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生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と、書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
ゴーデンウィークですけど、みんなどんなふうに過ごしてありますでしょうかね。
結構、終盤に差し掛かってきて、悲しみの中にもいる人も。
いらっしゃるかも。サザエ山商工群の人もいらっしゃるかも。
長い休みって、その終わるときがきついんですよね。
そうなんよね。日常が始まって、ひたひたとね。
今日は、なんか椿さんが、すごい美しい本を手にあらわれてますけど。
息をのむ。息をのみます、ほんとに。
なんか、言葉にならない美しさのある本です。
はい、どんな本ですか。
虫をみる、虫をかく、標本画家、川島逸郎の仕事。
川島逸郎さんという、昆虫の標本画家の方が、これまで書かれた標本画を集めた、まあ、画集というか、になってます。
で、箱入りになってて、すごい、それもすごい豪華で素敵なんですけど、それを箱から出したところも、いろんな、これはモノクロのイラストたちですね。
標本画が、ぶわーっと並んでいて。
すごい細密やんね。
細密で、ほんとに科学的にも、正確で。
やっぱり、標本画だから、普通に、正確性が命。
だから、やっぱり、最近すごいカメラとか、みんな手ごろに使えるようになって、カメラで、だいたいできるじゃんっていうことが、詳しくない人やったら、思ったりとかするかもしれないですけど、
絵でしか表現できないことって、たくさんあって、それはなんか、抽象的な、美しさとか、人間の手の温かみとか、そういう話では全然なくて、
科学的な表現というか、モノとして、たとえば、完璧な個体って、まずいないんですよ。
むしとかやと、足が欠けてるとか言ったら、わかりやすいんですけど、そこまで大きな欠けじゃなくても、背中に、ほんとは、合毛が連続してる場所があって、
でも、その合毛の向きがずれてるとか、ずれてるというか、同じ方向に、この合毛が、毛、毛、毛、太い毛、太い毛の合毛が、同じ方向に倒れてるはずやのに、乱れるみたいに、ちぎれてたりとか、
そのぐらいの標本の、かし、かしというか、傷っていうのは、どの個体にも、基本的にあるものなんですよね。
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そりゃそうかし、生きてるから、そりゃそうですよね。私たちだって、にきびができたり、人間っていうものを、じゃあ、描くときに、私っていうのだけ、写真撮って、美しく、完璧に撮ったとしても、
じゃあ、人間っていう生き物は、この写真にもとづくと、あごの下のところに、この赤い0.5センチ程度のふくらみを、2つ配置している生き物なんだっていうふうに、極論したらね、言われてしまうわけや。
だから、今、サトゥーさんは、あごに2つの赤い点々がないから、違う種類だみたいな、そういうことがやっぱり、潜在的に起こりうるんだよね。
だから、この種類の標準的な、個体っていうのを、表現するには、絵しかない。
へー、おもしろい。
ほんとに、だよね。
で、その表現も、たとえば、最近、振動合成とかいうのが、よく写真でやられたりしてて、主な体のとくちょうが、ほぼきれいにそろってる標本が、彼にありましたと。
そしたら、それを余すところなく、きれいに撮れる写真の方法があれば、それでいいんじゃないですかっていう。
つまり、完璧なところをつなぎ合わせて、完璧な標準的な個体を、合成するみたいな手法ってこと?
