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はい、おはようございます。
飼育員の丸岡です。
今日も人と羊が繋がることをテーマにお話ししていきたいと思います。
今日のお話はですね、
昨日、雨だったじゃないですか。
時間が結構空いたので、
一宮の方に足を運んで、羊毛のカバー、羊たちに着せる羊毛のカバーを新調しに行ってまいりました。
なので、今日はカバーの話をしてみようかなと思います。
羊のカバーをね、私は着せたりしているわけなんだけれど、
なぜ着せているかっていうと、汚れとかね、わらごびとかそういったものがつかないように、
仮取った後の作業、工程がだいぶ軽減されるので、
やっぱりゴミ取りっていうのが一番悩ましい点かなと思うんです。
なのでそこをね、できるだけ私は取り除いてお渡ししたいっていうのがあって、
理由はもう明確で、やっぱり手渡した時の感動を一番に伝えたいっていうのが私の中にはあるので、
なので別に売り上げのためとかお金のためとかそういったものは、
ちょっと二の次っていうところもあったりするんですよ、正直。
もちろんそれも大事なので、ちゃんといただくんですけれど、
とはいえどちらかというと、私は届けたいのは、
素材としての羊毛というよりかは、羊から直接皆さんにお渡しするっていう感動を届けたいんです。
なのでゴミとか汚れがついていると、ちょっとそこに曇りが出るんですよ。
なんていうのかな、ちょっと目を細めてみちゃうというかさ、
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このゴミ取らなきゃいけないのねっていう別の感情が湧いちゃうでしょ、そこに。
本来の羊の綺麗な羊毛ってめちゃめちゃ美しいのよ、本当に。
これが自然と生えているっていうすごさね。
自然の力ってすごいなって思う。
もう本当、なんていうの、そういう自然から作られた美しさね。
美しいって言葉、ちょっと話それるけど、私の中ですっごく重要なキーワードなんですよ。
なので、皆さんにとって美しさっていうどういう位置づけなものなのかなっていうのは聞いてみたいところなんですけれど、
私にとってその美しさって、
なんていうのかな、人に備わっている感覚って5つあるじゃないですか。
味覚、聴覚、視覚、嗅覚、触覚だよね。
あと何かあったっけ、5つだよね。
それの中で、僕の中で美しさっていうのは6つ目の感覚だと思ってて、
要するにその5つの感覚を全部使って、
何を判断しているかというと美しいかどうかを判断していると思っているのね。
美しいと私たち感じるじゃないですか。
この美しいなって感じるイコール、私たちが求めているものだと思うんですよ。
要するに食べ物とかでもそうなんだけど、美しい食べ物とそうでない食べ物ってあるじゃないですか。
ちょっと不恰好な形をした野菜とか食べ物とか果物とかね。
それってなんていうのかな、美しいものって体にいいんですよ。
不恰好なものとかちょっとひねくれているようなもの、ちょっと渋みがあったりだとかさ、
ちょっと苦みがあったりとかやっぱりするわけで、
そういったものばかり食べているとやっぱりね体が悪くなったりとかするんですよね。
逆に農薬とかガンガン使ってて不自然に綺麗な野菜とかあるじゃないですか。
不自然なほどもう統一された綺麗すぎるやつ。
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あれも美しいとはあんまり感じなくないですか。
多分これね触った時の感覚で見た目、視覚の美しさは合格でも、
匂いだったりとか嗅覚とか触覚触った感じ。
あのね、どんどん話が揃えるけど、
私もその野菜を栽培するところでね4年ぐらい勤めてて、
その路地野菜とか担当してた時があるんですよ。
で人参とかね、1日何百本と収穫して洗ったりとかしてるんですよ。
その時僕手で洗うんですよ基本的に。
他の人は群手つけたりとかつけて野菜を水洗いしたりするんだけど、
僕それだと感覚が鈍るから素手で洗ってたのね。
真冬の冷たい水とかでももう手袋は一切しないでもう素手で洗ってたの。
じゃないと感覚がやっぱ分からなくて。
それで触ってるとさ、もう毎日ずっと何百本と触ってるじゃん。
そうするとね野菜触っただけでねよしよしが分かるようになったの。
そう中がね分かるの。触っただけでこれ美味しいなとか、
これ中に芯が入ってるなっていうのも触っただけで分かるようになるの。
っていうぐらい触覚ってめちゃめちゃ重要で、やっぱ分かるのよそういうのって。
そうなので不自然かどうかっていうのを判断する上で見た目だとね同じだけど、
触ったらちょっと違うなっていうのがやっぱ分かったりする。
で、それでまあ要は五感を使ってこの野菜がいいのか悪いのかっていうのを判断できるようになっている。
