価値について考える(その1)です。


【今回の内容】

前回の振り返り/価値と価格は乖離する/労働価値と効用価値/働き方改革の本質/お金と労働は特殊な商品/リーダーシップの価値とは?/労働価値は自分が決め、効用価値は他人が決める/マルクスとテロリストの違い/お金が人間を操作する/ベイエリアから見た資本主義/2次元の住人には3次元の世界が見えない/お金という変数からの卒業


◆COTEN RADIO /『資本論』vol.1 ~価値ってなんだ?~

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【パーソナリティ】

とよだ:富士通で働くビジネス哲学芸人。

ショーン:シリコンバレーのテック企業で働くデータの魔術師。


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※このラジオは、個人の見解に基づくものであり、所属組織を代表するものではございません。


#白米FM #哲学 #価値 #マルクス #コテンラジオ

お金の本質を追求する
前回、お金の本質をやって、なんかモヤモヤするなということで、今日はちょっと日を置いて、リベンジ編ということで、集まったわけなんですけど。
うん。ちょっと前回やってみて、どうでしたかね。
いや本当、前回終わった後、なんかモヤモヤするなと。なんかね、本当は中間テストとかで、こう、できるかなと思ってたのに、全然できなかったみたいな感覚に似てて。
で、終わった後、一生懸命こう、なんだっけあれ。あれ、なんか知ってるはずなのに、みたいなのを、慌ててもう一回教科書を見直すみたいなことがしたくなった。
その感覚。わかるかな。ここまであれ見たことあるんだけどな、とかいうのがあるんだけど、全然しっかり頭入ってないから、解けなかったみたいな、いう感覚に似てて、なんかね、ちょっともどかしかったね。終わった後。
じゃあ今日はもう、バッチリ予習復習してきたから。
と思ったんだけど、やっぱり、このね、深いね、このお金って。
そうだよね。
僕がやったのは、この大好きなコテンラジオの資本論、マルクス編のところを聞き、あとはちょっとそこら辺を軸に、前の話したトピックをさらってみて、ああ、そういうことかと。歴史上の人も似たようなことを考えてるかな、みたいな。
でもなんか、今回もね、まだできなかったなって思うような気がする。
でもね、お金の本質っていうのが、お金の本質は何かっていう問いにしてしまったので、本質をズバリと突き止めないといけないのかなって、勝手に思い込んじゃってた気がしていて、自分自身がね。
でも、いろんな観点から話が出たじゃない。
でも、それが正しい姿なのかもしれないなって思った。
もうズバリこれって言えるものじゃない。
だから逆に良かったのかもしれないと思って、いろんな観点からいろんな話ができた。
で、結構散らかっちゃった感じになったんだけど、逆にあれでお金の本質ってつまりこれだよねみたいな感じになってたら、
それこそなんか疑うべきじゃないかなっていう気がしたから、あれあれで良かったのかなって振り返ってみると思うんだよね。
お金と価値とは。価値っていうことに関してマルクスとかが一生懸命考えてるということを今回改めて知って、なるほどなと思ったよ本当に。
労働価値説と商品価量の違い
で、それを用いて普段考えてること、見てることとか、雑談で前回も話したような土地の値段とか、人の給料の値段とか、いろいろ説明できそうな気がして。
そこがね、やっぱ面白いなと思ってね。本当にいろんなところで応用というか、適応できる話。
前回話した内容で、人がお金にとらわれてるっていう話をしたじゃん。
で、そんな時に、どっちから入ろうかね、そのマルクスの労働価値説っていうのをちょっと学んだと。
で、その中で言ってたこととしては、物には価値と価格っていうのが別にあって、価値っていうのは基本的には投入された労働で大体決まるという話があって、
一方、価格はそれとは離れうる、乖離しうると。で、価格はその需給によって決まるみたいなことが書いてあって、この概念がすごく面白いなって一つ思って。
