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おはようございます。飼育員の丸岡です。
今日も、人と羊が繋がることをテーマにお話ししていきたいと思います。
今日話したいのは、ふれあいとか動物たち。
私は羊がテーマとして掲げているので、羊について話そうかなと思うのですが、
飼育員として動物たちを通して、お客様や子どもたちに何を伝えたいのか、何がしたいのかを明確に思っておくといいと思います。
なぜ、こんなことを話そうかなと思っているのかというと、
今のふれあい動物園とか、定置するだけの動物園とか、すごく矛盾を感じているのです。
昔からそう、今もそう、今も特にそうで、何だろうね、何でこれおかしいと思わないのかなってずっと不思議に思っているんだよね。
私はさ、そもそも動物のことが大好きで、動物をみんなに触ってほしいし、触れてほしいし、そこで好きになってほしいという思いは全くないわけで、
すごく動物のことをフラットに見てしまうところがあるから、何て言うのかな、動物に対して感情的にかわいいとか、そういうフィルターを通して見ることができない人なんだよね。
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なので、余計に感じちゃうと思うんだよ、僕の場合。
多分動物の飼育員になりたい人っていうのは、ほぼほぼ動物のことが大好きで、小さい頃から動物が好きで、動物の飼育員になるのが動物園で働くのが夢だったんですっていう方が結構多いと思うんですよ。
私もそういう学校出てて、私以外の学生たちはみんなそんなタイプ、動物園で働きたいっていうね、動物大好きっていう子がほとんどじゃなきゃいかないよね、目指さないと思うんですよ。
そう、私みたいな人は本当イレギュラーです。
私は単純に外仕事がしたいというか、牧場みたいな広いところで体を動かして働きたいというような、そんな単純な考えで飛び込んだわけで、動物っていうのはあくまで風景の一つというかね、
どっちかというと私、野菜育てる方が好きです。動物のお世話をするよりかは、野菜の管理とかしてる方がなんか性に合ってます。土をいじってる方が、私は好きです。
そう、っていう人なので、だからこそ多分僕はね、他と違う視点で動物たちを見てるんだろうなーっていうのは感じてるんですけど、
でね、どっちが良い悪いとかそういうことではなくて、なんかすごくね、みんなから矛盾を感じるところがあるから、
ちゃんと目的をしっかり持って、何のために動物を飼育して、何のためにあなたは飼育員になって、
で、子供たちに動物のことを伝えたりとか、触れ合わせたりとかしているのかっていうところを、ちょっとね、語源化してさ、しっかり自分の中に持ってほしいなーっていうのはすごく思ってるの。
例えばね、うちにさ、アルバイトで動物の学校に出ている子たちが、
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土日にね、アルバイトで入って、一緒に作業したりするわけなんだけど、
だいたいみんなその、夢というか目標というかは持ってたりはするんだよね。
で、僕はさ、なんかそういう感情が全然ないから、動物が好きとかね、なので結構知りたいんだよ。
その動物が好きな人たちの考えというか、どういう思いで、ここからどうしていきたいのかっていうところがすごくやっぱね、知りたいの。
なので、いろいろ質問するんだけど、例えばなんか将来目標とかあるのとかさ、
動物園系がいいのか、牧場とかがいいのか、ペットショップとかがいいのか、いろいろやっぱ動物系ってあるわけでさ、
獣医さんとかもあるし、野生動物の保護とかさ、もう全部ジャンルがバラバラで方向性も違うから、ほんと多岐に渡るので。
なので、あなたはどっち行きたいのっていうのが知りたくて、いろいろ質問したりするんだけど、
大体、うちは観光牧場だから、動物園っていうよりかは牧場系に行きたいと、触れ合い牧場に行きたいんですっていうところが結構多い。
ほとんどそんな感じです。
それ自体は別に悪くもなんともないんだけど、そこで何がしたいのっていうことを聞くんだよね。
本人たちからすると、それをこれからちょっと学びたいというか知りたいっていうところだと思うの。
現場も何も知らないから。
なので、なんとなく雰囲気でみんな選んでるわけで、子供の頃、触れ合い動物園で行って楽しかった思い出しかなくって。
そこで働いて、子供たちにそういう自分が得た楽しかった思い出を提供したいっていうところだと思うんだけど。
