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日々、生きているだけで生活が進化しているんだなと思ったエピソードが1個あって。
また主語がでかい。主語がでかいやつですけど、どうぞ。
すごい主語がでかい割に、めちゃくちゃちっちゃい話なんですけど、
私、アラサーなんで、コロナで旦那も家にいるみたいな時に、めちゃくちゃ周りが妊娠・受産してるんですよ。
へぇー。
すごい、なぁーって思ったのが、おむつで。
ほう。
赤ちゃんって、みんな言うのが、子育ては思ったよりは大変じゃなかった。
なぜなら赤ちゃんが泣く理由なんて、たかが知れてるし、みたいなことをみんな言うんですよ。
慣れれば、「はい、これで泣いてるのね。じゃあこれじゃなかったら、これかこれかって試していけばいいだけの話だから。」みたいなことをみんな言ってて。
あ、そうなんだ。確かにお腹空いたとか、おむつ変えてほしいとか、そういうのだよね。みたいに言ったら、いや、みたいな。
二択なんだよね、基本的にはね。眠いかお腹空いてるかの二択だろって言われて。
眠くて泣くてということだよね。じゃあ寝ろよって思うんですけど、それは置いといて。
で、「え、おむつは?」って言ったら、「いや、おむつは企業努力がすごいから、どんなに漏らしててもベシサラサラだから泣かない。」って言ってて。
へぇー。
ちょっと前までっておむつで泣くみたいなのあったと思うんですよ。
漫画とかで見るレベルですけど、泣き出したらおむつが湿ってないと確認して、
あ、これじゃない、じゃあ次はご飯かとか、じゃあちょっと眠いのかな、ちょっと肥やしてみてみたいな順をやってるイメージですけど、今はもうおむつは。
っていう三択だけど、今は二択。おむつは基本大丈夫。どんなに漏らしててもキャッキャ笑ってるみたいな言ってて。
えぇー、ムーニー?ムーニーの漫画の努力ですか?
そう、企業…わかんない。企業努力すごいなって。赤子だって泣かせないっていう努力が積み重なってるんだなっていう。
いや、それはすごいなぁ。
でも確かにおむつがサラサラかどうかって、本当に15年くらいに確認した話で、この間にめちゃくちゃ進化してたんだなって思ったっていう。
へぇー、なんか今おむつ素材進化ってググってみたら、小倉祐子がおむつの進化に感動したっていう謎のエンタメの記事が。
小倉祐子がファンパースの新しい製品のイメージ。
やっぱさすが情報収集の鬼、のぞみさん。情報を活用して思考と行動を進化させている。
これはやっぱり、すぐググるっていうのが大事ですからね、これは。
でも確かに思うんですけど、私っていつもふんわりこういうこと聞いたんですよ。ケラケラみたいな感じで言って、のぞみさんがググるみたいなシーンってすごい多かった気がします。
いやー、お互いに高め合っていきましょう、これは。
はい、というわけで、今回はのぞみさんがいつの間にか出版リビューしていた、すごーい、という回ですね。
しっかり拍手をもらえる、ありがとうございます。そうなんですよ。しっかり、ちゃっかり本を書いて出しまして。
すごいよ。その本が、タイトルが情報を活用して思考と行動を進化させるっていう、文章のようなタイトルのような。
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なんかめちゃめちゃ長で。
帯収まってないですよ、帯につかれてます。
そうなんですよ、私なんかこういう本のタイトルって、なんかいろんなタイプあるじゃないですか、本当にシンプルにバーンみたいな。
なんか工具みたいなね。
そうそうそう、もう漢字に文字みたいなものもあれば、文章みたいなものもあれば、最近だとなんとか大全みたいな本が売れてますとか、いろんなタイプあると思うんですけど、
なんか全然、どうやって決まるかを考えてなくて、このタイトルは全然私が提案したものとはかけ離れてるんですよ。
あ、そうなんですか。
そう、なんかもうちょっとライトなやつかなと思ったら、読んでみたら、本の中の一節にこういうのが出てきていいなと思ったんで、これタイトルにしませんかって言われて、
情報を活用して思考と報道進化させるっていう、今までそのセットで考えたことなかったんですけど、どうやら文章の中にそういう表現があったようで。
え、そのセットで考えたことなかったんですか?
