はじめに:性教育への強い思いと怒り
みなさんこんにちは、はんちゃんです。
はい、私はですね、包括的性教育というのを、学校現場であったり、
あと保護者の方ね、ご家庭だったりとか、あと地域で、こういう性教育をお伝えしていくお仕事をしているんですけど、
私はこのお仕事を、もう本当に生涯かけてずっとずっとやっていくことだと思っていて、
それが私の役割でもあると思うんです。
で、強い思いがここに私はあるんですよ。
その思いの根底にね、私の場合は結構ね、怒りっていう感情が根底にあるんですよね。
でも普段ね、こういったことをあんまり公の場でね、お話ししたりはしないんだけど、
また一つね、私の心の中の怒りっていう部分に触れた出来事がつい最近また起こってしまったのでね、
少しお話をしたいなと思っています。
はい、ちょっと重たいテーマかもしれないんですけど、でもめちゃめちゃ重要なことなんですよね。
特にやっぱり子どもに関わるお仕事だったりとか、ご自身でお子さんがおられる保護者の方にとっては、
すごく大切なことだと思っているので、ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
15歳少女逮捕事件:社会構造への怒り
で、発端はですね、先週かな、埼玉県で一つのニュースが取り上げられたのをご存知ですか。
15歳の女子中学生が自分の部屋で一人で赤ちゃんを産んで、
その赤ちゃんの遺体を自宅の庭に埋めたとして逮捕されたんですよね。
この事件を聞いて皆さんはどう感じましたか。
私はね、やっぱりこの根底の怒りの部分がすっごくまた出てきたんですよね。
それはこの中学生に対してではなくて、この社会、社会の仕組みに対しての怒りです。
なんでこの中学生の女の子は一人で産むしかなかったのかっていうのとかね、なんで誰も助けれなかったのか。
そこにね、相手の男の子の報道って全然ないんですよね。
だから今日はこの事件、事件のこと、報道をちょっと入り口にしてね。
今の日本の性教育と、あと政治っていうのがめちゃめちゃ絡んでるんですよね。
その問題についてちょっと話したいなって思ってます。
妊娠の不平等と男性の責任逃れ
まず、これだけ言うと妊娠って一人ではできないんですよ。当たり前ですよね。
妊娠は一人ではできないです。
でも今回の報道を見てね、皆さん気づかれましたか?
女子中学生が逮捕されたっていうニュースは大きく流れたんですけど、その報道の中に赤ちゃんのお父さんの存在ってほとんど書かれてないんですよね。
これがまさにこの日本社会の現実そのものだなっていうふうに思っていて。
これは私は学校で性教育をする時も必ず伝えています。
妊娠っていうのは男性と女性がいて、性子と男子が2つの存在があって成立するものだから、責任っていうのは必ず2人にあると。
だけど男は妊娠しないです。出産もしないです。妊娠出産するのは女性だけです。
だから極論男は逃げれます。社会的に制裁も受けずに、名前も出ずに、法的な責任も負われないんですよ、男性は。
この非対称さ、男性と女性の不平等さ、私はここにすごく怒りみたいなのを感じたりしてるんですけど、これはメディアの報道の性質もありますよね。
孤独な出産と親への恐怖心
いろいろな問題が関わってくるかなと思うんですけど、この女の子の場合は部屋で一人で産んだんですよ。
まだ中学校ですよ、15歳。自分の体がどうやって変わっていくのかとか、十分にはまだ理解できてない年齢じゃないかなって思うんです。
妊娠に気づいた時にすごく怖かったんじゃないかなって思うんですよね。
この子が誰かに話せていたら、産婦人科とかに行けていたらどうなったのか。
子供ってすぐ生まれないからお腹がだんだん大きくなっていきますよね。
その間、何を考えていたのか、誰にも言えないまま自分の部屋で一人で産んだんですよ。
本当に。
親に言えないっていうのは、よく未成年の主産に関わっておられる方が言われたのは、
みんな口を揃えて言うのは親に心配かけたくないとか、話したら怒られるっていうのはほぼほぼみんな口揃えて言うらしいんですよね。
そういったことを子供は恐れてるんですよ。怒られるっていうね。
その恐怖心みたいなのが、だんだん孤立していく原因になったりするんですけどね。
加害者であり被害者:教育現場の「はどめ規定」
中学生ってさ、保護される側じゃないですか。まだね。
なのにも関わらず、こうやって逮捕される。逮捕っていうことは加害者ですよね。
だけど、この女の子はあくまで加害者でもあるかもしれないけど、被害者でもあるんですよね。
