作んなきゃいけないのかの話、僕は全然理解してなかったっていうのに気づいて、今それが言語化されて、もう満足したんで、もうこのシリーズここで終わりでも僕は大丈夫です。
はい、終わりましょう。
スピーカー 2
はい、というわけで今回のシリーズは終わりですよね。
ここから先が大事で、結局、お客様は自分たちとが想定外のところに価値を感じてくださるし、その価値っていうものを比較するライバルっていうものが、腰痛のお客様はベッドと高級な椅子を選ぶし、
睡眠を求める人は、もしかしたらアロマとベッドっていうものを選択とするかもしれないしっていうふうに、そのお客様から起点から見たときの価値と選択肢、ここをリアリティを持って選択するってことが大事だし、
マーケティングの誤解
スピーカー 2
このリアリティを持った選択肢に対してお客様にどういうふうにコミュニケーションしていけば自分が選ばれやすくなるのかっていうところの相談相手に、ペルソナがものすごい大事なんですが、一方でなんでこんな当たり前の話。
要はお客様がどんな方で、なんでうちを選んでくださるのかっていうことが軽視されやすい構造がネットビジネスには本質的に埋め込まれちゃってるんですよ。
スピーカー 1
どういうことですか。
スピーカー 2
例えば原宿ってあるとかやってるじゃないですか。
スピーカー 1
会社をね、自分の。
スピーカー 2
そうすると、例えば広告出すときとかってどういう形で最適化していきます?
スピーカー 1
例えば検索連動型広告とかを出すときは検索キーワードに合わせて広告を出していくとか、そういう感じですね。
スピーカー 2
しかも検索の、じゃあどの検索ワードが一番おいしいかみたいなのって、広告を出行してみればクリック率がどうで、それに対してワンクリック当たりのコストがこのぐらいで、その後このぐらいのお客様が実際購買する購買上のレートがこのぐらいだから、結果として1人お客の獲得の単価がCPAでこのぐらいで。
しかもそのお客様ってその後離脱率が低いから、ライフタイムバリューというその一生涯その人が上げてくれる売り上げっていうのが、獲得するCPAよりもその人が儲けとして持ってくれるライフタイムバリューが大きいからこの検索キーワードは残して、この検索キーワードは広告を出さないようにしようみたいなことやっていきますよね。
スピーカー 1
そうですね。やりますね。
スピーカー 2
これさ、お客様の顔見えなくなっていくんだよね。
スピーカー 1
確かに確かに。データを元に最適化をしていってるけど、お客さんを想像してるわけではないですね。
スピーカー 2
そうです。
スピーカー 1
数字の上でやってる感じですね。
スピーカー 2
そうなんだよ。そうすると、これってさ、ライバルも同じデータで戦うしさ、かつAIがどんどん自動拡張していくようになるから、昔はこういう戦い方って職人がものすごい最適化できれば勝てましたっていう勝負だけど、今ってAIの方がさ、どんどん強くなっていくからさ、
お客の顔見えなくなる割に、デジタルのマーケティングの最適化では相手を出し抜けなくなってきてるからさ。
スピーカー 1
そうか。差が出ないんですね。同じようなデータを使うから。
スピーカー 2
そう。なのにお客さんの顔が見えなくなる。
スピーカー 1
これちょっとわからなくなってきたのが、実際のお客さんと、いわゆる想定ターゲットみたいな話と、ペルソナって、これ同じように考えていいのか、それぞれの別のものなのかで言うとどうなんですか。
正確に言うと、ターゲットっていうのは、僕たちが数多あるお客様の中で、あえてこのお客様群を中心にコミュニケーションをしていきたいよねっていうグルーピング。
スピーカー 2
ペルソナっていうのは、ターゲットとしてこの人に選ばれたいっていうことで決めたお客様群の中で、その人とのコミュニケーションを精緻にしていくために仮想の壁打ち相手として決めた像。
だから一言で言っちゃうと、ターゲットっていうのはグルーピング。
スピーカー 1
グルーピングなんですね。
スピーカー 2
ペルソナっていうのは、仮想壁打ち相手をするためのイメージ像。
スピーカー 1
なるほど、じゃあさっきのベッド買う人とかで言うと、40代ビジネスパーソンでデスクワークが多い人たちみたいなのが想定ターゲットで、これはもう群なんだけど。
そのうちからこの小林さんっていう人を取り出して、この人は朝8時に起きてこういうふうに行動して、デスクワークが大体6時間ぐらいですよぐらいまでやるのがペルソナみたいな。そんな違いなんですか。
カスタマージャーニーの重要性
スピーカー 2
でも今言ったペルソナの活用の仕方になってくると、お客様の行動がありありと分かるようになってくるから。
