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生物学者と書店員のインターネットラジオ 本の虫のススメ
本を偏愛する生物学者の椿と書店員の佐藤が 本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします
さて今回は第2回でお話しした幻の第2回 ボツにしたんですけれども改めて聞き直してみるとまあまあこれはこれで楽しいんじゃない
かなとね いうことになったのでちょっと長めですが2人でおすすめの2冊を語ってみた
幻の2.5回を今回はお送りします どうですかね椿さん
この2冊 私の本みたいなのってあります?
なかなかねやっぱりその本が好きすぎるからね そんだけ数削るっていうのが難しいんですけど
間違いない ちょっとやっぱり自己紹介はまだ2回目なので兼ねてというところでやっぱりその自分の
ねバックグラウンドに近いところの本を紹介したいと思います はい
で1冊目は こちらこちらって見えないですねあの今佐藤さんには
タイトル 裸デバネズミ女王兵隊布団係
いいチョイスですね 1冊目に裸デバネズミ
いやこれね本当にいい本でまずそもそもイラストがめっちゃ可愛いっていう 今ねパラパラ見せてるんですけどそう写真もねいっぱいあって
そもそも可愛い 可愛いですねなんかめちゃくちゃゆるい感じの
であの名前がそもそもすごいじゃないですか裸デバネズミって なんか取り合わせてはいけないものを3つ合わせたみたいなね
それこそ今結構ねその生物好きな人やったりしたらなんか名前聞いたことあるわっていう人も多いんですけどそのきっかけになった
本でこれがなんかそれまではね全然そんな生き物好きな人でも なんか聞いたことないというか詳しい情報をなかなか得るのが難しいみたいな
状況だったんですけどこれがえっと確か2010 年ぐらい中
1年あ結構前なんよねそうそうそう結構前の本で私もまだ あじゃあごめんめちゃ嘘2008年でしたすいません
だいぶ前よねだから私も確かに大学院生 やってであの大学生教のね本屋さんがあって
でそこがやっぱりその専門書というか一般向けのその科学の本とかもすごい充実してる からよくその行ってたんですよね
でその時に なんじゃこりゃと思ってあんまりにも表紙から可愛いし
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かわいいやんかわいい 裸で真ネズミって本当にその名前のそのまま裸でもうだけがなくて
で出歯で出っ歯でうまネズミなんですよだからあの結構 爬虫類とか買う人やったらあのピンクマウスって言ったらあの想像つきやすい
ブーバーってか毛生えてない 赤ちゃんやね赤ちゃんのベビーマウスとか言われそうそうそうそう
なんかあれが大きくなったみたいな感じで大人になっても毛生えへんねーみたいな 名前
がなんでそんな姿してるかみたいな話とかをわかりやすく解説している本で簡単に言うと あのずっとあの自分たちで作った
地下の巣穴の中に暮らしててその中から全然出てこないから もう目もすごいちっちゃくなってるし皮膚を守るようなその系とかもまあ
大化しちゃってそういう裸で出歯で出歯なのはその 地下を巣穴を作るときに前歯でその
木の根っことか削っていくからそう歯は使うのでこう歯だけは発達してるけど まあ皮膚とかは全然
あの皮膚じゃないやケガはとかそうそうなくなっちゃったっていう 生き物なんだけどね
でこういう感じで巣穴の様子とかワクワクするようなイラストがあったりとかして 結構すごいなんかシンプルで可愛くてわかりやすいイラストですよそうそう
でこの裸で真ネズミがねそのすごい 有名になったっていうのはこの変わった見かけだけじゃなくて
アリとかハチとかと同じで女王がいて女王だけが繁殖 つまり子供を産むことができて他の
ネズミたちはいわゆる働きネズミ でアリの働きアリとかと一緒でもう餌取ってくるだけとかそれがこの副大にもなってるん
やけど兵隊係とかあと面白いのはアリやったら あのなんていうのその体温を維持するっていう必要が変音動物だからないんやけど
裸で真ネズミの場合は哺乳類やから赤ちゃんがね どんどん体温が失われていくわけ
それを 普通のねあのお乳類やったらお母さんがこう温めたりとかするんやけど彼らは分業してる
から誰が温めるかっていうと肉布団係が赤ちゃんを温めるっていうのに特化した布団係 っていうのがいる