そこでいろいろ聞くんだよ。
自分がもしそこで働いたら、何かやりたいこととかあるのとか、目標にしていることとかあったりするのっていうふうに聞くんだけど、やっぱりみんな答えに困っちゃうというか、まだそこまでのことはない。
ちょっとこれからそれを見つけたいんですみたいな感じだったりするのね。
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なるほどなって感じで、そうだよね。
僕だって学生の頃、何かそういう大した思いがあったかっていうと、基本ないわけで、学校なんてほとんど授業もろくに出ないでずっと寝てたりしてたわけでさ。
卒業だって赤点ギリギリで頭下げて何とか卒業させてもらったっていう感じの、そんなダメダメな生徒だったわけでさ。
そんなやつがよく言うわって思うんだけど、でもまあなるほどなと思って。
その子のことをね、いろいろ見ながら作業を一緒にしてたりするんだけど、何ていうか、何を目標にしているのかっていうところがさ、ないなりに何でもいいから、一個ちょっと持っておいてほしいなって思って。
目標というかさ。
それって途中で変わったって全然いいわけで、最初は私、羊を頑張りたいと思うんですって思ってても、途中からやっぱ私ヤギがいいですってなっても、それは全然いいし、やっぱ私動物園行きたいですとか、ペットショップに興味を持ちましたってなっても、めちゃくちゃいいんですよ。
めちゃめちゃいいわけで、とにかく今何を目標にしているのかっていうところ、何を学ぼうとしているのかっていうところが、ホワンとしてる子がすごくすごく多い。
どっかに答えがあるのかなって感じで、ずっとその答えを待ってるというかさ、待ってるっていう表現がそのままだね、動かない、ほんと動かなくて、向こうからやってくるというか学ばせてほしいというか、そういう子がめちゃめちゃ多いなって思ってて。
でも最初、履歴書とかには書いてあるわけで、子どもたちに伝えたいんですとか、そういう飼育員になりたいんですみたいな思いは書いてあるのよ。
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そう、だったら何かこう、動こうよっていうかさ、何か一つちょっと、じゃあ僕がよくやるのがさ、子どもたちの前で動物のことをガイドしたりとかさ、何かそういうことがやりたいです、何か伝えたいんですっていう子には、
じゃあ時間あげるから伝えておいでよって放り込むんですよ。
本当に好きなだけ伝えておいでって言って放り込むんだよね。時間も取ってあげるからって。
でもやっぱりそれができないんだよね。どうすればいいのかわからないというかね。
何か触り方を教えてあげるとか、その辺で終わっちゃったりだとか、何か喋ったりとかはするんだけど、子どもたちとね。
何かそこで得られたかって言うとさ、どうなんだろうね、最初はそれでいいのかな、ほとんどの子はそこで満足して終わっちゃうかな。
できましたって感じでね。嬉しそうに帰ってくる。よかったねって感じで。
たぶんそこが限界なんだよね。
何て言うのかな、思いというか、何故それをやろうと思ったかというかさ、その先だよね。
その触れ合いを通して伝えて、動物たちのことを伝えたくて伝えて、
その先に何が待ってるかっていうところ、その先に何をやりたくて、何故触れ合ってもらって、知ってもらって、どうしたいのっていうね。
その子にどうなってほしいというかさ、何を提供したかったのかとかさ、なんかその辺がまだ不透明だから、もうそれで満足しちゃうんだよね、きっと。
なので、何故動物たちを伝えたいのか、そこがね、大事かなって思う。
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例えばね、私はその野生動物を保護したいというかさ、怪我をした野生動物を保護したいんですとか、
なんかそういうね、テレビとかでそういう取材のドキュメンタリーとか見てさ、感銘を受けてとかさ、あるじゃん、そういうのが。
で、私もこれやりたいみたいな感じでね。
で、それをやることで、何かこう、動物たちのね、野生の動物たちが暮らしやすい世の中を作りたいんだとかさ、
何かこういう風にしていきたいんだとかね、何かそういう思いがあったりすると、結構そのどんどん動けると思うんだよ。
自分もその目標に向かってね。
でも触れ合いってなかなかそっから先生まれるものがね、難しい。
正直、触れ合いっていうところから何かが生まれるっていうのが、で、その先何があるのっていうところ、
うーん、何だと思います?
