00:02
第34回、高校国語について話すラジオの時間となりました。
この番組では、高校の国語学教員であるなんばが、
普段の授業の話や研究の話などをして、
国語科の先生なみならず、いろんな先生に、
授業や教育について考えてもらうことを目的としたラジオです。
みなさん、こんにちは。パーソナリティを進めます。
なんばむっとです。よろしくお願いします。
前回、33回のところで、1ヶ月半の空白というところで、
自分の近況報告をさせていただきました。
今回、第34回なんですけれども、
33回をですね、聞いてみてというか、聞き直してみたときに、
久々のポッドキャストすぎて、
多分、僕も嬉しくなってたんでしょうね、多分。
結構、話すピッチが早かったりだとか、
あと、すごく交互的というか、
そんなようなひどいポッドキャストだったかなと、
すごく反省はしています。
反省はしているんですけど、
反省は次に行かった目の反省ですので、
お聞き苦しかったかなと思うんですけれども、
またお付き合いいただければと思います。
再生回数も少し伸びましたね。
久々だったということもあって、
何してたんだこいつというところから聞いていただけたのかな、
というような気がしています。
本日34回のところでは、
前回、授業についてもまとめてしまいますというような感じで
話をしたんですけれども、
実際に3年生の授業がまとまって、
そのときに授業アンケートを取りましたので、
その授業アンケートで生徒たちから良かったことを
皆さんにはお伝えできればなと思います。
今回ですね、2つの授業、厳密に言うと
3つの授業なんですけれども、
大きく2つの授業の振り返りのアンケートを
Googleフォームの方で取りました。
1つ目の授業が、共通テスト対策ということで、
いわゆるマークの試験の演習の授業。
2つ目が、難関次第や国公立大の
記述問題の対策の授業。
マークの方は1クラス、
○○が対象、1クラスを全体指導みたいな感じで
行う授業なんですが、
基本的には20分間ぐらいで問題の演習をして、
後ろで解説という、いわゆるオーソドックスな。
記述の方は、タイミングによって違うんですけれども、
基本的には宿題を課して、それを解いてきてもらって、
Googleフォームで事前に記述等を
お伝えできればなと思います。
Googleフォームで事前に記述等を送ってもらった状態から
解説をスタートするというのが、
もう1つの授業になっています。
やり方は教科担当によって若干違うんですけれども、
大枠はそんな感じです。
2つの授業で、
マークの方は僕が単独持ちなので、
03:02
単独持ち。
もう1つの記述の授業は、
1クラスを学習到達度で上、中、下に分けて、
僕は中のクラスを持っていました。
1クラスあたり32なので、
真ん中が一番多くて、
20人ぐらいを相手にしながら、
上と下は残り6人ぐらいの比重で、
来年はその人数比重も課題だよねって話になってるんですけど、
そんなような授業です。
ごめんなさい、授業の概要の荒増しだったんですが、
マークの授業の時に、
マークの授業と記述の授業両方を含めて、
良かった点というものを、
僕に限らず教えてください、
というところを聞いて、
あともう1つは、
もう少しこうしてくれたら授業が受けやすいだとか、
もっとこうなっていたら、
もっともっと学べたっていうことがあったら、
課題点を教えてください、
という2つを聞いています。
良かったこととしては、
大きくは2つに対別ができるかなと思っています。
1個目が、
僕、以前のポッドキャストでもお話しさせていただいたんですけど、
夏休み明けからは、
1週間ごとに文章のテーマというか、
使うジャンルを統一して授業を実践していたんですね。
例えば、アーキテクチャと呼ばれる排除アートとか、
そういうふうに物理的な環境を人為的に手に加えることによって、
その可能性というか、
何かを可能性をなくしていく。
例えば、ベンチに手つりをつけることによって、
ベンチで寝転ぶという可能性をなくしていく、
というようなものがアーキテクチャと呼ばれるものになっているんですけど、
アーキテクチャというものをベースに1週間、
そのマークの授業と記述の授業で、
近いようなジャンルのものを扱いながらやっていく。
その次の週は、また自然と何とかだとか、
最後の単元は都市と空間だったので、
都市と空間というものでやったりだとか、
というふうにやってみました。
そこに対する評価が、
生徒からはすごく多かったかなと思います。
中でも、これは僕の過去の話というか、
今年1年間の一番最初の時の話なんですけど、
現代文のマークの授業を解説するという、
僕は人生で今年度が初めてだったんです。
その時に何を解説していいかわからなくて、
模範回答のものをベースにしながら、
誤答の理由とかを解説していたんです。
そしたら生徒から、
模範回答を見ればわかるから、
模範回答に書いてあることは、
わざわざ説明しないでくれ、
みたいな趣旨のことを結構強めに言われたんです。
そこで僕もうっとなってしまって、
でもその後にすぐ、
ありがとうって、
06:01
違う問いもあったので、
それにすぐ答える形で、
少しやりとりをしたんですが、
というような、
自分の中では苦い経験があったんですけど、
その生徒と1年間付き合う中で、
すごい関係は良好で、
1年間の最後のアンケートには、
結局その生徒から、
僕がそういうふうに、
テーマごとに文章を扱ってくれて、
授業に対してもすごく考えられてるなって思って、
いつもワクワクしてました。
本当にありがとうございました。
っていうような話とか、
それをぜひ後輩にも、
今年度は途中からでしたが、
1年間やってくれると本当に嬉しいです、
みたいなことを言ってくれる生徒でした。
