【未来案内と過去記録】本屋で癖がバレる / 食品衛生責任者の講座を受けた / いずれは何かをサーブしたい / 一億人の胃袋ニーズ / 教科書と現実の落差 / 資格は人生のサブガイド / 電気工事士・おもちゃドクターへの道 / 透明書店と小山さんノート / 何十年の精緻な暮らしの記録 / 想像できたはずなのに / 過去の日記に救われる / 自分のために記録を続ける / PERFECT DAYSとの接続性 / 春の元気なご挨拶
◆ 参考リンク
小山さんノート(エトセトラブックス)
3Dプリンター活用技術検定試験を受けてみた——「ひとりで楽しむ」以上を目指すための良きガイド(fabcross)
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サマリー
朝野は、食品衛生責任者講習会を受講しています。将来自分が運営する施設で飲食物を提供することを考えて受講しました。講習では、食中毒の原因や対策について学び、自炊や外食の注意点を再認識しています。この資格を通じて、食品の提供に関する知識と責任を持つことができるようになりました。 小山さんは、食品衛生責任者としての初弾を取る特典に魅力を感じて受講しています。3Dプリンター活用技術の検定やおもちゃコンサルタントの講座も受講し、新しいスキルを身につけています。また、小山さんノートという本で、ホームレスの岡山さんの日記を書き起こした有志の人たちの活動にも感銘を受けました。小山さんノートについての映画は、フィクションとノンフィクションの融合を通じて、人々に考えさせるメッセージを伝えています。
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この前、近所の本屋に行ったら、レジに知り合いの人が入ってたんですね。
本屋で働いてるなんて話はしたことなかったんで、多分最近転職かパートで入っている人だったんですけど、
その時は普通に漫画本を何冊か買ってっていう形だったんですけど、一瞬雑誌コーナーで見つけた
たつ年にドラゴンスピリッツが高まる!この幸運を手に入れろ!みたいな、ちょっとスピリチュアルな雑誌を興味本位で買おうかと迷ってたんですけど、
これをもし持ってたら、言い訳が必要だったのかなというか、変に解説を加える必要があったのかなと思って、
ニアミスで大丈夫だったなぁと安心しております。本屋は自分の平気がバレる場所かもしれない。
ロボロゲン二食丼ラジオ。改めましてこんにちは。この番組はライターでものづくり工房、
京島共同特工所の管理人である朝野がお届けする一人語りのポッドキャストです。
仕事のことや遊びのこと、真面目なことや変わったことなど、毎回2つのトピックについて取り上げ、二食丼のように味わっていきます。
2月があっという間に終わりまして、日数が少ないこともありますが、それ以上に早かったような気がしております。
その本屋さんの時は何も問題なかったんですけど、ちょっと知り合いがいるって思うと、若干動きに気を遣うというか。
個人経営のお店だったらその選書も含めてやってると思うんですけど、結構大手のチェーン展開のお店だったので、謎の心理的なやり取りが発生するかと思い、若干行きづらくなってしまったというのがあるんですけど。
はい、それでは今週もやっていきたいと思います。
飲食物提供の幅が広がる
先週食品衛生責任者の講習会を受けました。
これは何かというとですね、食品営業許可施設及び食品営業届出施設の営業者が指定できる食品衛生責任者というやつになれることができますよっていう講習ですね。
1日かかりの集中講座みたいなやつを受けて、それで一応あなたはこの食品衛生責任者を担当することができますよということで認定を受けられるといった講座でした。
オンライン形式のやつもあったんですけど、ちょっと自分の集中力とか続かないなと思ったので、1日ギュッと詰め込んで受けて無事合格というか、まあ合格というかみんな受けたら大丈夫なんですけど、そういう資格を得られることができました。
なんでこれを受けようかと思ったかというと、僕が運営しているものづくりの施設みたいなところで、いずれそういうちょっとした食品みたいなものとか飲食物の提供ができると幅が広がるなーって思ったからなんですよね。
