価値について考える(その2)です。


【今回の内容】

日本人のための経済原論/お金と労働、義務から見るか?権利から見るか?/社会の変化と価値を生み出す人材/お金を上手く使える人にお金が集まる/価値のレゴブロック遊び/組み立てたブロックを壊す/お金は増えても価値が増えない労働/お金は増えないが価値が増えるラジオ/超相対性理論リスペクト


◆小室直樹 日本人のための経済原論

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【パーソナリティ】

とよだ:富士通で働くビジネス哲学芸人。

ショーン:シリコンバレーのテック企業で働くデータの魔術師。


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※このラジオは、個人の見解に基づくものであり、所属組織を代表するものではございません。


#白米FM #哲学 #価値 #小室直樹 #超相対性理論

00:06
さっきのは、まあマルクスの話だったな。主に。
そうだね。で、とよだくんの方で何かあるって言ったのは?
あーそうだね、そこをちょっとじゃあやろうかな。
その前に、ちょっと伝えておきたかったというか、
えっとね、前回我々が話したような内容を、結構ね、説明しているんじゃないかと思う本があって。
えっと、小室直樹って知ってるかな。
わかんない。
小室直樹っていう人の、えっとね、日本人のための経済原論っていう本があるんだよ。
これ、Kindle Unlimitedで読めるので、ぜひ読んでみてほしいんだけど。
経済原論ね。
うん。これ何だっけ、僕が今まで見た経済系の本の中で、ダントツに面白かった気がする。
えーそうなんだ。
これは経済、経済って何なんだろうとか、経済学って何なんだろうみたいな。
いうふうに思っている人は、多分読むと結構面白いんじゃないかなと思う。
なんだろう、Kindle Unlimited入ってんの?
入ってる入ってる。入ってるっていうか、たまたま、何だっけ、2ヶ月間99円とかさ、
なんかそういうセールっていうかキャンペーンやってて、たまたま入ってたんだよね。
で、何か読む本ないかなと思って探してたら、たまたま見つけて、
で、1週間か2週間ぐらい前に読んで、あ、これは面白い。
ということで、ちょっとご紹介。
なるほどね。ありがとう。
この小室直樹って人が、あれだよ、宮台真司の先生というか。
あ、そうなんだ。
小室直樹がやってたゼミの出身者が宮台さんとか、
あと橋爪大三郎っていうキリスト教関係の本とか書いて、
何だっけ、前a scopeでキリスト教の会で説明していた人が橋爪先生なんだけど。
そうなんだ。
そういう人が出身の人、小室先生。
濃いね。
で、この本も90年代に書かれた本だから、ちょっと今読むとちょっと古い感じはするんだけど、
経済の本質みたいなところは多分そんな変わってないはずなので、
そこは読んでかなり面白いんじゃないかなと。
なるほどね。特に日本人に響くというか納得感のある感じ。
そうそう。日本人向けに書いてるから。
なるほどね。
過去のいろんな歴史のあれとかを踏まえた上で、経済ってこういうもんだよねっていう説明した上で、
03:05
最終的に日本の今の経済がどういう状態で、みたいな。
で、日本の官僚がどうのこうのみたいな話も絡めて、
じゃあどうすべきなんだろうねみたいな話に繋がっていくから、結構面白い。
なるほどね。
はい。おすすめです。
あとこういう資本論とか経済論とかを見るとさ、
とよだくんがなぜさ、所有とはとかさ、
ああいう問いをさ、予定説はとかさ。
はいはいはい。
質問に挙げてたのかがわかるよね。
あ、こういうキーワードあるんだと思って、こういう学問に。
はいはいはい。そうそうそうそう。
多分それの影響かもしれないね。
これ読んだからそういう問いを出したのかもしれないなと思ったね。
なるほどね。
ちょうどその予定説、
