同僚との別れ
空っぽの状態。ゼロ。ゼロ状態、今。
いや、ちょっとようやく落ち着いたから。
1人抜けて、2人になるの。
で、新しい人入ってくるかわかんなくて、
入ってくるとしても、結構、かなり忙しいタイミングで入ってきそうだから、
どうしようかな、みたいな話とかをしていて。
大変だね。
そうそう。
1人抜けるって言うと、少ないけど。
33%の労働力が失われるって思うと。
そうなのよ。
きついね。
そうそうそうそう。
それで、ついさっき、その同僚が、今日から東京に行くから、
船の見送りをしてた。
あー。
うんうん。空港でいっぱい手振ってたわ。
いいね。空港行ってきたんだ、今日。
そう。空港のラウンジっていうか、見送るところがあって。
で、もうその同僚の子は飛行機乗ってるんだけど、
なんかこっち見えるかなーとかって言いながらさ、
携帯のライトをつけたり消したりしたら、もしかしたら気づくかも、みたいな話をして。
かわいい。
みんなでライトをね、こうつけて、携帯フリフリしてたら、
遠くの方で飛行機の窓、1個だけから、なんか光が返ってきて。
本当は?
うん。で、よく見ると、ちっちゃーく揺れてて、
とか、ちょっと点滅させたりしてて、
あれ絶対そうだって思いながら、お見送りしてた。
かわいい。めっちゃいいじゃん。
わーとかって言いながら、みんなで。
そうそうそう。メッセージ届いたーみたいなのね。
うーん。嬉しかったなー。
へー。
うん。そんなお見送りをしてました。ついさっきまで。
別れの日だったのね、今日は。
そうそうそう。
5年間ぐらい一緒に働いた同僚で。
うーん。
最初は部下みたいな感じで。
でも、3年間は、ほんとにフラットに同僚として一緒に働いてて。
うーん。
楽しかったなー。なんか、ほんと。
別れ際、歓喜はまって泣いちゃったりしなかったの?
別れ際、歓喜はまって泣いちゃったりしないかなーって思ってたんだけど、
全然涙出てこなくて、
あー、俺泣かないなーって思ってたんだけど、さっき言ってたライトのところで、
なんか、グッてなっちゃって、なんか、
びちゃびちゃになっちゃった。
めちゃくちゃ泣いちゃった。
うーん、寂しいーとかって言って泣いてた。
へー。
うんうん。
うんうん。
そうそうそう。
いいなー。
関係性の変化
なんかね、同僚だけど、半分、7割ぐらい友達って感じもあって。
うーん。
仕事に対しては全員シビアに。
違うくね?ってなったら全然言い合うし。
へー。
なんか、やっぱうらやましいなーって思って聞いてしまうね。
うーん。
ブーは、フリーランスだからさ。
そうだねー。
だからそのなんか、別れみたいなのが、社会人になってからほぼないんだよね。
そっかー。
同僚とか。
うーん。
5年間一緒に働いてた人との感じとかもそう、うんうんって聞いてるけど、
想像ついてない部分もあって、うらやましいな。
いいな。
いいものだよ。
フリーランスもでも、きっと絶対楽しいところいっぱいあると思うし。
けど、けど、
ないよ。
ないの?嘘でしょ。
あるよー。
気が楽っていうぐらいな。
それはうらやましいなって思う。
だし、同僚も本当に誰と当たるかだと思うから。
うーん。
なんかそのことは本当に、
なんかね、半分家族みたいな感じだったんだよね。
すごいじゃん。
そう。
上司、上司、同僚、家族。
そうだね。
友達、4つ出たね。
そうだなー。
なんか、お金なくて困ってる時とか、ご飯作って一緒に食べたりとか。
うーん。
これ持って帰り?って持って、任せて帰ったりとか。
うーん。
それすごい大事な人間関係だと思いますよ。
うははは。
なんか、ぶー1個思うのは、なんだろう、その人と1つの関係性って、それこそなんか、家族みたいでもあり、同僚でもありって、こう、1つじゃだんだん言い表せなくなってくる。
うーん。
なーんだよね。
そうかも。
たとえばさ、結婚してる人とかもさ、夫婦であり、出会った時は友達だったし、で、付き合ってた時期は彼氏、彼女だったかもしれないし、で、なんか、その時の関係性が切り替わっていくんじゃなくて、こう、何重にもそこの線が同時に走ってる感じだと思うんだよね。
線、図で言う繋がりの線が2本3本、で、3本目がちょっと太いとか、1本目は弱まってるとか、そういうのあるかもしんないけど、複数走ってるものだと思ってて。
うんうん。
太いのを1本で繋がってるよりも、なんか、細くてもいいから何本か同時に繋がってる方が、切れにくいっていうか、最終的に、大切な強い繋がりなんじゃないかなっていう風に思うことはよくある、分。
あー。
重なるのが大事よ、その関係性が。
呼び名の増加
うーん。重なってた感じあるなぁ。それが、なんか、東京に行っちゃって、ちょっと寂しいのはあるなぁ。なんか、穴開いたみたいな感じするもん、今。
ふふっ。
うん。そういうことを言わなかったなぁ。うん。
うん。でも向こうも思ってんじゃない?
