2022-04-12 16:00

『思考の整理学』 #1

思考の整理学ってどんな本?/グライダー:東大で読まれてるということは/情報のメタ化:思考の立体的質的な統合

--本紹介--

アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?
自らの体験に即し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
考えることの楽しさを満喫させてくれる一冊。

■なぜ東大生が根強く支持するのか? 東大生の感想……外山滋比古講演会「思考の整理学を語る」より
・今の時代に必要なのは、情報を手に入れることよりも「捨てる」ことなのだ。
・他分野との接触、混在が新しい思考法を生み出すという考えがとても新鮮に思えた。
・大学やその先で求められている「学び」に対する姿勢が、少し分かった気がする。
・知識に偏った勉強をしてきたからこそ、それじゃいけないんだ、と思いを新たにした。
・考えがまとまらない時、くよくよするのがいちばんいけない。
・メモをとり、整理する癖がつきました!
・根底にある理念は自ら学べ、という点だと感じた。
・高校生の時は意味が良く分からなかったけれど、大学に入って文章を書くようになり、先生の仰っていたことの重要性が良く分かった。
・今の自分を肯定して考えることの楽しさを教えてくれます。
・時を経ても変わらない価値がある。
・この本を読んでいないなんて、人生の半分を損している。

◆収録作品◆

  • グライダー
  • 不幸な逆説
  • 朝飯前
  • 醗酵
  • 寝させる
  • カクテル
  • エディターシップ
  • 触媒
  • アナロジー
  • セレンディピティ
  • 情報の“メタ"化
  • スクラップ
  • カード・ノート
  • つんどく法
  • 手帖とノート
  • メタ・ノート
  • 整理
  • 忘却のさまざま
  • 時の試錬
  • すてる
  • とにかく書いてみる
  • テーマと題名
  • ホメテヤラネバ
  • しゃべる
  • 談笑の間
  • 垣根を越えて
  • 三上・三中
  • 知恵
  • ことわざの世界
  • 第一次的表現
  • 既知・未知
  • 拡散と収斂
  • コンピューター
00:10
はい、準備OK? OK! OK、やりましょう。 元気だな。よろしくお願いします。
最近は元気ですか?4月になって、落ち着いた? 4月になって、何かね、忙しい。そうですね。
3月まではプロジェクトで忙しかったんですけど、4月からは何かいろんな手続きとかを、生社員さんが入ってくれたこともあってしていて。
あー、そっかそっか。Nozomiさん、初めての生社員を迎えたんですよね。 そうそう。で、労働基準監督署に行き、ハローワークに行きみたいな。
労働保険の契約とか雇用保険の認定事業、まず施設登録をしなきゃいけなかったり、
施設登録した後に相手の人に加入手続きをしてお金払ってみたいなことをやるんですよ。 労働基準監督署行って、ハローワーク行ってみたいな。
みたいなことをバタバタしてると、なかなかね、なかなかバタバタしてますね。
そういうのが怖くて、人を雇用することに踏み切れない自分がいますね。 ずっと業務委託で。
多分それが普通の会かなと思いつつ、とりあえず面倒くさいことをやった方が競争力になるっていう、自分に言い聞かせつつやるってやつですね。
いいですね、ストイックですね。
みちさんはどうですか、4月は。
もうね、分かってたことなんですけど、まったりしてます。 4月から6、7月くらいまでは結構ゆるゆるやるモード。
3、4ヶ月くらいは。
ぐらいは結構自分の得意領域のプロジェクトとかしか取ってないので、あんまりストレスなく働ける。しかもそんなに詰めてないというか。ちょっと休憩します。
休憩ですね。
この今日お話をする思考論生理学のかなり序盤に朝飯食う前に仕事しろみたいなのが出てくるじゃないですか。
出てくる。
2月3月はめちゃくちゃあれやってましたね。朝飯食う前にめちゃめちゃ仕事するっていう。
なんで?それは忙しすぎて?忙しすぎて夜遅くまで働いて眠いからとりあえず寝たけどゾッとして朝起きて仕事するやつですか?
いやいや、単位時間あたりの効率を考えるとやっぱり夜より朝のほうがいいっていうのを考えると。
いいなっていう?
そうなると朝に仕事をしていて、確かにこの富山茂彦さんが言うように、この人のロジックの朝飯食うまでは朝だみたいな謎ロジックはあったんですけど。
ご飯食べる前にキレイとレモン片手にガツッと仕事をするっていうので、なんとか2、3月始めたっていう感じですね。
03:05
キレイとレモンとコーヒーを交互に飲んでいらっしゃいますか?もしや。
今そうしてます。
私はキレイとレモンを箱買いするぐらい好きなんですけど、ちょっと食い合わせ悪すぎませんか?
そうかな?比較的私は好きかもしれない。
コーヒーと交互いけます?
全然いける。