で、それを前回話した、例えば周りの人がみんな欲しいと思っていて、自分は欲しくないと思うとか、あえて自分をねじ伏せて、それは買わないようにするみたいなところにつなげるとすると、
自分はそのある物を見た時に、例えば服とかね、それが流行ってるから買いたいっていう人がいた時に、いやいや僕はその服はできてる、原材料と作る手間、工数とか考えたりすると、そんなに高くないんじゃないかなと思うんだけども、
やっぱりみんなが欲しいと思ってる。なんかトレンドに乗ってるとある程度の値段がついてたりして、で、なんかその乖離を自分はもしかしたら見つけて、その乖離があまりにも大きいと買わないようにしようって思ってるのかなっていうふうに説明できるような気もしたんだよね。
そうだねそうだね。たぶんそうじゃないかな。
なんかそこの辺面白いなと思って、その価格にやっぱりみんな惑わされてる。しかもその労働価値によって決まる、その商品の価値を見極めようとする作業って、なんかこうちょっと哲学的なというか、このある表面的なものには取られないで、そのものの本質的な価値を求める作業にちょっと似てるのかなと思った。
まさにそうだよね。俺が前回言った価値、お金っていう代替変数に囚われていて、本当の価値みたいなのが見えづらくなってるんじゃないかっていうのはまさにそうだね。マルクスも言ってるんだ、それ。
そうだね、そういうことにも聞こえるかなと思った。
俺が言ってた価値っていうのは別に労働、どれだけ労働をしたかによってそれが価値が決まるっていうふうには思ってたわけではないんだけど、でも確かにそう言われればそんな気もしてくるなっていう感じがしたな。
一方でね、労働って言うとさ、マルクスの時代って本当に力仕事とか物理的なものを左から右に動かすとか、作業等によるものだとイメージするんだよね、当時の時代背景を考えると。
今この時代ってさ、それだけじゃ説明できないようなものとか能力とかの差によって、ある商品のクオリティーがすごい差が出るみたいなのっていっぱい起こると思うんだよね。
労働価値説の複雑性と第三次産業
それってあんまりうまく説明できないなと思ってて、そこが例えばさ、いいデザイナー、UXデザイナーが作ったウェブサイトって言った時にさ、ある意味使いやすい、見た目が綺麗なやつに対してより価値がついてるのは優秀な人がある時間費やしてできたものだから高いのか、
見た目がオシャレでみんなが欲しいと思うから、価格が上がってるのかって結構区別がつかないような気がしたんだよね。だから結構ね、労働価値ってのは実は数値化しづらいというか、今現代さらに測りづらいものにはなってるんじゃないか、すごく複雑になってるんじゃないかなと思って。
なんか俺のイメージだと、第一次産業とか第二次産業は労働価値説が割と適用されてそうな雰囲気があって、第三次産業、サービス業みたいになってくると、なんかちょっと違う、そことは違う気がしたな。
コンサルとかもそうだなと思った。すごい優秀な人が何時間費やして、例えばマッキンゼーとかボスコンみたいなところが戦略練りますと、成果物はパワーポイントで何十枚ですと、それに対して何億とかって大企業の人が払ったりするじゃん。
それってさ、多分時間でも測れないし、その人たちの能力でかける時間だけでもない気がして、プラスプレミアじゃないけど、もしくは周りの人もその人たちの時間を使いたいっていう。
需要と供給の関係とか、そのタレント、マッキンゼーとかで働いている人たちのタレントがすごく希少、マーケットの中で。だから価格が上がっちゃってる。でもそうだな、それだと価格か。だからその労働価値だけでは説明できないところがある気はするんだけど、それが何なのかはちょっとよくわかんないなと思った。
労働価値説と対比する考え方で、効用価値説っていうのがあるので、サービス産業とかは割と効用価値説なのかなっていう。
説が違うとっていうのはどういうことをもたらすんだろう。あるものとかサービスを見たときに、その本質的な価値は何かという質問に答えるときに、一次二次産業だったら労働価値説が納得感があるけど、サービス業だと効用で測ったほうが本質的な価値だよねっていう感じになるってこと?
