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  2. 2人の下半期読書振り返り #2
2022-12-20 24:52

2人の下半期読書振り返り #2

読書はいいぞ。無知を自覚させてくれる。

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じゃあ次どうしようかな。私もちょっと小説と漫画を1冊ずつリファーしようと思うんですけど。
ああ、この言葉いい言葉だなーって思った。
居心地の悪い部屋っていう英語の短編小説のアンソロジーがあるんですけど、これがすごく面白かったです。
居心地の悪い部屋っていうタイトルの通り、ちょっと居心地が悪くなる小説、ちょっと不気味な、後味が不思議な感じが残る小説が15本くらい入ってるんですけど、
私の大好きな岸本幸子さんっていう翻訳家で有名な方いると思うんですけど、が選んでる小説です。
小説は面白いので読んでほしいんですけど、これわかるなーって思ったのが、この人がなんで居心地の悪い部屋っていうタイトルで小説を選んだかっていうと、
本を読むときに、もちろんすっきり爽やかな気分になって、自分の立っている地面の揺るぎなさを再確認するような読書体験も素晴らしいけれども、
もしも小説を読むことが電車に乗るようなものだとしたら、降りたいときに元へ行った場所と同じところに立っているのではつまらないじゃないかと思うのだって言ってて、
やっぱり本を読んだ後、本を読む前とその後で、もう全然自分になってしまったような、全然違う世界に降り立ってしまったような、もう元に戻れなくなってしまったような感覚が欲しいなっていうのは私も常々思ってたので、
それが好きって思ってたので、すごい端的に言ってくれたと思って、そういうことだよ確かに私が本を読む理由はって思って、この後書きにグッと来たっていうので選びました。
いくつか載っているやつのタイトルとかを見るだけでも、
ヘヴェはジャリを殺す、ブライアン・エヴァンソンとか、潜水婦、ルイス・ロビンソンとか、ケーキ、ステイシー・レヴィーンとか、なんかタイトルを見るとね、なんかシンプルなものが入っているのかなと思いきや、
へー、でもちょっとずつ、この紹介されている簡単な本を見ると、簡単な説明を見ると、めちゃくちゃ怖いねこれ。
怖いというほどでもないでよ、ちょっと不思議というか不気味な、ある意味怖いんだけど、怖いというところに片付けられないような居心地の悪さがあるかもしれない。
怖かったらさ、怖かったでいいじゃん。怖いとも言えない。
へー、奇妙ね。
大平 そう、あまりにも悪さがあってね、素晴らしかったですね。
ふーん、後書きが良かったと。
大平 そう、ちっちゃい時とか、朝寝て起きたら連続した世界にいるつもりだけど、もしかしたら全然違う世界に起きちゃってるかもとか思う時ありませんでした。
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うん、てか実際に私はそうだと思ってる。
大平 ああ、そんな思ってる、朝にそういうような気持ちになる。
へー。
大平 なんか読み終わった後、あれなんかちょっと違う世界行っちゃったかも、知れないみたいな気持ちになる。
変者は腕に寄りをかけて不安になる物語を集めたと。
大平 そう、なんとね、収まりの悪い小説ばっかり。
すげーな。
大平 夢の中で収まりの悪い小説ばっかり。
でも3編だから、待ち時間、ミーティング、待ち合わせとか商談に10分早く来ちゃったっていう時に、一冊読み終わり、1話読み終えられるような感じです。
へー、こういうこう、なんて言うんだろう、本のレビューサイトとかあるじゃないですか。
ああいうのを見た時に、私レビューが割れてる本が好きなんですけど、いいですね、いい感じに割れてますね。
大平 割れてますか、よかった。
いい感じに割れてますよ。
意味が伝わらない話が多く退屈に感じたって書いてる人もいて、まあまあ、こういうものはそうなんだろうね。意味チューナー難しいですね、なるほどね。
大平 で、その、この漫画を読んだ後に、あ、そういえばあの漫画面白かったなって思った漫画が1個ありまして。
ほう。
大平 それが、えっと、座次郎っていう方が書いてる、ラピッドコミューターアンダーグラウンドという漫画です。
うーん、うん。
大平 地下鉄の座次っていう英語があるんで、まあそういう英語が好きな方なのかなって思うんですけど、この人の漫画自体は何かっていうと、
座次郎はサラリーマンです、台車で通勤するサラリーマンで、自分は電車の中で漫画を書いてますっていう設定で漫画を書いてる人なんですよ。
へー。
大平 電車で書いてるんですか?とか聞かれますけど、本当に書いてます。駅のキヨスクではもう漫画のグッズが売っていて、誰だって電車の中で漫画を書けるのです、みたいな感じで、
