日本の太陽光発電と安全保障
ノオト・ブク太郎
こんにちは。今日取り上げる情報源ですが、はてなブックマークの2025年5月2日の政治経済関連の人気エントリーですね。拝見しました。
エネルギーとかサプライチェーンに関して、特に興味深い記事がいくつかありましたね。
日本の太陽光発電の話、それからパキスタンのちょっと意外な動き、そしてアップルの大きな方針転換。
これら一見するとバラバラに見えるかもしれませんけど、つなげていくと何か大きな流れが見えてきそうですね。
まずは日経ビジネスの記事からいきましょうか。
中国政府の影響下にある、そういうふうに見られている企業が、日本の太陽光発電に結構多く関わっていると。
しかも中には、トヨタの研究所とか自衛隊の駐屯地の近くにある可能性もあると書かれていましたね。
これ単なるビジネスの話として見ていいものかどうなんでしょう。
ノオト・ブク子
そうですね。この記事が投げかけているのは、やはり経済活動と国家の安全保障というものが、いかに密接に関わってきているか。
その境界線が曖昧になっている現実ですよね。
特にエネルギーインフラというのは国の基盤ですから、そこに外国の資本が入ってくる。
特にその資本の背景に国家の影響が見え隠れするとなると、これは単なる投資以上の意味合いをどうしても帯びてきてしまいますね。
ノオト・ブク太郎
なるほど。
ノオト・ブク子
問題はその影響力をどう評価して、そしてどう管理していくのかという点です。
経済安全保障というより広い枠組みで注意深く見ていく必要性を定期している記事と言えるでしょうね。
パキスタンとアップルの動き
ノオト・ブク太郎
経済と安全保障がもう切り離せないと。なるほど。
ではちょっと視点を変えまして、次はパキスタンの話。CNNの記事ですね。
パキスタンというと経済的にかなり厳しい状況というイメージがありますが、それでも太陽光パネルの輸入量が世界で3位にまで急増している。
しかも前年の倍以上だとか。これは驚きですね。
主に安価な中国製のパネルが後押ししているということですが、この急展開どういうことなんでしょうか。
ノオト・ブク子
まさに。これは非常に興味深い現象だと思います。
注目すべきは技術。この場合は安価なソーラーパネルですけど、その供給がですね、一つの国のエネルギー政策あるいは経済の構造そのものでいかに劇的に変え得るかという点ですね。
パキスタンの場合、経済的な制約があるからこそ、むしろその低コストな技術に飛びつく動きが加速したとも言えるかもしれません。
ノオト・ブク太郎
なるほど、そういう側面も。
ノオト・ブク子
気候変動対策としてももちろん前向きな動きです。ただ同時にですね、特定の国、この場合は中国ですけど、そこへの技術とか製品への依存という新たな課題も見えてくるわけです。
ノオト・ブク太郎
依存ですか。
ノオト・ブク子
先ほどの日本のケースとは逆のベクトルではありますけど、ここでもやはり中国の経済的あるいは技術的な影響力の大きさ、それが伺えますね。
ノオト・ブク太郎
技術が状況を変える力、そしてその技術を提供する国の影響力、なるほど。そうなると次の日経の記事、アップルの動きも何か繋がって見えてきますね。
そうですね。
アメリカ市場向けのiPhoneの生産、これを中国からインドとかベトナムへかなり大きく移すと、しかも結構急速に進めているようです。背景にはアメリカの対中関税があると。これは相当大きなシフトですよね。
ノオト・ブク子
おっしゃる通りです。アップルのような世界的な巨大企業、しかもあれだけ複雑なサプライチェーンを中国に築いていた企業がですよ。
これほど大規模にしかも迅速に生産体制を変えるというのは、これはもう単なるコスト削減とか効率化という次元の話ではないんですね。
記事にもあるように、デリスキング、つまりリスク低減という動きですが、これは知性学的な緊張ですとか通商政策、関税ですね。そういったものがグローバル企業の戦略をもう根本から揺さぶっている、その勝算と言えるでしょう。
なるほど、デリスキングですか。
ノオト・ブク子
そして重要なのは、この動きがアップル一社に留まらないということです。部品を供給している、例えば日本のメーカーなど、サプライチェーン全体に影響が及ぶ。
つまり国家間の政治的あるいは経済的な対立が、グローバルなものづくりの地図をリアルタイムで書き換えている。そのダイナミズムを示しているわけです。
なるほど、今日のお話をつなぎ合わせてみると、まずエナルギーインフラへの投資が安全補助の問題と直結している、日本の事例。それから技術の移転が、途上国のエナルギー事情を劇的に変える可能性と、その裏にある依存の問題、パキスタンの事例。
そして、知性学リスクとか通商政策が、巨大企業のサプライチェーン戦略を根底から変えてしまうアップルの動き。技術、経済、政治、これらが本当に複雑に絡み合って世界が動いているんだなというのがよくわかりますね。
ノオト・ブク子
ええ、その通りだと思います。根底にあるのは、やはり変化への適応ということと、そしてこれらの問題の相互連関性ですよね。
相互連関性。
ノオト・ブク子
はい。エネルギーの安定供給も、サプライチェーンの常人化も、そして国際関係も、もはや切り離しては考えられない。そういう時代になったということでしょう。それぞれが互いに影響を与え合っているわけです。
非常に資産に伴うお話、ありがとうございます。では最後に、これはあなたに考えていただくための一つの問いかけということになるでしょうか。
はい。
今日見てきたように、経済とか技術が安全保障の最前線になりつつある。そういう中で、国家安全保障という概念そのものが今後どのように変化していく可能性があるのか。従来のどちらかというと軍事力中心の見方からどういうふうにシフトしていく可能性があるのか。少しこれを機に思いを巡らせてみていただけると面白いかもしれませんね。