そうだね、今俺が言ってるのはそういうことかな。労働価値も効用価値もどっちも多分あるんだけど、よりうまく説明できるのは、第一次とか第二次産業は比較的労働価値が当てはまりやすそうな気がしていて、サービス業とか第三次産業は頭を使うとかそういったのがある。
多いので、どれだけ労働力を投入したかっていうよりは、どれだけ効用が高いかによって価値が変わってくるような感じがするな。
なるほどね。今一つ納得感がそれで生まれたのが、UXデザインとかソフトウェアを作っている人とかが時間給で働かなくなっている。それで説明できるなと思ったんだよね。
ソフトウェアとか書いている人も、出すもののクオリティが良ければ、それを出すのに何時間かけたら関係ない。だから今テック企業って9時5時で働けって縛り方は全くしないわけよ。
みんな自由に一番自分のパフォーマンスが最大化できるような働き方をしようと。一日のうちの昼中抜けして家族のことを面倒見たりとか、ジムに行って体をリフレッシュしたりとかも自由です。夜遅く働いたら朝早く起きてやっても。
その代わり、ちゃんと成果物を出してクオリティが担保されていれば、つまり効用価値が担保できていれば、実は何時間かけたかっての関係ないからと。だから9時5時で時間をしっかり守って働こうっていうのから自然と解放されてたのかなと思った。
前回、インカムゲインとキャピタルゲインみたいな話もしたじゃん。お金がお金を稼ぐって言ったときのものと、何か隣の人に困っているものを治してあげたりして喜ばせてお金をもらう。
お金の価値
それも労働価値と、マルクスってお金がお金を稼ぐみたいな話はしてないんだっけ?
わかんない。
マルクスが言ってたのは、この市場で特殊な商品が2つあるって言ってて、1つはお金、もう1つは労働。確かにお金も特殊なんだなって思ったのが、今不動産とか金融商品を見てて思って。
なんでお金が特殊かっていうと、商品を交換したときに初めてその商品に価値があったことがわかるっていうふうにマルクスは言っていて、それを達成するために必要なのがお金だと。トリガーになってるわけじゃん。
誰もが欲しくなるみたいな話があって。だからお金だけ需要が異様に高いわけだよね。他の商品と比べると。
誰もが欲しいと思える商品で、絶対使えるのがわかってるじゃん。だから効用価値が高いとも言えるのかな?流動性が高いおかげで。
交換をするっていう効用っていうか使い道があるからってことね。
で、効用価値って多分人によって違うわけじゃん。僕は何々をする人だから、スポーツ、サッカーをする人だから、例えばサッカーの靴っていうのに対して効用価値を感じるけど、運動してない人にとってみれば別にそんなのただのちょっと使いにくい靴になっちゃうわけじゃん。
でもお金はそれが全世界の人にとっても効用価値がほぼ安定してるってことなのかな?
多分土地もそうだし、金融商品もほぼお金の代替品だと考えると、お金がお金を呼ぶみたいな構造ができると。
一方で、労働によって得られるお金っていうのはそういうふうには増えていったりはしない。
そんなに効用価値が世界が変わることによって爆上がりしたりとかっていうことはあんまりないのかな?
ちょっと今のところよく分からなかったな。
そもそも土地を買ったときって別に労働してないじゃん。
で、もう収入は増えるじゃん。
土地の値段がどんどん上がっていくっていうのは、別に誰も労働を投入してないのに上がっていったり下がったりするから、
この土地の価格は、で、効用価値も変わってるかどうかっていうと、変わってんのかな?
そんなに変わってないよね。需要がめっちゃ上がってるからといって効用価値がどんどん高まっていくわけでもないじゃん。
隣の家の人の困りごとを解決してあげるっていうのも、効用価値なんじゃないかと思うんだよね。
隣の人にとっての効用を高めるというか、提供してあげれば、それがお金になるよっていうことで、
価格と効用価値
不動産みたいなやつの値上がり益は、
その価値は何なんだろうね。
それはやっぱり高く売れるっていう効用なんじゃないのか。
次に高く売れるってこと?