そうすると、お客さんってこっちが想定以上にやりたいって気持ちって起こんないしさ。
スピーカー 1
変なところでやっぱり不安があって止まっちゃったりとか。でも実はこういうことを解決してくれたらやりたいのになとかっていう、お客さんの視点から見たときに詰まることっていっぱいあるわけですよ。
スピーカー 2
それを想像するようにできるのがペルソナなんですよね。だからもう一個、やっぱりケンスがすげえなと思うのが、やっぱりターゲットとペルソナと同じように、もう一個みんな勘違いしてるところがあって、ファネルとカスタマージャーに混同するバカ多いんだよ。
スピーカー 1
なるほど。ファネルって要はここのページを見た後にこっちのページに遷移してみたいな、お客さんの動きがファネルであってますか。
スピーカー 2
そうです。おっしゃる通り。ファネルっていうのは奥義っていう意味で、要はたくさんいたユーザーがだんだん落ちていって、絞り込まれて絞り込まれて絞り込まれて、最終的に買ってくれるユーザーがどんだけ残るんですかっていうのがファネルで。
それが故にファネルってこっち都合なんですよ。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
あくまでアイドマとかさ、さっき言ったようにまず広告をクリックして、広告をクリックしたらランディングページと呼ばれる最初のページを見て、そのランディングページの中からカートに入れて、カートから決済情報を入れて、それで買ってくれますみたいな、こっち都合なんだよね。
スピーカー 1
こっち都合っていうのは要は自分たちのフィールドの中の行動しか見てないっていうことですか。
なるほど。
スピーカー 2
つまりモバイル時代ってさ、昔はお店に行って買うしかなかったから、はいお店入ります。お店の中で自分たちの買って欲しいものの棚の前に来ます。棚からカゴに入れます。カゴからボスに行きますみたいな話だけど、今やモバイル時代だからずっとお客様と接点あるわけじゃないですか。
そうするとやっぱりカスタマージャーニーっていうのはファネルのようなこっち都合で押し込んでいくことじゃなくて、さっきケンスがくしくも言ったように腰が痛くなるサラリーマンの男性みたいなものはどういう時に腰痛えなって感じるのかな。
じゃあその腰痛えなって感じる瞬間に、いや実はベッド買えると翌朝むちゃくちゃ元気になりますよって言われると嬉しいだろうなとか。お客様がどの瞬間に何を感じて。
私たちのサービスを選んでくださったらお客様が思っているマイナスが解消されるよとかポジティブが増えるよとかっていうのをお客様起点でお客様が普段動いてらっしゃる行動パターンの中に埋め込んでいくっていうことをやっていかない限り本当の意味で選ばれないんだよね。
スピーカー 1
先ほどおっしゃったモバイルは常に接点があるとも言えるし、要はベッド買うときにベッドを買うために店に入ったら店に入った後の行動だけをチェックしていればある程度買ってくださるお客様を増やすことはできるけどモバイルだと3分ぐらいこのベッドのサイトを見て閉じちゃって他のことをしてるみたいなこういう接点が常にあるとも言えるし
しょっちゅう途切れちゃうとも言えるので、自分たちのお店とか購買の活動の外にいるときのお客さんのことも想像しなきゃいけないですよねっていうのが今の話ですか。
スピーカー 2
そうです。だからすでにファネルというものは自分のお店に来てくれたよねっていう強引な売り込みなんですよ。
でもこれはいろんな定義があるんですけど、マーケティングってセリングじゃないのよ。
マーケティングって売り込むことではなくて、お客様が自然と買いたくなるようにすることがマーケティングっていう定義が僕は好きだからさ。
スピーカー 1
なるほどね。ベッド屋さんに行ったらめっちゃ店員さんに強く押されて買っちゃうとかではなくて、あのベッド欲しいなーみたいになって買いに行くみたいな。
スピーカー 2
っていうのを作っていくっていうことが大事。だからファネルではなくカスタマージャーニーとして考えていかないと、彼らの自然な日常の行動の中で私たちのサービスを選んでくださるようにならないし。
ペルソナとカスタマージャーニーの概要
スピーカー 2
それを想像するためには、そのペルソナっていうものを設定しておかないと、その人の日常的にどう動くのかっていうことが想像できないよね。
スピーカー 1
なるほど。一旦まとめさせてもらうと、ファネルというのは自分のサイトとか自分のお店に来た人の行動をチェックしてそれを最適化するために使うものだけど、
