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どうもお疲れ様です。いかです。この番組では、高校の国語科教諭をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
今日は、車の中からお届けしております。
今、学校から帰ってきて、駐車場に着いたところです。
家の駐車場ですね。
家に入ってしまうと、ご飯食べたり寝る準備してたりしたら、もう収録をする前にパタンと寝てしまいそうなので、これはいかんということで、車の中からお届けしております。
今日はですね、明日から講座が始まるので、他の先生方が講座を作ってくれて、
それのチェックを、私も担当している授業については、こういう講座でいいですかっていうのを確認してくださるので、それをチェックしてたりとか、
あとは、今日放課後は職員会議があって、5時前ぐらいまでね。
そこからは、一応明日から講座が始まるので、教室に忘れ物とかがないか、ちゃんと整った状態で講座ができるかっていうのを確認しに各教室を回って、
それが終わったら、明日ですね、講座以外にも国語部会という組織で、私は事務局担当してるんですけども、それの役員会がありまして、その準備をしてました。
レジュメを作ったり、レジュメを作るということは話す内容がちゃんとないといけないので、ある程度こちらでいろいろと、次の研修会に向けてどうこちらは、役員側は動いたらいいかみたいなのを考えて、原案を出しておくみたいな感じですかね。
それにちょっと今日は時間がかかっておりました。
明日、うまくいけばいいなって感じですね。
昨日から現代語の話をしてたので、現代語の講座は未だ全然触れてないんですけど、
そうですね、現代語の話の続きをしましょう。
昨日は、現代語という選択科目ですね、学校設定科目、学習指導要領にはない、学校で独自に作る科目についての、特に目標、それから評価するもの、それから年間指導計画について、ざっくりお話ししていきました。
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今日は一学期にどんなことをやったのかっていうのを、いくつか紹介しておきたいなと思います。
まず、現代語を始めにやったのは、国語クイズ大会ということで、これは何をしたかと言いますと、
言葉座、古字生語、官用句、官用読み、同音異語、対義語などなどですね、日本語にもいろいろ覚えておいたほうがいい言葉、入試でたまに出たりとか、教養にもなるみたいな言葉があると思うんですけど、
今言ったようなジャンルの中から班で一つ選ぶと、選んだジャンルに沿ったクイズを作成すると、クラスメイトの作成したクイズを解いてクイズ大会するってやつですね。
昨日お話ししていたパスポートっていうワークがあるんですけど、ワークを参考にしたり、あとはインターネット使って調べたりしながらクイズみんな作ってましたね。
その次が、適切な書き言葉とされている表現にはどのような特徴があるのかという単元ですね。
これはもう少し、じゃあ言葉一つ一つから文につなげていこうということで、文章を適切に書く方法を学びながらテーマを一つ設定して作文してもらいました。
原稿用紙の使い方、はじめは一マス空けるとかね、会議をするときに一発目に丸が来たときはその前の行の一マスに収めるんですよとか、そういう基本的なこともそうですし、
あとはかかり受けって呼ばれる、例えばそうですね、私は今日食事をしたのは私だとかっておかしいじゃないですか、日本語として。
まあ習語と術語と呼ばれるようなものがちゃんと一致しているというか、そごがないというか、適切な文を書けるようにするためにこれはダメだよねとかいうのを紹介したりしてたかな。
あとは話し言葉もやめましょうねみたいな、そんな感じでした。
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はい、で、これはテーマは何だったかな、ちょっと忘れてしまいましたね。
まあ、ちょっと忘れてしまいました。
はい、ということで次の単元にいきたいと思います。
次はですね、類義語を分析しようということで、これはね、私がBCCWJ、日本語書き言葉均衡コーパスっていう、
簡単に言うとデータベースがあるんですけど、それをデータベースを検索できるようにしたサービスというかがあるんですけど、それをなんとか授業で使いたいなと思っていて、
大学でね、私コーパスをよく使ってたので、しかもそれ結構面白かったなという思い出があって、それをなんとか授業に落とし込めたらということで、最初類義語分析を入れました。
これは先行の実践があるもので、それを参考にしながらやりましたね。
具体的には改善と改良の違いを内省するというか、考えていくっていうものになります。
最初内省してほとんど同じような感じがするとか、あんまり違いはないんじゃないかなっていう子が多いんですけど、
このBCCWJを使って狂気する語、狂気っていうのは一緒にどんな言葉が使われてるかっていうことですね。
どんな言葉が使われてるかとか、また文脈とかっていうのがこのデータベースの中にちゃんと載ってるんですよね。
それを観察したり分析することで、改善はこういう時によく使われるな、改良はこういう時によく使われるんだなっていうのを気づくと。
最初の内省とそれから分析した後を踏まえて気づいたことを書くみたいな、そんなことをしました。
類義語が終わったら次、さらにBCCWJを使って卵卵卵卵、日本で最も使われている書き言葉はどれという単語をしました。