うん。
お金が得られるってことか。
でもそれは、
それはさっきやっぱ効用と価格は違うっていう風に言ったので、
そこはやっぱり価値のよりは需給によって価格が変動しているだけなんじゃないかなっていう気がするけどね。
あとさ、また話がちょっとずれるかもしれないんだけど、
この労働価値みたいなものを見極めて、その商品の本質を見ようとする見方ってさ、
めっちゃ飛躍してるかもしれないけど、
なんかね、自分の身の回りのことにもちょっと応用できるかもしれないなと思ったことを言うね。
例えばさ、会社の中であるタイトルを持っている人がいますと、部長とかさ、社長とか。
役職ね。
役職がある人がいますと。
で、
ごめん、ちょっと待って。
マルクス資本論の労働価値について
前に、このコテンの資本論の中で、この労働価値を説明するために使われた例をまず話すわ。
これが一つ、もう一歩飛躍せずに済むはずだからこれを出すと。
そこで言ってたのは、
ある社長が、社長とその部下がいますと。
さっき樋口さんという一人のパーソナリティの人を例題してて、その人が会社やってるから、樋口さんという社長がいて、その人の部下、青柳さんという方がいて、
で、その青柳さんが樋口さんを社長だと認めるから、樋口さんは社長としていられるというか、力を発揮できるみたいな。
で、それが会社として例えば回ると。
社長が部下に何か指示をして、それが物事が動くと。
っていう話をしてるときに似たようなものをね、ちょっと考えたわけ、自分の周りで。
で、僕が以前働いてた会社で、結構リーダーシップをね、鍛えるというか、
リーダーシップを全員が持とうっていう考え方を持ってる会社だったので、
リーダーシップっていうのは、タイトルから来るもんじゃないと。
で、特に会社だからさ、当然タイトルがあって、部長、課長というふうに序列があったとするんだけど、
それ以外の活動も奨励してて、ボランティアとか、社内の横断的な活動で何かやったことがいいと思う活動があるなら、ぜひやってみろと。
で、そういった活動でリーダーシップを発揮してる人にこそ、組織を率いらせるべきだといって、それが本当のリーダーシップみたいな考え方があったのね。
で、今ちょっと頑張ってさっき言った話を結びつけようとするとさ、本来その人に価値があるっていうのは、タイトルがあるからじゃなくて、
行動するからであると。タイトルがなくても行動してるってことだよね。
例えばそのボランティアとか、何か自分がやったほうがいいと思うから、その組織とかタイトル関係なくやってますと。
で、行動してるっていうのは、ある意味労働価値みたいなものを投入してるというか、気がしたのね、その活動とかに。
リーダーシップと価値の関係について
で、それこそが本当の価値だよねと言ってるようにも捉えられる気がして。
ちょっとわかんないかなこれ。
本当にリーダーシップを発揮するとかって言った時に、部長だからリーダーシップがあるわけじゃないんだよね。
そうだね、それはそうだと思うよ。
なんかやっぱ物をちゃんと動かせたりとか、そこに、でもそれ効用価値があるっていう説明もできるのかな。
効用価値だと思うけどね、あんまりその労働、我々が普段やってる、例えばホワイトカラーの仕事みたいなのでは、あんまり労働価値で説明できるところはそんなないんじゃないかなっていう感じはしてるな。
なんかでもプロセスを作るとかさ、何か問題を指摘して人の注目を集めるとかもさ、何かこう自分が行動を起こして変えてることではあって、労働価値って言いにくいのかな。
そうだね、それも何か問題を発見して、問題を定義して、指摘するみたいなのも、僕そういうのよくやるんだけど。
そのコミュニティ作ってやってるよね。
会社にとっての効用で測ってんのかなと思って、労働部分もあんのかなと思って、必ずしも効用がないけれども、みんなが価値あると認めてることってないかなと思ってて。その活動自体が意味があるじゃないけど。
でも効用って言うと、例えば社内のエンゲージメントを高めるとか、別の効用を見つけようと思ったら見つけれるか。
そうだね、労働価値の方は、とりあえず自分が何らか動けば、そこに自然と価値は生まれるよねって考え方だと思うんだよね。