毎日3Dプリンターを使う人はいないけど、飲み物、食べ物は毎日みんな食べるもので、そこの来るハードルが下がるみたいなことが一個できそうだっていうこととか、あとはイベントごとの時とかにやっぱ長時間に及ぶので、そこでちょっとした食べ物とかサービスするときに、これは安心なものだよっていう風なことをちゃんと責任を持って提供できるようにしたいっていうのがあって、
いろいろ調べたところ、調理師の資格とか栄養士の資格とか踏み込んだところもあるんですけど、まあそれの入り口というか、場所を運営するにあたって最低限抑えておくべきこととかを一応網羅できるような講座だったかなと思って、この食品衛生責任者講習会というものを受講しました。
内容としては、そもそも食中毒って何やねんみたいな、そういう本当入門的なところとか、主な被害の原因となる細菌の種類とか、そいつらはどうやったら回避できるんだとかっていうことを結構分厚めの冊子にスライドがバーっと持って、それを6時間ぐらいかけて一気に通読するっていうような形の講座で、
なんとなくこれまで名前だけ聞いていたO157とかカンピロバクターみたいな、そういうやつの実態とか、それらに対して何をすれば対策できるのか、あるいは昔にその食中毒として引き起こされた事件の実例みたいなことが先生の口からとうとうと語られて、なかなか痛ましい事件だなとか、結構そういう精神性というかみたいなところも感じられたのは、まあ現場に行ったから良かったことかなというようなことを感じていました。
あと会場に行った時に、そこはね、なんかお茶の水あたりにある多目的ホールみたいなことだったんですけど、その日120人ぐらいが塾をしてて、めちゃめちゃ人の幅が広かったんですよね。
一応塾を資格が17歳以上であれば誰でもOKみたいな感じなんで、本当に若いアルバイトの子みたいな人から結構年長の方まで老若男女とはこのことかと思うぐらいの幅があって、
確かに自分が生活する中でも朝昼晩と食事はするもので、まあ自炊もありますけど外食とか行く場所ではそれだけ人が働いているわけであって、お店とか場所ごとにこういう責任者がいると、なんなら2人以上いる場所も全然あるでしょうし、
1億何千万人の日本国民×3食×365日分って考えると、確かにこれだけの人が集まって塾をしていかないと追いつかないなというか、食というものが持つことの幅広さを感じられた場面でもありました。
この講座を受けたからすぐにOKっていう感じ、一応資格上は責任者を任命できるというか拝命できる感じになったんですけど、まあ今後もそのテキストとか振り返りながら、あるいは保健所の衛生講習とかを定期的に受けて、ちゃんとその事業者の人と相談しながら場所を改善していってくださいねっていうような入り口としての講座ではあったんですけど、
なんかそのご飯を提供する、飲食物を提供するって時に、何から始めればいいんだろうみたいなイメージが全然湧かなかったので、それのガイドラインがこうやってあるんだよとか、ここに気をつければいいんだよっていうことの全体像が見えたのがすごい良かったなって思って、今すぐに使うわけではないとは思うんですけど、受けて良かったなという感想があります。
ただね、なんか一応その講義の最後にペーパーテストみたいなやつがあって、まあそれの点数が良いから合格とか不合格っていう感じではなかったんですけど、ある種まあ確認テストみたいなものがあって、僕の感覚としては真面目に講義を受けていれば間違いようがないというか、先生もここよく聞いといてくださいねみたいな明らかに強調している部分があったので、まあまあそんなに間違うことはないよなという部分があったんですけど、
あとで前後問の3択形式みたいなそういう結構ハードル低めな感じで作られているんですけど、テストの結果はその場で開示されて、前後問中、全問正解した人は何%でしたみたいな出るんですね。で、その日の講義の時は全問正解した人が70%ぐらいだったんですよ。結構なんかそれ僕びっくりしちゃって、こんだけ丁寧に話をしてもらったんだけど、3割の人が結構ミスをしてしまうんだと思うと、
世の中にある食中毒的な事件が起こるのも、まあそうなのかみたいなちょっとモヤモヤした気持ちが芽生えたり、一方で僕も完全に自信を持ってチェックをつけられたとは言い切れない部分だったので、慎重にならざるを得ないなというようなことを感じました。
講義を受けてから、自分の自炊の時に結構すげえ適当にやってなったことをめちゃめちゃ感じるようになって、特に野菜ってめっちゃ安全みたいなイメージが深かったんですけど、全然その野菜が原因で起こる食中毒とかもあったり、高齢者施設だったら野菜は洗うだけじゃなくてちゃんと指定の薬品で消毒してから提供しなきゃいけないみたいな話も聞いた後に、
