羊飼いとしての役割
お疲れ様です。羊飼育員のまるおかです。
ギフト愛知で、羊を50頭ほど育てながら、
羊と繋がるコミュニティを運営しております。
よろしくお願いいたします。
今日は何を喋ろうかな。
明日か、明日と、あさって、しあさって、けがりのさ、
けがりのというか、学校が始まるタイミングじゃないですか、今って、4月のね。
そのタイミングで、毎年、学校の方から羊の素材を、羊毛をテーマに、
ちょっと学生たちに向けてお話ししてもらえませんか、というのがあるんですよ。
主に、副職系の学校とか、デザイン系の、これから、そういった素材を扱う子たちに向けて、
何か、羊飼いから一言もらえませんか、というような授業で、
これが授業の一発目として、始まりのつかみというか、出発となる、
そういう結構大事なところを、任せてもらっているわけなんですよ。
これは、私にとってもすごく大事なんですよね。
ここで、私もこれが始まりではあったんだよね。
人前で毛刈りを見せて、毛刈りのこととか、羊のことを喋るっていう、
ちゃんと伝える、学びとして提供するっていうところが、最初の取り組みだったんですよね。
牧場とかで、毛刈りのショーとして見せるのとはやっぱり違う。
あれはどっちかというと、今は違うけど、昔の自分としては、
エンターテイメント的な、台上してくれたお客さんに向けて、
見せる、毛刈りを見せるっていう意味でのショーとしての毛刈りはやってたけど、
学びとなるような、伝えるみたいな、そういったことはまだできてなかった時期で、
なので僕にとっては、そこから形作られてきた。
私が今やっているこの取り組みっていうのも、伝えるっていうところもね。
なので、ここはこれから先もずっと続けていきたいなと思ってはいるんですよ。
今回は何を喋ろうかなと思ってて、
私も毎年毎年その時にできるベストなものを届けたいなと思うので、
同じことを喋ろうとは全く思っていなくてね。
今の私だから喋れることっていうところがやっぱり大事かなと思うし、
何よりも多分私の喋る感情も込みでね、
結構そこも含めて喋るのがすごく大事かなと思うので、
なので一回今の私がどういう思いでいるのかなっていうところを、
ちょっと一回吐き出しておきたいなと。
今日はそんな回でございます。
素材の重要性
こういうの定期的にあるでしょう。
私ね。
自分でも何だろう。
喋ってないと何かこう言葉が出てこないんだよね。
なので一回ちょっとリハーサルですよね、リハーサル。
私がさ、
今そうだな、取り組んでいることでいくと、
国産羊毛とかね、自分が育てている羊。
1年かけて育ててくれた羊毛とかお肉とかさ、
それをいかに、何て言うんだろうなあ、
自分が育ててくれた羊とか、
それをいかに、何て言うんだろうなあ、
ちゃんと届けるっていうところ。
ただ物として届ける、渡す、販売するではなくて、
ちゃんと次に繋がるような、
私のこの羊たちとかさ、
が、消費者であるエンドユーザーの方にまで、
ちゃんと届くような、
そういう取り組みをすごく、
今は意識してやっているので、
現状として、今、これからその素材を
触り始めるかもしれない学生たちに向けて、
まだピンときていないところもあるのかもしれないけど、
でも普段触っているその素材っていうものが、
どこから、どういう環境で生まれて、
どういう過程でみんなの手元に届いているのかっていうところ。
そういった情報がたぶんごっそり抜け落ちている。
ただ物として届いた。
ポチって押して、宅急便で箱に詰められて、
翌朝には届くみたいな。
そういう物としてだよね。
ボタンを押したら届く便利な素材みたいな感じ。
そこまでの家庭の情報が一切ない。
そういうものが届けられるのが、
やっぱりそこからは何も生まれないと思うんだよね。
生まれるけど、違うものが生まれるというか。
あんまりなんだろう。
私のこの思いとか、羊たちを背負ってほしいとか、
そういうわけではないんだけど、
変な方向に向いちゃっているなっていうのは、
すごく感じているんですよね。
悪い循環が生まれるような、
より質のいいものとか、
より細くて柔らかいものとか、
そういった素材のところしか目を向けない。
結局そういう素材を求めるために、
負担を強いられるのは動物なんだよね。
動物側がそれに見合ったように品種改良を繰り返され、
そこで弾かれた動物たちは処分されるわけだよね。
それがちゃんと適切にお肉になったりするのであれば、
まだいいかもしれないけど、
中にはそのままただただ処理されて終わるっていう子たちも、
実際いたりするみたいなんでね。
やっぱりそういうふうに、
誰かが負担を強いることが当たり前な、
そういう世界には私は興味がないし、
子どもたちにも伝えたくないなとも思うから、
ちゃんと届ける、最後まで届くような、
そういった環境を整えていくのが、
私はすごく大事なんだろうなと思っているので、
私がやっているこういう取り組みとかをね、
自分の中に入れていくというか、
一つ一つ説明して、
私はこういう活動をしてますよっていう、
そこから生まれた作品っていうものをね、
ちゃんと見て触れてもらってさ、
やっぱりその、使う素材を扱う、
これから扱うというか、
学生のみなさんにもそうなんだけど、
実際に今すでにそういう仕事に就いて、
手に職を持ってさ、頑張っている方たちであっても、
目の前で羊の毛刈りをするだけでやっぱり、
感動しちゃって、
初めて見ましたっていう方もいるし、
