イランイランの香りの魅力
こんばんは、蜜のあじ子です。
今日は一日騒がしい日でした。お住まいの地域、津波警報は解除されましたか?
我が兵庫県では、国内観測史上最高の気温41.2度を叩き出したそうです。
この熱帯のような季節、思い浮かべた花について、今回のテーマは、
イランイラン。アロマテラピーや香水に興味があれば、一度は聞いたことがあるはず。
バンレイシ科のイランイランノキ。イランイランという名はタガログ語で、花の中の花という意味。
東南アジア原産で、世界中の熱帯で栽培されます。
花から抽出される精油は、とにかく香水という香水に使われて、その香りを知らなくても、きっと近くで嗅いでいるはずです。
イランイランを知ったのは、
歌手のユーミンが、真夏の夜の夢を作曲しながら、この香りを嗅いでいた、と聞いたとき、
あの妖艶な曲が、どんな香りによって作られたんだろう、と興味を持ちました。
イランイランの花から取れる精油、水蒸気蒸留によって抽出されるんですが、長時間かけて大量の精油が作られます。
早く抽出されるものからグレードを分けるんですが、
初めに取れる特級品、エクストラグレード、続いてファースト、セカンド、サードと、徐々に香りが変化していきます。
サードより後に取れるものも、カナンガと呼ばれて香料として使われることがあります。
特級品のエクストラから、いわゆるB級品のカナンガまで、どんな風に香りが変化するかというと、
最初に抽出されるのは、やはり軽い香り、そこからどんどん重たい香りに変化していく。
そして、重たい香りというのは、私たちの鼻には届かなくなっていくので、雑味の多い弱い香りへ変化します。
市販されている精油は、値段の高いエクストラ、もしくはコンプリートと呼ばれるものが多いです。
コンプリートというのは、ファーストからサードまでをまとめてそう呼んでいます。
イライランの香りの特徴といえば、濃厚な甘さとスパイシーな苦み、お花の香りではあるんですが、かなり尖ったにおいがします。
ただ、好きな人にはたまらない香りのようで、イライランが好きな生徒さんにクラフトを作ってもらうと、
すべての作り物にイライランを入れる傾向にあります。面白いほどすべてに使いたがるんです。
あとは、男性人気が高いのもこのイライランの特徴。
精油を扱うショップに立っていたところ、8割から9割の男性はこのイライランが好きというふうに答えています。
ただ、私はちょっと苦手な香りです。
必須の精油なので、1本は持ってます。
一度だけ違う会社のイライランが入荷したことがあって、その時だけ1本使い切りました。
それ以降、あんな良い香りのイライランに出会えてないです。
グレードが落ちるほど苦手な香りになっていくので、もしかするとスーパーエクストラのような超高級イライランに出会えたら、また好きになれるかもしれないです。
イライランの精油、その効果としてよく言われるのが、
催淫作用。ちょっとエッチな気分になるよ、という話なんですが、これどうなんでしょうね。少なくとも私には効かないです。
そう、好きな方にはお勧めしますが、
イライランの強く濃厚な香り、頭痛や吐き気を起こすこともあるので、苦手な方は無理に使わないようにしてください。
おすすめの「咲くやこの花館」
そんな興奮作用と鎮静作用も併せ持つ、というのがこのイライランの特徴。
成分に含まれる酢酸ベンジルや安息香酸メチル、いわゆるエステルと呼ばれる化合物。
エステルを多く含むものは、興奮と鎮静、両方持っているものが多いんです。
他には、ジャスミンやベルガモットなんかもエステルの多い精油です。
熱帯に咲くイランイラン、何度か見に行ったことがあります。
もちろん熱帯には行っていないので、植物園の温室です。
関西圏だと、大阪の鶴見緑地にある、咲くやこの花館で見られます。
手のひらに乗るぐらいの、くるくるとカールのついた黄色い可愛いお花。
朝一番に行くと、特にいい香りを楽しむことができます。
精油よりも咲いているお花の方が、繊細な優しい香りがします。
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お相手は蜜のあじ子でした。
咲くやこの花館
夏になると、毎年食虫植物の展示が大人気です。
香りは関係ないけど、楽しいのでぜひ。
