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スピーカー 2
確かに。最初に聞きたいお話としては、まずそもそも小山さんがプログラミングとかそういうサイエンス領域で始められたみたいなところからお聞きしたいなと思うんですけど。
スピーカー 1
ありがとうございます。私は最初は理工学部の建築学科に所属していました。それで地震工学の研究室に配属になったんですけども、そこでフォートランを使った計算をして、プログラミングが面白いなというふうに思って始めたというふうな経緯ですね。
その後、会社のほうに入って、ずっとフォートランでプログラミングをしてたんですけども、Pythonという便利なものがあるよということで、当時フォートランを使っている人がPython便利だねっていうふうにずっとみんな移行しているというふうな流れがあったんですけども、その流れによってPythonのほうに移ってきたというふうな経緯になっています。
スピーカー 2
なるほど。フォートランからPythonという感じなんですね。
スピーカー 1
そうですね。フォートランは結構科学技術計算系の人が好んで使っているというふうな言語になっていて、かなり古い言語になっているんですけども、Pythonも結構フォートランの設計思想を受け継いでいて、
グリードさんも実際フォートランが好きで、こういうところの設計思想を受け継いだよみたいなことをXでよくツイートされているんですけども、そういう意味でフォートラン使いの人にもPythonは使いやすいということは一般的に私の周りではそういう流れがあるなというふうに感じています。
スピーカー 2
そうなんですね。フォートランの設計。だからそういうことをやってる方も入りやすくなっていて、というところが上手い仕組みづくりなんですかね。
スピーカー 1
そうですね。そういうふうな数値計算とか科学技術計算の人も入りやすいし、ウェブ系の人も使いやすいしっていうことで、本当にPythonはすごい言語だなというふうに感じています。
スピーカー 2
発展も何倍をうまく使えるために発展させたみたいな。そこで、最近の機械学習などの下地を作ったみたいな話もあったりして。
スピーカー 1
最近、サイキットランを改めて学び直してるんですけども、本当に自分が知らないアルゴリズムとか計算手法とかもすぐにパッと使えるんで、本当にすごいなというふうに思いながら日々使っています。
スピーカー 2
そうですね。前も西田さんとお話になったんですけど、サイキットランのドキュメントのすごさみたいな話をしていて、それを翻訳したらどうとかって言ってたんですけど。
あれを翻訳するのも大変やなという感じなんですけど。
スピーカー 1
ただ、私もちょうど今サイキットランの使い方を勉強しているところなので、翻訳して勉強してみるっていうのはありかもしれないですね。
スピーカー 2
小山さんがやってくれたら本当に実現しそうですね。西田さんこのあたりどうですか。
お話を伺って、なるほどって思う感じでしたね。じゃあ確かに、Pythonとか科学技術関係のソフトウェアに関わる何かをしようと思われるかもしれないなと思いました。
なるほど。そこからまずはパイビスタのいろいろ触るようになられたみたいな感じなんですか。地震とか確かにそういうパイビスタみたいな3Dのリッチな表示方法とかっていうのはすごい向いてるのかなと思ったんですが。
スピーカー 1
そうですね。そういうような研究をしていた関係もあって、私は物理シミュレーションのほうのコミュニティにも参加をしていました。それで物理シミュレーションのコミュニティだとやっぱり今おっしゃったように3Dでの可視化っていうのが必須になって、
マッププロットリブとか今プロットリとかありますけども、Pythonの標準の描画ライブラリーだとちょっと力不足というところがあるので、そういうふうなところを保管できるライブラリーが必要だったということと、あとそれから物理シミュレーションだとVTKっていうライブラリーがありまして、多分一般的ではないと思うんですけども、
そのライブラリーがデファクトスタンダードとして使われているということで、私もそれを使っていたんですけども、そのPythonAPIがかなりC++寄りで、もともとのライブラリーがC++のライブラリーなので、PythonのAPIがそういうふうになってしまっているんですけども、
メモリーをアロケートして終わったらメモリーを解放するみたいな、そういうふうな仕様になっていて、ちょっと使いにくいなというような状況があって、それでよりマッププロットリブみたいな、ちょっとパイソニックっていう言葉を使わないようにしているんですけども、ちょっとパイソニック警察が来てしまうので、
よりマッププロットリブとか標準的なファンダスとか、そういうふうなライブラリーの使い方に寄せたラッパーとしてPyVistaを開発し始めたというふうな経緯があります。
スピーカー 2
なるほど。それを始められたのが小山さんみたいな感じなんですか、PyVistaの。
スピーカー 1
初めはアレックスさんとベインさんという方がアメリカで始められて、もともとアレックスさんの仕事の関係で作られたものらしいんですけども、ベインさんが収集誌で地盤系の研究をされていて、それをより延伸させてPyVistaっていう名前を付けたというふうなのが、だいたい2020年ぐらいなんですけども、
そこのところでこのプロジェクト面白いなというふうに思って、私もジョインさせていただいたというふうなそういうふうな流れで、だいたい5年ぐらいこちらのライブラリーのメンテナンスをさせていただいてます。
スピーカー 2
なるほど。それってもうPythonを書き始められて何年ぐらい経ってなんですか。
スピーカー 1
そうですね。私2011年ぐらいにはもうPythonを書き始めたんですけども、ずっとコミュニティには参加してなくて、自己流で書いていて、それで2019年ぐらいにPyConJPの人たちとの勉強会に、勉強会というか発科村に参加して、そこからコミュニティに参加するようになって、いろいろと学ばせていただいたというふうな、そういうふうな形ですね。
なので、一応Pythonは書けるけども、そういうふうな一般的な汎用的なライブラリーを開発するっていうのは全然素人だったんで、いろいろとコミュニティの、PyVistaのコミュニティとか、あとそれからPyhackのコミュニティの方たちとかにいろいろ教えていただいて、何とかメンテナンスを続けられているというか、そういうふうな状況ですね。
スピーカー 2
はあ、すごいですね。
続けられて5年経ってるっていうことなんですが、その間、何か面白かったこととかってありますか。
スピーカー 1
そうですね。やっぱり何か面白かったこととしては、先ほども話に出たCyPy Conferenceですね。
そこで他のPyVistaのコミュニティの人たちと交流して、そこでチュートリアルをやったりというのがとても面白かったです。
あと、それに伴ってマットプロットリブとかのコミュニティの人たちとかも、一応マットプロットリブのドキュメントにPyVistaのことも言及されていて、
PyVistaでもマットプロットリブの一部機能をインポートして使っているというような関係があるので、いろいろ議論させてもらったりとかっていうふうに、
どんどんコミュニティが広がっていくっていうふうなことが、そのカンファレンスで実感できたっていうのがすごい楽しかったです。
スピーカー 2
なるほど。世界にガンガン広がっていくみたいな。
スピーカー 1
そうですね。そういうふうなカンファレンスとかに参加をすると、普段GitHubとかでしか見ることのできないすごい人たちがたくさんいるので、
スピーカー 2
やっぱりカンファレンスに参加するとすごいテンションが上がって、また1年間頑張れるみたいなそういうふうなところがあるんですね。
なるほど。そうか。メンテナンスを始められて、そういうカンファレンスに行くと、ウェブでしか見てなかった人と話すことができるみたいな。
スピーカー 1
そうですね。去年とかはサイキットランを作者の人とか、あとそれからマットプロトリブをメンテナンスしている人とか、
スピーカー 2
ジュパイタの作者さんとかとお会いして、すごい楽しかったです。
そういうアメリカのカンファレンスで集まるから、すごいそっちのほうに行ったら良いみたいな。
スピーカー 1
そうですね。もともとナムパイとかサイパイもサイパイカンファレンスで生まれましたし、
ジュパイタもサイパイカンファレンスで生まれたので、発祥の地なので、
スピーカー 2
そういうふうなメンテナーとか作者の人たちが集まりやすいカンファレンスではあると思います。
生まれたっていうのは、そこを起点に開発が始まったみたいな感じなんですか?