そのなんだっけ、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神の話とか、
その所有の概念とか、そういうのもこの本で説明してるので、
なるほど。
読んでみると面白いと思います。
ありがとう。
はい。
じゃあちょっと僕の話というかをしようと思うんだけど、
どこから話そうかなと思うんだけど、
僕が会社に入って入社1年目の時に、
僕営業職で入ったんだけど、
SE実習っていうのがあって、
営業がSEさんの現場に行って、
SEってどういう仕事してるのかなっていうのを見るというか体験するみたいな、
新入社員の研修みたいなのがあったんだよね。
そこで行った現場にスーパーSEがいて、
スーパーSEの人に教えてもらったことですごい心に残ってるのがあって、
具体的にどういうことを言われたかはあんまり覚えてないんだけど、
ポイントをかいつまんで言うと、
お金をもらってるから働く義務が発生しているっていうふうに考えるのと、
働いて価値を提供したからお金をもらう権利が発生しているって考えるのは違うよみたいなことを言われたんだよね、
そのスーパーSEから、僕が入社1年目の時に。
それで結構その言葉がすごい心に残ったというか、
心に残ったんですよ。
結構その従業員、人から雇われてると毎月給料が入ってくるわけじゃない。
06:02
その毎月給料をもらっているから、働かなきゃいけないなみたいな、
いうマインドにどうしてもなりがちかなと思ってて、
僕多分その入社した時にそういうマインドでいたんだと思うんだよね。
多分そのスーパーSEはそれを感じ取って、そうじゃないんだよみたいなことを僕に教えてくれたんだと思うんだよね。
だからお金をもらってるから働く義務が発生しているのではなく、
働いて価値を提供したからお金をもらう権利が発生していると、
っていうふうに考えたほうが、なんかいいような気がするんだよね。
それって前社はリアクティブ、なんか受け身であって、
先にお金をもらってるっていうことが発生してます。
後社はこっちが先に先行のアクションを取ってて、
っていうプロアクティブな感じっていうことであってる。
その順番が逆転してるよね。
そうそう、順番が逆転してるってことだね。
あと義務と考えるのか権利と考えるのかの違いかな。
そういうことね。だから権利って言ってるのね。
そこもペアなのね。
で、そうだね。
だから従業員のマインドって割とお金もらってるから働かなきゃなみたいな。
明日仕事行きたくねえなみたいな。
でも給料もらっちゃってるから来月ももらうし、
働かなきゃいけないなみたいなマインドで働くのと、
仕事をして価値を提供したいんだと、俺は。
価値を提供してもみんなを喜ばせてるから
俺はこれだけ金をもらう権利があるんだぞっていうマインドでお金をもらうのは
だいぶ違う気がしていて、
だからどうやったらそういうふうなマインドで働けるのかなっていうのは結構思うし、
やっぱそういうふうにみんなが思えるようになったら、
なんだろうな、仕事も楽しくなるんじゃないかなって。
なるほどね。
今の聞いててさ、スタートアップとかってさ、
とかもしくは自営業、最初の個人経営とかだと、
後者でしかたぶん成り立たないんだよね。
そうそう、そうなんだよ。
最初にビジネスをやろうとすると、誰もお金払いませんと。
でも自分で価値を提供して提供して提供して初めて、
あ、お金払ってもいいよみたいな、
なんかそういう、そっちしか成り立たないから、
そうだねそうだね。
プロアクティブにならざるをえないし、っていう状況なんだけど、
それが従業員っていう状態になると、お金が先に入っちゃうから、
09:05
そのマインドセットにはならなくてもいいと。
そう。
現実はやっぱりお金が先に入っちゃってるように見えると、
っていう感じなんだよね。
そう。だからこの前なんか従業員マインドとさ、
資本家のマインドとかさ、
経営者のマインドとかって言ってたと思うんだけど、
その後者のは経営者のマインドっていうのかな、
