天方さんの癖のある味
今回は、ポッドキャスト番組、ローカルナイトニッポンの湯浅さんからお便りをいただきまして、
長野県でおすすめのお取り寄せ餃子を教えて、というリクエストにお答えいたします。
長野は、お焼きだけじゃなくて、餃子もすごいんだぞ、っていう話をぜひ最後までお聞きください。
この番組は、餃子ジョッキーの小野寺力がお送りしております。聴く餃子です。
さて、ローカルナイトニッポンの湯浅さんからリクエストのお便りをいただいております。読ませていただきます。
早速ですが、初めてお便りお送りします。
私が住んでいる長野県でおすすめのお取り寄せ餃子を教えていただけないでしょうか?
個人的には長野県は餃子うめえじゃないのですが、我が家は餃子好きなので、ぜひおすすめ、教えていただきたいです。
また、うちの奥さんは水餃子を皮から作るのが得意です。
今回は水餃子のおすすめもありましたら、教えていただけると嬉しいです。
教えていただいたら、感想を私の番組ローカルナイトニッポンで紹介したいと思います。
ということで、湯浅さん、ありがとうございます。長野の餃子、お任せください。
まずですね、長野県といえば長野県内に33店舗ある、みんなの天方さんというチェーン店がございます。
こちらの餃子をご紹介したいと思います。
天方さんの餃子は一度食べていただくとわかります。もう本当に癖がある味でございます。
その癖というのは、シナモン、フェンネル、ハクハクというですね、いろんなスパイスを6種類くらい入れた独特の香りが特徴になっております。
湯浅さん、餃子にシナモンなどのスパイスを入れるの珍しいと思いました?
実は、戦後に生まれた餃子屋さんでは、これ結構ポピュラーな方法なんです。
というのも、戦後は良い豚肉が流通していなくて、ほんのりちょっと匂いがしちゃったので、餃子に練り込むときにスパイスも混ぜて、匂いをごまかすという手法があったんですね。
この天方さん、昭和31年に桃代婆ちゃんが創業しているんですけど、その桃代婆ちゃんが、もともと創業前は上諏訪で天方つるぬいという温泉旅館をやっていたそうなんですけども、
戦後の成長期で大型旅館がバンバン建っちゃって、このままじゃやばいということで、東京の歌舞伎町にあった餃子会館というお店に単身修業に行ったそうでございます。
最初はこの邪魔なおばあちゃんだなと思われつつも、ただ働きしているうちにだんだん認められまして、餃子会館の秘密のレシピを伝授してもらって帰ってきて、昭和31年に天方つるぬい餃子祭館という中華料理屋さんを諏訪で開業したと。
その時の秘密のレシピは今でも受け継がれています。その秘密のレシピに、さっきの申し上げたシナモンフェネル八角などの6種類のスパイスを入れているというところでございまして、今はスパイスを入れるほど肉が悪いわけじゃない。
家にお肉を当然使っているんですけど、当時の創業時の味というのを大切にしているために、未だにスパイスを使っているというところでございます。
みせ餃子のヘルシーさ
この昔から愛されているスパイスの味が、今は3千年にわたって愛されているということでございまして、本当に一度食べていただければわかります。
お子様もちょっと最初はえっくせがあると思うんだけど、だんだんとこれ好きかもってなっていくような餃子になっています。
ぜひお店に行って食べていただくのもいいかなと思いますし、長野県全域でお店とかで販売もしているそうなんで、お取り寄せすることもなく地元の店舗さんで買っていただければいいかなと思います。
今の店舗さんは桃よばあちゃんのお孫さんにあたる方が社長を務めていらっしゃいまして、新しい餃子も開発していらっしゃいます。
野沢菜餃子という餃子なんですけど、もともと諏訪で明治38年から漬物の製造販売をしている松尾商店さんというところがございまして、そことコラボして野沢菜を餃子に入れたと。
この餃子はマツコの知らない世界でご紹介もしたんですけど、一度食べていただくとこれもまた忘れられない独特な野沢菜のザクッとした食感が感じられて、塩味もほんのり効いてまして、大変おいしい餃子です。
ぜひ店舗さんのスタンダードなオリジナルの餃子と野沢菜餃子、この2種類を店舗さんで買っていただければいいなと思っています。
ちなみに余談ですけど、この店舗さんは長野から出てはいけないという掟があるらしくて、長野以外にお店がありません。
長野県外の人たちはお取り寄せするしかないんですけど、唯一ですね、筑波の方にブランデというちょっといいスーパーがありまして、最近三里にもできたんですけど、そちらの方でもこの店舗さん、私のセレクトで置いていただいております。
もしよろしければ、筑波とか三里にお住まいの方、店舗さんの餃子、お召し上がりください。
お次は岩浅さんの活動拠点、塩尻が誇る餃子メーカー、みせしょうじさん、他の名をみせ餃子さんと呼ばれてますけども、こちら岩浅さんご存じないですよね。
お店を展開しているわけではないので、本当に知られてないと思うんですけど、実はラリッシュ坊や美容成分なんかのオーガニック意識の高いところの餃子を作っているメーカーなんですね。