カスタマージャーニーというのはそのお店に来ていない、サイトを見に来ていないという人に対しても、それ以外の時間も考えてお客さんがどういう人でどういう行動をするかみたいなのを考えることで、
カスタマージャーニーを作るためには、ペルソナのような改造度の高いお客さん像みたいなのをちゃんと作ってないと、お客さんがお店に来ていないとき以外の行動って想像できないよね。
だからペルソナって作った方がいいよねみたいなことで理解あってますか。
スピーカー 2
そうですね。ちょっとずれてるんだけど概略あってます。
スピーカー 1
概略あって、なるほど。
スピーカー 2
正確に言うとファネルっていうのは売り手側の売りたいタイミングから設計したステップなので。
スピーカー 1
そうか、なるほど。
スピーカー 2
必ずしもサイトの中に入ってから始まるわけではないから、その広告から始まるときもあるし、
YouTubeとかのコンテンツから接点から始まるときもあるけど、いずれにしてもこっちの売りたいタイミングでその接点設計したものの段階図なんだよね。
スピーカー 1
なるほど。それがファネルで、カスタマージャーニーは起点がそこではなくて、むしろお客さんの困りごととか、こうしたいなーみたいなところが起点ってことですね。
スピーカー 2
そうです。しかもそれがお客様の日常の行動の中に埋め込まれて考えるってことですね。
スピーカー 1
すげー、なるほど。めっちゃ理解しました。
スピーカー 2
だからカスタマージャーニーとファネルを勘違いしてるもったいない人たちが多いし、それってずっとお客様と寄り添えるモバイル時代で、
かつお客様に対してそのタイミングそのタイミングに合ったコミュニケーションがAIでどんどんできていくような時代のときに、
ファネル思考で考えてる人ってやっぱり置いてかれるんだよね。
スピーカー 1
でも仕事の上ではね、ファネルで考えてここ離脱してるから、ここのちょっとデザイン変えることで離脱しないようにしようみたいなことばっかりやってるやりがちですよね。
スピーカー 2
それはまさに数値化の罠なわけですよ。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
人って数字として見えるものを最適化したくなっちゃうから、でもそうじゃないよね。一歩引いてみな。
お客さんってなんで打ち合い選んでくださってるのっていうのが一番大事だよね。
だとしたらどんなお客様がどういう価値で打ち合い選んでくれてんの。
じゃあっていう時に、お客様の起点でお客様がどういう日常の行動をするのかってことを分かってれば、
そこにさりげなくお客様が感じている課題を解決してあげたり、お客様の憧れを増やすっていうことをさりげなくしてあげたりとかしていくと、
自然とうちのサービスを選んでくれるようになるよね。
それがパネルではなくカスタマージャーニーだし、そういうジャーニーを考えるためにはお客様がどんな日常行動をされていて、
どんな時に課題を感じられて、どんな時に憧れを感じられるかっていうことがありありと想像できるようになってないといけないから、
ペルソナってめっちゃ大事だよね。
スピーカー 1
すごくわかりました。
ペルソナの活用とプロダクト開発
スピーカー 1
これは大前提で聞けばめちゃくちゃなるほどと思うんですけれども、ほとんどの人があんまり理解してなくて、ペルソナ作っているので、
作ったけどこれどうしようとか、ペルソナ作ってカスタマージャーニー作ったけど、実際のプロダクト開発に活かしてないみたいなところ、
すごい多いんだろうけど、この理解が足りてないんだなっていうのが今自分を振り返ってもわかりました。
スピーカー 2
はい、なので後半戦では実践編という形で、じゃあどうやってペルソナを選んでいくのみたいなお話だったりとか、ペルソナ作っていくのって話。
特にペルソナって、実はみんななんとなく今いるお客様の中から選んでるんだけど、
未来のペルソナを書いた方がいいパターンもあるし、ペルソナ複数あってもいいパターンもあるしっていう実践編をギュッと話していくことで、
前編後編2つ聞けば、しっかりあなたもお客様に選ばれるサービスを作れるようになりますよっていう話をしていきたいと思います。
スピーカー 1
なるほど、じゃあ実際の作り方は後編ですかね。
後編。
後編になると思います。というわけで、今日はそんな感じですかね。
スピーカー 2
はい、いったんこんな感じで。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
はい、どうもです。
34:39

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