なんかさグーグルみたいなで画像検索したら布団係の画像とか出てきてめっちゃ可愛い それでなんか30とか40下になってる
めっちゃ下の子はギブギブみたい すごい密度でね
ブーブー道道なってまぁでもそのそういう風にしてあの なんていうの
買ったいたい群れ群れとしてその生き延びるための戦略 あーそうそうそう
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なんかさその女王もさおしっこかけるんやんな その
じゃなかったなんかおしっこかけてさフェロモンついたおしっこを出してあーその 匂い
ブーバーしっかねなんかその繁殖できないようなフェロモンをお母さん忘れてる 完全にこれ4回てるんか他のネズミにかけることでなんか自分の女王性を維持してる
みたいなそんな話じゃなかったかそうなんやちょっと私より詳しいかも なんか記憶がちょっと違ったらあれが申し訳ないんですけどた確かそんな話だったぞ
おしっこかけられてそう他のメスがあの子供を埋めなくなるみたいでその女王の デバネズミの旅に働くみたいそんな話だった気がするんですけどね
なんかでもその中には その
確かに どんどん太っていくネズミとかがいてなんでかっていうとその
シュツエジプトじゃないけど 巣を出て自分の巣を作るために新しく
こう旅をするために自分を蓄えてである日突然こう 巣を出ていくデバとかもいるいたりするらしい
でそのさあの先でさあ女王になったりとかするってことなんよね きっとねうんなんかね年頃の若いデバネズミがねそうやって繁殖
相手を探して出ていくみたいなのがほどね あるらしいそういうなんていうか動物動物中が乳類なんだけど
全然哺乳類らしくないような生活をしているよっていうのを一般向けに初めて わかりやすく紹介した
うーんなんですよこれの なんというか素晴らしいところは
あの 岩波ライブラリー岩波科学ライブラリーっていうのの中の生き物シリーズっていう
うんなんかやつでこれ を立ち上げられたのがその実は私があの海面の本を書いたときに担当して
くださった編集の塩田遥さんという方があの 編集されたものですごいねあのその上で塩田さんがこれ立ち上げた
あの シリーズなのねこの駅はなっているそんなのまだ大学院生だった時の私は全然
もちろん知らなくてなんていい本なんだって思って十何年経った後 偶然その
結構その本を書くきっかけっていろいろあるんですけど私の場合はもう とにかく一般の人にはあの知ってもらうには本を書くっていうのは絶対にやらなあかん
というふうに思ってたから その出版社の人から書きませんかって声をかけてもらって
アジャーって言って書いたんじゃなくてもともともうほとんど原稿ができた状態で あの誰かあのどこか出版社さん本出し出させてくれないですかねっていうような形で
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うんあの知り合いの人にあのつてをたどってでなんか 紹介していただくっていう形であの原稿持ち込みみたいな
まあすごいねことをしてそれで偶然つながったのがその この裸でバネズミを担当された塩田さんすごいね
じゃあその学生の大学院の時にもうすでに何かこう 縁があったっちゃあった本やんか
うーんその本のまあ編集者と実際にも仕事ができることそう そういう意味でも本としても本当にこれ大好きな本だし
その後にまさかそんなことになるなんてっていう 岩波科学ライブラリーの生き物編というか
のシリーズは結構あの カラーですよねあそうそうそうカラーで図とか
写真がすごいいっぱい乗っててであのこれ 重大の人向けに作ってるんかなすごく文章が誰でも良いですよね
やっぱり高校生以上ぐらいの人だとあの抵抗なく読めるようにっていうのは意識して 書いてると思う
岩波の本て結構そのハードルが高く感じやすい本も中には学術的な音本が多いので だけどこのえっと科学ライブラリーのシリーズはすごいあれよね本当に何も知らない
状態で あのパラッとサラッと読みやすい
あのと付きやすい本やねすごくね いやー本当にねこれいい本可愛いし
とにかくのイラストイラストでもう カウトだよね
可愛い特徴の音見た目をしているので好みは絶対に分かれる 確かになんですけどね可愛いですよ
ただこれすごい残念なことがあってもう10判はしないらしくてなんとそう まあねもう古い本やからね
っていうのはあるけど別にね古びるような情報でもないから残念だなぁと思うけどでも あのキンドルアンリミトってどってああ今読めるらしいからそう