ビジネスをやるぞっていう人のマインドはそうでないと、
ダメだろうなと。
で、自分もそうありたいし、
多くの人がそういうふうに思えたらいいなと思ってるって感じかな。
その人が言った、そう思ったほうがいいよっていうのは、
どういう意味なんだろうね。いいよ。
もしくはそのとよだくんが、そう思ってるといいと思った。
そういう同意をしたわけじゃん。何にとっていいなんだろう。
なんかいろいろ隠されてる気がするんだけど、その後ろに。
やっぱり前者の考え方でやると楽しくないからじゃん。楽しくないし、
やっぱりその会社にとっても、そういうマインドで働くよりは、
もっとこう積極的というか、プロアクティブ、さっきの言葉で言うと。
そういう感じで働いてくれたほうが、
本人にとっても会社にとっても良いだろうというふうに多分その人は考えて、
その入社1年目の僕に多分そう言ってくれたんだと思うんだけどね。
なるほどね。なんか本人にとっても会社にとってもそのほうがいいんだったら、
そういう構造にはできないのかな。雇われてるんだけど、
あなたが価値を会社に提供してくれたら、今月は上げますよと。
それがあれかな、なんだっけ、コミッション営業みたいな。
まあ営業とか。
成果主義みたいな。
成果主義だよね。
なのかな。あとは、なんかさ、声優とかはさ、
一応個人事業用するような集まりで、
あるアニメとかで声優やりましたって言ったときに、
やった分だけもらうみたいな。
だから成果主義というか、本当にね、
価値を提供したからお金をもらうっていう形態を取ってるっぽい
組み入れるんだけど、そういう意味では。
どうだろうね、それすれば全員が後者の考え方になるかっていうと。
全員が個人事業主みたいになればいいかってこと?
いやどうなんだろうね、そういうことができない、
やらない理由はなんかあるのかなとか思ったんですよ、そういう意味では。
もちろん安定性を好む人とか、
手続きの問題とか、どうやって図るの?みたいなのがあるから、
便宜的にそこら辺をもう無視してるから、
12:02
今のこういう形態がなるのかなとは思ったけど。
昔はさ、たぶんそんなにその従業員とかに、
自分から能動的になんかやってくれっていう風に思ってなかったと思うんだよね。
それはあるね。その一次産業二次産業で、
プロアクティブだろうがなかろうが、
労働価値で決まってたから、関係ない、
関係ないのかなアウトプットには。
そうだよね、工場とかでさ、決まった製品を決まったプロセスで生産していったら、
もう決まった通りに動いてくれる人を求めるよね。
そこで勝手に何か価値を生み出してるやつがいたら、
そいつはちょっと扱いづらいというか、逆に困るから。
で、日本の教育っていうのは割とそういう感じで作られてると思うんだよね。
でもそこはもうだいぶ日本の社会とかも変わってきてるから、
そういうのではもう対応できなくなっていって、
さっきの自分でプロアクティブに考えて、
新しい価値を提供していこうみたいな感じにならないといけないし、
たぶんそういうふうに変えたいと今思ってるんだと思うんだよね、国も会社も。
なるほどね、なるほど。確かに。
だから今のこの世の中にはそっちのほうが合ってるから、
会社もなんかそういうふうに変えられたほうがいいんじゃないか、
で、従業員側もそのほうがハッピーじゃないかってことだよね。
そうだね。
そう、それがまず一つあって、
あともう一個は考えてるのが、
お金っていうのはお金をうまく使える人のところに集まる気がするのね。
例えば、僕たちが何かにお金を払うっていうのは、
自分がそれをやるより、誰かにお金を払ってやってもらったほうが、
うまくできるというか、いい結果ができるっていうのもあるし、
例えば早くできるとか、
少なくとも自分よりうまくできるだろうなっていう人を信頼して、
そこにお金を預けるっていうことが、
物を買うとかサービスを買うとか、
お金を使うっていうことなんじゃないかと思ってるんだよね。
そこに対してはどう思う?