今卵4回言ったんですけど、一つ目というか順番何でもいいんですけど、生卵、卵の卵ね、一文字の漢字卵と、火を通した時に使う卵って二文字の漢字で書く卵、ひらがな卵、カタカナ卵、この4つあるんですけど、
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意味もほとんど一緒で、音も一緒だけど表記が違うという言葉って日本語では色々あるわけですよね。
じゃあ最も使われているのはどれなんだろうっていうのも実はコーパスを使うと調べることができますね。
検索をうまくできるかどうかっていうのが試されるんですよね。検索方法を間違えちゃうとあんまりうまくいかなかったりします。
最初に言ってた改善と改良の違いを考えるためにはBCCWJの中でも小名言というサービスを使うことでできるんですね。
小名言は何の申請もいらなくて、誰でもいつでもネットがあれば使えるんですけど、卵の話のものはですね、より検索の仕方を工夫しないといけなくて、
検索の仕方を詳細に設定できるのは小名言ではちょっと限界があるんですね。なので中名言っていうサービスを使います。
中名言は利用するためには申請がいるんですよね。学校で授業で使うという目的であれば申請が降りてアカウントがもらえるんですよ。
アカウントを生徒に配布して一応1年間とか期間を決めて申請をするので、生徒はBCCWJを1年間は使うことができるっていう感じになります。
中名言でまずは卵のうち最も使われている表記はどれかというのを調べます。その後調べ方を勉強して何々で最も使われている表記はどれというようなクイズを作成します。
要はさっき言ったような意味はほとんど一緒で音も一緒でけれども漢字とかひらがなとかっていう表記が異なるものを探すわけですね。
例えば鳥という言葉、鶏と書いて鳥と読むその漢字の鳥で、普通の何ですか鶏じゃない一般的な鳥類とかの鳥の漢字一文字でひらがな鳥カタカナ鳥これで4通りできるわけですよね。
こういう風にそういう言葉を見つけるっていうのも大事だし、ちゃんとそれがクイズ作れてて検索結果が正しく出るように中名言を適切に使うことができるかっていうのも測っていましたね。
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そんな感じで一学期を終えていきました。
やっぱり一学期の中で自分の中で良かったなと思うのは、
BCCWJを使うことによって一つの言葉に対して様々な使い方を一覧で見ることができて、その言葉について深く考えることができたところ、言葉による見方考え方みたいなのが広がったんじゃないかなと思うところです。
国語の中で、例えば文章の中で出てくる言葉って、その文脈の中でどう使われているかっていうところにフォーカスされると思うんですよね。
だからその使われている例は基本的にはその一例になるわけですよね。
コーパスを使うと実際に使われている書き言葉の集合があるわけで、表になってそれがザーッとたくさんのデータが出てくるんですね。
そのいろんな文脈を踏まえたり、それぞれを読み比べたりすることで、どういう特徴があるのかっていうのを自分なりに明らかにすることができる。
このいろんな例を踏まえて考えるっていうことができたのが良かったかなと思います。
意外と内省、つまり自分がなんとなくこれって似てる言葉だよな、ほとんど同じだよなって思う言葉も、ちょっと特徴に違いがあるぞというところに多くの生徒が気づけていたので、すごい良かったなと思いました。
卵卵卵卵の話も、実際にそういう表記が違うものを探すのに、みんなまずは苦労してたんですけども、それを探すのも楽しんでやってる子が多かったというか、
難しい難しいとは言ってたけど、これもいける?とか、先生これどう?みたいな感じで、いろいろ取り組もうとはしてる生徒が結構多かったので、そこも良かったなと思います。
はい、ということで今日は現代語の授業、学校設定科目の現代語の授業の1学期の各単元の紹介をしていきました。
明日は2学期の今までに行った単元の紹介ができればなと思います。
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では今日はこれで終わります。ありがとうございました。
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コメント
かつて高校の学習指導要領、高校の科目に「現代語」という幻の科目があったわけですが、その科目でこういう授業のアイデアが実現できたら今の科目も変わったかも知らないですね。 また、「現代の国語」や「論理国語」で本当は中心的に扱うべきことだと思いますね。 自分も日本語学を中心に大学院まで学んでいたので、BCCWJには親しみがあります。自分も授業で使ってみようかなぁと思いました。 生成AIと組み合わせて分析させてみるのも面白そうですよね。
なんと、not only 探究ガチ勢 but also …! 教材としてBCCWJを使うことは、帰納的に分析するという論理的思考力が鍛えられますし、スキーマ形成にも役立つと思います。 また、BYODになって取り組みやすくなっているので、おすすめしたいです。 生成AI×BCCWJ×高校国語科教育は、まさにKasahara 先生の専売特許になりそうですね…! 特許を取られた際にはPodcastの更新をお願いいたします!
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