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2025-07-18 31:04

Ep.125 「社会」って?女性のホームレスについて書かれた本2冊

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今回は、女性のホームレスについて書かれた本をご紹介。一般にいわれる「社会」って、実はすごく狭い枠組みで、その外の世界も広いんじゃないか。そんなことを考えさせられる本を取り上げています。


【紹介した本】

・宮下忠子「赤いコートの女」明石書店
・小山さんノートワークショップ「小山さんノート」エトセトラブックス
・山田清機「寿町のひとびと 」朝日文庫
・シモーヌ・ヴェイユ(著)田辺保(訳)「工場日記」ちくま学芸文庫
・シモーヌ・ヴェイユ(著)冨原眞弓(訳)「重力と恩寵」岩波文庫


【よりぬき】

・福祉からこぼれ落ちてしまう人
・主体的にホームレスになること
・「社会」ってなんだろう
・枠の外にいる人の暮らしを描いた本
・苦しみをまざまざと感じさせられる本

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生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と、書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
佐藤 いや、本当に暑い日が続いてね。 椿 いやー、本当に。大丈夫ですか、皆さん。あの、塩分水分いろいろとってくださいね。
本当に本当に。でも、私のすごくいいところは、まさかの自分のいいところを、突然紹介し始める。
何何? 結構、夏バテとか皆さん、食欲がないときでも、食べられるレシピとかネットで、
やってるね。 見たりするんですけど、私も全食欲落ちないの。
うらやましい。私、夏バテするよな、意外と。
森子、そうやんね。毎年。 毎年、なんか、普段はありえないんやけど、急に食が細くなったりして、なんか、ヘロヘロってなってることが多い。
私、きっとすっごい胃腸が強いんだと思う。 そうかもね。
もう、すっごいもう、だから、夏は太っちゃうんです。
あー、動かないし、食べれるし。 そう、動かないけど、同じか、もしかしたら、夏はカレーや、とか言って。
夏においしい食べ物も、ね、いろいろあるしね。
食べるとかもあって、そう、それが、私のいいところなんですけど、
みなさんでも、バテやすい季節だと思うので、 本当に。
本当に気をつけながら、生活してほしいなと、思います。
はい。 何?って言うね。思いますとか言って。
さとしさん、最近どうですか?
本、本とか? 本とか、本じゃなくても、いいけど。
ちょっと前の話になるんやけど、6月にさ、誕生日あったんやんか。
あ、そうやん、そうやん、そうそうそう、あ、私、この、あ、放送ぐらい?
もうすぐ誕生日? あ、そうやん。
そうじゃない? そうやわ、きっと。
そばきさんね、7月23日誕生日なんですよ。 イエーイ。
なので、ちょうどあと数日で。
わーい。 おめでとう。
ありがとう。
さっきの流れで言うと、ケーキ食べて、シュチニクリンみたいな日を過ごそうと思っております。
いいですね、いいですね。
シュチニクリンじゃないけど、6月の誕生日のときに、友達が来てくれて、
シュチニクリン? そう、お肉をご馳走してくれたんですよ。
すごい、いいじゃん。 そう、めちゃくちゃ嬉しかった。
おいしい焼肉をね、ご馳走してもらったんで、 いいね。
シュチニクリンの肉を。
全部ね、コンプレートするのは、ちょっとあの、非道徳的。
ちょっとね、道徳的やから、危なくなっちゃうので、お肉だけいただきました。
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手肉ぐらいで。 手肉ぐらいがいいよね。
お酒はいただきました?
お酒は、ビールとね、焼肉っていう最高な組み合わせでいただきました。 いいね。
暑いときのビール、肉、最高やな。 最高やろ。
焼肉のとき、私、ご飯食べへん派なんやんか。
当然食べない、私も。 マジで?
ほんまに?結構、米食べる派の人多くない?