そうなんですよ。
嘘だ。
そういうセットで考えたことがなかったんですけど、どうやら書いているってことはそう考えていたようで。
というかそうだと思いますよ、考えていると思いますよ。
本当に?
うんうんうん。
そうなんですよ。書いている間に文章も一個一個考えていくっていうから、頭に思い浮かんだことをどんどん書いていくじゃないですか。
思い浮かんだことを書いていったうちの一節がそれだったので、編集者さんがそれを取り上げてタイトルにしてくれたっていう。
あ、そうなんですね。なんかよかったですかね。会議室経営コンサルタ教えるとかじゃなくてよかったですね。
それいくつか提案されたんですけど、本当にやめてくださいっていう話をして。
あまり聞いてるよね。
書店とかで買うと帯に戦略コンサルタントとか入ってるんですけど、恥ずかしくてね。
入ってる入ってる。
恥ずかしくて、私としては入れたくないけど出版社さんとしては売れた方がいいじゃないですか。
じゃあ帯なら。
帯にこういう案が来て、それはもう私が言うのもあれだなみたいな。
私個人的にはアンビエントなタイトルというか、ふわっとしたタイトル好きなので。
今回のやつとかって表紙がある文字みたいなデザインじゃないですか。
じゃなくて、余白9割5分みたいな。
そういうのがよかったですね。
っていうのが好きなんですけど、いろんなありがたいことですからね。
売れりゃいいんですけど、売れてるかどうかちょっとわかんないから。
中身と表紙の一致度があるような気もしますけど。
本当ですか。
じゃあ編集者さんが正しかったというかありがたかったというか、プロですからね。
本当にプロですね。ありがたかったのはね。
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はい、改めてじゃあどんな本か。
アナゾン紹介読んでいこうかなってまずは思うんですけど。
おうおう。
え、やだ?
いいよいいよ。
こんな感じがいいですか?
なんかすごい気恥ずかしいけどどうぞ。
はい。情報を活用して思考と行動を進化させる。
この本は情報収集・情報活用全般について具体的な方法とコツを詳しくわかりやすくお伝えするものです。
例えばGoogle検索一つでもそれを行う人によってそこで得られる情報の幅や深さには大きな名があります。
重要なのは情報源やツールの選択肢を持ち、そしてそれらを組み合わせて使いこなせるかどうか。
検索の手段をどんなふうに使い込んで、どんなものと組み合わせて使っているのかという部分について、ここまで具体的に掘り下げた本は他にない。
現代は情報と付き合っていけるのはとても悩ましい時代です。
たくさんある情報の中からどのように必要なものを見つけ出すか、活用できるまでに至るかという部分で工夫が必要になってきます。
そこで外資系コンサルティングファームやクリエイティブ企業、スタートアップ企業で高い成果を追求する中で活用してきた情報収集・リサーチの知見版を紹介していきます。
それぞれの様々な場面で使える調査のフレームワークや課題設定の方法から、今日から使える具体的な情報収集の仕方まで、実際のケースストーリーも含めつつ生きた知識を届けます。
一回も噛まなかったのが素晴らしいですね。
いいんですよ、そんな照れ隠しは。
まさにこういう本だと思いますね。情報収集とか情報活用全般について、本当に具体的な方法と、もちろん抽象的な考え方というのをどちらも分かりやすくお伝えする本ですね。
もともと本にしようかなと思った契機って、2つっていうか、自分の中のことと外のことと1つずつあるんですけど、外の方からいくと、お客さんと一緒に仕事をしていると、なんでそうなっちゃうのかな、みたいなリサーチに目にすることもあるじゃないですか。
あるあるです。スタートはそこって感じですよね。
最初に聞くと、なんでそこでググるのやめちゃったんですか?みたいなのとか、それググってみました?みたいなのもあるし、よくわからないタイミングでアンケートやってみたらこうで、みたいな話をしてたり、情報収集なのでとりあえず国会都市館に行きます、みたいなすごいハードな人がいたり、なんでそうすか?みたいな。
なんでそうなっちゃうんだろうな?みたいなことがたくさんあって、世の中の本ってググり方とか、インタビューの仕方とか、いろんなものってあるんだけど、そもそもなんでそういう風なところに止まっちゃうんだろうな?みたいなことを目にすることがある。
それって今ある、出ている本棚に並んでる本だと思うんですが、そうかな?っていう外の話と、あともう一個自分の中のテーマとしては、そういう時にお客さんとかチームのパートナーとかに、じゃあ何したらいいんですか?って聞かれた時に、こっち達答えてるじゃないですか。
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こうやってググったらいいですよとか、こういう風に考えると、これいうとこから情報を持ってきたらよさそうじゃないですか?って言うと、あー確かに、みたいな話されるんですけど、それをあんまり体系化できてないなと思ってて、自分の中で。
毎回良いことは言えてる気がするんですよ、自分の中で。なんですけど、それって自分のどういう、このリサーチとか情報収集の考え方の体系というか構造から、そういう自分のアドバイスというかメッセージが出てるのかな?っていうのが、自分自身のことがよくわかんないみたいな話があって。
それを書きながら確かめてみようっていうのがもう一個のモチベーション。
へー、なんかセルフジャーナリング的な効果もあるんですか?