なんやねあの電子書籍があってよかったなって感じ そしたらちょっともぜひキンドルアンリミテッドを使っていらっしゃる方はぜひチェックして
ぜひですね えっと次はじゃあのりこのまず1冊目を
ああなるほど紹介してもらえますでしょうかわかりました 自動車のあの書店員の自動車担当だったのでやっぱりその思い出深いその2冊の自動車を
紹介したいなぁと思ったんですけど まず1個は絵本
まあすごく有名なあの本なので知ってる方も多いかと思うんですけど 100万回生きた猫っていう名前だけ知ってる私読んだことない本当
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そうあのねえと佐野陽子さんっていう方が書かれている 本で高段車から出てる本なんですけど
まあドラ猫があのいろんなそのまあそのタイトル通り何回も生まれ変わっていろんな人生 というかににゃんせいというか
を生きていくんですけどちょっとあんまり言うとねネタバレになっちゃうので あれなんですけど
100万回も生きてるっていう まあ多分
のもあってなのかあんまりなんか楽しそうじゃないんですよね 猫ちゃんが猫ちゃんがいろんな人の下で飼われたりしてるんやけど
なんかその全然そのなんか飼い主のこと好きじゃなかったりとか 退屈だったりとかするんですよね
だけどなんかその えっと100万回目に生まれ変わってでそのにゃん生があるにゃんことの出会いによって
外変わるみたいなまあそういう話なんですよね なんかその絵本とか自動車の良さってやっぱりそのいろんな世代の人がし楽しめる
っていうところだったりとか あとその子供の時にあの感情移入したキャラクターとまた全然違うところに
大人になったら感情移入できるみたいな そういうとこがあると思うんですけど あのちっちゃい子だったらこの可愛い猫のドラ猫ノラ猫
のキャラクターにまあ可愛いなんとか感情移入にするけど大人になったら あの
リンネ転生みたいなところですよね100万回生まれ変わるみたいな その猫の気持ちってどうなんないろうとか
もし自分が生まれ変わりたくさんするんやったら1個1個の生を大事にできるかなとか そうやんね投げやりにならないかとかね
あとまぁまぁ適当でいいやみたいなまた生まれ変わるしみたいになるかなとか でまぁだとしてももしかしたらその100万回分の1
100万分の1のその生がめちゃくちゃその 例えばもし短かったりしたとしてもすごい良いものだったらば
なんかその生ってすごい輝かしいものじゃないですか みたいな感じでね
なるほどねそうなんですよそのちょっとその生やっぱりその 生きるっていうことの裏には必ず死ぬっていうこともあのセットとしてあると思うん
ですけど その死と生っていうものについてとか人生についてと言うかあとその誰かと出会う
ことによって自分の人生が変わっていくようなそういう なんかこう出会いであったりとかそういうことをすごく深く考えられる
まあ絵で見ても楽しめるしあの単純なようですごーく奥深いストーリー がもうあのすごくいい
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確かに単純なストーリーっていうところもまたやっぱり自動車の良さだよねなんか 複雑すぎてそれこそ
まあミスティーじゃないけどさ今の誰やっけみたいになったらもうこの島まで行かない みたいにやるのもあるやんか大人の本やと
ねあの人物相関図めっちゃなんか線いっぱい入ってるみたいなね そうそうそうだからさそういう
なんやろうなぁ 世界観がこう
を描くためにそんな複雑さっていうのはなんか 必ずしも必要なものではないからそう思う
だしそのあの単純であるとかシンプルであるっていうことが浅いっていうことと一緒 じゃないよね
だからその実はその自動書ってその単純なところに対しての奥行きをどれぐらい あの出せるかっていうところで長くその
読められる本っていうのは決まると思うんやけど あの大人の本てさ設定とかストーリーとか複雑にしたり盛り上がりをいろいろつけ
たり伏線つけたりでまあまあそれそれで難しいけれども なんかこうある意味でいろんなやり方工夫の仕方ができるのに対して
シンプルな子供でも分かるストーリーで人の心を動かすってなんかすごいこと 素敵なすごいねそうそうだから教職がないっていうかさそうなんよなぁ
