攻殻機動隊の概要
こんにちは、英語指導メンタリストのはじめ先生です。このチャンネルでは、思考を変えることによって英語力と人生を劇的に好転させる秘訣についてお伝えしています。
今日のテーマは、【アニソンの日】はじめ先生オススメの映画第3弾【攻殻機動隊】というお話です。
マニアックすぎて誰もついて来れないような感じになってくるかもしれませんけど、皆さん【攻殻機動隊】という映画をご存知でしょうかね。
【攻殻機動隊】というのは、白尾正宗さんという方が、ヤングマガジンという本だったかな、それに載っていた漫画が原作の映画なんですよね。
漫画が連載されていたのは1980年代の後半から1990年代の前半ぐらいなんですけれども、映画になったのは1995年です。
その映画を監督したのは、押井守さんという映画監督をご存知でしょうかね。
映画を撮る前はテレビシリーズの【うるせえ奴ら】の監督なんかをしていて、そんな風にテレビで活躍されていたんですが、その方がそのコミックを元に映画にしたものなんです。
この映画の舞台は2029年なんですよね。もう2025年なのでもうすぐなんですけど、この舞台設定が非常に面白くてですね。
本当にそうなのように、非常に高度に発達したネットワーク社会が舞台になっていて、そこでいろんなコンピュータ犯罪、ハッキングとかサイバーテロみたいなのが起こる世の中で、
そこの犯罪抑止とか捜査のための特務機関である公安休暇という、それが通称広角機動隊と呼ばれているんですが、
そういう人たちの、言ってみればちょっと刑事者みたいなものなんですけど、その舞台の中では人間の体が直接インターネットにつながっているみたいな設定があって、
首のところにワイヤーをくっつけると、ネットを通じて人とコミュニケーションができたり、いろんなデータがダウンロードできたり、データにアクセスできたり、
ハッキングできたりするみたいな、そんな感じの設定になっているんですよね。
人間の体も擬態、擬態の擬というのは擬則の擬に体なんだけど、擬態といっては細胞運化されているわけですよ。
人間の脳と脊髄ぐらいを残して、あとは例えば全部機械みたいになっているよという、それでそういう人が世の中にいっぱいいるみたいな設定になっている。
そこら辺の設定もかなり面白いんですけど、この話を聞いて、あれ何か似ているなと思った方がいらっしゃるかと思いますが、
アメリカのハリウッド映画で大人気になったマトリックス、英語ではMATRIXと言いますけど、
マトリックスはこの広角機動体のほぼほぼパクリと言っていいです。
ぜひマトリックスと広角機動体の比較をしてみると、これまた非常に面白いです。
YouTubeなんかでも比較の動画とか出ているんですけど、
マトリックスの映画で言えば、緑色の文字が雨のように降ってくるというオープニングが印象的なんですが、
あれはまんま広角機動体のパクリだったりするんですよね。
この映画は日本よりも海外で爆発的に受けまして、例によってカルト的な人気を得たものなんですけど、
この映画がまた何に影響を受けているかというと、これが昨日話したブレードランナーに相当影響を受けていて、
その映画の中に出てくる街の様子なんかは、ブレードランナーに出てくるまた他民族国家、
特にちょっとアジアっぽい雰囲気が漂っている、ゴミゴミとした街の雑踏とかそういったものの描かれ方は、
まあまあもう大いにブレードランナーに触発されているという感じの映画になっています。
テーマソングとスピリチュアルなテーマ
この映画、英語のタイトルがゴースト・イン・ダ・シェルというんですよね。
ゴーストというのは人間の霊みたいなもの、魂みたいなものね。
それがイン・ダ・シェル、シェルというのは殻、例えばかたつぶりの殻とかそういったものね。
なので殻の中に入った魂みたいな意味になっているんだよね。
なんかこの辺もブレードランナーにかなり影響を受けているという感じですよね。
人間の存在って何なんなんというところをですね、体とかが全て擬態に変わって、
それでも人間の脳と脊髄があったら、それって私なのかな。
私ってどこまでが私なんだろうみたいな、そんなところも問いかけてくるような映画なんですけれども。
本当に映像表現としてはめちゃめちゃ斬新で、
ちょっと時代的にも少しCGなんかも応用して作られたりした映画ではあるんですが、
やっぱり1980年代の後半から90年代ぐらいまでの日本のアニメ技術って、
手書きが中心なんだけどものすごい情報量があってですね。
こういう映画なんですよね。
今日はアニソンの日なんで、アニメの歌について言わなきゃいけないんだけど、
