圧搾法の特性
おはようございます。蜜のあじ子です。
今月もやってきました。 科学系ポッドキャストの日。
同じテーマで、いろんな番組が科学っぽい話をしているこの企画。 9月の共通テーマは、
「あつあつ」 ひらがななので、いろんな解釈ができそうです。
アロマテラピーにも、いろいろな「あつあつ」があるのですが、 今回のテーマは、
圧搾法。 漢字を見ると一目瞭然。
圧をかけて搾ることです。 アロマテラピーだと、
柑橘系の精油を作るときに、この圧搾法を使うことが多いです。
オレンジやレモン、 グレープフルーツ、そしてベルガモット。
この辺りがよく聞く、柑橘系の精油ですが、 果実の皮から精油を作ります。
皮をローラーのようなもので搾って、 その後、遠心分離器にかけて精油を抽出します。
と、よく本などには書いてありますが、
オレンジやレモン、グレープフルーツの農園になると、 ジュースと一緒に精油を採る機械というのが活躍しています。
言葉で説明するのすっごい難しいんですけど、 ガチャポンのカプセルを想像してください。
2つに分かれますよね。 あの、
半球に 針をずらっとくっつけたようなもので、
果実をギューッと搾ります。 そうすると、その針が
表面の皮の部分をガガガガガッと削って、 カプセルの外側には
皮の成分、 内側には果汁がギュッと潰されるような
イメージです。 つまり、ジュースを作りながら精油も一緒に採っちゃおう
という機械で精油を作っているんです。 柑橘系の精油成分は
ほとんどが皮の部分に存在しています。 つまり、皮の方が果汁よりいい香りがします。
精油にはリモネンという成分がたくさん含まれていて、 オレンジやレモンだと90%以上が
このリモネンです。 とってもいい香りなんですが、
プラスチック製品を溶かす性質があります。 これを利用して洗剤に使われていたり、
発泡スチロールを溶かす薬だったり、 そうそう、プラモデルの接着剤として利用されています。
オレンジのにおいがするやつありますよね。あれです。 そのおかげで
私たちの肌についたり、口の中、舌に触れたりすると ピリピリすることがあります。
実は少し細胞にダメージを与えているんです。 果汁にはあまり含まれていないリモネンなので、
市販のオレンジジュースを飲んだところで ピリピリすることはないかなと思うのですが、
最近駅なんかでよく見かけませんか? オレンジ丸ごと絞っている自動販売機。
あれこそまさにオレンジ丸ごと圧搾法です。 食べ物から得られる精油。
天然だし安全性が高いと思いがちですが、 実はそうではないです。
特に圧搾法で採られたオレンジやレモン、 皮の部分から取り出したリモネンがたくさん入っている
ということは、私たちの肌や粘膜に ダメージを与えるというのも覚えててほしいです。
それからもう一つ柑橘系に多いのが フロクマリンと呼ばれる成分。
これ 皮膚に塗った状態で紫外線を浴びると
火傷のような反応を起こすことがあります。 圧搾法は確かにそのものの香りを取り出す
抽出法としてはとっても優秀ですが、 香り以外の成分もたくさん含まれていると考えると
他の方法で採られた精油と 少し扱い方が変わります。
オレンジジュースの実例
意外と不純物も多いんです。 ところで
オレンジのジュースの販売機、私の住んでいる 近くの駅にもありました。
調べてみると日本では2つの会社が主に設置しているようです。 大阪近郊でいうと街中で見るのは600円で200ml出てくる機械と
郊外にたくさん設置されているのは 350円で280ml出てくる機械。
迷わず350円の方を飲んでみました。 使われたオレンジはなんと4個。
冷たくひえて とってもフレッシュなオレンジジュースが出てきました。
濃縮還元のジュースに比べると 甘みは少なめですが
その分フレッシュな香り、そして舌がちょっとビリッとする感覚。 精油成分も入ってるなぁと思いながら美味しくいただきました。
あ、だからといって精油そのものは飲まないようにしてくださいね。 全然甘くないし舌がビリビリする。
下手すると口内炎ができるだけだと思いますよ。
科学系ポッドキャストの日。 9月は「英語でサイエンスしナイト」さんがホストをしてくださってます。
ありがとうございます。 バイリンガルのお二人。
全編英語でかっこいい。 英語勉強中の方におすすめです。
苦手な私は単語拾うのが精一杯です。 その他にも同じテーマ「あつあつ」で話している
ポッドキャスト番組がたくさんあるので ぜひ聴いてみてください。
ハジメテアロマは香りのサブスク連動型ポッドキャストです。 毎月厳選した精油とアロマクラフトのキットが届くサブスクリプションサービスです。
詳細は概要欄をクリックしてみてください。 ご意見ご感想お待ちしております。
ハッシュタグカタカナで#ハジメテアロマをつけて投稿してください。 お相手は蜜のあじ子でした。
ジュースに入っている精油ぐらいでは口内炎はできないと思います。 美味しく飲んでくださいね。