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言葉で旅する思考と暮らしのエッセンス、パーソナリティのうつみヒロコです。
今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
毎回およそ10分、オンラインで英語、中国語、スペイン語を学び続けているウェブプロデューサーであり、編集者の私が、
世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた発見や暮らしのヒントをお届けしています。
言葉を通して文化を越えて、ちょっとだけ世界を旅する。
そんな脳内プチ留学、言葉旅のひとときをご一緒できたら嬉しいです。
前回までのエピソードに、いいねなどで反応してくださった皆様、フォローしてくださった皆様、書き起こしのノートに好きをしてくださった皆様、本当にありがとうございます。
今回の言葉旅は、ちょっと真面目なテーマです。
オーストラリアの法律について
オーストラリアの16歳未満のSNS禁止というニュース、聞いたことがありますか?
2025年の終わりに施行された法律で、16歳未満の子どもがTikTokやInstagramなど多くのSNSを使うことが禁止されたというものです。
今日はその記事を一緒に読みつつ、20代のパキスタン人ティーチャーとトークした内容をシェアしながら、
子どもとSNS、大人とSNS、そしてAI時代の使わせないと使いこなすとのちょうどいいバランスを一緒に考えていきたいと思います。
まずは今回、パキスタン人ティーチャーと読み合わせをした記事の内容から。
オーストラリアでは、16歳未満の子どもが多くのSNSを使うことを禁止する法律が2025年末にスタートしました。
狙いは、サイバーブローリング、ネットいじめから子どもを守ること、オンライン依存を減らすこと、有害なコンテンツから距離を取らせることなどです。
法律が始まってすぐ政府は、16歳未満が使っていると思われるアカウントの470万件以上削除したと発表しました。
FacebookやInstagramを運営するメタも、約50万件のアカウントをブロックしたと報告しています。
実際のティーンたちに聞くと、やっぱりみんな抜け持ちを見つけるよ、簡単だよと言っています。
具体的には、年齢を偽って登録する、VPNを使う、親のアカウントでログインする、規制対象に入っていない小さなアプリに移るなどなど、完全にシャットアウトはやっぱり現実的には難しいよね、という話になっています。
大人の中でも意見を追われていて、良い目もたくさんあるけれど、これだけで子どもを守れるわけじゃない。年齢確認なんていくらでもすり抜けられるという声も出ているそうです。
パキスタン人ティーチャーとの女子トーク
ここからはパキスタン人の20代ティーチャットの女子トークの内容をシェアしてみたいと思います。
まず彼女がよく使っているSNSは何でしょう、聞いてみました。
Instagram、TikTok、WhatsApp、あとはYouTubeもよく見る人のこと、あとはXは自分は使ってないけど、いろんな人たちはX使っているよ、ということでした。
面白かったのがTikTokの評価です。
ニュースのアップデートにはTikTokが一番良いと思うと、私全然TikTokを見て、使ったことほぼほぼないので、そうなんだと、特にワールドニュースはTikTokで情報を仕入れているということで、そうなんだとびっくりしましたね。
例えばInstagramでこの猫可愛いなみたいな猫アカウントとかフォローしていると、似たような感じのものばかり流れていてちょっと退屈になるそうなんですね。
でもTikTokは毎回新しいものがポンポン出てくる感じがして、情報量もエンタメ性も高いのだそうです。
TikTokの特徴としてタブ的なフィードもあるし、フォローしている人だけの動画も見れるし、DMもビデオのシェアもできるので、情報収集プラス友達との交流プラスエンタメが全部入りみたいな感じのようです。
パキスタンで、彼女はいろいろなSNSを使っているんですけれども、パキスタンで人気のSNSはどうなんですかって聞いたら、やっぱりInstagram、TikTok、YouTubeあたりがメインプレイヤーとのことです。
みんな日本で使っているとあまり変わらないんですね。びっくりします。
そんなSNSを結構よく使いこなしている彼女に、オーストラリアの16歳未満禁止の話を一緒にしていたんですけれども、彼女としてはこのニュースは結構いいニュースだと思うと言っていました。
理由を聞いていくと印象的だったのがこの話。別の記事で読んだんだけれども、12から13歳の女の子が女優になりたいというふうに思ってSNSを始めたんだけれども、それがいつの間にかSNSで大きなインフルエンサーになっちゃって、一見夢が叶っているように見えるけれども、ずっと顔出しで新しいニュースやコンテンツを出し続けないといけないというのは、少しずつ疲れているというニュースがあったそうです。
インフルエンサーになるって大人でもおそらくすごくしんどい仕事なんじゃないかなと思うんですよね。子どもが数字とか注目の中で生きるのは相当な負荷で、これからの長い人生を生きていく中での影響もすごく気になるところです。
彼女の結論は、サイバーブリング、ネットいじめもよくないし、何よりやっぱり大事なのは、リアルな世界で人と人とインパーソンで会うことを大人がちゃんとエンカレッジすることだと思っておっしゃってました。
なので、できれば13歳以下はSNSは使わない方がいいんじゃないかなというのが彼女の意見。彼女自身も、私も気づいたら2,3時間ずっとSNSスクロールしちゃうことは正直あると。大人の私でさえコントロールが難しいのに子どもにはもっと難しいはずと苦笑いしながら話していました。
パキスタンでもSNS依存、デタッチメント、現実から離れてしまうことは社会問題として語られているのだそう。だからこそオーストラリアのような法律が出てくることは意義があるんじゃないかというふうにお互い確認し合いました。
AIとSNSの未来
もちろん抜け道はたくさんあるけれども、社会全体として子どもとSNSの距離感を問いなだすというメッセージをこの法律を通して伝えていくのは大きいのかもしれません。
ここから話題はAIの民主化の方に進んでいきました。彼女が言っていたのは、今はSNSだけではなくてAIもものすごいスピードで当たり前のツールになっていると。
子どもたちはどこかのタイミングでSNSもAIも使いこなせるようになる必要があると思うと。なので、その上で、だから私は16歳以降は逆にスキルとしてSNSやAIをちゃんと教えながら使わせるというのはとてもいいことだと言っていました。
小さいうちは守る側を少し厚めにして、高校生くらいからは使いこなす力を育てていく。プロテクト、守るとエンパワー、力をつけるのバランスを年齢とともに少しずつスライドさせていくイメージですね。
私自身も16歳の息子がいる親として、このニュースはとても考えさせられています。
法律で一気に禁止してしまうアプローチ、親子や学校の中での対話、リテラシー教育で付き合い方を育てるアプローチ、どちらか一方では足りなくて、きっと両方が必要なんだろうなと思います。
パキスタン人の先生が最後に言っていた言葉がとても印象的でした。
スマホの中の世界に自分を閉じ込めてしまうのはもったいない。外の世界で人と会ったり話したりする時間も大人がやっぱり応援していかなければいけないよねというふうにおっしゃられていて、
SNSもAIも本来は世界を広げるための自由になるための道具のはず。でも気づくと自分が狭い画面の中に閉じ込められてしまうということはありますよね。
あなたはどう感じますか。もし自分に10代の子供がいたら、SNSを何歳からどう使わせたいですか。
そして自分自身はSNSやAIとどんな距離感で付き合っていきたいですか。よかったらぜひコメントやレターで教えてください。
では今日はオーストラリアの16歳未満のSNS禁止とパキスタン人ティーチャーとの女子トークをお届けいたしました。
今回の言葉で旅する思考と暮らしのエッセンスはここまでになります。
それではまた次回の言葉旅でお会いしましょう。
宇住美穂子がお届けしました。
ではではね。