資格を通じた食品提供の責任
自分がざっと水洗いしてゆるく火を通しただけの野菜食べてるなーとか、卵の表面はちゃんと消毒されてないと大変な事件を起こしますよみたいなこととかを聞いた上で、雑に食べてる自分のものを見たりとか、あと昼休みを挟んで午後の講義が始まった時に先生が、まあこれちょっとびっくりしたんですけどみたいな振り込みで、
皆さんスマートフォン持ってトイレ行って、そのまま手で持って帰ってきたりしてないですよねみたいなこと言って、ぎょっと、いかにそういう禁というか不潔なものを持ち込んでしまっていないかっていうことを、絵の意識がだいぶやっぱ飲食に関わる、関わらないで差を設けないと緩い考えではいらんないなというか、めちゃめちゃ昼帰って考えねばならないということをちょっとそういうぎょっとするようなというか、長年保健所で勤めてた先生ですごい
厚みのある感じの発言だったんですけど、そういうところを教わってというか、体感できたそんな1日でした。その講習を受けた後にラーメン二郎的なやつを食べに行ったんですけど、めちゃめちゃ味わい深かったです。
いろんな資格とか検定があるなぁと思って、資格マニアになるつもりは全然ないんですけど、大人になって何を学べばいいんだろうとか、どう進めていきたいかってことを考える時に、こういう資格っていうのは一個目印になるなというか、
いいガイドラインになるなって感じたんですよね。僕は今、そういう自分で工房みたいなやつを運営し始めてから始めて、何かそういう場所を回すための資格とか欲しいなと思い始めて、
まずはそういう飲食関係のものをできるといいなみたいなことからなんですけど、コンセントの位置とか変えたいと思って、電気工事士の資格とかもちょっと今調べ始めている途中で、
本当RPGのスキルを身につけて、技が開放されるみたいな感覚に近づけていけるといいのかなぁみたいなことを思っています。
まあなんか自分の今まで取った資格とかを振り返ると、柔道の初弾っていうのは、これはまあ部活でやってたんで、まあまあこれがあるから何ができるとかはないんですけど、まあ苦労美が占めれるっていうね、
かっこよくなるっていうすごい特典があるので、それだけでも良かったなとか思いつつ、あとは仕事周りで1回3Dプリンター活用技術検定ってやつを受けました。
これはいろんな3Dプリンターの家庭用のものから業務用のものまで、どんな種類があってどんな素材を使いますかみたいな知識を詰め込むタイプの資格ですね。
これがあるからめっちゃ役立ったみたいなことはあんまりないんですけど、一応自分の中で知識的にはちゃんとベースがあるとか、これを含めた上で記事を書きますよみたいなことの支えには1個なっているので良かったかなと思っている検定ではあります。
あと変わったところでは、東京都のおもちゃ美術館という場所があるんですけど、そこでおもちゃについてめっちゃ学ぶっていう講座があって、そこでおもちゃコンサルタントとかおもちゃインストラクターみたいな、そういう資格、資格というか肩書というかを名乗ってもいいぞというような講座を受けたこともあります。
ちょっと内容があやふやになってるあたりあれなんですけど、まあなんか結構世界個々の東西のおもちゃの歴史を知れたりとか、扱う時にこういうことに注意しないと誤音が発生してしまうよみたいな結構知識的な深いところまで学べたので、当時はね、なんか自分でそういうおもちゃとかからくりみたいなものを作りたいなぁみたいな興味がすごいあって、受けてみようと思って受講したっていうのがもう5、6年以上前になるかなと思うんですけどありまして、でその派生系としておもちゃドクターっていう人たちがいるんですね。
これはその通り壊れたおもちゃとかを直せるプロの集まりで、いわゆる医者みたいな資格はないじゃないですか、でもその元々エンジニアとして働いていた人たちが老後にボランティア活動的な感じで月に1回場所を開いてそこに子供が持ってきたおもちゃを直すみたいな、なんなら分解して縫い直すとか電子制御的な部分をじゃちゃっと直すみたいなそういうことをやっている集団がいるらしくて、
これは自分のなんかそのやりたいこととかスキルセット的にもまた役立ちそうだなと思って受講申し込んだんですけど、これなんかすげー人気で予約始まって1日2日で結構枠が埋まっちゃうんですよね。本当だったら来月ぐらいに講座を受ける予定だったんですけど、抽選漏れが発生して今はまた別の機会を待っているっていう感じなんですね。