思ってるかもねー。
もしかすると、だから今までの持ってた、その関係性の太さってのは、細くなってしまうかもしんないけど、そのことね。
うんうん。
なんか分かんないけど、遠くにいる友達同士みたいな、新しい何かが生まれるかもしれないし。
あーそうだね。関係性がまた増えるかもしれないし。
そうそう。たまに電話するようになって、電話友達っていう感じになるかもしれないし。
うんうん。
ぶーは出会い直すって言ってんだけど、そういうの。
えー。出会い直すか。確かに距離が離れたりとかして、そっちの方がよく話すようになったとか。
うんうん。あるある。
よく一緒にオンラインでゲームするようになったとか。
うんうん。
あるよね。
ある。
あと、ぶーの場合、そういうなんか関係性がたくさんある人?いろんな関係を持ってる人。
うん。
に対しては、呼び名がどんどん増えていくっていう傾向があって。
へー。
使える呼び名が関係性の数だけ増える。
ふーん。
何々さんとか、あだなとか。
くんとかちゃんとかあだなとか。
へー。第2あだなとか。
そうそうそう。
ふーん。面白いな。
え、それでもどういう時にさ、生まれるの?それって。
例えば友達だったけど、一緒に仕事するようになったとかだったら、
第3者と交えた時は何々さんとか。
はいはいはい。
名字呼び捨てとか、なったりもするだろうし。
逆もまあ確かに、友達になったら名前で呼んだり。
ふーん。
インターネット上で、こうやって喋ってる時はセマシ君って呼んでるけどとかさ。
そうだね。
そうそうそう。
自然と呼び名が増える傾向がブーだけかもしれないけどあって。
だから呼び名がたくさんあるってことイコール関係性がたくさんあるってことイコール大事だなって思ってるって感じ。
あるかも。みんなあるかもね。それって。
ふーん。
名前がちょっと、名前っていうか呼び名が変わるっていう意味でも出会い直すっていう感じなんだよね。ブーの中で。
重なりがそこで見えるかもしれないね。
ふーん。
だから今ちょっと寂しいんだよね。寂しいー。
あー。
寂しいんだ。
寂しいなー。強がってたと思うな。ちょっと。
別れ話のしんどさ
へー。
寂しいのって認めるの結構むずいもんな。
ふーん。なんかずっとふざけちゃってた。
あー。ふざけ系ね。
あーこれが最後なんだよねーとかって、あの冗談みたいに言ったりしてた。
ふーん。
あー寂しいなーとかって言ってた。
けど本当の寂しいってもっと、
ふーん。
苦しいかもしれない。
あー。
ふーん。
痛みだもんな。
なんかさ、でもそうだね。
いろんな関係性が重ねれば重ねるほどさ、見送る側の気持ちとしてはちょっと複雑なものもあるっていうか。
ふーん。
嬉しいなって思う部分もあるの。
ふーんふーんふーん。
給料も上がるし、そうそう。
でもなんかその、自分も頑張ってるけどなーとかっていう悔しい気持ちもあるかもしれないし。
あー。
そうそうそう。
いいじゃない。
あー。
でもなんか友達と遠く行って寂しいし悲しいなって気持ちもあるし。
ふーん。
なるほどね。
関係性がいくつもある分、その分感情があるっていうか。
そうそう。
複雑なんだよね、きっとね。
ひとつにまとまんないんだと思う。
そう。
それはありそうだなー。
彼に連れ添ったパートナーとかがさ、もし亡くなったりとかしても、もしかしたら、なんか本当に感情としてはいろんなものを持ったりするんだろうかって。
ふーん。
思うなー。
全然違うことかもしれないけど。
いやー、同じでしょ。
ねー。
いやー、別れてしんどいよなー、なんか。
ふははははは。