それは他人がどう思うかは別に関係ないと。
でもそういうさっきの何らかのリーダーシップを発揮するとかって、周りがその人の発揮してるリーダーシップに何らか良いと感じているから、リーダーシップだって認めるんだと思うんだよね。
社会的価値と尊敬について
例えば会社の中で、すごい社会活動、社会活動じゃねえや、何て言うんだろう。会社にとって不都合な活動みたいなことを始める人がいたら、それは何だろう、みんなからは良いとは思われない。
だから本人にとってはそこに労働力を投下してるから価値はあるんだけど、周りの人から見るとそれは全然良いことではないので、効用はないと。だからそこにみんなが価値を認めるってことはないんじゃないかな。
周りが判断するときはやっぱり効用価値で判断してるっていうのが今の世の中。
そうだと思うよ。他人がどう価値を感じてくれるかっていうことなんじゃないかなって気がする。
一方でマルクスとエンゲルスが人生をかけて、本当に病気とかになりながらお金もないながら資本論を書き上げた。彼らは本当にすごい自分の人生をかけて利他というか、自分のためじゃなくてね。
もっと自分の人生を楽して楽しくだけ生きようと思えば生きれたけどもそうしなかったっていう人生を見て、コテンの深井さんとかヤンヤンさんとかが本当にこの投じられた知的労働に対しては少なくともリスペクトを払わなければならないと思ったと。
それって効用価値だけじゃなくて、やっぱり人がそこに投入された労働価値みたいなものを測って、それに呼応するというか動かされるってこともありえるのかなと思ったんだけど、そこはどうかな。直接やっぱり効用価値を感じてるからなのかな。
そうじゃないかなと思うけど、マルクスっていうのが出てきて、資本主義に対するアンチテーゼを唱えたから、資本主義がもう一段階発展したっていう歴史的な功績があるから、今マルクスは尊敬されてるというか、一目置かれているっていう意味があると思うんだよね。
それが全然、世の中の何の役にもなってないというか、もしそういうのがあって、そこにめちゃめちゃすごい労力を込めてる人がいて、それが周りから見て全然尊敬できないみたいな。
たとえばテロリストとか、テロリストは命かけて世界を変えようとして。
効用がネガティブみたいな人ってことか。
自爆テロとか起こして、それはすごい投入してると思うんだよね。
確かにね。
でもそれは周りから見ると決してポジティブには受け取られないから、そこに価値があるわけではない気がするんだよな。
労働価値と効用
労働力というか、時間を費やしたイコール、プラスの価値が普遍的にあるかって言われたそうじゃないか、やっぱり。
あとは、ちょっと次元が低くなっちゃうけどさ、よくSNSかなんかでも、才能の無駄遣いじゃないけどさ、
すごいことに時間を費やして、なんでこんなことができるみたいなのに時間を費やして、みんなを驚かせるみたいなのがたまにあるじゃん。
あれも、個人的には効用が、人を驚かせたり楽しませるって意味で効用があるのかな、最終的には。
どうだと思うね。
やっぱり今は効用で全部説明できちゃうね。
って思ってるんだけどもしかしたら、それで説明できないものがもしかしたらあるかもしれないね。
でもちょっとまだ、今はそこが思いつかない気がするな。
その効用が受け手によるってことは、今の時代は効用がないと見られたけども、100年後には効用があると見られるっていうのはあり得るよね。
そうだね、それはあり得るね。
そうだよね、なるほどね。
あとはもう一個、ちょっと俺ばっかり喋ってるけど、マルクスが結局言いたかったのは、構造的な問題として資本主義がちょっと悪いところがあるよねみたいなことを言いたかったと。
資本家が、資本家として生き残るためには、その余剰価値、労働者に働かせて余剰価値を生んでもらって、それを取ると。
それを当時の一次産業、二次産業の、しかもまだ労働組合とか制度が整ってない状態でだと、余剰価値を搾取しているみたいな見方をしていて、
資本家としても生き残るためには、より搾取をしていないと生き残っていけないと競争に負けちゃうみたいな捉え方をしていましたと。
