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こんばんは、73才 薬膳&料理研究家の木下 賀律子です。
夜まで蒸し暑いですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 遅い時間になりましたが、今日はお料理のお話です。
しっとりサラダチキンと鶏スープの作り方の音声を収録していきます。 こんなに暑くなってくると、火を使う食事作りはテンションが下がってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時のお助けメニューです。 このレシピは稲田俊介著
ミニマル料理から引用しています。 稲田俊介氏は、この本の始めに絶対に読んでほしい前書きと題して、2ページにわたり、
著者の思いを綴られています。 共鳴する部分が多くありましたので、一部抜粋させていただきます。
絶対に読んでほしい前書き。 現代は便利で豊かな時代です。
スーパーに行けば、それだけで料理の味が決まる便利な調味料や半加工品などがずらりと並んでおり、それらを使えば様々な料理が簡単に作れてしまいます。
その味だって、お店の料理と比べても決して遜色ないものがいくらでもあります。
それすらも面倒なら、すでに出来上がったお惣菜や冷凍食品だって選びきれないほど豊富な選択肢があります。
しかも、そのクオリティは昔と比べ、格段に進化しています。
もしくは、外食で済ませるという手もあります。
良くも悪くも、日本の外食は価格が安いので、日常的に利用できる店にはちっとも困りません。
そんな中で、この本は、いかに少ない食材とシンプルな調理法で美味しい料理を作るか、ということを基本テーマにしています。
まだ前書きは続きますが、これぐらいにします。
シンプルでありながら美味しい。また誰が作っても同じ仕上がりになりますよ、と書いてあります。
そしてこの本は、料理をする時間がない方や、料理に対して苦手意識のある方にも大きな可能性を示してくれる本だと思います。
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さて、今日ご紹介するしっとりサラダと鶏スープですが、
コンビニですっかりお馴染みとなったサラダチキンも、実はこの本に書いてある方法で簡単に作れます。
自分で作れば、チキンとスープの両方を味わうことができます。
それではレシピを見てみましょう。
材料は鶏胸肉または鶏もも肉、お好きな量だけ。私は胸の方が好きですね。
水、鶏肉の重量の200%。塩、水の重量の1%。
香味野菜として、ネギ、生姜少々。材料は以上です。
例えばですね、鶏の重量が250グラムとしましょう。
すると水は2倍の500グラムになり、塩は1%ですから、500グラムの1%、5グラムです。
つまり小さじ1となります。これが材料です。作り方。
鍋に鶏肉以外の材料を入れ、沸騰させます。
鶏肉以外というのは水と塩とネギ、生姜ですね。
2番目、沸いたら鶏肉を入れ、30秒から1分加熱します。
軽く再沸騰したら蓋をして火を止めます。
3番、蓋をしたままコンロの上で30分放置します。
4番、30分放置したら、経過したら鶏肉を取り出し、好みの大きさに切って盛り付けます。
この茹で汁がスープになるので、人に立ちさせて悪を救い、鶏スープとして器に注ぎます。
以上です。
稲田さんはここで、そのままスープとして器に注ぐということが書かれていますが、
私は人に立ちさせ、悪を救った後、一度スープを濾して器に注いでいます。
人に立ちさせることによって、悪が出るわけですね。
悪というのは弱火では出なくて、ぐらぐらと煮えた時に悪というのは出ますので、そこのところは注意しましょう。
そしてまた注意事項として、以下の条件を満たさない場合、鶏肉が加熱不足になる恐れがあります。
肉がお湯に完全に浸かる、つまりすっぽり入るサイズの鍋であること、水面より上に鶏が出ない状態が望ましいです。
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鍋と蓋の材質が厚手で冷めにくいこと、そして熱源がIHではなく、鉄のごとくがついたガスコンロだとより確実です。
これらの条件を満たさない場合は、2の加熱時間、2というのは、沸いたら鶏肉を入れ30秒から1分加熱というところの、この30秒から1分の時間を伸ばすということですね。
もし鶏を切ってみて、中が生っぽかった時は、電子レンジで再加熱するなどの必要が出てきます。
私はこのチキンスープを利用して、ある時はそうめん、またある時はラーメンのスープに応用しています。
茹で上がったチキンは細かく裂いて、きゅうりと一緒にごまだれで和えても美味しいし、ラーメンやそうめんの具としても有効利用できます。
これを作ってみて、そうめんはチキンスープにも合うんだなという発見をしました。
茹でたオクラの小口切りや菌糸卵とともに、鶏肉を添えても色合いもよく美味しいです。
この本、ミニマル料理の中には、野菜の蒸し煮としてあらゆる野菜が美味しくなる100対10対1の法則、
ブロッコリーやキャベツ、人参、椎茸などの煮物調理が掲載されています。
どれも美味しくきちんと作れますよ。
今日は蒸し暑い時期のお助けメニューとして、しっとりサラダチキンと鶏スープの音声を収録しました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