スピーカー 1
そうですね。そこを起点にして、ジュパイタとかはそこで作ろうという話になって、
スピーカー 2
作られ始めたというふうな経緯があります。
じゃあみんなで集まって、アイディア交換して何か生まれるみたいなことも起こったり。
スピーカー 1
そうですね。実際私も初めて参加したときから感じてるんですけども、
すごいニューカマーというか、新参の人たちもすごい温かいコミュニティなので、
スピーカー 2
もしも興味のある方がいらっしゃったらぜひぜひ参加していただきたいと思ってます。
確かに。そういうのにどんどん行って、プレゼンスを広げるみたいな。
そんなんも面白いですね。
スピーカー 1
ですね。
スピーカー 2
やっぱり日本人として気になるのはそのあたり、英語力かもしれないんですけど、
小山さんの英語力はかなりあったんですか?
スピーカー 1
いや、英語力はあんまりなんですけども、今は翻訳ソフトとかがあるので、
あんまり苦労はしないというふうな形でもありますね。
ただ、やっぱりチュートリアルとかで前に立ってプレゼント化をする必要があるので、
スピーカー 2
そこの部分はスクリプトを丸暗記してなんとか乗り切るみたいな、そういうふうな形になっていて。
スピーカー 2
それもYouTubeで記録が残っているので、結構自分の中では黒歴史的なものになっているという。
スピーカー 1
そういう状況ですけども、やっぱりコミュニケーションを取るっていうことは大事ですし、
全然技術的な話をするということであれば、別に行動を見せ合ってコミュニケーションを取るっていうこともできるので、
そこは全然苦労は。
スピーカー 2
コミュニケーションが取れなくて困るなっていうことはないですね。
なるほど。
永劫力に不安があっても、とりあえず飛び込んだらなんとかなるのではっていうのを体現されてると言ってもいい感じですね。
スピーカー 1
おかげさまでなんとかやっていて。
今年も4月に参加をする予定ですので、また参加をしてきたらブログとかにレポート書きたいというふうに考えてます。
スピーカー 2
そうですね。
ぜひそれを読んで、飛び込んでみようと思われる方は。
西田さんから何か質問とかそのあたりないですか。
自分もそういうPython科学コミュニティみたいなのに属してるつもりなんですけど、
だいたいバックグラウンドは分野は違うけど似てるなって思いました。
僕も小山さんと同じような感じの過去があって今に至るみたいな感じですね。
ただ、自分ちょっと小山さんより昔からかもしれないです。
意外と小山さんが2020年頃結構新しい目かなとかって思っちゃいました。
急激にダンっていろいろされたのかなと思いました。
パイビスタっていうのは、パイビスタもVTKをラップしてるんですか。
スピーカー 1
そうですね。
他にも結構VTKをラップしたライブラリーっていうのはあって、
マヤビーとかベドとかっていうふうにあるんですけども、
ちょっと伝え方があんまり良くなかったり、
あとそれからコミュニティが小さかったりして、
今はパイビスタが一番メジャーになっているというふうな形になってます。
スピーカー 2
なるほど。そんな感じですね。
確かに。
自分もVTKは名前とかVTKの公式のPythonラッパーみたいなのがあるけど、
それらがあまり好んで使われてないっていうのは何となく感じておりました。
なるほど。
こういうのって使い勝手とドキュメントが充実してるかみたいな、
その2点が重要になってくるかなと思うんですけど。
小山さんはドキュメントとかも作られてるんですか。
スピーカー 1
そうですね。パイビスタについては一応プロディックを出すときに必ずロックストリングは書くということと、
あと資料に応じてドキュメントも書き足していこうというふうな文化があって、
Pythonコミュニティ一般的に言えるのかもしれないですけども、
ちゃんとドキュメントは書こうという文化はあるので、
そこからだいぶドキュメントについては書いているというふうな状況ですね。
スピーカー 2
そこでも開発の時点でそこが気にされて、
使う人もやりやすくなっているみたいな仕組みがあるんですね。
スピーカー 1
実は私Pythonコミュニティ以外はあんまり参加をしたことがないんですけども、
Pythonコミュニティで甘やかされてるんで、
ドキュメントを大量に書くのが普通なのかなというふうに思って、
他のコミュニティに少し参加してみたら、全然ドキュメント書いてなかったっていう。
スピーカー 2
なるほど。西田さんこの辺どうですか。RとかRubyとか。
Rはよく書くと思うんですけど、
Rubyはそういう文化はそんなにないかもしれないですね。
そうなんですね。
いろいろ言語によってもそういう気にするところがあるという感じなんですね。
じゃあちょっと次の話に移っていくと、
スピーカー 2
小山さんは栽培カンファレンスチュートリアルコーチェアというのをやられているそうなんですが、
これってどんな感じのものなんですか。
スピーカー 1
そうですね。栽培カンファレンスっていうのが1週間開かれるんですけども、
最初の2日間チュートリアルをやって、
それで3日間カンファレンスをやって、その後スプリントを2日間やって終了というふうな形になってます。
私の担当はチュートリアルのオーガナイズングでして、
まずチュートリアルのプロポーザルの募集をかけて、
それでレビューの人に依頼をして、そして選定をして、スケジューリングをして、
スピーカー 2
チュートリアルを開催するっていうのが私のロールになっていますね。
なるほど。運営のほうに回っておられるみたいな感じなんですね。
スピーカー 1
そうですね。私のほかに3人ほかにもオーガナイザーがチュートリアルに関してはいまして、
スピーカー 2
その4人でミーティングを開いて、カンファレンスをオーガナイズングしているというふうな形になっています。
なるほど。それって国際的に皆さん散らばって、それで相談してみたいな感じなんですか。
スピーカー 1
そうですね。他のセクションだとヨーロッパの人もいたりして、
ただ私のセクションだと他の人はアメリカにいて、私だけ日本にいるという形なので、
そのデータだけ気にしてミーティングをすればいいかなという。
ヨーロッパ、アメリカ、アジアっていうふうにメンバーが分散してると完全に詰むんですけどね。
スピーカー 2
時間帯も難しいわけですね。
スピーカー 1
アメリカと日本だったら朝の5時とか6時とかで開けば向こうも夕方ぐらいなので、
両方なんとか参加できるかなという形ですね。
スピーカー 2
なるほど。そういう大変さはあるけど、チュートリアルのエアマンみたいな感じでやられていると。
その前にそれにどうやってなられたかみたいなのがちょっと気になったんですけど。
スピーカー 1
