草熱れの香りについて
こんばんは、蜜のあじ子です。
仕事からの帰り道、時々ショートカットをして帰ります。
歩道ではなくて、芝生の上をズンズンと。
入っていけないところではないので、悪いことではないと思うんですが、
ちょっと獣道ができてたりすると、みんな通ってんだなーって思います。
そして、この季節にぴったりの香りを嗅ぐんです。
今回のテーマは、草熱れ。
芝生の上を歩くと、いわゆるクサクサっとしたにおいが立ち上ってきます。
夜中に雨が降った日だったり、灼熱の太陽からちょっと陰になったところだったり、
湿度があると余計に感じます。
炎天下では、自ら温度を下げようと、汗のように草が大気中に水分を放出するんです。
このにおい、草熱れと呼ばれます。
俳句では、夏、特に晩夏と呼ばれる、夏の終わりの季語です。
この季節にぴったり。
そうそう、最近、オーディブルで、源氏物語を現代語訳で聞き始めたんです。
あとは、お友達のポッドキャスター、ゆいまるさんが、短歌を始めたよって聞いて、
私も言葉遊びは好きだし、
歌を読んでみたいなっていうのは、昔からあるんですけど、
いかんせん、センスというのは、やってけばつくものなのか、もともと持っているものかって、ちょっとわかんないですよね。
短歌や川柳だと季語はいらないんですが、季語って香りにまつわるものも結構あるので、
それを調べている方が楽しくなってます。
意外と勉強好きなんです。
で、草熱れなんですけど、
どちらかというと、いい香りというよりも、ちょっと蒸したような、湿気を帯びた、むっとするにおいのことを表すようです。
耳だけで、草熱れと聞くと、
臭いが先に来て、なんとも嫌な感じがするんですが、
言葉としては、草と熱れに分けられます。
熱れというのは、漢字で書くと、熱、熱い熱に送り仮名をれ、
これでいきれと読みます。
蒸されるような熱気や火照りのことを表すようで、
そうそう、人熱れなんていうふうに使うこともあります。
人ごみの中で蒸される感じ。
それよりは、ちょっと風流かなと思う草熱れ。
真夏の暑い太陽に照らされて、草や葉っぱから放たれる香り。
爽やかかと思いきや、草臭い、青臭いにおいがします。
春の草花とはまた違った、湿気を帯びた、ちょっと秋を感じるこの香り。
嫌いじゃないです。
その香り成分としては、以前も話した、
青葉アルコールとか、青葉アルデヒド、特に青葉アルデヒド、
濃度が高くなると、刺激臭として、ちょっと嫌なにおいに感じます。
だいたい臭いにおいはアルデヒド。
これももういい加減、みなさん耳についてきたんじゃないかなと思いますけど、
そこに雨上がりの時のようなゲオスミン、
バクテリアのにおい、土のにおい、それが混じったような感じかな。
なんでしょう、夏の終わりって、ちょっと寂しい感じがしますね。
浮かれて楽しかった夏が、草熱れに紛れて終わっていく。
誕生日と香りのプレゼント
そんな香りだと思うんです。
さて、今年もそろそろ近づいてきました。
マイバースデー。
どうでしょう、また香りのプレゼント、やってみようと思うんですが、
どんな香りがいいかな?
もちろん配信で取り上げた香りは、ある程度準備がありますが、
ここいらで、「ハジメテアロマ特製香水」
みたいなのを作っちゃおうかな、とか考えてます。
いろいろ香りのプロデュースはしてきたんですけど、
意外と自分のためにって、作ってないなって思ってるんです。
ちょっと1週間ぐらい考えてみます。
何かリクエストがあれば、ぜひ聞かせてください。
あ、なんか物悲しいのって、歳とるからか?
子供の頃から、夏休みが終わると誕生日が来る。
そのすり込みかもしれないです。
一歩一歩、死に近づいていく。
これ当たり前なんですが、夏の終わりに特に感じているのかもしれません。
ハジメテアロマは、香りのサブスク連動型ポッドキャストです。
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お相手は、蜜のあじ子でした。
せっかくだから、皆さんの香りの思い出とかも、募集しようかな。
お察しの通り、少々ネタ切れです。
