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2023-11-16 23:40

おもたい扉【羊飼いの記憶】


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はい、羊飼いの丸岡です。
今日もですね、人と羊が繋がることをテーマに、お話ししていこうかなと思っております。
えーと、そうだな。
今日は、いろいろとコミュニティの方がわちゃわちゃと楽しくさせていただいているわけなんですけれど、
今日はどうしようかな、それとは別のお話をしてみようかなと思っております。
私の過去の話かな、自分語りかな、そんなことをちょっとしてみようかなと思っております。
結構ね、いろいろと羊にまつわるお話をする機会っていうのは、
こういうところでしか話せないというかね、そういう話もあったりするので、
そういうのもちょっと喋っていくのもいいのかなと思って、
撮ってみようかなと思っております。
そうだな、話したいことっていっぱいあるんですけど、
羊と繋がるって、いろいろあるじゃないですか。
羊毛で繋がったりだとか、お肉で繋がったりだとか、
飼育して育てて繋がったり、いろんな形があると思うんですけれど、
私は育てる側の役割というか、人間なので、
それについてのいろんな葛藤であったりとか、苦い思い出というのもいっぱいあるわけですよ。
僕の中でね、結構大きいというか、
ちょっとぶち当たった壁というかね、
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自分の未熟さを思い知らされたっていうのも多々あるんですよ、本当に。
本当数え切れないぐらい、いっぱい失敗してきてるわけなんだよね。
結構皆さん、私のいいところしか見てないと思うので、
いいも悪いとこもいっぱい見てると思うんだけど、
そんなね、何でもできるみたいな風に言われるけど、そんなことなくてね。
全部失敗から学んだ結果が今の私なわけなので、
その辺もちゃんと共有していかないといけないよねっていうところもあっているわけなんだよね。
今日ちょっと話そうかなと思っているのは、その失敗の一つで、
あれはいつだったかな。
そうだね、アイボクールっていうのができ始めて、
それなりに軌道に乗り始めの頃かな。
ちょっと頑張っていきたいなと思い始めた時期だね。
一頭の羊がいて、つくしっていう子なんだけど、
つくしっていうメスの羊ちゃんがいて、
その子とつながったスピナーさんもいたりしてて、
その方といろいろと羊毛のやりとりも始めて、
次、つくしちゃんがお母さんになるよっていうので、
繁殖を計画して、
無事、春になって出産を迎えて、
双子が生まれたんだよ。
オスとメスの双子が生まれて、母子共に生まれた時は問題なく過ごしていたわけなんだけど、
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だんだんお母さんの方が体力的に落ちてきてしまって、
なかなか餌もあまり食べれないような状態になったりだとか、
母乳も与えなきゃいけないので、
お母さんの体力がどんどん削られていってしまうという中で、
頑張って育ててくれてたわけなんだけれど、
その時の自分の管理の仕方がやっぱり良くなかったんだよね。
うまく見てあげれてなかった。
どうしてもうちの場合、個室で管理するっていうことをしないんですよね。
群れで管理するっていうスタイルなので、
産んだお母さんも最初は1週間くらいは隔離するんだけど、
それ以降は群れの中に入れて、みんなで育てるというやり方を取っているんですね、今。
それをやっている中で、なかなか
つくしちゃんの方の体力がなかなか回復しないで、
どんどん落ちていくという状況になって、
いろいろと手はつくしてたのかな。
今思うと足りてなかったよね。
もっとできたことがあったかなとも思うんだけど、
だんだん貧血になっていって、
ずっと寝ていることが多くなってきたりとかしてて、
やっぱ貧血ってすごく危ない状態なんですよ。
羊にとってはすごく危なくて、なおかつお母さんだからね。
母乳を与えるっていうのは余計に危なくて。
そのラインが自分はちゃんと見れてなかった。
どこまでがいいのか悪いのかっていうのも、
なかなかその時は判断ができていなかった時期かな。
知識も経験もなくてね。
ある日、朝見てみたら、つくしちゃんが亡くなってたわけですよ。
その時は自分の飼育の甘さというか、認識の甘さというか、
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そこはすごく自分を責めたわけですよ。
これじゃダメだよねっていうところで、
周りに教えてもらう人もいるわけではない中でね、
やってたことでもあるといえばあるんだけど、とはいえね、
こんなんじゃちょっと羊飼いとして自分を名乗ることもできないよなっていうところで、
残った子供、オスとメスがいて、
メスの子がめんこちゃんっていう名前のね、
つくしちゃんとバディを組んでつながってくれた方が名付けてくれたんだよね、めんこちゃん。
めんこちゃんとね、オスの方はちょっと名前は付けれなかったんだけど、
その子に残った子供たちは何とか頑張って育てていこうと、
その時に決心したわけなんだよ。