そうですね。サンファレンスに参加をすると、
サンファレンスの最後にボランティアとしてオーガナイジングに参加することを希望しますかみたいなアンケートがあるので、
そこに希望しますというふうに記入すると連絡が来るというような形になっていて。
私は最初の年は自腹でこちらのサイパイカンファレンスに参加をして、
かなりお金がかかるから来年からは難しいかなというふうに思ってたんですけども、
オーガナイザーの友人からスタッフとして参加してくれるんだったら、
この後は話すかもしれないですけど、生フォーカスのほうから資金援助があるよという話として聞いたので、
スタッフとして参加して、それで資金援助をもらって参加できたらいいなということで、
スピーカー 2
スタッフとしての参加を始めたというような形になっています。
なるほど、そういう仕組みが作られていて、逆にカンファレンスを盛り上げる役をすることで、
ちょっと安く参加で、安くというかサポートをもらって参加できるみたいな仕組みがあるんですね。
スピーカー 1
そうですね。なのでぜひぜひ、皆さんにもスタッフとして参加する裏技を使っていただきたいと思います。
スピーカー 2
確かにですね。それいいですよね。アメリカまで行くコストを考えたら結構かかるし。
スピーカー 1
そうですね。やっぱり飛行機代だけで、今回シアトルで開かれるんですけども、25万ぐらいするんで、
ちょっと自腹で出すにはきつい金額だなって思います。
スピーカー 2
そうですよね。25万円プラスホテル代とかも考えたり、チケット代とか。
そうですよね。1週間まるまるあるんですもんね。
スピーカー 1
そうですね。はい。
スピーカー 2
その日程が結構濃密な感があったんですけど、それ参加したらめちゃくちゃ疲れそうですけど、エルモンも多いけど、そんなあたりいかがですか?
スピーカー 1
そうですね。やっぱり得るものが多いっていうのがありますね。東京でも今、例えばAIとかLLMとか、
それからデータサイエンスとかで何が注目されているとかっていうのをキャッチアップすることもできますし、
あとそれから、普通に有名ライブラリーのマットプロトリグとか、あとそれからNumPyとか最大もそうなんですけども、
有名ライブラリーのメンテナーとかが普通にそこいらを歩いてたりするので、
そういう人たちともコミュニケーションを取ることができるっていうのが、とても貴重な時間になっています。
スピーカー 2
なるほど。実は前回福田さんっていうPyCon USとかユーロPythonとか出た方にも話を聞いたんですけど、
やっぱり海外に行くとそのあたり、すごい人がそこら中に歩いているので面白いっていう話をされてたんですが。
その辺の収穫も大きいんですね。
スピーカー 1
そうですね。前回は結構マットプロトリグの人たちがたくさん参加をしていまして、
マットプロトリグを中心にメンテナンスをしている人とか、
あとそれからコミュニティづくりを積極的にやられているハンナさんっていう方がいらっしゃるんですけども、
スピーカー 2
その方とかと交流を持つことができましたね。
なるほど。
で、日本でも開かれるっていうことなんですけど。
スピーカー 1
そうですね。
サイパイデータっていうふうな立て付けにしていて、
サイパイカンファレンスとパイデータを両方組み合わせていて、
どちらのスコープの人にも来てほしいというような立て付けになっているんですけども、
今年の3月ぐらいに開かせていただいて、西田さんも来ていただいたというふうに思いますけども、
50名くらいで開催をさせていただきました。
内容としては、佐賀経さんよりの話とか、
あとそれからファンダツ関係の話とかをしていただいて、
西田さんにも登壇いただいたんですけども、
とても内容として盛り上がっていただいて、
その後の懇親会にもたくさん来ていただいて、
とても素晴らしい会になります。
来年も開く予定ですので、
ぜひぜひ皆さん参加していただけるとありがたいです。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 2
でも逆に日本からそういうツールが生まれてもいいわけですもんね。
スピーカー 1
そうですね。そういう場を設けることで日本でもそういうイノベーションが起こせたら面白いなとは思いますけどね。
スピーカー 2
そうですよね。そうなったら資金も集まってくるし、
より海外だとさっきもおっしゃってたみたいなNAMMフォーカスとか、
西田さんがたまにおっしゃってるザッカーバーグ財団とか、
そういうのに出してもらいやすいみたいな仕組みもあったりするので、
逆に商品というかプロダクトが生まれればそういうところに掛け合えるみたいなノウハウも、
そういうところからもらったらいいのかもしれないですね。
ちょっとさっきからポツポツ話題になっているNAMMフォーカスとは、
というところをちょっとお話しいただいていいですか。
スピーカー 1
そうですね。これNAMMフォーカスというのはですね、
オープンソースを資金面からサポートするというふうな非営利団体になってまして、
ちょっとお金のことなので説明が難しいんですけども、
結構オープンソースって、私のメンテナンスしているパイリストもそうですけども、
ほぼの小さいライブラリーとか、あとそれからコードとか、
コミュニティがたくさん乱立をしているというような状況があって、
一つ一つのそういうふうなコミュニティをサポートする資金というのは
なかなか集まらないというような現状があります。
そういうふうな小さいコミュニティとかをサポートするために、
NAMMフォーカスのほうで一括してそのオープンソースへの寄付を乗って、
それらをそれぞれのプロジェクトに配分をするというふうなことをしているというのが、
この非営利団体の目的ですね。
こちらのオープンソースへのドネーションというのは、
全然簡単にできまして、NAMMフォーカスのページから
ドネートというふうなボタンを押していただいて、
例えば1ドルから全然寄付することが可能になっていますので、
スピーカー 1
皆さん、このようなポッドキャストを聞いている方も、
もしもオープンソースに少しでも寄付をしたいという方がいらっしゃいましたら、
スピーカー 2
ぜひぜひお願いします。
そうですね。NAMMフォーカスにドネーションをすると、
パンダスとか、またマイナーな科学技術系のライブラリーにお金が行くという感じになっていると。
僕もちゃんとしています。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
本を書くたびに、まだ3冊ぐらいしか書いてないですけど、
そこからの印税を投入して、ありがとうございますという感じでやっています。
それのボードメンバーになられているというので、
そういう感じなんですか?