ずっと今日はこんな不思議な、漫画を書いていたらこんな不思議な体験があった、今日はこういう漫画を書いた、みたいな感じで、
ちょっと薄暗い、なんか陰気な人しか乗ってなさそうな駅の、駅と電車の中で漫画を書いてますっていう設定の漫画をずっと発表してるっていう。
ふーん。
ラピッドコミューターアンダーグラウンドも、普通に訳せばあれだもんね、通勤快速地下鉄ってことか。
大平 そうそうそう。
ふーん。しかも東京メトロ東西線っていうすごい具体的な、具体的なこの通勤快速がある路線を選んで書いてらっしゃると。
東西線こむでー。
大平 そう、だから多分ね、漫画書いてないんだけど本当は。でもなんかそういう、ちょっとさその、なんていうの、この人もそういうのが好きなんだろうなって思った。
物語を通してちょっと変な境に飛んじゃった気持ちになったりとかするようなものを作りたいと思っているんだろうなっていう感じがして、
この中から電車で降りたら変なところに降り立ってしまった、みたいな感覚のある漫画だったなっていうのをちょっとダイレクトに電車から連想して、
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取り上げてみました。で久しぶりに読んだらやっぱ面白くて。
この人の次は大きな電車っていう、これも漫画なんだね。
大平 あ、何出してるんだ。
大きな電車っていう。
大平 あれでした、みんなが人気なやつは選んでません。みんな知らなそうなやつを選んでます。
いや大きな電車って、え、なんだ、1ページ、何なんだ。
あかね書房から出てる大きな電車ってやつは、巨大な電車の中に家や店、図書館があり、小さな電車まで走ってたっていう絵本らしい。
大平 へえ、絵本。
すげえな、電車の中に電車があるんだ。へえ。
ああ、そうですか。
大平 あ、っていうか一級建築士なんかかわいい、この人は。
だからこの建築会社に勤務するっていう。これ設定?実際?設定?
大平 設定。
あ、実際か。へえ。
大平 あ、なんかもうごめん、嘘か、多分電車の中で漫画描いてないんですけどって言ったけど、本当に返しさかもしれない。
うーん。いやなんかそこまでさ、
大平 うん。
なんか、そこまでのものを思えるってすげえなと思ってて。
大平 うんうん。
今年、吉竹鑫介店かもしれないに行ったんですよ。
大平 ああ、はいはい。
板見かなんかで、関西のね。その時に、どんな時にこの吉竹鑫介さんが初期で描いてたかみたいな話を見てたら、
職場で描いてたんだけど、バレないように描かなきゃいけないから、なんかそのちっちゃい紙に描くところから始めましたみたいなことが書いてあって。
家とかだったらね、大きい紙にやればいいんだけど、
だったらこの会社でやるってなるとさ、バレないようにしなきゃいけないじゃない。
だからちっちゃいA4用紙の裏とか、その半分に折ったぐらいのサイズに描くところから始めて、それも展示されてたりしたんだけど。
だから吉竹鑫介さん、本とかは別にして個別の紙とかって結構ちょっとちっちゃめ。
そういう文脈があるらしいですよ。
その衝動はすごいなぁと思った記憶が今蘇ってきました。
でもそういう衝動が漏れ出てる作品好きですけどね。
どうしても気づいたらやってしまっていたみたい。
自分の中にあんまりそういう気づいたらこれやってしまっていたとか作ってしまっていたとかないから、いいなって。
ラピッドコミューターアンダーグラウンドは、Kindleだと770円ですけど、今Amazonで紙を見たら11,000円でしたね。
そうなんだ。
もうみんな大好きプレミア本になっちゃいましたね。
面白い。
田次郎さん愛妻家で確かラピッドコミューターアンダーグラウンドでも開始3ページぐらいで、今日も妻が輝いている。おそらく船橋で一番輝いているみたいな。
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東西線だな。東西線の感想だな。でかいよ船橋も。
可愛らしいなって思った記憶があります。
素敵ですね。
おすすめです。
その後書き素敵話で、私も今期最高後書き。
今期最高後書き。
この2年ぐらいで最高後書きだったんですけど、プルーストへの扉っていう本があって、これも翻訳書なんですけど、
ビションっていうフランス人が書いた、フランスで観光されている作家紹介薄本みたいのがあるんですって。
日本で言う100分で名著シリーズみたいなやつ。
この本をNHKで4回番組あって、それに合わせて本出して紹介するみたいなやつのフランス版があって、
プルーストっていう作家、失われた時を求めてっていう全部で3000ページぐらいあるやべえ小説があるんです。
コーチャ・マドレーヌが有名なやつですよね。
プルースト効果っていう。
ビジュアル記憶でいろいろ読み分けるみたいな。
コーチャ・マドレーヌじゃなかったでしたっけ?