まさにまさに。で、これ1個目の外と中で言うと、もう中9割みたいな。
モチベーションとしては?
モチベーションとしては。だから、もう書き終えたら9割くらい満足してるんですよね。
自分の中ですごい体系的に理解ができた感じもしていて、
このタイトルになってる情報を活用して思考と行動を進化させるっていうのは、
セルフジャーナルしてみた一つのある種の結果だったりもしていて、
結局情報って考えか行動を進化させて何もだよなっていうのが多分自分なりの価値観があって、
それに紐づく、じゃあ進化ってなんだっけ?とか、
思考が進化するってなんだっけ?みたいなことを紐解いて考えていくとこうだよなみたいなのが出てきたのが良かったですね。
この本を読んで、一言感想としていいなと思ったのが、結構情報収集の本とか、
もしくは考え方の本とかってあるんですけど、それが一冊になってないから、
結果情報収集した後にどう脳に通したら考えられるのかがわかんないみたいな、
そこの溝があったような気がしていて、この本は前半で情報収集の仕方、
後半で情報の活用の仕方って感じで、
情報をどうやって脳みそに通したらいいねみたいなところもヒント的なものがたくさんあって、
面白いなと思いました。
そうなんですよね。なんか面白い本になるといいなと思って。
さっき申し上げたみたいに、
なんでリサーチとか情報収集した後止まっちゃうんだろうとか、
なんでこんな風になっちゃうんだろうっていう問いを、
自分の中の問いを解こうと思って書いてるので、
なんかそのそもそも考えるってなんだっけとか、
みたいなことも本の中では多分始めにとか終わりの方はそういうこと扱っている気がするし、
情報を得た時にどう考えるかみたいな方はいつも結構後半の方で色々書いてて、
こんな○○思考みたいな、デザイン思考みたいなところじゃなくて、
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もうちょっと違う、こんな風に考えるステップを取るといいんじゃないですかみたいなやつも考えてるし、
一方で結局自分の引き出しの中に情報収集をやるための、
ツールがないと結局引き出せなかったりもするので、
できる限り具体も書きたいなと思って書いていって、
ちょっとこれも最初の書くモチベーションとかと言い切っちゃうかもしれないですけど、
出版社さんと話をした時には大体このぐらいの字数でみたいな目安を言われるんですよ。
そうするとページがこれぐらいになるから出版もいくらぐらいでみたいなのができるじゃないですか。
印刷費がこれぐらいでみたいなことができるので指定されるんですけど、
結局その1.8倍ぐらい書いてるんですよ。
そうなんだ。
本だけどこれ300ページぐらいあるんですよね?
315ページ、320ページぐらい。
320ページぐらいあるんですけど、これでも多分半分ぐらいになってて、
一応本買った人向けに届ける、
フログのPDFが2万字ぐらいあるっていう思いがあふれ、
ボリュームバーンみたいになっちゃうっていう。
いろんなところに行き来したので、
自分の中のセリフとしてはすごく良かったし、
面白かったのは人によってこの章が自分にはまりましたみたいなのが、
全然面白くなかったですって人ももちろんいて、
Amazonのレビューを見るとそういうのが書いてあるんですけど、
ありがとうと思いながら、
人によってそこが面白いっていうポイントと違うのがめちゃめちゃ面白いなと思っていて、
例えば兄貴から連絡が来て、
兄さんは?