そうだと思う。基本的には時間を買ってるのかなと思ってて、
自分も同じように、例えば資格を取ってとか勉強して、
同じ、例えば家を建てるでも、別に資材を買って、
全部一個一個レンガを積み重ねて一人でやろうと思ったら、
何百年買ったら家建てられるかもしれないけど、
そうだね。
とか、そういう会社を起こして、
15:02
作業員集めてっていうふうにもできるけど、
それよりはお金を払って家を買いますとか、
服を買いますって言って、
別に工場を建てたり、自分で糸を紡がなくても、
それのほうが質がいいものが早くできると。
てか質がいいのはどっちか固定したらいいかなと思ったけど、
同じ質を達成するのに圧倒的に時間が節約できると思うから、
お金で時間を買ってるのかなと思った。
そうだよね。
それで、お金をうまく扱える人のところにお金が集まるっていうのは、
多分真理だと思っていて、
だからお金をいかにうまく使えるようになるかっていうところを、
我々は習熟したほうが良いのではないかと思っていて、
結構お金をうまく使うのって難しいと思うんだよね。
お金を稼ぐよりお金を使うほうが難しいなって俺思ってて。
お金をよく使うね。
うまく使う?
お金をうまく使うことができれば、
例えば自分は家を建てるっていうことをやりたいとした時に、
家を建てるスキルはないんだけど、
家を建てられる人を集めてきて、
その人にお金を払って、やってもらって、
その価値を生み出すみたいな。
経営者ってそういう考え方だと思うんだよね。
そうだね。
自分でできないことを、お金っていうツールを使って、
それを人に払うことで価値を集めてきて、
それをうまく組み合わせて、
また違う新しい価値に変換するっていうのが、
経営者の仕事なのかなと。
そうだね。
だからどうやったらお金がうまく使えるようになるのかなっていうのが結構知りたいかな。
そのよくっていう部分を分解すると、
投入したお金より、
そのアウトプットがさ、
またそれをお金で測ったときに増えてないとダメなんだよね。
そうだね。
そうしないとついやすい意味がないというか。
で、その差分を自分が作れるかどうかっていうふうに言い換えていいのかな。
なんかちょっと違うような気もするんだけど、
お金をうまく使うことっていうと、
コンパクト使うにいろいろ隠れちゃってるような気がして、
ちょっとそれを一緒に分解したいなと思うんだけど。
お金を使ってお金を生み出すわけじゃなくて、
18:03
お金を使って価値に転換して、
その価値をうまい具合に組み合わせて、
組み合わせるとより大きい価値になるでしょうと。
で、そのより大きな価値に値段をつけて売るからお金が増える。
そうだよね。
ってことだと思うんだよね。
そうだよね。しかもその価値と価値を足したときに、
1+1が3になるようなものがあるわけだよね、組み合わせによっては。
そうだね。
だから最終的にはその出来上がったものの商品を価格、お金に変えたときには、
投入したものより増えてるってことだよね。
そうだそうだそうだ。だから価値だな、価値。
何にやっぱり価値があって、
どの価値とどの価値を組み合わせたら、
より大きい価値になるかっていうのを見極められるようになる。
そこかな、それだな。
分解するとそうだね、その価値をまず見極めることと、
それに価値があるということを気づくことだね。
そうだね。
とか、その価値が、あと他の人で一緒じゃないといけないのかな。
もしくは他の人がどういうふうな価値を置いてるかも分かんないといけないんじゃないのかな。
そうだね、自分だけじゃ分かんないね。
で、それを見極めた上で、
それを組み合わせることができると気づく。
もしくは、組み合わせる方法が分かって、
組み合わせた後に価値が、
単純にそれぞれ個別に持っているより高くなっているということも、
見つけないといけないと。
ほうね。
だから。
抽象的にはそうだね。
経営者っていうのはそれができる人なのかなと。
それの連続だよね。それをずっとやると。
だからやっぱお金っていうものを求めて、
お金しか見えてないと、たぶんその行為ってできないと思うんだよね。
なるほど。
だからお金っていうメガネをやっぱ外して、
本当の価値っていうものを見れるようになるっていうのが、
やっぱり重要なのかな。
じゃあそれはどうやったら見れるようになるのかなっていうのが、
次の僕の問いなんだよな。
今、抽象的に一番高いレイヤーでは、
確かにそれで合ってるような気がするんだけど、
で、あとは、
それを自分がやりたいかどうかみたいな予想ってあるのかなと思って。
確かにそれやったら価値出そうだよね、なんだけど、
21:02
それを自分がやりたいと思うかどうか。
その価値を世の中に提供したいと思うかどうかってこと?
