さて1本目の映画です。1本目がザ・マミー 棺の中の少女ですね。こちらは2026年アメリカアイルランドの映画です。
監督がリー・クローニン。出演がジャック・レイナー、ライアー・コスター、メイ・キャラ・マウェイが出ております。
このザ・マミーシリーズはですね、初めて見たんですが、期待しなかった分非常に恐ろしい映画でした。
ストーリーなんですが、ジャーナリストのチャーリーは一家でエジプトに駐在していました。 その8歳の娘ケイティが突然行方不明になってしまいました。
家族は消息を追うんですが、結局ケイティは見つからなかったんですね。 8年後、ケイティは発見されてアメリカの家族の元に帰ってきたんですが、
彼女はすっかり変わり果てた姿になっていました。 そして彼女の周りでは次々と不穏な出来事が起こるんです。
さて、ケイティはエジプトで一体何が起こったのか、そして彼女の家で起こる数々の不気味な出来事を解決することができるのだろうか…という映画です。
この映画ですね、制作がジェームス1であることから、この映画の怖さの理由がわかった気がします。
そして監督が資料の原わたシリーズのリー・クローニン監督で、非常に残虐でグロくて気持ち悪さと怖さを一緒に見せられた感じで、容赦ない恐怖に声も出ませんでした。
ザ・マミーという映画は昔トム・クルーズの映画であったと思うんですが、あちらはどちらかというとアクション映画だったんですが、この映画は完全にドロドロのホラー映画でした。
見ていて思ったんですが、この映画の怖さは資料館シリーズと同じぐらいのトラウマになるくらいの怖さだと思いました。
怖さだけでなく、映画の細かい作り、ストーリーや表現などすごく作り込んでいて、本当に怖さが伝わってきました。
表面上の軽い怖さではなく、胸にズンとくるような深いところまで響くような怖さで、非常に精神的ダメージを受けてきました。
上映時間が134分ととても長いんですが、その長さを感じさせないくらいとてもよく作られていて、感覚では90分ぐらいの上映時間のようなとても没入感たっぷりの内容で、あっという間に見終わってしまった感じです。
あと見せ方がとても特徴的でしたね。カメラワークが見せたいものを超ドアップにするという手法で、大画面で恐ろしい顔とかがアップになるので、嫌が多でも怖いんです。
そして音声というか効果音が爆音、BGMも爆音で、映像だけじゃなくて音でもズンズン体に響いてくる怖さが半端じゃなかったですね。
映像はそれはそれは怖かったです。体の一部が剥がれたり抜いたり外れたり痛々しくて見ていられませんでした。
爪を切るシーンでさえ見ている方は体に力が入るぐらい不安定な気持ちにさせる演出もすごかったなというふうに思います。
虫が口に入るシーンなんてもう気持ち悪さしかなかったです。
エクソシストのようなシーンもあるし、ちょっと信じられなかったのは死んだ遺体をどうにかしてしまったり人体を食べてしまったりグロいシーンはどんどん出てきて見ている間常にしかめっ面で見ていたような気がしました。
出演者たちの演技もとても良く、特に一番の見せどころがある少女のケイティの演技は非常に優秀で恐ろしさが前面に出ていて素晴らしい演技でした。
彼女の演技でこの映画の恐怖シーンが成功していると思います。
ストーリーもわかりやすいし、少女がミイラになってしまうのもすごかったし、グロいし怖いしゾクゾクするし音がすごくて全身で恐怖を感じるし、長時間の上映時間も飽きることなく見れました。
本当にすごい映画で言葉にできないくらいの満足感があって、とても見応えのある恐ろしい映画でした。
リー・クローニン監督の映画は初めて見たんですが、この映画で一変にファンになりました。監督の過去の作品も見てみたくなりました。
日本では5月15日公開だそうなので、ホラー映画好きには非常に満足するものと思われます。是非見てほしい映画です。
そして全身で怖さを体験してあげれば、映像は大画面、大音響の映画館で見てください。星4.1をつけたいと思います。
さて2本目のホラー映画はアンダートーンですね。こちらは2025年カナダの映画です。監督がイアン・トワソン、出演がニーナ・キリー、クリス・ホールデン・リードが出ております。
この映画ですね予告編を1回見ただけで面白そうだと思って、内容もよくわからず見に行ったんですが、非常に完成度が高い映画でした。
ストーリーなんですが、脇眼を患った母親を介護しながら、超常現象ポッドキャスターとして活躍するエビーが、宛名が不明な人物から送られてきたメールに添付されていた10個の音源を聞くたびに、様々な超常現象に見舞われ、恐怖のどん底に落とされていきます。
さてエビーはこの恐怖から逃れられるのか、そして母親は一体どうなってしまうのか…という映画です。