それは何でかって、何で被害者なのかって言うとね、これは教育の問題に直結してるかなって思うんですよね。
突然なんですけど、皆さん歯止め規定っていう言葉をご存知ですか。
日本の教育現場では学習指導要領っていうのがあって、学校で何を教えるかっていうのを国の基準があるんですよ。
学習指導要領っていうのがあって、その中にですね、中学校の保健体育に関しての学習指導要領の中には、
妊娠の経過は取り扱わないっていう一文があるんです。
これは今も日本の公教育に存在する言葉です。
これどういうことかっていうと、中学校の保健体育の授業では、男女の体の変化っていうのは思春期のね、もちろん教わります。
だけど、女性の前提である成功ですよね、セックス。
それは正式に教えることができないんですね。
なので、否認方法だったり、妊娠の仕組みだったりっていうのは、学校では扱えないんです。
だから、セックス、成功っていう言葉すら使えないのに、セックスに対する正しい知識っていうのを教えられなければ、
否認方法とか、あともちろん性被害とかね、そういうことも伝えることもできないんですよ。
これってね、有識自体で、日本の性教育って世界でも最悪の状態だって言われてるんですよね。
世界では包括的性教育、私がお伝えしてるやつね、包括的性教育っていうガイドラインを提唱していって、
年齢に応じて性の仕組みだったり、否認だったり、あと同意ですよね。
そういったところ、あと多様な性とか、人権ベースにこういったことを体系的に教えていこうっていう内容のガイドラインがあるんですけど、
日本はね、そもそも妊娠の経過は取り扱わない。
自分でガイドラインの底辺の底辺すら満たせていないっていう状況なんですよね。
だから今回の15歳の女の子に関しても、否認について学んでいたのかどうなのか。
そして妊娠した時にね、誰にどこに相談すればいいのか。
それを教育として、日本は教えなくていいってなってるんですよ。
日本の性教育は世界から見て最悪
その結果、今回の事件が初めてじゃないですよね。
今までも何回も何回もこういった似たような報道ってありました。
日本はこの歯止め規定っていうのがあるから教えられないんですよね。
政治的介入と養護学校での性教育バッシング
じゃあなんで、誰がこの歯止め規定を作ったんだいと。
なんでそれ今も守られ続けているのかっていうの。
そこに最初に言った政治っていうのが絡んでくるんですよね。
一番有名な事件が2003年ですね。
東京のある養護学校、今で言うと特別支援学級みたいなそういう学校ですよね。
で、事件が起こったんですよね。
子どもの学校では、知的障害のある子どもたちに
体の仕組みっていうのをすごく丁寧に教える性教育っていうのが行われてたんですよ。
先生たちが手作りで人形を作ったり、年齢に応じて性について学ぶっていう
そういう心と体の学習っていう授業だったんですけど、
そこに当時の都の議員さんが、その学校に視察と交渉をして乗り込むわけなんですね。
そこでその授業を見た議員は、そこの学校の先生たちに対しておかしいと、感覚が麻痺していると。
で、その使っている教材の人形のズボンをあえて外して、性器を露出させて、
その状態の露出された人形とかを記者に撮影して、
それがもう次の日の新聞で過激な性教育が行われているみたいな感じで報道されて、
教材が募集されて、当時の校長だったり教職員っていうのを、
東京都の教育委員会っていうのは処分したんですよね。
でも結果的に裁判が起こって、2013年の最高裁で教員側が全面的に勝ったんですよね。
これは教育への政治による不当介入だとして全面的に勝ちました。
だから結果的には視察自体も違法だったんですよ。
そうなんだけど、こうやって性教育をするとバッシングを受けるっていうのが、
国に、全県に知らしめさせられたんですよね。
ここからやっぱり性教育っていうのはだんだん後退していくし、
現場の先生たちもすっごくすごく萎縮するような出来事になったんですよね。
旧統一教会と伝統的家族観
この流れに乗るように、2005年に自民党の中でプロジェクトチームができたんです。
それが過激な性教育、あとジェンダーフリー教育の実態調査のチーム。
そういうのが立ち上がって、このチームが全国の教育委員会に調査をしたんですよ。
結果的に過激な性教育っていうのはなかったんですよ。
そうなんだけど、なぜかこのプロジェクトチームが補足して実施をしました。