えっとね、合成は、一応、5ハットにはなってて、
それは、だって、熱像になって、ボーダーがわからんやん。
あー、なるほど。
これは、この博物館に収めてる、何番の個体の写真ですっていうのを。
あー、そっか、それが標本というものやもんね。
そうそう、しないといけないから。
で、そのあの個体が、かなり、いわゆる景質って言うんやけど、見た目のとくちょうで、描けるところのない、めちゃめちゃいい標本やったとしても、
それを、振動合成っていう写真のやり方があって、ピントが合う面ってさ、一面だけやんか。
で、ちょっと深くなると、ぼやけていくやんか。
でも、ピントが合ってる面を、ちょっとずつずらしていくことで、ピントが合ってる面を、体の上から下まで、全部得ることができるやんか。
そのピントが合ってる部分の像を、組み合わせて作るのを、振動合成って。
なるほどね。
だから、全体として、ピントが合ってるような状態。
だから、それが、結構、最近、使われる手法だし、実際は、すごい有効なもので、それを全然否定する気はないんだけど、
それだけで十分か?って言うと、それはそうではもなくて、
っていうのは、さっき言った一つは、標本自体の可視がある可能性っていうところ。
で、もう一つは、標本をさ、それって、でも、奥行きをさ、結局、同じように合成するときに、二次元的にギュッとさ、
全部、不自然にピントが合ってる状態にしちゃってるわけやんか。
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だから、例えば、頭の曲線とかが、すごいわかりにくくなったりとか、しちゃうっていう危険性もあったりして、
でも、絵で描くときは、やっぱりその丸みっていうのを出すための、その技法っていうのがあって、
で、それで、なんやろ、これはこういう形で、ちょっと間延びしたような頭の形なんじゃなくて、
ここがこう、丸っとなってて、で、こういう、上から見たらこういうふうに見えてるんやなっていうのを、
自然と想像させるような、描き方とかがあったりとかね。
もうちょっとまず、パラパラと見ていただけると、それだけでも、なんか、なんていうの、言葉を私は失ってしまうんですけれど。
まず、あの、表紙からして、なんて言ったらいいんですかね、そのソフトカバーの、
あ、想定がね。
想定がね。ソフトカバーの本の上に、厚紙を貼ってる、ちょっとずらせて、厚紙をこう、表紙に貼ってるみたいな、すごい手物かかってる表紙なんですね。
表紙も裏表紙もそういう感じで、サンドイッチしてるみたいな感じになってるんやけど。
ああ、すごいなあ。なんか、あえてその、なんて言ったらいいんですかね、右半分だけを描いてる、これ8かな、の映画。
扉絵のところに入ってるんですけど、右の羽だけとか、右の足だけ入ってるみたいな、すごいあの、どういう構造で虫が成り立ってるかっていうのが、めちゃくちゃこう、一発でわかる。
いや本当に、それが一番やっぱり大事なところで、そこに、すごいこの川島さん自身が、この本に書いてるんじゃないんやけど、
秋書房が、これ秋書房から出てる本じゃないんですけど、秋書房が、あのウェブマガジン秋知っていうのを出してて、そこでこの川島さんが連載を持ってて、
どういう思いでその標本画家を目指したかとか、標本画家として働く上でのその、なんだろう、気持ちとか、いろいろその技術の面とかを語ってる連載があって、それもめちゃめちゃ面白いんですけど、
それと合わせて読むと、またすごい味わい深いというか、まあそんな、なんて言うんですか、背景を知らなくても、もうこれ見てるだけでももう本当に科学的な表現であるだけじゃなくて、
やっぱりその、すごい訴えかけるものがありますね。
その、今その8のページをさとぅさん見てるんですけど、この胸のところの質感とお腹のところの質感と頭のところの質感のこの違いっていうところが、
これやっぱ写真とかで撮ろうと思うと、なかなかこれだけ質感が違うよっていうところを一発で示すっていうのはなかなか難しくて。
なるほどなあ、なんかすごい失礼な話なんやけど、写真がある以上、しかも写真の技術がどんどん進化してる以上、その標本画家っていうのは需要がある商売なんやろうかって、そう思ってた。
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いや、実際ね、需要はすごく下がってて、食えない仕事にどんどんなっていってる。でもそれにやっぱり危機感を覚えてる人は少なくはないけど、でもやっぱりそれって、
図鑑って商業出版やん、当たり前やけど、それが写真の方がかっこいいとか、そういうふうにして求められるようになっていくと、どうしてもやっぱり仕事として減っていくっていうのは、
必然だから、だからもっとなんかその、これをさ、見るとさ、やっぱりその、理屈抜きにも圧倒されるやんか。だから本当にプロの仕事、こういうのにもうちょっと触れる機会っていうのを、子供にも増やしたいなって思う。
それこそさ、その取り組みを否定するわけでは全くないけど、全て生態で撮ってる図鑑とか、今すごい流行りやったりするやんか。