触れ合いから何が生まれると思います?
触れ合いをすることでどういう社会というか、世の中になっていくか。
何か変えたいものがあるかっていうとね、何だろうね、動物が好きな子が一人でも多く増えて、
で、何だろう、その動物に優しい、心の優しい子が増えてくれると嬉しいとかかな。
うーん、何か確かに動物に対して優しい心の人はめちゃめちゃ増えてると思う。
動物見て可愛いって思う人はめちゃめちゃ増えてる。
もうペットショップは大盛況です。
おかげさまで、おかげさまでその触れ合いを通してね、
人と動物の距離感っていうのはグッと縮まってるから、
いろんな犬や猫に留まらず、いろんな動物たちが今はもうペットショップに並んで、
動物好きな生き物が好きっていう人はすごくすごく増えた。
確かに変わった。
多分これは触れ合いのせいかなと思う。
これを多分求めてたってことなのかな。
であれば成功かもしれないね。
で、そこでさ、満足であればいいんだけど、
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でもなんかいろいろと弊害というかさ、やっぱあるじゃん。
ペットショップとか、いろんな動物、珍しい動物が求められるようになったりとかしてさ、
それこそその輸入が禁止されてるような珍しい子が、
密漁とかでね、輸入されたりとかね、あるし、
なんかこう、家でペットで飼うにはちょっと、
あまり動物の持ってるポテンシャルではね、ちょっと厳しいんじゃないのっていうような、
生き物を無理やり人の暮らしている環境でね、それこそ室内で飼うとか。
ね、あるじゃんね、よくね。
ちょっとここは無理、ここで飼うのはちょっと無理じゃないのっていうようなところだったりとか、
でなんかトラブルが起きて、おかげで獣医さんは儲かるかもしれないけど、
そういう病気の子が増えてね、でも本来それがやりたかったわけじゃないでしょ?
ね、動物が苦しむ環境を作りたくて、
そういうことをね、人と動物をつなぎようとしてたわけでもないわけだし、
獣医さんだってさ、困ってる動物を助けたいと思ってても、
実際困ってる動物が増えれば増えるほど、獣医さん的には儲かるけど、
それって本末転倒じゃん。
むしろ健康な動物を増やすために、獣医さんはいてほしいよね。
とかさ、なんかおかしいじゃん、今の世の中って。
何がしたくてそれをやってるのっていうところがね、やっぱね、足りないというか、
考えてほしい。
私の場合はどうかっていうと、最初は目的も何もね、
私はただ外で働ければそれでよかったから、別に何の思いもなかったんだよ。
触れ合いを通して何か伝えたい、何もない、そんなもの。
そんなもん何もないから、ただただ動物が健康であればそれでいいよって感じ。
お客さんが楽しんでくれてるならそれでいいよっていう感じ。
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別に何かを伝えたいなんて全くなかった。
だから本当僕はね、ある意味自由だったね。
自分のやりたいことをただただやって、ただただ自分で楽しんでたっていうところがあるんだけど、
ただやっぱね、そんな中やっぱその矛盾を感じたんだよね、自分がやってる取り組みで。
なんかこれすっげえ矛盾だなと思って。
やっぱその自分の立場として、観光牧場っていうところで、牧場だからさ、家畜が主に育てる場所だったりするんだけど、
その動物たちをね、羊を育ててて、羊をお客さんに伝えたりするのが役割。
っていうところだよなっていうのはぼんやり思ってたんだけど、
でもなんていうのかな、その辺自分は伝えてるかって言ったら伝えてないよなっていうのは思ってて、
羊の毛刈りを毎年やるようになってて、もうそれこそ10何年も毛刈りをやってて、
毛刈りの技術はすごく学ぼうと頑張ってて、
それは羊の動物福祉の観点からも早く刈り取ってあげて、負担がないような刈り方はどういうやり方かなみたいな、
そういう視点で考えてたりとかしてたんだけど、