スピーカー 1
やっぱりお金の問題ということで、配分をどうするかっていうのが、
プロジェクト組でも問題になっていて、
今でいうとAIとかの方の資金面が結構偏重してるんじゃないかっていう、
そちらにお金をかけ抜けないんじゃないかっていうふうな、
そういうふうなご批判もいただいてまして、
そういうふうなことで構成がないように、
ボードメンバーを選んで、資金の配分を監査するっていうふうな提案があって、
それで選挙をして、その中で選んでいただいて、
ボードメンバーをさせていただいているというふうな状況ですね。
NAMMフォーカスとの関わりとしては、
パイリスタの方でNAMMフォーカスに参加をするということで、
調整は既にしていて、既に参加をしていて、資金的な援助もいただいているので、
少しでもNAMMフォーカスの方に貢献できればいいなというふうに思って、
こちらは立候補させていただきました。
スピーカー 2
なるほど。じゃあ、つまりボードメンバーになられた小山さんがきっかけは、立候補されたみたいな。
スピーカー 1
そうですね。
他にも別プロジェクトから立候補している人がいて、
スピーカー 2
7人から8人ぐらい選ばれて、今監査のミーティングをしているところですね。
えー、世界で8人ぐらいに小山さんが入られているみたいな。
スピーカー 1
いや、立候補した人がそもそもボスとしてくらいですよね。
スピーカー 2
なるほど。でもまず立候補に参加されたっていうのがすごいですよね。
スピーカー 1
そうですね。もともとボードメンバーのエレクションをやるっていうメールは、
NAMMフォーカスの方のメールでしたっけ。
メールのほうで来ていて、それがきっかけというふうな形になってます。
スピーカー 2
うーん。
その後投票に移るわけですが、それっていうのは別に雑多な方々が。
NAMMフォーカスの方々が。
スピーカー 1
そうですね。NAMMフォーカスのスラップに参加している人は、
スピーカー 2
全員投票することができるという形になっていますね。
そんな仕組みのところに入っていかれて、ボードメンバーになられたということで。
ボードメンバーのお仕事としては、先ほどおっしゃってたような資金配分がメインで、
あまり偏りがないような、というところなんですかね。
スピーカー 1
そうですね。あと日々NAMMフォーカスの方に参加したいという、
上院したいというプロジェクトもたくさんありますので、
そういうプロジェクトにどれだけ資金を配分するかっていうところについても話し合ってますね。
スピーカー 2
なるほど、そうか。
そこからお金をもらうために、パイビスタでも何かされたみたいな感じなんですか。
スピーカー 1
そうですね。パイビスタのアフリエイティブプロジェクトということで、
スポンサードプロジェクトではないんですけども、
スポンサードプロジェクトというのは、完全にNAMMフォーカスから定期的にお金をもらって、
それでNAMMフォーカスの方で一括して、
ドネーションを管理するというような形になっているんですけども、
パイビスタが選んだアフリエイティブプロジェクトというのは、
パイビスタのコミュニティの方から、こういう変更とか機能追加を行いたいんだけどという提案をNAMMフォーカスの方にして、
都度お金をもらうという形をとっています。
なので、アフリエイティブプロジェクトの場合だと常にお金が入ってくるというわけではないんですけども、
別に寄付自体はNAMMフォーカスの方に一括しなくても、
別のところからお金をもらっても大丈夫という形態になっています。
結構そこいらが複雑なんで、ぜひ見てください。
スピーカー 2
いや、面白いですね。確かに。そうか。
NAMMフォーカスに一括するんじゃなくて、いろいろなところからもらいつつ、
NAMMフォーカスからも、この機能を改善するからこれくらいお金かかりますよ、
だからこれくらいください、みたいなことができるんですね。
スピーカー 1
そうですね。どっちを取るかっていうのは、またそれぞれのプロジェクトの考え方によるかと思いますけども、
お金関係はもう一切考えたくないから、
全部NAMMフォーカスに一括してお願いしたい、みたいなプロジェクトもあるかと思いますし、
ファイルリストプロジェクトとかだと、結構他の業からもサポートをいただくっていうこともあるので、
そう考えるとアフリエティブプロジェクトのほうがいいかなというような形に落ち着いたっていうことが、
これもサイパイカンファレンスのプリントの雑談で、
そういうふうな形になったという経緯があるんですけども。
スピーカー 2
バリューアル雑談が。
スピーカー 1
そうですね。バリューアル雑談です。
スピーカー 2
面白いですね。そうか。でも、そうですよね。
今後3Dの可視化なんかめちゃくちゃ需要が出てくると思うので、
そこでいろんな企業からスポンサーももらいつつ、
で、足りない部分はNAMMフォーカスからもらうみたいなことが、
資金戦略みたいな部分もOSSの仕組みができてるわけなんですね。
スピーカー 1
そうですね。パイウィスタプロジェクトも、
今3人、アドミンのメンテナーがいて、
私とあとそれからアレックスさんとベインさんなんですけども、
アレックスさんとベインさんはもうちょっと仕事のほうが忙しすぎて、
メンテナンスができないというふうな状況なので、
他の企業からスポンサーとかもらえれば、
ひょっとしたら開発のほうに復帰できるかなみたいな話もしているので、
やっぱりそういうふうなオープンソースの資金繰りとかというのは、
スピーカー 2
これからちゃんと考えていかないといけないのかなというふうには思ってます。
そこも小山さん最前線におられるわけですもんね。
そうですね。
スピーカー 1
うまい形に着手できるといいなというふうには思っていますけれども、
なかなかオープンソース自体は無料で公開をしているものなので、
スピーカー 2
難しいところはありますね、やっぱり。
そうですよね。いろいろ話題に一時期、ちょっと前になってましたもんね。
スピーカー 1
Burnoutの話題ですよね。
確かに2年ぐらい前にもサイパイカンファインスのほうで、
スピーカー 2
Burnoutにトークがすごい増えて、