確かにそれはすごいことなんやけど、でもこういうもう本当に標本画に触れるせっかくの機会っていうのが、あの、なくなってるっていう側面も一つすごいあるなって思ったりする。
実際、なんかこれとは違う本の作者、あの標本画を描いてる別の方とお会いしてお話したことがあるんだけど、やっぱり昔と違って、その図鑑の仕事っていうのが来ないから、どんどんどんどんやっぱ苦しがなってるっていう。
なってるんよね、そうなんやね。
でも、これを見ると、やっぱりこの技術は、失われるのはちょっとつらすぎるし、何よりその昆虫学、生物学としても、学生が学ぶときに、やっぱりその自分で描いてみるっていうのは、構造を理解する上で一番いいステップだと思うし、
で、その、誤解なく、その論文に載ってる写真と、自分の今のところに、今の手元にあるこの虫って同じ種類かなって見るときに、写真やとどうしても、なんかこう曖昧な部分があったりして、
もちろん、あの文章でもね、ここにはこういうふうに毛が生えててとか、ここでこう分岐しててとか書いてたりするんやけど、でもやっぱり、その、
絵で一発で見るっていうね、情報。
めっちゃ大事やから、これさっきのページとかにもあったけど、足一本一本の毛とか、そういうところまで書いてるやんか、それがすごい大事やったりすんのよね。
そういうところを、だから正確に、ただのトレースじゃなくて、その特徴をとらえて書くっていうことが、やっぱり求められると思うんだよね。
ただ標本を持っている、写真を持っているだけじゃなくて、すごく大事な仕事で、まあこれ自体もだから売れない本で、5000円とか確かするんですけど。
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いやでも、5000円だと安いと思うな、この、
あ、もっと安い、すいません、3800円プラス税だから、本当に頑張ってらっしゃる。
これグラフィック社でしょ?たぶん、Gって書いてるから。
あ、そうそうそうそう。
グラフィック社やね。グラフィック社素晴らしいよね。
安く素晴らしい本を出すっていう意味で、天才的な出版社。
実際その標本側は、その印刷の命で、だってその微細なその点々が潰れちゃうと、質感の印象って全然、絵が絶える印象が全然変わっちゃうやんか。
だからやっぱりその、どういう交渉を経てグラフィック社から出されたっていうのは、私は知らないけど、やっぱりそこはすごいこだわってされたんだと思う。
みなさん優しすぎますよ。
本当に。
これね、変形半径って言われる半径だと思うんですけど、A4よりちょっと縦長で、何センチぐらいなんやろね、40センチぐらいかな、縦が。
うん、ぐらいかな。
あるかな。結構大判の、だから図鑑よりちょっと大きいぐらいのイメージの本なんですけど、
その、だから大きさにこう、一面に虫が拡大されて乗ってるんですけど、点描で描いてるような表現をしてたりして、
なんて言ったらいいのかな、そのA4より大きい紙の大きさに、でもなんかこう、見えるか見えないかぐらいのちっちゃい点々で、その肌の質感が表現されてたりするんよね、これ。
すごい良い、息を飲む。
で、この本にもまあ多少描いて貼るんやけど、その、やっぱりこの絵にも全部表れてるんやけど、やっぱり標本画っていうものに対するその川島さんの情熱がすごいんだよね。
それにも圧倒されちゃう。
今、大鎌切りの頭部を描いてる絵を見てるんですけど、すごいあのどういう風な構造になってるのかっていうのが分解されて描かれてることによってめちゃくちゃわかりやすくなってて、
頭部とその顎、大顎を乗せてる、別々に描いて乗せてるんやけど、
あ、なるほど、大顎っていうのがこの頭部のところに引っ付いてるっていうか、
で、ここで曲がって多分動くんやなっていうのとかがすごいわかりやすくなってて、
で、そのおなじみひらきのページで、大鎌切りの前足っていう前足だけをクローズアップして描いてる絵もあるんですけど、
その前足がまあ3つか4つぐらいの関節に分かれてるっていうのが一目でわかるし、
前足の閉じたバージョンの絵も一緒に描かれてるから、実際にその前足を動かすとこうなるんだなっていうのがパッと見ただけでこう感覚的にわかるっていう、
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すごいよねこれ、なんか語彙力がなくなる。
語彙力なくなるね、そう、ほんまに。
すごいとかしか言えなくなってくる。
だからどれだけその深い知識に裏打ちされてるかっていうと、あの緻密な観察と、
これはやっぱりその一丁一石にできることでは全くないから、経緯しか言葉が出てこないんですよ。
これはもうなんかこう、ある到達点に達してしまっていて、何百年後とか何千年後とかにこの本をもし誰かが見たとしても、同じだけの経緯を持つだろうなっていう。
いやそうね、そういう普遍性があるよね。
やっぱりその目的っていうところにすごいフィットして進化してきたもので、
それに正確に生き物を描くっていうところの最適解みたいなところに、たぶん、到達してるんかなっていう。