多いかも。 多いよな。
でも、お酒飲む人は、ビール派がやっぱり多い気がする。
そうなのかな? わからん。
間食、私の。
ビールを飲むか飲まないかじゃなくて、米を食べるか食べないかっていう意味で、
米を絶対食べないんですよ。
米が入る隙間がもったいない。
焼肉のときってことね。
焼肉のときってことね。
分かる、分かる。それはすっごい分かる。
私も、あんまり外でステーキとかのときも食べない。
あんまり外で食べるとき、なんか昼は許容されてるけど、私によって。
夜を外でせっかく食べるのであれば、米にはさかない。
って思ってる気がする。
炭水化物抜きダイエットとかそういうことじゃなくて、
本当に米を入れる隙間があるなら、肉を食べたい。
分かる、分かる。ある種の貧乏症。
そうそう、貧乏症的な。
胃の容量は有限やからみたいな。
分かる、分かる。
食べれる食事の回数なんか一緒のうち限られてるからみたいな。
米、家で食え!みたいな。
そうそう、家で食え!
っていう感じで、一緒にいた人も米は食べないですっていう派の人やったから、
遠慮なくお肉をもりもり食べられて、すぐ嬉しかったってことがありましたね。
いいね。
そういうような話からすると、全然180度変わって、
貧しさとか、ホームレスみたいなようなところの話の本を今回は紹介したいね。
ちょっとトーンが全然違うんですけど。
全然それはいいんですよ。
ホームレスに関して、特に女性のホームレスに関して書かれた本。
あれの前、なんか紹介してくれたよね。
したした。
間で考える。
そう、間で考えるっていう草原舎のシリーズのホームレスでいることだったかな。
ちょっと今、タイトルがうっすらぼんやりしてるんですけれども。
ちょっと別の機会に、紹介した本もあったんですが、
その辺りからちょっとこう、そういう女性のホームレスみたいなところのトピックスに関心がちょっと高まっていて、
その関連で読んだ2冊を紹介したいです。
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1冊目が、「赤いコートの女。副題が東京女性ホームレス物語。」
っていう本で、宮下忠子さんっておっしゃるのかな。
宮下忠子さんっていう方が書いていらっしゃる本です。
この方はホームレスのご支援をなさっている方で、
結構もう古い、古いって言っても2000年代ぐらい?2000年、ゼロ年代ぐらいの本なんで、20年前ぐらいかな。
まあでも、一昔、二昔というぐらいのね。
前やね。
前に、当時40代とか60代とか70代とかの女性のホームレスの方、何人かにずっと寄り添って、その人の事情っていうのを深く掘り下げて書いている本なんだよね。
結構その、この本は結構、この本に限らず女性のホームレスっていう人が置かれている状況っていうのが、もちろんシビアなものであって、路上で女性が生きるっていうことの危険性っていうか、っていうものだったりとか、
あとその、男性がほとんどのホームレスの社会の中で、マイノリティとして生きるっていう生きづらさもあるし、ホームレスとして生きる生きづらさもあるし、女性の貧困の問題だったりとか、
本当に多重にいろんな問題が絡まり合ってて、本当に一筋縄でも二筋縄でもいかないなーっていうふうに読んでて思いましたけど。
なんかね、その、なんでホームレスになるのかなっていうのが私はちょっと不思議だった面があって、その、もしその、なんだろう、知的にそれをこうできないようなことがあったりとか、その情報知らないとか、そういうことだったら分かるんだけども、
シェルターに入るとか、生活保護を受けるとか、いろいろな行政の福祉っていうものがある中で、あえてホームレスを選んでいる人も中にはいるっていう話を聞くと、どうしてそんなわざわざ深刻なところに身を置くんやろうっていうふうに思ったりもするんだけども、そういうこともこの本の中で書かれてたりして、
やっぱりその、福祉に入るっていうことの、ある種、そういう枠組みに入りきれない人たちみたいなのがいたりとか、なんか、そう、それがその集団生活をすることが難しいであるとか、例えばであるとか、その行政とのやりとりとか、それをする能力がない方もいらっしゃるし、それが向いてない方もいらっしゃるし、
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そういう方もいらっしゃるし、だから、そうだな、なんか自分自ら、その、ホームレスであるっていうことを主体的に選んでるっていう方もいらっしゃる。
それは、その、まあ、そうならざるを得なくなってしまった社会の問題っていうのはもちろんあるけれど、でもその、どこまでも受動的に、あの、追い詰められてそうなってしまったっていうだけじゃないっていう話もあるんだなっていうのを、その本を見てて、ちょっと考えさせられましたね。