まだまだ知らない世界がたくさんありますが、自分のスキルを増やしていけるといいなってことはすごい思っています。めっちゃシンプルに自動車免許も取らなきゃってずっと思っていることは秘密です。
おもちゃコンサルタントと岡山さんノート
最近読んだ本の話をしたいと思います。僕ら前に透明書店っていう小さい本屋さんがあって、会計ソフトのフリーっていう会社がスピンアウト的に始まった本屋さんで、コンセプトが透明ということで日々の売り上げの進捗とか何をやったかみたいなことが毎月のノートで公開されているっていうようなお店なんですよね。
で、ちっちゃいビジネスを始める人を応援したいみたいな感じで、そういう系の本だとか。小さい個人レベルでやってるような出版社を特集したコーナーとかがある。結構気持ちの良い選書が特徴的な本屋さんです。
家から自転車で行ける距離にあるので、休みの日とか見に行ってたりするんですけど、そこで見つけた本が小山さんノートっていう本がありまして、エトセトラブックスという小さな出版社から出ている本で、これの読書会的なイベントをやるよみたいなことが書いてあって、
面白そうだなぁと思って読み始めて、結構ガッツリ読んでしまったという。これ何かというと、小山さんっていうのは東京都内の公園で暮らしていたホームレスの女性の方なんですね。
多分年代は40とか50とかそれ以上の感じなんですけど、その方がその公園に住む前からずっとひたすら自分のノートを書き続けていて、
いろんな手帳とかサイズも様々なやつに縦書きでひたすら誰に読まれるでもなく、誰に見せるでもなく自分の生活をすごい精緻に書き続けていて、
今日は何円拾ったとか、タバコの式目を集めてとか、このディテールがすごい細かくて、キャベツの芯を一個もらいました、玉ねぎ何個もらいましたみたいなことが本当こと細かくに書いてあるみたいな積み重ねがノートにして70冊分ぐらい集まってたらしくて、
年代にしたら多分10年20年ぐらいの膨大な量があると。その岡山さんとたまたま知り合ったいろんな人たちがそのノートの存在を知って、岡山さんが生活が苦しくなって最後は亡くなっちゃうんですけど、
その時にこれを一緒に燃やすんじゃなくてちょっと書き起こす必要があると感じた有志の人たちによって日記がデータ化され、それが一冊の本にまとまったものがこの岡山さんのノートという本です。
この書き起こしの作業が月に1回有志の人が集まって続けていたみたいなんですけど、やっぱり幾分膨大な量だし、文章もちょっと手書きで達筆でみたいなところがあるので、
足掛け8年かかって今出版されたものなんですね。出たのが去年の10月ぐらい、2023年10月なので、それまでの歩みというか歴史を感じるような部分もある本でした。
僕がこの本を読んで感じたのは、なんかそのホームレスの人たちを別に今まで自分が見る機会がなかったわけではないじゃないですか。
感銘を受けた有志の活動
こんな暮らしがあるんだって、この本を読んでそのディテールに気づかされる部分はあったんですけど、なんか言われてみればその子の想像を働かせてみることってできたはずだったのに、
なんか想像もしてなかったなっていうことを思わされたのが一つと、とにかくその描写の緻密さがすごいので、本当に生活を追体験するようなレベルで読めることの驚きというか、
あんまり自分が想像しなかった、想像できたはずなのに想像してこなかった暮らしが見えてくることで読み進めてしまうパワーがすごいあったりとか、
たまたま街ですれ違った人とかが本当にタバコを拾ったりしてるのを見ると、本当にいるんだって言ったら変ですけど、そこへの視野が一個持てるようになったみたいなところがまずありました。
あとこの小山さんはノートを本当に何十年も書き続けてるみたいなところがあって、結構自分で何かそういう文化芸術的なというか、
物書きを志していたみたいな記述も所々に入ってきて、そういう公園での生活とかってやっぱりとても快適なものというか、
幸せ、一般的な幸せとは書き離れているもので、同居する人とか周りの人からの暴力とかひどいことをされたりすることも書かれてるんですけど、
なんかその中の毎日でも本を読むこととか、喫茶店に行って3時間ぐらい自分の過去のノートと対峙したりとか文章を書くことの中にはすごい幸せというか、
大事な時間として繰り返し繰り返しその喫茶店の描写が出てくるんですよね。
これ自体がこうやって世の中に出版されるっていうのは本当はある種奇跡的な積み重ねによって生まれたことだと思うんですけど、