めちゃめちゃいい本なので、何かの機会にぜひどこかで見てみてください。
グラフィック書なのでね、手に入れやすいんじゃないかなと思うので、書店とかで見かけたら、ぜひぜひ手に取ってみていただきたいと思います。
そうですね、何かできれば購入して、手元にあると本当に、何でしょうね、普通にやっぱめちゃめちゃ美しいですし、作品に対しての意見ももちろんありますし、
虫っていう生き物のその構造美に対しても、ちょっと見る目が変わるというか、
こんなに繊細で美しい生き物なんだっていうのが感じられるかなと思うので、結構見る目が変わるかもしれないですね。
はい、ありがとうございます。
では、久しぶりにこれからあのコーナーをやりたいと思います。
お便りむすむす。
お便りむすむすは、お便りを通じてリスナーのみなさんと交流するコーナーです。
今回は、前回じゃないですね、これまでに一度お便りをくださったこともある、さいしきさんからまたお便りいただきました。
ありがとうございます。
内容をご紹介していきたいと思います。
お二人の買ったけど読めてないつんどく本のお話、おもしろかったです。
ありがとうございます。
55回のご感想をくださいました。
この本おもしろそう。この本が遠くへ連れて行ってくれる。そう思うからこそ本を買うのであって、そして積まれるのであって、つんどくはその意味で希望が積み上がったものだとも言えます。
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いいですね、いい言葉だね。
その通りやね。
ずっとポジティブに聞こえそうな理屈をつけて、私自身もつんどくに対して正当化していますと。
いいと、めちゃくちゃいい、その通りだと思います。
その55回の中で、あなたのつんどく本を教えてくださいと、私たちがお声掛けをしたのに、感想というか、お返事をくださいました。
私のつんどく本代表は、菅敦子全集、全8巻プラス別冊です。
すごそうやな。
私、ちょっとこの菅敦子さんっていう方、存じ上げないな。
私も著作はよんなことないな。
でも、川でからでてるらしい。
川で書房の練習、ほんまのガチのね、厚みのある箱入りとかになってそうな感じがしますけど。
いやーでも、西敷さんが言うなら面白いんだろうね。
でしょうね、うんうんうん。
ちょっとどこからとっつきやすいかとかもまた教えてほしいな、確かに。
教えてくれ。
つんどくを解消された後にね。
ほんとほんとほんと、教えてくれくれようかい。
で、すいませんなのを中断しちゃって、続きなんですけれども。
数年間きれいに本棚に収めていましたが、1年でも2年でもかかっていいから読み通そうと、最近少しずつページを。
読まれてるよね。
ゆっくり始めました。
昨年はオンライン読書会の力を借りて、源氏物語を読み終えたので、すごいね。
すごいね。
その成功体験が、須賀敦子全集に向き合う勇気をくれたとも思っています。
ということで、西敷さんありがとうございます。
ありがとうございます。
すごい、源氏物語も読破されたんですね。
すごいね。
いや、ずっと見たい、読まなきゃとは思ってるんですよね。
日本人ならば、読んでおくべき、べきとかはないけど、
ちょっとべき感を感じてしまってるからかもしれないね。
私もでも最近、とある尊敬する方から、源氏物語読んだことある?って聞かれて、
うん。
あ、ないですねって言ったら、あれはね、自然描写がすばらしいって言われて、
へー、そういう人ないやろ。
ないないない。
なんかとにかく、遊び人の光源氏が、みたいなイメージないけど。
私もそうやってるけど、でも平安の時代の宮中というか、取り巻く、
朝帰りならば、朝帰りの時の風景の描写とかが柔らかくてすごく美しいんだって。
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それを聞いて、すごく読みたくなる、なんか身近になった気がする。
なんかそのさ、やっぱり当たり前なんやけどさ、古典やからって、
みんなが認識してる読み方をしなきゃいけないってことは全くなくて、
そういう別の見方、楽しみ方っていうのがあるんやっていう、当たり前やけど、
それを教えていただいて、今ちょうど、読みたいなって、本当に読むべきじゃなくて、
心の底から読みたいなって、今ちょうど思ってたところやったので、
この西敷さんのお便り、またひとつ背中を押していただいた気がしました。
もしかしたら、その椿さんが現状物語を読むタイミングが近づいてきてるかもしれないね。
いやいや、ほんとそんな感じがしました。
オンライン読書会っていうのも、ちょっと私経験ないんですけど、興味ありますね。
なんかみんなでどういうふうにやるんやろうね。
課題図書みたいなのを出して、それを読むタイプなのか、みんなでおすすめのほうを持ち寄るとかなのか。
ねえ、なんかあんまり経験がなくて。
うん、私もないかも。
なんか、輪読会っていうのは、結構研究とかでやったりするんですけど、
輪読ってどんな漢字書く?