やっぱり、なかなか、自分の生活の、自分の生活だけじゃないけど、自分の延長で物事をとらえてしまうから、そうなると、すごい単純に、なんでかなっていうことは思うのは確かに、私も思ったりすることはあるんだけれど。
でも、たぶんそれって、あの、ちょっと何、視野というか、見る先を変えると、自分がそうであったりもするんだろうなと思ったりして、なんで、たとえば私の場合だと、研究者っていうのをずっとやってたんですけど、なんでそれをわざわざやめて。
フリーなんか、一人でやってんのとか。
それがあれやね、その、研究者の方がヒエラルキーじゃないけど、その、なんていうの、立場が上みたいな捉え方もあるってことやね。
うん、その捉え方もあると思うし、なんか、ずっと積み上げてきたんやから、みたいなんとか、まあでもその、結構そういう言われ方とか、することも多かったりして、それってでも本当に何やろう、全然またあの、違う話ではあるけど、
自分のものさしだけで、見るってこんなに見えないことが多いんだなっていうのをね、私自身結構感じたりするから、全くだから自分も同じ状態で、自分の見えてないものっていうのが、めちゃくちゃいっぱいあるんだな、あるんだろうなっていうのは感じたり。
あとなんかその、女性ホームレスではないんですけれど、このA番組でもだいぶ前にね、紹介した本で、ことぶき町の人たちだったかなっていう、ルポルタージュですね、それも。
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ことぶき町って横浜のあの、土屋街。
あの、教を構えたり、あるいはホームレスで生活されたりとかしてるような街なんですけど、そこの十何人くらいかな、で生活してる人、取り上げた本とか読んだりしても、確かにその、本当に多様なんですよね。
だから社会のこの枠に、いわゆるマッチしてないっていうところの共通点はあるけど、逆に言うと、その枠がすごく狭いから、マッチしてない世界の広さみたいな。
あ、その社会っていうものの枠自体が狭いことね。
前紹介した市村美沙子さんだったかな。のえっと、ホームレスでいることですね。見えるものと見えないものの間、間で考えるのシリーズで、前その紹介したときもこれは触れた話なんですけど、
行政の方がその市村さんのところにいらっしゃって、早く社会復帰してくださいっていうことをおっしゃるっていうことに違和感を感じるっていう、その言葉に私は結構、雷を打たれるというか、ガガーンってなったというか、自分も同じような考え方してたなって思ったんですけど、
社会っていうのは、経済社会とか、仕事をして税金を収めてなのかな、そういうような、とにかく働いてるっていう大体において、社会っていうものを社会っていうふうにみんな捉えてて、そこから外れた人は社会にないってことになってるっていうその言葉にハッとさせられたことがあったんですけど、
その椿さんのその枠がちっちゃくて、その外の世界が実はすごく広いっていうことは、本当に本当にその通りだなっていうふうに、この本でも感じさせられましたね。
特にその女性っていうのは、より透明化されやすいよね、雇用とかもやっぱり不安定な方が多いし、そうでなくても、その出産とか、女性の体でしかできないことを経験すると、それだけが大きい、それだけでも大きな、
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リハインドになったりとかっていうふうになる社会だと思うので。
この赤いコートの女の本ではなくて、前に紹介した本でちょっと忘れてしまったんですが、その女性ホームレスさんの研究をしている本に書かれてたことで、あの統計の中にそのホームレスの何人みたいなの書かれてるんやけど、女性っていう項目はなかったっていう。
今ではあるけど、その当時、確か多分20年前とかぐらいは、女性という項目すらなかった。本当に透明なないものとされてたっていうような、それゆえの問題っていうのもいろいろあるんだろうなっていうことを、この赤いコートの女を見てても感じましたね。
見えづらい障害を何十人も持ってたりとか、障害があるにもかかわらず、前の時代だったってこともあって、なかなか気づいてもらえなかったりケアしてもらえないまま大人になってしまって、そのまま社会って言っていいのかわからないけど、そのちっちゃい枠の社会からこぼれてしまって、
っていうようなパターンが結構あったり、なんかすごくあんまりこう、そうですね、こう明るい気持ちになる本ではもちろんないんですけど、でもこういうことを知って、その社会っていうものが自分の枠の大きな外の外にいっぱいあるんだってことを、ちゃんと知っとくってことはすごく大事だなって感じさせられました。
で、もう一つ、エトセトラブックスっていうところから出てる、小山さんノートっていう本がありまして。
あれ、なんか私それ見たことあるぞ。
本当?
