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2025-09-17 14:24

[はじめての交通事故#16]修理費全額を請求NG!?「経済的全損」とは?

サマリー

交通事故における修理費用の請求には、経済的全損に関する理解が必要です。この状況では、実際の修理費用が保険会社の車両評価額を超えることがあります。交通事故における「経済的全損」の概念を掘り下げ、特にクラシックカーの修理費用と保険会社の賠償限度について説明しています。また、修理費が車両の市場価格を超えてしまった場合の難しさや、適正な賠償を求める際の戦略についても語られています。

修理費用の請求の基本
弁護士のキタガワです。YouTubeやTikTok、テレビ番組などで 法律の解説をさせていただいております。
金髪頭のおじさん弁護士さんでございます。よろしくお願いいたします。
連日、交通事故シリーズをお話ししております。
最近は、物の損害、物件損害の修理費について お話をさせていただいていると思います。
あくまで 起こった事故と 直接の関連性のある損害だけが 自動車保険会社は 弁償してくれます。
例えば 自分の車の右側のドアに 引っ掛け傷が 5cmくらいあったことです。
これに対して 知り合いの 盤金屋や塗装屋に お願いしてください。
例えば 赤色の車を 青色に全塗装して 修理費や塗装費用を 全部払ってくださいと 言ったとしても
それは 認められないです。
事故と 直接の関連性のない損害も あなたは主張しているでしょう。
あとは 正面衝突の事故などで 前のバンパー部分が 大きくへこんでしまった ということです。
へこんだバンパーを 元に戻すことも できるのですが 交換してくれと 言ったとしても
相手の保険屋や メカアジャスターなどの 事故や 百戦錬磨などで チェックしている人が いますので
これは へこんだ部分を 元に引っ張り出すように 戻すことで 修理ができます。
わざわざ 交換する必要がないです。
交換したとしても 交換費用は 支払いません。
このように 断られる可能性が あるということです。
もし それが 納得いかないと いうようなものであれば 裁判を起こして 適切なジャッジを もらうようになっていくのかなと 思います。
あとは 車に色々な 装飾やアクセサリーを 付けています。
後ろの部分に スポイラーを 付けたり エンジンの排気の マフラーを 変えたり 車のホイールを 変えたり ということも あります。
基本的には 装飾や 変更した後の カスタムカーの 弁償や 賠償も 対象に してくれます。
違法に 改造した車や 装飾品の金額が 明らかに べらぼうに かかっています。
前回 お話しした通り 金メッキで 塗っています。
そのようなものに 関しては なかなか 前額の 補償の 対象には ならないと 思います。
今回は 修理費用について 話します。
今日は 大切な ポイントや 考え方を 話します。
知っている方は 当たり前の ことです。
実は 事故にあって 修理費に 出した時に 修理費用が どうあがいても 前額を 認められない 場合が あります。
経済的全損の理解
適切な 費用で 修理したとしても ということです。
例えば 車を 運転していた 愛車が 事故に 起こされました。
ドカンと ぶつけられて 10年 20年 しっかり 乗っていた 愛車が 初めて 事故を 起こしちゃった。
困るなぁ ということで 相手の 保険会社が しっかり 払ってくれるだろう ということで
適切に ディーラーさん 修理工場の方に 修理を 出して 修理費を 検討してもらう ということです。
相手の メカアジャスターさんを チェックしてもらった ということです。
適切な 修理費用を 出してもらいました。
車の 奥の方まで 行っちゃってる というらしいので
修理費用が 100万円 かかる ということになっちゃった。
100万円も かかるのか 仕方ないよな と
ずっと 長年 乗っている 車だから
それは 引き続き 今後も 乗り続けたいと 修理に 出そうと
悪いのは 加害者側ですから
当然 加害者の 相手の 保険会社の方で きちんと 払ってくれるだろうな と思って
100万円 修理代 かかっちゃいました。 お願いします というふうに 請求したら
いきなり 相手の 自動車保険会社の 担当が
すいません 大変 申し訳ないんですが 70万円までしか 支払えません みたいなことを 言ってくるんですね。
なんでと 修理費用 100万円だよと
別に ぼったくって 余計なところも 修理してるわけじゃないよ
適切な 修理金額だよと 聞くと 相手の 保険会社の 担当者は
いや 確かに 修理の 適切な金額は 100万円なんですが
あなたが 長年 乗っている 愛車というのが 経済的な価値
中古車の 販売の 相場としては 70万円が ベスト 最大限なんです。
70万円が 適切な 評価額なんです。
修理費は 100万円ですが あなたの 車は マックス 70万円の 価値しかない 車です。
大変 申し訳ございませんが 適切な 修理金額は 100万円ですが 70万円しか 弁償しません と言ってくるのです。
これは ふざけないで くださいですね。
これが とても モメますし 車を 持っている方は とても 納得が いかないような 結論に なってしまいます。
このように 実際の 適切な 修理金額よりも 自己当時の 車の 価値の 相場が 低い 状態が あります。
これを 経済的全損 と言います。
経済的は 分かります。全損は すべての損害 と書いて 全損です。