そうだ、マドレーヌだ。
マドレーヌの紅茶を浸した時にその香りで幼少時代を思い出す。
そうそう、プルースト効果。
それで有名な、失われた時を求めてっていう超壮大作があって、
登場人物500人ですと。
500人!?
そんな話だったんだ。
だからもうエグいぐらい出てくるから。
よくあるじゃない、カタカナの名前出てきたら誰かわかんなくなるみたいなやつの究極版みたいな本があって、
みんな読みづらいわけですよ、その失われた時を求めてなんてね。
なので名前の通りプルーストへの扉っていうのは、プルースト読んでみませんかっていう案内なんですけど、
そのピションっていう人の元々の本が一番最初にこのプルーストの老いたち、
フランス人なんですけど、こういうふうに生まれて、こういう人に生活をして、
こういうとこで遊んで、こういう人と関係を持って、
こういうタイミングでこの失われた時を求めてっていうのを書いたんですっていう、
第一節と第二節に登場人物のキーとなる人、こういう人がいてみたいな。
登場人物のこの人は多分プルーストの人生の中のこの人とこの人を混ぜて作られてるんじゃないかとか、
こういう側面が見えますみたいな解説と、一番最後はその文体論っぽい話。
プルーストの扉の失われた時を求めての一個の、いくつかこう、
第一部第二部みたいなのがあるんだけど、その特定の部を取り上げて文体講ですみたいなものを紹介する。
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本編で言うと150ページぐらいしかないんですよ、このプルーストへの扉自体は。
それ自体はピションが書いていて、後書きは役者後書き。
高藤先生って読むのかな、明治大学かなんかのフランス文学者で、
ご自身もプルーストの専門家なんですよ。
高藤先生に失われた時を求めての翻訳もやられてるんですよね、日本語訳。
やられてる人がこのプルーストへの扉を翻訳をして、
役者後書きを書いてらっしゃるんですけど、この役者後書きが超微文明文でしたと。
長い、すげー長いですけど読みますと、
最近になっても年間数多く出版されるプルースト関係の書物は、とても書棚一つや二つでは足りません。
とはいえ座右において折に触れ万読したいと思うプルースト論は、私の場合今ではそれほど多くないというのが正直なところですと。
中略、結局は何冊かの再読したいプルースト論を除けば何度目だろうと、
失われた時を求めてを再読する方が残り少ない自らの人生でなすべきこととしては正しいと思うようになりました。
中略、失われた時を求めては、ピションも言うように何千ページもある大長編小説です。
そこからある糸を探るように自分のテーマに引き付けて研究論文をなす人々が後を絶たないのは当然のことでしょう。
それだけプルーストの世界が法上である証拠であり、いずれも意味深い研究と言えるのですが、
それにしても最終的に失われた時を求めて二未読の読者を誘わないとすれば、
そうした研究の意義はどこにあるのか、私個人としてはずっと疑問に思ってきました。
ピションの本には少なくともそのような心配はありません。
ピションの本はそうしたいわゆる研究書ではなく、あくまでプルースト、あるいは失われた時を求めてに寄り添って話を進めているからです。
本書の目的についてピションは次のように言います。
一言で言えば、失われた時を求めてを読んでみたいと思っていただくこと、それに尽きます。
自分の人生を変えた本として挙げられるものはごくわずかですが、失われた時を求めてはまさにそうした本に属しています。
とはいえ、魔法の杖を振ったかのようにいっぺんに人生が変わることはありません。
自らの人生を変えるためには少しばかりの努力が必要です。
作者のプルーストが必死に書き続け、道半ばで倒れたのも私たちのためだったのですから。
ここ数年、私が気になって仕方がないことがあります。
それは失われた時を求めてで挫折するかどうかを気にする方が少なくないということです。
さまざまな機会に申し上げていることですが、本には読むにふさわしい時があります。
失われた時を求めてを今読めなくても、あるいは生涯縁がなくても構わない。