読んだことはないけれど。
結構ね、独立経書店って言われるような、個人書店とかで一時期結構置いてたりしたかな。
結構なんか、うん、本屋さんで一時期見たよね。いつぐらいの本?
まあまあ最近だったかな。えっと2023年に出てますね。
やっぱりそんなもんなんや。なんか見かけて気になった記憶がある。
この本はですね。
なんか副題があるんですよね。
これは副題じゃなくてね、編集者かな。
副題としてはあれか、ホームレスの女性が残したノートっていうのが副題になってるかな。
副題としては書かれてないかな。
小山さんはノート、小山さんノートって本ですね。
背表紙にホームレスの女性が残したノートっていうふうに書かれてる通り、
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ホームレスの小山さんって呼ばれた方が急に亡くなってしまわれて、
確か40代か50代かなぐらいで早くに亡くなられてしまったんですが、
その遺品の中にすごい大量のノートがあって。
筆まみれかけて。
そう。で、ご自身が感じられたこととか、いろんな日記みたいなものをすごい大量に残してた。
それをノート本に起こしたものということで、個人の日記のような。
そうなんや。じゃあ、編集とかを入れてっていうより、そのままノートなんや。
そうやね。編集的にカットしたりとかはしてるから、全文が載ってるわけではないけど。
でも、なんか違う人が書いてるっていうんじゃなくて、小山さんと呼ばれてた方の書かれたことなんだ。
そう。なので、すごく正直読みづらいんです、文章が。
文法的に正しくない文章もあるし、小山さん独特の文章表現みたいなのがあって。
ちょっと一部読んでみたいと思うんですが、その文章。
平成16年1月1日朝9時近く自然に目が覚める。今までの中で一番寝相よく7、8枚かぶっていた。
意味よくわかんないじゃない。
確かに普段何枚かぶってるのかとか、なんか多いなとか、ちょっと引っかかりがあるね。
あるでしょ。衣類も乱れていない。ほっとする。明るい太陽の光の昇る晴天だ。
なんか言葉もこれちょっとなんか独特やん。
ちょっと文学っぽい。
文学っぽいよね。改めて新年の挨拶をして、普段より質素なテーブルの貧しさは、平成16年の出発を奏でる気迫も出てこない。
っていうような。
詩みたい。
独特な。
詩って何だろうって感じやけど、そうやね。
独特な文体なんだよね。それがこう、二段組っていうのかな。
本当だ。
上下の二段組で書かれてて、ぎっしりなんで、正直そのすらすら読める本ではなくて、結構私これ1週間ぐらいかけてちまちま読んだんですが、
なんかこう、なんて言ったらいいのかな。
なんかこう、この一人の人間の生きた生き様っていうものを本当に間近で見させてもらったっていうような感触があって、
結構その、すんなりと理解しづらい文章の中から、いろいろ結構シビアな日々の出来事とかも立ち現れてくるんですよね。
例えばそのゴミ捨て場に落ちてたカバン、置いてあったカバンを拾ってみたら、それがどうやら盗まれたものだったみたいで。
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盗まれた人たちが、わーって寄ってきて、盗み上がって、みたいな感じで暴力めちゃくちゃ受けて、ボコボコにされたとか。
あとその一緒に住んでる、一緒に住んでるとか、まあ同居に近しい形でテントで暮らしてる男性がずっといたんやけど、その人がもうしょっちゅう暴力を振るうっていう。
いわゆるDVのような状態になったりだとか、もう本当にリアルなんですよ。
処置金のこととかを結構筆まんめな方なので書いてるんやけど、300円とか。
で、白菜を買ったらもうなくなったとか、今日は処置金254円とか、どうやって生きてるねんみたいな感じで。
そういうところから、自分のためのメモっていうメモ大きかったんやろうね。
だと思う。あと、小山さんはいつかこの文章で生計を立てたい、作家なのかな、になりたいっていう気持ちがあったみたいで。
ちらっとそういうことも書いてるんだけど。
だからそういう、自分が文章で作家として名を挙げていったり、生計を立てたりしていきたいけど、現実にはホームレスという暮らしで暴力を受けながら、すごい辛い日々も過ごしているっていう。
その様子が、ホームレスの方の実際の住んでる様子っていうのももちろん、まざまざと見させられる本ではあるけど、
壮絶に生きた小山さんっていう一人の人間の姿を、本当に汗の匂いがしてくるぐらい近くで見させてもらってるような、すごい迫力のある本でした。
確かに、それだけ酷命に毎日起こったこととか、感じたこととかもかなと思うけど、書かれてるって、なかなかその密度で読まないよね。
それでちょっと思い出したのが、全然違う本なんだけれど、
すごくこれも有名で、かつ古典と呼ばれるような本なので、読んだことあるっていう方も多いかなと思うんだけど、
シモーヌ・ベイユっていうフランスの女性哲学者の方で、1909年生まれというふうに調べたら出てきましたので、100年くらい前に活躍された方なんですけど、
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彼女が書いた工場日記っていう本があって、
工場ってどの工場?