かな、っていうことかな。
そうだね。
やっぱ、なんだろうね、
目の前にある布と糸を組み合わせて、
靴を作るっていうふうにしたら、
価値が出るって分かってるけど、
別に自分は靴を作って、
価値を増やしたいとは思わないみたいな。
そうだね、そうだね。
ということがあるとすると、
そこにはもう一個別のドライバー?
自分を動かす何かがあるのかなと思ったのか。
そうだね、あると思うあると思う。
今パッとイメージ思い浮かんだのが、
レゴブロックを組み合わせて何か物を作るっていう、
価値を組み合わせて何か大きい価値にするっていうのをレゴブロックに置き換えたときに、
このブロックとこのブロックを組み合わせればこういう形になるなっていうのは分かっているけど、
その組み合わせをして何を作りたいかっていうのは、
その人それぞれ違うみたいな感じなのかなって思ったな。
その人は作りたい物を作るっていう前提で、
それに従うと出来上がる物は違うよねってこと?
だからブロックの組み合わせだけ知っててもダメで、
そこにやっぱりこういうのが作りたい、こういう物をイメージしてるみたいな。
っていうのがもう一個やっぱりないと。
それに近づく物じゃないと、近づいてる物?近い物じゃないとやってても意味がない。
そこはやっぱりそういう何か価値を提供したいなと思う人は、何らかあるんじゃないかなっていうのもあるし、
逆にそういう価値っていうものが見えるようになると、
そういう自分が何が作りたいのかみたいのも見えやすくなってくるような気がするんだよな。
最初から俺はこういうのが作りたいんだ、こういう世界にしたいんだみたいのがあって、
それを実現するためにじゃあどういうブロックを組み合わせればいいのかって学んでいくっていう順序もあると思うんだけど、
いきなりそういう俺はこういうのが求めてるんだっていうのがある人だけじゃないと思うんだよね。
そういう人はむしろ少数派だと思ってて、大多数の人って僕も含めてなんだけど、
24:00
どっちかっていうと逆でブロックの組み合わせ方みたいのを勉強というか分かるようになってくると、
本当に自分が何が作りたいのかみたいのが見えやすくなるのかなって思ってるかな。
自分は今明確にこういうふうにしたいんだみたいのがないので、そういう価値っていうのを見えるようになりたいって思ってるような気がした。
確かに自分の周り見ても、こういうのが作りたいっていうのがはっきりしてる人、理念とかビジョンが先行している人がいれば、
自分の社会経験上、こういうのができるっていうことの延長に、この世の中にはまだないけど、
これを作ったら面白いんじゃないとか価値があるんじゃないっていって、そういうビジネスをする人もいるよね。
そうだね。
一方でさっきの聞いててさ、他人の価値、効用価値を求めすぎると、自分は価値を感じないけれども、作んなきゃいけないみたいなことも生じるのかなとか思ったりして、
それもさ、今日のマルクスかケインズかどっちか忘れたけどさ、資本主義は美人投票であるみたいな。
みんながいいものを自分もいいと思うと価値があることがわかるとか、
みんなが美人だと思うから、この人美人だよねと思うみたいな罠になんかはまるような気もして、
罠なのか、まあ資本主義ってそういうもんだよねみたいな。
だから、自分としては別に意味あることじゃないと思うんだけど、
欲しいって言ってる人がいるとか、みんなが欲しいのがわかってるから、
その投資家もそうだよねと、それを作ろうとか、食ったら売れるんじゃないってなるっていう循環はあるよねと。
あるんだな、それね、めっちゃ自分の実経験であって。
なんか俺ビジネスをやったって言ったじゃん。