今はその余剰価値を労働者により分配するみたいな流れができているかもしれないと。
なので、一次産業、サービス産業みたいな人でも給与がある程度十分もらえていて、満足している人も多いと。
一方で、そういう資本主義の構造がある限りは、資本家がより多くの富を追い求めるようになるのは自然なことですよね、みたいなことを言っているように見えたわけよね。
お金から逃れられないっていうのが、前回の我々のトピックだったじゃん。
やっぱり資本主義の構造上、トップダウンで資本家がお金にとらわれると。大きく搾取というか、余剰利益を取れるようにしないと、自分も生き残っていないから取りますと。
そういうところから、全ての流れが決められているというか、運命づけられているような気がして。
お金がキングであるという表現をコテンではされていたりとかね。お金が人間を操作する。人間が操作しているんじゃなくて。
価値や目的の見極め
そういうことも言っていて、そこが僕はすごく腑に落ちたし、前回まさに話していた。
とらわれていると、僕らが感じる根源なのかなと思った。資本主義という構造上、そうならざるを得ないのかなと。
そうね。それが俺イヤなんだよね。
しかもこれでもう一個説明できるかなと思ったのが、例えばスタートアップとかも盛り上がるのは普通の企業に入ったり一次産業をしていたら、多分膨大な何億というお金が得られるチャンスというのはほぼない。
スタートアップだとその可能性があると思って、やっぱりそこに資本が集まったり人が集まったりするというのも資本主義ならではだなと思ったり。
あとは大量のお金を目の前にして不正に手を染めてしまう人ってたまにニュースになるじゃん。
大企業の会計担当の人が不正に横領しちゃうとか。最初は多分小さいお金だったんだけどバレないからと思って、どんどん横領したり横流しするのをずっと何年も続けていったら何億になってましたみたいな。
こういうのもやっぱりその人が悪いとかその人の教育とかリテラシーが足りなかったというよりは、資本主義にいる限りお金をより求めたりお金がよりあることがいいとされている中、お金が人を駆り立てるような構造にはあるのかなと思ったんだよね。
そうだねそうだと思うよ。
そのバランスを取るために法があってペナルティがあって人間をコントロールしようと思ってるんだろうけど、構造上やっぱ資本主義に言うとそれがいろんなところにいろんな症状として現れるんだなっていうのが今回その1週間マルクスの経済学を学んでちょっと思った。
今いるアメリカのベイエリアなんてさ、資本主義の権化みたいな場所だと思うんだけど、そういうところで働いている立場から見てどう思うんだろうそれは。やっぱりなんか変だなって思うのか。
やっぱり変だなと思うし、それだけじゃないような気がするっていうのは、薄々なんとなく他の周りの人も気づいてきてるんじゃないかなという気もするけどね。
そのベイエリアの周りの人。
ベイエリアの人でもお金だけじゃないよねって思う人とか。
あとは、これはポスト資本主義の回だったかな、コテンの回で。なんかやっぱり資本主義である以上、環境破壊とか世界にとって良くないこととか人々が幸せになるとは限らないことにドライブがかかってると。資本主義でやる限りみたいな話があって。
そういうのにちょっとアンチテーゼを唱えるような人っていうのがちらほら出てきてる気もするんだけど、僕がそのコミュニティまだちゃんと属してないから、そこはちゃんと踏み込んでみたいなと思うね。どういう人がどういう風に活動してるのかっていうのは。
そういうお金にとらわれるのも、価値っていうものが見えてないからだと思うんだよね。
今言ってるのはどの価値だろう。
例えばその自然環境をないがしろにして、とりあえずお金が増えればいいでしょうみたいな。お金しか見えてないからそこを増やすっていうことにしか意識が入ってないんだけど、
お金は増えたかもしれないけど、本当にそれって価値として増えてるのかっていうのを見る目っていうか、そこをみんなが身につけないといけないんじゃないかな。
