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2022-01-11 20:47

2021年の読書振り返り/みき色々

限界から始まる/海が走るエンドロール/自転車屋さんの高橋くん/アダムとイブの楽園追放されたけど/大奥/童夢/グッバイハローワールド/ゆうこの天秤/ドライブ・マイ・カー/アメリカンユートピア/た組

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00:12
さあ、そんな感じで、みきさんがもう一ターン。 全然、みきさんのリストが減っていかない。
全部紹介する気はないんですけど、どうしましょうかね。 タイトルを言って、一言、感想を言ってっていうのを全部やりますか。
あと、小説以外だと、新書漫画映画舞台っていう感じでやってみたんですけど、新書は上野静子さんと鈴木すずみさんが往復書館という形式でやっている
限界から始まるっていう新書がめちゃくちゃ面白かったです。 ご存知ですか?見たこととかあります?
これは、上野静子さんと鈴木すずみさんという、お互い男に半分、絶望をしかけている2人が、自分の恋愛感とか家族感とか、女性として生きていく中でどういうふうに捉えてきたかっていうのを、文通の形式でやり取りしてるんですけど、
上野さんと鈴木さんが、すごい賢いっていうことと、本当に汚い意見をやり取りしていて、すごい切実なんですよね、言葉が。
だから文通っていう、公開文通だからっていうのがあると思うんですけど、この文通っていうフォーマットがめちゃくちゃ面白かったです。
なるほど。 はい、以上。次、漫画いきます。
漫画はですね、なんかこれ今、ペットルがバーって書いてあるんですけど、見たことあるのはありますか?
海が走るエンドロールは、結構いろんな人が読んでいて、多くドームあたりも読んでる人がいたから、でも他は知らないかも。
なるほど。 それぐらいかな。
確かに。じゃあ、海が走るエンドロールは、この漫画がすごい2位とかになってるしね。
おばあさんが、普通のおばあさんやってたのに、おばあさんって実はアーティスト技術っていうか、映画撮りたいんじゃねって言って、そうかもっつって美大入っちゃうっていうお話なんですけど、めっちゃ面白いです。
あのなんか、人生何歳になってもやり直せるんだなーって、いう感じが、希望が持てて面白い。
次、自転車屋さんの高橋くんっていうのはですね、
荒沢の女性にめちゃくちゃ刺さると思うんですけど、ゆるふわのOLの女の子とヤンキーのイケメンの自転車屋さんが恋するっていう話でして。
いいね、いいね。 いいんですよ。
で、ヤンキーにグイグイをされたゆるふわOLが落ちちゃうっていう。
ああ、私も自転車屋さん行ったらヤンキー風のイケメンいて、自転車注意されながらグイグイ攻められた。
えっ、いいなっていうだけの漫画です。
よし、次行こう。
はい、次です。
次は、アナメとイブの楽園追放されたけどっていうのは、のぞみさん、宮崎なつじけっていう漫画家さんご存知ですか?
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初めて聞きました。
ああ、そういうね、クソサブカル系の絵柄をしたサブカルにモテそうな漫画家、サブカル女子、サブカル男子に刺さりそうな絵柄の、しかも物語もそういう作風の漫画家さんがいるんですけど、その方々が聖書にインスパイアされて作った漫画です。
で、めちゃくちゃ、これね、たまたまに機会があって男友達にあげたんですけど、ああ、みたいな、これは今度は置いてあったらモテる作家ナンバーワン、宮崎なつじけじゃないか、思ってなかったのありがとうって言われました。
最高の、最高のコミュニケーションが生まれた漫画。
そうです、はい。
で、なんかアダムとイヴが、めっちゃファンキーなイヴと、めっちゃやさおなアダムの間に子供が生まれて、一緒に子育てするみたいな感じですね。
緩くて面白い、なんかコロナ禍に読むのにちょうどいい。ちょっと逃避させてくれるような作風でおすすめです。緩く読める。
ふーん。
そんな感じかな。
あとは、まあ、はい、なんか疲れてきちゃった。オークは今年完結したんですよ、オークが。
はい。
え、オークってずっとそんなやってたの?オークって。
今年完結してたのよ。
何巻で完結したの?
20何巻かな。
へー。ロングランね、オーク。
で、あのさ、吉永文のオークで男女逆転してるっていう設定をご存知ですか?
ちょっと待って、俺もうタイトルしか知らないオーク。そうなの?