そうそうそうそうはいまあそういう感じで一冊目は そんな感じかなうんなんかすごいあの個性でたね
ブーブー言っやっぱり思いでねそう一冊目やからねー じゃあこのまま2冊目はいちゃいますかはいつばきさんどうですかね2冊目の本は何
私はやっぱり 外文かなぁと思いますねもう一冊って言うと外国文学
そうそう外国文学やっぱり すごい好きでなんか
日本の文学とやっぱりなんていうか その空気感が全然違うじゃないね違うあの私あんまりその海外の経験とかもないので
そのヨーロッパの街並みとかも正直 特に子供の頃あの自分が大人になった後はそりゃね旅行とか出張とかで行ったことはあるん
ですけどそんなのがもう全くない状態 本当に何かその世界の車窓からぐらいでしか見えへんみたいな
状態の まあ時からこうよく触れててでなんかそんな感じなんやみたいなのをこう
答え合わせできないまま想像して呼ぶ 読んでたのがすごいその人格形成にもやっぱり
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妄想がちっていうかわかるわからんっていう今みたいに youtube とかもないしさ
っていうのがすごい育んだなぁと思っててっていうのはまあ外国語文学全体 外国文学全体に対して今思うところ
でその中でじゃあ一冊なんか紹介しようとと思った時に運動持ってすごい悩んだけど 私すごいトーマスマンが好き
渋いですよねー
そうそうそう
すごい渋いな 子供の頃に読んでたのそれ
いやでも中学とか高校とかから でもだいぶ渋い中
だって女子中高生がトーマスマンが大好きなんです だいぶ渋いで
いやでもあの読み直したよ最近それで あーと思ってあの
結構印象がそこまで変わらんけど なんか
やっぱり ドイツ文学ってなんか独特の重々しさ暗さがあるじゃない
それが多分なんか思春期特有のなんかこう 鬱屈した気持ちに多分共鳴してて
で多分好きだったんだと思うんだけど ベニスにシス
渋いなー
いやそうその時は なんやろうな中高生でベニスにシスって
でも端尾好きやったんやから子供の頃から はいはいはい好き好き好き好き
結構まあね端尾でもないけど
なんかね本当にずっと重苦しい空気が漂ってんのよ 作中にね
なんかその本にさ流れるムードみたいなものってあるもんね
それがね本当にあの ドイツに何年か前に行った時に
確かにこれはドイツ文学の世界やと思って
なんか空気もさなんか乾燥してるしさ どんよりじゃないけど
なんかドイツの悪口じゃ全然ないつもりだけど なんか本当に良い意味でも悪い意味でも
すごい重厚感があるなぁと感じて
答え合わせじゃないけど私の中のドイツ像と 結構合うなっていう感じやったね
でベニスにシスはあの ベネツヤが舞台だから
舞台としてはドイツじゃないん だけどその主人公がその西大崎というかであの
ベネツヤに行ってそこでこう あの少年を
えっあ少年あそうそうそうそうそう 少年?美少年?BL?
あそうよそうよそうよ そうそうそうそうそう
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知らんかった 夢中になってしまうっていう話なんやけどでもそれだけやったらさ
ナボコフのロリータとかさそういうような方向性かなって思うんやけど やっぱなんかそれドイツ文学っぽいなってすごい思うのが何も起こらへんね
ただ主人公が その少年のことをずっとこうぐるぐるぐるぐるぐるぐる考えて
まあストッカーみたいなことはちょっとするけど でもあのほんまにロリータみたいに何かことを起こしてみたいなのは全然ないのよ
なんか椅子の踊り子みたいななんか日本の中文学のなんか 文字文字文字
すごいなんかだから重厚な文字文字みたいな感じでさ ちょっと待って重厚と文字文字が全然一斉編やんけど
重厚に文字文字してる 文字文字をなんか重厚ななんかもったりした文体でしてるみたいな感じで
なるほどねそのあのもったりさがそのドイツのあの街の空気感にすごい あーこれやなってマッチしてた
それまでそれまでっていうか私もともと本読むようになったのは結構母親の影響でいわゆるその
日本のタイ大衆小説っていうか何て言ったらいいんだろうな いわゆるベストテイメント小説みたいなね
みたいなやつから入ってもちろんそれもすごく面白くて夢中になって読んだんだけど やっぱりそのみんな結構
破天荒キャラっていうのが出てくるのはもちろん出てきたりとかもして破天荒なんだけど でもやっぱりそれって破天荒の枠組みで破天荒
