サマリー
今回のエピソードでは、精油の女王とも呼ばれる「ローズオットー」について解説します。ダマスクローズから抽出されるこの精油は、その希少性と製造工程の複雑さから非常に高価ですが、濃厚で深い香りが特徴です。本物のローズオットーの見分け方や、偽物との違いについても触れています。
春の天気とローズ・オットーの紹介
おはようございます。蜜のあじ子です。 春の天気は変わりやすい。
雨がじゃんじゃん降ってたかと思うと、 昨日は晴天。
気温もぐんぐん上がって、お出かけするのにちょっと汗ばむほどでした。 大阪の街中にある神社で、
ちょっと遅いお花見を楽しんできたんですが、
八重咲きの淡い色の桜を見ていて、 そういえばこの話してなかったかも。
今回のテーマはローズオットー。 一番好きな精油は何か?と問われたら、
たぶんローズオットーと答えると思います。 だからといって使用頻度が高いかというと、
それはそれは大事に、冷蔵庫で保管している精油の一つです。 その名の通り、バラからとった精油なんですけど、
その品種はロサ・ダマスケナ。 ダマスクローズと呼ばれているバラの品種。
インド生まれでペルシャ育ちのバラ、シリアの首都、ダマスカスを経由してトルコに渡ったことから、その名前を持っています。
現在では、トルコ、ブルガリア、そしてイラン、これらが香料となるダマスクローズの3大産地、ローズの精油は、とにかく高級なことで知られています。
ローズオットーが高価な理由と製造方法
なんでそんなに高いのか。 まずはその花、日本で流通しているバラの花、いわゆるお花屋さんで見るバラは、ほとんど香りがないです。
あれは、見た目を重視して花が長持ちするように品種改良される間に、香りのないものの方が美しく咲いたから。
今回アートワークにしたのは、香りのあるダマスクローズの仲間なんですが、まさに八重咲きの桜のように、ふわふわとした花びらがたくさん広がっています。
いわゆるオールドローズとかクラシックローズと呼ばれる昔ながらのバラの花、これ長持ちしないんです。
香りも朝花が開いた瞬間が一番強くって、夕方には気発して鼻を近づけないと香らない程度になります。
精油を作るのは時間との勝負。
10年くらい前に聞いた話では、トルコでも個人の農園さんが精油を作っていたようなんですが、どうでしょう、現在ではもう大きな工場で作るのがほとんどではないかと思います。
昔ながらの作り方をちょっとご紹介します。
ローズオットーという精油の名前。
作るために水を使うところから。
オットーとは水を表す言葉。
まずはバラの収穫。
朝一番に開いたばかりのバラの花を家族総出で手摘みします。
花が開き切ってしまうと香りがどんどん蒸発していくからです。
そうやって集めた花びらを専用の蒸留器を使って、まずはお湯でぐらぐらと煮ます。
その蒸気を回収して冷却・濃縮し、水分の上に浮かんだ精油を取り出す。
そんな方法で作ってました。
その後、直接水に当たらないように、
カゴなどに入れた花びらに下から水蒸気を当てる方法。
いわゆる水蒸気蒸留法へと変化していきます。
そうするとカゴに入れた花びらだけを交換すれば、
次々と蒸留ができるというわけです。
非常にシンプルな方法ではあるんですが、
取れる精油はわずか0.01から0.02%、
精油1kgを得るために、バラの花は5トンから10トン、
ローズオットー1滴にバラの花50本から100本ぐらいの計算です。
そりゃあ高いはずですよね。
ローズオットーの香り、価格、見分け方
その香りはとっても濃厚で、わずかな酸味と深い甘さを帯びています。
なかなか伝えるのは難しい。
精油の瓶から直接かぐとあまりに濃厚なので、
合成のバラの香りに慣れてる人だと、
これなんか腐ってる?と言われるほどです。
まあ、そんな時には、本物のバラの香りを知らない人ね、
などと意地悪く思ってしまうのは私だけでしょうか。
現在ローズオットーの値段は、2mlだと2万円から3万円ぐらい。
安い精油を見かけたら香りを試してほしいんですが、
おそらくゼラニウムなどを混ぜた偽和と呼ばれるローズだけではない精油と思われます。
本物のローズオットー、見分ける方法としては冷やしてみる。
10℃以下になると花のワックスの成分がカチンと固まります。
瓶を逆さまにしても出てこない。
これ、本物のローズオットーの証です。
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お相手は蜜のあじ子でした。
ローズの香料にはもう一つ、ローズアブソリュートと呼ばれるものもあります。
その話もまたいつか。
09:53
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