僕は他の生徒からもすごく、
テーマの理解が深まると、
文章のどこかにすごく生きるだとか、
知識があれば現代文で解ける問題もあるんですね、
みたいなこととか、
そういういろんな言葉を聞いたんですね。
ただその生徒の存在って、
すごく僕の中では大きくて、
自分の取り組みがどうかなって不安だったんですけど、
その中で、
その生徒に対して、
自分の取り組みがどうかなって不安だったんですけど、
夏休み明けから工夫したことが、
彼らにとってはヒットして、
最初は模範回答を読むだけ、
みたいな解説授業だったかもしれませんが、
それがいい方向に進んだなっていうところが、
すごく僕の中では、
やってよかったな、
それで生徒からも評価をいただいたな、
っていうところが、
まずよかったポイント。
入試練習がどうしても、
やって終わりっていう感じで、
単発になってしまうところを、
テーマ設定というような、
ちょっと工夫をするだけで、
全然生徒の聞き応えが違いましたよ、
っていうのがまず一つのよかったところです。
もう一つは、
特に記述の方で僕がやっていたことなんですけど、
記述の時に、
生徒から全然回答を集めた後に、
それを全部匿名で一覧化するんですね。
で、問いが3つくらいあったら、
その記述のみを一覧化で、
バーって出して、
で、回答の基準、
回答のポイントとかもその横に、
例えば、
この問いの、
よく模範回答とかに、
最低の基準でABCみたいな、
加点項目があって、
その得点と一緒に、
A3点、B3点、C4点みたいな、
っていうのがセットになった表を作るんですね。
問いの記述、
その横に、
その得点のABCの表を、
次の記述で表を、
みたいな感じで、
一覧化して、
生徒たちにその観点を提示しながら、
自分たちで採点してもらう、
みたいなことを、
ほぼほぼ毎回、
後期の方はやっていました。
で、それが、
僕の中では結構、
その途中というか、
夏休み前ぐらいに、
生徒が自分たちで解説会をするっていう、
1回取り組みを挟んだんですけど、
09:01
その際に、
「どういうことしてんすか?」
みたいなことを言われて、
確かに大変、
確かに量多いよね、
みたいな話をしていたんですけど、
よくあるじゃないですか、
面接とか採点者側をすると、
面接がよくなる、
結局メタ認知されるから、
っていうところの文脈があると思うんですけど、
そしたら、
俺がわざわざ正解というか、
これはこうだよっていうふうに、
得点を伝えるだけではなくて、
彼ら自身で採点をして、
その表現とか許容なんじゃないかとか、
そういう話をしながら、
最後にこちら側が、
俺はこう見とったよっていうふうに、
伝えてあげるっていう、
そのプロセスがすごくいいのかな、
と思ったんですね。
なので一覧表にして、
毎回ちょっと解説をした後に、
じゃあ観点はこれで採点してみようか、
観点はこれで採点してみようか、
みたいな感じで何回かやってました。
それが結構、
生徒の方からは好評だったみたいで、
実際に回答を、
他の人のものを見たから、
回答が、
作り方とかがすごく分かるようになったとか、
あと表現面とかがすごい気にするようになったとか、
構成面、
文の手術ですね、
とか、
あと回答のフレームとか、
そういうような学びをしてくれていた生徒がいて、
僕の中では、
それはすごい工夫ではなかったんです。
なんか彼らの話を聞いて、
やってみよう、
で、その時に、
観点がこちらが提示しておかないと、
なんていうか、
どこまで見ていいか分からないし、
なんかごちゃごちゃになっちゃうから、
観点を統一しよう、
で、みんなでやってみよう、
みたいな感じだったんですけど、
それはなんかすごく、
彼らにとっては自分たちで考えて、
不安なものを見比べられるっていう意味では、
良かった、取り組みだったんだな、
っていうことを感じました。
ということで、
だらだらごめんなさい、
喋ってしまったんですが、
大事なものは2つでした。
1個目が、
テーマ別の入試演習をすると、
すごく生徒は良かったよということ。
もう1つは、期日の授業の時に、
他の人の期日を見比べながら、
授業が肯定できたら、
生徒の学びがすごい上がっていったよ、
っていうところが、
良かった点です。
で、時間が10分過ぎてしまったんですけど、
課題点も上げていこうかなと思います。
課題点に関しては、
僕は本文の解説をしてから、
授業をやるんですね。
いつもキーセンテンスを抜いて、
とかってやってるんですけど、
その説明部分が、
もう1回本文読んでるから分かるよ、
だからいらないよっていうような話が、
課題として出たりだとか、
逆にそれがあることによって、
嬉しいっていう人もいたので、
そこら辺は難しいかなと思います。
あとは、
宿題の形でやってる期日の授業とかは、
解いた日に解説をしてほしい、
っていうのが根強くありました。
現代文、そうですよね。
読んだ日に解説、
12:00
読んだ日にっていうふうに、
スピード感が欲しいところだったかなと思います。
なので次年度、
どっちの方向がいいか考えてますけど、
基本的には、
週2時間の期日の授業なので、
分けていくのがベターかなと思いますけど、
まとめちゃってもいいのかなっていうふうに思いました。
ということで、
そんなところが課題として上がって、
でもただ概ね生徒からは、
好評というか、
そういった感覚もありつつだと思うんですけど、
いい感じで終われたのかなと思います。
まあまあまあまあ、
課題も僕自身もいろいろありますので、
また今後の励みにしながら、
やっていきたいと思います。
では、
リスナーの皆様、
あらためてまなの皆様、
いつもいつもありがとうございます。
また頑張りますので聞いてください。
ではお疲れ様でした。