そのビジネスって、最初自分がやりたいっていうことではなく、
これをやったらお金が稼げそうだなっていう可能性が高いやつを選んで始めたんだよね。
で、それをやった結果、比較的運が良かったっていうのもあるんだけど、うまくいったんですよ。
で、うまくいって、そのうまくいったやつをやり方を人に教えますよって言って、
インターネットでブログとか作って情報発信して、それで同じようにやりたい人を募集してコンサルサービスとかやってたのね。
27:04
で、そうすると結構来るのよ。
それ教えてくださいっていう人が。
で、教えたんだけど、なんかね、嫌だなって思ったんだよね、俺。
めちゃめちゃ求められてるんだけど、別に自分それやりたくねえなって思ってて。
そもそも自分が心からやりたいなと思って始めた仕事でもないし、
ただ単純にお金が稼げそうだなっていうアレで始めて、
それがたまたまうまくいって、それでそれを人に教えたらよりお金が増えるだろうなと思ってやって。
で、実際それでそれ教えてくださいっていう人が来るんだけど、それを何人か教えてみた結果、
なんかそこに自分の人生時間を使うのがなんか嫌だなって思ったんだよね。
なるほどね。
求められてるから、それを教えればお金は増えるのかもしれないけど、なんか違うなって思ったんだよな。
それはどうなんだろうね、どう説明すればいいんだろうね、さっきの最初の価値と価値を見つけて、
1+1を3にして世の中にも提供してるわけじゃん。
でも自分はしたくないと思ったと。
そう、だから最初の僕はこういうのが作りたいんだみたいな、
いうのと全然違うブロックを多分組んじゃったんだと思うんだよね。
なるほどね。
でも組んじゃったんだけど、組んである程度形が完成した結果、
俺が欲しいのはこんなんじゃなかったみたいな。
なるほど。でもそれさ、振り返ってみると、もともと最初なかったと、作るブロックの像が。
でも組んでみて何か1つで、違うってことが分かったってのも1つの重要なラーニングなんだよね、きっと。
だからそれの経験は全く無駄じゃないし、むしろ良かったと思うんだけど、
なんだろうな、多くの人ってそこから逃れられないんじゃないかな。
そこからっていうのは作ったブロックをもう1回作り続ける?
作ったブロックを壊すって結構難しいんじゃないかなと思ったんだよね。
なるほど。難しいかもね。それしかできないと思い込んでるとか、それしかできない理由が他の事情のせいであるとか。
なんだろうな、自分が働いてその会社に勤めて、例えば何十年みたいな働いて、それをやっぱ壊すとかって難しい気がするし。
30:12
壊さないと何も始まらない。難しいな、それな。壊せって言ってるわけじゃないんだけど、やっぱり本当に自分の心が指し示してる方向っていうのかな。
そっちをやっぱ大事にした方がいいんじゃないかなって思ったんだよね、その経験から。
それって何なんだろうね。さっきまで話してた価値とかの文脈で言うと、何を元に判断してるんだろう。何がいいと思っているのかな。
僕はやっぱそれをやっててもお金は増えるかもしれないけど、自分の幸せは増えないなって思ったんだよね。
自分の幸せね。
自分の幸せが増えないのは何でなんだろうね。最初に価値1と価値1を足して価値3にしてるとみんなは思ってるけど、実はとよだくんは、
その本質的な価値は実は1たす1がマイナス2になってるみたいに感じるから、やらない方がいいと思ってるとかそういうことではない。
そうかもしれない。みんなはお金を稼ぎたいから教えてくれっていうふうに来るんだけど、そのお金を稼ぐっていうことに僕は意義を見出せなかったというか。