っていうか もうなんか真からちょっとわからんみたいなさ
のはあんまりないっていうか本質的な違和感みたいなのはないんだけど 結構そのやっぱり外国文学読んだ時になんか結構本質的な違和感
みたいなのがあってそれが結構そのやっぱりトーマスマンすごい 強かったと思う
うまく言えないんだけど そういうのってやっぱ衝撃というか
なんか結構面白いというかなんだこれはみたいな 何も起こらんしさ
でもなんかこうその心理描写が気になって読ませるよね ミステリーとかやっぱ好きだったからさ
なんか何かが起こるのが面白いと思ってたから何も起こらんのに面白いってすごいし すっごい印象に残ってるフレーズがあってその本を読み直したら全然そのフレーズ本筋じゃなかったりとかさ
あるよね すごいあるね そういうのってでも結構大事っていうか読書体験ってそういうことだなって思うよね
あらすじ押しるんじゃなくてなんか自分がこうね 没入していく中でその時に響いた言葉とかってすごい残ったりするし
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なんかさちょっとちょっと脱線してしまうねんけどドイツの空気感っていうところで最近ね 読んだ外国文学じゃなくて外国のノンフィクション
それをすごい感じた本があってんけど 優雅な生活が最高の復習であるやな
どういう本?名前からタイトルがわからへんな なんか不可思議な本でしょ
現代がリビングウェル is the best revenge だからまあ良い生活が最高の復習であるみたいなタイトルなんやけど
全然そのタイトルからはあんまり 連想できないノンフィクションなんやけど
アメリカ人のご夫婦が1920年代の話を書いてるんやけど 実際にいらっしゃったご夫婦がフランスで住んでいらして
その方と知り合った著者の方がその夫婦を見てすごい良い生活やなっていうことを書いて貼るっていうような話なんやけど
マーフィー夫妻っていうのがそのご夫婦のお名前で 実はそのマーフィーさんっていう人はすごいねピカソとか
ヘミングウェイとか結構名だたるその時代のアーティストとか有名な 著者とかと交流があったっていうご夫妻で
その旦那さんの方が実際に8年か9年ぐらい絵を描いて貼って その絵がモマとかニューヨークのモマとか
アーティストとして働くっていうか 自ら活動されてたっていう方だよね
でその1920年代っていうその時代にあってすごく自分ら自身オリジナルの暮らしをしてて
でその肩にはまらない当時流行ってないような家具とかでも自分が好きやと思ったらその家具をすごいセンスよく組み立てて使っちゃうとか
そういう本ないけど そのカルビン・トムキンズさんっていう方が描かれてるのかな
その方がそのご夫婦がパリだったかなフランスのパリかどっかでパーティーを何回かだけ開いたっていうような描写を描いてるんやけど
なんかこのパリの夜のワインのなんかしかもワインのなんか飲んだ人から香るワインのなんかモワッとする香りってあるやん
酒臭いいい匂いやけど酒臭いみたいな あんな感じとか汗の匂いとかその人々の息遣いとか
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なんかそういうちょっと蒸気したこの肌の感じとかなんかそういうなんか パリの中のそのなんていうのかなそのパーティーの温度感空気感匂いがこうなんか本から漂ってきそうな
あーわかるでもいい本だね そうだねだから素晴らしい文章やなと思って
なんかそのある夫婦の暮らしっていうのをただそのよく書いているだけじゃなくて
そうそうそのなんかまあね匂い温度感まで伝わるそういい本だったよね
でぜひそこの優雅な生活が最高の復讐であるっていうその復讐の対象そのね対象っていうものをぜひちょっと着目してほしいなと
なるほどなー
なるほどなーって思うので
で放題をさ考えるのって結構難しいところだと思うんだけど
難しいねそう
現代がwellっていうその良いみたいな
そうやんね
意味を優雅っていう風に訳されてるんやけどこれはすごいあのとてもいい
読んだらまた
絶妙な
そう感じるんやきっと
よと思うな
そうやんねその空気感の話で言うとさも脱線続けるけどさ
続けよう続けよう
私フランスカフカーもすごい好きでさ
いいですよね
白がねあれまたすごいあれも空気感の本やなと小説やなと思ってて
白私読んだことないわ
本当もうあれはあれも
そんなんなんも起こらへん