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ただし、出会うことができればこれほど豊かな読書の時間は滅多になると思うのです。
その代わり、全編読んだかどうかを他人と競う必要もありません。
読書とは極めて個人的な体験であり、誰かと競って勝ち負けを争うような行為ではないからです。
以上ですね。
もう後書きでこれが書いてあるんですけど、もう微文明文ですね。
そうです。
あと愛が通ってくる、自分がプルーストへの。
そうですね。
これ、サンキュー達夫さんが全く同じ後書きを上げてらっしゃるのを見かけて、
改めてサンキュー達夫好きってなったんですけど、
この後書きの文章は大変大変素敵でしたね。
信じてる感じがすごい。
プルーストに力を。
確かにこのピションの本を見ると、
プルーストってすごい人生苦労してるんですよ。
そうなんだ。
すごい金ねえなみたいなことだったり。
プルースト自身は男性で、かつ男性が好きなんですけど、
難しいのが女性のことが大好きな男性が好きなんですよ。
難しい。
そう。
っていう難しさと、その人たちの気を引くために使っていた方法の一つが、
その好きな人が好きな女性を好きなフリをするっていうので気を引こうとしていたっていうのがプルースト。
あっという間にやろうとするみたいな。
そうそう、まさにまさに。
っていうのをずっとしていて、当然いろんな挫折をするわけじゃないですか、恋愛の面でも。
とか、めちゃくちゃ見ついだ男に飛行機買ってあげたりとか、
飛行機の操縦免許、全然金ないんですよ。
全然金ないんですけど、飛行機買ってあげて、飛行機の操縦免許も取らせてあげた後に、
その人が奥さんとどっか行っちゃうとか。
奥さんなのでどっか行っちゃうんですけど、みたいないろんなことが。
奥さんがいる状態で好きになってるついで。
そうそうそうそう。
っていういろんなものが、失われた時を求めてっていうものの中に詰まっているから、
やっぱりだからいろんな観点から研究ができちゃうわけですけど、
これと同じように、ここの跡書きの中でも言うように、
この中にある世界観っていうのは北条なんだろうなっていうのを感じさせてくれる。
美希さんが言うように愛のある跡書きですね。名文でしたね。
いい話が。
これは私が読んでよかった本の一つでもあるし、出会えてよかった跡書きというか文章の一つですね。
翻訳者の方って、いつも思うんですけど、翻訳者ってすごいスキルですよね。
なんとなく言葉のイメージ的には翻訳できればいいような感じがあるけど、
みんなだいたい日本語能力がクリエイティブというか、だいたい素敵な跡書きを書きますよね。
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そうね。
なんか日本語がわかるとか、日A両方わかるっていうこととは全然違う。
そう、全然違うスキルがここでは必要ですよね。
本当にそれはそうですね。
岸本さんとかもそうですし、金原瑞人さんとかもすごい文章いろいろで有名ですよね。
だいたい跡書き、学術その跡書きとかでも結構面白かったりとかするし、跡書きが面白いですよね。
さっきのすごい物理学講義も、物理のこともわかってなきゃいけないんですけど、
イタリアでは文学書を取っているような文章なので、単純に訳すだけだとね、
言葉のトーンも素敵だと思われる文章も当然イタリア語と日本語で違うはずなので、
それをいかに損なわずに素敵さを生かすのか、直訳というか、言葉の感じを生かすのかみたいなことを考えると難しいですよね。
でも、いい翻訳ができる人は、もう漏れなく素敵な人ですね。
次は、漫画で一押しの、これは普通に読んでいたレアな漫画を1個紹介します。
世界は言葉っていう、斉藤春道さんっていう方が書いている育児漫画日記っていうのがめっちゃ面白かったので、これがおすすめ。
この斉藤、これも高田の方から教えてもらったんですけど、斉藤春道さんも、
先天的に音がない世界で生きているというか、ずっと手話でずっと生きている方で、