あー、そうなんですよ。吉永文が徳川家のオークを描いてるんですけど、
本当は吉永文のオークの世界では男女が逆転していて、
てか、疫病とかで男がすごい貴重な世界で、
だからオークには若い男がいっぱいいて将軍は全員女っていう設定なんですよ。
男女が逆転しているオークの世界をずっと描いてるんですよ。
ほー。
で、っていう中で今年完結して、
もうね、クローズの仕方がね、現代の課題を描きすぎているというか、
こういうクローズの仕方があるのかっていう衝撃的なクローズで、
めっちゃ涙が出ましたね。
ほんとだ、19巻。
ネタバレになっちゃうとか何も言えないんだけど。
19巻完結した。そうね、これはネタバレしたら本当に小規模といえ刺されてしまう可能性のやつですね。
そうそう、怒られるから。
なるほど。
なんか、しかもやっぱり品川文美ってストーリーテリングが上手だから、
歴史物凄い苦手なんですけど、終えました、私でも。
ちゃんと時系列が分かって、3代目ってああいう人で、5代目ってこういう人で、
確かにあの時こういうことがあってっていうのとかを、時系列をしっかり覚えながらお話を終えたので、
歴史が苦手な人でも読めるし、
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今のジェンダー感みたいなものとかを改めて考え直させてくれるようなテーマっていうのも含まれていて、
で、絵も美しいし、
こういうの年末に読んでほしいですね。
時間かかるから、19巻はって。
そうね。
年末に読むのぴったり。
やっぱり一気見したほうがいいですか、この19巻は。
一気見したほうがいいです。
そうか、なるほど。
絵も重たいっていうか、ずしんでくるってものがあるので、
なんか余裕があるときに読んだほうがいいですね、僕は。
次。
次はなんかドームっていうのあげてるんですけど、
大友克洋?
あきらの作家さんご存知ですか?
うんうん、あきらは知ってます。
そうそう、あきらの作家さんが書いている、あきらの前に書いた短編集でドームっていうのがあるんですけど、
出版になってて、私も中古で取り寄せたんですけど、
とある漫画家さんからお勧めされて読んだら、
めちゃくちゃ面白くて、
あきらの描き方って、
そういう目で読んでなかったら気づかないかもしれないんですけど、
今の漫画って、基本的に登場人物が4人とか5人とかいたとしても、
1人の人が言ったことに対して、私たちがセリフを読んだタイミングで、
他の4人も理解したっていう前提で話が進んでいくじゃないですか。
言ってることが伝わりますかね。
なんですけど、あきらの漫画っていうのはすごい映画的に作られていて、
セリフと、実際に人間がセリフとか、
物事を認知するときって、セリフが発される前に風が吹いたりして、
風が吹いたことに気づいて目を向けたら、そこに人がいて、その人が喋ったとか、
そういうふうにセリフが発話される瞬間が直ちに情報を得る瞬間じゃなかったりとかするじゃないですか。
確かに。
大友さんの漫画って、そういうふうに作られてるんですよ。
だからコマとか見てみると、最初に風が吹いてピッてなって、
頬に傷がついて、頬に傷がついてなんだって思って、
姿勢を向けるみたいなコマとかがめちゃくちゃあるんですよ。
そういうところが自分は好きで、
ドームっていう作品をバイブルのように読んでるんだっていう話を聞いて、
へーって読んでみたら、確かにそうで、
へーって思って他の漫画見てみたら、
確かにセリフイコール情報伝達みたいな感じで今の漫画って進んでるってことに気づいて、
めっちゃ面白かった。
1983年の刊行って書いてますね。
うん、うん、うん。
へー、既存の漫画表現のレベルを一挙にアップデートし、
漫画界を先進した歴史的傑作。
へー、すごい面白そう。
話もすごい面白いし、
大友さんの漫画特有のダンチの書き込みとかがめちゃくちゃあるところとかもすごい、
09:02
今っぽくないっていうか、
手で書き込んでる感じのダンチの表現とかもグッときますね。
へー、いいですね。
みきさん、いいペース、いいペースですよ。
はい、そんぐらいかな。
あとは、ブランチャーラインはいいか。
グッバイハローワールドっていうのはのぞみさんも好きだと思うんですけど、
北村美奈美さんっていうイラストレーターの方が
ワイヤードに連載してた漫画なんですよ、これって。
僕が参考文化したんですよ。
なんかね、フォーマットもね、なんか正方形みたいな表紙らしい。
そうね、なんかこれ、表紙の感じは正方形。
なんか、これ見たな、どっかで。
これもなんか、この漫画がすごいかなんかによく出てるやつです。
へー。
イラストレーターさんが書いた漫画って感じで、
いい意味で漫画っぽくなかったりするところも、
絵柄とかも好きだし、
お話もSFで未来に取り残された人間が
どういうふうに生活してるかっていうのをずっと描いてるんですけど、
大体いつもちょっと切ない、
あまり希望的ではない終わり方をするようなことが多くて、
それがかわいい絵柄で描かれてて、なんかこう切なくなっちゃう。