だからその五感っていうのはすごく大事で、
それは美しさを判断するためのものだと僕は思ってるのね。
で、話を戻すと、
美しさがなんていうのかな、僕にとって結構大事なポイントで、
それをやっぱ伝えようと思ったら、
まあ汚れとかねそういったものがついてるとやっぱそれは不自然なのよ。
自然とはやっぱちょっと違って、
余計なその外部の要因が絡んでしまって、
人が求めるものとしてはちょっとやっぱ不十分というか、
もちろんゴミを取ったり洗えば綺麗になるよ、
綺麗になって美しくなるんだけど、
その最初のさ、
出会いというかさ、
渡されたとき箱を開けた瞬間のあの感動ね、
あれをやっぱり僕はすごくすごく重要視しているので、
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美しさをいかにお届けするか、
それが不自然じゃない美しさね。
もう自然本来の美しさでお届けしたい。
過端処理をした不自然な綺麗さではなくて、
羊からそのまま刈り取った、
本当の状態、
っていうのを届けたいんですよ、私は。
なので服を着せてみたところ、
それがすごく表現できるというか、
お届けできるなと思ったので、
私はもうカバーを着せるっていうふうに決めてるんですよね。
なので、
その服を着せるっていうのも結局は、
日本ではあんまり使われてなかったりとかするんですけど、
海外とかで一部の羊飼いさんが、
自分が使うための羊に服を着せて、
その後の汚れがついていない羊毛のほうが
管理がしやすいというので、
自分のための羊は汚れないように管理するという
特別な羊がいるっていうところを参考にして、
カバーを実際に海外のやつを取り寄せて
やり始めたっていうのが最初なんですけれど、
でもやっぱりね、
取り寄せたカバーっていうのは、
多分向こうの人はもう使い捨て感覚で、
結構ね素材もチープで、
ペラペラな、
百均のカッパとか、
あんな感じのペラペラな薄いやつね。
ワンシーズン使ったらもうボロボロになるだろうなというような、
そういう感じのカバーっていうのは
ワンシーズン使ったらもうボロボロになるだろうなというような、
そういう素材だったので、届いたものが。
それだとやっぱり使い捨てだし、
しかもそれがね、今回試しで取り寄せたんだけど、
取り寄せをお願いして手元に届くのに、
1年半かかったの。
なかなかタイミングが外れると手元に届かないらしくて、
なので、
いつでもね、
そういうカバーが手に入る状況じゃないと、
きれいな羊毛は維持できないので、
きれいな羊毛は維持できないので、
なので、
海外から取り寄せるっていう選択肢はちょっと、
取れないかなというところで、
誰かに、
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日本でね、カバー作ってくれるところないかなというところで、
いろいろとちょっとご相談させていただいたのが、
一宮の香狗さんっていうね、
一宮の新日本工場、
カレントさんの立ち上げてる工場の中にある、
お店があるんですけど、
一宮の新日本工場、
一宮の新日本工場、
一宮の新日本工場、
工場の中にあるお店があるんですけれど、
工場の中にあるお店があるんですけれど、
そこの隣に構えている、
その香狗さんっていうね、
工房があるんですけれど、
そこで作ってもらっています。
その素材となっているものは、
実際香狗さんが使ってたりしている、
香狗さんが使っているじゃないな、
ちょっとそこの工場が使っているのかな、
作っているのかなっていうその素材となる生地があって、
それの端材っていうのかな、
あまりもの、
っていうのをちょっと使わせていただいて、
それを羊用にリメイクして着せているという、
それを羊用にリメイクして着せているというのを使っていて、
着せているという形になりますね。
なので素材に関しては、あるものを使うという感じで、
こっちから指定するということは基本はしないです。
結局汚れるし、要は汚れがつかないようにカバーできてればそれでいいわけで、
特に素材がどうこうというところはあまり意識は向いていないんですよね。
なので、例えばどっちかというと、何回でも使えるような素材で、とにかく丈夫。
羊って結構力が強いから、朝見たらビリビリに破けて、背中からぱっくり生地が破れて、
ゴミが入っちゃっているという時が普通に日常的に起きるんですよ。
なので、できるだけ丈夫な生地が好まれるので、そういったものを選んで作ってもらっています。
なので基本的には自然由来の素材というよりかは、丈夫い化学繊維のもので作られていることが多いかな。
今のところそれで何か問題が起きたということもないし、
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何回も使い回せたりしているので、結構重宝して使っております。