この映画版の広角機動隊のテーマソングがね、これがまためちゃめちゃかっこいいんですよ。
この歌の作曲をしたのが河合賢治さんという作曲家なんですね。
テーマソングが歌い、歌いっていうのは歌謡曲の謡と書いている歌い、
3っていうのがついていて、Reincarnationっていうのは輪廻転生という意味なんですよね。
この辺も非常にスピリチュアルな感じのタイトルがついているんですけれども、
普通にアニソンでタイトルを繰り返し言うのとは全然違う。
音としては合唱なんですけど、民謡みたいな感じかな。
この中に皆さんブルガリアンポリフォニーって知っている方いらっしゃいますかね。
ブルガリアに昔から伝わっている女性の合唱。
男性が入る場合もあるんですけど、主に女性の合唱で、
結構地声で歌いながら、ものすごい独特の和音。
時には不協和音も入っていて、
人の心にグサッと刺さる、日本の民謡に近いような感じの音があるんですが、
それと同じような不思議な世界観を持った女性の合唱団が歌うんですよね。
ちょっと鳥肌立つと思います。
これまたYouTubeの動画をつけておきますので、ぜひ見ておいていただきたいんですけれども、
歌詞も古文みたいなんですよね。
音楽の感じは非常に日本的な、東洋的な感じがする。
しかも、何て言うんだろうな。
拳とも違う民謡のビブラートみたいなのが使われていて、
普段、時々これ歌うんだけど、歌っても全然真似できないという感じなんだけど、
ちょろっと歌ってみると、
とか言ってもね、これ何なんだろうと思うかもしれないんですけど、
あが舞えば、あっていうのは漢字で漢数字の5に下に口がついた、我みたいなね。
あが舞えば、私が踊れば。
くわしめっていうのはね、くわしっていうのは麗しいって書きます。
目が女、麗しい女が酔いにけり、酔ってしまったよと。
私が舞えば、綺麗な女は酔っちゃうよ、みたいなね。
で、次にこう続きます。
あが舞えば、てる月、とよむなり。
まあ、前半前と一緒ね。
私がまた踊れば、てる月、つまり月の光が、とよむなり。
とよむっていうのはね、響くって書くんだよね。
月が響くっていうのも非常に詩的な表現ですけどね。
で、次がね。
よばい神雨下りて、夜は明けぬなり。
よばいに神雨下りて。
よばいってね、夜にね。
男性が女性のところに行って、愛の恋をするみたいなやつですよね。
結局、結婚を意味してるんだと思うんですけど。
そのよばいをすると、神雨下りて。
神様が天から降りてきて、そして夜が明け。
で、ぬえ鳥鳴く。ぬえって聞いたことありますかね。
まあ、想像上の動物なのかな。
ぬえ鳥が鳴くというね、そんな感じの意味になってるんですよね。
誰も知らないアニソンということでね。
大変マニアックすぎて、皆さんついてこれてないと思いますけれども。
この映画も全編通じて、結局深いところ、人間って何なの?みたいなね。
結局、昨日のブレードランナーとかの2001年宇宙の旅とかね、そういったところにつながっていって。
2001年宇宙の旅が作られた1960年代というのは、アメリカとかではヒッピームーブメントというのがあって。
人間って何なんだろう、魂の解放とかね、そういったものが非常にブームになっていたんですよね。
今の日本のスピリチュアルブームの源流みたいなものがあり。
そしてそれが1980年頃になると、ニューエイジといってね。
もう一度スピリチュアル的なものがブームになってくる。
その時代ともちょうど符合している感じになって。
1980年代から90年代のニューエイジというのは、科学と宗教の接点みたいなものが非常に言われていた時期なんですよね。
そういった意味で、光学機動隊が描いているめちゃめちゃハイテクノロジーと、
人間の根源的な存在意義みたいなもの、存在意義というのは存在とは何かみたいな問いがミックスされているというのはね、非常に時代を感じさせるものではないかなというふうに思います。
これまだ見たことがない方はぜひ見ていただきたいですし、このカワイスシンジさんの作った曲ですね。
これが本当に芸術的な素晴らしい曲です。
ちょっとこれも不気味に思うかもしれないですけども、
日本文化が非常に良い形で消化された素晴らしい楽曲になっていると思いますので、ぜひ皆さんも聴いてみてはいかがでしょうか。
ということでね、今日もマニアックなトークをしてしまいましたけれども、聴いていただいてありがとうございました。
今日のお話が良かったという方は、いいねやコメントなどよろしくお願いいたします。
OK, thank you for listening and have a great day.