今言ってたのは、お金を今求めてる人っていうのは2次元の世界で生きていて、2次元で動いてる人から見ると3次元で動いてる人って見えないんだよね。
新たな価値軸の探求
3次元にいると、もう一つ例えば僕らが別の価値軸を持ってるとして、環境っていうのもちゃんと見ましょうと。そうすると2次元の人から3次元の人の動きを見ると、時をワープしてるような人に見えるわけよ。
時々この地平線状の2次元状に現れては、急に現れると思ったら後ろに現れたみたいな。そういう見え方をすると。
よくわかんない動きをしているように見えるんだけども、とよだくんの言ってるのは、そういうの2次元だけじゃなくて、もう一個3次元4次元っていう別の軸を持ってみると、その2次元上での一番高いところが、3次元4次元上で一番いいとこじゃないんじゃないですかっていうことを言ってるのかなというふうに聞こえた。
そうだね、うまい説明するね。わかりやすい。そんなイメージだな。
だから今2次元でしか見えてない多くの人はそうだと思うし、自分もまだそんなに3次元4次元で見えてる感覚はないんだけど、でもなんか3次元4次元ありそうだなっていう感覚はあるんだよね。
だからそこを見つけられたらいいなと思うし、そういうのを見つけて、そういうのを広めていきたいというか。
一方で今収拾しそうだったのを閉じないでちょっと申し訳ないんだけど、データ分析というか数学の世界っていうのかな、こういう多次元の中でどうやって最適なものを探すかっていう問題をよく解くんだよね。
あるものの効率を最大化するためにはパラメーターっていうのかな、調整するノブみたいのがあっていくつか、それをどれにしたらエンジンの出力が最大になるだろうかみたいなのを計算したりするわけじゃん。
それって多次元の世界で例えば室内の温度をいくらにした上で車のエンジンの回転数をいくらにしてどのくらいの燃料を費やすとエンジンのパフォーマンスが最大化するみたいな、そういうのって入力としては何十個といじれるものがあって、
その中で最適な組み合わせとかを探すと、そういった時に何するかってさ、一個ずつ動かしてみて、それをちょっと動かしたらその出力がどんなふうに変化するかっていうのをすごく局所的に見て、
全体的な一番最適な解みたいなのを探していくんだけど、やっぱり人間もそうだし、数学の世界でもそうかもしれないけどさ、全部を一気に見るって結構大変なんじゃないかなと。
そうだね。
一個を見るっていうのはやっぱりすごくシンプルで、お金が大事です、多い方がいいですって言うとすごいシンプルで考える量も少ないから、やっぱりそれだとみんな動くんだよね、シンプルで楽だから。
お金だけではない価値観の重要性
しかも全体最適を目指す上で一個をちょっと最適化しようとしてみるみたいなのはある意味一つ必要な動きではある気がするんだよね。
なんだけど、あ、っていうことを言いたかった。だから、数学の世界でも他の軸をまず見つけて、それをいじってみるって。何が言いたくなってきたかわからなくなってきちゃったけど。
これまではお金っていう軸を人類はずっといじりまくってきたわけだよね。
この過去数十年は少なくとも。
そこである程度もうわかってきたから、もう次のパラメータの変化率を探りに行こうぜみたいな。
そういうことだよね。
こういう段階になってるんじゃないかなって。
そういうことだよね。だからデータポイントが取れてきたんじゃないですかっていうことだよね。
そうだねそうだね。
で、こんだけ動かしても、アウトプットというか、最後何を測ってるかにむるけど、
幸せ度とか地球の環境、環境というか地球全体の価値みたいなものが本当に良くなってますかみたいな。
地球全体というと、地球の自然、山とか空とか、宇宙も含めてもいいかもしれないけど、その中にいる人間、人々。
それをバランスよく見たときに本当に良くなってますかねみたいなところで、
お金だけを求めててもダメなんじゃないか。
じゃあ他には何かないですかっていうのが、今僕らが感じてることってことか。
エピソードの終了
そうだね。
なるほど。
次回へ続く。
39:30

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