確かにこういう未来も待ってるのかもしれないな、このままだとっていうような切なさがあって、
かわいい絵なのに切ないっていうすごい面白いSF漫画です。
本当にワイヤード、ワイヤードの世界観がど真ん中っちゃうか
ワイヤードの世界観にアラインしてる感じの作品トーンですね。
しかもこれがデビュー作なんだ。
次回作も楽しみだな。
そうですね。
すごいおすすめです。
のどみさんもこれ好きだと思うな。
グッバイハローワールド。
こんな感じです、漫画は。
いっぱいあげちゃった。
次、映画。
映画は圧倒的に1位は決まってて、
ゆうこの天秤っていう映画がめちゃくちゃ面白いです。
まだやってると思うんで、見てる人は見てほしいんですけど。
ゆうこの天秤は、
ジャーナリストの女の人が主役のお話なんですけど、
フリーのジャーナリストをやってて、
ちゃんと自分が撮る対象の人とかにきちんとインタビューしながら
いいドキュメンタリーを作りたいと思ってるような仕事人の人で、
だからテレビ局とかからすると大人の都合でカットしてよとか
ふざけんじゃねえよみたいな感じで言うような、
いいものを作れるんだけどちょっとめんどくさがられてるみたいな感じの
目回しとかしないよみたいな女の人なんですけど、
そういういい仕事をしたい、いいドキュメンタリーを撮りたいみたいな感じの女の人の
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お父さんが塾やってるんですけど、
塾の女の子とやっちゃって、女の子を妊娠させちゃったことに気づく
っていうところから始まるんですよね。
そんなことのお父さんが中学生に妊娠させちゃったみたいなこととか、
気づかれたら社会的に死ぬからって言って隠そうとするんですよ、その女の人が。
っていうところから始まるもので、めちゃくちゃ矛盾があるじゃないですか。
本当は仕事は真面目にやりたいと思ってるのに、
いざ自分がそういうドキュメンタリー的なもの、自称の当事者になった瞬間に
そういう自分の正義がもう適用できなくなっちゃった。
そういう中でどういうふうに動いていくのかってことを描いてる映画で。
天秤なんですね、それが。
だから天秤なんですよ。
しかも誰が正しいのかわかんなくて、
ゆうこの目線で動いていくし、ゆうこの天秤が揺れ続けるんですけど、
でも別にゆうこの天秤が絶対正義というわけでもなくて、
2分に1回くらい新しい情報がどんどんどんどん進化されてきてるんですよね。
その情報を得るたびにゆうこの天秤がどんどん揺れてって、
結局どうあれできるのかって全然わかんないみたいな話なんですけど、
ひたすらゆうこの天秤が揺れ続けるのを一緒に追うっていう映画で、
めちゃくちゃ感慨させられるというか、なんかハラハラする映画でした。
2.5時間もお腹いっぱいたっぷりですね。
そう、でも2.5時間なのに体感90分なんですよ。
なんかテンポがいいからそう。
たまたま私が映画館を見るときに、監督が舞台発してたときに言ってたことも印象的で、
今の自分はずっと報道とか映像を撮るっていう仕事をしてきて、
今のマスメディアってなるべくコンパクトに情報を出して、
しかもそれは不倫は良くないとか、結婚はいいとか、
簡単に委託を迫られるような情報を出し方しかしてなくて、
視聴者側もそういう簡単な委託を求めるような情報の受け方をしちゃってて、
なんかそれってすごく貧しいことだと思ってるとか、
そういう、そのメディアのあり方自体が叩かれてるから、自分はそれだけじゃなくて、
さらに一度つまずいた人間がもう一回歩き出せるような寛容な社会っていうものがあるべきだと思ってて、
そこについても問いかけたかったし、
そのために報道をお仕事にしている人が、
自分がドキュメンタリー側の当事者になるっていうシチュエーションを作ってたって言っていて、
なるほどなーって思うような、めちゃくちゃ考えさせられる映画でしたね。
これ、公式サイトにいろんな人がコメントを書かれてるのを今改めて見てたんですけど、
いやーそれぞれのコメントの書き方も面白いなーって、
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これだけでちょっと楽しめる、かみしめがいのあるところですね。
でもぜひ自分の天秤で見てほしい。
自分だったらどうするかなっていう上で、めっちゃ考えたくなるような映画なので、
自分で見て、自分の天秤はどっちに行くかなって考えながら見てほしいですね。
なるほど、いい映画ですね。素晴らしい。
うん、めちゃくちゃ面白かったです。
映画であと面白かったのは、ドライブマイカーと、カヌー撮りまくってるドライブマイカーと、
あとアメリカンユートピアっていう、オフブロードウェイでやってるパフォーマンスを映画化したってやつが面白かったです。
そんぐらいかな。どっちか見ました?のぞみさん。
全然今年映画を、全然今年映画見てない。
でもユーコの天秤かドライブマイカーかアメリカンユートピアは全部間違いないです。
どれ見ても面白いです。
映画っていうフォーマットがなんかきつくなってきちゃったんだよな。
なんでですか?時間が長いから?