なかったのにも関わらず、学習指導要領とか教科書から成功とか否認とかっていう内容が削除されたんですよね。
なんで調査で何も問題なかったのに削除されたのか、ここの記載も記録として何も残ってないらしいんです。
なんでこういったことが起こったのかっていうと、政治とは別にもう一つの力が働いていて、それが旧統一協会ですね。
旧統一協会は新準決宣言っていうのを発表していて、組織絡みで性教育の反対運動っていうのを全国でやってきてるんですよ。
だから例えば全国の性教育の講演とかにも行って、講演会を開くたびに旧統一協会からすごい妨害を受けたんですね。
小学生にピルの話をしたことがあれば、それは小学生にピルを飲めと言ったとか、中学生にセックスをすすのかしているとか、そんな告発っていうのが繰り返し起こりました。
そもそも旧統一協会の考えとしては、やっぱりこの性の自由を求める教育っていうのが、日本の伝統的な家族を崩壊させるっていう考え方なんですよね。
だから日本ってジェンダー平等とかもめっちゃ遅れてるじゃないですか。
同性婚ももちろん反対だし、選択的夫婦別姓とかも反対とかが起こっているんですけど、全部同じ根っこから来てるんですよね。
この伝統的な日本の家族を崩壊させるから恐れてるんですよね。性の自由を求める教育をすることを。
だから守りたいんです、国としては、この伝統的な家族っていうものをね。
その結果やっぱりどうなったかっていうと、こういった15歳の女の子が一人で部屋で産んで逮捕されてみたいなことが起こっているわけなんですよね。
政治家による性教育政策への影響
その責任感じてますかって思いません?
すごい本当に私は腹立たしいんですよね、こういったことが。
日本の性教育が後退していくのに、大きな役割を、役割って言うとなんかちょっと嫌だけど、果たしてきた人、政治家の人がいます。
一番有名、この性教育界隈で一番有名なのは自民党の山谷恵子さんですね。
この山谷さんは、それこそ国会でね、2005年かな、子供向けに体の仕組みを教えるための手作りの家族人形を手に取って、
国会でね、これはセックス人形ですって言って答弁されたんですよね。
それは現場の先生たちが、障害のある子供たちに体のことを丁寧に丁寧に教えるために作った教材です。
それをね、セックス人形って呼んで問題視したんですよね。
そもそもその山谷さん自身の考えとしては、非人具、コンドームとかね、さえつけていればセックスしていいって教えることになる。
性教育を推進するっていうことは、非人具さえつけていればセックスしていいって教えることになるから反対ですと。
よく性教育している人は、こういったことは命の教育だから必要っていうふうに言ってるけど、
私、私って山谷さんね、私はそれが家族を壊すんじゃないかって思ってますって言われてるんですよね。
そう、じゃあ命の教育ってどういうのかっていうと、
山谷さん曰く、子供時代はね、ちょうちょがヒラヒラ飛んでる姿とか、
あと、花が綺麗に咲いている姿とか、あと昆虫が一生懸命に働いている、歩いている姿、
それを見ることで十分命の尊さを私たちはそれで学んできたと。
だから命の教育っていうのはもうすでに十分なんですって言ってるんですよね。
これがね、これが国会議員として日本の性教育の政策を動かしてきた人の言葉ですよ。
どうですか、皆さん。
ふざけんなって話じゃないですか。
本当に何言ってんのって思います私は。
そう、で、そのじゃあ具体的なことをね、
あえて子供に教える必要はないっていうことですかってその当時の記者が聞くと、
年齢にふさわしいことは必要って言われてるんですよ。
で、年齢にふさわしいって、じゃあその年齢って何なんですかって聞いたら、
結婚してからだと思いますねって言われてるんですね。
だからつまり性のことっていうのは、結婚するまで子供に教えなくていいっていう考えなんですよ。
そう、それが日本の政策の根本的な意向、考えです。
性教育の欠如が子どもたちに与える被害
この被害ってどこに向いてんのって、間違いなくね、その子供たちなんですよね。
そう、ちょうちょ見てれば否認知らなくていいんですか。
昆虫見てれば妊娠の仕組みを知らなくていいんでしょうか。
結婚するまで相談できる大人がいなくてもいいんですかって。
こういった考えっていうのがもう政策になって、実際学校から消えて、
その結果こういった日本の子供たちが犠牲になっているっていう現状なんですよね。
これが性教育の実態です。
構造的に繰り返される性教育への妨害(2018年事例)