そう、実の兄。
実の兄は真ん中のグーグル方法とかどうでもいいと。
彼は一応大学の研究者だったので、
リサーチ研究プロフェッショナルなわけですよ。
彼からすると1章と7章がめっちゃ面白いって言うんですね。
論文をどう捉えるかとか、
科学的にどう検証するかみたいなことは言ったら自分自身もやってるし、
トレーニングはしてるし、
少なくとも自分のワークに必要なプロセスってことは理解してると。
実験をしてどうやってデータを取るかとか、
何をしたら実験がダメになっちゃうかみたいなことはわかってるけど、
結局他人の論文を読んでそこからどうやって資産を出すんだっけとか、
科学的とは言えない想像力みたいなことをどうやって扱うんだっけとか、
あとはその中で出してるSF的な思考を研究とどうやって結びつけるかみたいな話が一番あったりするんですけど、
そういうところはすげー面白かったっていうわけですよ。
一方でコンサルチックな人は、4章とか6章みたいなかなり具体の部分、
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ケーススタディの周りとか、そういうところが楽しかったですって言ってくれる人って、
なんか本当にいろんな人がいるなーみたいな。
一番この人好きだなと思った人は、
本の中に出てくるボルマートの創業者のサム・ウォルトンの引用が一番響きましたって言ってる人がいて、
俺はマジでその人のことが大好きだって。
4章、5章、7章の流れが好きでしたね。
へー。
なんかあんまないな。
さっきも言いましたけど、ロジカルシンキングの本もコンサルの人が書いてるロジカルシンキングの本とかが、
ハウツー本がゴリっとしたりとかあって、
考える本になると急に広告なりてんとかのアイディアの作り方みたいな本になるという、
なんかジャンルが違うんだけどみたいな感じがあるから、
同じジャンルで書いてくれてるっていうのがすごい面白い、面白いというか、
読みやすいって思いました。
あー、確かに。
確かになー。
ロジカルシンキング本になると、なんかミシガとか論点思考ガみたいになりますもんね。
すごいなんか合理的に考えよう、合理性を重んじようみたいなすごいわかりやすかったラベルステージで、
急に考える本になると合理性を捨てようみたいな、なんか前提が違う感じで始まって、
なんか私はどっちの世界にいたらいいの?みたいな感じになりやすくて。
なるほどね、なるほど。
どっちももちろん必要なんですけど、その行き来の仕方がわかんないんだよみたいなことはよく思うんですよね。
うん、確かにね、確かにね。
いやそうなんですよ、なんか行き来が超大事だなーと思っていて、
なんかこの本の中でも使ったんですけど、
その原理原則とハズレ値みたいな概念って私はすごい一般性があって好きだなーと思ってるんですけど、
そうですね。
なんかロジカルシンキングって、ある種のこのハズレ値と原理原則を特定する作業だと思うんですよ。
うんうん。
こういう一般性があるよねとか、
一般性の中で言うとこれはちょっと基準から外れてるよねみたいなことは論理の積み上げで一定見えてくる部分だと思うんですけど、
その中でなんかどのハズレ値はいいんだっけ悪いんだっけっていうことを考えたりとか、
そういうことってすごくそこにロジックはあんまりない気もするんですよ。
うんうんうん。
そこはかなり価値観が強い、入れ込む余地のある部分だと思うので、
やっぱそのミキシャンのようにバランスなんですけど、
バランスだなと思いながら、積み分けだなと思いながら、行き来だなとも思うみたいな。
うんうんうん。
すごく書いてる時にも〇〇思考と言われるものって相互にどういう関係があるんだっけみたいなことは考えながらね、書いてたですね。
面白い。
そう。
本当、読みやすい、ものすごくものすごく実践的、そしてそんなに長くないっていう、この3点がめっちゃいいなと思いました。
いやー、Amazonレビューで最初についたコメントは、いや冗長だ、マジで意味でっていうのを聞いて、おー、マジ使ったら。
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すげー。
いろんな人いるなと思って。
なんか、何ですか、今振り返ると、俺BCGの2年目ぐらいの評価で、スライドの書いてるメッセージが冗長だっていうレビューもらったなみたいな。
何て言うんですか。
レビューそのものがじゃなくて、BCG2年目の時のあのレビューが心にグサッときましたね。