まわす、まわし読み。
まわし読み、うん。
で、あの、輪盤性の輪だね、だから。
自分で、この1章はさとぅさんの担当、2章はつばきさんの担当、3章はたなかさんの担当、みたいな感じで、
それぞれ、自分が読んだ章の中身を、みんなに紹介していくみたいな。
だから、結構、教科書とか、英語の教科書とか、読むときに、そういうような読み方で、
みんなで、手分けしてじゃないけど、勉強会みたいなかたちでやるみたいのは、
学生のときとか、ちょいちょい聞いたりしたけど、
ほら、私ってすごいあんまの弱じゃない?
うん、そうね。
誘われたすべてのやつ、いかなかった。
いかなかった。そうなんや。
私は私でやるよ、みたいな。
そう、なんでやねん。
おどれが読みたいなら、おどれで読めや、みたいな、学生のね、つばきさんは。
とがってる。
そう、思ってたの。
なるほどね。で、いかなかったんやね。
そう。
若い、青い私は。
今だったら、どうなんですか?臨読というのは。
いかんかな。
一緒かい、とって言うと。
変わってへんの。
うそでしょ、言う。
そうやん、もう、なんか、天野寂とかって言うより、そういうタイプの人ってことなんやろうね、なんか。
そうやな。
一人で読むのが向いてるっていう。
そういうことやね。
でも、オンライン読書会は、みんながさ、たぶん、でも、声出して読んだりとかするわけでもないやろうから、どういう形式なんか、ちょっと、我々二人とも未経験やから、わからんね。
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まあ、でもね、おそらく、その課題図書をみんなで感想し合うとか。
感想言い合うのいいな。
とかね、なんじゃないかな。
感想言い合ったりするの楽しそうやし、本ムスでもやってみたいね、それは。
あ、そうやね。
以前、本ムスネームしみまるさんがお便りくださって、ネタバレ会をやってほしいっていうふうにリクエストをくださってたんですけど。
そうそう、いつもネタバレに配慮して、言いたいけど言えないみたいな感じで終わったりしてたから。
ちょっとそれをやってみたいと思って。
ちょうどそういう話をしてるときにね、この西敷さんからお便りいただいて。
そう、いただいたんですよね。
で、いきなりネタバレの話から入ると、リスナーさんも心の準備ができてないと思うので。
読書の準備も。
読書の準備もできてないと思うんで、課題ではないんですけど、
ちょっと一冊、フィフティーピープルって前、何度か言及したことある本なんですけど。
そうそう、こういう企画やりたいねっていう話を、サトゥーさんと話をしてて、じゃあ何の本にしようっていう話になったときに、
私が、ずっとサトゥーさんがすごいおすすめしてくれてるけど、なかなかまだ読めてなかった、フィフティーピープルをこの機会に読みたいなとちょうど思ってたから、ちょうどいいなと思って、
じゃあそれまでにフィフティーピープル読むよっていう話をしまして、
そうですね、次の回なので、2週間の間にフィフティーピープルをみなさん、
もしよかったら、私と一緒に読みましょう。
ちょっとネタバレ回というか、読んだ後の感想回ということで、次の次の回、再来週はお送りするという新しい試みをしてみたいと思います。
一応申し上げておくと、もう一度、韓国文学の本で、50数人がそれぞれ主人公で出てくる短編連作集みたいなものです。
もう一度、著者さんと署名をお願いします。
はい、チョン・セランさんという韓国の方が書かれている、フィフティーピープル、秋書房から出ているものですね。
秋書房だったんだ。
そうなんです。秋書房もいい本をね、たくさん出されるからね。
いい本もいいよね。
もういいからね。
あの、きっと読んで損はさせない本だと思うので、ページ数は結構あるんですけど、短編で読みやすいので、ぜひぜひ、もし読める方は読んでみてほしいと思います。
ではまた、再来週はネタバレ回、来週は通常回でお会いしましょう。
またお会いしましょう。
では、良い読書体験を。
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良い読書体験を。
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