価値を増やすことには意義を見出すけど、価格、お金だよね、そのプライスがインプットに対してアウトプットが増えているのをみんなは見てるけど、その中で起こっているプロセスでは価値は本当は増えてないじゃないっていうことか。
そうかな。そうだね。なんかたまたまその市場の歪みみたいのがあってさ、そこをうまく使ってお金に変換してるだけだと思ってるんだよね、自分がやってたようなことって。
それなんだろうな、やっぱそれ、やっぱ自分がやっててそんなに楽しくない。最初は楽しかったんだけど、できることが増えてくるからね。それを自分がやっててでもそこにあんまり喜びを感じないことを人に教える。
それを再生産するっていうところに、なんかやっぱり、なんかね、引っかかるものが。
なるほどね。じゃあ逆にさ、自分は価値があると思うんだけど、価格がつかない、こう言ったら。
33:00
まさにこれだよ、これこれ。このラジオ。だからやってんだよ。
そのね、他の人の効用価値とか価格がつかなそうな行為だよね。
いやでもやっぱこれ全くお金になってないけど、やっぱこっちの方が楽しいもんね。
なんだろうね、そこに見出してる今の価値は。
えーなんだろうね。
やっぱそれがやっぱ世の中のためになってると思ってるからじゃないかな。
その自分たちこれただ喋ってるだけなんだけど、ここで話してるような内容ってやっぱりこれから大事になってくる考え方とかを話してると思ってるんだよね。
なるほどね。
だからそれを誰かが聞いてくれて、ちょっとなんか行動が変わるとか考え方が変わるみたいなことができたら、世の中が良くなるんじゃないかな、ちょっとずつでも。
それはやっぱ価値があるんじゃないかなと思ってるんだよな。
それもあるし、やっぱ自分もこれをやることによって自分が今見えてなかった新しい面が気付けるとか、そういうのにも価値を感じてるな、自分自身が。
なるほど。自分にとってもすぐ価値が返ってくる行動と。
自分にとっても価値があるし、他人というか聞いてくれる人にとっても価値があると思えてるから、たぶん楽しいし、やれてる。で、僕が今までやってた、昔やってたやつはそれが感じられなかった。だと思うな。
なるほどね。
じゃあその、さっきさ、価値観、価値軸の話したじゃん。資本主義はお金っていう一本の軸で測ってるけども、それだけでは足りないんじゃないかと。
で、今、とよだくんが感じてる価値っていうのは、お金という軸ではたぶんゼロですと。
そうだね、ゼロね。
だけど、このもう一個の次元、2個か3個足すとすると、何の次元で持って価値を発揮してるんだろうかね。
それは誰にとってだ。
1つずついくと、自分とリスナー2つ分けて考えるとすると、リスナーの皆さんにとってはどんな価値軸で。
なんだろうね、やっぱり見える観点が増えるのかなって。我々さ、もともとこのラジオ始めたのって、
コテンラジオの深井さんがスピンアウトでやってた超相対性理論っていうポッドキャストを聞いて、衝撃を受けたわけよね。
そうだよね。
36:00
二人とも。
そうだね。
これはすげえと思って。
思ったね。
で、俺たちもこういうのをやりたいと思ったのが原動力になっていって。
そうだね。
で、その超相対性理論はやっぱり観点、いろんな観点を自分たちに与えてくれて、それを得て自分の人生が豊かになってるというか、世界の見え方が豊かになってる気がして、そこに我々は価値を感じたと思っていて。
まさに。
同じようなことをやりたいと思ってやってるから、やっぱりそうなんじゃないかな。我々が感じたような価値を誰かにも伝えたいっていうところに価値がある。モチベーションと価値がある。これをやってる。
次回へ続く。
36:59

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