あははは。
田中さん、スライドがリランダントだね。リランダントって何ですかみたいな。初めて聞いた英単語だけどリランダントって流れてるみたいな。
削ったのにね、これでも。
まあね、でも、書き方がダラダラしてるとは思うんですけど。
あとタイトル的にはもう全て箇条書きで書かれててもおかしくないようなタイトルではあるので。
あー。
なんつーんですか、ポイントだけ書いてあればいいんだけどみたいな人からしたらマナーが悪いかも。
いやなんかその本の話から、書いてからなんか自分の中で考えることも。
まずセルフジャーナリングが終わった後に、考えることもすげーいろんなことを考えるようになって。
さっきみきさんにボコッとピングファイルの列みたいなの送ってみたんですけど。
はいはいはい。見てます見てます。
あれの中に17ページ目くらいかな。
最近NHKオンデマンドでドキュメンタリーを楽しく見るっていうのをやってるんですけど。
その中の100分で名著シリーズっていう難しい本とかを25分×4回で紹介しましょうっていうNHKの最高ドキュメンタリー、
ドキュメンタリーってかNHK教養番組だってですね。
その中でブルデューのディスタンクシオンっていう社会学の本が取り上げられてて、
その中のブルデューの一節に、目とは歴史の産物だっていうのがあるらしいんですよ。
ブルデューっていう人って何を言ってるかっていうと、
例えばみきさんが本が好きだとかアートが好きだとかっていうのは趣味じゃないですか。
その趣味とか物の見方っていうのは、みきさんが生きてきた人生もそうだし、
みきさんのご家族の歴史っていうものがそこに詰まってるっていうわけですよ。
だから人が物を見る見方っていうのは、自然にそれが生まれてきてるわけではなくて、
歴史があなたの目を作っていて、かつ教育っていうのは目を再生産するって効果があるんだっていうわけですよ。
だから彼は何を言ってるかっていうと、趣味っていうことを一つ契機にして、
社会の階級みたいなことを捉えるんですけど、
例えばクラシック音楽が趣味ですっていう人の向こうには、それなりの歴史があるわけですよ。
所得階層だったりだとか、家柄だったりとかそういうことがあると。
っていうものを言ったときに、目とは歴史の産物だっていうのはすげーなるほどなと思い、
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今ダラダラと話しちゃいましたけど、
自分の仕事っていうことをもう一回考えてみると、
私いろんな会社の市場調査とか、新規事業系のコンサルティングワークとかを一緒にやってるんですけど、
自分の目を貸してるんじゃないかっていうことを最近思っていて、
はいはいはい。
つまり、いろんなコンサルとか外部の人っていて意味あんの?みたいな話あるじゃないですか。
それなんか一面ではトゥーだと思うんですけど、
多分持っていると思っている情報とかそういうものが同じであったとしても、
その面の中に何が映るかみたいなことで言うと、すごい様々だなと思ったんですよね。
例えば同じニュースを見ても、みきさんと私って、
今回のこのいろんなコードキャスターと一緒に本を読んでますけど、
注釈つける部分とか覚えてる部分も全然違うじゃないですか。
ほんとそうですね。
そう考えると、同じ情報を見てても全然違った示唆が出せたりとか、
違うメッセージを出すってことはある気がしていて、
なのでまず一個は私の本を読んでもいろんなことを気づく人がいるんだな、
それってその人の人生ってのが目に現れてるからだなっていうことと、
あとは結局こういう情報産業と言われるものはなくなさそうだな、
なぜかと言うとそれは多分目を貸していることだからっていう、
自分なりの理解がもう一つ。
確かにね。
多分私は仕事をお願いされるときは、情報を集めてくださいと言ってるんじゃなくて、
あなたの目を通した情報の解釈を教えてくださいって言われる人にならなきゃいけないんだなっていうことを、
本を書いてみたのと、
このブルジューっていう人のコンセプトを見て改めて思ったんですね。
なるほどね。
なんか言われてみたら本当確かにそうだなって思いますね。
そうなんですよね。
そうなんですよ。
あともう一個、この本を書いた後にこの話をしてていいんだろうか。
まあいいか。
聞いてみたいと思ってましたよ。
もう一個あるのは、
このゴールデンウィーク中に読んだ本の一つが、
村上春樹が書いた職業としての小説家っていう、