餃子屋さんとしてのレベルはかなり高いです。ご存知かもわからないですけど、餃子には生餃子という加熱しないで素材の味や食感を残すという餃子があるんですけど、
もう一方で加熱して賞味期間を長くするという加熱済み餃子という2種類あるんですね。
みせさんは加熱済み餃子の中でも食感や素材感が結構残っていて、しかも結構生産量が多い、そんな餃子メーカーとなっています。
安くて美味しい餃子を作っているんですね。みせさんの方は通販サイトでみせ餃子で検索していただくと出てくるんですが、
肉肉しい元祖みせ餃子というのと野菜が多い特選みせ餃子という2種類分けられて販売されています。
いただいたお便りで岩下さんの奥さんはアキさんがすい餃子を作るのが好き。だからすい餃子はちょっとお勧めをという話だったんで、
ちょっとここで一つですね、すい餃子をお勧めしたいんですけど、このみせさんがですね、神宮前にある二つ星日本料理店のデンっていう日本料理店があるんですが、
そこの橋下料理長が監修したすい餃子というのを作っています。すい餃子は子供でも作れる家庭料理だということで、こちらのすい餃子を作ることになったそうなんですけども、
すい餃子はやっぱり麺類だということで、大正6年に創業した新生うどん具屋さんの金飛石川さんというところでこちらの皮を作っているそうです。
皮がやっぱりすい餃子主役でございまして、ここの皮へのこだわりがとてつもなく時間かかっているんだなというふうに感じました。
つるんとしてもっちりとして厚みがあって皮の食感が噛めば噛むほど甘みが出てくるような食感の皮、小麦粉でございまして、その中に豚肉と玉ねぎと生姜というシンプルな素材のあんになってましてですね、
長谷川料理長監修のワイワイすい餃子
これはたぶんそのまま茹でて食べるというよりかはスープに入れたりとかですね、いろんな出汁だったりとかいろんな調味料に合わせて食べていただくとさらにおいしくなるような鍋なんかにいいのかもしれないですね。
というふうな餃子になっております。
ぜひ秋さん、こちらのデンさんの長谷川料理長を監修したワイワイすい餃子、ぜひお召し上がりいただきたいなと思っています。
こちらの店さんは塩尻で工場直売所があるそうなんですね。
ぜひ行ってみていただきたいなと思います。
私もそこの直売所行ったことないんですが、店さんですね、昔通販で竹の餃子とか四層餃子とか、そういった季節の食材を使った餃子がですね、これが半端なくおいしかったんですね。
ぜひこちらの、もし季節の食材を使った餃子があったら、もうぜひ買ってください。
代わり種餃子といえば松本市と塩尻市に工場を持つ新鋭食品さんというメーカーがありまして、こちらはかなりいろんな餃子を作っております。
わさび餃子とか松本一本ネギ餃子とか、こういうのを昔から作っているんですけど、最近のヒット商品はマッスル餃子っていうですね、ハンパク質が多く摂取できる餃子というものを作っております。
これが発売当時、トレーニング愛好家たちから結構話題になったそうなんですけども、このマッスル餃子もいろいろ展開しておりまして、柚子味とか、あと肉を使わずに大豆蛋白だけのものとか、また松本一本ネギを入れたものとか、高野豆腐を入れたものとか、いろいろあります。
これがちょっとおいしいかどうかはまた別として、筋トレされるなら、これ餃子でハンパク質、プロテインいっぱい取れるということで、一度ご検討いただきたいなと思います。
篠尻の工場にも直売自販機があるそうなので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
ちなみに2023年の家計調査によると、長野市は餃子の支出金額や購入頻度は全国平均レベルなんですが、小麦粉の購入数量、購入頻度、購入金額が日本一なんですね。
長野では餃子を購入するより、皮から作る家計が多いのかもしれない。
お焼きと同じようにね。
お焼きもある意味餃子だとすれば、もしかして長野県、日本一の餃子消費地域なのかも。
なんてね、今回ちょっといろいろと調べていった中でも思いました。
新鋭食品の餃子やマッスル餃子
ということで、岩瀬さん、秋さんいかがでしたか。
とりあえず天峰さんの餃子は長野県民のソースフードでございます。
ぜひ購入してください。
三瀬生二の餃子も地元塩尻の餃子なので、ぜひ買ってください。
特にデンさんの佐世川シェフ監修の水餃子、わいわい水餃子は秋さんのご感想をぜひ聞いてみたいです。
あと新鋭食品さんのマッスル餃子は筋トレしてるようなら、プロテインの代わりに購入してください。
ということで、結論としてですね、自分たちが作った餃子が一番おいしいということもあり得ると思います。
でも小麦商品王国の長野で作られている餃子を全国の方に食べていただくというのはちょっと興奮しますよね。
ぜひローカルの影響日本で長野の餃子ということで、ぜひ紹介していただければと思いますし、
岩瀬さん、秋さんのご感想も配信楽しみにしております。
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ということで私も今度長野に餃子を食べに行きます。そして岩瀬さん、秋さんにも会いに行きたいと思います。