この映画はですね、耳から入る恐怖を体験する聴覚ホラーというものらしくて、このタイプのホラー映画は初めて見た気がします。
設定はいたって簡単で、自宅で母親を介護するエビーが、ポッドキャスト番組を配信していて、コラボ相手の男性元に送られてきたメールに添付された10個の音源を一つ一つ聞いていくんですね。
その音源を一つずつ聞いていくたびに、恐ろしい現象がエビーの周りに起こってくるというものです。
なんとこの映画、場面はこのエビーの家の中だけで、実際に演技をするのもエビーとその母親の2人だけという非常にシンプルな設定なんですね。
そしてホラー映画といっても、映像での恐怖ではなく、音で恐怖を煽るというもので、これが非常に人間の心理に迫ってくる恐怖で、ものすごくぞくぞくした恐怖に襲われてしまいました。
普通ホラー映画というものは、映像で殺害される場面とか、血しぶきが飛び散ったり、映画によってはジャンプスケアなどを使って観客を驚かせるんですが、この映画はそれが全くないんですね。
誰かが死に至る場面もないし、殺害しようとする場面もありません。
ただ音声の恐怖を最初から最後までじわじわと聞かされ、得体の知れない恐怖感に襲われてしまうんです。
それは映像で見る怖さよりも何十倍も怖さが全身に響き渡り、非常に体が恐怖に染まってしまったぐらいでした。
そしてストーリーも恐怖感をどんどん盛り上げていくものになっていました。
ポッドキャストのコラボ相手の男性の元に送られてきたメールに添付された10個の音源を一つ一つ聞いていくんですが、
これはこの先どんな恐怖が待っているのかという怖さとか、この音源にはどんな音が入っているのか、そして10個目の音源にはきっと何かがあるはずだという期待感にも似たものがあり、
そして10個目の音源を聞いたときに起こる現象、その後の展開がなんともヤバすぎて体全身で恐怖を味わった気がしました。
映像で見るよりも音から入る恐怖がこんなに怖いものだとは思いませんでした。
音源を聞いているときは音を聞かないと何の音なのかわからないので集中して聞いてしまうんですね。
そしてその音源に入っている音は何の音なのか何をしているのか何が起こっているのかが全くわからないんです。
何が起こっているかは聞いている人が想像するしかないんですね。
一人一人が想像する恐怖は違うし、その人が想像する恐怖はきっとその人が想像できる最大の恐怖場面を想像すると思うんですね。
だから映像でこんな風な怖い映像ですよと見せられるより、耳で聞いて想像する恐怖の方が何十倍も怖さを感じるんですね。
音源を一つ一つ聞いていくたびに恐ろしい都市伝説的なものと繋がっていったり、音を逆再生してみたり、音を聞くたびにエビーの家の中で起こる恐ろしい現象、そして母親の周りで起こるおかしな出来事が増えていき、どんどん見ている人を恐怖に陥れていくんですね。
これはすごかったです。もう息つく暇もないほど恐怖が襲ってくるんですね。
しかも映像はその恐怖を捕捉するかのようなものになっていて、じわじわと全身に襲ってきます。映像を90度傾けたり、光の色で恐怖を捕捉したりしているんですね。
また途中映像が真っ暗になって音だけが聞こえて、一体何が起こっているの?と不安にさせる演出も素晴らしいと思いました。
個人的に自分もポッドキャストをやっているので、このストーリーは共感するものがあったし、主人公のエビーがポッドキャストを収録するためにヘッドホンをつけると周りの音が聞こえなくなってシーンとなるところとか、エビーがヘッドホンをすると恐怖の始まりだという感覚になって、映像も音響に負けないくらい良かったと思います。
この映画のストーリーは、この映画の監督、イアン・トワソンの実体験を元に作られたというから、やっぱり臨場感は半端じゃなかったですね。
そして何と言っても聴覚ホラーというだけあって、音の広がり方、聞こえ方に工夫があったようです。
まるでバイノーラルのように立体的に聞こえたり、ASMRのように耳元でぞくぞく聞こえるようになったり、やはり閉鎖的な映画館の中で聞くから音の聞こえ方で臨場感が出たのではないかなというふうに思います。
ただ物語の展開がゆっくりで、場面もエビーがポッドキャストを話す場面がほとんどで、映像的な見応えはなかったと思います。
しかしそんな場面もエビーを映すカメラワークとかも変えたり、ポッドキャストの音の波形を映像全体に映したりして工夫があったと思います。
エビー役のニーナ・キリがほぼ一人で演技していた感じなんですが、演技もうまく恐怖を伝えられるしっかりとした演技だと思いました。
ちなみにタイトルのUndertoneという意味は、表面には見えにくい隠れた要素や根底に流れる感情・雰囲気という意味のようです。
低予算でこんなにも素晴らしい映画ができるんだなと感動しました。
2026年最高の映画の一つになりました。