次の日ね、羊小屋の扉を開けたら、めんこちゃんが亡くなってたんだよね。
これがね、ほんと今思い出してもね、
痛い思い出だよね。
原因はね、実際のところはわからないけど、まず間違いなく、
子羊が1頭残った状態で、めんこちゃんが残った状態で、お母さんをたぶん探してたんだよね。
お母さんを探して、ほかの羊たち、群れで暮らしてたから、ほかの羊たちのところに寄っていっては、
お母さんじゃないか、たぶん確認してたんだと思うので、
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ほかの羊たちからね、おっぱいをもらおうともしてたのかもしれない。
近づいて、羊ってほかの子供の、自分の子じゃない羊には、あまりミルクを与えたくないっていうのが普通だから、
そんな中ね、ずっと、たぶんお母さんを探し続けちゃったから、
結果的に、たぶんほかの羊がね、ずっと自分のところにウロウロしてるとやっぱり嫌だから、
ずついたりすると思うんだよね。あっち行けって感じでね。
それがたぶん、うちどころが悪かったりとか、生まれたばかりの子だからね、そんなに強いわけではないから、
当たりどころが悪くて、そのまま亡くなってしまったのかなっていうところ。
これがね、ほんとね、そこまでちゃんと予想しなきゃいけなかったんだよね。
ちゃんとそこまで見越して、個室に移しておくとか、しておくべきだったんだけど、
ちょっとその辺の判断も甘かったよね。
結構、離乳まではいかないかな。
生まれて2ヶ月ぐらい経ってたのかな。
それなりに元気に走り回っている子だったから、大丈夫なのかなって思っちゃったんだよね。
でも結果的には、お母さんが亡くなった次の日、
お母さんの後を追うように、天国に行ってしまったわけなんだよね。
ほんとそれがきっかけかな。
結構、今でもね、その時のことがね、頭から離れないんだよね。今でも。
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羊の小屋があるんだけど、大きい扉があるわけさ。
鉄の大きい扉があって、それを開けて、力を入れて、グーッと押して開けて、中に入っていくわけなんだけど、
毎回毎回その扉を開けるのが怖いんだよね。
今でもそう。今でも扉を開けるのが朝一番の羊の顔を見るタイミングね。
今日も今朝も元気かなっていうので扉を開けるんだけど、それがね、もう怖くて怖くてたまらないんだよね。
まあ、なんだろうな、これは多分このままね、怖いっていう気持ちは忘れない方がいいのかなとも思うから、ずっとね、抱えていきたいかなとは。
これ多分忘れちゃダメな感情かな。
つくしとめんこちゃんが残してくれた、なくしちゃいけない感情かな。
これからもずっと毎日感じながらね、重たい扉を開けていくと思うんだけど、
そのたんびに頭をどうしてもよぎるから、おかげでね、これから自分が育てていく羊たちには同じ思いをさせないように、ちゃんと見ていこうっていうね。
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そう思わせてくれる、羊と出会えたことがすごく感謝かなと思っています。
羊とつながるって結構ね、やっぱ難しいところもたくさんありますね。
命と向き合っていかなきゃいけない、そういう役割を自分はちゃんと担っていかなきゃいけないのでね。
これからそういう羊飼いになろうって思っている方もたくさんいるわけで、
やっぱそういうトラブルっていうのはどうしても起きちゃうところではあるので、
たくさん失敗を経験して、一人前になるんだ、みたいな。
そういうつらい仕事だよね。
動物で失敗するっていうことはイコール、動物の死なせてしまうっていうことに直結するからね。
なかなか過酷な仕事になるのかな。
これを仕事と思うとちょっとやっていけないかなと思うから。
役割というかね、誰かが背負わなきゃいけないところでもあるから。
そういった思いもね、これからの若い子たちに背負ってほしくはないから、
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できるだけこうやってね、
自分が感じたこととかを言葉でまとめて、
自分が経験しなくても少しでも役に立てたらなと。
そんな思いでちょっとしゃべらせていただきました。
たまにはね、こういう回もあっていいかなとも思うので、
どうかな。
ちょっといろいろとこういう話も聞きたいなと、
もし思ってくれたらまたコメントください。
じゃあ、そろそろお家に着きそうなので、
今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
明日からは、明日あれがあるんだな。
アイボクの方でね、子供たち向けのね、
アイボクフレンズっていうのがあるんですよ。
あの、飼育体験とか。
それこそ若い飼育員たちがね、
やってくるわけなんでね、
それの準備をしていかなきゃいけないので、
ちょっとまた気持ちを改めていきたいと。
飼育の楽しさっていうのもあるかな。
飼育の楽しさじゃないな、仕事だな。
仕事の楽しさというかね、
そういったことを伝えていけたらいいかなと思っております。
では、最後まで聞いていただきありがとうございました。
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