奥さんも手話で喋る方と結婚して、子供を産めたっていうような形で、
おばさんは遺伝する可能性もあるから、1人寄るんですけど、斉藤さんのご夫婦のお子さんは2人とも喋れるお子さんだった。
その4人でどうやって子育てをしていったかみたいな、2人とも音がない中でどうやって子供とコミュニケーションを取っていくかとか、
どうやって自分が大切に思ってるよっていうことを伝えていくかみたいなこととかの試行錯誤の日記を
斉藤さん自身も文章でもともと日記を書いてたけど、どうにも自分が今やってることとかがうまく記述できてる気がしなくて、
絵で書いてみたらびっくりきたので、絵日記にしました、という感じで漫画になってる。
ドキドキしてるとかも入ってて、すごい面白い。
今日は子供がお水をめっちゃ満足そうに飲んだ後に、コップを不満げに見て指さすことでおかわりをくれっていうことを表してきました。
へー。
毎日書いてるんですね。
そう、その2年分くらい毎日書いてる日記を載せてて、それがすごい面白いし、
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私も名以外ってもうすぐ妹の子供が1歳になるんですけど、
当たり前に言葉で話しかけてるから、まだ言葉通じないから一方的に話しかけてるだけなんですけど、
この世界を置く言葉の斎藤さんのところだと、赤ちゃんの顔をむにゅってしたときに何にも反応がなかったらそれはおっぱい欲しくないということで、
ほっぺをむにゅってしたときに口をポクポクさせるとお腹空いてるんだってことが分かっておっぱいあげると飲むみたいなことを発見しましたって書いてあって、
だから本当は赤ちゃんだってコミュニケーションが取れる部分があるかもしれないのに、
言葉が喋れるとそこを無視しちゃってる部分があるのかなっていう気づきがあったりとかして、そういうのも面白い。
言葉で、音声言語以外のところでどうやって思いを伝えようかみたいなことの試行錯誤の記録が、
物心ついたときからひたすら音声言語で頼りきってきたところがあるので、
なるほど、こんなやり方だとかいうのが目が開ける感じがして面白かったです。
斎藤晴明さんの今、ポートフォリオサイトを見てるんですけど、写真超素敵ですね。
そうなんですよ。
斎藤晴明さんはプロカメラマンで写真家として声優を立てている方で、
その方が後から出した育児漫画についてです。
写真や文章だけでは伝わらないものがあるので漫画にしましたっていうのがこの本の紹介のサイトの中に出てますね。
写真展の直近のやつが2020年だから、コロナ禍でこれからまた2023年以降見れたりするのかもね。
すごい疲れてる時とかにお互い抱き合った状態で背中で手話を伝えてみたら伝わりましたみたいな。
お互いの背中にメッセージを送ってみたらお互い伝わって、
今まで自分が災害が起きたりとか体力的に衰えてしまったりとかして目が見えなくなってしまったりとかしたらどうしようとかそういうことが一番の不安だったけど、
全然大丈夫だったことが分かってちょっとほっとしたみたいなことが書いてあって。
うーん、いや考えますよね。
そうなんだよな、へー。
すげー。
無音楽団っていう。
これ古典なのかな?
2013年から14年でやられてた。
多分写真で音を表現するってやつだと思うんだけど、めちゃめちゃ素敵な写真。
無音楽団、サイレントオーケストラですね、無音楽団っていうのは。
へーすごいなー。
これが面白かったです。
24:00
うーん、手話だけを伝える本はたくさんあるのに、手話の生活を伝える本は本屋さんには一冊もありませんでしたと。
そんな状況を打破すべく、漫画の書き方も知らないまま書き続けたのがこの一冊になりましたと。
へー、そうだよなー。
私たちが喋ってる頃は音声言語の代わりに手話を使ってるような、そういうエキスト的なリプレッジ感みたいな感じで考えちゃうんだけど、多分世界の構築の仕方とか、相互理解の構築の仕方が結構違うなっていうのも面白くて、最近興味を持ってる、手話とか。
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