白に行けないんだよなずっとっていう話なんやけど
それのちょっとその
城の中というか入り口のちょっとまだ
城の中には入れないけどみたいな街のね
主人公が働きに行くときの移動するのの描写とか
書庫みたいなとこで働いたりもするんやけど
そういうところでのちょっと狭苦しくて
ほこり臭い中で狭い通路で避けて後ろの人が通るじゃないけど
なんかそういうような描写がすごい目に浮かぶというか
本の匂いまでいいです
なんかね来るような感じで
変わり映えしないような毎日がずっと続いていくっていう描写が
逆にこうリアルっていうかね
没入感というかがある不思議な本ですね
いいですねいいですね
歌服はやっぱり変身がすごい
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虫になる話やったよな
そうそうそうそうあれすごい私も好きなんだけど
結構ねそのハエになる
派手なさ
ハエじゃないや虫になるっていうすごい派手な出来事が
派手な出来事っていう捉え方するよね
虫になるっていう
派手じゃない
そうやな派手やな
変身のレベルが派手やな
大変身
だから結構あれは何やろうな
でも別にそうやな派手でもないかもしれない確か
いろんな捉え方やけど派手っていう捉え方はしてなかった
異質とか衝撃とか
思っても見ないとかそういう感じの
一般的な捉え方しかしてなかったけど
派手っていう
確かにみたいなところはあるね
あれはなんか私の中で派手な方がないんやけど
確かに派手や
シロはそれに対照的ではないけど
事件らしい事件がそんなないっていうか
ちょっと官僚っぽいような派手さなんかもあったりして
地味な
地味なところの良さもあるからね
そうなんですよね
味わい方が違うというかね
スルメうまいなみたいなのと肉うまいなみたいなの
また違いますからね
じゃあのりこの2冊目に紹介してもらえる本は何でしょうか
これも超有名な本やと思うんですけど
窓際のトットちゃん
黒柳哲子さんの
黒柳哲子さん高談社から出てる本ですね
本当にたくさん好きな本はある中で
なぜこの本をやっぱり進めたいって思ったかっていうと
すごい子供の時代の最初に読んだ時から今に至るまで
ずっとすごい支えてもらった大事な本なんですよね
黒柳哲子さんすごい面白い方じゃないですか
めちゃくちゃ個性的な
個性的だよね
だけど個性的すぎて
集団の中からはみ出てしまう部分が
ちっちゃい頃は特にあって
小学校1年生で実は退学になってるんですよね
あんまりにも授業を乱すということで
窓際のトットちゃんの中にも出てきてるんですけど
沈論屋さんっていう音楽パフパフして
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行商じゃないけど回ってるよ
その人らを授業中にトットちゃん
哲子さんが呼び込んで
ワイワイ鳴らして楽しむみたいなのがあるんですけど
そういうようなことをずっとそういう調子だと
授業が成り立たなかったりするわけなんですよね
そういうのでお子さん退学にしてください
ってなっちゃったけど
友恵学園っていう
すごい先進的な教育をされてるところの校長先生と出会って
そこの学校でやっていけるようになるっていう話なんですけど
当時この本がすごくいいなって思ったのが
なんでかなっていうところを考えたときに
わからんよね子供の時はね
わからないよね
なんていうのかな
すごいいい先生と出会って楽しい学校っていう光の部分と
第二次世界大戦っていうのが始まって
だんだんその状況が厳しくなっていくって影の部分っていう
その対比がすごい大きくて
そこがすごい心に動かされたっていう風に
自分自身は思ってたんですよね
なるほど
でそれは半分そうなんですけど
もう半分は
なんかその自分自身が
そのトットちゃんに自分を重ねてたっていう部分が大きくて
なんかその
なんていうのかな
小学校の頃もその
なんかこう
なんか集団の中にちゃんと入れないなっていう
分かるよ分かる分かる
なんかこう
みんなができることが
自分はできないなって思うような部分があったりとか
個性ってすごいいいよなっていう風に
小学生の時は思ってたんやけど
それでもやっぱりなんかこう
すごいこう
たまにものすごいこう
みんなと違うんや
輪の中に入れないやっていう
なんか孤独感とか疎外感っていうのを
なんて無意識にでも感じてたから
あのトットちゃんっていうのも
惹かれた部分があるんやなと思って
あのタイトルに窓際のトットちゃんってあるけど