スピーカー 1
どうやったらBurnoutを防げるかみたいな。
ハンナリポテキャストのほうでも連邦会ぐらいでしたっけ、
そういう話されてましたよね。聞いてみたんですけど。
スピーカー 2
ありがとうございます。
確かに、そういうのってやっぱりみんな忙しくなって、
でも逆に誰も入ってこないから、
最終的にもう1人とかでメンテナンスするとなると、
デカすぎるような感もあり。
スピーカー 1
そうですね。ユーザーはどんどん増えていくんですけど、
スピーカー 2
メンテナーは全く増えないというふうな想像的な状況になっていくっていう。
そうですよね。でも逆に僕とか、実はプログラミング全然やってなくて、
40歳ぐらいで始めたんですけど、
そういう仕組みっていうのを知らないっていうのが多いのかなと。
スピーカー 1
確かにそうですね。
スピーカー 2
思うんですよね。OSSの無料ソフトを使ってるけど、
スピーカー 1
どういうふうになっているかとか。
スピーカー 2
そういうのを知らせていくのも一ついい活動なのかもしれないなと。
せっかく、多分開発力のある人たちはいっぱいいると思うんで、
それが100人揃えばみんな負担が1人よりは100分の1になるっていうような仕組み作りとか。
そうですね。
スピーカー 1
本当にドキュメントを書いてもらったり、
スピーカー 2
後々からドキュメントを翻訳してもらうっていうのもすごい助かるので、
スピーカー 1
少しでも貢献をしていただけると大変ありがたいですという状況ですね。
私も最初、Pythonのドキュメントを読んでいた時に、
日本語のドキュメントを読んでいたんですけども、
スピーカー 2
それをボランティアの人が翻訳しているとは知らずに、
スピーカー 1
お金払って翻訳してもらってるのかなっていうふうに勘違いをしてたんですけども、
後から全部ボランティアでやってるっていうふうに聞いてめちゃくちゃびっくりしました。
スピーカー 2
そうですよね。
だからそのあたり、もしちょっとでもお金が出たら嬉しいみたいな話もあるでしょうし。
逆に働きたくない人がプログラミング大好きすぎて、
それでご飯を食べていくみたいな環境ができれば、
スピーカー 1
めちゃくちゃそれはいいかもしれないですよね。
最近、自分が公開したOSSがうまくいって、
企業に買ってもらったとかっていうのは話としては聞きますね。
パイリスタのメンテナーをしているアレックスさんという方が、
もともとパイリスタを開発した後に、
別にパイアンシスというふうなライブラリを作ったんですけども、
それはアンシスというふうな物理シミュレーションのソフトのラッパーのPythonライブラリで、
これを実際にアンシス社っていうところが気に入っていただいて、
それで買ってもらったっていう話はありましたね。
スピーカー 2
そんなこともあるんですね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
だからいろいろな道は開かれるかもしれないという感じですかね。
スピーカー 1
なかなかそういうのは、かなり稀だとは思いますけども。
スピーカー 2
やっぱりそういうのは、世界のトレンドを読んだ上でやらないと難しいでしょうしね。
ほぼ商品開発と一緒になりそう。
たしかに。
たぶん狙ってやったら続かないんで、趣味的にやるしかないと思うんですけど。
そうですね。狙ってやったら続かないっていうのはまさにあるかもしれないですね。
西田さんとかこのあたりいかがですか。
納得、同感。
だからコミュニティとかを活用というか、
コミュニティで継続開発とかそういう道につなげていくのがいいんだろうなとか、
翻訳とかそういう意味で重要なんだろうなって納得しきりでした。
なるほど。コミュニティも続けていくの難しいみたいな話もあったりしますよね。
たぶんそれのことをハンナリでおっしゃってたんじゃないですかみたいなのが
小山さんがおっしゃったことなんじゃないかなと思ったんですけど。
その辺難しいかもしれないですが、
今後の世界を作っていく上では重要かもしれないですね。
スピーカー 2
ちょっとコミュニティつながりで、PyConJPのお話をお聞きしていければなと。
小山さんとPyConJPのつながりとしては、スピーカーで何回かいろいろ参加されていると。
スピーカー 1
そうですね。スピーカーで何回か参加をしているのと、
それからPyHackによく参加していて、PyHackの方で、
PyConJPの参加者というかスタッフの方がかなりいるので、
そこで話を聞いたりというのは思ってますね。
そういうようなところで話を聞いたりというような機会はありますね。
スピーカー 2
なるほど。PyHackさんもさっきも話に出てきましたけど、
PyVistaに参加するきっかけというか、そういう解説をもらったみたいな。
スピーカー 1
そうですね。やっぱりパッケージングに詳しい方とか、
メンテナンスとかに詳しい方とかもたくさんいらっしゃるので、
そういうところでいろいろと話を聞いて、その場がなかったらなかなか
このPyVistaのメンテナンスに続かなかったというふうには思ってますので、
すごい参加してます。
スピーカー 2
なるほど。そうか。そのメンテナンスを続ける力もノウハウがいただけたみたいな。
やっておられる方がおられますもんね。
スピーカー 1
そうですね。PyConJPは確か今年は広島でしたっけ。
スピーカー 2
そうですね。
開催されるということで。東京民なんで今までずっと甘やかされてきたので。
いろいろ大変だなって思ってます。
確かに。僕は京都なんですけど、2年に1回ぐらい行くようにはしてるんですけど。
ちょっとね、止まらなあかんし、いろいろ考えるのがめんどくさくなるときが多いですね。
結構、SphinxJPっていうのもこれはどういうコミュニティなんですかね。
スピーカー 1
ドキュメントのほうでSphinxはみなさん結構使われていると思っていて、
Pythonのドキュメント自体はこのSphinxっていうソフトで作られているんですけども、
そのSphinxのユーザー界というふうな位置づけでこのSphinxJPというのが設立されています。