そこでね、直接刈り取って手にした羊毛っていうのは、
やっぱり特別な素材、今まで触っていた同じウールだけど、
やっぱり別物っていう、特別なものっていう風に、
感じてくれる方がほとんどいないので、
これは何に使おうっていう、
どんな作品が合うんだろうみたいな、
今までは自分が作りたいものに合った、
そういった素材を選んでいたから、
とにかく素材としての良し悪ししか見ていなかったけど、
この子のこの毛、このクリンプ、
中には、それこそこの間もね、
うちの日向ちゃんの羊毛を使って、
糸を紡がれている方がいるんですけど、
毛の中にね、
羊毛を使って、
羊毛を使って、
羊毛を使って、
羊毛を使って、
毛の中にね、
お父さん太陽くんの毛が混じる、
茶色い毛がね、白い毛の中に茶色い毛がね、
ぴょんぴょんぴょんって混ざっているような、
そういう結構独特な毛質をしているんですけど、
これお父さんの毛だねって、
僕が伝えたら、
もうそれを聞いた瞬間に、
ものすごいこう、
愛おしさが増してしまって、
私この毛を染めようかなとも思っていたんですけど、
羊と素材の重要性
それ聞いたら染められませんって。
そう、やっぱ知ってるか知ってないかで、
やっぱそこから先の出来上がるものも、
変わってくるんですよね。
そこから生まれた作品っていうのは、
そういった思いも乗るので、
それをお客さんにも伝えるんですよね。
この毛はね、ここにちょっと茶色い毛が混じってるんですけど、
これはね、お父さんの毛なんですよ、みたいな。
お父さんはマンクスロフタンっていう茶色い羊でね、
お母さんは白くて、
その子の子なのでこうやって混ざってるんですって。
かわいくないですか?って。
それを聞いた方はね、
それを結構ね、
思いが乗った作品をきっと大事に使ってくれるだろうし、
そういうのがやっぱすごく私は好きなんですよね。
そういうのがやっぱすごく私は大事だなと思うので、
私は出来るだけそういう情報は
伝えていけるといいなと思うから、
出来るだけ作家さんに寄り添って、
最後にエンドユーザーの方まで
作品が届くように、
一緒になって届けたいなと。
なのでその辺を、
よかったら私たちと一緒にね、
素材を育てる皆さんにお渡しする羊と
一緒にね、私も一緒になるので、
そういう世界が私は好きなんですよねっていうところが、
何かこう伝えられるといいし、
何か一緒にやりませんかっていうね、
ワクワクすることやりませんかっていう、
何かそんなんが伝えられたらいいかもしれないですよね。
あとはね、
そういう服を作るっていうことだよね。
服を作るっていうことが、
どれだけかっこいいことなのかっていうところ、
ファッション的にかっこいいとかさ、
クールな意味でね、かっこいいみたいな、
そういうことではなくて、
そもそも着るものっていうのが、
私たち人にとってどれだけ大事なものなのか、
着るものがなかったらもう何もできない。
身を守るものとして、
自分が生きていく上で、
服っていうのはすごくすごく大事なもので、
これがあるから服がちゃんとあって、
体が整っているから他のことができるんであって、
ここを人が暮らしていく上で、
まず最初に服を身につけて、
食べるものを探しに行き、住む場所を作ると。
その最初の一歩として、人が人としてね、
最初の一歩として、
服っていうのはすごくすごく大切なものであって、
それを作ることができる皆さんっていうのは、
もうそれだけで生きていける。
服を作ることができるっていうだけで、
もう生きていけるんですよ。極論ね。
そんなすごいことを、
これからあなたたちはするんですよっていうね、
身につけていくんですよ、
世界に出ていくんですよっていう、
そういう役割があなたたちにはあるんですよっていうところだよね。
次世代へのメッセージ
なんかそんなことも伝えれるといいよな。
なんかぜひ、ほんとね、
頑張ってほしいんですよね。
私はやっぱり素材を作る、羊を育てて、
素材を届けるっていうところまでしかできないから、
やっぱりここから先、次に繋げる方たちの力がないとね、
結局私がやっていることが無駄に終わってしまうし、
次に続かなくなってしまうので、
なのでこれからそういったことを学ぼうとしている方たちに向けては、
やっぱり私も全力で応援したいし、
一緒になって頑張っていきたいなと思うんでね。
そうなんだよな。
そうなんだよな。
うーん、まあそんな感じかな。
そんな感じがどうやって伝えよう。
どうやって伝えようかな。
いいようになるかな。
さあ、今日もお疲れ様でした。
えーと、なんかあるかな、なんかあるかな。
今度はあれです。
5月の3日だよね。
3日だよね。
岐阜県関市にある羊の里というところね。
ちっちゃなちっちゃなふれあい牧場がございます。
ふるさと農園みの関っていう敷地の中にある
ちっちゃなちっちゃな動物たちが暮らしている
そういった場所があるんで、
よかったら5月の3日遊びに来てください。
その日に毛刈りをやります。
羊の里くん、あと堀田くんのところの
5番くんとかかな、の毛刈りがあるそうなので
ぜひ一緒に毛を刈って
みんなでニヤニヤしながらね
よだれをたらしながらね
いい毛がとれたなっていう
そういった羊毛を一緒にめでてね
羊たちに感謝を伝えていけたらなと思っております。
よかったら遊びに来てください。
はい、ということで今日はそんなお話でございました。
ではでは。