あれもその窓際族とか
その当時あの流行った
会社
リストラ寸前
サラリーマンがね
居場所がなくなって
みたいなね
仕事を
窓際に追いやられてる部署の人みたいな感じで
その
哲子さんもおっしゃってたんやけど
その窓際に
でその寸前屋さんを眺めてた
トットちゃんって意味もあるし
間の際族みたいなその
ちょっと逸脱してるというかね
逸脱してしまってる
っていう意味もあるんだよっていうのを聞いて
そうそうそう
だから
なんかあんなにもこう
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なんかこう共感したいなって
まあそうそう
なるほどね
ノリコ
サトゥーもやっぱりかなり
あれやもんね
私もだけど
やっぱり集団行動とかが得意なわけでもないしさ
結構変わった子供だったもんね
たまに
たぶん会った時から
この子ちょっと変わってるって
ね思ってたと思うからたまにね
そうなんよね
そうなんよな
なんかその変わってるっていうことが
特にその
特に中学生とか高校生ぐらいになると
あの
そういう自分でいちゃいけないんじゃないかっていうような
なんかそういうところに入り込んじゃったりしがちやんか
だからまさにその
中学生になって
なんか自分が自分らしく生きてたら
もうなんか
あかんのちゃうかみたいな
自分ありのままの自分っていうものは
一個生きてる価値ないんじゃないかぐらいに
結構思い込んだ時期が長かったけど
そうだったのか
そうだったそうだった
そうだった
あんまりあれだった
それは感じてなかったな
結構好き勝手やってたんですけど
自由な感じにたぶん見えてたと思うんやけど
まあでもそのなんかその自分
自身の自己肯定感みたいなものが
根っこからガタガタってなったような時期とか
それは確かに
もうその
友江学園の校長先生が
君は本当はいい子なんだよっていう言葉を
ずっとトットちゃんに言い続けてくれるんですよ
だからその
どんだけはみ出てたり
周りと馴染めないなっていう部分があっても
どこかには
校長先生みたいに
大丈夫だよって言ってくれる人がいるっていう
そういうなんかこう
支えになってくれた本なんですよね
まあすごい真面目な話をしたい
真面目かな
なんか懐かしく昔を思い出してたけど
本当に同級生ですからね
何千二十五年
四半世紀
長い友達だから
あの頃のことを思い出しながら
佐藤が亀を拾ったと言っては
家に見に行ってね
シャリしたよね
亀拾ってたよね
拾ってたな
亀子っていう亀を拾ってたよね
信じられない場所を歩いてたんだよね
そうそう
車道を歩いてたんですよね亀が
私ら大阪出身ですよ
そうそう大阪の
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ど真ん中
ど真ん中の市役所とかある
本当に東京で言ったら千代田区みたいな
そういうようなところの
普通に車びんびん飛ばしてる車道に
緑亀かな石亀かな
石亀やったかな
石亀やった
石亀がね横断してた
嘘つって
亀うち見に来る
行く行くみたいな
そうなんで全然拾ってきたから懐かなくて
顔見たらすごいスピードで逃げ出すんですよね
しかも結構話しがいしてたよね家の中で
あれも結構驚いたんやけど
亀って話しがいするんやと思って
しかも陸亀じゃないからね
むちゃくちゃやんないもん
本当にね
でもたまにお風呂に入れて
そういうこともしかしてやっていいのかわからないんですけど
当時は良かれと思って
子供の頃はそうだよね
お湯に入れたらなんかいいかなと思って
入れたらしばらくしたらすごく気持ちよさそうにして
お風呂も入れてたんや
お風呂入れてた
しんかったそれは
手足をこうふわーんって
大丈夫な方案やったんかな
大丈夫やったと思うけどね
気持ちよさそうにしてたように見えたけどね
脱線しました
脱線しましたけど
2冊目はとっとちゃんですね
確かにね
のりこ佐藤を象徴する言葉として
やっぱり自由っていうのがすごいあるなとは
ずっと私は思ってて
それの根幹にあるような本なんだなというのが
話してて思いました
そうですね
という感じで
幻になるはずだった2.5回
お送りしました
また聞いていただけたら幸いです
ありがとうございました
では皆さん良い読書体験を
良い読書体験を
本の虫のすすめでは
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