おそらくその自分にとって大事なこととして書き続けることによって本人自身が救われてた部分もあるんじゃないかなみたいな描写が、
というか後書きみたいなことも書いてあって、なんか辛いこともたくさん書いてあるんですけど、
沢山さん自身が自分のことをあんまり卑下してなくて、悪いことは悪いこととしてお金がないとか悪意が降りかかってくるみたいなある種客体化して書いている部分があって、
本当にそのノートの書かれている最後まで自分を卑下せずに良きことは良きこと、辛いことは辛いこととして書き連ねていることがすごい印象に残って、
表現も結構文学的なというか独特なリズムがあって、生々しい生活ではあるんですけど不思議と最後まで読めてしまうみたいなそういう独特な本でした。
日記が誰に読まれるとか、このポッドキャストとかもですけど、一人で続けることに何の意味があるねんみたいなことを思われるかもしれないが、
少なくとも自分にとってはプラスになっているもので、より広がることはあったとしても別にマイナスにはなり得ないよなということを改めて感じられたので、
何かを日記を書いたりとか物事を続けている人にとってはすごいプラスになるような本なのかなってことを思いました。
読みながら思い出したことが映画パーフェクトデイズのことなんですね。
前にもちょっとお話ししたんですけど役所工事が演じる人が東京都のトイレ清掃員として毎日を過ごしながら、
朝起きて清掃行って昼ご飯を食べて帰ってきて本読んで寝るみたいなすごいシンプルで疾走なルーティンを続けていく映画なんですけど、
その中でちょっと昔の家族とかの関わりとか近隣住民との関わりみたいなやつがあって心が揺さばられていくみたいなそういう話なんですね。
決して裕福ではないけどその生活の中に喜びとかを求めているとか感じているみたいな描写がちょっとこの小山さんノートの中と通じる部分があって、
パーフェクトデイズへの公開後の反響とか色々見てると東京の公衆トイレをやり始めた会社がどうかだとかこれはプロモーションムービーなんじゃないかみたいなこととか色々書いてあって、
もちろんそういう側面は多分あるとは思うんですけど、なんかそのいろんな背景とかやりきれなさとかも含めて役所工事の顔が最後にすごいもちゃもちゃするっていう笑顔と苦しさと何かとみたいなやつがギャーって詰まって出てきたことに全部乗っかってるなって僕は思ったんですよね。
そこが僕はなんか全部のアンサーになってると思ったんですけど、まあそういう映画で描かれるようなもののフィクション性みたいなものへの限界というかそこの数割の悪さを感じている人たちがいるみたいな意見とかを見て、でもそれってすごい難しいなと思うんですよね。
なんかその本当に体験したことしか書けないのかってなったらそこのハードルですごい上がるし、創作物全体への問いかけというか限界を認めたくないみたいな感じになっちゃうのは、なんか一つは割り切りというかが必要なのかなと思ったんですけど。
もしあの映画がフィクションだとするならば、今回のかやまさんノットっていうのはめちゃめちゃノンフィクションそのものなんですよね。
小山さんノートについての映画のメッセージ
演出する以前のというか、別に公開することを前提とせずにひたすら自分のために書き続けた、ちょっと胸に迫るものがあるくらいのノンフィクション性が詰まっていて、全然その清掃員と奮闘のホームレスの人というところで違いはたくさんあるんですけど。
いろんな過劣な生活があるけど、それ中でも自分にとって大切なことは続けていくぞ。役者工事は映画の中で写真を撮りためていたり、盆栽を続けていたりしましたけど、小山さんにとってはそれが何十年も続けていった手書きのノートに集約されているのかなと思って。
フィクションの映画とノンフィクションの人の人生を簡単に結びつけてしまうことにはちょっと抵抗もあるんですけど、どこかちょっと繋がる部分もあって、こういう描かれ方をした作品がこの同じ2023年の末ぐらいにリリースされたってことにはちょっと不思議な不幸も感じる部分がありました。
2月が終わり、3月が始まります。あっという間に春ですね。暖かくなってきたので元気がそろそろ戻ってくるといいかなと思います。
そぼろげ二食堂のラジオは毎週の配信を予定しております。また来週元気にお会いできたら幸いです。それではさようなら。
19:59
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