ある時、やっぱり刈り取った毛を使いたいなと思いつつも使えないなと思ってて、
子供たちに、この刈り取った毛で服作ったりするんだよっていうのを伝えるじゃん。
動物家畜の羊を伝えるのが私の仕事だっていうところがあるから立場的にそういうことを伝えるんだけど、
言ってる裏では、結局誰もそれをもらってくれる人がいないから使えないなって感じで、
残念だけど捨てるしかないよなっていう感じで廃棄してたと。
やっぱりここですごい矛盾だよね。
糸になる、服になるんだよって言ってる裏で、なってないと、できてないと。
なんか一回ちょっと、どうせやるなら一回ちゃんと服にしてみようかなとかさ、
そこで思ったんだよね。目標ができたんだよ、そこで。一回ちょっとやってみようっていうね。
その目標ができたおかげで、今の国産羊毛の問題っていうのにぶち当たり、
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環境、アパレル業界の闇に触れ、
世の中って今こんなことになってんだっていうところを羊と付き合って、もう十何年たってからだよ。
全然知らなくて、やっぱ意識が向かないとそこってたどり着かないからさ。
ちょっとそういった目標を一個持つだけで世界がガラッと変わるから、
ただ触れ合いを通して楽しむだけで終わらないで、
そこから何か自分は何を伝えるのか、何を変えるって言ったらちょっと大変なことだけど、
何を子供たちに動物を通して届けたいのか伝えたいのかっていうところを、
何か一つ目標を持ってほしいなって思ってます。
そのお手伝いが自分もできたらいいなっていうのはちょっと思ってるので、
それが私の今の課題だね。
どこにみんなの興味関心事があるのかっていうところね。
私は羊でやってるけど、他の動物でも絶対やるから、
それを一緒になって見つけて考えることができたら多分楽しいんじゃねえのかなっていうのは思ってるから。
羊だけでこんなに広がりがあるんだからね。
触れ合いをするからこそ目標を持ってほしいっていうところかな。
触れ合うのは目標ではない。
これは手段だと思ってほしいです。
触れ合いを通して何を伝えたいか。
そこが手段だと思ってほしい。
今の日本のこの触れ合い業界に足りないところかなって、
矛盾を感じる場所だと思うので、
動物のことを伝えたいとかさ、
人間のことを伝えたいとかさ、
人間のことを伝えたいとかさ、
動物のことを伝えたいとかさ、
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もっと知ってほしいって思ってるよね。
思ってたよね。
実際どうですか?伝えれてますか?
看板に動物のことを詳しく書いた、
例えば何?
ウサギの耳はなぜ長いんでしょう?とか、
キリンの首はなぜ長いんだろう?とか、
そういった看板はよく見かけますが、
で?っていうところね。
それを伝えたで?で?で?どうしたい?っていうか、
そこから伝えた人がどう変わっていくのを
あなたは求めているの?何を伝えたいの?
その先に何があるの?っていうところね。
間違いなく今の日本のペットブームとかさ、
動物園の周りでいろんなかわいい文化とか、
いろいろあるけど、
カワウソがすごいかわいいみたいなね。
でもカワウソが結局大変なことになっちゃったよね、今ね。
だったりとかさ、あるじゃん。
それがやりたかったんですか?っていうところでしょ。
何かおかしいよねって、何か矛盾感じるよねっていうところね。
なのでその辺をぜひ、
一緒になって考えれたらいいなとも思うし、
取り組めたらなおいいなとも思うのでね、
ぜひね、ちょっと自分の中に目標を一つでいいんで、
そこから多分何かが始まると思うし、
これは途中で変えてもいいので、
違うなと思ったら次の目標を見つけていけばいいだけなんで、
ぜひちょっと考えてみていただけるといいなと思っております。
ということで、
今日も羊や動物たちとつながって参りまして、
今日も羊や動物たちとつながって参りましょう。
ではでは。