四月九日の朝、霜柱が残っていた。夜が晴れれば地は冷える。春はまだ、仕事の途中だ。
前日の夕方、アルケミラとセダムへの防除を終えた。アルケミラにはもう花茎が上がってきている。花をかじられる前に手を打つ。段取りは、いつも前日から始まっている。
今日は妻と二人で、試験栽培してきた苗を土の中から掘り起こす日。ヒオウギ、バプテシア、アガスターシェ。調子がよかったものを選んで、次につなぐ。午後はG圃場で挿し木の予定。
Kの圃場で昔、堆肥を入れすぎた話をした。就農二、三年目のこと。ホイールローダーで何杯分も。その冬の土壌診断でEC値が跳ね上がって、驚かれた。数値は正直だが、正直すぎることもある。今は土がふかふかだから、それでいい。
圃場を歩いていたら、イノシシの糞が落ちていた。昨日採ったヤゴは、画像検索でオニヤンマ系とわかった。この山では、人間だけが主役ではない。
今回から録音をステレオに切り替えた。ノイズキャンセルが鳥の声まで消していた、という気づきから。二百年後に誰かがこの音声を聞くとき、その朝に何が鳴いていたかも、記録のうちだと思っている。
気分は4。コーヒーをゆっくり飲める朝だった。
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