経済的全損 つまり 適切な 修理金額よりも 実際の 自分の 車の 全体の 価値の方が 低い場合は 修理費用が 100万円だったとしても 相手側は 70万円までしか 払わなくて いいと 言うことに なっています。
これは 悔しいです。修理した方が 高く 付きます。
もしかしたら 買い替えた方が いいのでは ないでしょうか。
このような 状況です。
車の 持っている 被害者で 長年 自分の 車を 愛用していた 方からしたら 納得が いかない 感じです。
この考え方は もう 変わらないと 思っていただければ いいです。
裁判しても ぼろまけです。
このような 経済的全損の 状態の 場合は どのように 対処すべきか ということです。
修理費用の方が 高くなります。
相場が 70万円なのに 修理費用が 100万円 ということです。
経済的全損の 部分の 70万円を 相手の 保険会社から 支払います。
残り 30万円は 自腹で 支払って 愛着のある 車だから 今後も 乗りたいと 言うのであれば 持ち出しで 修理します。
自分の 入っている 自動車保険の 車両保険を 使うことも あります。
保険料が 値上がりするので どうなのかと 思いますが この辺りは 難しいです。
70万円しか 弁償してくれないと いっそのことです。
70万円を もらって 新しい車を 買うか という 決断を 迫られて いきます。
自分が 乗っている 車が 相場的に どのくらいの 金額なのかが 非常に 大切です。
もっと 大変なのは クラシックカーです。
クラシックカーと事故
1960年代 70年代の アメ車のように 大好きで ずっと 乗っている人は 悲惨な 感じに なります。
弁護士になって 10年以上 経ち 過去に 2〜3軒 ありました。
クラシックカーを 持っている オーナーが 大好きで 1960年代の アメリカの 本当に かっこいい クラシックカーを 乗っていました。
メンテナンスも 大変でしたが 丁寧に 乗っていました。
それが 事故を 起こされて 被害者側で 追突されて 払って くださいと 言いました。
もう 同じ物は ほとんど 残っていません。
中古の グーネットや カーセンサーなどで 探すと 一部の カーマニア向けの 対象商品です。
その 価格は プレネが 付いていて とても 高い状況に なっています。
その 金額を 基に 弁償して くださいと 言ったとしても 相手の 自動車保険会社は もちろん 会社なので なるべく 自分の 会社から 出てくる お金を 少なくしたい というのが 心情だと 思います。
この 金額は クラシックカー 相場は もちろん 中古車の 市場の やり取りは 高いかも しれませんが 現状を 見ると 価値のないもの と評価します。
クラシックカーの 相場としては 10万円 という形で 評価させて いただきますと ジャッジされることが あります。
僕の 依頼してくれた 方は 怪我を していたので その方で なるべく 多く 回収する 方針で 攻めて いきました。
経済的全損の理解
依頼者は 満足して いただきました。
古い車であれば あるほど 中古車の 価格や 車両の 価格の 相場は 低くなります。
例えば 部品も 製造していなくて 発注しなければ なりません。
海外から 取り寄せなければ なりません。
修理費用が とても かかって 逆転現象が 起きて 修理費用が 100万 200万です。
この車は ずっと 乗り続けたい。
だけど 相手の 保険会社から 10万円しか 払えません と 言ってくれます。
交通事故シリーズの 最初の方でも お話しした通り 不法行為に基づく 損害賠償請求は
被害が 事故がなかった 状態に 戻すまでしか 賠償しません。
そこだけ 賠償すれば 足ります という 考え方です。
事故前に 戻す 現状を 回復する というのは 例えば 70万円相当の 車に 乗っていた 場合で 事故を 起こして 修理費が 100万円です。
相手の 保険会社としては 事故がなかった 後期の 状態 つまり 70万円分の 価値を 補填すれば いいだけです。
そのため 賠償額は 70万円だけ 払えば 済みます と考えます。
ここは 戦っても 勝ち目はない 厳しい戦いです。
ここは 諦めて 他のところで 請求できる ポイントがないか 金額アップできる ポイントがないかを 探していきます。
経済的全損の 状態の時が 非常に はがゆい思いを する ということです。
例えば 車種が 何なのか 年式 初年度登録が どのくらいなのか 走行距離が どのくらいなのかを 相互的に 判断しながら 価格が 決まります。
事故に 遭った側は 修理費用が 100万円ですが 保険会社から 70万円しか 払えませんと 納得しない場合は 車センサーや グーネットなどの 中古車 販売業者が 同じくらいの 走行距離である 年式の車を どのくらいの 価格で 売っているのかを 証拠で出します。
70万円ではなく 80万円や 90万円の車も あるのだと 証拠を出します。
知り合いの工場や 見積もりを 取ってくれる人がいたら その人たちの 協力を得ながら なるべく 多めの金額の 査定をしてもらう 状況です。
経済的善損は 中古車 相場で 70万円程度しかない場合であれば 修理費用が 100万円と 大幅に かかってしまった場合でも 車両 相場 価格の 70万円しか 弁償されないと なります。
歯がゆいですが くつ返ることが ほぼ 無理なので 次のステップに 進んで ください。
最後まで お聞きくださり ありがとうございました。
また 次回 一緒に 勉強して いきましょう。
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