清水河さんとかそれからうさたんさんとかそれから小宮さんとかとこちらやっているんですけども、
そのSphinxのドキュメントに関する作業だったり、
あとそれから先ほど出てきたドキュメントの翻訳を進めていくというふうな会になっています。
なので、もしも先ほどドキュメントの翻訳とかで貢献をしたいという方がいらっしゃったら、
スピーカー 1
こちらの黙々会を月1回開催してますので、そちらに参加していただければサポートとかできると思いますのでよろしくお願いいたします。
スピーカー 2
なるほど。そうか。
ドキュメントを日本語にしたいとかそういうのがあったらここに相談に行って、
SphinxJPさんに相談に行って、どうやったらいいかまずはお聞きして、で頑張って継続するみたいな。
スピーカー 1
そうですね。Sphinxのメンテナンスをやられていた方とかもいらっしゃいますので、
かなり詳しい話を聞けるかと思います。
スピーカー 2
そうですね。小宮さんずっとメンテナンスされてたんですよね。
スピーカー 1
そうですね。今はちょっとRubyの型の方に興味が移って、
ちょっと開発からは離れられているみたいですけども。
でも日本で1位か2位くらいにSphinxのことに詳しい方なので。
そうですね。開発されてたし。
スピーカー 2
そうか。ドリランさんも、西戸さんも参加されていて。
ありがとうございます。
西戸さんはどんなことをされてたりするんですか。
自分がサイパイデータで話させていただいたScientic Python Translationsっていうプロジェクト絡みのことを
そこでさせてもらったりしてます。
スピーカー 1
Scientic PythonのDiscordで翻訳をしたりとかっていうようなことを表明されてたんでしたっけ。
はい。そうです。
スピーカー 2
Discordで翻訳するっていうのはそこで担当を決めたりみたいな。
そうです。
これはScientic Pythonっていうプロジェクトがあるんです。
サイパイとかサイキットランとかパンダスとかをどういうゴールで
そういうScientic Pythonっていうプロジェクトがあるかっていうのはちょっと忘れちゃったんですけど
そういうプロジェクトが世界各国の言語に
パンダスとかネットワークXとかそういう科学系Pythonパッケージの基本ドキュメント
基本的なドキュメントを翻訳して
より多くの人に知ってもらおうみたいなプロジェクトという認識でおります。
それはチャン・ザッカーバーグ財団の支援を受けてやられております。
こういうのだったら
財団の支援を受けてるっていうことは日本語にしますとかって言ったら
ちょっとお金をくださいって言ったらもらえたりするんですか?
全然お金がない。
そういう感じだともらえないかもしれないですね。
多分フレームワークを作るみたいなところにお金をあげるけどみたいな感じじゃないですかね。
なるほど。
そのフレームワークっていうのはすでに
エンソートじゃないか。
スピーカー 1
クォンサイト。
スピーカー 2
クォンサイトっていう会社の人がすでにやってくださっていて
翻訳自体はボランティアっていう感じかもしれないです。
なるほど。
ちなみにこういうプロジェクトをどうやって見つけてくるんですか?
面白そうなプロジェクトを。
確かに。
ツイッターだった気がしますね。
スピーカー 1
私はサインパイカンファレンスのほうで
サインティストPythonっていうプロジェクト始めるよみたいな
ボフって言われるんですけども
スピーカー 2
そういうミーティングがあってそこに参加して知りました。
そうか。サインパイカンファレンスは逆にそういうのを始めるよみたいな
バジュアル雑談が。
雑談ですね。
面白いですね。そういうのが流れてきて知るっていうこともできるし
現地に行くとそれを始めるぞっていう
ぐつぐつに見え始めているようなものを知れるっていうメリットもある。
スピーカー 1
やっぱりみんなが今何に興味を持っているかっていうのがわかるっていうのが
一番現地に行くメリットだと思いますね。
スピーカー 2
確かにね。世界的なトレンドとか
どういうことをやろうとしててどういうことを開発し始めているかみたいな
ものであって
確かに家でカチャカチャやっているだけじゃわからないところですよね。
そういう価値みたいなのがコミュニティとかが出せれば
面白いっていうことか。なるほど。
そういうイベントとかもいろいろ日本にも揃っていて
参加してもらえると盛り上がっていきそうみたいな感じですかね。
スピーカー 1
そうですね。来年もサインパイデータの方は開きますので
ぜひ参加していただければと思います。
スピーカー 2
なるほど。面白いですね。僕も参加してみたくなってきました。
ちょっと方向を変えて現在のお仕事みたいなところも聞いてみたいなと思っています。
小山さん、今現在どんな感じのお仕事をされているかとかって話してもらってもいいですか。
スピーカー 1
はい。私は2月ぐらいに転職をしまして
前職は物理シミュレーションとか先ほど話した
地震工学的なお仕事をしていたんですけども
新しくAI関係のスタートアップの方に転職させていただきました。
アカリ株式会社という会社でして
こちらの松尾県発のスタートアップということで
AI関係のお仕事をさせていただいているんですけども
松尾県発のスタートアップとしては
最大手のスタートアップになっています。
主に私は建築学科出身というふうに最初申し上げたんですけども
建設とかそれから製造業とかのドミニを中心にして
業界特化のAIのお仕事をさせていただいていて
SaaSとかもサービスとして提供しながら
DXコンサル的なお仕事もさせていただいていて
スピーカー 2
私はそのDXコンサルのデブチームで開発をさせていただいています。
なるほど。建設とかでDXコンサルでデブ。
スピーカー 1
すごい複雑やな。
まだスタートアップなんで全然体制特化が
半年に1回ぐらい変わるみたいなスピードなんですけども
SaaSの方で開発をさせていただいていて
スピーカー 2
とても充実した仕事をさせていただいています。
なるほど。スタートアップっていうことは
全体的に取り組んでどこか効果的なところを見つけて
どんどん開発手伝うみたいな感じなんですか?