この本の第6項目が…
密なものを混ぜ合わせる?
混ぜ合わせる。カクテルですから。そういう話がたくさんあったと。
ミキさん、今回この思考の整理学、ご推薦というか読みませんか?でしたけど、どんな思いつき発想でこの本に至ったんですか?
古い本で探さなきゃっていう縛りがあったので、昔の自分の読書病房とか漁ってたら出てきたって感じですね。
でも、もしかしたらこの本で京大、東大で一番売れた本みたいなあるじゃないですか。
4月になって、もしかしたら出てたのかもね。広告とかオススメ本みたいなのが。
確かにね。
視界の端に無意識のところに擦り込まれて思い出したのかもしれないなって今思います。
この帯、毎年ですけど東大で一番読まれた本とか、東大、京大で一番読まれた本みたいなのが毎年。
特にこの時期はバナというか帯に入ってたくさん出てきますよね。
初めて読んだのはいつ頃?
高3か、多分大学1年生だと思う。
きっかけをもし覚えていれば?
いや、覚えてない。多分普通にあの頃死ぬほど本読んでた中の一冊。
そのうちの一冊がこれ?
高校生の時から知ってて、大学生の時に読んだ気がします。
なるほど。
なんか面白かったというか、ためになったなぁみたいな記憶があったから、返してみるかと思ってご提案してみたという感じです。
なるほどでございますと。
のどみさんは読んだことありました?
読んだっていう事実のみ何か覚えていて、
昔この道通ったことあるみたいなやつたまにあるじゃないですか。
それと同じくらいの記憶なので、読んだっていう記憶が残っているが、
内容もそうだし、コンセプトもそうだし、
正立てさえも何も覚えてないみたいな状態でしたね。
私も同じようなもんでしたね、そういう意味だと。
ぼんやりした記憶だとパッとめくって読むのをやめた気がする。
私のほうがプラスの記憶で残ってますね。何らか良かった記憶。
そうですね、みきちゃんのほうが触れた経験をしっかり持った状態でっていう感じがしますね。
今日は思考の生理学という、1983年に完工された豊山繁彦さんの学術エッセイですね。
06:08
売れてるんでしょうね、今も。
一応どんな本か簡単に、どこかに載っていた紹介文を読みますと、
自分の頭で考えアイディアを軽やかにリリックさせ、思考をのびのびと飛行させる方法とは、
広い視野とシャープな論理で知られる著者が分かりやすく読みやすく提示します。
実際確かに章が何十個に分かれていて、一つのトピックが文庫分で3、4ページぐらいにまとまって、
こうやって思考を深めていくんだよ、みたいなのを教えてくれるみたいな感じの学術エッセイって感じですよね、本当に。
そうですね。構造を持った性立てがあって、理路整然と何か書いていくっていうよりかは、
もちろん一つ一つの内容は何かしらの理があり、流れがありって感じますけど、エッセイですよね。
2020年になくなられていると。
そうですね。
おしまれながらって、97歳でお亡くなりになったんですね。
そうですね、97歳でお亡くなりになったんですね。
なんともなんとも。
確かに263万部突破しているらしいんで、すごいことですね。
いやー、漢孔20、そうね、35年ぐらい。文庫から40年ぐらい経ってますね、漢孔からは元々。
漢孔から36年、読まれ続けて今日より126冊らしいです。
126点、すごいなぁ。
なんでこれ、こんなに売れるんですかね?
なんかそれは、私が思うにですけど、私結構今回読み直して、結構その文章の切れ味に驚いたっていうか、
当時読みやすかった中で読んだよりもすごい深いことが書かれてたみたいな、結構気づきの差がすごい大きくて、
それで人が進めたくなるからではないでしょうか。
おじさんが、私の中のおじさんが若者に読みなっていたくなっちゃうみたいな本だなって思います。
なるほど。
そうやって秘伝の種みたいに受け継がれて、受け継がれて読むんじゃないですか。
なるほど。
思ってたのは、東大で読まれてるっていうメッセージだけ考えると、最初のエッセイのグライダーっていうやつと不幸な逆説っていう2つのエッセイあるじゃないですか。
もうこれだけ言いたいだけじゃねえかっていう気がしてて、東大生に今まで頑張って勉強してきたけど、
君たちはグライダーやってるだけで飛行機にならないといけないんだよっていうのを言いたい先生方の何かみたいな。
あるいは東大生協の本屋さんのメッセージみたいな。
後半のメタノートとかことわざの世界みたいなやつで、東大の1年生とか読んでもよくわかんないんじゃないかと思っていて。
09:09
そうね。
東大で売れてるってことは考えると、グライダーを読ませたいがゆえなのではっていう。
でも東大に毎年4月だけ売れててもたぶんこんなの売れないから、東大以外の人も買ってるんじゃないですかね。東大兄弟会以外の人も。
確かにね。
何かの記事を見てたらどんな人がこの本を買ってるかっていうのを、本図で調べたら4,50代の女性がめちゃくちゃ多いっていう分布に、3年間の累計の購入者数を見るとなんだかんだ。