別れてしんどいよなって話をずっとしちゃってるなー。
思い出しちゃった、なんか。
自分の恋愛の過去の別れたときの別れ話切り出しのしんどさみたいなのあったなーみたいな。
あー。
ありがとうという気持ちも。
そうそうそう。
転職とかだったら、本人の意思でって感じがあるけど、自分から切り出さないといけないってなるとひとしおしんどいね。
あー。しんどいんだろうなー。
俺すごいそれ苦手だよー。
ふははははは。
別れ話得意なやつなんていないよなー。
そうだよねー。
けどそのー、複数走ってる関係性をさ、こんがらがったりしててさ、紐が。
あー。
それ全部ほどいて、この紐はこう持ってます、この紐はこう持ってますみたいな。
やっていかないといけないし、まあその時間が与えられるんだったらまだ幸いだけど。
まあ最悪、こんがらがったまま、全部根元でハサミを入れなきゃいけないケースもあるだろうし。
そうだねー。まだなんかその、こんがらがったものをほどかせてもらえるようなコミュニケーションが取れてたら。
うーん。別れるとき。
うん。
ゼロ百じゃないぞー!ゼロ百じゃないぞー!気をつけろー!みたいな。
うーん。
切っちゃうとそもそもそれはゼロだからさ。
うーん。
連絡先から消してみたいな、SNSとかブロックしてとか、アカウント消したりとか。
うーん。
完全に落とされた取れなくすることはできるけど、それはゼロだから。
うーん。
重ねてきた関係が全部ガシャーって。
うーん。ゼロ百したくて付き合ってるわけじゃないしな、人とって思うし。
ゼロ百したくてってどういうこと?どういうこと?
なんか、別に付き合う付き合わない。
うん。
カップル云々じゃなくて人間関係全部そうだけど。
うーん。
仲良くない仲良いみたいなゼロ百。
うーん。
じゃなくて、ゼロと百のどのくらいにいるんだろうね、僕たちっていうのを知りたくて。
うーん。
頻繁に連絡取ったりとか会ったりとか遊んだりとかさ、してるなって思った。
何となくそう思っただけなんだ。
あー。
うんうん。
人のことって完全には理解できないみたいなさ、話にもちょっと近いというか。
うーん。
別に彼女でも家族でも友達でも親友でも100%は理解できないけど、どこまでじゃあ近づけるのかなみたいな。
うーん。
100は無理だけど、65ぐらいいけんのかな。
1年後、喧嘩して、あ、やっぱり50ぐらいしか分かってなかったな。
じゃあもうちょっといけるかなとか、そういう感じじゃない?っていうスタンスがまずブーにはあってさ。
あー。
それが、なんか別れっていうイベントで、はいゼロ!みたいな。
100だったのがゼロになりました!おしまい!みたいな、すごい大味な気がしてて。
うーん。
それに対する抵抗があるかもね。
なるほど。
あー。
自分それ不器用で全然できなくて、はいゼロです!ってなりがちなの。
いや、そういう人が多いと思うよ。
うーん。
相手の意思もあるしね。相手が、いやゼロでしょ!みたいな言われたら、そっちに合わせるよね、たぶんね。
そうだねー。あーそうか。
別れるための推進力
お互いにね、それは、何か一つでも残せたらっていう気持ちがないと、そういう関係にはなれないよなー。
ゼロにしないと踏ん切りつかないっていうか、別れるための推進力が足りないっていうか。
あー。
ね。
予備動作?
そういうのもありそう。予備動作。ゼロでーす!で別れるみたいな。
そうそうそう。キャロッキーの後ろ引っ張るみたいな勢いつけないと。
この関係性はゼロでーす!
じゃねー!つって。
じゃねー!それはそれで気持ちいいよね。
まあね。
