映画の概要とテーマ
おはようございます。社会福祉士のぽこです。障がい者施設の相談員をやっています。
今は育休を取っていて、お休み中のゼロサイズのママです。 このラジオでは、福祉と育児のちょっと前向きな話をしています。
あとは時々好きな映画とか読書の話をしています。 今日はその映画のお話です。映画ラストマイルというお話をしようと思います。
このラストマイルですね、皆さん見ましたかね? 私はアマゾンプライムで見たんですけれど、もうすでに見たよっていう人もいるだろうし、聞いたことがあるよっていう人もいるかもしれません。
このラストマイルという映画、何の映画かというと物流の話です。 多分アマゾンが舞台なんだろうなぁと思うんですけれど、
アマゾンプライムで放送していいんだろうかって言いたくなるぐらい、 アマゾンの今のシステムにモノモース内容になっています。
どんな内容かというと、三島光さんが演じるエレナという女性がいます。 このエレナがセンター長を務めている物流倉庫があるんですね。
この物流倉庫から出荷する荷物が次々と爆発してしまうという事件が起きます。 実はこの爆発するのはブラックフライデーの前日なんですね。
ブラックフライデーというと今年ももうすぐ近づいてきていますが、 さまざまな通販業者、通販会社がブラックフライデーだからって言ってセールを行う時期になると思います。
なので物流倉庫から出荷される荷物の量もいつもの数倍になる、数十倍とかになると言われています。 この時にこのタイミングで出荷される荷物がどんどん爆発するってなった時、
このセンター長のエレナは物流倉庫の売上を担っている人なので、 稼働率を下げたくないんですね。
10%の稼働が下がるだけで1億円の損害になるから、だから荷物の出荷は止められませんってエレナは言っています。 しかし警察はこれだけ荷物が爆発してるんだから止めなさいという葛藤があります。
最終的には、ここから少しネタバレになりますけれど、荷物の中に紛れている爆弾を全部発見して解決っていうのが流れになります。
それで私がすごくこの映画を見て印象に残っているのが、この爆発事件の犯人の動機なんですね。 この爆発事件の犯人は物流倉庫で前に働いていた社員
中村智也さんが演じている山崎という社員がいるんですが、この山崎の恋人でした。 この山崎は物流倉庫で働いているときに自殺を図っています。
物語の中ではまだ植物状態になっているので死んではないんですけれど、 自殺を図ったというところで、その恨みというかその
腹いせみたいな、仇を取るという形で恋人が犯行を起こしたということでした。
この恋人が考えたのは、山崎が亡くなってしまったのは、物流倉庫の社内に何か労働の状況なのか、何か問題があったんじゃないかということで動き続けて
最終的に復讐も兼ねてこの爆発事件を起こしたんですね。 山崎が工場の中で自殺を図った方法なんですが、
ベルトコンベアー、荷物を運んでいるベルトコンベアーに向かって飛び降りたんですね。 この理由を物語の中では明言されていないし、
なんで山崎が死んでしまおうと思ったのか、 ベルトコンベアーに飛び降りようと思ったのかっていうのは何も話されてはいません。
ただいろんなレビューを見たりとか私なりに見た解釈にはなりますけれど、 ベルトコンベアーに自分が落ちれば荷物が止まるんじゃないか、
荷物が止まれば何か変わるんじゃないかって山崎思ったんじゃないかなと私は思っています。 別に過労が辛くてもう死んでしまいたいと思ったわけでも、
視聴者へのメッセージ
過労しすぎて錯乱したわけでもなくて、彼は止まらない配送をただ止めようと思っただけなんじゃないかなと私は思ったんです。
もう一つは、 映画で印象に残っているのが、この映画ラストマイルという
題名なんですが、荷物を出荷してから実際に荷物を届けるまでの最後の工程のことをラストマイルと呼ぶそうです。
この工程を支えているのが、荷物を映画の中では一つ150円で配送するドライバーでした。
70歳になってもドライバーを続ける男性が映画の中で出てくるんですが、
彼は一人のドライバーをすげーって尊敬してるんですね。 そのすげーって尊敬している
ドライバーさんは荷物を配達しすぎて過労死してるんです。 映画の中でも
でも、そいつ毎日200個荷物運んで昼飯10分で食べて死んじゃったじゃんっていう言葉がありましたけど、
ドライバーの人たち、ラストマイルを支える人たちがどういう状況で働いているのかっていうのを耳で聞く、文字で読むんではなく映像で見るっていうのがすごく
印象に残りました。 さらに再配達になれば収益にはならないんですよね。
ただ過酷な労働環境って言えば簡単に聞こえますけど、本当に映像で一回見るっていうのは、
荷物を配送、注文するたびに、もうちょっとよく考えなきゃいけなかったなぁと思わされる場面でした。
物語を通して、映画を通してすごく感じたのは、目を背けたかったものに対して、
ちゃんとフォーカスしなきゃいけないなってすごく思いました。 今まで私もアマゾンとか楽天とかヤフーとか色々使っている中で、
ドライバーさんって大変だよなーっていうのは思ってたんですね。 でもただ気になってただけで、だからといって利用するのをやめたりはしなかったし、
送料無料のショップばっかり選んでたし、送料がかかるショップからは、それはカートに入れなかったんですよね。
気になってはいるけど、考えるのは後にしよう、また今度にしようって思っていること世の中にはたくさんあると思います。
映画の中で山崎が飛び降りてまで止めたいって思ったベルトコンベア、そこには私とか私の家族とかみんなが頼んだ荷物も入ってるはずなんですよね。
それでそういうふうに目を背けてきた人たち、注文した人たちのところに届いた荷物が映画の中では爆発していた。
それもまたあなたたちだって加害者なんだよって言ってるような気がして私は少し怖くなりました。
例えば映画の中ですごく楽しみに頼んでいた荷物が開けたら爆発した、それは被害者なのか加害者なのか私はよくわからないなぁと思ったんですよね。
そのドライバーさんとか配送会社の人の負担を生み出しているのは最終的には注文している客なので
そこに対してそれは私たちが考えることじゃないよねって目を背けるのはあまりにも無責任なんだろうなとすごく思いました。
ということでちょっと暗い話に聞こえたかもしれないですけど、あくまでもこう
物流も含めて気にはなっているけど考えるのは後にしようって思ってたこととか
何か他人事のように思えている問題って実は自分も破綻をしているんだよっていうことを少し意識していけたらいいなと思います。
ということで今日は映画ラストマイル、こちらを軸に目を背けたかったものにあえて焦点を向けるという話をさせていただきました。
このラジオでは私が毎日投稿しているノートの記事ですね、これを参考にというかこれをほとんど元にして
ラジオとして放送をしています。もし文字で読んだ方が入りやすいよとか読みやすいよという方いれば
リンク貼っておきますのでノートの方も見てみてください。
では今日のラジオはここら辺にしておきたいと思います。
また次の放送でもしくは次のノートでお待ちしております。ではまた!