絶対あれですよね、自分の子供を賢くさせたいっていう。
っていうニーズ。本人の思考を整理するのではなく。
かなわって思っちゃうけど。
確かにね、それはそうかもね。
毎年3月4月に必ず売り上げを伸ばす傾向があり、大学生の持つべき定番の一節の一冊になっているなどとも考えられています。
大学生が買うのかもね、確かに。とりあえず請求においてあるだろうし。
思考を整理したいなと思って買うのかな。
エッセイの中で言うと30個ぐらい入ってるのかな。
みきさん読んでみて、このエッセイの中でいいなと思ったものがあれば、ぜひそこから話を始められればと思いますが、いかがいかがでしたか。
情報のメタ化。
末尾のところが好きで、いろいろ情報をメタ化して整理することが絶対必要だよっていうことを書いてるんですけど、
最後に思考の整理には平面的で量的なまとめではなく、立体的質的な統合を考えなくてはならない。
この本で着想の発行などについてことを詳しく考えてきたのは、この点を考えたからである。
これを思考の純化と言い換えることもできるっていう結びで終わってて、
さらっと書いてるけど、これを思考の純化と言い換えることもできるって、スッと終わってるのがかっこいいなって思って。
開業して1行これが書いてあるだけですもんね。
これを思考の純化と言い換えることもできる。
こういうの言って終えて話を。
今回改めて読んで思ったのが、大学生の時に面白いエピローグだって読んでたけど、今読むとかっこいい。
この結び書けるってヤバくない?みたいなのも連続だなって思いました。
文体というか、運びというか。
簡潔に新しく書いてるだけじゃなくて、切れ味が半端ない結び方だなって思いました。
確かにどのエッセイも結びのところが良い結びで終わりますよね。
12:04
それを大人になって初めて気づいた。
だから人は子供に進めたくなるんじゃないかって。
どうせ子供の時分かんないだろうけどって。
次元爆弾を渡す気持ちで進めたくなるんじゃないだろうかって思ったんですけど。
情報のメタ化の次のスクラップっていうエッセイ。
これ1980年代に書かれてるので、新聞とか読んだら新聞切り抜いてまとめましょうみたいな。
ノートに入りましょうみたいな。
そういうスクラップブックっていうのを作りましょうってやつなんですけど。
内容自体は、結びが贅肉を落としておかないと動きが取れなくなるのは人体と同じだっていう。
そうですかみたいな。すいませんみたいな。
これでも18歳で読んでもわかんないですね。
わかんない。わかんないですよ。そうだよねって思いますよね。
贅肉?は?みたいな。
確かにね。ラーメンとか毎日食べても別に太んないからね。
確かにね。
物のパキッと書くっていうのは全体を通じた読みやすい内容になっている一要素な気は確かにしますね。
パキッと書くことがいかに難しいかってことを大人になってから知ったみたいな部分があるなって思いました。
あるね。あるね。だらだら書いちゃうね。
ただ端的に書くとか、箇条書きみたいなものと全然違うタイプの短さじゃないですか。
それがすごいなって思いながら読んでました。
箇条書きにするっていうのは、ミキさんが今取り上げたところでいうところの平面的で量的なまとめっていうのになっちゃうけどってことですね。
だから情報でメタ化して、他のところでメタ化して寝かせたりとかして、立体的質的な統合を考えなくてはならない。
30個ぐらいエッセイがずらっと並んでますけど、大きい構造としては、一番最初にさっき話したグライダーみたいに、
グライダーと飛行機っていうのが対比され、どっちも飛ぶものだけど、
グライダーっていうのはただ風に乗ってブーっと行ってるだけで、飛行機っていうのは自力で飛ぶんだと。
自力で飛ぶやつにならではならぬのと。
それを試行するというのが、自ら飛ぶことなのであるっていうところから始まり、
その後みきさんがおっしゃる発行を寝かせる、寝かせるために職場位が必要でみたいな話が入り、
職場位を売れたときに、どういうコンセプトに昇華するのかみたいなメタ化とかいう話にどんどん広がっていくっていうのが、
15:02
エッセイの中にも流れがあるっていう感じがするのが序盤。
序盤、後半がもうちょっと具体的なハウ論というか、ノートこうしようねとか、こういう場所で考えようねとか、
いうのに広がっていくっていう意味では、バラバラしたエッセイっていうよりかは、一定の流れを持ったエッセイ群っていう。
群って感じですね、本当に。
思考をどう整理するかってことに特化した、ちゃんと流れとか考えられるエッセイ群ですよね。
なるほどな。これこんなに本が売れてるんだったら、もっと思考が整理されてる人が増えてもいいはずなんだけどな。難しいってことなんだろうな。
量的なまとめでは整理されないですからね。これを読んでも量的に理解するだけでは意味ないですからね。
そうね、それは本当にそうだな。それは本当にそうだな。
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