今出した事例ってね、2003年、2005年とか、結構今でいうと20年ぐらい前って思うかもしれないんですけど、
同じことが2018年にも起きてます。
これまた東京ですね、東京の中学校で性教育の公開授業が行われたんですね。
内容は性交とか否認とか人口妊娠中絶とかそういう言葉を使って、
10代の望まない妊娠を防ぐための授業だったんですよね。
保護者にも事前に知らせて、その地域のニーズにも応えた取り組みだったんですけど、
また、またですよ。
自民党の議員ですね、この小川議員っていう都議ですね、
方はこの2003年の養護学校に乗り込んだのと同じ人です。
この議員がまたそういった授業に対して、学校名も校長名も教員名も名指しにして、
学習指導要領にはない言葉を使った不適切な性教育だっていうふうに訴えたんですよね。
だから本当に15年前に違法って認定された行為をした議員がまたやってるんですよ、2018年に。
で、都の教育委員会はまたそれに従ったんですよね。
これは偶然じゃないですね、構造的に繰り返されてます。
また現場の先生たちはそれでだんだんだんだん萎縮して、学校で性教育をするとこうやって晒し目にされると、
そういうふうな印象を数十年経っても変わらず日本は続けているわけです。
現状を変えるために私たちができること
私は本当に、はっきり言って異常だと思ってるんですよね、この考え方が。
怒っているだけでは現状変わらないんですよね、何にも変わらない。
それこそ口だけになってしまうから、私はいろんなところで包括的性教育を伝える仕事をしているんですけど、
1、ママとしてとか、子どもに関わる仕事をしている意味として何ができるのかなっていうと、
やっぱり私自身が思っていることとしては、子どもたちが相談できる環境っていうのを作る。
これは学校とか社会に頼るだけではなくて、お家の中でも妊娠とか否妊とか性について話してもいいっていう雰囲気を作るっていうことが
すごく大切かなっていうふうに思っています。
どこかに偏ると私ダメだなっていうふうに思うんですよね。
学校だけでもダメだし、社会だけでもダメだし、お家だけでもダメだなって思っていて、
そこがやっぱり包括的に連携していくことっていうのが、やっぱり子どもを守る環境を作る上ですごく大事かなって思っています。
あとは、具体的に動けることとしては、この歯止め規定の撤廃を求める声っていうのは全国的にすっごく上がってるんですよね。
過去も4万件とかを超える署名が文科省にも提出されてるんですけど、でも変わらないんですよね。
そう、だけどこうやって声を上げ続けるっていうことは、とってもとっても大事なことかなっていうふうに思ったりしてます。
あとは、やっぱり政治ですね。政治がものすごく絡んでいるので、政治家の言動っていうのにも目を向けていく必要があるかなって思います。
ちなみに山谷恵子さんみたいな議員さんは今も現役で国会におられますね。
なので、選挙の時とかに誰に投票するかっていうのを考えるときに、いろんなね、性教育に限らないですけどね。
いろんなことがあるので、各々の考え方、捉え方は自由なのでね。
なんですが、こういった問題っていうのが性教育に関しても絡んでいるんだっていうことも知っていて欲しいなっていうふうに私は思っています。
まとめ:日本の現実と今後の展望
今回のニュースを聞いて、また、またっていうかね、もう何十年本当に変わらない。
なんか悔しいですよね、本当に。
でも、何回も言ってるけど、怒ってばっかじゃね、変わらないんですよね、現実って。
やっぱり行動していかないと、ただ文句たれてるだけの人になっちゃうので、私は私にできることをやっていきたいなって思いますし、
もし、このね、すっごい長くなった、すっごい長くなったこのスタイフのね、配信も最後まで聞いてくださった方がいて、
何か感じることがあった方がいればね、ぜひ一緒にこの性教育について考えていけたら嬉しいなというふうに思っております。
はい、ということで、今までの最長の収録になりましたが、これがね、日本の現実です。
はい、その被害をこむっているのは紛れもなく子どもたちですね。
はい、ということで、皆さんはどう受け止められたでしょうか。
もしね、何かご意見とか感じたこととかあったら、ぜひシェアしていただけると嬉しいです。
はい、ということで、今日はこれで終わりたいと思います。
長い投稿をね、最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ではでは、バイバイ。