スピーカー 1
そうですね。BPOで仕事を受けて
有望なものがあればSaaSにしていくみたいな
そういうふうな形で仕事をしていますね。
結構AI関係の会社だと
業界横断でやっている会社が多いかと思うんですけども
うちは結構建設映像業特化という形で
路面知識をしっかり吸収しながら
仕事を進めているというような形で
それが結構業績を伸ばしているというような
要因の一つにはなっている状態ですね。
スピーカー 2
なるほど。面白いですね。建設業界は確かに
予算というか案件がいけぬ額が大きいから
スピーカー 1
NumPyとかPandasとかっていうふうなライブラリも
パッケージングされてGitHub上に公開をされているとは思うんですけども
そういうふうなAPIのレベルで外部に公開をすることで
自分が研究した結果を社会実装をするということも
結構容易になっていくんじゃないかなというふうに考えています
スピーカー 2
なるほど 逆に研究室とかがそういうものを作っていて
まだあまり公開されていないっていうのが実情なんですかね
スピーカー 1
そうですね 西田さんが今すごいうなずいていらっしゃいますけども
もうなんか秘伝のたれみたいな感じに行動がなっていて
あんまりメンテナンスが あんまりというか
全くメンテナンスされていないというような状況がほぼなので
こういう形でもっと外部に開かれた感じでAPIが公開されていくと
大学で研究された緊急成果とかを一般の人が使いやすくなるのかなというふうには思います
スピーカー 2
なるほど あれですよね 逆に大学とかも
税金で運営されている部分もあるので
こういうのでオープンにしてよりお金をもらうみたいな仕組みも
スピーカー 1
なんか新聞とか読んでると全然お金くれへんやんけみたいな話で
スピーカー 2
雑なまとめすぎるますけど そういう話がよくありますけど
逆にこういうのをうまく使って
さっき小山さんがおっしゃってたみたいな社会実装を進めて
こういう成果が出てますからこれぐらいお金もらいますみたいな
透明性を出していければっていうところですよね
スピーカー 1
やっぱりエンジニアでもそうですけども
この間友達と話してたんですけども
やっぱり説明責任っていうのは結構大事だというふうに思っていて
これだけのことをやっているからやっぱり
予算をこちらに配分してくださいっていうふうな
そういうふうに言えるものの成果を出すっていうのは大事だというふうには思います
スピーカー 2
確かに逆に秘伝のたれとして残ってるってもったいないですよね
スピーカー 1
そうですね
そして秘伝のたれをまた再生産したりとかっていうふうなことも
結構日常的に起きてはいるので
スピーカー 2
なるほどそうか
それをどんどん発展させる形にしたらもっと早く
社会も発展するみたいな
スピーカー 1
そうですね そういうふうな研究成果とかを
NumPyとかPandasみたいなレベルでの使いやすさで提供できると
より緊急とかが円滑に進んでいくんじゃないかなというふうに思いますね
スピーカー 2
確かにそれが公開されたら逆に最初の話に戻ってしまうんですけど
再パイジャパンみたいなことをやっても話が盛り上がるというか
今どこが何やってるかわからないが盛り上がらないと思うんですけど
公開されてこういうことをこの研究室がやっていて
こういう行動を公開していてってなると
なんか話のネタがいっぱいできるし
じゃあこういうのが開発してたみたいなバリューのある雑談が
生まれる可能性が高くなる
そうですね
スピーカー 1
実際アメリカの方のサンタインカンファレンスでも
こういうふうなライブラリーを公開しましたっていうふうな
縦付けでチュートリアルをやって
みんなに使ってもらうっていうふうなことをやっているので
スピーカー 2
日本でもそういうことができたらいいなというふうには思っています
めちゃくちゃなんか理解が深まった気がします
そういう仕組みが作れればいい回転が生まれるというか
スピーカー 1
そうですね
それを使って一般のエンジニアの人たちがバックエンドを使って
それでさらにフロントエンドの人がフロントエンドを使って
それで一般の人も普通にウェブサービスとかで会場になれば
よりスムーズになるんじゃないかなというふうには
今話していて私自身もイメージが広がってきました
スピーカー 2
僕もそうです
実はこの後社会とお仕事とOSSみたいな話を聞こうと思ってたんですけど
自然にそれにつながりましたね
そうですね
西田さんとかいかがですか
僕も小山さんと同じで
小川さんがそういうのを言語化されているのを聞いて
すごいと思いました
僕も自然と小山さんの話を聞いていて
そういうことかっていう
このパッケージングとかって
別に自然にやってしまうことなので
あまり意識してなかったんですけど
逆にそれがされてないのだなっていう
スピーカー 1
そうですね
やっぱりさっきの業界の話じゃないですけども
ウェブ関係とかの業界ですと
結構そういうところはちゃんとやってますけど
他の業界だと全然やられていないという状況があるので
そこでそれを進めていくということは
とてもバリューのあることじゃないかなというふうに思っています
スピーカー 2
なるほど
それが広がっていけば
なんかね
日本の企業の衰退の一因として
会社同士の交流がなくなったみたいなことが
あるそうなんですね
でもなんか
透明化なくなってきたら話すこともなくなるしみたいな
スピーカー 1
もしかして大きいのかもしれないなと
ちょっと私の偏見が入っているかもしれないですけども
結構ウェブ業界とかだと
会社同士のエンジニアがコミュニティとかで
勉強会とかを開くことが多いですけども
なかなか製造業とかの友人とかだと
コミュニティを開こうにもあんまり人が集まらないという現状があるので
スピーカー 2
そこのところも変えていけたらいいなというふうには思います
なるほど
そこの交流づくり
スピーカー 1
もう一つ
製造業だからとなかなか
社内情報を出しにくいっていうところもあるので
スピーカー 2
難しいと思いますけどね
そうですね
ライブラリーとして出せるみたいな感じの
いいところとか
スピーカー 1
結構あるかもしれないですしね
今小川さんがおっしゃった
社外交流が減ってきたというのは
昔は結構社外交流があったという風な文脈の話なんですか
スピーカー 2
そうですね
ワブル前後より前
日本のバブルの1990年より前とかは結構
言ったら
大学が同じつながりで集まって飲んだりとか
いろいろなことをやっていたと
でもなんか徐々に減っていってみたいな話を
ベンジャーキャピタルの方がされていて
面白いなと思っていたところでした
そういうのもいろいろあるのかもしれないですね
そうかOSSで広がって
そういう社会的なつながりもうまく作れたり
社会実装がうまくできたりっていうのも
あるかもしれないですね
スピーカー 2
今の人って
なるほど
そういう面でもOSSと社会とお仕事みたいな面は
本当そうなんですよ
でもまだその分野をリードしてる