なんかエッセイ集みたいなやつなんですけど、
その小説家っていう仕事ってどういうものだろうかみたいなことを、
村上春樹が自分を振り返りつつポコポコ書いている、
まあ10本くらいかな、の文章がいろいろまとまっている本なんですけど、
その中にイマジネーションに関する記載があって、
つまり小説家って想像力を駆使しながら文章を書いていく仕事じゃないですか。
彼はジェームズ・ジョイスっていう人の言葉を引用していて、
イマジネーションとは記憶のことだっていうふうに、
ジェームズ・ジョイスが言っているっていうのを村上春樹は引用してるんですよ。
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僕も全くそうだと思うと。
彼が言うのは、イマジネーションっていうのは脈絡を書いた断片的な記憶のコンビネーションだっていうことを
村上春樹って言ってるんですよね。
だから一個一個は全然バラバラの記憶なんだけど、
それをちょっと矛盾して聞こえるかもしれないけど、
有効に組み合わされた脈絡のない記憶っていうものが正しい物語の動力になるんだって言うんですよ。
なんとなくよくわかってないのが、記憶っていうと自分の中にしかないものって感じがして、
でもイマジネーションとか村上春樹が作ってるものとかも自分の中にはないというか、
世界から取ってきたものというか、外に向かっているような気がするから、そこがどういうことってなってるっていう。
彼が文章をそのまま取ると、細部の記憶っていうのがイマジネーションの動力だって言うんですよね。
それはどういう細部かっていうと、あれ?と思うような興味深い細部だって言うんですよ。
できればうまく説明がつかないことの方が良くて、理屈と合わなかったり、筋が微妙に食い違っていたり、何かしら首をかしげたくなったり、
ミステリアスな細部っていうものがあるとして、それを見つけて採集して、ラベルを貼って頭のキャリレットにしまっておくと。
小説を書く時になると、その引き出しの中から、そのあれ?っていう細部を物語の中に、
彼はプロットを決めずに書くっていうことだと思うので、それが自然に出てくると、それが物語ってものを生み出されていくっていうことだって書いてて、
これは思いっきり誤読をすると、これって多分さっきで言うとこの原理原則とハズレ値のハズレ値の話なんですよね。
こういうハズレ値って何でなんだろうとか、あれなんかおかしいなっていうものが気づくように、
それを自分の中にちょっとずつラベルを貼ってためておくっていうのは、
イマジネーションっていうロジカルシンキングとは、人によっては距離があるなって思いそうなテーマであったとしても、
そういうふうに繋がってくるんだなと思ったんですよ。
わかるな。
そうですね、確かに。
意外と人によって違和感を覚える部分とか、なぜか気になっちゃう細部みたいなものって全然違うじゃないですか。
そうですね。
そこにその人の魅力っていうか面白さがあるなとか思ったりもするので、確かにその細部はよくわかるなと思いました。
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たぶんその細部を気づける目を貸し出してるんですよね。さっきのブルデューの話に戻ると。
そうですね。
たぶんいろんな原理原則があってお客さんの先に入っていくと、自分の中にたまってる原理原則ってあると思うんですよ。
サーズをやってる会社だったらこうじゃなきゃいけないなとか、あるいはうまくいってる工場ってこういうものじゃなきゃいけないよなとか、
こうであったはずだよなとか、20年前の原理原則はこうだったけど今ってこうなっているはずだよなとか、
こういうテクノロジーを導入したらこうなっているはずだよなとかっていうものがあると思うんですよ。
たぶんそれはロジカルなものもあるし、一部アナロジー的に考えることもあると思うんですよね。
これってこれが自然だからこっちもこうだなみたいなのもあると思うんですけど、
それをいろんなところで豊かにしつつ目を貸すっていうことが、
この情報ってことを通じて思考と報道が進化するってたぶんそういうことなんだろうなーってつまり何を言ってるかっていうと、
原理原則が磨かれるか、あれって思うことが増えるか、あるいはそれをうまく説明できるようになるか、
そういうことなんだろうなーっていうのは本を書いてみた後に、いろんなものを見たり読んだりしながらまた考えたことですね。
はい。