長いっていうか、難しいな。
なんか、思い?天秤の例でいうと、
普段からいろいろ考え事をしたりとか楽しくやりたいなって思うところがたくさんあるんですけど、
映画を見ると、1時間半から2時間半くらいの間にすごい大量のものを自分の天秤に乗っけられてる感じがして、
すごいしんどくなるっていうことが多く。
なので、映画を見終わるともうぐったりしちゃうみたいな。
そうなんだ。
なるほど。
野上さんめちゃくちゃ考えてるから、情報処理受け皿がでかすぎるから、
映画みたいな情報量多いフォーマットが負荷高いのかもしれないですね。
全然本論から外れちゃいますけど、
ラトビアのリガっていうところにある、ラトビア国立博物館みたいな美術館かな?
行った時に、たくさん見てるとしんどくなるんで、
1フロア行ったら1回休むみたいな。
延々とやってましたもんね。
ソ連時代に描かれたラトビアの絵とかも、暗くて暗くて、ずーっと。
多く受け取れる、少しの情報をたくさん回答高く受け取れるっていうのがいいことですよね。
ゆう子の天秤見たら、向こう3日ぐらいは休憩ですね。
確かに休憩になりそう。
2分に1回やるでしょ。
しんどいわ。
でも、この春本さんっていう監督絶対売れますよ。
18:00
これからめちゃどんどん来ると思います。
まだまだお若い方なんですか?春本雄二郎さん。
30代後半だと思うんですけど、自分の作品撮り始めてからまだ2、3本目だと思います。
監督、脚本、編集って書かれてますもんね。ご自身で編集もされるんだ。
こだわりがめっちゃ詰まってる作品でした。
素敵。
あと最後、舞台も上げてたんですけど、舞台はいろいろ見てるんですけど、
今年新しく見つけたなっていう劇団として、劇団匠っていう、
ひらがなの匠って漢字の組って書いて匠って読むんですけど、
劇団匠っていう劇団が、これから来るっていうか才能がある芸作家だなって思ったので、
名前だけ上げておきます。
ホームページがすごいおしゃれ。
まだ若い、28歳ぐらいなんですけど、
アリバラ・カスミンが出てて、舞台演出したりとか、
今回自分の作品を松本宏子とか主演だったんですけど、
物語をめっちゃ描ける。
自分の描きたい物語を舞台の方もとに落とし込むのめちゃくちゃ上手っていうか。
舞台の感想で難しいんですよね。
この洋服急無意味っていうか、Zoomかなんかのこのやつなんかで見たな。
なんか匠のホームページを見てて、ワークスっていうのを見てたらなんか見たことがありそうな。
本当ですか?
舞台中か、なんだろう、このサムネイルをなんかで見たことがある。
ドラマの脚本とかもやってるんですよね。
そうなんだ。
ドラマの脚本とかでかつてのお金を制作費に当てたりとかしてる人だと思うんですけど。
現代の手塚治虫じゃないですか。
すごいな。
確かに。
私逆に見たことなかったけど、洋服急無意味見たことあったんですね。
なんかでこのサムネを見た気がする。
へー。
ナルト、匠シアター。
へー、加藤、匠シアター。
めっちゃ久しぶりに新しい劇団発掘できたみたいな感覚を持ちましたね。
1993年大阪生まれ。
これから売れると思うんで、匠注目です。
なるほど。若手演出家コンクール優秀賞受賞後自体っていうのがいいですね。
とがっていいな、いいな。
20:47

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