出たてだからまだまだこれからっていう感じだと思うんですよ
だから小山さんの会社みたいな企業が
スタートアップとしてできてるっていう感じだと思いますけど
なるほど
すごい面白いですね
逆にそこら辺今までマネタイズに苦しんでたところやけど
ガスッとマネタイズできる時期に入るのかもしれないですね
もうなるんじゃないですか
一番それに手っ取ればいいというか
分かりやすいと思われてるのがMCPっていうサービスなんじゃないですか
あれで自分のところ何かを価値を出すみたいな
見せるみたいな感じでいくのが一番分かりやすくて
そうなるんじゃないの
できるしっていう感じじゃないですかね
なるほどな
MCP確かにそういう面もありますよね
API公開してる企業は簡単にそれを作れて
顧客に提供できるし
一方でAPI公開できてない企業はそこから作っていかないとみたいなところかも
それにいろいろそういうことをするのに
いろいろとやらないことがあるから
小山さんがおっしゃってるAIエンジニアっていうのが必要
人手不足っていう状況じゃないかなと思います
なるほど
逆にその辺どんどん深掘っていくと
面白いかもしれないですね
そうですね
でも小川さんがやられてるような
コミュニティ活動でやってるようなことも
ほぼそれと似てるような感じというか
うまく言語化できないですけど小川さんほど
いやそうですよね
確かにその辺を世界レベルでやられてるのが小山さんみたいな感じで
その作られたエコシステムに我々は乗って
いろいろ知識を得ながら
ビジネス化していくっていうのがいいのかもしれないですね
ちょっといろいろ面白い部分ですね
これは半年後おきぐらいに小山さんと話させてもらって
スピーカー 1
ぜひぜひまた呼んでいただければ
スピーカー 2
いやそうですね
発展させていければめちゃくちゃ面白いことに
今後10人ぐらいのトレンドになるかもしれないですし
なんか生成AI自体も見えてきた感が
今日はしました
でちょっと最後に最初にも言ってたんです
最初じゃないわ
収録の前にも言ってたんですが小山さんの定番質問なんですけど
夢や目標とかってありますか
スピーカー 1
そうですね
仕事とコミュニティとOSSで分かれるんですけども
仕事としては今の会社のスタートアップを成功させるというのが
目標になっています
結構笑われるかもしれないですけど
会社の目標としてガーファーを超えるということを目標にしてますので
そこのところを目標に頑張っていきたいと思います
コミュニティとしては
日本のサイエンティフックPythonのコミュニティの活動を
どんどん広げていきたいというふうに考えていまして
来年もサイパイデータのほうは開催をいたしますので
こちらの活動を継続的に進めていきたいなというふうに思っています
とりあえず目標としては
5年から10年ぐらい続けるということを目標にしていて
継続することが大事なのでそこを進めていきたいと思います
プライベートとしては
子育てをしたいなというふうなことを考えていますので
子どもを持つということを目標にしていて
まだ全然予定はないんですけども
スピーカー 2
そこを目標に頑張っていきたいと思います
最後は興味深かったですか
もうご結婚とかはされてるんですか
スピーカー 1
結婚はしているんですけども
まだ子どもが生まれてないので
なるほど
スピーカー 2
まだまだデプロイ前ということですね
生まれたら生まれたで大変ですけど面白い
僕は子ども2人いて今も中学生と小学4年生かな
なんですけど非常に面白い仕事だと思います
スピーカー 1
なかなか子育てをしながら
エンジニアとかコミュニティ活動どう続けていくのかというふうな
問題も結構友達とかと話していて
なかなか難しい問題だねというのは話してますね
スピーカー 2
確かに実は僕も京都でコミュニティ活動を始めたのが
京都にあまりコミュニティがなかったんですね
その時期だけなんですけど今は結構あるみたいなんですけど
いろいろ話を聞いていると
京都もすごいいっぱいコミュニティがあったんやけど
やっぱり育児とか偉くなったとかで
その辺なくなったっていう話があって
それをどう継続していくかっていうのも一つ
いろいろ試しているところではありますので
そのあたりももしかして共有できると面白いのかもしれないですね
スピーカー 1
ありがとうございます
子育てに優しいコミュニティとか社会になっていかないと
継続可能性はなくなってしまうので
例えば最大カンファレンスとかでも
確立状を設けるとか
カンファレンスに参加している間は
ヘルパーさんをお願いできるようにするみたいなこととかも
やられているのでそこのところとかもちゃんと考えていきたいな
というふうに思ってます
スピーカー 2
なるほど面白いですね
そういうのもいろいろできると
いやいいですね
活動がより活発になっていくと面白いのかなと思います
今日の感想 西田さんいかがでしたでしょうか
こういう機会をいただけてよかったです
というのがなんとなく小山さんって
ナンフォーカスに関わってる人なんだみたいな
それぐらいのノリで話させて
実際会わさせてもらってたんですけど
なんかそういうことなんだ
自分とこういう感じで共通してるんだとか
いろいろ感じ取れてよかったですという感じです
ちょっとうまく伝わってるかどうかわからないですけど
非常に共感そういうことなんだというのが分かった
小山さんってこういう人なんだというのが分かったという感じがしてます
ありがとうございます
そうですね なんかパイベスタの開発に関わられてから
すごい勢いでいろんなOSS活動に積極的に関わられて
ナンフォーカスとかっていう大きな団体の活動にまで
すごい活動広げられてて
積極性とか見習っていきたいところですね みんなが
ありがとうございました
各ポイントポイントで重要な出会いみたいなのがあったんじゃないかと思うんですけど
そこまでは分かんないんですけど
でもおっしゃられた話を伺ったら
そういう人物になるよなっていう気がしてます
ちょっと理解はそこも掘り下げたいところですね
そうなんでしょうね 実際小山さんみたいな人になりたい
みたいな人もいるかもしれないので
そのためにはどういう本当に各重要な点で
どういうきっかけがあったのかとかっていうのを
知りたいと思われるかもしれないですね
結構積極的に勝手に参加していくっていう
このマインドが重要なのかもしれないなと思うんですけど
そうみたいですね
自分もなんでそんなに積極的にそういうところに行くんですか
あなたはみたいなことを言われたことがあります
スピーカー 1
結構コミュニティが自由っていうのがベースにあって
それを受け入れてくれる下地がすごい心地よいっていうのが
スピーカー 2
やっぱりあるのかもしれないですね
なるほど
それも同感するところがかなりあります
という感じで面白かったです
すごいいろいろな活動が広がって
研究室とかの高度のオープン化みたいなのが図れれば
めちゃくちゃ面白いことにも
企業もそうですけどなるのかなと思いました
そうですね