実際海外から取り寄せたカバーと今の形というのは結構違っていて、
毎年微調整をかけて、こういう形の方がいいんじゃないのかなという羊がずっと来ているわけだから、
その負担が羊の方に行かないように、動きやすさを追求して、どこかに引っかかったりしないようにね。
あとは羊もどんどんサイズアップしていくんだよね。
小羊から大人に1年かけて成長するスピードというのもものすごく速いから、
最初の頃って毛も上質なウール、柔らかいウールが取れたりするので、それこそ大事に育てたいんだけど、
やっぱりサイズアップするタイミングというのもすごく重要で、
どのタイミングで服を着せるのかとか、着せ替えるのか、次のサイズを上げてね。
やっぱり毛が伸びるのもすごいから、
カバーのサイズをML、LLというサイズで3種類用意しているんだけど、
1年で必ず1回どこかのタイミングでサイズアップしないと足を痛めちゃうんだよね。
足を通してサイズアップしていくので、生地も大体20センチぐらいサイズアップするんですよ、毎年。
っていう感じで、結構なサイズアップになると思うんで、それをやらずにどんどん締め付けてしまうと足を痛めちゃったりするので、
そこはすごくすごく大事なポイントになってきたりとかしますね。
なのでサイズもね、今までに何通りも作ったね。
Sサイズとかも作ったけど、Sサイズはもう使わないっていう。
もうちっちゃい子に着せるのはちょっと無理があったから、やっぱりやめた、それは。
Lサイズっていうのはほんと大きい子が100キロぐらいの。
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その子用のも作ってみたりとかしてて、色々と試しながら。
あとはね、もう一個作ったのが竹を長めに作って、足の先までカバーで包み込むようなね、
そういうタイプのカバーも作ったりとかして、ほんと全身をカバーで包み込むって感じ。
なんでこれ作ったかっていうと、やっぱり虫除けとしてこのカバーっていうのが意外と使えるっていうことが分かって、
夏とか虫が、ハエがたくさん寄ってきたりとかすると、
足周りとか毛が生えてない部分ね、結構重点的にハエがね、血を吸いに来るんですよ。
羊に付くハエっていうのはサシバエって言って血を吸うタイプのハエなんですよね。
なので痛いんですよね、あれ。結構太い針でブスって刺してくるので、すごく痛いんですよね。
人も刺されると結構な痛さなんです、あれ。
なのでそれがブスブス足の方を攻撃すると、羊もたまったもんじゃないので、
ずっと足をバタバタしたりとかして辛かったりとか、腕と足が傷だらけになっちゃうんですよね。
なのでそれを守るために、いろいろと虫除け対策を他の牧場さんもいろいろ頑張ってるんですけど、
そこに一役買うのがこのカバー。
カバーを着せることで物理的にハエが手足につかないようにできないかなと思って。
羊が座り込んだときにお団子状態に手の手足を包み込むようにカバーをしてくれる。
物理的に完全にブロックしてくれるっていうやり方がなんとか形付けることができて、
ここまで来るのも結構大変だったけど何度も失敗したしね。
今のところそれがうまくいく形っていうのが見えてきてるので、
そんな感じでいろんな意味でカバーっていうのはすごく今の私のこの活動にはなくてはならないパーツになっております。
ということで今日はそのカバーを新しく発注しに行きました。
M、L、LLと3種類発注して、うちも羊が結構増えたのでその分一気に増やしていっていこうかなと思っております。
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これ管理するのはまあまあ大変なんだよね。
やっぱり使い終わったら洗って、補修して、ビリビリに破けてたりするからね、補修したりゴムを付け替えたりとかして、
でまた次が終わった後に服を着せるタイミングに一頭ずつまた着せて、
でまた半年したら着せ替えて、その途中で一回羊を洗ってみたいなことをね、
でも都度都度カバーが破れてたりしてたら抜けてたりしてたら都度都度サイズを調整したりとかね、
していくわけでございますと。
ここからまた長い長い戦いが、もうほんとね戦いって感じだよね。
もう羊毛を守るっていうね、羊毛を守るっていう戦いが始まるわけですよ。
羊を虫から守るっていうのもね、やらなきゃいけないし。
いやー今のうちに準備しなきゃいけないことがいっぱいありますねということで、
今日はそんな感じで終わりにしたいと思います。
さあ今日は台風が近づいてきますので、皆さんご安全に飛ばされないように羊を飼育している方は、
もし羊を避難できる場所があれば、安全な場所に避難して、ご自身もご安全にお過ごしください。
ではでは、今日も羊とつながってまいりましょう。