ファクトリー、ファクトリーの工場。
彼女自身はすごい、いわゆる高等教育を受けて哲学を専攻してっていう、いわゆる上流階級というか、の女性で、
言ってみれば、工場での労働っていうのを、わざわざせんでもいい立場の人ではあったんだけれど、
自分自身が工場での女工さんとして働いて、その中で感じたことを、実際の自分が住んでる狭い世界じゃなくて、本当に、さっきの社会の外の世界じゃないけど、
そういう上流階級に生まれていない人たちがどういう生活をしているのかっていうのを知る必要があるというふうに考えて、
人間のやっぱりそのありのままの姿っていうのが、そういうところにあるんじゃないかっていうふうに、
そういうふうに、シモン・ウェイを考えて、女工として工場に働きに行ったっていう。
その日々の日記をつけてて、ちょっと何の工場だったか忘れたけど、たぶんなんか、ボルトみたいなの忘れちゃったけど、なんか部品を作ってるんだよね。
その部品を、今日は何個作ったとか、作ってるときに工場長が、自分の穴の開け方が悪いとか言って、すっごい呼び出されて文句を言われて、方針が毎日コロコロ変わったりとか、そういうのがすごい、
国名に描かれてるのよね。で、すし詰めのバスで、職場に行くときの、体を引きずらんばかりの疲労感とか、私この前にちょっと内容を忘れちゃったんですけど、彼女の哲学の方の重力と温庁かなっていう著作を読んだことがあって、
すごいその、何だろうな、すごいギリギリと論理的に、もう分かんないですけど、なんやろ、爪将棋みたいな感じで物事を考えていって、ギリギリと思想を磨き上げるみたいな人だなとなんとなく思ってたから、
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そういう人がそういう体を酷使して、もう本当に毎日ヘロヘロになっていくっていう様子。だから最初はちょっとやっぱり、色々と日々の生活の中で思考するっていうことが、工場日記の中でも色々と彼女自身の考えが書かれる部分も多かったりするんやけど、やっぱりもうギリギリになってくるから、
なんかどんどん部品を何個作った工場長が、でもノルマは何百個だから何百個足りないって言った、前はそんなノルマじゃなかったみたいな、なんかどんどんやっぱり、
そがれていく感じとかがあったりして、なんかそれがすごい、自分がその彼女の出発点、いわゆる高等教育を受けた女性っていうところで近いっていうのもあって、なんかその酷明さになんか本当に、さっきのりこが言ってた汗の匂いを感じるような、
全然また違う本だけど、その凄みっていうのを昔読んで、感じたなーなんていうのを思い出したりしました。これもだからすごいその、読みやすいっていう本ではないんですけど、その当時の女工さんと呼ばれるような、工場の女性労働者の様子とかが、
酷明に知れたりとかする本で、その哲学とかに興味ある人、でもそうでなくてもいろいろと感じるところはある本かなと思ったりしました。
まあそんなところで今日は、貧困とか女性とかホームレスとか、そういうようなキーワードが出てきた感じかな。
まあ無理にまとめなくても大丈夫。
そうですね、まあこう、自分の社会はこういう枠だと思っているものの外にも社会っていうのちゃんと広がってて、社会は無限というか、人のいるところに社会っていうものがあるっていう、なんか根本的なところを見直させてもらえる本だったかなっていうふうに思います。
また何かね考えるきっかけになったり、単純にやっぱり世界を知るっていうのは、いいことって言ったらあれだけですもん。うまく言えないけれど、ぜひ読んでみたいなと私も聞いていて思いました。
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はい。では来週も楽しみにしていただければ幸いです。
よい読書体験を。
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